JP2015063065A - インプリントモールド用基板、インプリントモールド及びそれらの製造方法、並びにインプリントモールドの再生方法 - Google Patents

インプリントモールド用基板、インプリントモールド及びそれらの製造方法、並びにインプリントモールドの再生方法 Download PDF

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【課題】所望とする精度の凹部を有し、部分的に再利用可能なインプリントモールド用基板及びインプリントモールド、それらのインプリントモールド用基板及びインプリントモールドを製造する方法、並びにインプリントモールドを再生する方法を提供する。【解決手段】インプリントモールド用基板1は、微細凹凸パターンが形成され得る主面2Aを有する薄板部2と、薄板部2の主面2Aに対向する対向面2Bを支持する、中空筒状の支持部3と、薄板部2及び支持部3の間に介在し、それらを連結する接合部4とを備え、薄板部2は、中空筒状の支持部3の開口一端31を対向面2Bで閉塞するようにして、接合部4を介して支持部3と連結されており、接合部4は、薄板部2と支持部3とを分離可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、インプリントモールド用基板、インプリントモールド及びそれらの製造方法、並びにインプリントモールドの再生方法に関する。
微細加工技術としてのナノインプリント技術は、基材の表面に微細凹凸パターンが形成されてなる型部材(インプリントモールド)を用い、当該微細凹凸パターンをインプリント樹脂等の被加工物に転写することで微細凹凸パターンを等倍転写するパターン形成技術である(特許文献1参照)。特に、半導体デバイスにおける配線パターン等のさらなる微細化の進行等に伴い、半導体デバイスの製造プロセス等においてナノインプリント技術が益々注目されている。
このようなナノインプリント技術において、インプリントモールドと被加工物としてのインプリント樹脂とが密着している状態から、当該インプリントモールドを剥離するためには、強い力を必要とする。そのため、インプリントモールドの剥離時などに、インプリント樹脂に転写された微細凹凸パターンの破壊や、インプリントモールドの破壊などが生じるおそれがある。
このような問題を解決すべく、従来、微細凹凸パターンが形成されている面と対向する面に、基板外縁部から基板中心部に向けて窪みが深くなるように形成された凹部を有するインプリントモールドが提案されている(特許文献2参照)。
米国特許第5,772,905号 特開2009−170773号公報
特許文献2に開示されているインプリントモールドにおいては、微細凹凸パターンが形成されている面と対向する面に凹部を有することで、インプリント樹脂からインプリントモールドを剥離する際に、インプリントモールドを湾曲させることができ、より小さな力で離型が可能である。
しかしながら、インプリントモールドを湾曲可能にするための上記凹部を加工する技術は、非常に高度な技術である。というのも、所望とする剥離性能が得られる程度にインプリントモールドを湾曲させ得る凹部を、切削器具等を用いた機械加工により形成しようとすると、当該凹部の底部の厚みの制御、表面仕上げ等、加工の難易度が非常に高い。そのため、意図した凹部形状を有するインプリントモールドの製造に時間がかかり、歩留まりの問題が生じるおそれがある。また、当該凹部を有するインプリントモールドを製造するための高額な設備投資が必要となる。
また、一般に、電子線露光や自己組織化等の微細加工技術を用い、微細凹凸パターンが形成されてなり、当該微細凹凸パターンが形成されている面と対向する面に凹部を有するモールド(マスターモールド)を作製し、当該マスターモールドを用いたインプリント処理により、当該マスターモールドの微細凹凸パターンが凹凸反転してなるモールド(レプリカモールド)が大量に作製される。このレプリカモールドが、半導体製品等の製造工程の一つであるインプリント処理に使用されるのが通常である。このようなレプリカモールドを用いてインプリント処理を行うのは、作製に多大な時間とコストを要するマスターモールドの破損リスクを低減するためである。
上記マスターモールドやレプリカモールドは、いずれ破損して廃棄されることがある。その際、高精度に形成された凹部を有するマスターモールドやレプリカモールドをそのまま廃棄することは、製造コストや、環境上の観点から好ましくない。
上記課題に鑑みて、本発明は、所望とする精度の凹部を有し、部分的に再利用可能なインプリントモールド用基板及びインプリントモールド、それらのインプリントモールド用基板及びインプリントモールドを製造する方法、並びにインプリントモールドを再生する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、微細凹凸パターンが形成され得る主面を有する薄板部と、前記薄板部の主面に対向する対向面を支持する、中空筒状の支持部と、前記薄板部及び前記支持部の間に介在し、それらを連結する接合部とを備え、前記薄板部は、前記中空筒状の支持部の開口一端を前記対向面で閉塞するようにして、前記接合部を介して前記支持部と連結されており、前記接合部は、前記薄板部と前記支持部とを分離可能に構成されていることを特徴とするインプリントモールド用基板を提供する(発明1)。
薄板部の対向面側に、接合部を介して支持部が連結され、薄板部の対向面により支持部の開口一端が閉塞されていることで、支持部の中空部分と薄板部とにより、インプリントモールド用基板の微細凹凸パターンが形成され得る面と対向する面側に、凹部が形成されることになる。この凹部の側壁を構成する支持部の中空部分は、高精度に形成するのが容易である。また、凹部の底面を構成する薄板部の対向面は、高い平坦度を有する面として容易に構成され得る。よって、上記発明(発明1)によれば、所望とする精度の凹部を有するインプリントモールド用基板を提供することができる。また、上記発明(発明1)によれば、接合部が、薄板部と支持部とを分離可能に構成されていることで、上記インプリントモールド用基板から作製されたインプリントモールドを廃棄するときに、薄板部又は支持部を再利用することができる。
上記発明(発明1)においては、前記接合部を、前記支持部と前記薄板部の前記対向面とを接着可能な樹脂材料により構成することができ(発明2)、かかる発明(発明2)においては、前記接合部と、前記支持部又は前記薄板部の前記対向面との間に介在する剥離層をさらに備えるのが好ましい(発明3)。
また、上記発明(発明1)においては、前記接合部を、空隙を有する構造体により構成することができ(発明4)、かかる発明(発明4)において、前記接合部を、多孔質の構造体により構成してもよいし(発明5)、ピラーアレイ構造体により構成してもよい(発明6)。
また、本発明は、上記発明(発明1〜6)に係るインプリントモールド用基板の前記薄板部の前記一の面に対向する他の面に、微細凹凸パターンが形成されてなることを特徴とするインプリントモールドを提供する(発明7)。
さらに、本発明は、上記発明(発明1〜6)に係るインプリントモールド用基板を製造する方法であって、前記支持部の前記開口一端を前記薄板部で閉塞するように、前記接合部を介して前記支持部と前記薄板部とを連結する工程を含むことを特徴とするインプリントモールド用基板の製造方法を提供する(発明8)。
さらにまた、本発明は、上記発明(発明1〜6)に係るインプリントモールド用基板を準備する工程と、前記インプリントモールド用基板の前記薄板部の主面に微細凹凸パターンを形成する工程とを含むことを特徴とするインプリントモールドの製造方法を提供する(発明9)。
また、微細凹凸パターンが形成されてなる主面を有する薄板部及び中空筒状の支持部を準備する工程と、前記支持部の開口一端を前記薄板部の主面に対向する対向面で閉塞するように、前記支持部及び前記薄板部を接合する工程とを含み、前記接合する工程において、前記支持部及び前記薄板部を分離可能な構成を有する接合部を介して、前記支持部及び前記薄板部を接合することを特徴とするインプリントモールドの製造方法を提供する(発明10)。
また、本発明は、上記発明(発明7)に係るインプリントモールドを再生する方法であって、前記支持部から、前記微細凹凸パターンを有する前記薄板部を分離する工程と、前記薄板部が分離された前記支持部の開口一端を新たな薄板部で閉塞するようにして、前記接合部を介して前記支持部及び前記薄板部を連結する工程とを含むことを特徴とするインプリントモールドの再生方法を提供する(発明11)。
上記発明(発明11)においては、前記分離する工程において、前記薄板部側に前記接合部の少なくとも一部が残るように、前記支持部から前記薄板部を分離するのが好ましい(発明12)。
本発明によれば、所望とする精度の凹部を有し、部分的に再利用可能なインプリントモールド用基板及びインプリントモールド、それらのインプリントモールド用基板及びインプリントモールドを製造する方法、並びにインプリントモールドを再生する方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板の概略構成を示す切断端面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板の概略構成を示す分解斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板の他の構成例を概略的に示す切断端面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板における接合部近傍の概略構成を示す部分拡大切断端面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板における接合部近傍の他の構成例を概略的に示す部分拡大切断端面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板の製造方法の各工程を断面図にて示す工程フロー図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板の製造方法における薄板部と支持部とを連結する工程の他の例を示す断面図である。 図8は、本発明の一実施形態におけるインプリントモールドの概略構成を示す切断端面図である。 図9は、本発明の一実施形態におけるインプリントモールドの概略構成を示す平面図である。 図10は、本発明の一実施形態におけるインプリントモールドの製造方法の各工程を切断端面図にて示す工程フロー図である。 図11は、本発明の一実施形態におけるインプリントモールド用基板の再生方法の各工程を断面図にて示す工程フロー図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
〔インプリントモールド用基板〕
図1は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板の概略構成を示す切断端面図であり、図2は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板の概略構成を示す分解斜視図であり、図3は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板の他の構成例を概略的に示す切断端面図であり、図4は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板における接合部近傍の概略構成を示す部分拡大切断端面図であり、図5は、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド用基板における接合部近傍の他の構成例を概略的に示す部分拡大切断端面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るインプリントモールド用基材1は、インプリントモールドの微細凹凸パターンが形成され得る主面2Aを有する薄板部2と、薄板部2の主面2Aに対向する対向面2Bを支持する中空筒状の支持部3と、薄板部2及び支持部3の間に介在し、薄板部2及び支持部3を連結する接合部4とを備える。
薄板部2は、中空筒状の支持部3の開口一端31を閉塞するように、接合部4を介して支持部3と連結されている。
薄板部2としては、例えば、石英ガラス基板、ソーダガラス基板、蛍石基板、フッ化カルシウム基板、フッ化マグネシウム基板、アクリルガラス基板、ホウケイ酸ガラス基板等のガラス基板;ポリカーボネート基板、ポリプロピレン基板、ポリエチレン基板、その他ポリオレフィン基板等の樹脂基板等からなる単層基板や、上記基板のうちから任意に選択された2以上を積層してなる積層基板等の透明基板等を用いることができる。
なお、本実施形態において「透明」とは、インプリント樹脂としての光硬化性樹脂を硬化させることが可能な波長の光、例えば波長200〜400nmの光線を対象物(本実施形態においては薄板部2)の片側から照射した際、照射された側とは反対側へ光が到達することを意味する。透明であるのは光硬化性樹脂を硬化させることが目的であるのだから、好適な基準を透過率で示すならば60%以上、好ましくは90%以上、特に好ましくは96%以上である。
本実施形態において、薄板部2の形状(平面視形状)は略矩形状であるが、このような形状に限定されるものではなく、インプリントモールド用基板1から作製されるインプリントモールドの用途等に応じた任意の形状、例えば、略円形状等であってもよい。また、薄板部2の大きさ(平面視の大きさ)も、特に限定されるものではなく、インプリントモールド用基板1から作製されるインプリントモールドの用途等に応じた大きさに設定され得る。
さらに、薄板部2の厚さT2は、薄板部2の材質、インプリントモールド用基板1から作製されるインプリントモールドの用途等に応じて適宜設定され得るが、当該薄板部2が石英ガラスにより構成される場合、0.3〜1.5mm程度に設定され得る。本実施形態に係るインプリントモールド用基板1から作製されるインプリントモールド10(図8参照)は、支持部3の中空部30の開口一端31が薄板部2により閉塞されることで形成される凹部6を有することで、インプリント処理時、特にインプリントモールド10の剥離時において、薄板部2のうちの微細凹凸パターンが形成されている領域を少なくとも湾曲させることができ、インプリントモールド10の剥離を容易にするという効果を奏する。そのため、薄板部2の厚さT2が薄すぎたり、厚すぎたりすると、インプリントモールド10の剥離時に意図したとおりに湾曲させるのが困難となるおそれがある。また、薄板部2の厚さT2が薄すぎると、インプリントモールド10の強度が低下するおそれもある。
本実施形態に係るインプリントモールド用基板1において、薄板部2の主面2Aに対向する対向面2Bの外縁部近傍には、接合部4を介して支持部3が連結されているが、薄板部2の対向面2Bのうち、少なくとも接合部4に当接する領域である外縁部近傍の表面には、粗面化、密着層形成等、接合部4との密着性を向上させる処理がなされているのが好ましい。当該外縁部近傍の表面に当該処理がなされていることで、薄板部2及び支持部3を分離するときに、接合部4を薄板部2側に残存させることができ、支持部3の再利用がより容易になる。
本実施形態において、薄板部2は、図3(A)に示すように、主面2A側に凸構造部21を有する、いわゆるメサ構造を有するものであってもよい。また、図3(B)に示すように、薄板部2の主面2Aには、Cr、Crの窒化物等のクロム系材料;シリコン、シリコンを含む合金、シリコン酸化物、シリコン窒化物等のシリコン系材料等により構成されるハードマスク層5が形成されていてもよい。
支持部3は、外形が平面視略方形状の中空角筒状を有しており、平面視において略中心に略円形の中空部30が形成されてなる。支持部3の主面3Aが、支持部3の開口一端31を薄板部2(対向面2B)で閉塞するようにして、接合部4を介して薄板部2の対向面2Bに連結されていることで、有底略円筒状の凹部6が形成される。
支持部3を構成する材料としては、特に限定されるものではなく、薄板部2を構成する材料と同一材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。支持部3が、薄板部2を構成する材料と異なる材料により構成される場合、当該支持部3を構成する材料としては、例えば、シリコン系材料、金属材料、石英ガラス、ソーダガラス、蛍石、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、アクリルガラス、ホウケイ酸ガラス等のガラス材料;ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、その他ポリオレフィン類等の樹脂材料のほか、低膨張セラミックス等のセラミックス材料等が挙げられる。
平面視における支持部3の外形の大きさは、薄板部2の大きさと略同一であってもよいし、薄板部2よりも大きくてもよい。それらの大きさが略同一である場合には薄板部2側から見たときに段差を有しないため、例えば、薄板部2と支持部3とを接合した後に端面部分の面取り等が必要な場合には容易に実施可能である。一方で、支持部3が薄板部2よりも大きい場合、例えば支持部3と薄板部2とを分離する際、支持部3を保持可能な領域として、大きさの差分が生じた箇所を保持することが可能となる。また接合時の位置ずれも許容される。また、平面視における中空部30(薄板部2により閉塞される開口一端31)の大きさは、少なくとも、薄板部2の主面2A上に微細凹凸パターンが形成される領域を包含し得る大きさである。平面視において、中空部30が微細凹凸パターンを内包可能な大きさであることで、インプリントモールド用基板1から作製されたインプリントモールドを用いたインプリント処理時、特にインプリントモールドの剥離時に、微細凹凸パターンが形成されている領域を少なくとも湾曲させ、インプリント樹脂からの剥離を容易にするという効果が発揮され得る。
支持部3の厚さT3は、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1から作製されるインプリントモールド10の凹部6の深さに応じて適宜設定され得るが、例えば、3〜10mm程度に設定され得る。
接合部4は、薄板部2及び支持部3を接着可能であって、かつ薄板部2及び支持部3を分離可能な構成を有する。なお、本実施形態において、接合部4が薄板部2と支持部3との間にのみ存在している態様を例に挙げるが、インプリント処理に影響を及ぼさないのであれば、このような態様に限定されるものではない。例えば、接合部4は、薄板部2の対向面2Bの全面を覆っていてもよいし、中空部30から露出する対向面2Bの一部を覆っていてもよい。このような態様のインプリントモールド用基板1から作製されるインプリントモールドを用いたインプリント処理において、インプリント樹脂として光硬化性樹脂を用いるのであれば、接合部4は、当該光硬化性樹脂を硬化させ得る光を透過可能に構成されていればよい。
このような接合部4として、薄板部2及び支持部3を接着可能であって、加熱等により、少なくとも支持部3に対する粘着力を低下させ得る樹脂材料(光硬化性粘着剤、ワックス系粘着剤等)を例示することができる。特に、接合部4を構成する材料として、薄板部2及び支持部3を常温で連結可能な光硬化性粘着剤を用いることで、連結時に薄板部2や支持部3に生じ得る内部応力を低減することができるため、薄板部2の主面2Aの平坦性に影響を与えにくくなる。
上記樹脂材料の粘着力(被着体である薄板部2及び支持部3に対する粘着力)は、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1から作製されるインプリントモールドをインプリント処理に使用しているときに、薄板部2と支持部3とが分離してしまわない程度であればよく、硬化させたインプリント樹脂(光硬化性樹脂)から薄板部2を垂直方向に剥離するのに要する力の2倍以上、好ましくは5倍以上の力に耐えられるものであればよい。例えば、接合部4が上記樹脂材料により構成され、薄板部2及び支持部3がともに石英により構成される場合、硬化させたインプリント樹脂(光硬化性樹脂)から薄板部2を垂直方向に剥離するのに要する力の最大値が20Nであったならば、硬化させたインプリント樹脂(光硬化性樹脂)と薄板部2との接触面積と同一面積で石英に接着させた上記樹脂材料を剥離するのに要する力の最大値が40N以上であるのが好ましい。ただし、実際のインプリント処理において、インプリントモールドを剥離するときに薄板部2が湾曲することで、接合部4には、垂直方向の力と薄板部2の湾曲による水平方向の力との合力が加わるため、インプリント処理での繰り返し利用や、インプリント処理以外の不慮の外力による剥離を防ぐために、硬化させたインプリント樹脂(光硬化性樹脂)から薄板部2を垂直方向に剥離するのに要する力の5倍以上(100N以上)とすることが好ましい。
また、接合部4が上記樹脂材料により構成される場合、薄板部2と接合部4との間又は支持部3と接合部4との間に、さらに剥離層7を有するのが好ましい(図4(A),(B)参照)。特に好ましくは、剥離層7は、支持部3と接合部4との間に位置する(図4(B)参照)。薄板部2と支持部3とを分離したときに、接合部4としての樹脂材料が支持部3側に残存すると、支持部3を再利用する場合に当該接合部4を除去する必要があるが、支持部3と接合部4との間に剥離層7を有することで、接合部4としての樹脂材料が薄板部2側に残存しやすくなり、支持部3の再利用をより容易にすることができる。
本実施形態において、接合部4は、上記樹脂材料に限定されるものではなく、空隙を有する構造体により構成されていてもよい。接合部4内に空隙が存在することで、接合部4を物理的に破壊して、薄板部2及び支持部3を容易に分離することができる。
上記空隙を有する構造体としては、例えば、多孔質体や、図5に示すようなピラーアレイ41等が挙げられる。特に、支持部3がシリコン系材料により構成される場合、支持部3の主面3A上に形成した多孔質シリコン層を、接合部4として用いることができる。
接合部4が空隙を有する構造体により構成される場合、接合部4の空隙率は、20〜60%とすることができ、30〜50%とするのが好ましい。当該空隙率が上記範囲内であれば、接合部4を破壊して、薄板部2及び支持部3を分離することができるとともに、他の部分(薄板部2及び支持部3)に比較して低強度の接合部4が破損することなく、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1から作製されたインプリントモールドをインプリント処理に使用することができる。
接合部4の厚さT4は、可能な限り薄いのが好ましいが、接合部4や薄板部2を構成する材料に応じて適宜設定することができる。接合部4として上記樹脂材料を用いた場合、接合部4の厚さT4が薄くなると、薄板部2と支持部3との接合時に薄板部2に生じ得る内部応力がより低減される。例えば、接合部4の厚さT4は、3〜100nm程度とすることができる。薄板部2に生じ得る内部応力は、例えば、接合前後の上記樹脂材料(接合部4)の収縮率や膨張率、さらに熱膨張係数に依存する。このため、収縮率や膨張率が低く、または熱膨張係数が薄板部2に近い樹脂材料を接合部4として用いる場合には、接合部4の厚さT4を前述の数値範囲(3〜100nm)に比べて厚くすることができる。また、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1から作製されるインプリントモールドを、薄板部2に生じ得る内部応力を無視することが可能な用途に使用する際には、上述の数値範囲によらず、例えばサブミクロン又はミクロン単位の厚さT4の樹脂材料を接合部4として使用することができる。なお、後述するように薄板部2の主面2Aを平坦な面として構成させるために、接合部4は、薄板部2に引張応力を与える目的とする、薄板部2に生じ得る内部応力を調整可能な層であってもよい。
上述した構成を有するインプリントモールド用基板1は、薄板部2及び支持部3が接合部4を介して連結した構成を有することで、支持部3の中空部30とその開口一端31を閉塞する薄板部2(対向面2B)により、有底略円筒状の凹部6が形成される。そして、支持部3の中空部30は、容易な加工技術により高精度に形成可能であり、薄板部2の対向面2Bは、高い平坦度を有する面として構成可能であるため、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1は、高精度の凹部6を有することになる。また、接合部4が薄板部2及び支持部3を分離可能に構成されていることで、インプリントモールド用基板1から作製されたインプリントモールドを廃棄するときに、薄板部2及び支持部3を容易に分離し、少なくとも支持部3を再利用することが容易となる。
〔インプリントモールド用基板の製造方法〕
上述した構成を有するインプリントモールド用基板1は、以下のようにして製造することができる。図6は、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1の製造工程を断面図にて概略的に示す工程フロー図である。
図6(A)に示すように、まず、薄板部2及び支持部3を準備し、支持部3の主面3A上に接合部4を設ける。なお、薄板部2の対向面2Bにおける接合部4と当接する部分には、必要に応じて表面処理(粗面化処理、密着層形成処理等)がなされている。また、薄板部2の主面2A上には、予めハードマスク層5(図3(B)参照)が形成されていてもよい。
支持部3は、所定形状の基材を準備し、当該基材の略中心に中空部30を形成することにより得られる。中空部30の形成方法は、特に限定されるものではなく、例えば、切削器具等を用いて機械的に加工してもよいし、中空部30に相当する開口部を有するレジストパターン等を形成してエッチングしてもよい。
接合部4が上記樹脂材料により構成される場合、スピンコート法、インクジェット法、ディスペンサー法、上記樹脂材料を揮発させて塗布する蒸着法等の任意の塗布方法により、支持部3の主面3A上に接合部4を設けることができる。なお、接合部4と支持部3との間に剥離層7(図4(B)参照)を設ける場合、支持部3の主面3A上に剥離層7を形成し、当該剥離層7上に接合部4を設ければよい(図7(A)参照)。また、接合部4と薄板部2との間に剥離層7(図4(A)参照)を設ける場合、支持部3の主面3A上に接合部4を設けるとともに、薄板部2の対向面2Bにおける接合部4と当接する面に剥離層7を形成してもよいし(図7(B)参照)、薄板部2の対向面2Bにおける接合部4と当接する面に剥離層7及び接合部4をこの順に設けてもよい(図7(C)参照)。
また、接合部4が空隙を有する構造体により構成される場合には、以下のようにして接合部4を設けることができる。
接合部4が多孔質シリコンにより構成される場合、例えば、シリコンウェハから作製された支持部3の主面3Aを、陽極化成法によりHF水溶液中で電界エッチングすることにより、当該支持部3の主面3A上に多孔質シリコン層を形成することができる。この多孔質シリコン層を接合部4として用いることができる。
また、接合部4がピラーアレイ構造体(図5参照)により構成される場合、例えば、支持部3の主面3A上にピラーアレイに対応するレジストパターンを形成した後、エッチングすることで、支持部3の主面3A上にピラーアレイ構造体を形成することができる。このピラーアレイ構造体を接合部4として用いることができる。
なお、接合部4が空隙を有する構造体である場合、上述した方法により形成し、支持部3と一体的に構成される接合部4に限定されるものではなく、接合部4としての上記多孔質シリコン層やピラーアレイ構造体を別途作製し、支持部3の主面3A上に当該接合部4(多孔質シリコン、ピラーアレイ構造体等)を設けてもよい。
次に、図6(B)に示すように、支持部3の開口一端31を薄板部2(対向面2B)にて閉塞するように、薄板部2の対向面2Bと支持部3の主面3Aとを、接合部4を介して連結する。これにより、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1を製造することができる。
薄板部2と支持部3とを連結する方法としては、例えば、接合部4が光硬化性粘着剤により構成される場合、薄板部2と、支持部3の主面3Aに設けられた接合部4とを貼り合わせ、光(例えば紫外線等)を照射する方法等が挙げられる。
また、接合部4が多孔質シリコン層により構成される場合、当該多孔質シリコン層あるいは薄板部2や支持部3としての石英の表面を、プラズマやレーザー等を用いて表面活性化処理し接合する直接接合法、ホウケイ酸ガラスを薄板部2及び支持部3とする場合には陽極接合法、シリコン酸化物を介して多孔質シリコン層とシロキサン結合により接合する方法等が挙げられる。
さらに、接合部4がピラーアレイ構造体により構成される場合、各ピラーの天面(頂部)に粘着剤層等を形成し、薄板部2の対向面2Bに当該粘着剤層等を介して貼り合わせる方法等が挙げられる。
〔インプリントモールド〕
続いて、上述した本実施形態に係るインプリントモールド用基板1から作製され得るインプリントモールドについて説明する。図8は、本実施形態におけるインプリントモールド10を示す切断端面図であり、図9は、当該インプリントモールド10を示す平面図である。
図8に示すように、本実施形態におけるインプリントモールド10は、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1の薄板部2の主面2A上に、所望の微細凹凸パターン11が形成されてなる。微細凹凸パターン11の形状、寸法、アスペクト比等は、インプリントモールド10の用途に応じて適宜設定され得る。
図9に示すように、インプリントモールド10の平面視において、微細凹凸パターン11の形成されている領域PAは、支持部3の中空部30の外形により規定される領域HAに包含されている。したがって、当該インプリントモールド10を用いたインプリント処理時において、インプリントモールド10の薄板部2のうち、微細凹凸パターン11の形成されている領域PAを少なくとも湾曲させることができるため、被転写材としてのインプリント樹脂から容易に剥離することができる。
上記インプリントモールド10は、薄板部2と支持部3とが、それらを分離可能な接合部4を介して連結されているため、例えば、複数回の使用により破損したときなど、当該インプリントモールド10を廃棄するときに、薄板部2と支持部3とを容易に分離し、少なくとも支持部3を再利用することができる。
〔インプリントモールドの製造方法〕
上記インプリントモールド10は、例えば下記のようにして製造することができる。図10は、本実施形態におけるインプリントモールドの製造方法の各工程を断面図にて示す工程フロー図である。
本実施形態におけるインプリントモールド10の製造方法においては、まず、金属クロム膜等のハードマスク層5が薄板部2の主面2Aに設けられているインプリントモールド用基板1を用意し、微細凹凸パターン11に対応するレジストパターン60を当該主面2Aの微細凹凸パターン11を形成する領域PA上に形成する(図11(A)参照)。
なお、ハードマスク層5の厚さは、インプリントモールド用基板1の薄板部2を構成する材料に応じたエッチング選択比、インプリントモールド10における微細凹凸パターン11のアスペクト比等を考慮して適宜設定され得る。
レジストパターン60を構成するレジスト材料としては、特に限定されるものではなく、従来公知のエネルギー線感応型レジスト材料(例えば、電子線感応型レジスト材料、紫外線感応型レジスト材料等)等を用いることができる。
レジストパターン60を形成する方法としては、特に限定されるものではない。例えば、電子線リソグラフィー法やフォトリソグラフィー法等によりレジストパターン60を形成することができる。
続いて、レジストパターン60をマスクとして用いてハードマスク層5をドライエッチング法によりエッチングし、ハードマスクパターン51を形成する(図11(B)参照)。そして、当該ハードマスクパターン51をマスクとして用いてインプリントモールド用基板1の薄板部2の主面2Aをエッチングし、微細凹凸パターン11を形成する(図11(C)参照)。
最後に、ハードマスクパターン51を除去する(図11(D)参照)。これにより、薄板部2の主面2Aに微細凹凸パターン11が形成されてなり、高精度の凹部6を有するインプリントモールド10を製造することができる。
なお、レジストパターン60を形成する際に電子線リソグラフィー法やフォトリソグラフィー法を用いる場合には、露光光源側から見たときに、薄板部2はたわみを持たず一様に平坦であることがより好ましい。そのため、薄板部2は大きさに応じた厚みを有するか、あるいは張力を有するように支持部3に貼り付けられていることが好ましい。
〔インプリントモールドの再生方法〕
続いて、上記インプリントモールド10の再生方法について説明する。図11は、本実施形態におけるインプリントモールドの再生方法の各工程を断面図により示す工程フロー図である。
本実施形態においては、まず、使用済みのインプリントモールド10の薄板部2と支持部3とを分離する(図11(A)参照)。薄板部2と支持部3とを分離する方法としては、例えば、接合部4が上記樹脂材料により構成される場合、当該接合部4に赤外線を照射して加熱することにより、接合部4の粘着力を低下させ、薄板部2と支持部3とを分離する方法等を挙げることができる。このとき、支持部3と接合部4との間に剥離層7が設けられていれば(図4(B)参照)、接合部4を薄板部2側に残存させるようにして薄板部2と支持部3とを分離することができる。
また、接合部4が空隙を有する構造体により構成される場合、当該接合部4(構造体)を機械的に切断することにより薄板部2と支持部3とを分離する方法等を挙げることができる。
次に、必要に応じて支持部3の主面3Aに残存する接合部4を除去したり、主面3Aを清浄化したりするとともに、別途新たな薄板部2’を準備し、支持部3の開口一端31を当該薄板部2’にて閉塞するように、当該薄板部2’の対向面2B’と支持部3の主面3Aとを、接合部4’を介して連結する。(図11(B)参照)。これにより、使用済みのインプリントモールド10をインプリントモールド用基板1として再生することができる。
なお、使用済みのインプリントモールド10の支持部3の、薄板部2が連結していた主面3Aに対向する面に、別途新たな薄板部2’を連結して、インプリントモールド用基板1として再生してもよい。
薄板部2’の主面2A’には、金属クロム膜等により構成されるハードマスク層5が形成されていてもよい(図3(A)参照)。薄板部2と支持部3とを、接合部4を介して連結する方法としては、上記インプリントモールド用基板1の製造方法において説明した方法と同様の方法(図6(B)参照)を採用することができる。
そして、再生されたインプリントモールド用基板1を用いて、図10に示す方法によりインプリントモールド10を製造することで、インプリントモールド10を再生することができる。
上述のようにして、本実施形態によれば、少なくとも支持部3を再利用することができ、使用済みのインプリントモールド10を再生することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態においては、薄板部2と支持部3とを連結する接合部4として、両者を接着可能な樹脂材料や空隙を有する構造体(多孔質シリコン層、ピラーアレイ構造体等)を例に挙げて説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、薄板部2と支持部3とをネジ等により機械的に連結させてもよい。
上記実施形態においては、薄板部2の対向面2B又は支持部3の主面3Aに支持部4を設け、接合部4を介して薄板部2と支持部3とを連結しているが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、薄板部2の対向面2B及び支持部3の主面3Aの双方に接合部4を設け、接合部4同士を接合することにより、接合部4を介して薄板部2と支持部3とを連結してもよい。
上記実施形態においては、薄板部2と支持部3とを、接合部4を介して連結してなるインプリントモールド用基板1の薄板部2の主面2A上に微細凹凸パターン11を形成することによりインプリントモールド10を製造しているが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、主面2Aに微細凹凸パターン11が形成されてなる薄板部2と、支持部3とを準備し、当該薄板部2と支持部3とを、支持部3の開口一端31を薄板部2の対向面2Bで覆うようにして接合部4を介して連結することで、インプリントモールド10を製造してもよい。
本発明は、半導体基板等に微細凹凸パターンを形成するためにインプリントモールドを用いてナノインプリント工程を実施するような微細加工技術分野において有用である。
1…インプリントモールド用基板
2…薄板部
2A…主面
2B…対向面
3…支持部
3A…主面
31…開口一端
4…接合部
6…凹部
7…剥離層
10…インプリントモールド
11…微細凹凸パターン

Claims (12)

  1. 微細凹凸パターンが形成され得る主面を有する薄板部と、
    前記薄板部の主面に対向する対向面を支持する、中空筒状の支持部と、
    前記薄板部及び前記支持部の間に介在し、それらを連結する接合部と
    を備え、
    前記薄板部は、前記中空筒状の支持部の開口一端を前記対向面で閉塞するようにして、前記接合部を介して前記支持部と連結されており、
    前記接合部は、前記薄板部と前記支持部とを分離可能に構成されていることを特徴とするインプリントモールド用基板。
  2. 前記接合部は、前記支持部と前記薄板部の前記対向面とを接着可能な樹脂材料により構成されることを特徴とする請求項1に記載のインプリントモールド用基板。
  3. 前記接合部と、前記支持部又は前記薄板部の前記対向面との間に介在する剥離層をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のインプリントモールド用基板。
  4. 前記接合部は、空隙を有する構造体により構成されることを特徴とする請求項1に記載のインプリントモールド用基板。
  5. 前記接合部は、多孔質の構造体により構成されることを特徴とする請求項4に記載のインプリントモールド用基板。
  6. 前記接合部は、ピラーアレイ構造体により構成されることを特徴とする請求項4に記載のインプリントモールド用基板。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のインプリントモールド用基板の前記薄板部の前記主面に、微細凹凸パターンが形成されてなることを特徴とするインプリントモールド。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載のインプリントモールド用基板を製造する方法であって、
    前記支持部の前記開口一端を前記薄板部で閉塞するように、前記接合部を介して前記支持部と前記薄板部とを連結する工程を含むことを特徴とするインプリントモールド用基板の製造方法。
  9. 請求項1〜6のいずれかに記載のインプリントモールド用基板を準備する工程と、
    前記インプリントモールド用基板の前記薄板部の主面に微細凹凸パターンを形成する工程と
    を含むことを特徴とするインプリントモールドの製造方法。
  10. 微細凹凸パターンが形成されてなる主面を有する薄板部及び中空筒状の支持部を準備する工程と、
    前記支持部の開口一端を前記薄板部の主面に対向する対向面で閉塞するように、前記支持部及び前記薄板部を接合する工程と
    を含み、
    前記接合する工程において、前記支持部及び前記薄板部を分離可能な構成を有する接合部を介して、前記支持部及び前記薄板部を接合することを特徴とするインプリントモールドの製造方法。
  11. 請求項7に記載のインプリントモールドを再生する方法であって、
    前記支持部から、前記微細凹凸パターンを有する前記薄板部を分離する工程と、
    前記薄板部が分離された前記支持部の開口一端を新たな薄板部で閉塞するようにして、前記接合部を介して前記支持部及び前記薄板部を連結する工程と
    を含むことを特徴とするインプリントモールドの再生方法。
  12. 前記分離する工程において、前記薄板部側に前記接合部の少なくとも一部が残るように、前記支持部から前記薄板部を分離することを特徴とする請求項11に記載のインプリントモールドの再生方法。
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