JP2015063409A - 施釉装置 - Google Patents

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Seijiro Mizumoto
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【課題】施釉後において成形体を乗せる回転載置部をより完全に洗浄することができ製品の仕上がりを向上させることができる施釉装置を提供することができる施釉装置を提供する。【解決手段】施釉装置は、鋳込み成形した衛生陶器の成形体Mを乾燥後、この成形体Mの表面に釉薬を塗布するための装置であり、この施釉装置は、施釉ブース内に配置された回転載置部を有し、回転載置部は、断面が略三角形状であり、成形体Mを載せるための複数本の棒状体51ないし54と、それぞれの棒状体51ないし54の長手方向に沿って洗浄水Wを噴射する洗浄水ノズル55と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、陶器の成形体を乾燥後、この成形体の表面に釉薬を塗布するための施釉装置に関する。
例えば、衛生陶器を製造する際の施釉工程は、鋳込み成形した便器等の衛生陶器の成形体を乾燥後に、噴霧ノズルからこの成形体の表面に釉薬を塗布する。この施釉工程では、施釉ブースには回転載置部(回転ロクロ)が設置されている。成形体は、この回転載置部上に載せて、回転載置部の回転停止位置を調整しながら、ティーチングによる動作制御が成されたロボットを用いて施釉作業を行う。回転載置部上の成形体は、施釉作業が終わるたびに入れ替わる。そのため、回転載置部は、施釉が終わって新たな成形体を載せる前に、その都度洗浄が行われる。
この回転載置部の洗浄では、成形体を載せている回転載置部の載置面に付着して残っている釉薬を洗い流すことで、新たに載せた成形体に対して残った釉薬が移ってしまって、そのまま焼成されてしまうのを防止している。
このため、回転載置部の洗浄を行うために、施釉位置と搬入位置と搬送位置に加えて洗浄位置を設定することで、回転載置部が、これらの施釉位置と搬入位置と搬出位置と洗浄位置にそれぞれ旋回して位置決めできるようにした施釉設備が、特許文献1に提案されている。
特開平9−30875号公報
ところが、特許文献1に記載されている施釉設備は、洗浄位置において回転載置部を洗浄しようとするものであるが、回転載置部に対して、成形体の載置部分が大きな面積で接触して載っているので、当該載置領域については洗い流すことができないので、付着している釉薬を十分に洗浄して除去することができない。
そこで、本発明は、施釉後において成形体を乗せる回転載置部をより完全に洗浄することができ製品の仕上がりを向上させることができる施釉装置を提供することを目的とする。
本発明の施釉装置は、陶器の成形体を乾燥後、前記成形体の表面に釉薬を塗布する施釉装置であって、施釉ブース内に配置され、前記成形体を載せるための回転載置部と、釉薬塗布後の成形体を取り去った後において、施釉の際に、前記成形体と接触していた、前記回転載置部の上面の載置領域に対して、洗浄水を噴射する洗浄水ノズルとを有しており、 前記回転載置部の前記載置領域は、前記洗浄水ノズルにより洗浄水が噴射される範囲に適合するように形状と面積が決められて形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、成形体を載せる回転載置部において、成形体を載せた状態における載置領域が大きな面積となることがないようにされた載置領域を有しているので、成形体との接触部の面積を極力少なくして、載置領域のみを効果的に洗浄することができる。これにより、成形体が接触する載置領域を、釉薬を残すことなく効果的に洗浄することで、成形体が接触する載置領域に前の釉薬塗布の際の釉薬が残ってしまうことを無くし、新たに載せた成形体に対して、前の釉薬塗布の際の釉薬が付着することを防ぐことができる。
好ましくは、前記回転載置部は、垂直な回転軸の周りに回転可能に配置された基台と、該基台の上に設けられ、水平でかつ一方向に延びるように並列的に配置された複数の支持板部材とを備えていて、各支持板部材の長さ方向の両端側に、前記成形体を載せるために、前記洗浄ノズルによる洗浄水の噴射方向に沿って延びる棒状部材がそれぞれ配置されていて、各棒状部材は、上端部の幅を狭くし、あるいは線状とすることによって、前記洗浄水が噴射される範囲に適合するように形状と面積が決められた前記載置領域を形成するために、該棒状部材の縦断面がほぼ三角形状に近似した形態とされているとともに、これら各棒状部材に挟まれた間隔領域は凹状とされていて、この凹状部には、前記各棒状部材の延びる方向に向けて前記洗浄水ノズルが形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記棒状部材は、縦断面がほぼ三角形状であるから、その上に載せる成形体との載置領域が完全な線状もしくは細長い狭い面状となる。このため、該載置領域が極めて少なくて済み、洗浄して釉薬を洗い流すべき面積を極力小さすることができるので、その分釉薬の残存の程度が極めて少なくなり、次に載置される成形体を残り釉薬で汚染する可能性が効果的に抑制される。
好ましくは、前記回転載置部は、回転軸部により回転自在に保持され、前記洗浄水ノズルに前記洗浄水を供給する給水管は、前記回転軸部内に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、回転載置部は、回転と停止を繰り返して施釉されるのであるが、給水管がねじれないように設置できる。また、給水管は、回転軸部内に配置されているので、給水管の収まりがよく、給水管に釉薬が付着するのを防げる。
好ましくは、前記棒状体は、ゴムで形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、成形体が脆弱な成形体であっても成形体はダメージを受けず、棒状体から金属粉が生じることもないので、鉄粉のような金属粉が施釉時に混入するのを防ぐことができる。
好ましくは、前記施釉ブース内は、仕切りにより2つの個別ブースに仕切られ、各前記個別ブースにおいて1台のロボットにより施釉が行われることを特徴とする。
上記構成によれば、一方の個別ブース内の回転載置部の洗浄が行われている場合に、他方の個別ブース内の回転載置部では、成形体の施釉処理が行えるので、1台のロボットを休ませることなく稼働できるので、生産性が高まる。
好ましくは、前記ロボットには、2本の施釉ノズルが設置され、各前記施釉ノズルは、異なる色の前記釉薬が噴射可能であり、前記2つの個別ブースでは、相互に異なる色の施釉が行われることを特徴とする。
上記構成によれば、1つのロボットにより、多色の施釉処理ができることから、衛生陶器の生産性が高まる。
本発明は、施釉後において成形体を乗せる回転載置部をより完全に洗浄することができ製品の仕上がりを向上させることができる施釉装置を提供することができる施釉装置を提供することができる。
本発明の施釉装置の好ましい実施形態を示す斜視図。 図1に示す施釉装置を示す平面図。 図1と図2に示す第1回転載置部と第2回転載置部を示す斜視図。 図3において矢印F方向から見た第1回転載置部と第2回転載置部の側面図。 本発明の別の実施形態を示す図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の施釉装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す施釉装置を示す平面図である。図1と図2に示す施釉装置1は、例えば1つの施釉ブース2と、1台の施釉ロボット3を有している。施釉装置1は、鋳込み成形した衛生陶器の成形体Mを乾燥後、この成形体Mの表面に釉薬を塗布するための装置である。
施釉装置1は、鋳込み成形した便器等の衛生陶器の成形体Mを乾燥する乾燥工程と、施釉後の成形体を焼成する焼成工程と、の間に設けられた施釉工程に配置されている。乾燥工程では、鋳込み成形した衛生陶器の成形体Mを乾燥室に入れて乾燥した後に、成形体Mの生素地の点検を行う。焼成工程では、施釉後の成形体Mを、焼き上げる。
図1と図2に示す施釉ブース2と施釉ロボット3は、シールド室4により囲まれており、シールド室4は、施釉ロボット3が釉薬を成形体Mに施釉処理する際に、釉薬や音が外部に漏れるのを防いでいる。衛生陶器の成形体Mは、例えば便器であるが、特に限定されない。
図1と図2に示すように、施釉ブース2は、第1個別ブース11と、第2個別ブース12を有している。この第1個別ブース11と第2個別ブース12は、仕切り部5により互いに仕切られていることで、別々の区画された空間として形成されている。施釉ブース2は、左右の側面部6,7と、中央の仕切り部5と、背面部8と、天井部9と、床面部10を有している。
施釉ブース2の第1個別ブース11は、左側の側面部6と、仕切り部5と、背面部8と、天井部9と、床面部10により区画して形成されている。同様にして、施釉ブース2の第2個別ブース12は、右側の側面部7と、仕切り部5と、背面部8と、天井部9と、床面部10により区画して形成されている。
第1個別ブース11の床面部10には、第1回転載置部21が設置されている。第2個別ブース12の床面部10には、第2回転載置部22が設置されている。第1個別ブース11と第2個別ブース12では、1台の施釉ロボット3により異なる色の施釉が行われるようになっている。このため、第1個別ブース11の内部と第2個別ブース12の内部は、仕切り部5により区分けされていることで、互いに異なる色の釉薬が混じらないようになっている。
図1に示すように、第1個別ブース11は、開閉扉11Pを有している。この開閉扉11Pは、施釉前の成形体Mを第1回転載置部21の上に載せたり、施釉済みの成形体Mを第1回転載置部21から外部に取り出す際に開くようになっている。同様にして、第2個別ブース12は、開閉扉12Pを有している。この開閉扉12Pは、施釉前の成形体Mを第2回転載置部22の上に載せたり、施釉済みの成形体Mを第2回転載置部22から外部に取り出す際に開くようになっている。
開閉扉11P、12Pのガイドレール(図示せず)は、成形体Mを出し入れする際に開閉扉11P、12Pを開閉するために必要である。この開閉扉11P、12Pのガイドレールとしては、金属製ではない樹脂製のレールを用いている。これにより、第1個別ブース11の内部と第2個別ブース12の内部に、ガイドレールから金属粉が発生しないようにできるので、金属粉が各色の釉薬に混じらない。
図1と図2に示す1台の施釉ロボット3は、例えばアーム型の多軸ロボットであり、施釉ロボット3の動作制御は、制御部100の指令により行われる。制御部100は、1台の施釉ロボット3と、第1回転載置部21と第2回転載置部22は、施釉動作と回転載置部の回転動作とを同期して動作させることで、第1回転載置部21上の成形体Mと第2回転載置部22上の成形体Mに対して、1台の施釉ロボット3を用いて、それぞれ別の色の釉薬を施釉可能になっている。
施釉ボット3のアーム先端部には、例えば2本の施釉ノズル31,32が設置されている。図1に示すように、施釉ロボット3は、例えばR1方向、R2方向、R3方向、R4方向、R5方向、R6方向に旋回可能にすることで、施釉ノズル31,32は、成形体Mの表面の各部分に対して、適切に所定の色の釉薬を噴射して塗布することができる小型の噴射ノズルである。これらの施釉ノズル31,32は、異なる色の釉薬(例えば、黄色の釉薬とピンク色の釉薬)を噴射することができる。
例えば、第1個別ブース11の内部の成形体Mには、施釉ノズル31から黄色の釉薬を噴射することで、第1個別ブース11の成形体Mに黄色の釉薬の施釉が可能であり、第2個別ブース12の内部の成形体Mには、施釉ノズル32からピンク色の釉薬を噴射することで、第2個別ブース12の成形体Mにピンク色の釉薬の施釉が可能である。
図1に示す2本の施釉ノズル31,32としては、交換可能にするために着脱自在であり、成形体のリムの裏側等の狭い箇所にも接近して確実に施釉できるようにするために、小型のノズルを使用している。しかも、施釉ノズル31,32は、金属製ではなく、好ましくはセラミックス製のノズルを用いている。これにより、第1個別ブース11の内部と第2個別ブース12の内部に、施釉ノズル31,32から金属粉が発生しないようにすることができるので、金属粉が釉薬に混じらない。
図3は、図1と図2に示す第1回転載置部21と第2回転載置部22を示す斜視図である。図4は、図3において矢印F方向から見た第1回転載置部21と第2回転載置部22の側面図である。
第1回転載置部21と第2回転載置部22は、回転ロクロともいい、第1回転載置部21と第2回転載置部22は同じ構造を有している。図3に示すように、第1回転載置部21と第2回転載置部22は、基台40と、2本の平板状の支持板部材41,42と、4つの棒状体51,52,53,54と、4つの洗浄水ノズル55と、回転軸部80等を有している。
回転軸部80は、ベース81と軸部分82を有しており、ベース81は、床面部10の固定された固定部83に対して回転可能に取り付けられている。ベース81は軸部分82の下端部に固定され、基台40は軸部分82の上端部に固定されている。軸部分82は円筒状の部材であり、内部に収容空間を有している。制御部100がモータ84を駆動することで、モータMは、ベース81と軸部分82と基部40を、固定部83に対して、S1方向と、S1方向とは反対のS2方向に回転して、任意の回転角度の位置でインデックス可能である。
図3には、本実施形態における回転載置台の洗浄機構の構成例が示されている。
本実施形態では、回転載置部22の成形体を載せる領域は、後述する洗浄水ノズルにより洗浄水が噴射される範囲に適合するような形状と面積とされていて、成形体を載置して支持できる最小限の載置面積と、洗浄水を噴射した後で、洗浄残りができるだけ出ないような形状となるようにされている。
具体的には、以下のように構成されている。
図3に示すように、基台40の上には、2本の支持板部材41,42が、互いに間隔を離して平行にしかも水平に固定されている。支持板部材41,42は、一方向に長い長方形状の板部材である。一方の支持板部材41の長さ方向の両端部上面には、それぞれ棒状体51,52が互いに間隔領域41Dを離して固定されている。同様にして、他方の支持板部材42の上面にも、それぞれ棒状体53,54が互いに間隔領域42Dを離して固定されている。これにより各間隔領域41D、42Dは、棒状体が存在しない分、凹部となっている。4つの棒状体51,52,53,54は、好ましくは金属材料以外で、その上に載置される成形体Mに傷をつけないような弾性変形可能な材質、例えばゴムにより形成されている。棒状体51ないし54は、ゴムで形成されているので、成形体Mが脆弱な成形体であっても成形体Mはダメージを受けない。しかも、棒状体51ないし54から金属粉が生じることもないので、鉄粉のような金属粉が施釉時に混入するのを防げる。
4つの棒状体51,52,53,54は、その上に成形体を載せるものであり、後述する洗浄水ノズルによる洗浄水の噴射方向に沿って長くなるように構成されている。これら棒状体51,52,53,54は、それぞれ長手方向の斜面部分60,61と短手方向の斜面部62,63を有している。斜面部分60,61を縦方向(垂直方向)の断面で見ると、ほぼ三角形状に形成されている。これにより、4つの棒状体51,52,53,54の頂点部分は、成形体Mを載置する際に、成形体Mの底面部を支えるための載置領域としての接触部65となっている。この接触部65は、ほぼ尖った峰部分であり、支持板部材41,42の長手方向に平行に形成されている。すなわち、載置領域としての接触部65は、成形体に釉薬の残りが付着することを極力防止するために、最小限の狭い面積とされることが好ましく、しかも、洗浄水により確実に洗浄される形態が好ましい。このため、洗浄水が噴出される方向に連続して、あるいは断続的に延びていて、成形体との接触部65は、上記方向に沿って、一体に連続して、もしくは断続的に連続するように設けた、線状か、きわめて狭い平面状に、設けることが適しており、鋭角な稜線でなくても凸状の曲面であっても良い。
これにより、成形体Mは、成形体Mの施釉処理の際に、4つの棒状体51,52,53,54の接触部65を用いて、最小限の接触面積により棒状体51,52,53,54の上に載置することができる。また、成形体Mの施釉処理をする際には、第1回転載置部21と第2回転載置部22は、成形体Mを載せたまま回転するが、ゴム製の接触部65は金属材料に比べて摩擦力が大きいので、成形体Mの位置ずれを発生させること無く成形体Mの底面部をしっかりと保持することができる。
図3と図4に示すように、支持板部材41の間隔領域41Dには、2つの洗浄水ノズル55がZ方向(上方向)に突出して設けられている。支持板部材42の間隔領域42Dには、2つの洗浄水ノズル55がZ方向(上方向)に突出して設けられている。これらの4つの洗浄水ノズル55は、ほぼL字型を有しており、各ノズル先端部55Sは、対応する位置に棒状体51,52,53,54の長さ方向に延びていて、これに対応して水平に向いている。
これにより、棒状体51,52,53,54の接触部65、すなわち成形体Mの底面部を直接載せる部分が、ノズル先端部55Sから噴射される洗浄水により、限定して効果的に洗浄することができる。このため、前の施釉処理に用いられた釉薬が、この棒状体51,52,53,54の特に接触部65に残ることを防ぐことができる。なお、図4に示す斜面部63は、洗浄水ノズル55を避けるために、段差部分63Bを有して凹部を形成しており、成形体Mを回転載置部に載せた時に干渉しないよう洗浄水ノズルが退避できる。
図4に示すように、2つ洗浄水ノズル55,55の下端部は、継手70を介して給水管71の上端部に接続されている。残りの2つ洗浄水ノズル55,55の下端部も、継手70を介して給水管71の上端部に接続されている。給水管71の下端部は、継手72を介して給水管73の上端部に接続されている。給水管73の下端部は、ロータリジョイント74を介して、給水管75の上端部に接続されている。
図4に示すこのロータリジョイント74は、第1回転載置部21あるいは第2回転載置部22がS1方向あるいはS2方向に回転する際に、給水管のねじれを防止するために設けられている。ロータリジョイント74は、回転部75と固定部76を有しており、回転部75は、給水管73の下端部に取り付けられている。固定部76は、給水管75の上端部に取り付けられている。給水管75の下端部は、連結部77に接続されており、連結部77は、エアー供給管78と給水管79に接続されている。図3に例示するように、洗浄水ノズル55からエアー供給管78と給水管79の一部までは、回転軸部80の軸部分82内に収容するようにして配置されている。
図3に示すように、エアー供給管78は、バルブ90を介してエアー供給源91に接続され、給水管79は、バルブ92を介して水供給源93に接続されている。バルブ90,92の開閉は、制御部100の制御により行われる。なお、図4に示す洗浄水ノズル55から噴射された洗浄水Wと、流し落とされた釉薬は、図3に示す回収部59に回収できるようになっている。これにより、回収された洗浄水Wと釉薬は、所定の処理を行って、再利用することが可能となる。
次に、上述した施釉装置1の動作例を説明する。
図1と図2において、第1個別ブース11では、開閉扉11Pを開けて、図示しないロード・アンロード装置により成形体Mを第1回転載置部21の上に載せるとともに、第2個別ブース12では、開閉扉12Pを開けて、図示しないロード・アンロード装置により成形体Mを第2回転載置部22の上に載せる。
これにより、成形体Mは、図3に示すように、第1回転載置部21の4つの棒状体51,52,53,54の接触部65の上に直接載せるとともに、第2回転載置部22の4つの棒状体51,52,53,54の接触部65の上に直接載せる。そして、制御部100の指令により、開閉扉11P、12Pを閉じる。
まず、制御部100は、施釉ロボット3と第1回転載置部21とを、施釉動作と回転載置部の回転動作とを同期して動作させることで、それぞれの施釉前の成形体Mに対して、予め定めた色の釉薬、例えば黄色の釉薬を施釉することができる。すなわち、施釉ロボット3は、制御部100の指令により、第1回転載置部21側に旋回動作して、施釉ノズル31から噴射する予め定めた例えば黄色の釉薬を、第1回転載置部21上の施釉前の成形体Mの表面に噴射して塗布する。この場合、第1回転載置部21は、施釉前の成形体Mの所定の部位に、例えば黄色の釉薬を塗布できるように、施釉ロボット3の動作に同期して、S1方向とS2方向に回転してインデックスされる。
第1回転載置部21上の成形体Mに対する施釉処理が終わると、次に、制御部100は、施釉ロボット3と第2回転載置部22とを、同期して動作させることで、施釉前の成形体Mに対して、予め定めた別の色の釉薬、例えばピンク色の釉薬を施釉することができる。すなわち、施釉ロボット3は、制御部100の指令により、第2回転載置部22側に旋回動作して、施釉ノズル32から噴射する予め定めたピンク色の釉薬を、第2回転載置部22上の施釉前の成形体Mの表面に噴射して塗布する。この場合、第2回転載置部22は、施釉前の成形体Mの所定の部位に予め定めたピンク色の釉薬を塗布できるように、施釉ロボット3の動作に同期して、S1方向とS2方向に回転してインデックスされる。
このようにして、施釉ロボット3が、第2回転載置部22上の施釉前の成形体Mに対してピンク色の釉薬の塗布を行っている間には、この第2載置部22における施釉作業と同時に、制御部100の指令により、第1回転載置部21上の施釉済みの成形体Mは、第1回転載置部21から除去して、第1回転載置部21の棒状体51から54の洗浄作業を始める。すなわち、第1個別ブース11では、開閉扉11Pを開けて、図示しないロード・アンロード装置により施釉済みの成形体Mを第1回転載置部21の上から排出して、次のようにして第1回転載置部21の洗浄を始める。
図4に示すように、第1回転載置部21の4つの棒状体51,52,53,54の接触部65を、各洗浄水ノズル55から噴射される洗浄水Wを用いて、前の施釉処理で残っている釉薬を洗浄する。図3に示す制御部100は、バルブ90,92を開いて、図5に例示するように、洗浄水Wをエアーの力を用いて給水管75,73,71を通じて各洗浄水ノズル55から噴射させる。この噴射された洗浄水Wは、4つの棒状体51,52,53,54の接触部65を直接洗浄することができるので、接触部65には先に使用された釉薬を、確実に洗い流すことができる。
次に、第2回転載置部22上の成形体Mに対する施釉処理が終わると、制御部100は、施釉ロボット3と第1回転載置部21とを、再び同期して動作させることで、次の施釉前の成形体Mに対して、予め定めた青色の釉薬を施釉することができる。施釉ロボット3は、制御部100の指令により、再び第1回転載置部21側に旋回動作して、施釉ノズル31から噴射する青色の釉薬を第1回転載置部21上の施釉前の成形体Mの周囲に噴射して塗布する。この場合、第1回転載置部21は、施釉前の成形体Mの所定の部位に青色の釉薬を塗布できるように、施釉ロボット3の動作に同期して、S1方向とS2方向に回転してインデックスされる。
このようにして、施釉ロボット3が、第1回転載置部21上の成形体Mに対して釉薬の塗布を行っている際には、この第1載置部21における施釉作業と同時に、制御部100の指令により、第2回転載置部22上の施釉済みの成形体Mは、第2回転載置部22から除去して、第2回転載置部22の棒状体51から54の洗浄作業を行うことができる。すなわち、第2個別ブース12では、開閉扉12Pを開けて、図示しないロード・アンロード装置により施釉済みの成形体Mを第2回転載置部22の上から排出して、次のようにして第2回転載置部22の洗浄を始める。
図4に示すように、第2回転載置部22の4つの棒状体51,52,53,54の接触部65を、各洗浄水ノズル55から噴射される洗浄水Wを用いて、前の施釉処理で残っている釉薬を洗浄する。図3に示す制御部100は、バルブ90,91を開いて、洗浄水Wをエアーの力を用いて給水管75,73,71を通じて各洗浄水ノズル55から噴射させる。この噴射された洗浄水Wは、4つの棒状体51,52,53,54の接触部65を直接洗浄することができるので、接触部65には先に使用された釉薬を、確実に洗い流すことができる。
以上説明したように、一方の回転載置部では施釉前の成形体Mに対して施釉処理を行い、他方の回転載置部では施釉済みの成形体Mを取り除いて回転載置部の洗浄を行うサイクルを繰り返すことができる。
これにより、第1回転載置部21の接触部65と第2回転載置部22の接触部65は、施釉作業後に必ず洗浄することで、前の施釉処理における釉薬が接触部65には残らないようにきれいにすることができる。このため、次の施釉前の成形体Mを棒状体51,52,53,54の接触部65上に載せて釉薬を塗布しようとする際には、棒状体51,52,53,54の接触部65から余分な釉薬が、次に載せる施釉前の成形体M側に付着するおそれが無くなる。
以上説明した動作例では、1つの施釉ロボット3を用いるだけで、第1個別ブース11の内部の成形体Mには、例えば青色の釉薬を施釉可能であり、第2個別ブース12の内部の成形体Mには、例えばピンク色の釉薬を施釉可能である。なお、釉薬の色は、青色やピンク色に限らず、赤色や黄色等を適宜選択することができる。
また、図4に示す洗浄水ノズル55から噴射された洗浄水Wと、流し落とされた釉薬は、図3に示す回収部59により回収できる。これにより、回収された洗浄水Wと釉薬は、所定の処理を行って、再利用することができる。
本発明の実施形態の施釉装置1は、鋳込み成形した衛生陶器の成形体Mを乾燥後、この成形体Mの表面に釉薬を塗布する施釉装置である。この施釉装置1は、施釉ブース内に配置された回転載置部11,12を有し、回転載置部11,12は、断面が略三角形状であり、成形体Mを載せるための複数本の棒状体51ないし54と、それぞれの棒状体51ないし54の長手方向に沿って洗浄水Wを噴射する洗浄水ノズル55とを備える。
これにより、成形体Mが接触する接触部65の面積を極力少なくして、接触部65のみを効果的に洗浄することができる。すなわち、成形体Mを支える棒状体51ないし54の断面が略三角形状であるので、成形体Mが接触する接触部65の面積を極力少なくすることができる。しかも、洗浄水ノズル55が棒状体51ないし54の長手方向に沿って洗浄水Wを噴射するので、成形体Mが接触する接触部65を、釉薬を残すことなく効果的に洗浄することで、成形体Mが接触する接触部65に前の釉薬塗布の際の釉薬が残ってしまうことを無くし、新たに載せた成形体Mに対して、前の釉薬塗布の際に残っている釉薬が付着することを防ぐことができる。成形体Mに施釉する際に、成形体Mが接触する領域を極力少なくすることができる。
第1回転載置部21と第2回転載置部22は、回転軸部80により回転自在に保持され、洗浄水ノズル55に洗浄水Wを供給する給水管は、回転軸部80内に配置されている。これにより、第1回転載置部21と第2回転載置部22は、回転と停止を繰り返して施釉されるのであるが、給水管がねじれない。また、給水管は、回転軸部80内に配置されているので、給水管の収まりがよく、しかも給水管に釉薬が付着するのを防げる。
棒状体51ないし54は、ゴムで形成されている。これにより、成形体Mが脆弱な成形体であっても成形体Mはダメージを受けず、棒状体51ないし54から金属粉が生じることもないので、鉄粉のような金属粉が施釉時に混入するのを防ぐことができる。
施釉ブース2内は、仕切りにより2つの個別ブース11,12に仕切られ、各個別ブース11,12において1台の施釉ロボット3により施釉が行われる。これにより、例えば、一方の個別ブース内の回転載置部の洗浄が行われている場合に、他方の個別ブース内の回転載置部では、成形体Mの施釉処理が行えるので、施釉ロボット3を休ませることなく稼働できるので、生産性が高まる。
施釉ロボット3には、2本の施釉ノズル31,32が設置され、各施釉ノズル31,32は、異なる色の釉薬が噴射可能であり、2つの個別ブースでは、相互に異なる色の施釉が行われる。これにより、1つの施釉ロボット3により、多色の施釉処理ができることから、衛生陶器の生産性が高まる。
図4に示す斜面部63は、洗浄水ノズル55を避けるために、段差部分63Bを有している。しかしこれに限らず、図5に示す本発明の別の実施形態では、斜面部63は、洗浄水ノズル55を避けることができる単純な傾斜面になっている。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明は様々な修正と変更が可能であり、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変形が可能である。
本発明は、「衛生陶器」の施釉に限らず、種々の種類の陶器でなる成形体への施釉を行う装置に適用できる。
図1と図2に示す施釉ブース2は、第1個別ブース11と、第2個別ブース12を有しており、第1個別ブース11と第2個別ブース12は、仕切り部5により互いに仕切られている。しかしこれに限らず、施釉ブース2は、3つ以上の個別ブースに仕切られていて、1台の施釉ロボット3が3つ以上の個別ブースに対応して用いられるようにしても良い。製造の対象となる衛生陶器は、便器に限らずその他の種類の物であっても良い。
上述した実施形態については、その一部の構成についてこれを省略し、あるいは実施形態の説明では触れていない他の構成と組み合わせて実施することも可能であり、このような技術も本発明の範囲に包含される。
1・・・施釉装置
2・・・施釉ブース
3・・・施釉ロボット(ロボット)
11・・・第1個別ブース
12・・・第2個別ブース
21・・・第1回転載置部
22・・・第2回転載置部
41・・・支持板部材
42・・・支持板部材
51ないし55・・・棒状体
55・・・洗浄水ノズル
65・・・棒状体の接触部
80・・・回転軸部
W・・・・洗浄水
M・・・・成形体

Claims (6)

  1. 陶器の成形体を乾燥後、前記成形体の表面に釉薬を塗布する施釉装置であって、
    施釉ブース内に配置され、前記成形体を載せるための回転載置部と、
    釉薬塗布後の成形体を取り去った後において、施釉の際に、前記成形体と接触していた、前記回転載置部の上面の載置領域に対して、洗浄水を噴射する洗浄水ノズルと
    を有しており、
    前記回転載置部の前記載置領域は、前記洗浄水ノズルにより洗浄水が噴射される範囲に適合するように形状と面積が決められて形成されている
    ことを特徴とする施釉装置。
  2. 前記回転載置部は、垂直な回転軸の周りに回転可能に配置された基台と、該基台の上に設けられ、水平でかつ一方向に延びるように並列的に配置された複数の支持板部材とを備えていて、各支持板部材の長さ方向の両端側に、前記成形体を載せるために、前記洗浄ノズルによる洗浄水の噴射方向に沿って延びる棒状部材がそれぞれ配置されていて、各棒状部材は、上端部の幅を狭くし、あるいは線状とすることによって、前記洗浄水が噴射される範囲に適合するように形状と面積が決められた前記載置領域を形成するために、該棒状部材の縦断面がほぼ三角形状に近似した形態とされているとともに、これら各棒状部材に挟まれた間隔領域は凹状とされていて、この凹状部には、前記各棒状部材の延びる方向に向けて前記洗浄水ノズルが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の施釉装置。
  3. 前記回転載置部は、回転軸部により回転自在に保持され、前記洗浄水ノズルに前記洗浄水を供給する給水管は、前記回転軸部内に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の施釉装置。
  4. 前記棒状体は、ゴムで形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の施釉装置。
  5. 前記施釉ブース内は、仕切りにより2つの個別ブースに仕切られ、各前記個別ブースにおいて1台のロボットにより施釉が行われることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の施釉装置。
  6. 前記ロボットには、2本の施釉ノズルが設置され、各前記施釉ノズルは、異なる色の前記釉薬が噴射可能であり、前記2つの個別ブースでは、相互に異なる色の施釉が行われることを特徴とする請求項5に記載の施釉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114888935A (zh) * 2022-04-20 2022-08-12 覃虹虹 一种耐磨损日用陶瓷加工系统
CN115319899A (zh) * 2022-08-12 2022-11-11 重庆天戈陶瓷有限公司 一种陶瓷制品加工用的洒釉装置

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