JP2015063160A - 温度制御装置、温度制御方法 - Google Patents

温度制御装置、温度制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015063160A
JP2015063160A JP2013196656A JP2013196656A JP2015063160A JP 2015063160 A JP2015063160 A JP 2015063160A JP 2013196656 A JP2013196656 A JP 2013196656A JP 2013196656 A JP2013196656 A JP 2013196656A JP 2015063160 A JP2015063160 A JP 2015063160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
air conditioning
heat medium
unit
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013196656A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6117664B2 (ja
Inventor
末松 啓吾
Keigo Suematsu
啓吾 末松
小山 貴志
Takashi Koyama
貴志 小山
祐一 坂上
Yuichi Sakagami
祐一 坂上
木川 俊二郎
Shunjiro Kikawa
木川  俊二郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013196656A priority Critical patent/JP6117664B2/ja
Publication of JP2015063160A publication Critical patent/JP2015063160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6117664B2 publication Critical patent/JP6117664B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Temperature (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池の冷却部と連携する空調用機器が故障した場合、燃料電池の運転に与える影響を緩和すること。
【解決手段】3方弁が開いたまま閉じなくなった場合(d,e,f)、冷却部と空調部とが連結したままになる。この場合、燃料電池の温度に応じて、空調部からの放熱量を制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、温度制御に関する。
空調用の温水の流路と、燃料電池用の冷却水の流路との連結流路を、状況に応じて開放したり遮断したりすることによって、空調と燃料電池の温度制御とを好適に実施することを目指した技術が知られている(例えば特許文献1)。
特開2013−014268号公報
上記先行技術が有する課題は、空調用機器が故障した場合、燃料電池の運転に与える影響を緩和することについて改善の余地があることである。この他、装置の小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、先述した課題の少なくとも一部を解決するためのものであり、以下の形態として実現できる。
(1)本発明の一形態によれば、温度制御装置が提供される。この温度制御装置は、燃料電池の温度を制御するために、熱媒体を循環させる冷却部と;空調のために熱媒体を循環させる空調部と;熱媒体が前記冷却部と前記空調部とのそれぞれを循環する非連結状態と、前記冷却部を循環する熱媒体の少なくとも一部が前記空調部を循環する連結状態との何れかを選択するための弁と;前記弁を制御しても前記非連結状態を選択できない場合、前記燃料電池の温度制御のために、前記空調部を循環する熱媒体からの放熱を制御する制御部とを備える。この形態によれば、非連結状態を選択できない場合においても、燃料電池の温度制御が適切に実行できる。
(2)上記形態において、前記制御部は、前記放熱の制御を、前記空調部における熱媒体の流量を制御することによって実現する。この形態によれば、空調部からの放熱を制御しつつ、空調を制御しやすくなる。この形態によれば、熱媒体を介して空調部に供給される熱量を制御できるからである。
(3)上記形態において、前記制御部は、前記弁の開閉度を変更する制御を実行した場合に、前記空調部において測定される熱媒体の温度の変動が所定値よりも小さいとき、前記弁に故障が発生したと推定する。この形態によれば、弁の故障を簡易な方法によって検出できる。
(4)上記形態において、前記制御部は、前記弁の故障モードを、熱媒体の温度制御の状況に基づき推定する。この形態によれば、故障の症状を簡易な方法によって推定できる。
(5)上記形態において、前記空調部は、熱媒体を加熱する加熱器を含み;前記制御部は、前記加熱器が所定の発熱能力を発揮できないことを検出した場合、前記弁を制御することによって前記連結状態に設定する。この形態によれば、加熱器が発熱能力を発揮できない場合でも、燃料電池からの廃熱を空調部に供給することによって、空調を実現できる。
(6)上記形態において、前記制御部は、前記検出を、前記加熱器のデューティに対して前記加熱器による消費電力が小さいことに基づき実行する。この形態によれば、加熱器の故障モードを簡易な方法によって推定できる。
(7)上記形態において、前記制御部は、前記冷却部の制御によっては前記燃料電池の温度が目標値にまで低下しない場合、前記燃料電池の温度に応じた放熱量の制御として、前記空調のための放熱量よりも多い量の放熱を前記空調部に実行させる。この形態によれば、冷却部の制御によっては燃料電池の温度を目標値にまで低下しない場合に、空調のための放熱量よりも多い量の放熱を空調部に実行させることによって、燃料電池の温度を目標値に制御しやすくなる。
本発明は、上記以外の種々の形態でも実現できる。例えば、温度制御方法、この方法を実現するためのプログラム、このプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現できる。
温度制御システムの構成図。 非連結状態における冷却水と温水との流れを示す図。 連結状態における冷却水と温水との流れを示す図。 電気ヒータの故障モードの推定手法を示すテーブル。 3方弁の故障モードの推定手法を示すテーブル。 故障が発生した場合の処置を示すテーブル。
図1は、温度制御システム1の構成図である。温度制御システム1は、燃料電池自動車に搭載されている。図1に示すように、温度制御システム1は、冷却部10と、空調部20と、燃料電池用ECU(Electronic Control Unit)31と、空調用ECU32と、燃料電池スタック100と、第1の連結流路216と、第2の連結流路218とを備える。
燃料電池スタック100は、固体高分子形燃料電池によって構成される。燃料電池スタック100が発電した電力は、自動車の駆動用モータ、二次電池、補器類などに供給される。補器類は、例えば、後述するポンプWP1,WP2、ファン112、ブロア220、電気ヒータ202である。
冷却部10は、冷却流路120と、ポンプWP1と、温度センサ130と、燃料電池スタック100と、温度センサ132と、ラジエータ110と、ファン112と、3方弁V1と、バイパス128とを備える。
冷却流路120は、冷却水を循環させるための流路である。ポンプWP1は、冷却水を循環させる。冷却水は、ポンプWP1から流出した後、燃料電池スタック100を通過する。温度センサ130は、燃料電池スタック100に流入する冷却水の温度(以下「FC入口温度」という)を測定する。温度センサ132は、燃料電池スタック100から流出した冷却水の温度を測定する。
燃料電池スタック100から流出した冷却水は、ラジエータ110又はバイパス128を通過して、ポンプWP1に戻る。何れを通過するかは、3方弁V1の開閉によって決定される。ファン112は、ラジエータ110に対して送風することによって、ラジエータ110を通過する冷却水からの放熱を促進する。
燃料電池スタック100から流出した冷却水が、ラジエータ110又はバイパス128に到達するまでに、冷却流路120のみを循環する場合と、空調用流路210とを通過する場合とがある。何れの場合になるかは、3方弁V2の開閉によって決定される(図2,図3と共に詳述)。第1の連結流路216及び第2の連結流路218は、燃料電池スタック100から流出した冷却水が、空調用流路210を通過する場合に、冷却流路120と、空調用流路210とを連結する流路として機能する。
燃料電池用ECU31は、3方弁V1の開閉と、ファン112の回転数とを、温度センサ130,132の測定値に基づき制御することによって、FC入口温度を制御する。
空調部20は、空調用流路210と、ポンプWP2と、温度センサ230と、電気ヒータ202と、ヒータコア200と、ブロア220と、通風ダクト24と、温度センサ232と、3方弁V2とを備える。
空調用流路210は、温水を循環させるための流路である。ポンプWP2は、温水を循環させる。ポンプWP2から流出した温水は、電気ヒータ202によって加熱される。加熱された温水は、ヒータコア200を通過する。温度センサ230は、ヒータコア200に流入する温水の温度(以下「ヒータコア入口温度」という)を測定する。温度センサ232は、200から流出した温水の温度を測定する。ブロア220は、通風ダクト24を介して、車室内に向けて送風する。送風される空気は、ヒータコア200を通過するので加熱される。
ヒータコア200から流出した温水は、空調用流路210のみを循環して、又は冷却流路120の一部を通過して、ポンプWP2に戻る。何れの状態になるかは、3方弁V2の開閉によって決定される(図2,図3と共に詳述)。3方弁V2は、第1の連結流路216と、空調用流路210とを接続する。
空調用ECU32は、目標車室温度、現在の車室温度、現在の外気温度等に応じて、電気ヒータ202のデューティ、ブロア220の回転数、3方弁V2の開閉、冷房用機器(冷媒用のコンプレッサ等。図示しない。)などを制御する。デューティとは、パルス幅変調制御における1周期において、電気ヒータ202に電流が流れる時間の割合のことである。この結果、ヒータコア200からの放熱量および吹き出し温度が制御される。ヒータコア200からの放熱は、暖房に加え、冷房や霜取り等の空調モードにおいても利用される。
図2は、非連結状態における冷却水と温水との流れを示す。非連結状態は、3方弁V2が閉じることによって実現される。非連結状態においては、冷却水は冷却部10のみを循環し、温水は空調部20のみを循環する。よって、冷却部10と空調部20とのそれぞれにおいて、温度制御が実行される。
図3は、連結状態における熱媒体の流れを示す。ここでいう熱媒体とは、冷却水と温水との総称のことである。冷却水および温水は、同じ物質であり、非連結状態においては用途の違いに基づき呼び分けられる。
連結状態において、第1の連結流路216は、燃料電池スタック100から流出した熱媒体を、空調部20に引き込むための流路として機能する。連結状態において、第2の連結流路218は、ヒータコア200から流出した熱媒体を、ラジエータ110又はバイパス128に流入させるための流路として機能する。この結果、熱媒体は、冷却部10と空調部20とを循環する。連結状態において、燃料電池スタック100からの廃熱は、車室内の空調のために利用される。
燃料電池用ECU31は、連結状態を許可するか否かを、FC入口温度、ラジエータ110からの放熱状況などに基づき決定し、空調用ECU32に通信によって伝達する。空調用ECU32は、連結状態が燃料電池用ECU31によって許可されていない場合、3方弁V2を閉じる。空調用ECU32は、連結状態が燃料電池用ECU31によって許可された場合、3方弁V2の開閉を決定する。この決定は、冷却水の温度制御の安定性や即応性、あるいは燃費などを考慮した制御手法に基づき実行される。
図4は、電気ヒータ202の故障モードの推定手法を示すテーブルである。図4に示されるように、空調用ECU32は、電気ヒータ202の消費電力が、電気ヒータ202のデューティに対して小さ過ぎる場合、電気ヒータ202が発熱できなくなったと推定する。空調用ECU32は、電気ヒータ202の消費電力を、電気ヒータ202に流れる電流値と、電気ヒータ202の抵抗値とに基づき算出する。電気ヒータ202に流れる電流値は、電気ヒータ202に設置された電流計(図示しない)によって測定される。
以下、この故障を「OFF故障」という。空調用ECU32は、電気ヒータ202の消費電力が、電気ヒータ202のデューティに対して大き過ぎる場合、電気ヒータ202の発熱を停止させることができなくなったと推定する。以下、この故障を「ON故障」という。デューティ及び消費電力についての具体的な数値は、実験によって決定され、空調用ECU32に記憶される。これは、後述する推定に用いられる他のパラメータについても同様である。
図5は、3方弁V2の故障モードの推定手法を示すテーブルである。空調用ECU32は、3方弁V2の開閉状態を変更するための制御信号を出力したにも関わらず、ヒータコア入口温度が殆ど変動しない場合、3方弁V2に故障が発生したと推定する。例えば、制御信号の出力から所定時間の経過時点において、ヒータコア入口温度の変動が所定値以下であれば、「ヒータコア入口温度が殆ど変動しない」と判定される。
空調用ECU32は、この症状を検出した場合、3方弁V2の故障モードを、電気ヒータ202の故障モードと、熱媒体の制御状況とに基づき判定する。空調用ECU32は、冷却水温度の制御状況を、燃料電池用ECU31から通信によって取得する。
図5のAに示されるように、電気ヒータ202が正常の場合に、FC入口温度が正常に制御できるとき、空調用ECU32は、3方弁V2が閉じたまま開かなくなったと推定する。以下、この故障を「閉故障」という。このように推定するのは、3方弁V2が閉じた状態において、正常な温度制御できることを前提に、温度制御システム1が設計されているからである。
図5のBに示されるように、電気ヒータ202が正常の場合に、FC入口温度が正常には制御できないとき(例えば目標温度よりも低い温度が継続するとき)、空調用ECU32は、3方弁V2が開いたまま閉じなくなったと推定する。以下、この故障を「開故障」という。このように推定するのは、非連結状態を選択することによってFC入口温度を保つために用いられるはずの熱が、ヒータコア200から放熱されて空調に用いられていると考えられるからである。
図5のCに示されるように、OFF故障の場合に、ヒータコア入口温度が制御できずに急降下するとき、空調用ECU32は、閉故障が発生したと推定する。ヒータコア入口温度が急降下することは、温水が殆ど加熱されていないことを示唆するからである。
図5のDに示されるように、OFF故障の場合に、FC入口温度とヒータコア入口温度とが正常には制御できないとき(少なくとも何れか一方が、目標温度よりも低い温度が継続するとき)、空調用ECU32は、開故障が発生したと推定する。開故障の場合、燃料電池スタック100によって加熱された熱媒体が空調部20に流入するので、FC入口温度が低下すると考えられる。ヒータコア入口温度については、閉故障の場合に比べて高くなるものの、正常には制御できずに低下すると考えられる。
図5のEに示されるように、ON故障の場合に、ヒータコア入口温度が急上昇するとき、空調用ECU32は、閉故障が発生したと推定する。ヒータコア200からの放熱に対して、電気ヒータ202による発熱量が大きくなるからである。
図5のFに示されるように、ON故障の場合に、FC入口温度とヒータコア入口温度とが正常には制御できないとき(少なくとも何れか一方が、目標温度よりも高い温度が継続するとき)、空調用ECU32は、開故障が発生したと推定する。開故障の場合、電気ヒータ202によって生じた熱がラジエータ110から放出されるので、FC入口温度が上昇すると考えられるからである。ヒータコア入口温度については、閉故障の場合に比べて低くなるものの、正常には制御できずに上昇すると考えられる。
図6は、故障が発生した場合の処置を示すテーブルである。3方弁V2の故障モードと、電気ヒータ202の故障モードとの組み合わせに応じて各機器が制御される。図6
に示されたカッコ内のアルファベットは、図5との対応を示す。
図6のaに示されるように、閉故障の場合に、電気ヒータ202が正常のときは、特殊な制御は実行されない。つまり、非連結状態を前提にして、燃料電池スタック100の冷却と、車室内の空調とを実行する。この場合、連結状態を使用することによる効果(燃費の改善など)を享受できないものの、特段の支障は生じない。
図6のbに示されるように、閉故障かつOFF故障の場合、車室内に吹き出す空気を殆ど加熱できないので、空調用ECU32は、空調部20に含まれる加熱用機器(ポンプWP2、ブロア220等)を停止する。この停止は、余分な電力消費を抑制するために実行される。
図6のcに示されるように、閉故障かつON故障の場合、空調用ECU32は、温水の温度上昇をできるだけ抑制する。具体的には、ブロア220の回転数を最大にすると共に、ポンプWP2の回転数を最適値に設定する。ポンプWP2の回転数は、高ければ高いほど、ヒータコア200からの放熱量を増大させることに貢献する一方、ポンプWP2による発熱量を増大させて温水を加熱する。この処置は、空調部20に含まれる各機器を、高温から保護するために実行される。
図6のd,e,fに示されるように、開故障の場合、電気ヒータ202の故障モードに関わらず、各種温度について次の優先順位で制御する。最も優先されるのがFC入口温度、次に車室内への吹き出し温度、最後に車室温度である。開故障が発生しているので、これらの制御は連結状態を前提に実行される。
FC入口温度は、燃料電池の運転に関わり、発電能力や燃料電池スタック100の寿命に影響するので、最も優先される。例えばON故障の場合に、吹き出し温度や車室温度を優先にすると、ラジエータ110による放熱量が最大になるように制御しても、FC入口温度が高温になり過ぎてしまうことが考えられる。これを回避するために、空調用ECU32は、ポンプWP2とブロア220とを制御することによって、ヒータコア200からの放熱を最大限に促進し、FC入口温度を目標値に近づける。
ON故障の場合、3方弁V2の故障状況に関わらず、冷房用機器を用いて、吹き出し温度を低下させることが好ましい。冷房用機器による冷風は、車室内に吹き出す前に、ヒータコア200による温風とミックスされる。このような優先順位による制御が実行されていることは、例えば、冷房負荷が高い条件において、FC入口温度が目標値に収束している一方、吹き出し温度や車室温度が目標値よりも高い状態が生じることによって確認してもよい。
逆にOFF故障の場合は、FC入口温度が低温になり過ぎてしまうことが考えられる。このような場合は、電気ヒータ202によって熱媒体を加熱すると共に、ヒータコア200からの放熱量を抑制することによって、FC入口温度を上昇させる。
先述したように車室温度よりも吹き出し温度を優先するのは、吹き出し温度の方が、より快適性に影響するパラメータだからである。例えばOFF故障の場合、空調のための熱量が不足しやすい。この場合、例えばポンプWP2による流量を抑制し、さらに必要に応じてブロア220の回転数を抑制することによって、吹き出し温度の低下を抑制する。なお、ポンプWP2の運転状態の変動は、車室内における騒音や振動の変動としてユーザに知覚されやすい。この観点においては、できるだけポンプWP2の運転状態は一定の方が好ましいので、本実施形態においては故障がなければポンプWP2の運転状態は、できるだけ一定に維持される。
図6のG,Hに示されるように、ON故障とOFF故障との何れの場合でも、3方弁V2が正常なときは、3方弁V2を開くことによって連結状態に設定した上で、先述した開故障の場合と同様な制御を実行する。
ON故障の場合に3方弁V2を開くのは、ラジエータ110による放熱を利用して、熱媒体の冷却を促進するためである。OFF故障の場合に3方弁V2を開くのは、燃料電池スタック100によって加熱された熱媒体を空調部20に供給することによって、吹き出し温度の変動を抑制し、吹き出し温度と車室温度とをできるだけ目標値に近づけるためである。
以上の実施形態によれば、3方弁V2と電気ヒータ202との故障モードを推定すると共に、推定結果に基づき処置を施すことができる。この処置は、燃料電池の保護を優先しており、自走が可能な状態を維持することに貢献する。
本発明は、本明細書の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、先述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、先述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことができる。その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除できる。例えば、以下のものが例示される。
燃料電池の温度として制御する具体的な温度は、燃料電池スタックを構成するセルの温度を反映した温度であればよい。例えば、燃料電池スタックに設置した温度計によって測定される温度でも、燃料電池スタックから流出した直後の冷却水の温度でもよい。
OFF故障の場合に、熱媒体を加熱するために、冷房用機器(例えばコンデンサやコンプレッサ)からの廃熱を利用してもよい。
燃料電池用ECUの制御対象の少なくとも一部を、空調用ECU32の制御対象としてもよい。或いは、空調用ECUの制御対象の少なくとも一部を、燃料電池用ECUの制御対象としてもよい。
熱媒体は、水でなくても他の流体、例えば、シリコーンオイルでもよい。
温度制御システムは、自動車以外の他の輸送用機器、例えば、列車、船舶、航空機、宇宙船などに搭載されてもよい。
燃料電池の種類は、固体高分子型燃料電池でなくても、例えば、リン酸型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、固体酸化物形燃料電池でもよい。
1…温度制御システム
10…冷却部
20…空調部
24…通風ダクト
31…燃料電池用ECU
32…空調用ECU
100…燃料電池スタック
110…ラジエータ
112…ファン
120…冷却流路
128…バイパス
130…温度センサ
132…温度センサ
200…ヒータコア
202…電気ヒータ
210…空調用流路
216…第1の連結流路
218…第2の連結流路
220…ブロア
230…温度センサ
232…温度センサ
WP1…ポンプ
WP2…ポンプ

Claims (8)

  1. 燃料電池の温度を制御するために、熱媒体を循環させる冷却部と、
    空調のために熱媒体を循環させる空調部と、
    熱媒体が前記冷却部と前記空調部とのそれぞれを循環する非連結状態と、前記冷却部を循環する熱媒体の少なくとも一部が前記空調部を循環する連結状態との何れかを選択するための弁と、
    前記弁を制御しても前記非連結状態を選択できない場合、前記燃料電池の温度に応じて、前記空調部を循環する熱媒体からの放熱量を制御する制御部と
    を備える温度制御装置。
  2. 前記制御部は、前記放熱の制御を、前記空調部における熱媒体の流量を制御することによって実現する
    請求項1に記載の温度制御装置。
  3. 前記制御部は、前記弁の開閉度を変更する制御を実行した場合に、前記空調部において測定される熱媒体の温度の変動が所定値よりも小さいとき、前記弁に故障が発生したと推定する
    請求項1又は請求項2に記載の温度制御装置。
  4. 前記制御部は、前記弁の故障モードを、熱媒体の温度制御の状況に基づき推定する
    請求項3に記載の温度制御装置。
  5. 前記空調部は、熱媒体を加熱する加熱器を含み、
    前記制御部は、前記加熱器が所定の発熱能力を発揮できないことを検出した場合、前記弁を制御することによって前記連結状態に設定する
    請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の温度制御装置。
  6. 前記制御部は、前記検出を、前記加熱器のデューティに対して前記加熱器による消費電力が小さいことに基づき実行する
    請求項5に記載の温度制御装置。
  7. 前記制御部は、前記冷却部の制御によっては前記燃料電池の温度が目標値にまで低下しない場合、前記燃料電池の温度に応じた放熱量の制御として、前記空調のための放熱量よりも多い量の放熱を前記空調部に実行させる
    請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の温度制御装置。
  8. 燃料電池の温度を制御するために冷却部を循環する熱媒体の温度と、
    空調のために空調部を循環する熱媒体の温度とを制御する方法であって、
    前記冷却部を循環する熱媒体の少なくとも一部が前記空調部を循環する連結状態から、前記熱媒体が前記冷却部と前記空調部とのそれぞれを循環する非連結状態に切り替えることができない場合、前記燃料電池の温度に応じて、前記空調部からの放熱量を制御する
    温度制御方法。
JP2013196656A 2013-09-24 2013-09-24 温度制御装置、温度制御方法 Active JP6117664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013196656A JP6117664B2 (ja) 2013-09-24 2013-09-24 温度制御装置、温度制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013196656A JP6117664B2 (ja) 2013-09-24 2013-09-24 温度制御装置、温度制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015063160A true JP2015063160A (ja) 2015-04-09
JP6117664B2 JP6117664B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=52831466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013196656A Active JP6117664B2 (ja) 2013-09-24 2013-09-24 温度制御装置、温度制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6117664B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105094016A (zh) * 2015-08-24 2015-11-25 上海瑞华(集团)有限公司 一种纯电动双电船的船载控制器
CN108334123A (zh) * 2018-02-07 2018-07-27 北京金风科创风电设备有限公司 用于风力发电机组的变流器的温控系统及其控制方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121542A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Toyota Motor Corp 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP2011150824A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Toyota Motor Corp 冷却システム
JP2012020589A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Toyota Motor Corp 空調システム、該システムに用いられる空調ポンプの空回り判定システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121542A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Toyota Motor Corp 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP2011150824A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Toyota Motor Corp 冷却システム
JP2012020589A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Toyota Motor Corp 空調システム、該システムに用いられる空調ポンプの空回り判定システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105094016A (zh) * 2015-08-24 2015-11-25 上海瑞华(集团)有限公司 一种纯电动双电船的船载控制器
CN108334123A (zh) * 2018-02-07 2018-07-27 北京金风科创风电设备有限公司 用于风力发电机组的变流器的温控系统及其控制方法
CN108334123B (zh) * 2018-02-07 2020-11-17 北京金风科创风电设备有限公司 用于风力发电机组的变流器的温控系统及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6117664B2 (ja) 2017-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110014840B (zh) 电动机搭载车辆
JP7185469B2 (ja) 車両の熱管理システム
JP4711193B2 (ja) 燃料電池システム
JP6279142B2 (ja) レンジエクステンダー型電動バスの循環システム
JP5912689B2 (ja) ハイブリッド電気自動車の冷却装置
JP6271222B2 (ja) 車両用冷媒循環装置、及び車両用空調装置
JP5578141B2 (ja) 車両用空調装置
EP4043253B1 (en) Thermal management system, method for controlling thermal management system, and electric vehicle
JPWO2012114447A1 (ja) 車両用熱システム
JP5528825B2 (ja) 冷却システム
JP5463982B2 (ja) 冷媒回路調整装置
JP5338975B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池の発電効率の低下を抑制する方法
JP2012001072A (ja) 車両用空調装置
JP5381815B2 (ja) 車両の制御装置
JP2009023482A (ja) リアユニット及びその制御装置
WO2019062946A1 (zh) 车载电池的温度调节系统
CN105070974A (zh) 一种电池组温度调节系统
JP5545089B2 (ja) 冷却システム及び冷却システムの制御方法
JP6239912B2 (ja) 温度制御装置、温度制御方法
JP6117664B2 (ja) 温度制御装置、温度制御方法
US11571949B2 (en) Vehicle heat exchange system
KR101355616B1 (ko) 배터리 관리시스템 및 관리방법
JP6455408B2 (ja) 燃料電池システムの制御装置
JP2014213667A (ja) 冷却装置
JP2011178365A (ja) 空調装置および空調制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170323

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6117664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250