JP2015064079A - ドグクラッチ式変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コストアップを抑えつつ、スリーブ抜けの可能性を減少できるドグクラッチ式変速装置を提供する。
【解決手段】 ドグクラッチ式変速装置は、メインシャフト23に回転可能に支承され、ドグ歯を有する第1ドグクラッチ部281aを備えた第1ギヤ281と、第1ギヤ281に隣接して、メインシャフト23に対して回転不能に、かつメインシャフト23の軸線方向に移動可能に、メインシャフト23に支承され、第1ドグクラッチ部281aのドグ歯に噛合するスリーブ歯を有するスプライン312aを備えたスリーブ312とを備えている。スリーブ312が第1ギヤ281に向けて軸線方向に移動することで、スリーブ312と第1ギヤ281とが係合する。スリーブ312は、メインシャフト23に直接嵌合されて支承される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両等に用いられるドグクラッチ式変速装置に関する。
変速装置は、2つの回転軸の間で動力を伝達するための複数のギヤ組を備え、2つの回転軸の間で動力を伝達するギヤ組を変更することにより変速を行う。一方の回転軸のギヤおよびそれに噛み合う他方の回転軸のギヤは、一方が回転軸に対して相対回転可能な遊転ギヤであり、他方が回転軸にスプライン嵌合等によって固定されて回転軸に対して相対回転不能とされる固定ギヤである。回転軸に対して相対回転可能なギヤにその回転軸の回転を伝達することで、当該回転軸から他方の回転軸に回転が伝達される。
このような変速装置として、ドグクラッチを採用したドグクラッチ式変速装置がある。図11は、従来のドグクラッチ式の変速装置の要部の断面図である。ドグクラッチ式変速装置100では、回転軸101に対して回転可能な遊転ギヤ(以下、「クラッチリング」ともいう。)102に隣接して、その回転軸101に対して相対回転不能であるとともに、その回転軸の軸線方向に移動可能なスリーブ103が設けられる。スリーブ103の内周側には内歯であるスプラインが形成されており、スリーブ103は、回転軸101に固定されたハブ104の外周側の外歯に、当該回転軸101まわりの相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能にスプライン嵌合される。
クラッチリング102のスリーブ103と対向する面には、ドグ歯が形成されており、フォーク105によってスリーブ103が当該クラッチリング102に向かって回転軸101の軸線に沿って移動して、クラッチリング102のドグ歯とスリーブ103に形成されたスプラインとが係合することにより、当該回転軸101がハブ104およびスリーブ103を介してクラッチリング102と連結される。これにより、当該回転軸101が、ハブ104、スリーブ103、クラッチリング102、それと噛み合う他方の回転軸のギヤを介して他方の回転軸と回転連結される。
このようなドグクラッチ式変速装置において、クラッチリングとスリーブとが係合しているべきときに、クラッチリングからスリーブが脱落する「スリーブ抜け」が発生するおそれがある。特許文献1では、このスリーブ抜けの原因は、スリーブとハブとの間のクリアランスによって生じるがたつき等によってクラッチリングが傾き、それによってスリーブが傾くことによるものであるとして、この課題解決のために、スリーブの軸線方向に曲げ剛性の低い弾性変形部を設けるという解決手段を採用している。この構成により、クラッチリングが傾いた際にスリーブ端部が押し上げられても、ハブとスリーブとの嵌合部の面圧が高くならず、摩擦抵抗が増大しないため、スリーブの脱落を防止できる。
特開2010−203589号公報
しかしながら、上記の特許文献1の解決手段では、弾性変形部に応力が繰り返しかかると、弾性変形部が疲労して不具合が発生するおそれがある。また、スリーブの中間部分に弾性変形部を設けると、その製造コストや材料コストが嵩み、コストアップにつながる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、コストアップを抑えつつ、スリーブ抜けの可能性を減少できるドグクラッチ式変速装置を提供することを主な目的とする。
本発明のドグクラッチ式変速装置は、回転軸と、前記回転軸に回転可能に支承され、ドグ歯を有する第1ドグクラッチ部を備えた第1クラッチリングと、前記第1クラッチリングに隣接して、前記回転軸に対して回転不能に、かつ前記回転軸の軸線方向に移動可能に、前記回転軸に支承され、前記第1ドグクラッチ部の前記ドグ歯に噛合する第1スリーブ歯を有する第1スプラインを備えたスリーブとを備え、前記スリーブが前記第1クラッチリングに向けて前記軸線方向に移動することで、前記スリーブと前記第1クラッチリングとが係合し、前記スリーブは、前記回転軸に直接嵌合されて支承される構成を有している。この構成によれば、スリーブが、回転軸に直接嵌合されて、軸線方向に移動可能かつ回転不能に回転軸に支承されるので、コストアップを抑えつつ、スリーブ抜けの可能性を減少できる。
前記第1スリーブ歯は、外歯であってよい。この構成によれば、第1スリーブ歯の加工が容易となる。
前記第1スリーブ歯は、前記第1クラッチリングに向かう方向に歯厚が大きくなるテーパ形状を有していてよい。この構成によれば、スリーブ抜けの可能性を低減できる。また、スリーブを外歯とする場合には、テーパ形状の加工コストを低減できる。
前記第1クラッチリングとは反対側で前記スリーブに隣接して、前記回転軸に回転可能に支承され、ドグ歯を有する第2ドグクラッチ部を備えた第2クラッチリングをさらに備えていてよく、前記スリーブは、前記第2ドグクラッチ部の前記ドグ歯に噛合する第2スリーブ歯を有する第2スプラインを備えていてよく、前記スリーブが前記第2クラッチリングに向けて前記軸線方向に移動することで、前記スリーブと前記第2クラッチリングとが係合してよい。この構成によれば、1つのスリーブが第1クラッチリングまたは第2クラッチリングのいずれかに係合することができる。
前記第2スリーブ歯は、外歯であってよい。この構成によれば、第2スリーブ歯の加工が容易となる。
前記第2スリーブ歯は、前記第2クラッチリングに向かう方向に歯厚が大きくなるテーパ形状を有していてよい。この構成によれば、スリーブ抜けの可能性を低減できる。また、スリーブを外歯とする場合には、テーパ形状の加工コストを低減できる。
前記第1スプラインと前記第2スプラインとの間に前記スリーブを前記軸線方向に駆動するための駆動部材を受け入れる溝が形成されていてよい。この構成によれば、スリーブを駆動部材によって駆動させることができる。
前記第1スプラインは、前記第1スリーブ歯として、高歯と、前記高歯より歯丈の低い低歯とを備えていてよく、前記第2スプラインは、前記第2スリーブ歯として、高歯と、前記高歯より歯丈の低い低歯とを備えていてよく、前記第1スプラインの前記高歯と前記第2スプラインの前記高歯の周方向の位置は互いにずれていてよい。この構成によれば、変速の際に負荷がかかる場所を分散できる。
前記第1スリーブ歯と前記第2スリーブ歯とは異なる諸元を有していてよい。この構成によれば、スリーブ歯の諸元をスプラインごとに定めることができ、各スプラインのスリーブ歯をそれが係合するクラッチリングに適した諸元とすることができる。
本発明によれば、スリーブが、回転軸に直接嵌合されて、軸線方向に移動可能かつ回転不能に回転軸に支承されるので、コストアップを抑えつつ、スリーブ抜けの可能性を減少できる。
本発明の第1の実施の形態の自動変速装置を備えた車両の構成を示す概要図 本発明の第1の実施の形態の自動変速装置の構成を示すスケルトン図 本発明の第1の実施の形態のドグクラッチ変速機構の断面図 本発明の第1の実施の形態の1速ギヤおよびスリーブの斜視図 (a)本発明の第1の実施の形態のスリーブの正面図 (b)本発明の第1の実施の形態のスリーブの側面図 (c)本発明の第1の実施の形態のスリーブの背面図 (a)本発明の第1の実施の形態の1速ギヤの正面図 (b)本発明の第1の実施の形態の1速ギヤの側面図 (a)本発明の第1の実施の形態のドグクラッチの動作を説明するためのシフト前の状態を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態のドグクラッチの動作を説明するための高歯とクラッチ前歯とが当接した状態を示す図 (c)本発明の第1の実施の形態のドグクラッチの動作を説明するための高歯および低歯とクラッチ後歯の接触面とが当接した状態を示す図 (d)本発明の第1の実施の形態のドグクラッチの動作を説明するための高歯および低歯とクラッチ後歯とが噛み合った状態を示す図 (a)本発明の第1の実施の形態のスリーブ歯がドグクラッチ部のクラッチ歯溝に嵌まった状態を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態のスリーブ歯とドグクラッチ部のクラッチ前歯およびクラッチ後歯とが噛み合った状態を示す図 本発明の第2の実施の形態の1速ギヤおよびスリーブの斜視図 (a)本発明の第2の実施の形態のスリーブの正面図 (b)本発明の第2の実施の形態のスリーブの側面図 (c)本発明の第2の実施の形態のスリーブの背面図 従来のドグクラッチ式の変速装置の要部の断面図
以下、本発明の実施の形態のドグクラッチ式変速装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
1.第1の実施の形態
1−1.自動変速装置を備えた車両の構成
図1は、本発明の実施の形態の自動変速装置を備えた車両の構成を示す概要図である。図1に示すように、車両Mは、エンジン11と、クラッチ12と、自動変速装置13と、ディファレンシャル装置14と、制御装置15と、駆動輪(左右前輪)Wfl、Wfr等を含んで構成されている。
エンジン11は、燃料の燃焼によって駆動力を発生させるものである。エンジン11の駆動力は、クラッチ12、自動変速装置13、およびディファレンシャル装置14を介して駆動輪Wfl、Wfrに伝達されるように構成されている。図1に示した車両は、いわゆるFF車両である。クラッチ12は、制御装置15の指令に応じて自動で断接されるように構成されている。自動変速装置13は、例えば前進6段、後進1段を自動的に選択するものである。ディファレンシャル装置14は、ファイナルギヤおよびディファレンシャルギヤの両方を含んで構成されており、自動変速装置13と一体的に形成されている。
1−2.自動変速装置の構成
図2は、自動変速装置の構成を示すスケルトン図である。図2に示すように、自動変速装置13は、ケーシング21、ドライブシャフト22、メインシャフト23、カウンタシャフト24、ドグクラッチ変速機構251、252、253、254、および制御装置15に設けられている変速制御装置26等を含んで構成されている。
ケーシング21は、ほぼ円筒状に形成された本体21a、本体21a内を左右方向に区画する第1壁21bおよび第2壁21c等で構成されている。ドライブシャフト22およびメインシャフト23は、同軸で配置され、カウンタシャフト24は、ドライブシャフト22およびメインシャフト23に平行に配置されている。ドライブシャフト22、メインシャフト23およびカウンタシャフト24は、ケーシング21に回転可能に支承されている。
すなわち、ドライブシャフト22の一端(図2の左端)は、クラッチ12を介してエンジン11の出力軸に回転連結され、ドライブシャフト22の他端(図2の右端)側は、軸受271を介して第1壁21bに回転可能に支承されている。よって、エンジン11の出力はクラッチ12が接続されているときにドライブシャフト22に入力される。
メインシャフト23の一端(図2の左端)は、後述するドグクラッチ変速機構251を介してドライブシャフト22の一端(図2の右端)に回転連結可能に軸支され、メインシャフト23の他端(図2の右端)側は、軸受272を介して第2壁21cに回転可能に支承されている。
カウンタシャフト24の一端(図2の左端)側は、軸受273を介して第1壁21bに回転可能に支承され、カウンタシャフト24の他端(図2の右端)側は、軸受274を介して第2壁21cに回転可能に支承されている。メインシャフト23は、本発明の「回転軸」に相当する。また、カウンタシャフト24も、本発明の「回転軸」に相当し得る。
メインシャフト23には、クラッチ側から順に、5速またはリバースに変速するドグクラッチ変速機構251、2速または1速に変速するドグクラッチ変速機構252が配置され、カウンタシャフト24には、クラッチ側から順に、4速または3速に変速するドグクラッチ変速機構253、6速に変速するドグクラッチ変速機構254が配置されている。各ドグクラッチ変速機構251、252、253、254は、後述する各速のギヤ281、282、283、284、285、286、28Rを備えている。
ドライブシャフト22の他端(図2の右端)には、5速ギヤ285の回転中心がスプライン嵌合等で固定されている。メインシャフト23には、クラッチ12側から順に、リバースギヤ28Rが回転自在に支承され、4速ギヤ284の回転中心がスプライン嵌合等で固定され、3速ギヤ283の回転中心がスプライン嵌合等で固定され、2速ギヤ282が回転自在に支承され、1速ギヤ281が回転自在に支承され、6速ギヤ286の回転中心がスプライン嵌合等で固定されている。
カウンタシャフト24には、5速ギヤ285に噛み合う第5カウンタギヤ295の回転中心がスプライン嵌合等で固定され、リバースギヤ28Rと1つのギヤ29rを介して噛み合う第2カウンタギヤ29Rの回転中心がスプライン嵌合等で固定され、4速ギヤ284に噛み合う第4カウンタギヤ294が回転自在に支承され、3速ギヤ283に噛み合う第3カウンタギヤ293が回転自在に支承され、2速ギヤ282に噛み合う第2カウンタギヤ292の回転中心がスプライン嵌合等で固定され、1速ギヤ281に噛み合う第1カウンタギヤ291の回転中心がスプライン嵌合等で固定され、6速ギヤ286に噛み合う第6カウンタギヤ296が回転自在に支承されている。1速ギヤ281および第1カウンタギヤ291の各外周面には、互いに噛合するギヤ(ヘリカルギヤ)が形成されている。他の互いに噛合するギヤにおいても同様である。
1−3.ドグクラッチ変速機構の構成
図3は、ドグクラッチ変速機構252の断面図である。図3に示すように、ドグクラッチ変速機構252は、第1クラッチリングとしての1速ギヤ281、第2クラッチリングとしての2速ギヤ282、スリーブ312、軸動装置313等を含んで構成されている。図2に示した他のドグクラッチ変速機構251、253、254も同様である。ただし、ドグクラッチ変速機構254は、第2クラッチリングは備えておらず、第1クラッチリングとして6速ギヤ286のみを備えている。以下では、ドグクラッチ変速機構252の詳細な構成について説明する。
スリーブ312は、1速ギヤ281と2速ギヤ282との間にこれらと隣接して、メインシャフト23に支承されている。すなわち、本実施の形態のスリーブ312は、クラッチハブを介して回転軸であるメインシャフト23に支承されるのではなく、メインシャフト23に直接支承されている。スリーブ312は、メインシャフト23にスプライン嵌合しており、メインシャフト23に対する相対回転は制限されるが、メインシャフト23の軸線方向に摺動可能である。1速ギヤ281および2速ギヤ282は、メインシャフト23に対して、軸線方向への移動は規制されているが、メインシャフト23に対する相対回転は可能である。
1速ギヤ281のスリーブ312側の側面には、スリーブ312の外周面に形成されているスプライン312aに係合する第1ドグクラッチ部281aが形成されている。同様に、2速ギヤ282のスリーブ312側の側面には、スリーブ312のスプライン312bに係合する第2ドグクラッチ部282bが形成されている。
図4は、1速ギヤ281およびスリーブ312の斜視図であり、図5(a)、(b)、および(c)は、それぞれスリーブ312の正面図、側面図、および背面図であり、図6(a)、および(b)は、それぞれ1速ギヤ281の正面図、および側面図である。2速ギヤ282は1速ギヤ281と同様の構成であるため、以下では1速ギヤ281とスリーブ312について詳細に説明する。
図4に示すように、スリーブ312の内周面には、メインシャフト23の外周面に形成されているスプラインに、軸線方向に摺動可能に係合するスプライン312cが形成されている。また、スリーブ312の1速ギヤ側の外周面には、1速ギヤ281のドグクラッチ部281aに係合するスリーブ歯としてのスプライン312aが形成され、スリーブ312の2速ギヤ側の外周面には、2速ギヤ282のドグクラッチ部282b(図3参照)に係合するスリーブ歯としてのスプライン312bが形成されている。スプライン312aとスプライン312bとは同一の形状である。さらに、スプライン312aとスプライン312bとの間の外周面には、周方向に沿って外周溝312dが形成されている。外周溝312dには、フォーク313aの先端部が周方向に沿って摺動可能に係合する(図3参照)。
図4および図5に示すように、スプライン312aは、3枚の高歯312a1が残りの低歯312a2より歯丈が高く形成されている。なお、高歯312a1および低歯312a2における1速ギヤ281側の前端面の両端角部は、ドグクラッチ部281aと当接したときに衝撃で破損しないように、一般的な45度面取り(C形状)がされていてよい。
図4および図6に示すように、第1ギヤ281の第1ドグクラッチ部281aには、リング状の凸部281a1およびクラッチ歯としてのドグ歯が内部に一体で形成されている。ドグ歯は、凸部281a1の内周に、内歯として形成されている。凸部281a1の内周において互いに120度隔てて配置された3枚のクラッチ前歯281a2と、凸部281a1の内周において3枚のクラッチ前歯281a2の間に4枚ずつ等角度間隔で配置されたクラッチ後歯281a3とを含む。クラッチ前歯281a2およびクラッチ後歯281a3は、凸部281a1の内周に一定幅のクラッチ歯溝281a4を空けて形成されている。
凸部281a1は、内径がスリーブ312に形成されている外側のスプライン312aの高歯312a1の外径より大きくなるように形成されている。クラッチ前歯281a2は、内径がスプライン312aの高歯312a1の外径より小さく、スプライン312a1の低歯312a2の外径より大きくなるように形成されている。クラッチ後歯281a3は、スプライン312aの歯溝312a3と噛合可能に形成されている。すなわち、クラッチ前歯281a2は、低歯312a2とは噛み合わず、高歯312a1と噛み合い可能に形成されている。クラッチ後歯281a3は、高歯312a1および低歯312a2と噛み合い可能に形成されている。
クラッチ前歯281a2は、高歯312a1と同枚数(本実施の形態では、3枚)形成されている。スリーブ312の回転速度と第1ギヤ281の回転速度に大きな差が生じていても、3枚の高歯312a1が3枚のクラッチ前歯281a2の間に容易に入り込めるように、クラッチ前歯281a2は少歯とされている。そして、図6(b)に示すように、クラッチ前歯281a2は、高歯312a1と対応する位置で凸部281a1の前端面Pfからクラッチ歯溝281a4の底部Peまで延在して形成されている。クラッチ後歯281a3は、凸部281a1の前端面Pfから第1所定量d1後退した位置からクラッチ歯溝281a4の底部Peまで延在して形成されている。
クラッチ前歯281a2の高歯312a1と対向する前端部には、円周方向の中央位置からクラッチ歯溝281a4の底部Peに向かって両側にそれぞれ傾斜する傾斜面281a21が形成されている。クラッチ後歯281a3には、高歯312a1および低歯312a2と当接可能な接触面281a31が形成されている。クラッチ前歯281a2の傾斜面281a21がクラッチ前歯281a2の側面281a22と交差する位置Pc(図4参照)は、クラッチ後歯281a3の接触面281a31より凸部281a1の前端面Pf側となるように、クラッチ前歯281a2の傾斜面281a21は形成されている。なお、クラッチ前歯281a2の前端部の両傾斜面281a21の交差部は、一般的な丸み面取り(R形状)に形成されていてよい。
1−4.軸動装置の構成
図3に示すように、軸動装置313は、スリーブ312を軸線方向に沿って往復動させるものである。軸動装置313は、フォーク313a、フォークシャフト313b、および駆動装置313c等を含んで構成されている。軸動装置313は、スリーブ312を1速ギヤ281または2速ギヤ282に押圧させている際に、1速ギヤ281または2速ギヤ282から反力が加わった場合に、スリーブ312がその反力によって移動することを許容するように構成されている。他のドグクラッチ変速機構251、253、254にも同様の構成の軸動装置が設けられているため、以下では、ドグクラッチ変速機構252の軸動装置313について説明する。
フォーク313aの先端部は、スリーブ312の外周溝312cの外周形状に合わせて形成されている。フォーク313aの基端部は、フォークシャフト313bに固定されている。フォークシャフト313bは、ケーシング21に軸線方向に沿って摺動自在に支承されている。すなわち、フォークシャフト313bの一端(図3の右端)が軸受21c1を介して第2壁21cに支承され、フォークシャフト313bの他端(図3の左端)側が軸受21b1を介して第1壁21bに支承されている。フォークシャフト313bの他端部は、駆動装置313cを貫通して配設されている。
駆動装置313cは、リニアモータを駆動源とするリニア駆動装置であり、リニアモータとしては、特開2008−259413号公報に記載されているものを採用できる。すなわち、リニア駆動装置313cは、複数のコイルが軸線方向に沿って並設されて円筒状のコアが形成され、その貫通穴を貫通しているフォークシャフト313bに複数のN極磁石とS極磁石を交互に並設することで構成されている。各コイルへの通電を制御することで、フォークシャフト313bを往復動させることも、任意の位置に位置決め固定させることも可能である。
なお、フォークシャフト313bを位置決め固定するのに、ディテント機構が採用されてよい。また、本実施の形態では、駆動装置としてリニア駆動装置を採用したが、スリーブ312を第1ギヤ281または第2ギヤ282に押圧させている際に、第1ギヤ281または第2ギヤ282から反力が加わった場合に、スリーブ312がその反力によって移動することを許容するように構成されているものであれば、他の駆動装置であるソレノイド式駆動装置や油圧式駆動装置であってもよい。
1−5.ドグクラッチ変速機構の動作
次に、ドグクラッチ変速機構252におけるスリーブ312の高歯312a1および低歯312a2、並びに第1ギヤ281のクラッチ前歯281a2およびクラッチ後歯281a3の動作について、図7を参照して説明する。ここで、例えば、スリーブ312が第2ギヤ282と噛み合って高速で回転し、第1ギヤ281が低速で回転している場合、スリーブ312をシフトさせて第1ギヤ281と噛み合わせるとスリーブ312は減速される。一方、スリーブ312が第1ギヤ281と噛み合って低速で回転し、第1ギヤ281が高速で回転している場合、スリーブ312をシフトさせて第2ギヤ282と噛み合わせるとスリーブ312は増速される。以下の説明では減速動作を説明する。
図7(a)に示すように、自動変速機のシフト前においては、スリーブ312は、第1ギヤ281から離間している。そして、スリーブ312が、軸動機構313(図示略)により軸線方向に沿って第1ギヤ281側に移動されると、図7(b)に示すように、高歯312a1の前端面312a11が、クラッチ前歯281a2と当接する。このとき、低歯312a2は、何にも当接していない。これにより、多少ではあるが、スリーブ312は、減速される。
さらに、スリーブ312が、軸動機構313により軸線方向に沿って移動されると、図7(c)に示すように、高歯312a1の前端面312a11および低歯312a2の前端面312a21が、クラッチ後歯281a3の接触面281a31と当接する。これにより、多少ではあるが、スリーブ312は、減速される。
さらに、スリーブ312が、軸動機構313により軸線方向に沿って移動されると、図7(d)に示すように、高歯312a1および低歯312a2は、クラッチ後歯281a3と完全に噛み合い、スリーブ312と第1ギヤ281とは同期回転し、シフト動作が完了する。
1−6.スリーブ歯およびドグ歯の形状
スリーブ312のスプライン312aの高歯312a1および低歯312a2は、第1ギヤ281に向かう方向(歯幅方向)にその歯厚が大きくなるテーパ形状を有している。また、第1ギヤ281の第1ドグクラッチ部281aのクラッチ前歯281a2およびクラッチ後歯281a3も、スリーブ312に向かう方向(歯幅方向)にその歯厚が広くなるテーパ形状を有している。
図8(a)および(b)は、スリーブ312の高歯312a1および低歯312a2と第1ギヤ281のクラッチ前歯281a2およびクラッチ後歯281a3とが噛み合った状態を、第1ギヤ281の中心から周方向に見た図である。図8(a)において、スリーブ312は、図8の左側から右向きに移動して、クラッチ前歯281a2およびクラッチ前歯281a3の間に挿入される。
クラッチ前歯281a2およびクラッチ後歯281a3の互いの間の距離(クラッチ歯溝284dの幅)は、スリーブ312の高歯312a1および低歯312a2の最も大きい歯厚よりも若干大きく確保されている。スリーブ312の高歯312a1および低歯312a2の側面のテーパ角と第1ギヤ281のクラッチ前歯281a2およびクラッチ後歯281a3の側面のテーパ角とは同じ角度である。本実施の形態ではテーパ角は4度に設計されているが、テーパ角はこれに限られない。
スリーブ312が第1ギヤ281側に移動して、図8(a)に示すように、スプライン312aと第1ドグクラッチ部281aとが完全に噛み合うとき、その回転差によって、図8(b)に示すように、スリーブ312の高歯312a1および低歯312a2の側面(歯面)と、それに対向する第1ギヤ281のクラッチ前歯281a2およびクラッチ後歯281a3の側面(歯面)とが密着し、これによって、スリーブ312の回転が第1ギヤ281に伝達される。
2.第2の実施の形態
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態においても、ドグクラッチ機構252のスリーブと第1ギヤとの関係を例に説明するが、他のスリーブおよびギヤも同様の構成である。本実施の形態のスリーブ312も、第1の実施の形態と同様に、回転軸であるメインシャフト23に、ハブを介さずに直接スプライン嵌合する。よって、スリーブ312は、メインシャフト23に対して相対回転不能であるとともに、メインシャフト23の軸線方向に対して移動可能である。
図9は、1速ギヤ281およびスリーブ312´の斜視図であり、図10(a)、(b)、および(c)は、それぞれスリーブ312の正面図、側面図、および背面図である。図9および図10に示すように、本実施の形態のスリーブ312´においても、クラッチリングである第1ギヤ281のドグクラッチ部281aと噛み合うスプライン312aは外歯として形成されている。
スリーブ312´の内周面には、メインシャフト23の外周面に形成されているスプラインに、軸線方向に摺動可能に係合するスプライン312cが形成されている。また、スリーブ312´の1速ギヤ側の外周面には、1速ギヤ281のドグクラッチ部281aに係合するスプライン312aが形成され、スリーブ312´の2速ギヤ側の外周面には、2速ギヤ282のドグ歯282b(図3参照)に係合するスプライン312bが形成されている。さらに、スプライン312aとスプライン312bとの間の外周面には、周方向に沿って外周溝312dが形成されている。外周溝312dには、フォーク313aの先端部が周方向に沿って摺動可能に係合する(図3参照)。
本実施の形態のスリーブ312´では、1速ギヤ側のスプライン312aと、2速ギヤ側のスプライン312bとは歯車としての諸元が異なっており、それらの形状は異なっている。具体的には、高歯および低歯の各歯の歯厚、および低歯の歯数、高歯および低歯のピッチが異なっている。スプライン312aもスプライン312bも高歯312a1、312b1の数はいずれも3枚であり、高歯312a1、312b1は、互いに120度の間隔で設けられているが、スプライン312aでは、各高歯312a1の間に4枚の低歯312a2が24度ピッチで等間隔に設けられているのに対して、スプライン312bでは、各高歯312b1の間に3枚の低歯312b2が30度ピッチで等間隔に設けられている。また、スプライン312bの高歯312b1および低歯312b2の歯厚(周方向の歯の幅)は、スプライン312aの高歯312a1および低歯312a2の歯厚よりも大きい。
なお、第1ギヤ281の第1ドグクラッチ部281aはスプライン312aと噛み合う形状を有し、第2ギヤ282の第2ドグクラッチ部282bはスプライン312bと噛み合う形状を有するので、第1ドグクラッチ部281aと第2ドグクラッチ部281bの形状も異なる。
図9に示すように、第1ギヤ281の第1ドグクラッチ部281aには、リング状の凸部281a1と、凸部281a1の内周において120度隔てて配置された3枚のクラッチ前歯281a2と、凸部281a1の内周において3枚のクラッチ前歯281a2の間に4枚ずつ等角度間隔で配置されたクラッチ後歯281a3とが形成されている。クラッチ前歯281a2およびクラッチ後歯281a3は、凸部281a1の内周に一定幅のクラッチ歯溝281a4を空けて形成されている。第1ドグクラッチ部281aのクラッチ歯溝281a4には、スリーブ312´のスプライン312aが嵌合可能であり、クラッチ歯溝281a4の数とスプライン312aの歯数とは一致している。
これに対して、第2ドグクラッチ部281bは、図示は省略するが、第1ドグクラッチ部281aと同様に、リング状の凸部と、凸部の内周において120度隔てて配置された3枚のクラッチ前歯と、凸部の内周において3枚のクラッチ前歯の間に等ピッチで配置されたクラッチ後歯が設けられているが、クラッチ後歯のピッチ、クラッチ後歯の歯数、クラッチ歯溝の幅は、いずれも第1ドグクラッチ部のそれらとは異なる。具体的には、クラッチ後歯は、スプライン312bの低歯312b2の数に合わせて、3枚のみであり、それらのピッチもスプライン312bに合わせて30度とされている。また、本実施の形態では、2つのスプライン312a、312bの高歯312a1、312b1の周方向の位置がずれている。
このように、本実施の形態のスリーブ312´は、回転軸であるメインシャフト23に対してスライド可能に支承され、2つのクラッチリングに挟まれて配置され、メインシャフト23を軸線方向にスライドして、いずれか一方のクラッチリングと係合するが、クラッチリングと係合するためのスプラインの諸元は、両側で異なる。具体的には、一方のスプラインと他方のスプラインとで歯数、歯のピッチ、歯厚が異なる。
以上のように、上記の第1および第2の実施の形態のドグクラッチ変速機構によれば、従来はハブにスプライン嵌合されていたスリーブが、回転軸に直接スプライン嵌合している。よって、従来はハブの外歯にスプライン嵌合していたスリーブの内歯をクラッチリングのドグ歯に噛み合わせるようにしていたが、本実施の形態のドグクラッチ変速機構によれば、スリーブの外歯がクラッチリングのドグ歯に噛み合わせられることになる。
これにより、従来はスリーブの内歯に嵌合するハブの外歯の諸元(歯数、ピッチ、歯厚等)は、スリーブの内歯と噛合するドグ歯の諸元に従う必要があり、よってスリーブの内歯とハブの外歯との間のスプラインクリアランスを自由に設定することはできなかったのに対して、本実施の形態のスリーブでは、その内歯で回転軸とスプライン嵌合し、その外歯でドグ歯と噛合するので、スリーブとクラッチとの噛合のクリアランスを自由に設計できる。よって、スリーブとハブとの間のスプラインクリアランスと比較して、スリーブと回転軸との間のスプラインクリアランスが小さくすることができ、スリーブが噛合するクラッチリングが傾いても、それによってスリーブが押し上げられることがなくなり、スリーブが傾きにくくなり、スリーブ抜けの可能性が低減される。
さらに、スリーブ歯とドグ歯に、スリーブ抜け防止のために傾斜(テーパ形状)を設けた場合にも上記の実施の形態は有利である。すなわち、従来のスリーブにおいてスリーブ歯にテーパ形状を設ける場合には、このスリーブ歯が内歯であるため、すべて切削でスリーブ歯を削り出さなければならず、加工コストが高くなっていた。本実施の形態のスリーブでは、スリーブ歯は外歯であるので、テーパ形状を有するスリーブ歯の加工コストを低減できる。
また、スリーブを挟んで両側にクラッチリングおよびそのドグ歯がある場合においてスリーブ歯にテーパ形状を設けるときには、従来のスリーブでは、スリーブ歯の両側のそれぞれに歯厚が徐々に大きくなる両側テーパ形状としなければならず、形状は複雑になり、この点でも加工コストが高くなる。これに対して、本実施の形態のスリーブでは、両側のクラッチリングの各々に係合するスリーブ歯がそれぞれ分離しているので、各スプラインのスリーブ歯は一方向に(対向するクラッチリングに向かう方向に)歯厚が大きくなるような片側テーパ形状とすればよく、かつ、各スプラインのスリーブ歯をそれぞれ単独で形成することができるので、スリーブ歯を切削で削りだす必要は必ずしもなく、この点でも従来と比較してスリーブ歯の加工コストを低減できる。なお、ハブを廃止したことでその分のコストを抑えることができることはもちろんである。
また、第2の実施の形態によれば、1つのスリーブが、2つの異なるクラッチリングにそれぞれ係合するための諸元の異なる2つのスプラインを有することができる。従来のように、スリーブをハブにスプライン嵌合させる構成としてハブにスプライン嵌合する内歯をクラッチリングのドグ歯と噛合させる場合には、スリーブとハブとの間の軸方向の移動を確保するためには、スリーブの両側でスプラインの諸元を異ならせることは不可能である。これに対して、本実施の形態では、スリーブを回転軸に直接嵌合させて、スプラインを外歯としたことで、上記のように1つのスリーブが諸元の異なる2つのスプラインを有することができる。変速装置では、各クラッチリングに接続する際には回転軸にかかるトルクが異なることになるので、最適な歯数、歯のチッピ、歯厚等の緒元はクラッチリング毎に異なるが、本実施の形態によれば、2つのスプラインがそれぞれ係合するクラッチリングに適した諸元とすることができる。
さらに、第2の実施の形態では、スリーブに設けられた2つのスプラインの高歯の周方向の位置をずらしている。スリーブがクラッチリングに係合し、スリーブがクラッチリングから離脱する際には、瞬間的に高歯とクラッチ前歯のみが噛み合うことがあり(図7(c)参照)、このときに高歯には大きな負荷がかかる。従って、一方のスプラインと他方のスプラインとで高歯の位置が異なっていれば、スリーブに負荷がかかる場所を分散させることができる。上記では、第2の実施の形態において両側のスリーブの高歯の位置を周方向にずらしたが、第1の実施の形態のように両側のスプラインの諸元が同じであるときも、それらのスプラインの高歯の周方向の位置をずらしてよい。
なお、上記で説明したスリーブ歯やドグ歯の角は、適宜45度面取り(C形状)または丸み面取り(R形状)がされていてもよい。
13 自動変速装置
23 メインシャフト(回転軸)
24 カウンタシャフト
251、252、253、254 ドグクラッチ変速機構
281 1速ギヤ(第1クラッチリング)
281a 第1ドグクラッチ部
281a1 凸部
281a2 クラッチ前歯(ドグ歯)
281a3 クラッチ後歯(ドグ歯)
281a4 クラッチ歯溝
282 2速ギヤ(第2クラッチリング)
312、312´ スリーブ
312a スプライン(第1スプライン)
312a1 高歯(第1スリーブ歯)
312a2 低歯(第1スリーブ歯)
312a3 歯溝
312b スプライン(第2スプライン)
313 軸動装置

Claims (9)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に回転可能に支承され、内部にドグ歯を有する第1ドグクラッチ部を備えた第1クラッチリングと、
    前記第1クラッチリングに隣接して、前記回転軸に対して回転不能に、かつ前記回転軸の軸線方向に移動可能に、前記回転軸に支承され、前記第1ドグクラッチ部の前記ドグ歯に噛合する第1スリーブ歯を有する第1スプラインを備えたスリーブとを備え、
    前記スリーブが前記第1クラッチリングに向けて前記軸線方向に移動することで、前記スリーブと前記第1クラッチリングとが係合するドグクラッチ式変速装置であって、
    前記スリーブは、前記回転軸に直接嵌合されて支承される
    ことを特徴とするドグクラッチ式変速装置。
  2. 前記第1スリーブ歯は、外歯であることを特徴とする請求項1に記載のドグクラッチ式変速装置。
  3. 前記第1スリーブ歯は、前記第1クラッチリングに向かう方向に歯厚が大きくなるテーパ形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載のドグクラッチ式変速装置。
  4. 前記第1クラッチリングとは反対側で前記スリーブに隣接して、前記回転軸に回転可能に支承され、ドグ歯を有する第2ドグクラッチ部を備えた第2クラッチリングをさらに備え、
    前記スリーブは、前記第2ドグクラッチ部の前記ドグ歯に噛合する第2スリーブ歯を有する第2スプラインを備え、
    前記スリーブが前記第2クラッチリングに向けて前記軸線方向に移動することで、前記スリーブと前記第2クラッチリングとが係合する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のドグクラッチ式変速装置。
  5. 前記第2スリーブ歯は、外歯であることを特徴とする請求項4に記載のドグクラッチ式変速装置。
  6. 前記第2スリーブ歯は、前記第2クラッチリングに向かう方向に歯厚が大きくなるテーパ形状を有することを特徴とする請求項4または5に記載のドグクラッチ式変速装置。
  7. 前記第1スプラインと前記第2スプラインとの間に前記スリーブを前記軸線方向に駆動するための駆動部材を受け入れる溝が形成されていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか一項に記載のドグクラッチ式変速装置。
  8. 前記第1スプラインは、前記第1スリーブ歯として、高歯と、前記高歯より歯丈の低い低歯とを備え、
    前記第2スプラインは、前記第2スリーブ歯として、高歯と、前記高歯より歯丈の低い低歯とを備え、
    前記第1スプラインの前記高歯と前記第2スプラインの前記高歯の周方向の位置は互いにずれている
    ことを特徴とする請求項4ないし7のいずれか一項に記載のドグクラッチ式変速装置。
  9. 前記第1スリーブ歯と前記第2スリーブ歯とは異なる諸元を有することを特徴とする請求項4ないし8のいずれか一項に記載のドグクラッチ式変速装置。
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