JP2015063837A - ワイヤ式ウィンドウレギュレータ - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、上下のワイヤガイドに係合したワイヤをガイドレールの外部に張り、断面コ字状のガイドレール内に摺動可能に嵌合したスライダーと窓ガラスをキャリアで連結すると共に、ワイヤをキャリアに取り付けたウィンドウレギュレータが記載されている。
キャリア兼用スライダーを、ガイドレールの開口からガイドレールの内側へ摺動可能に嵌合する。
一方、前記ガイドレールの両端部の少なくとも一方にワイヤガイドを、ガイドレールの開口から側方へ退避した位置に配置する。
また、ドラムが駆動されることにより往復移動されるワイヤを備える。
前記のワイヤは、ワイヤガイドを経由してガイドレールの内側を通り、前記キャリア兼用スライダーのワイヤガイド退避側に取り付ける。
前記キャリア兼用スライダーのワイヤガイド退避側の側面に2本の係止溝を形成し、これら係止溝に前記ワイヤの端部を係止する構造とすることがある。
また、スライダーをキャリアの機能を備えた兼用のものとすることにより、キャリアがコンパクトとなる。
さらに、ワイヤガイドがガイドレールの開口部から退避して配置されているので、キャリア兼用スライダーにワイヤガイドを経由したワイヤを取り付けてから、そのキャリア兼用スライダーをガイドレールの開口部から摺動可能に嵌合させることができるので、ウィンドウレギュレータにおけるワイヤの配索が容易になる。
本発明に係る自動車用ドアは、図1に示すように、窓ガラス1とドアフレーム2とドアパネル3及びウィンドウレギュレータ4を備える。
ドアフレーム2は前フレーム5と後フレーム6及びこれらの上端部を連結した上フレーム7とからなる。
ドアパネル3は、パネル空間Sを形成する外パネル8と内パネル9から成り、外パネル8と内パネル9の間に前フレーム5と後フレーム6の下部が固定されている。また、パネル空間Sの上方において、前フレーム5と後フレーム6と上フレーム7で囲まれた部分が窓Wになっている。
窓ガラス1を昇降させるウィンドウレギュレータ4は、図2に示すように、ワイヤ10と、ドラム駆動装置11と、ワイヤ10を係合してその方向を転向させるワイヤガイドa〜eと、前フレーム5及びガイドレール12で構成される。ワイヤガイドa,b,d,eはプーリーからなる回動可能なワイヤガイドであり、ワイヤガイドcはワイヤ10をガイドする湾曲面を持ち、固定的に取り付けられる部材である。
ドラム駆動装置11は、ワイヤ10を巻回したドラム13とモータ14を有し、モータ14でドラム13を回転駆動することにより、ワイヤ10を一端側で巻き取るとともに他端側で巻き戻すものである。
パネル空間Sにおいて、前フレーム5の下端部にはワイヤガイドブラケット15が装着され、ワイヤガイドブラケット15の室外側の面の後部及び前部にワイヤガイドaとワイヤガイドbが装着される。ワイヤガイドaとワイヤガイドbは、それぞれに係合するワイヤ10の経路がぶつからないよう、内外方向へ位置をずらして取り付けられている。
前フレーム5の中間部にはワイヤガイドcが取り付けられる。ワイヤガイドcの上面は湾曲面となっている。
また、前フレーム5の下端部は、ワイヤガイドブラケット15を介してドアパネル3の内パネル9に固定される。
ガイドレール12の上端部にはワイヤガイドブラケット18が固定され、ワイヤガイドブラケット18の室外側の面にはワイヤガイドdが取り付けられる。
ガイドレール12の下端部にはワイヤガイドブラケット19が固定され、ワイヤガイドブラケット19の室外側の面の後部にはワイヤガイドeが取り付けられる。そして、ワイヤガイドブラケット19の室外側の面の前上部にドラム13が、また、室内側の面の前上部にモータ14が、これらドラム13とモータ14とでワイヤガイドブラケット19を挟み付けるようにして取り付けられる。
そして、ワイヤガイドブラケット18,19をドアパネル3の内パネル9に固定することにより、ガイドレール12がパネル空間S内に取り付けられる。
図4及び図5に示すように、ガイドレール12の内部にはキャリア兼用スライダー26が摺動自在に嵌合される。
キャリア兼用スライダー26は、断面矩形であり(図5)、室外側の面にガイドレール12のスリット16を通して突出する突出部27が形成され、突出部27に窓ガラス固定孔28が設けられている(図4)。
図6に示すように、キャリア兼用スライダー26の前側面29にはワイヤ10の端部を係止する2本の係止溝33が並設されている。また、一方の係止溝33の上端及び他方の係止溝33の下端には、それぞれワイヤ10の端部に形成された抜け止め用の径大部17を係止する係止凹部32が連続して形成されている。
さらに、キャリア兼用スライダー26の突出部27に窓ガラス1の下端部に装着したガラスホルダー34を重ね、その貫通孔35及び窓ガラス固定孔28へ挿通する固定具36によって、窓ガラス1をキャリア兼用スライダー26に取り付ける。
ワイヤ部分10aは、一端部が前キャリア25に係合し、前キャリア25から下方に延び、ワイヤガイドaの下面に係合してからドラム13に至り、他端部がドラム13の外周面に係合する。
ワイヤ部分10bは、一端部がドラム13の外周面に係合し、ドラム13から延びて後上部のワイヤガイドdと係合し、ガイドレール12の内側を通ってキャリア兼用スライダー26に至る。ワイヤ部分10bの他端に形成された径大部17はキャリア兼用スライダー26の下方の係止凹部32に係合し、ワイヤ部分10bの他端部がこの係止凹部32に連続した係止溝33へ係止される。
モータ14を駆動してドラム13を回転させると、ワイヤガイドcとワイヤガイドa間のワイヤ部分10cと同ワイヤ部分10a、ワイヤガイドdとワイヤガイドe間のワイヤ部分10bと同10cは同じ方向に移動するので、前キャリア25とキャリア兼用スライダー26は同時に昇降し、窓ガラス1が開閉する。
例えば、ワイヤガイドaをなくしてドラム13及びモータ14を前フレーム5の下端部に取り付け、ガイドレール12の下端部に、ドラム13から後上部のワイヤガイドdに向かうワイヤ10を係合する別のワイヤガイドを設けることもできる。
また、ドラム13及びモータ14を、パネル空間Sの前部あるいは後部の高さ方向中間部又は上部に設置することも可能である。
前後両側にガイドレールを有するツインレールタイプのウィンドウレギュレータに本発明を応用することも可能である。
さらに、ガイドレール12の下側のワイヤガイドをガイドレール12の下端開口部から前側或いは後側に退避させた位置に設け、ガイドレール12の下端面を通してキャリア兼用スライダー26を嵌めこんでも良い。
2 ドアフレーム
3 ドアパネル
4 ウィンドウレギュレータ
5 前フレーム
6 後フレーム
7 上フレーム
8 外パネル
9 内パネル
10 ワイヤ
10a,10b,10c ワイヤ部分
11 ドラム駆動装置
12 ガイドレール
13 ドラム
14 モータ
15 ワイヤガイドブラケット
16 スリット
17 径大部
18 ワイヤガイドブラケット
19 ワイヤガイドブラケット
25 前キャリア
26 キャリア兼用スライダー
27 突出部
28 窓ガラス固定孔
29 前側面
30 後側面
31 摺接突部
32 係止凹部
33 係止溝
34 ガラスホルダー
35 貫通孔
36 固定具
a〜e ワイヤガイド
S パネル空間
W 窓
Claims (2)
- 両端面が開口したガイドレールと、該ガイドレールの両端部に設けられたワイヤガイドと、ガイドレールの開口からガイドレールの内側へ摺動可能に嵌合されるキャリア兼用スライダーと、ドラムが駆動されることにより往復移動されるワイヤを備え、少なくとも一方のワイヤガイドが前記ガイドレールの開口から側方へ退避した位置に設置され、ワイヤガイドを経由したワイヤがガイドレールの内側を通り、キャリア兼用スライダーのワイヤガイド退避側に取り付けられていることを特徴としたワイヤ式ウィンドウレギュレータ。
- 前記キャリア兼用スライダーのワイヤガイド退避側の側面に2本の係止溝が形成され、これら係止溝に前記ワイヤの端部を係止することにより、前記ワイヤがキャリア兼用スライダーに取り付けられると共に、前記キャリアを介してワイヤが接続されていることを特徴とした請求項1に記載のワイヤ式ウィンドウレギュレータ。
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