JP2015059905A - 携帯端末及び測位方式選択方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの現実の状況に応じて適切な測位方式を選択すること。
【解決手段】全地球測位システムを利用した複数の測位方式から一の測位方式を選択する携帯端末1であって、直近の測位実施履歴を取得する履歴取得部11と、履歴取得部が取得した測位実施履歴に基づいて測位方式を選択する選択部16と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、携帯端末及び測位方式選択方法に関する。
従来から、全地球測位システムを利用して携帯端末の位置測位を行う測位方式として、携帯端末で測位演算を実施するUE−B(UE-Based)測位、及び、測位サーバ側で測位演算を実施するUE−A(UE-Assisted)測位がある。UE−B測位は、消費電力の観点でUE−A測位よりも優れているものの、測位失敗時には測位結果を得ることができない。一方、UE−A測位は、全地球測位システムによる測位失敗時において基地局測位(バックアップ測位)結果を得ることができるため測位結果を得ることができないという事態が発生しないものの、携帯端末と測位サーバ等との間で通信が発生するため消費電力が大きい。
上述した2つの測位方式から携帯端末に適した一の測位方式を選択する方法として、例えば、各時間帯に実施する測位方式を予め設定し、該設定された内容に従って一の測位方式を選択する方法がある(例えば特許文献1参照)。
特開2005−77226号公報
ところで、上述した測位方式の選択方法は、各時間帯毎にユーザが所在すると想定される場所において、消費電力及び測位成功確率の観点から適切な測位方式を予め設定するものである。しかしながら、ユーザの所在位置は状況に応じて変わるものであるため、現実の所在位置と必ずしも一致せず、時間帯毎に予め設定された測位方式を選択する方法では、ユーザに適した測位方式を選択することとならない場合がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、ユーザの現実の状況に応じて適切な測位方式を選択することができる携帯端末、及び測位方式選択方法を提供することを目的とする。
本発明に係る携帯端末は、全地球測位システムを利用した複数の測位方式から一の測位方式を選択する携帯端末であって、直近の測位実施履歴を取得する履歴取得手段と、履歴取得手段が取得した測位実施履歴に基づいて測位方式を選択する選択手段と、を備える。
本発明に係る測位方式選択方法は、全地球測位システムを利用した複数の測位方式から一の測位方式を選択する携帯端末による測位方式選択方法であって、直近の測位実施履歴を取得する履歴取得ステップと、履歴取得ステップにおいて取得した測位実施履歴に基づいて測位方式を選択する選択ステップと、を含む。
このような携帯端末及び測位方式選択方法によれば、直近の測位実施履歴に基づいて測位方式が選択される。直近の測位実施履歴を利用することにより、ユーザの現実の状況に応じて、適切な測位方式を選択することができる。
また、本発明に係る携帯端末は、可視衛星数を取得する衛星数取得手段をさらに備え、履歴取得手段は、測位実施時の可視衛星数が含まれた測位実施履歴を取得し、選択手段は、測位実施履歴に含まれる可視衛星数が、衛星数取得手段が取得した可視衛星数よりも多いか否かに基づいて、測位方式を選択する。
測位実施履歴に含まれる可視衛星数と衛星数取得手段が取得した可視衛星数とを比較することにより、直近の測位実施時からの可視衛星数の増減が導出される。現実の可視衛星数の増減を考慮することで、全地球測位システムを利用した測位の成功可否を高精度に判定でき、その結果、ユーザの現実の状況に応じた適切な測位方式の選択が可能となる。
過去の測位実施履歴のみから測位方式を選択した場合には、例えば屋外から屋内へ移動した最初の測位時のように、可視衛星数の数が大幅に変わった場合に適切な測位方式を選択することができないおそれがある。この点、可視衛星数を取得して測位方式を選択することにより、上述したような可視衛星数が大幅に変わるような場合であっても適切な測位方式を選択することができる。
また、本発明に係る携帯端末は、可視衛星数を取得する衛星数取得手段をさらに備え、履歴取得手段は、測位実施時の可視衛星数が含まれた測位実施履歴を取得し、選択手段は、測位実施履歴に含まれる可視衛星数と衛星数取得手段が取得した可視衛星数との差分が一定数以上でない場合には、測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位が成功しているか否かに基づいて、測位方式を選択する。
全地球測位システムを利用した測位の結果(成功又は失敗)は、直近の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位の結果(成功又は失敗)と一致する可能性が高い。よって、直近の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位の結果に基づいて測位の成功可否を判定し測位方式を選択することで、ユーザの現実の状況に応じた適切な測位方式の選択が可能となる。
また、本発明に係る携帯端末の履歴取得手段は、連続した直近複数個の測位実施履歴を取得し、選択手段は、直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位が連続して成功しているか否かに基づいて、測位方式を選択する。
直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位が連続して成功又は失敗している場合、全地球測位システムを利用した測位の結果(成功又は失敗)は、直近複数個の測位実施履歴における結果と一致する可能性が高い。よって、直近複数個の測位実施履歴における測位の連続的な結果に基づいて測位の成功可否を判定し測位方式を選択することで、ユーザの現実の状況に応じた適切な測位方式の選択が可能となる。
また、本発明に係る携帯端末の履歴取得手段は、連続した直近複数個の測位実施履歴を取得し、選択手段は、直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位の成功又は失敗の割合が一定割合以上であるか否かに基づいて、測位方式を選択する。
直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位の成功又は失敗の割合が一定割合以上である場合、全地球測位システムを利用した測位の結果(成功又は失敗)は、当該一定割合以上である結果と一致する可能性が高い。よって、直近複数個の測位実施履歴における測位の成功又は失敗の割合が一定割合以上であるか否かに基づいて測位の成功可否を判定し測位方式を選択することで、ユーザの現実の状況に応じた適切な測位方式の選択が可能となる。
また、本発明に係る携帯端末は、衛星数取得手段が可視衛星数を取得するためのサーチ時間を決定するサーチ時間決定手段をさらに備え、履歴取得手段は、連続した直近複数個の測位実施履歴を取得し、サーチ時間決定手段は、直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位が連続して成功又は失敗していない場合には、前記直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位が連続して成功又は失敗している場合と比較して、前記サーチ時間を長くする。
連続して成功している場合には衛星環境が良好であると想定され、又、連続して失敗している場合にはユーザが屋内にいる等により全く可視衛星が取得できない状況であると想定され、いずれの場合においても、可視衛星数を取得するためのサーチ時間を短くしても精度良く可視衛星数を取得できると考えられる。このようにサーチ時間を短くすることによって消費電力を低減することができる。一方、直近複数個の測位結果が、成功した後に失敗、又は、失敗した後に成功等のように、連続して成功又は失敗していない場合には、衛星環境が不安定なケースと想定できるため、サーチ時間を長くすることによって、可視衛星数の取得精度を向上させることができる。よって、測位が連続して成功又は失敗しているか否かに基づいてサーチ時間を動的に変更することにより、状況に応じて適切にサーチ時間を設定でき、消費電力の低減及び可視衛星数の取得精度向上を実現できる。
本発明によれば、ユーザの現実の状況に応じて適切な測位方式を選択することができる。
全地球測位システムを利用した携帯端末の位置測位イメージを示す図である。 本実施形態に係る位置測位システムのシステム構成を示す図である。 本実施形態に係る携帯端末の機能を示すブロック図である。 携帯端末のDB構造を示す表であり、図4(a)は測位履歴DBに記憶された測位実施履歴を、図4(b)はサーチ時間DBに記憶されたサーチ時間を、それぞれ示す。 本実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成を示す図である。 本実施形態に係る携帯端末の測位方式選択処理を示すフローチャートである。 従来の、全地球測位システムを利用した位置測位の動作例を示す図である。 本実施形態に係る、全地球測位システムを利用した位置測位の動作例を示す図である。 サーチ時間を異ならせる効果を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る携帯端末は、全地球測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を利用した複数の測位方式から一の測位方式を選択するものであり、より詳細には、直近の測位実施履歴に基づいて測位方式を選択するものである。
GNSSを利用した測位方式(GNSS測位)として、携帯端末で測位演算を実施するUE−B(UE-Based)測位、及び、測位サーバ側で測位演算を実施するUE−A(UE-Assisted)測位がある。UE−B測位及びUE−A測位について、図1を用いて説明する。
図1は、全地球測位システムを利用した携帯端末の位置測位イメージを示す図である。携帯端末では、アプリケーションからGNSSチップのGNSS測位API(Application Programming Interface)に対してUE−B測位又はUE−A測位の何れを選択するかが指示される。
UE−B測位を行う場合には、携帯端末のGNSSチップからSLP(SUPL Location Platform)に対してUE−B測位要求が行われ、SLPはGMLC(Gateway Mobile Location Center)に対して基地局測位を要求する。そして、SLPより、GMLCによる基地局測位結果と衛星航法メッセージとが含まれたGNSSアシストデータが携帯端末に送信され、携帯端末において、当該GNSSアシストデータに基づいてGNSS測位演算が行われる。
一方、UE−A測位を行う場合には、携帯端末のGNSSチップからSLPに対してUE−A測位要求が行われ、SLPにおいて、携帯端末側で観測されたGNSS信号の捕捉結果が含まれたGNSSメジャメントデータに基づいてGNSS測位演算が行われる。GNSS測位演算成功時には、当該GNSS測位演算結果が携帯端末に送信され、GNSS測位演算失敗時には、SLPがGMLCから取得する基地局測位結果が携帯端末に送信される。
このように、UE−B測位は、携帯端末において、GNSSアシストデータに基づきGNSS測位演算が行われるものであるため、GNSS測位演算に失敗した場合には測位結果を得ることができない。
一方で、UE−A測位は、SLPにおけるGNSS測位演算失敗時においても、GMLCが取得する基地局測位結果が携帯端末に送信されるものである。よって、UE−B測位のように、GNSS測位演算失敗時に測位結果を得ることができない事態が起こりえない。しかしながら、測位のたびに携帯端末とSLP及びGMLCとの間での通信が発生するため、UE−A測位はUE−B測位と比較して消費電力が大きくなってしまう。このように、UE−A測位とUE−B測位とは、それぞれメリットとデメリットがあり、その時々の状況によって適切な測位方式は異なる。
本実施形態に係る携帯端末では、直近の測位実施履歴からGNSS測位演算の成功可否を判定し、該判定結果に基づいて、UE−B測位及びUE−A測位のうち適切な一の測位方式を選択する。このように、直近の測位実施履歴を利用することによって、ユーザの現実の状況に応じて適切な測位方式を選択することができる。以下、本実施形態に係る携帯端末、及び、当該携帯端末を含んだ位置測位システムの詳細な機能について説明する。
図2は、本実施形態に係る位置測位システムのシステム構成を示す図である。
図2に示されるように、位置測位システム50は、携帯端末1と、eNodeB(evolved Node B)51と、ESP−GW(EPC Seving and PDN GateWay)52と、SLP53と、GMLC54と、BTS(Base Transceiver Station)55と、RNC(RadioNetwork Controller)56と、SGSN(Serving General packetradio Service support Node)57とを備えている。
上述した各装置のうち、eNodeB51はLTE網の装置であり、BTS55及びRNC56は3G網の装置である。なお、一般的にLTE在圏エリア25と3G在圏エリア30とはエリアが重なり合っている(オーバレイしている)。
本実施形態においては、携帯端末1は、上述したLTE在圏エリア25又は3G在圏エリア30のいずれかに在圏している。携帯端末1は、LTE網又は3G網に在圏することにより通信が可能となる移動通信端末であり、例えば、携帯電話やタブレット型PC等である。携帯端末1は、GNSS測位を利用した複数の測位方式、具体的には、UE−A測位及びUE−B測位から、一の測位方式を選択する携帯端末である。測位方式選択に係る携帯端末1の詳細な機能については後述する。
eNodeB51は、無線基地局であるとともに、無線アクセス制御機能を有した通信制御装置である。eNodeB51は、携帯端末1から発信があった際の受付制御機能や、他の携帯端末から携帯端末1に着信があった際に携帯端末を呼び出すページング機能を基本機能として有している。
また、eNodeB51は、LTE在圏エリア25を形成しており、携帯端末1がLTE在圏エリア25内に在圏する場合に、eNodeB51及び携帯端末1間でLTE方式に従った無線通信を行うことができる。携帯端末1は、eNodeB11を介してeNodeB11の上位装置であるMME(図示せず)やSLP53、GMLC54等と通信を行う。
ESP−GW52は、ユーザデータパケットの中継、及び、インターネット等のネットワークへの接続を行うゲートウェイである。ESP−GW52は、ユーザデータパケットを扱うゲートウェイであるS−GW(Serving Gateway)、及び、外部のネットワークに接続するためのゲートウェイであるP−GW(Packet Date Network Gateway)の双方の機能を有している。
SLP53は、UE−B測位実施時において、GNSSアシストデータを生成し、携帯端末1に送信する機能を有する。GNSSアシストデータには基地局測位結果と衛星航法メッセージとが含まれている。基地局測位結果は、携帯端末1の概略位置情報であり、携帯端末1が位置する緯度、経度、及び誤差が含まれている。SLP53は、GMLC54に対して基地局測位結果である概略位置情報の取得を要求する。
衛星航法メッセージは、携帯端末1によるGNSS測位演算に必要な情報であり、衛星時計の補正パラメータ、エフェメリスデータ(その衛星の詳細軌道情報)、電離層補正パラメータ、衛星の健康状態、アルマナックデータ(衛星の概略軌道情報)等が含まれている。SLP53は、衛星情報を管理しているアシストデータプロバイダ(図示せず)から、衛星航法メッセージを取得する。
また、SLP53は、UE−A測位実施時において、携帯端末1から送信されたGNSSメジャントデータに基づいてGNSS測位演算を実施する機能を有する。SLP53によるGNSS測位演算が成功した場合には、当該GNSS測位演算結果が携帯端末1の測位結果とされて携帯端末1に送信される。一方、SLP53によるGNSS測位演算が失敗した場合には、SLP53がGMLC54から取得した基地局測位結果が携帯端末1の測位結果として携帯端末1に送信される。
GMLC54は、SLP53から基地局測位要求(概略位置情報の取得要求)を受け、基地局測位を実施する機能を有する。具体的には、GMLC54は、3G網であればRNC56、LTE網であればeSMLC(図示せず)に対して基地局測位要求を行うとともに、これらの装置から携帯端末1の測位結果を取得し管理する。なお、GMLC54とSLP53とは同一装置であってもよいし、別の装置であってもよい。
BTS55は、RNC56に接続された無線基地局である。BTS55は、3G在圏エリア30を形成しており、携帯端末1が3G在圏エリア30内に在圏する場合に、BTS55及び携帯端末1間で3G通信方式に従った無線通信を行うことができる。携帯端末1は、BTS55を介してBTS55の上位装置であるRNC56や、SLP53、GMLC54等と通信を行う。
RNC56は、無線アクセス制御機能を有した通信制御装置であり、BTS55に対応して設けられている。RNC56は、BTS55が形成する3G在圏エリア30に在圏している携帯端末1の無線通信に関する処理を行う。また、RNC56は、GMLC54からの基地局測位要求に応じて、携帯端末1の位置測位を行う。
SGSN57は、パケット通信のためのセッションを設定し、パケット交換の制御を行う装置である。なお、SGSN57は、パケット通信時のユーザの認証等を行うGGSN(Gateway GPRS Support Node)の機能を同一装置内に有するものである。
次に、携帯端末1の測位方式選択に係る機能の詳細について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る携帯端末の機能を示すブロック図である。図4は、携帯端末のDB構造を示す表であり、(a)は測位履歴DBに記憶された測位実施履歴を、(b)はサーチ時間DBに記憶されたサーチ時間を、それぞれ示す。
図3に示されるように、携帯端末1は、測位方式選択に係る機能として、携帯端末1のアプリケーション10に実装される機能と、携帯端末1に付属するGNSSチップ20に実装される機能とを備えている。
携帯端末1は、アプリケーション10に実装される機能として、履歴取得部11と、測位履歴DB12と、サーチ時間決定部13と、サーチ時間DB14と、衛星数取得部15と、選択部16と、タイマ制御部17と、測位処理起動部18と、アシストデータ蓄積部19とを備えている。また、GNSSチップ20に実装される機能として、UE−A測位実施部21と、UE−B測位実施部22とを備えている。
履歴取得部11は、直近の測位実施履歴を取得する履歴取得手段である。履歴取得部11は、測位履歴DB12から測位実施履歴を取得する。ここで、直近の測位実施履歴とは、例えば現時点から遡って数秒〜数分程度の範囲内に取得された測位実施履歴をいう。
また、履歴取得部11は、連続した直近複数個の測位実施履歴を取得する。ここで、直近複数個の測位実施履歴には、現時点に最も近い時間に取得された測位実施履歴に加えて、それに続いて、現時点に近い時間に取得された1以上の測位実施履歴が含まれる。
また、履歴取得部11は、測位実施履歴に係る測位実施時の可視衛星数が含まれた測位実施履歴を取得する。ここで、可視衛星数とは、GNSS測位を実施する携帯端末における受信点の天空に位置し、受信点で観測可能なGPS衛星の数である。
履歴取得部11による測位実施履歴の取得は、例えば、オートGNSS等、定期起動(所定の間隔)でGNSS測位が行わる際の測位タイミングと合わせて行う。オートGNSSの場合においては、例えば5分間隔でGNSS測位が行われる。このような所定の間隔での測位実施履歴の取得は、タイマ制御部17が測位処理起動部18を制御し、該測位処理起動部18が履歴取得部11を所定の間隔で起動することによって行われる。なお、履歴取得部11は、取得した測位実施履歴を、サーチ時間決定部13及び選択部16に入力する。
測位履歴DB12は、測位実施履歴を記憶するデータベースである。図4(a)に示されるように、測位履歴DB12には、各測位実施履歴毎に、履歴番号、測位時刻、GNSS測位結果、セル情報、測位方式、ユーザ情報、サーチ衛星数が記憶されている。
履歴番号には、新しい測位実施履歴ほど若番となるように番号が設定されている。測位時刻には、測位が行われた時刻が設定されている。GNSS測位結果には、GNSS測位演算が成功したか失敗したかを示す情報が設定されている。セル情報には、セルID等の、在圏する基地局エリアを示す情報が設定されている。測位方式には、行われた測位の方式が設定されている。すなわち、UE−A測位又はUE−B測位の何れかが設定されている。ユーザ情報には、測位実施履歴に係る携帯端末のユーザを特定する情報(MSISDN等)が設定されている。サーチ衛星数には、測位実施時の可視衛星数が設定されている。
サーチ時間決定部13は、衛星数取得部15が可視衛星数を取得するためのサーチ時間を決定するサーチ時間決定手段である。サーチ時間決定部13は、履歴取得部11により入力された、連続した直近複数個の測位実施履歴におけるGNSS測位結果が、連続して成功又は失敗しているか否かに基づいて、サーチ時間を決定する。なお、ここでのサーチとは、衛星数取得部15が、選択部16による測位方式の選択に用いられる可視衛星数を取得するための衛星サーチであり、GNSS測位演算を行う際の衛星サーチとは異なる。GNSS測位演算を行う際の衛星サーチ時間は、測位演算に必要な衛星を十分取得できる時間とされる。
例えば、サーチ時間決定部13は、連続した直近5個の測位実施履歴が連続して成功している場合及び連続して失敗している場合には比較的サーチ時間が短い短縮サーチ時間T1とする。一方、成功又は失敗が連続していない場合、すなわち、連続した直近複数個の測位実施履歴に、成功及び失敗の双方が含まれるような場合には比較的サーチ時間が長い通常サーチ時間T2とする。具体的には、短縮サーチ時間T1は1秒〜5秒であり、通常サーチ時間T2は30秒以上(より詳細には、30秒〜60秒程度)である。
サーチ時間DB14は、サーチ時間決定部13が測位実施履歴に基づいて導出した短縮サーチ時間T1又は通常サーチ時間T2を、実際のサーチ時間に変換するサーチ時間変換テーブルを記憶するデータベースである。
図4(b)に示されるように、サーチ時間変換テーブルには、短縮サーチ時間T1に対応する実際のサーチ時間として2秒が、通常サーチ時間T2に対応する実際のサーチ時間として30秒が、それぞれ記憶されている。このようなサーチ時間変換テーブルは、各ユーザ毎に設定されることとしてもよい。
サーチ時間決定部13は、サーチ時間DB14を参照することによって、短縮サーチ時間T1又は通常サーチ時間T2からサーチ時間を決定し、該サーチ時間を衛星数取得部15に入力する。
衛星数取得部15は、可視衛星数を取得する衛星数取得手段である。衛星数取得部15は、サーチ時間決定部13により入力されたサーチ時間分だけ、GPS信号の捕捉を行うことにより可視衛星数の取得を行う。衛星数取得部15は、取得した可視衛星数を選択部16に入力する。
選択部16は、履歴取得部11により入力された測位実施履歴に基づいて測位方式を選択する選択手段である。選択部16は、選択方式として、UE−A測位又はUE−B測位の何れかを選択する。
具体的には、選択部16は、履歴取得部11に入力された測位実施履歴に含まれる可視衛星数が、衛星数取得部15が取得した可視衛星数よりも多いか否かに基づいて測位方式を選択する。選択部16は、測位実施履歴に含まれる可視衛星数が、衛星数取得部15が取得した可視衛星数よりも多い場合には、衛星環境が悪くGNSS測位演算の成功確率は低いと判定し、GNSS測位演算の失敗時にも基地局測位の結果を得ることができるUE−A測位を選択する。
一方で、衛星数取得部15が取得した可視衛星数が、測位実施履歴に含まれる可視衛星数よりも多い場合には、衛星環境が良くGNSS測位演算の成功確率は高いと判定し、選択部16は、消費電力を抑えることができるUE−B測位を選択する。
なお、選択部16は、測位実施履歴に含まれる可視衛星数と衛星数取得部15が取得した可視衛星数との差分が一定数以上である場合に限って、上述した、可視衛星数の増減に基づく測位方式の選択を行う。
また、選択部16は、履歴取得部11に入力された測位実施履歴に含まれる可視衛星数と、衛星数取得部15が取得した可視衛星数との差分が一定数以上でない場合には、測位実施履歴におけるGNSS測位演算が成功しているか否かに基づいて、測位方式を選択する。選択部16は、測位実施履歴のうち、測位方式がUE−B測位のもののみを対象として、GNSS測位演算が成功しているか否かを判断してもよいし、測位方式がUE−B測位のもの及び測位方式がUE−A測位のものの双方を対象としてもよい。なお、UE−A測位を行った場合には、SLP53から受信した測位結果に含まれる誤差半径に基づいて、GNSS測位演算が成功したか否かが判別できる。すなわち、選択部16は、誤差半径が比較的小さい場合には、測位結果は測位精度の高いGNSS測位により得られたものであり、GNSS測位演算に成功したと判別できる。また、選択部16は、誤差半径が比較的大きい場合には、測位結果は測位精度の低い基地局測位により得られたものであり、GNSS測位演算に失敗したと判別できる。
具体的には、選択部16は、測位実施履歴におけるGNSS測位演算が成功している場合にはUEーB測位を選択し、測位実施履歴におけるGNSS測位演算が失敗している場合にはUE−A測位を選択する。
この場合に、選択部16は、履歴取得部11に入力された直近複数個の測位実施履歴におけるGNSS測位演算が連続して成功しているか否かに基づいて、測位方式を選択してもよい。ここで、連続して成功とは、2回以上続けて成功することをいう。
また、選択部16は、履歴取得部11に入力された直近複数個の測位実施履歴におけるGNSS測位演算の成功又は失敗の割合が一定割合以上であるか否かに基づいて、測位方式を選択してもよい。ここで、一定割合以上とは、例えば75パーセント以上等である。
選択部16は、測位方式としてUE−A測位を選択した場合には、UE−A測位実施部21にその旨入力する。また、選択部16は、測位方式としてUE−B測位を選択した場合には、UE−B測位実施部21にその旨入力する。
UE−A測位実施部21は、GNSSメジャントデータをSLP53に送信し、SLP53にGNSS測位演算を実施させる機能を有する。GNSSメジャントデータには、携帯端末1で観測されたGNSS信号の捕捉結果が含まれている。
また、UE−A測位実施部21は、SLP53より測位結果を受信し、測位実施履歴として測位履歴DB12に格納する。ここで、UE−A測位実施部21がSLP53より受信する測位結果とは、SLP53によるGNSS測位演算が成功した場合にはGNSS測位演算結果であり、SLP53によるGNSS測位演算が失敗した場合にはSLP53がGMLC54から取得した基地局測位結果である。
UE−B測位実施部22は、GNSSメジャントデータと、SLP53から受信したGNSSアシストデータとを用いてGNSS測位演算を実施する機能を有する。なお、SLP53から受信するGNSSアシストデータは、アシストデータ蓄積部19に格納されている。GNSSアシストデータには有効期間が設けられているため、GNSSアシストデータが有効期間を経過し無効なものである場合には、UE−B測位実施部22は、SLPにGNSSアシストデータの送信を要求する。UE−B測位実施部22は、GNSS測位演算の測位結果を、測位実施履歴として測位履歴DB12に格納する。
次に、携帯端末1のハードウェア構成について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成を示す図である。図3に示される携帯端末1は、それぞれ物理的には、図5に示されるように、1又は複数のCPU101、主記憶装置であるRAM102及びROM103、入力デバイスである入力装置104、ディスプレイ等の出力装置105、データ送受信デバイスである通信モジュール106、半導体メモリ等の補助記憶装置107などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
図3における携帯端末1の各機能は、図5に示されるCPU101、RAM102等のハードウェア上に1又は複数の所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで入力装置104、出力装置105、通信モジュール106を動作させるとともに、RAM102や補助記憶装置107におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
次に、携帯端末1の測位方式選択処理について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る携帯端末の測位方式選択処理を示すフローチャートである。
図6に示されるように、まず、履歴取得部11によって、測位履歴DB12から直近複数個の測位実施履歴が取得される(ステップS1)。つづいて、サーチ時間決定部13により、衛星数取得部15が可視衛星数を取得するためのサーチ時間が決定される(ステップS2)。具体的には、サーチ時間決定部13は、履歴取得部11により入力された、連続した直近複数個の測位実施履歴におけるGNSS測位結果が、連続して成功又は失敗しているか否かに基づいて、サーチ時間を決定する。
つづいて、衛星数取得部15により、サーチ時間決定部13が決定したサーチ時間分だけ衛星サーチ(GPS信号の捕捉)が行われ、可視衛星数が取得される(ステップS3)。そして、選択部16により、測位実施履歴に含まれる可視衛星数と衛星数取得部15が取得した可視衛星数との差分が一定数以上であるか否かが判断される(ステップS4)。
ステップS4において、差分が一定数以上であると判断された場合には、選択部16により、測位実施履歴に含まれる可視衛星数が、衛星数取得部15が取得した可視衛星数よりも多いか否かが判断される(ステップS5)。
ステップS5において、測位実施履歴に含まれる可視衛星数が、衛星数取得部15が取得した可視衛星数よりも多いと判断された場合には、選択部16は測位方式としてUE−A測位を選択し、UE−A測位実施部21によりUE−A測位が実施される(ステップS6)。具体的には、UE−A測位実施部21は、GNSSメジャントデータをSLP53に送信し、SLP53にGNSS測位演算を実施させる。
また、ステップS5において、測位実施履歴に含まれる可視衛星数が、衛星数取得部15が取得した可視衛星数よりも多くないと判断された場合には、選択部16は、測位方式としてUE−B測位を選択し、UE−B測位実施部22によりUE−B測位が実施される(ステップS7)。
一方、ステップS4において、差分が一定数以上でないと判断された場合には、選択部16により直近のGNSS測位演算が成功しているか否かが判断される(ステップS8)。GNSS測位演算が成功している場合には、選択部16は、測位方式としてUE−B測位を選択し、UE−B測位実施部22によりUE−B測位が実施される(ステップS7)。また、GNSS測位演算が失敗している場合には、選択部16は、測位方式としてUE−A測位を選択し、UE−A測位実施部21によりUE−A測位が実施される(ステップS6)。
ステップS6及びステップS7における測位結果は、UE−A測位実施部21又はUE−B測位実施部22により、測位履歴DB12に格納される(ステップS9)。
次に、本実施形態の携帯端末1の作用効果について説明する。本実施形態の携帯端末1によれば、直近の測位実施履歴に基づいて測位方式が選択される。
携帯端末の測位に関するGNSS測位方式として、従来より、UE−B測位及びUE−A測位がある。UE−B測位は、携帯端末が、SLPから送信されたGNSSアシストデータに基づいてGNSS測位演算を行うものである。図7(a)に示されるように、UE−B測位を実施する場合においては、GNSSアシストデータの有効期間を経過している期間、すなわちGNSSアシストデータの無効期間においては、GNSS測位演算に失敗する。また、十分にGNSSメジャントデータを取得できなかった場合にも、GNSS測位演算に失敗する。これらのGNSS測位演算に失敗したケースにおいては、測位結果を得ることができない。
一方で、UE−A測位は、SLPが、携帯端末側で観測されたGNSS信号の捕捉結果が含まれたGNSSメジャメントデータに基づいてGNSS測位演算を行うものである。UE−A測位では、SLPにおけるGNSS測位演算失敗時においても、GMLCが取得する基地局測位結果が携帯端末に送信されるため、UE−B測位のようにGNSS測位演算失敗時に測位結果を得ることができないという事態は起りえない。しかし、図7(b)に示されるように、測位のたびに携帯端末とSLP及びGMLCとの間での通信が発生するため、UE−A測位は、UE−B測位と比較して消費電力が大きくなってしまう。
以上より、その時々の状況(ユーザの現実の状況)に応じてUE−A測位及びUE−B測位のうち適切な測位方式を選択することは、確実な測位結果の取得、及び、消費電力の低減の観点から重要であった。
この点、本実施形態に係る携帯端末1では、直近の測位実施履歴を取得し、該測位実施履歴に基づいて測位方式が選択されるため、測位実施履歴を考慮して、GNSS測位演算が成功し易い状況か否かを判断して、測位方式を選択することができる。
すなわち、図8に示されるように、測位実施履歴を考慮して、GNSS測位演算が成功し易い状況と判定される場合にはUE−B測位を実施することで消費電力を抑えるとともに、GNSS測位演算が成功し難い状況と判定される場合にはUE−A測位を実施することで、確実な測位結果の取得を実現している。
また選択部16が、測位実施履歴に含まれる可視衛星数が、衛星数取得部15が取得した可視衛星数よりも多いか否かに基づいて、測位方式を選択することにより、現実の可視衛星数の増減が考慮され、GNSS測位演算の成功可否を高精度に判定できる。
可視衛星数の増減に基づいて測位方式を選択することで、例えば、連続してGNSS測位演算が成功していている状態で急に屋内に入ったような場合においても、可視衛星数が減少することに応じて、適切な測位方式(この場合であればUE−A測位)を選択することができる。
また、選択部16は、測位実施履歴に含まれる可視衛星数と衛星数取得部15が取得した可視衛星数との差分が一定数以上でない場合には、測位実施履歴におけるGNSS測位演算が成功しているか否かに基づいて、測位方式を選択する。GNSS測位演算の結果(成功又は失敗)は、直近の測位実施履歴におけるGNSS測位演算の結果(成功又は失敗)と一致する可能性が高い。よって、直近の測位実施履歴におけるGNSS測位演算の結果に基づいて測位の成功可否を判定し測位方式を選択することで、ユーザの現実の状況に応じた適切な測位方式の選択が可能となる。
また、選択部16は、直近複数個の測位実施履歴におけるGNSS測位演算が連続して成功しているか否かに基づいて測位方式を選択する。直近複数個の測位実施履歴におけるGNSS測位演算が連続して成功又は失敗している場合、GNSS測位演算の結果(成功又は失敗)は、直近複数個の測位実施履歴における結果と一致する可能性が高い。よって、直近複数個の測位実施履歴における測位の連続的な結果に基づいて測位の成功可否を判定し測位方式を選択することで、ユーザの現実の状況に応じた適切な測位方式の選択が可能となる。
また、選択部16は、直近複数個の測位実施履歴におけるGNSS測位演算の成功又は失敗の割合が一定割合以上であるか否かに基づいて、測位方式を選択する。直近複数個の測位実施履歴におけるGNSS測位演算の成功又は失敗の割合が一定割合以上である場合、GNSS測位演算の結果(成功又は失敗)は、当該一定割合以上である結果と一致する可能性が高い。よって、直近複数個の測位実施履歴における測位の成功又は失敗の割合が一定割合以上であるか否かに基づいて測位の成功可否を判定し測位方式を選択することで、ユーザの現実の状況に応じた適切な測位方式の選択が可能となる。
また、サーチ時間決定部13は、直近複数個の測位実施履歴におけるGNSS測位演算が連続して成功又は失敗していない場合には、直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位が連続して成功又は失敗している場合と比較して、サーチ時間を長くする。GNSS測位演算が連続して成功している場合には衛星環境が良好であると想定され、又、連続して失敗している場合にはユーザが屋内にいる等により全く可視衛星が取得できない状況であると想定され、いずれの場合においても、可視衛星数を取得するためのサーチ時間を短くしても精度良く可視衛星数を取得できると考えられる。このようにサーチ時間を短くすることによって消費電力を低減することができる。
一方、直近複数個の測位結果が、成功した後に失敗、又は、失敗した後に成功等のように、連続して成功又は失敗していない場合には、衛星環境が不安定なケースと想定できるため、サーチ時間を長くすることによって、可視衛星数の取得精度を向上させることができる。よって、測位が連続して成功又は失敗しているか否かに基づいてサーチ時間を決定することにより、状況に応じて適切にサーチ時間を設定でき、消費電力の低減及び可視衛星数の取得精度向上を実現できる。。
図9を参照して、サーチ時間を異ならせる効果について説明する。図9に示されるように、衛星数取得部15によって可視衛星数が取得される時間であるサーチ時間は、短縮サーチ時間T1(1秒〜5秒)とする場合と通常サーチ時間T2(30秒以上)とする場合の2パターンがある。通常、可視衛星数に基づいて測位方式を選択するためには、30秒以上可視衛星のサーチを行って可視衛星数を取得する必要があるが、毎回30秒以上サーチすると消費電力が大きくなるとともに測位前段処理に時間を要する。
ここで、直近複数個の測位実施履歴におけるGNSS測位演算が連続して成功又は失敗している場合には、衛星環境が良好又は全く可視衛星数が取得できない状況であると想定されるため、可視衛星数を取得するためのサーチ時間を短縮サーチ時間T1(1秒〜5秒)とし、瞬間的に取得できる衛星(すなわち、よく見えている衛星)のみを取得したとしても、実際の可視衛星数を精度良く取得できる。この場合には、消費電力を低減するとともに測位前段処理の時間を削減することができる。
一方、直近複数個の測位結果が、連続して成功又は失敗していない場合には、衛星環境が不安定なケースと想定できるため、可視衛星数を取得するためのサーチ時間を通常サーチ時間T2(30秒以上)とすることによって、可視衛星数の取得精度を向上させることができる。なお、サーチ時間を通常サーチ時間T2とした場合であっても、携帯端末1とSLP53との通信は発生しないため、SLP53との通信が発生するUE−A測位時と比べると、消費電力は少なくなる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、携帯端末1の各機能はアプリケーション10に実装される機能とGNSSチップ20に実装される機能とがあるとして説明したが、これに限定されず、各機能は、アプリケーション及びGNSSチップのどちらに実装されてもよい。また、測位方式はUE−A測位及びUE−B測位に限定されず、その他のGNSS測位であってもよい。
また、携帯端末は、在圏する基地局エリアを示すセル情報(例えばセルID)を取得することとし、測位履歴DBに格納された測位実施履歴のうちセル情報が一致する測位実施履歴のみを取得することとしてもよい。また、サーチ時間は、セル情報が一致する測位実施履歴のみから決定してもよい。
1…携帯端末、10…アプリケーション、11…履歴取得部、12…測位履歴DB、13…サーチ時間決定部、14…サーチ時間DB、15…衛星数取得部、16…選択部、17…タイマ制御部、18…測位処理起動部、19…アシストデータ蓄積部、20…GNSSチップ、21…UE−A測位実施部、22…UE−B測位実施部、25…LTE在圏エリア、30…3G在圏エリア、50…位置測位システム、51…eNodeB、52…ESP−GW、53…SLP、54…GMLC、55…BTS、56…RNC、57…SGSN。

Claims (7)

  1. 全地球測位システムを利用した複数の測位方式から一の測位方式を選択する携帯端末であって、
    直近の測位実施履歴を取得する履歴取得手段と、
    前記履歴取得手段が取得した測位実施履歴に基づいて測位方式を選択する選択手段と、を備える携帯端末。
  2. 可視衛星数を取得する衛星数取得手段をさらに備え、
    前記履歴取得手段は、測位実施時の可視衛星数が含まれた測位実施履歴を取得し、
    前記選択手段は、前記測位実施履歴に含まれる可視衛星数が、前記衛星数取得手段が取得した可視衛星数よりも多いか否かに基づいて、測位方式を選択する、請求項1に記載の携帯端末。
  3. 可視衛星数を取得する衛星数取得手段をさらに備え、
    前記履歴取得手段は、測位実施時の可視衛星数が含まれた測位実施履歴を取得し、
    前記選択手段は、前記測位実施履歴に含まれる可視衛星数と前記衛星数取得手段が取得した可視衛星数との差分が一定数以上でない場合には、前記測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位が成功しているか否かに基づいて、測位方式を選択する、請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 前記履歴取得手段は、連続した直近複数個の測位実施履歴を取得し、
    前記選択手段は、前記直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位が連続して成功しているか否かに基づいて、測位方式を選択する、請求項3に記載の携帯端末。
  5. 前記履歴取得手段は、連続した直近複数個の測位実施履歴を取得し、
    前記選択手段は、前記直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位の成功又は失敗の割合が一定割合以上であるか否かに基づいて、測位方式を選択する、請求項3に記載の携帯端末。
  6. 前記衛星数取得手段が可視衛星数を取得するためのサーチ時間を決定するサーチ時間決定手段をさらに備え、
    前記履歴取得手段は、連続した直近複数個の測位実施履歴を取得し、
    前記サーチ時間決定手段は、前記直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位が連続して成功又は失敗していない場合には、前記直近複数個の測位実施履歴における全地球測位システムを利用した測位が連続して成功又は失敗している場合と比較して、前記サーチ時間を長くする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の携帯端末。
  7. 全地球測位システムを利用した複数の測位方式から一の測位方式を選択する携帯端末による測位方式選択方法であって、
    直近の測位実施履歴を取得する履歴取得ステップと、
    前記履歴取得ステップにおいて取得した測位実施履歴に基づいて測位方式を選択する選択ステップと、を含む測位方式選択方法。
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