JP2015059638A - 部品固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品固定構造において、本体に対する部品の締結性の改善を図ること、部品を取り付ける為の作業時間の短縮を図ること、等である。【解決手段】中板13(本体)に遮蔽板5(部品)を固定する部品固定構造であって、中板13にスリット状の開口部20を設けると共に、遮蔽板5に開口部20に挿入可能な係合部10を設け、開口部20に係合部10を係合させることによって本体に部品を固定する部品固定構造において、開口部はクランク状に形成され、中板13に遮蔽板5を固定する際に、係合部10を開口部20の一端部に挿入した後に開口部20の形状に沿ってスライドさせ、開口部20の他端部に移動させることによって中板13に遮蔽板5を固定するように構成している。【選択図】図2
Description
本発明は部品固定構造に関し、特に本体に形成されたスリット状の開口部に部品に形成されたL字状の係合部を係合させることによって本体に部品を固定する部品固定構造に関する。
従来から、高温の湯水を生成して貯湯し、所望の給湯先に供給可能な貯湯給湯装置が実用に供されている。この種の貯湯給湯装置は、湯水を貯留する貯湯タンク、各種の弁部材や各種の配管類、貯湯タンクに貯留されている湯水の温度が低下した場合等に加熱する補助熱源機、これら機器を内蔵した外装ケース等を備え、外部熱源機を利用して湯水を加熱し、高温の湯水を貯湯タンクに貯留し、所望の給湯先に供給するものである。
従来の貯湯給湯装置において、外装ケースは、柱状のフレーム部材と外面を覆う外板部材とで箱状に構成されている。外装ケースの内部は、縦向きの中板によって貯湯タンクが収納されるタンク収納室と、補助熱源機、各種の弁部材、各種の熱交換器、制御装置等が収納される補機収納室とに区画されている。
ところで、外装ケースには、外板部材で覆われたメンテナンス用の開口が設けられている。貯湯給湯装置の組み立て時やメンテナンス時には、開口を覆う外板部材を外し、この開口を介して作業員が部品の取り付けや交換等の作業を行う。しかし、外装ケースの奥方に作業員が手を伸ばして、部品を固定したり、取り外したりする作業には困難が伴うものである。
このため、外装ケースの奥方に部品を固定する為の固定構造の従来例として、本体(例えば、外装ケース内の板部材)にスリット状の開口部を設けると共に、部品に開口部に挿入可能な係合部を設け、開口部に係合部を係合させることによって本体に部品を固定する部品固定構造が実用に供されている。
また、例えば、特許文献1に示すような部品固定構造も開示されている。即ち、特許文献1の熱交換器ユニット(部品)の固定構造では、熱交換器ユニットの背面側に設けられた折り曲げ形状の熱交係合部を、外装ケースの内側に設けられた取付板(本体)のポケット状の熱交受け部に係合させることで、熱交換器ユニットを取付板に仮固定し、その後、複数のビスを介して熱交換器ユニットを取付板に固定する構造が開示されている。
しかし、上述したような従来の部品固定構造において、本体の奥方に部品を固定する際に作業員が奥方に手を伸ばしてもビス固定が難しい場合、本体のスリット状の開口部に部品の係合部を係合した状態で本体に部品が固定されるが、固定される部品自体の強度が不足していたり、部品が長尺物であったりした場合には、輸送等を起因とする振動で係合部がスリット状の開口部から容易に外れてしまうため、本体に対する部品の締結性に問題がある。また、開口部から係合部が外れると、作業員が再度固定する作業を行う必要があるので、作業に手間がかかり、無駄な時間が生じるという問題がある。
本発明の目的は、部品固定構造において、本体に対する部品の締結性の改善を図ること、本体に部品を取り付ける為の作業時間の短縮を図ること、等である。
請求項1の部品固定構造は、本体に部品を固定する部品固定構造であって、前記本体にスリット状の開口部を設けると共に、前記部品に前記開口部に挿入可能な係合部を設け、前記開口部に前記係合部を係合させることによって前記本体に前記部品を固定する部品固定構造において、前記開口部はクランク状に形成され、前記本体に前記部品を固定する際に、前記係合部を前記開口部の一端部に挿入した後に前記開口部の形状に沿ってスライドさせ、前記開口部の他端部に移動させることによって前記本体に前記部品を固定するように構成したことを特徴としている。
請求項2の部品固定構造は、請求項1の発明において、前記係合部は、前記開口部に係合可能な爪部を備え、前記開口部の一端部の開口長は、前記係合部の全長よりも長く形成され、前記開口部の他端部の開口長は、前記係合部の全長よりも短く形成され、前記開口部の一端部と他端部とを接続する中間部の開口長は、前記係合部の全長よりも短く且つこの全長から前記爪部を除いた長さよりも長く形成されたことを特徴としている。
請求項3の部品固定構造は、請求項1又は2の発明において、前記開口部の一端部の開口幅は、前記開口部の他端部の開口幅よりも広く形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、開口部はクランク状に形成され、本体に部品を固定する際に、係合部を開口部の一端部に挿入した後に開口部の形状に沿ってスライドさせ、開口部の他端部に移動させることによって本体に部品を固定するように構成したので、輸送等を起因とする振動の影響を受けても、クランク状の形状によって部品が一方向のみの単純な振動だけで本体から外れるのを防ぐことができる。
従って、係合部の係合状態が確実に維持されるので、本体に対する部品の締結性が向上する。部品を本体に固定する際にビスを使用せずとも容易に外れないため、取り付け作業時間の短縮を図ることができる。
請求項2の発明によれば、係合部は、開口部に係合可能な爪部を備え、開口部の一端部の開口長は、係合部の全長よりも長く形成され、開口部の他端部の開口長は、係合部の全長よりも短く形成され、開口部の一端部と他端部とを接続する中間部の開口長は、係合部の全長よりも短く且つこの全長から爪部を除いた長さよりも長く形成されたので、係合部が開口部の中間部と他端部に位置する場合は、係合部が開口部から外れるのを防止して係合状態を維持することができる。
請求項3の発明によれば、開口部の一端部の開口幅は、開口部の他端部の開口幅よりも広く形成されているので、係合部を開口部の一端部に容易に挿入可能となり、挿入性が向上する。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
最初に、貯湯給湯装置1の全体構成について簡単に説明する。
図1に示すように、貯湯給湯装置1は、例えば、貯湯、給湯、床暖房パネル等の温水暖房端末への湯水の供給、風呂への給湯及び追い焚き等の機能を有するものであり、湯水を貯留する貯湯タンク2、この貯湯タンク2内の湯水が低温の場合に加熱する補助熱源機3、各種の弁部材及び各種の配管類を備え、これら大部分は外装ケース4に内蔵されて構成されている。尚、図1に示す前後左右方向を、前後左右方向として説明する。
図1に示すように、貯湯給湯装置1は、例えば、貯湯、給湯、床暖房パネル等の温水暖房端末への湯水の供給、風呂への給湯及び追い焚き等の機能を有するものであり、湯水を貯留する貯湯タンク2、この貯湯タンク2内の湯水が低温の場合に加熱する補助熱源機3、各種の弁部材及び各種の配管類を備え、これら大部分は外装ケース4に内蔵されて構成されている。尚、図1に示す前後左右方向を、前後左右方向として説明する。
尚、この貯湯給湯装置1は、例えば、外部熱源機として貯湯タンク2内の湯水を加熱可能な燃料電池発電装置の排熱回収熱交換器と、この燃料電池発電装置と貯湯給湯装置1との間に湯水を循環させる為の加熱循環通路等と組み合わせることで燃料電池コージェネレーションシステムが構成されるが、貯湯給湯装置1以外の構成の詳細な説明は省略する。また、外部熱源機として、その他の熱源機(例えば、ヒートポンプ式熱源機)を採用しても良い。
貯湯タンク2は、外部熱源機で加熱された高温の湯水(例えば、65〜90℃)を貯留可能な密閉タンクで構成され、貯留された湯水の放熱を防ぐ為にタンク周囲は断熱材で覆われている。
次に、補助熱源機3について説明する。
図1に示すように、補助熱源機3は、入水管と出湯管とガス管等の各種配管等から構成された公知のガス給湯器で構成されている。補助熱源機3は、貯湯タンク2内の湯水温度が設定温度以下の場合等の特別な場合に限り燃焼作動され、湯水を加熱するものである。
図1に示すように、補助熱源機3は、入水管と出湯管とガス管等の各種配管等から構成された公知のガス給湯器で構成されている。補助熱源機3は、貯湯タンク2内の湯水温度が設定温度以下の場合等の特別な場合に限り燃焼作動され、湯水を加熱するものである。
補助熱源機3は、送風ファン3a、複数のバーナを収容した箱状のバーナ缶体3b、このバーナ缶体3bの上側に設けられ且つ熱交換器を収容した熱交換器缶体3c、この熱交換器缶体3cの上側に設けられ且つ熱交換後の排気を右方に排出する為の排気口を備えた排気集合筒3d等から構成され、バーナ缶体3bの下端部に送風ファン3aが設置されている。補助熱源機3の周囲には、遮蔽板5が設置されている。
ここで、遮蔽板5の具体的な構造について説明する。
図1〜図5に示すように、遮蔽板5(部品に相当する)は、熱交換器缶体3cに装着された温度ヒューズ(図示略)を覆うように外装ケース4に固定されている。遮蔽板5は、バーナ缶体3bや熱交換器缶体3cに亀裂が生じた際において温度ヒューズに漏れた燃焼ガスを確実に接触させる為に外装ケース4に取り付けられている。温度ヒューズは、例えば漏れた燃焼ガスによって設定温度以上に達すると溶断され、補助熱源機3への通電を遮断して停止させる機能を備えている。
図1〜図5に示すように、遮蔽板5(部品に相当する)は、熱交換器缶体3cに装着された温度ヒューズ(図示略)を覆うように外装ケース4に固定されている。遮蔽板5は、バーナ缶体3bや熱交換器缶体3cに亀裂が生じた際において温度ヒューズに漏れた燃焼ガスを確実に接触させる為に外装ケース4に取り付けられている。温度ヒューズは、例えば漏れた燃焼ガスによって設定温度以上に達すると溶断され、補助熱源機3への通電を遮断して停止させる機能を備えている。
図1,図3,図4に示すように、遮蔽板5は、前板部6と左板部7とから平面視L字状に構成されている。遮蔽板5は、補助熱源機3のバーナ缶体3bと熱交換器缶体3cの前面部と左面部とを部分的に覆っている。遮蔽板5は、例えば厚さが0.3〜0.6mmの薄鋼板で構成されている。
前板部6の右側部分に矩形状の開口6aが設けられ、前板部6の右端部にフレーム部材11に固定する為の固定板部6bが設けられている。左板部7の後端部に左方に突出する後端フランジ部7aと後方に突出する後述する1対の係合部10とが設けられ、下端部に右方に突出する下端フランジ部7bが設けられている。1対の係合部10は、後端フランジ部7aの上下両側を挟むように、左板部7の後端部に一体的に形成されている。
次に、外装ケース4について説明する。
図1に示すように、外装ケース4は、柱状のフレーム部材11と、外面を覆う外板部材12と、外装ケース4の内部を仕切る中板13とを備え、平面視長方形状の直方体に構成されている。外板部材12は、前面板12a、左側面板12b、右側面板12c、後面板12d、天面板12e等を備えている。外板部材12は、例えば厚さが0.3〜0.6mmの薄鋼板で構成されている。
図1に示すように、外装ケース4は、柱状のフレーム部材11と、外面を覆う外板部材12と、外装ケース4の内部を仕切る中板13とを備え、平面視長方形状の直方体に構成されている。外板部材12は、前面板12a、左側面板12b、右側面板12c、後面板12d、天面板12e等を備えている。外板部材12は、例えば厚さが0.3〜0.6mmの薄鋼板で構成されている。
フレーム部材11は、縦方向に延びる複数の縦ラック11a、これら縦ラック11aに固定され且つ横方向に延びる複数の横ラック11b等から構成されている。フレーム部材11の上側部分に補助熱源機3が固定されている。
中板13は、貯湯タンク2と補助熱源機3との間を仕切る為にフレーム部材11の奥側に縦向き姿勢で固定されている。外装ケース4の内部は、中板13によって貯湯タンク2等が収納されるタンク収納室と補助熱源機3等が収納される補機収納室とに区画されている。複数の縦ラック11aの中段部上側寄り部分に、バーナ缶体3bの前側下部(開口部側下部)を固定する為の固定用横部材14が左右方向に延びるように設置されている。
外装ケース4において、直方体の短辺側の一方の側面部(前面部)にメンテナンス用の開口15が設けられ、この開口15は前面板12aに覆われている(図1参照)。直方体の長辺側の一方の側面部(右面部)に補助熱源機3の排気口が設けられている。
次に、中板13の具体的な構造について説明する。
図1,図2,図6,図7に示すように、中板13(本体に相当する)は、本体板部16と、この本体板部16の上側部分に設置され且つ遮蔽板5の後端部が固定される取付板部17とを備えている。取付板部17は、偏平なコ字状板部18と、このコ字状板部18の左右両端部に設けられた1対のフランジ部19a,19bとから平面視にてハット状に構成されている。取付板部17は、1対のフランジ部19a,19bを介して本体板部16に固定されている。
図1,図2,図6,図7に示すように、中板13(本体に相当する)は、本体板部16と、この本体板部16の上側部分に設置され且つ遮蔽板5の後端部が固定される取付板部17とを備えている。取付板部17は、偏平なコ字状板部18と、このコ字状板部18の左右両端部に設けられた1対のフランジ部19a,19bとから平面視にてハット状に構成されている。取付板部17は、1対のフランジ部19a,19bを介して本体板部16に固定されている。
コ字状板部18の左側部分に後述する1対の開口部20が上下方向に間隔をあけて形成され、コ字状板部18の右端部に段落ち部18aが形成され、コ字状板部18の上下両端部に前方に突出したフランジ部18b,18cが形成されている。本体板部16とコ字状板部18との間に各種の配管を挿通する為の収納スペース18dが形成されている。
外装ケース4に補助熱源機3を固定する場合、補助熱源機3を外装ケース4の内側の上側約1/3部分に配置し、上側固定部材21を介して排気集合筒3dの前端上部をフレーム部材11の前側上部の横ラック11bに固定し、下側固定部材22を介してバーナ缶体3bの奥端下部を中板13に固定すると共にバーナ缶体3bの前端下部を固定用横部材14に固定する。
さらに、外装ケース4に遮蔽板5を固定する場合、遮蔽板5を補助熱源機3のバーナ缶体3bと熱交換器缶体3cとを部分的に覆うように配置し、左板部7の後端部を1対の係合部10と1対の開口部20を介して中板13の取付板部17に仮固定し、前板部6の固定板部6bを複数のビスを介して前側右部の縦ラック11aに固定する。
次に、外装ケース4の中板13(本体)に遮蔽板5(部品)を固定する部品固定構造30について説明する。
図2,図8,図9に示すように、部品固定構造30は、中板13に1対のスリット状の開口部20を設けると共に、遮蔽板5に開口部20に挿入可能な1対の係合部10を設け、1対の開口部20に1対の係合部10を係合させることによって中板13に遮蔽板5を固定する為の構造である。尚、1対の係合部10は同じ構造のものであり、1対の開口部20も同じ構造のものであるので、以下では、1組の係合部10と開口部20について説明する。
図2,図8,図9に示すように、部品固定構造30は、中板13に1対のスリット状の開口部20を設けると共に、遮蔽板5に開口部20に挿入可能な1対の係合部10を設け、1対の開口部20に1対の係合部10を係合させることによって中板13に遮蔽板5を固定する為の構造である。尚、1対の係合部10は同じ構造のものであり、1対の開口部20も同じ構造のものであるので、以下では、1組の係合部10と開口部20について説明する。
次に、係合部10について説明する。
図5,図8,図9に示すように、係合部10は、左板部7の後端部から後方に延びる横板部10aと、この横板部10aの後部から下方に延び且つ後述する開口部20に係合可能な爪部10bとから側面視逆L字状に構成されている。横板部10aの後端上部に面取り部10cが形成され、爪部10bの後端下部にも面取り部10dが形成されている。
図5,図8,図9に示すように、係合部10は、左板部7の後端部から後方に延びる横板部10aと、この横板部10aの後部から下方に延び且つ後述する開口部20に係合可能な爪部10bとから側面視逆L字状に構成されている。横板部10aの後端上部に面取り部10cが形成され、爪部10bの後端下部にも面取り部10dが形成されている。
図5に示すように、係合部10(横板部10aと爪部10b)の上下方向の長さである全長Aは、例えば12mm程度に設定され、爪部10bの上下方向の長さBは、例えば6mm程度に設定されている。係合部10(横板部10a)の前後方向の長さCは、例えば8mm程度に設定されている。爪部10bと左板部7との隙間Dは、例えば3mm程度に設定されている。
次に、開口部20について説明する。
図7〜図9に示すように、開口部20は、縦長に開口した左側開口20a(開口部20の一端部)と、この左側開口20aの下半部分から右方に延びる中間開口20b(開口部20の中間部)と、この中間開口20bから下方に延び且つ縦長に開口した右側開口20c(開口部20の他端部)とから正面視にてクランク状に形成されている。中間開口20bの下端壁部には、右側開口20cに向かって傾斜した面取り部20dが形成されている。
図7〜図9に示すように、開口部20は、縦長に開口した左側開口20a(開口部20の一端部)と、この左側開口20aの下半部分から右方に延びる中間開口20b(開口部20の中間部)と、この中間開口20bから下方に延び且つ縦長に開口した右側開口20c(開口部20の他端部)とから正面視にてクランク状に形成されている。中間開口20bの下端壁部には、右側開口20cに向かって傾斜した面取り部20dが形成されている。
図7に示すように、左側開口20aの上下方向の長さである開口長Eは、例えば13mm程度に設定され、左側開口20aの開口幅Fは、例えば1.8mm程度に設定されている。中間開口20bの開口長Gは、例えば7mm程度に設定され、中間開口20bの開口幅Hは、例えば1.5mm程度に設定されている。右側開口20cの開口長Iは、例えば11mm程度に設定され、右側開口20cの開口幅Jは、例えば1.2mm程度に設定されている。
即ち、左側開口20aの開口長Eは、係合部10の全長Aよりも長く形成され、右側開口20cの開口長Iは、係合部10の全長Aよりも短く形成され、左側開口20aと右側開口20cとを接続する中間開口20bの開口長Gは、係合部10の全長Aよりも短く且つこの全長Aから爪部10bの長さBを除いた長さよりも長く形成されている。左側開口20aの開口幅Fと中間開口20bの開口幅Hと右側開口20cの開口幅Jは、係合部10の板厚(例えば0.3〜0.6mm)より広く形成されている。左側開口20aの開口幅Fは、右側開口20cの開口幅Jよりも広く形成されている。
次に、本発明の部品固定構造30の作用及び効果について説明する。
部品固定構造30は、中板13に遮蔽板5を固定する際に、係合部10を開口部20の左側開口20aに挿入した後に、開口部20の形状に沿ってスライドさせ、開口部20の右側開口20cに移動させることによって、中板13に遮蔽板5を固定するように構成されている。
部品固定構造30は、中板13に遮蔽板5を固定する際に、係合部10を開口部20の左側開口20aに挿入した後に、開口部20の形状に沿ってスライドさせ、開口部20の右側開口20cに移動させることによって、中板13に遮蔽板5を固定するように構成されている。
即ち、図8に示すように、先ずは、中板13に対して遮蔽板5の左板部7が直交状態になるように遮蔽板5を縦向きに配置する。次に、係合部10を左側開口20aに挿入し、その後に下方に移動させて係合部10の爪部10bと遮蔽板5の左板部7との隙間に左側開口20aの下端壁部を挿入する。このとき、左側開口20aの開口長Eは、係合部10の全長Aよりも長く形成され且つ係合部10の先端側に面取り部10c,10dが形成されているので、係合部10を左側開口20aに容易に挿入することができる。
次に、係合部10を中間開口20bに沿って右方にスライドさせて右側開口20cに移動させる。このとき、中間開口20bの開口長Gは、係合部10の全長Aよりも短く且つこの全長Aから爪部10bの長さBを除いた長さよりも長く形成されているので、遮蔽板5をスライドさせている際に係合部10が中間開口20bから外れることがない。
そして、係合部10を下方に移動させて爪部10bと左板部7との隙間に右側開口20cの下端壁部を挿入すると、図9に示すように、中板13に遮蔽板5を固定することができる。この状態において、右側開口20cの開口長Iは、係合部10の全長Aよりも短く形成されているので、遮蔽板5が振動で揺れて係合部10が上下方向や左右方向へ移動しても、係合部10が開口部20から外れずに係合部10の開口部20に対する係合状態を維持することができる。
以上説明したように、開口部20はクランク状に形成され、中板13に遮蔽板5を固定する際に、係合部10を開口部20の一端部に挿入した後に開口部20の形状に沿ってスライドさせ、開口部20の他端部に移動させることによって中板13に遮蔽板5を固定するように構成したので、輸送等を起因とする振動の影響を受けても、クランク状の形状によって遮蔽板5が一方向のみの単純な振動だけで中板13から外れるのを確実に防ぐことができる。
従って、係合部10の係合状態が確実に維持されるので、中板13に対する遮蔽板5の締結性が向上する。遮蔽板5を中板13に固定する際にビスを使用せずとも容易に外れないため、取り付け作業時間の短縮を図ることができる。
また、開口部20の一端部の開口幅Fは、開口部20の他端部の開口幅Jよりも広く形成されているので、係合部10を開口部20の一端部に容易に挿入可能となり、挿入性が向上する。
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]図10に示すように、開口部20Aにおいて、右側開口20cの上端部に溝部20eを形成しても良い。この構造によれば、遮蔽板5が上下方向に揺れた場合、係合部10の上端部が溝部20eに挿入されるので、係合10の左右方向への移動を規制できる。従って、係合部10が中間開口20bを通って外れるのを防止できるので、締結性がさらに向上する。
[1]図10に示すように、開口部20Aにおいて、右側開口20cの上端部に溝部20eを形成しても良い。この構造によれば、遮蔽板5が上下方向に揺れた場合、係合部10の上端部が溝部20eに挿入されるので、係合10の左右方向への移動を規制できる。従って、係合部10が中間開口20bを通って外れるのを防止できるので、締結性がさらに向上する。
[2]前記実施例において、開口部20の形状は、クランク形状であれば特に限定する必要はなく、実施例と比較してクランク形状が左右対称であっても良い。
[3]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 貯湯給湯装置
5 遮蔽板(部品)
10 係合部
10b 爪部
13 中板(本体)
20,20A 開口部
30 部品固定構造
5 遮蔽板(部品)
10 係合部
10b 爪部
13 中板(本体)
20,20A 開口部
30 部品固定構造
Claims (3)
- 本体に部品を固定する部品固定構造であって、前記本体にスリット状の開口部を設けると共に、前記部品に前記開口部に挿入可能な係合部を設け、前記開口部に前記係合部を係合させることによって前記本体に前記部品を固定する部品固定構造において、
前記開口部はクランク状に形成され、前記本体に前記部品を固定する際に、前記係合部を前記開口部の一端部に挿入した後に前記開口部の形状に沿ってスライドさせ、前記開口部の他端部に移動させることによって前記本体に前記部品を固定するように構成したことを特徴とする部品固定構造。 - 前記係合部は、前記開口部に係合可能な爪部を備え、
前記開口部の一端部の開口長は、前記係合部の全長よりも長く形成され、前記開口部の他端部の開口長は、前記係合部の全長よりも短く形成され、前記開口部の一端部と他端部とを接続する中間部の開口長は、前記係合部の全長よりも短く且つこの全長から前記爪部を除いた長さよりも長く形成されたことを特徴とする請求項1に記載の部品固定構造。 - 前記開口部の一端部の開口幅は、前記開口部の他端部の開口幅よりも広く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の部品固定構造。
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