JP2015063216A - 回避制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物が動いていなくても回避のための制御目標値を的確に求めることができる回避制御装置を提供する。
【解決手段】材質処理部35は、材質検出センサ17で検出された対象物の材質とスペクトルデータベース36からの複数の材質情報とに基づく対象物の材質の組み合わせと地図情報部37からの材質位置の情報とに基づき対象物の材質を特定する。回避制御目標値算出部41は、材質処理部35で特定された対象物の材質とセンサ14〜16で検出された自車の挙動と自車位置検出部33で検出された自車位置と材質位置との相対的な位置関係とに基づき、自車の操舵と車両速度の制御目標値を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自車両に障害物を確実に回避させることができる回避制御装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に記載された回避制御装置が知られている。この回避制御装置は、障害物検出部と、障害物到達領域推定部と、回避経路設定部と、制動力制御部とを有する。
障害物検出部は、カメラで車両前方にある障害物情報を検出する。障害物到達領域推定部は、障害物情報に基づいて障害物の移動予測状態を推定しその状態での障害物が検出時から所定の時間後までに到達し得る最大領域を推定到達領域として算出する。回避経路設定部は、車両が推定到達領域を回避可能な回避実行経路を設定する。制動力制御部は、設定された回避実行経路を実行させるべく制御機構を制御する。
特開2007−331458号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の回避制御装置においては、障害物情報に基づく移動情報を検出してから障害物の移動予測状態を推定し回避行動をとっていた。このため、障害物が動き始めないと、運転者が感じる潜在的なリスクを表すリスクポテンシャルを生成することができなかった。例えば、歩道に佇む人のように対象物が動いていないときには、リスクポテンシャルは生成できない。このため、回避のための制御目標値を決定することができなかった。
本発明は、対象物が動いていなくても回避のための制御目標値を的確に求めることができる回避制御装置を提供する。
本発明において、材質処理部は、材質検出部で検出された対象物の材質と材質情報記憶部からの複数の材質情報とに基づく対象物の材質の組み合わせと地図情報部からの材質位置の情報とに基づき対象物の材質を特定する。回避制御目標値算出部は、材質処理部で特定された対象物の材質と挙動検出部で検出された自車の挙動と自車位置検出部で検出された自車位置と材質位置との相対的な位置関係とに基づき、自車の操舵と車両速度の制御目標値を算出する。
本発明によれば、回避制御目標値算出部は、材質処理部で特定された対象物の材質と挙動検出部で検出された自車の挙動と自車位置検出部で検出された自車位置と材質位置との相対的な位置関係とに基づき、自車の操舵と車両速度の制御目標値を算出する。従って、対象物が動いていなくても回避のための制御目標値を的確に求めることができる。
本発明の第1の実施形態の回避制御装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の回避制御装置の処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態の回避制御装置の対象物の計測データと対象物の材質情報及び位置情報を含む地図情報とを示す図である。 第1の実施形態の回避制御装置のスペクトルデータベース内の対象物の複数の材質のスペクトルを示す図である。 第1の実施形態の回避制御装置の材質処理部の処理の詳細を示す図である。 対象物が人、自転車、バイク、自販機及びゴミ容器であるとき、マルチアレイセンサを用いてスペクトルを2D画像で取得した際のイメージ図である。 対象物を一意に決めるために用いられるオントロジーツリーを示す図である。 制御パラメータである最適演算因子、経路決定因子、速度決定因子を決めるための表を示す図である。 本発明の第2の実施形態の回避制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の回避制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の回避制御装置の対象物の移動遷移確率を示す図である。 本発明の第4の実施形態の回避制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態の回避制御装置について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の回避制御装置の構成を示すブロック図である。回避制御装置10は、回避操作算出装置11と車両運動制御部12とを備える。
回避操作算出装置11は、車両(自車)が走行する道路上に障害物(対象物)が存在する場合、車両が障害物を回避することができる運転操作量を算出するものである。回避操作算出装置11は、取得情報処理部30、スペクトルデータベース36、地図情報部37、制御目標算出部40を有する。
取得情報処理部30と制御目標算出部40は、メモリに格納されたプログラムからなり、このプログラムをマイクロプロセッサが実行することで取得情報処理部30と制御目標算出部40の機能が実現される。車両運動制御部12は、回避操作算出装置11により算出された運転操作量を実行することにより、車両に障害物を回避させるもので、操舵制御部20、速度制御部23を有する。
取得情報処理部30は、自車情報処理部31、障害物情報処理部32、自車位置検出部33、前処理部34、材質処理部35を有する。制御目標算出部40は、回避制御目標値算出部41、回避判定部42を有する。
また、車両には、カメラ13、車輪速センサ14、ヨーレートセンサ15、加速度センサ16、材質検出センサ17、舵角サーボコントローラ21、舵角モータ22、駆動輪モータコントローラ24、加速系統25、ブレーキ系統26が設けられている。
カメラ13は、車両に2台取り付けられ、車両の前方の対象物を撮像し、撮像された対象物の画像信号を障害物情報処理部32に出力する。車輪速センサ14は、車両の走行速度を検出するもので、車両のホイールの回転に比例するパルス信号を自車情報処理部31に出力する。ヨーレートセンサ15は、車両に生じるヨーレートを検出するもので、検出信号を自車情報処理部31に出力する。
加速度センサ16は、車両に生じる特定の方向の加速度を検出するもので、検出信号を自車情報処理部31に出力する。カメラ13、車輪速センサ14、ヨーレートセンサ15、及び加速度センサ16は、本発明の車両の挙動を検出する挙動検出手段に対応する。
自車情報処理部31は、車輪速センサ14からのパルス信号、ヨーレートセンサ15からの検出信号、加速度センサ16からの検出信号に基づく車両の挙動を自車情報として処理し、回避制御目標値算出部41に出力する。障害物情報処理部32は、カメラ13からの対象物の画像信号を障害物情報として処理し、回避制御目標値算出部41に出力する。
材質検出センサ17は、対象物の材質を検出するもので、検出信号を前処理部34に出力する。材質検出センサ17は、本発明の材質検出手段に対応し、分光器18を有する。分光器18は、対象物からの光をフーリエ変換して波長に対するスペクトル強度を求め、このスペクトル強度を計測データとして前処理部34に出力する。前処理部34は、材質検出センサ17からのスペクトル強度に対して所定の処理を施して材質処理部35に出力する。
地図情報部37は、道路、建物の材質及び材質の位置の情報を有する。スペクトルデータベース36は、本発明の材質情報記憶手段に対応し、対象物の複数の材質のスペクトルの情報(材質情報)を記憶する。
材質処理部35は、材質検出センサ17により検出された対象物の材質とスペクトルデータベース36に記憶された対象物の複数の材質情報と地図情報部37からの材質及び材質の位置の情報とに基づき対象物の材質を特定する。材質処理部35は、特定された対象物の材質情報を回避制御目標値算出部41に出力する。
自車位置検出部33は、道路内での自車位置を検出し、検出信号を回避制御目標値算出部41に出力する。回避制御目標値算出部41は、材質処理部35で特定された材質情報と自車情報処理部31からの自車の挙動情報と自車位置検出部33で検出された自車位置と材質の位置との相対的な位置関係とに基づき自車の操舵と車両速度の回避制御目標値を算出する。回避制御目標値算出部41は、算出した回避制御目標値を回避判定部42に出力する。
回避判定部42は、回避制御目標値算出部41で算出された回避制御目標値を判定し、判定出力に応じた信号を舵角サーボコントローラ21又は駆動輪モータコントローラ24に出力する。舵角サーボコントローラ21は、回避判定部42からの信号に応じた操舵角(操舵量)を目標とするサーボ制御を実行する。舵角モータ22は、運転者の操作とは別に、舵角サーボコントローラ21からの信号に応じて操舵を行う。
ブレーキ系統26は、車両の4つのタイヤのそれぞれに設けられており、各タイヤの回転をそれぞれ制動制御可能である。この各ブレーキ系統26及び加速系統25には、駆動輪モータコントローラ24が接続されている。
次にこのように構成された第1の実施形態の回避制御装置の動作を図1乃至図7を参照しながら詳細に説明する。図2は第1の実施形態の回避制御装置の処理を示すフローチャートである。
まず、カメラ13で対象物を撮像し、高さをもつ障害物を検出し(ステップS11)、障害物情報処理部32は、カメラ13からの障害物情報に基づき障害物の高さ判定を行い、判定結果を回避制御目標値算出部41に出力する。
次に、材質検出センサ17で対象物の材質を検出する(ステップS12)。材質検出センサ17に有する分光器18は、対象物からの光をフーリエ変換して波長に対するスペクトル強度を求め、このスペクトル強度を計測データとして前処理部34に出力する。この計測データの一例を図3(a)に示す。図3(a)に示す計測データは、横軸が波長であり、縦軸がスペクトル強度である。
次に、材質処理部35は、スペクトルデータベース36から対象物の複数の材質のスペクトルを読み出す(ステップS13)。図4にスペクトルデータベース36内の対象物の複数の材質のスペクトルを示す。図4には、左側に対象物の画像、右側に人肌、動物表皮、植物、金属・車塗料、コンクリート、アスファルトの6つの材質のスペクトルが表されている。各々の材質において、横軸は波長であり、縦軸はスペクトル強度である。図4から、各材質毎に、波長及びスペクトル強度が異なっていることがわかる。
次に、材質処理部35は、地図情報部37からの道路、建物の材質情報及び材質の位置の情報を読み出す(ステップS14)。図3(b)に材質情報及び材質の位置の情報を含む地図情報を示す。この地図情報には、道路R1,R2、建物B1〜B4、対象物Ob1〜Ob3が配置され、互いに直交する道路R1,R2、建物B1〜B4の材質及びその材質の位置の情報が含まれている。
次に、材質処理部35は、材質検出センサ17により検出された対象物の材質とスペクトルデータベース36に記憶された対象物の複数の材質情報と地図情報部37からの材質及び材質の位置の情報とに基づき対象物の材質を特定する。
即ち、材質処理部35は、材質検出センサ17からの計測データとスペクトルデータベース36からの対象物の材質のスペクトルとを比較することにより、対象物の材質の候補を絞り込む。また、材質処理部35は、地図情報部37からの地図上のどのあたりに対象物が存在するのかによって、最終的に対象物の材質を特定する。この場合、材質のクラス分類が行えるような識別器によって対象物の材質の候補を絞り込んでいく。
材質処理部35は、スペクトル強度、スペクトル面積、スペクトル間の中心距離を表すスペクトル重心間距離を評価軸として、材質検出センサ17からの計測データのスペクトルとスペクトルデータベース36のスペクトルとを比較する。マルチアレイセンサを用いてスペクトルを2D画像で取得した場合に、画像上のどこにスペクトルがあるかが重要である。
材質処理部35は、図5(a)に示すように、入力部351、判定部352、出力部353を有する。入力部351は、スペクトル強度、スペクトル面積、スペクトル重心間距離を入力する。図5(b)に、人肌、布、金属塗料の重心間距離とスペクトル強度との関係を示す。判定部352は、スペクトル強度、スペクトル面積、スペクトル重心間距離に基づき人肌、布、金属塗料などのクラス分類を行い、出力部353は、クラス分類を出力する。
また、材質処理部35は、地図情報部37からの地図情報と物性とを比較する例として、複数の対象物が縁石上に等間隔に並んで存在する場合には複数の対象物をポールと見なすことができる。また、対象物が横断歩道の前に密集している場合には、その対象物を人と見なすことができる。
図6に、対象物が人、自転車、バイク、自販機及びゴミ容器であるときに、マルチアレイセンサを用いてスペクトルを2D画像で取得した際のイメージ図を示す。図6(a)は、対象物が人であり、図6(b)は対象物が自転車であり、図6(c)は対象物がバイクであり、図6(d)は自販機及びゴミ容器である。
図6(a)に示すように、対象物が人である場合、スペクトルの2D画像は肌の露出部分が人肌51として、衣類などは布52のスペクトルが得られる。同様に、図6(b)に示すように、対象物が自転車である場合、人肌51と布52と金属塗料53とのスペクトルが得られる。
図6(c)に示すように、対象物がバイクである場合、ヘルメットがプラ塗料54、布52、金属塗料53、太いタイヤはゴム55のスペクトルが得られる。図6(d)に示すように、対象物が自販機及びゴミ容器である場合、自販機が金属塗料53、ゴミ容器がプラ塗料54のスペクトルが得られる。
このように、対象物の属性の組み合わせがスペクトルの2D画像上から求めることができる。自動車にとって、必要な情報は、対象物の組み合わせではなく、一意な情報である方が制御目標値を決め易いので、ここでは、対象物の属性の組み合わせから一意な情報の決め方を説明する。
一意な情報を得るために、図7に示すオントロジーツリーを用いる。オントロジーツリーとは、物を構成するパーツとパーツ同士の関係性をツリーで表現したものである。ツリーは、ノードとリンクとで表され、矢印の先はノードの親であることを意味する。オントロジーツリーを用いれば、ノード同士の繋がりと、リンクの意味(否定、論理積、論理和、含意、同値などの論理記号と限量記号)によって、対象物が人であるのか、自転車であるのか、バイクであるのかを一意に決めることができる。
次に、材質処理部35が対象物の属性(最終的な材質)を特定すると、回避制御目標値算出部41は、材質処理部35からの対象物の属性(最終的な材質)に基づき、自車の制御に必要な対象物の移動遷移確率を求める。即ち、回避制御目標値算出部41は、移動遷移確率により材質による障害物の移動可能性を推定する(ステップS16)。
次に、車両の挙動が各センサ14〜16で検出され、車両の挙動を示す信号が自車情報処理部31を介して回避制御目標値算出部41に読み込まれる(ステップS17)。その後、回避制御目標値算出部41は、障害物情報処理部32からの障害物の位置と自車位置検出部33からの自車位置との相対的位置を算出する(ステップS18)。
回避判定部42は、回避制御目標値算出部41で算出された移動遷移確率と、障害物の位置と自車位置との相対的位置とに基づき、操舵か車両速度とのどちらで回避するのかを決定する(ステップS19)。操舵に決定された場合には舵角サーボコントローラ21が起動され、車両速度に決定された場合には駆動輪モータコントローラ24が起動される。
回避制御目標値算出部41は、対象物がいる場所(対象物位置)と自車が走行しているレーン(自車位置)とに応じて制御のためのパラメータ(起動生成の範囲を決める最適演算因子、経路を決める経路決定因子、速度を決める速度決定因子)を算出する。これらの因子は図8を用いて算出される。
対象物が人である場合、電柱である場合に比べて移動する確率が高いので、移動遷移確率を50と設定する。対象物が歩道にいて、自車が低速レーンにいる場合には、最適演算因子と経路決定因子である各物理量の重み付けを小さくし、速度決定因子の重み付けを中程度に設定する。経路決定因子の重み付けを小さくすると、対象物との横位置をわずかにとり、速度決定因子の重み付けが中程度になると中程度の減速が行われるようになる。
対象物が人である場合、電柱である場合に比べて移動する確率が高いので、移動遷移確率を50と設定する。対象物が歩道にいて、自車が高速レーン(追い越しレーン)にいる場合には、最適演算因子と経路決定因子である各物理量の重み付けを一定にし、速度決定因子の重み付けを小さく設定する。経路決定因子の重み付けが一定の場合、対象物の発見前後で経路は変わらない。速度決定因子の重み付けを小さくすると、僅かに(緩やかに)減速するようになる。
対象物が人である場合、電柱である場合に比べて移動する確率が高いので、移動遷移確率を50と設定する。対象物が路上にいて、自車が低速レーンにいる場合には、最適演算因子と経路決定因子と速度決定因子である各物理量の重み付けを高く設定する。経路決定因子の重み付けを高くすると、対象物との横位置を大きくとり、速度決定因子の重み付けを高くすると、急減速するようになる。
対象物が人である場合、電柱である場合に比べて移動する確率が高いので、移動遷移確率を50と設定する。対象物が路上にいて、自車が高速レーン(追い越しレーン)にいる場合には、最適演算因子と経路決定因子である各物理量の重み付けを小さく、速度決定因子の重み付けを高く設定する。経路決定因子の重み付けを小さくすると、対象物との横位置を高速レーン内でわずかにとり、速度決定因子の重み付けを高くすると、急減速するようになる。
対象物が電柱である場合には、対象物の発見前後で全ての物理量の重み付けをかえないように設定する。これは、対象物の発見前と同じ制御目標値で、対象物の側方を通過することを意味する。
回避制御目標値算出部41は、対象物の位置と自車位置との相対位置と、移動遷移確率と最適演算因子と経路決定因子と速度決定因子と回避の種類(操舵又は車両速度)に基づき回避のための制御目標値を算出する(ステップS20)。
さらに、回避が終了したかどうかが判定される(ステップS21)、回避が終了しない場合には、ステップS11に戻る。
このように、第1の実施形態の回避制御装置によれば、材質検出センサ17は、対象物が停止している状態において対象物の材質を検出する。材質処理部35は、検出された対象物の材質の組み合わせとその対象物の位置及び材質を表す地図情報とに基づき対象物の材質を特定する。回避制御目標値算出部41は、材質処理部35で特定された対象物の材質と挙動検出部で検出された自車の挙動と自車位置検出部33で検出された自車位置と材質位置との相対的な位置関係とに基づき、自車の操舵と車両速度の制御目標値を算出する。
従って、対象物が動いていなくても対象物の材質の種類さえわかれば、自車の操舵と車速の制御目標値を的確に求めることができる。
例えば、対象物が電柱や自販機である場合には、対象物の横を減速せずに自車が通過することができる。対象物が人である場合、減速して回避するように制御目標値を決め、対象物が自転車やバイクである場合、操舵で回避するように制御目標値を決めることができる。
また、対象物を概略的に6つの人、金属、植物、コンクリート、動物、ビニルの類にクラス分類できるとすると、対象物が人やバイクなどの場合に限って、対象物が動かなくても的確に回避行動が取れるようになる。これにより、一部の分類に対しては、確実に回避行動をとれるようになり、割合で示すと、33%(=2/6×10)だけ精度を向上できる。
(第2の実施形態)
図9に、本発明の第2の実施形態の回避制御装置の構成を示す。図9に示す第2の実施形態の回避制御装置は、図1に示す第1の実施形態の回避制御装置に対して、材質を最終的に特定するオントロジーツリー(図7)を削除するとともに、材質処理部35a、回避制御目標値算出部41aを用いた点が異なる。
材質処理部35aは、材質検出センサ17で検出された対象物の材質とスペクトルデータベース36からの複数の材質情報とに基づき対象物の材質の組み合わせを得る(図3(a)、図4、図6の処理)。
回避制御目標値算出部41aは、材質処理部35aで得られた対象物の材質の組み合わせと自車の挙動と自車位置検出部33で検出された自車位置と材質位置との相対的な位置関係とに基づき自車の操舵と車両速度の制御目標値を算出する。
このように、第2の実施形態の回避制御装置によれば、材質処理部35aが対象物の材質の組み合わせを得るのみで対象物の最終的な材質を特定しない。回避制御目標値算出部41aは、材質処理部35aからの対象物の材質の組み合わせと、自車の挙動と、自車位置と材質位置との相対的な位置関係とに基づき、自車の操舵と車両速度の制御目標値を算出する。従って、処理が短縮されるので、より迅速な回避行動が取れるようになる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態及び第2の実施形態の回避制御装置では、対象物の材質から制御目標値を算出していた。この方法は、解の組み合わせ問題から回避行動を決めるやり方になっているため、ファジー推論のような方策で制御目標値を決める必要があった。
第3の実施形態の回避制御装置では、材質が移動する可能性を確率や危険度のようなリスクを表現する中間物理量を介して制御目標値を決めるようにした。
図10に、本発明の第3の実施形態の回避制御装置の構成を示す。図10に示す第3の実施形態の回避制御装置は、図1に示す第1の実施形態の回避制御装置に対して、材質を最終的に特定するオントロジーツリー(図7)を削除する。また、第3の実施形態の回避制御装置は、材質処理部35b、前述した確率の一例である移動遷移確率を算出する回避制御目標値算出部41bを用いた点が異なる。
材質処理部35bは、材質検出センサ17で検出された対象物の材質とスペクトルデータベース36からの複数の材質情報とに基づき対象物の材質の組み合わせを得る(図3(a)、図4、図6の処理)。
回避制御目標値算出部41bは、材質処理部35bで得られた対象物の材質の組み合わせに基づき対象物が所定時間に移動し得る移動遷移確率を算出し、算出された移動遷移確率に基づき自車の操舵と車両速度の制御目標値を算出する。
図11に、本発明の第3の実施形態の回避制御装置の移動遷移確率を示す。図11に示す例では、隣接する材質の組み合わせをG1,G2,G3とし、G1が人肌でG2が布である場合、移動遷移確率は50%である。また、G1が人肌でG2が布でG3が金属である場合、移動遷移確率は75%である。G1が金属でG2がプラである場合、移動遷移確率は0%である。
回避制御目標値算出部41bは、この移動遷移確率に基づき、対象物に対して経路で回避すべきか、車両速度で回避すべきかを決める。これにより、一つの定量値である移動遷移確率に基づき簡単な数式でも制御目標値を決めることができるようになる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態乃至第3の実施形態の回避制御装置は、いずれも時間に伴う対象物の材質の見えの変化を、制御の仕方を決める際に考慮している。
第4の実施形態の回避制御装置は、所定の時間が経過する前後の、材質の組み合わせを比較して、所定の時間が経過した後に材質の組み合わせの一部が見えなくなっていることが予測される場合に適用される。第4の実施形態の回避制御装置は、所定の時間経過する前の材質の組み合わせを用いて制御の仕方を決めるか、更に所定の時間が経過した後の材質の組み合わせを用いて制御の仕方を決めることを特徴とする。
図12に、本発明の第4の実施形態の回避制御装置の構成を示す。図12に示す第4の実施形態の回避制御装置は、図1に示す第1の実施形態の回避制御装置に対して、履歴データベース43を備えるとともに、材質処理部35cが異なる。
履歴データベース43は、対象物の位置及び材質の履歴情報を記憶する。材質処理部35cは、履歴データベース43からの対象物の位置及び材質の履歴情報(過去の情報)に基づき、対象物の材質を特定する。
第4の実施形態の回避制御装置によれば、自車位置の変化や何らかの物質による遮蔽により対象物の見え方が変化しても、材質処理部35cは、履歴データベース43からの対象物の過去の位置及び材質の情報に基づき、対象物の材質を特定できる。
即ち、自車の位置の変化に応じた対象物の見え方の変化、又は、対象物を一時的にロストし、再度、対象物が見えたときに見え方が変化しても、材質の位置や過去の材質の情報に基づき、材質を特定することができる。
なお、本発明は、第1の実施の形態乃至第4の実施形態の回避制御装置に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。本発明は、例えば、第1の実施の形態の回避制御装置乃至第4の実施の形態の回避制御装置のいつくかを組み合わせた実施例にも適用することができる。
10 回避制御装置
11 回避操作算出装置
12 車両運動制御部
13 カメラ
14 車輪速センサ
15 ヨーレートセンサ
16 加速度センサ
17 材質検出センサ
18 分光器
20 操舵制御部
21 舵角サーボコントローラ
22 舵角モータ
23 速度制御部
24 駆動輪モータコントローラ
25 加速系統
26 ブレーキ系統
30 取得情報処理部
31 自車情報処理部
32 障害物情報処理部
33 自車位置検出部
34 前処理部
35 材質処理部
36 スペクトルデータベース
37 地図情報部
41 回避制御目標値算出部
42 回避判定部
43 履歴データベース

Claims (4)

  1. 対象物の材質を検出する材質検出手段と、
    道路、建物の材質及び材質位置の情報を有する地図情報手段と、
    複数の材質情報を記憶する材質情報記憶手段と、
    前記材質検出手段で検出された前記対象物の材質と前記材質情報記憶手段からの複数の材質情報とに基づく前記対象物の材質の組み合わせと前記地図情報手段からの材質位置の情報とに基づき前記対象物の材質を特定する材質処理手段と、
    自車の挙動を検出する挙動検出手段と、
    前記道路内での自車位置を検出する自車位置検出手段と、
    前記材質処理手段で特定された前記対象物の材質と前記挙動検出手段で検出された自車の挙動と前記自車位置検出手段で検出された自車位置と前記材質位置との相対的な位置関係とに基づき、自車の操舵と車両速度の制御目標値を算出する回避制御目標値算出手段と、
    を備えることを特徴とする回避制御装置。
  2. 対象物の材質を検出する材質検出手段と、
    道路、建物の材質及び材質位置の情報を有する地図情報手段と、
    複数の材質情報を記憶する材質情報記憶手段と、
    前記材質検出手段で検出された前記対象物の材質と前記材質情報記憶手段からの複数の材質情報とに基づき前記対象物の材質の組み合わせを得る材質処理手段と、
    自車の挙動を検出する挙動検出手段と、
    前記道路内での自車位置を検出する自車位置検出手段と、
    前記材質処理手段で得られた前記対象物の材質の組み合わせと前記挙動検出手段で検出された自車の挙動と前記自車位置検出手段で検出された自車位置と前記材質位置との相対的な位置関係とに基づき、自車の操舵と車両速度の制御目標値を算出する回避制御目標値算出手段と、
    を備えることを特徴とする回避制御装置。
  3. 対象物の材質を検出する材質検出手段と、
    複数の材質情報を記憶する材質情報記憶手段と、
    前記材質検出手段で検出された前記対象物の材質と前記材質情報記憶手段からの複数の材質情報とに基づき前記対象物の材質の組み合わせを得る材質処理手段と、
    前記材質処理手段で得られた前記対象物の材質の組み合わせに基づき前記対象物が所定時間に移動し得る移動遷移確率を算出し、算出された移動遷移確率に基づき自車の操舵と車両速度の制御目標値を算出する回避制御目標値算出手段と、
    を備えることを特徴とする回避制御装置。
  4. 前記材質処理手段は、前記対象物の位置及び材質の履歴情報に基づき前記対象物の材質を特定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の回避制御装置。
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