JP2015059482A - 車両用タンク - Google Patents
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Abstract
【課題】供給経路内に気泡が存在する場合であっても、内部に貯留されている液体を供給対象に対して適切に供給することができる車両用タンクを提供する。
【解決手段】冷却水供給装置は、内部に冷却水が貯留されるリザーブタンク20と、同リザーブタンク20とラジエータ30とを接続するホース40と、を備えている。そして、リザーブタンク20の底壁から下方に突出するポート22は、同ポート22の中心軸線100を挟んだ一方側と他方側とで形状の異なる非対称に構成されている。
【選択図】図3
【解決手段】冷却水供給装置は、内部に冷却水が貯留されるリザーブタンク20と、同リザーブタンク20とラジエータ30とを接続するホース40と、を備えている。そして、リザーブタンク20の底壁から下方に突出するポート22は、同ポート22の中心軸線100を挟んだ一方側と他方側とで形状の異なる非対称に構成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、供給対象に供給する液体が貯留される車両用タンクに関する。
この種の車両用タンクを備える装置の一例として、車両用タンクの一例であるリザーブタンク内の冷却水を供給対象であるラジエータ内に供給する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。こうした従来装置において、リザーブタンク内の冷却水をラジエータに供給するための供給経路は、その一端がリザーブタンクの底壁から下方に突出する円筒形状のポートに接続され、その他端がラジエータに接続されている。そして、リザーブタンク内の冷却水は、ポートを通じて供給経路内に流出し、同供給経路内を自重によって流下してラジエータに供給されるようになっている。
ところで、ラジエータ内に冷却水を供給する場合、ラジエータ内の空気が冷却水と置き換わるように供給経路内に流出される。すると、供給経路内では、こうした空気に基づいた気泡が、浮力によって供給経路内を上方、すなわちリザーブタンクのポートに向けて上昇する。
リザーブタンクのポート内の通路断面積は、供給経路の通路断面積よりも狭い。そのため、供給経路内の気泡は、ポートと供給経路との接続部分に溜まりやすい。このように接続部分に滞留している気泡が比較的大きいと、気泡に作用している浮力と冷却水の自重とが釣り合い、ポート内からの供給経路内への冷却水の流出が気泡によって阻害され、ラジエータ内に冷却水を供給することができなくなるおそれがある。
本発明の目的は、供給経路内に気泡が存在する場合であっても、内部に貯留されている液体を供給対象に対して適切に供給することができる車両用タンクを提供することにある。
上記課題を解決するための車両用タンクは、内部に液体が貯留されるとともに、下方に突出するポートを有し、同ポートに、供給対象に接続されている供給経路の一端が接続されてなるものを前提としており、ポートは、同ポートの中心軸線を挟んだ一方側と他方側とで形状の異なる非対称に構成されている。
上記構成では、車両用タンク内の液体は、ポートから供給通路内に流出され、同供給通路を通じて供給対象に供給される。このとき、供給通路とポートとの接続部分の近傍に滞留する気泡は、同ポートの中心軸線を挟んだ一方側に偏るようになる。すると、ポート内では、中心軸を挟んだ他方側に液体が偏るようになる。その結果、液体の自重と気泡に作用する浮力のバランスを崩すことができ、液体が、気泡を避けるように流下するようになる。これにより、上記の接続部分近傍に滞留している気泡に阻害されることなく、車両用タンク内の液体を、ポートを通じて供給経路内に流出させることができる。したがって、供給経路内に気泡が存在する場合であっても、車両用タンク内の液体を供給対象に対して適切に供給することができるようになる。
また、上記課題を解決するための車両用タンクは、内部に液体が貯留されるとともに、下方に突出するポートを有し、同ポートに、供給対象に接続されている供給経路の一端が接続されてなるものを前提としており、ポートの内壁には、液体が流下する溝が設けられている。
上記構成によれば、ポートの内壁に設けられている溝内には、ポートと供給経路との接続部分に滞留する気泡が入り込みにくい。すなわち、同接続部分に滞留する気泡が比較的大きくても、車両用タンク内から流下する液体の経路を確保することができる。その結果、ポート内では、液体が外側に集まる一方で、気泡が内側に集まるようになる。その結果、液体の自重と気泡に作用する浮力のバランスを崩すことができ、液体が、気泡を避けるように流下するようになる。これにより、上記の接続部分近傍に滞留している気泡に阻害されることなく、車両用タンク内の液体を、ポートを通じて供給経路内に流出させることができる。したがって、供給経路内に気泡が存在する場合であっても、車両用タンク内の液体を供給対象に対して適切に供給することができるようになる。
(第1の実施形態)
以下、車両用タンクを具体化した第1の実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1には、本実施形態の車両用タンクの一例であるリザーブタンク20を備える冷却水供給装置10が図示されている。図1に示すように、冷却水供給装置10は、リザーブタンク20に加え、供給対象の一例であるラジエータ30と、一端がリザーブタンク20に接続されるとともに他端がラジエータ30に接続される供給経路の一例であるホース40とを備えている。
以下、車両用タンクを具体化した第1の実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1には、本実施形態の車両用タンクの一例であるリザーブタンク20を備える冷却水供給装置10が図示されている。図1に示すように、冷却水供給装置10は、リザーブタンク20に加え、供給対象の一例であるラジエータ30と、一端がリザーブタンク20に接続されるとともに他端がラジエータ30に接続される供給経路の一例であるホース40とを備えている。
リザーブタンク20には、ラジエータキャップ21が着脱可能に設けられている。こうしたリザーブタンク20内には、液体の一例である冷却水が貯留されている。また、リザーブタンク20の底壁には下方に突出する筒状のポート22が設けられており、このポート22にホース40が接続されている。そして、リザーブタンク20内の冷却水は、ポート22を通じてホース40内に流入するようになっている。
ホース40は、リザーブタンク20のポート22との接続部分から鉛直方向下側に延びる延伸部分41を有している。こうしたホース40は、ラジエータ30の接続ポート31に接続される。この接続ポート31は、リザーブタンク20のポート22よりも鉛直方向下側に配置されている。そして、ホース40内を流れる冷却水は、接続ポート31を通じてラジエータ30内に供給されるようになっている。
次に、図2を参照して、リザーブタンク20のポート22の形状について説明する。
図2に示すように、ポート22は、円筒体の下端を斜めに切断した形状となっており、ポート22の下部221では、ポート22の中心軸線100よりも図中左側の部位が同中心軸線100よりも図中右側の部位よりも上側に位置している。すなわち、ポート22は、ポート22の中心軸線100を挟んだ一方側と他方側とで形状の異なる非対称となるように構成されている。
図2に示すように、ポート22は、円筒体の下端を斜めに切断した形状となっており、ポート22の下部221では、ポート22の中心軸線100よりも図中左側の部位が同中心軸線100よりも図中右側の部位よりも上側に位置している。すなわち、ポート22は、ポート22の中心軸線100を挟んだ一方側と他方側とで形状の異なる非対称となるように構成されている。
次に、図3を参照して、冷却水供給装置10の作用について説明する。
ラジエータ30への冷却水の供給に伴ってラジエータ30内からホース40内に流出された気体(空気)は、気泡となってホース40の延伸部分41内を浮力によって上昇する。そして、こうした気泡は、ホース40とリザーブタンク20のポート22との接続部分に達する。
ラジエータ30への冷却水の供給に伴ってラジエータ30内からホース40内に流出された気体(空気)は、気泡となってホース40の延伸部分41内を浮力によって上昇する。そして、こうした気泡は、ホース40とリザーブタンク20のポート22との接続部分に達する。
このとき、図3に示すように、気泡は、ポート22の下部221において上方に位置する部分(図3では左側部分)に偏るようになる。そのため、ポート22内においては、冷却水が、図中右側を流れようとする。その結果、リザーブタンク20内からポート22内に流入した冷却水に作用する自重と気泡に作用する浮力とのバランスが崩れる。その結果、リザーブタンク20内の冷却水は、ポート22内における図中右側を流下してホース40内に流出され、同ホース40を通じてラジエータ30内に供給される。
以上、上記構成及び作用によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ポート22は、その中心軸線100を挟んだ一方側と他方側とで形状の異なる非対称に構成されているため、ポート22内を流下する冷却水に作用する自重と、ホース40とポート22との接続部分に滞留する気泡に作用する浮力とのバランスを崩すことができる。その結果、同接続部分に気泡が滞留する場合であっても、リザーブタンク20内の冷却水を、ポート22を通じてホース40内に流出させることができる。したがって、ホース40内に気泡が存在する場合であっても、リザーブタンク20内の冷却水をラジエータ30内に適切に供給することができる。
(1)ポート22は、その中心軸線100を挟んだ一方側と他方側とで形状の異なる非対称に構成されているため、ポート22内を流下する冷却水に作用する自重と、ホース40とポート22との接続部分に滞留する気泡に作用する浮力とのバランスを崩すことができる。その結果、同接続部分に気泡が滞留する場合であっても、リザーブタンク20内の冷却水を、ポート22を通じてホース40内に流出させることができる。したがって、ホース40内に気泡が存在する場合であっても、リザーブタンク20内の冷却水をラジエータ30内に適切に供給することができる。
(第2の実施形態)
次に、図4及び図5を参照して、冷却水供給装置10の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態においては、リザーブタンク20のポートの形状が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
次に、図4及び図5を参照して、冷却水供給装置10の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態においては、リザーブタンク20のポートの形状が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図4に示すように、リザーブタンク20のポート22Aは円筒形状をなしている。こうしたポート22A内には、鉛直方向上側に位置する小径部分25と、鉛直方向下側に位置し、内径が小径部分25よりも大きい大径部分26とが設けられている。また、ポート22A内において小径部分25と大径部分26との間には、小径部分25と大径部分26とを接続する拡大部分27が設けられている。この拡大部分27の通路断面積は、鉛直方向下側に向かうに連れて広くなる。
図4及び図5(a),(b)に示すように、ポート22Aを中心軸線100を含む平面で切断した場合、切断した周方向位置によって、拡大部分27の断面の曲率半径Rが異なっている。図5(a)は、図4に二点鎖線で示す第1の切断位置X1で拡大部分27を切断した場合における断面を示し、図5(b)は、図4に二点鎖線で示す第2の切断位置X2で拡大部分27を切断した場合における断面を示している。
また、拡大部分27と小径部分25との接続部位28Aにおいて図4における右端に位置する第1の位置A1を含むように切断した場合の拡大部分27の断面の曲率半径Rは「0(零)」であり、図4における左端に位置する第2の位置A2を含むように切断した場合の拡大部分27の断面の曲率半径Rは所定曲率半径Rmax(>0(零))である。そして、こうした拡大部分27の断面の曲率半径Rは、中心軸線100を中心とする周方向に沿って第1の位置A1から第2の位置A2に近づくに連れて次第に大きくなる。
そのため、第1の切断位置X1で拡大部分27を切断した場合における断面の曲率半径Rは、「0(零)」よりも大きく、且つ第2の切断位置X2で拡大部分27を切断した場合における断面の曲率半径よりも小さい第1の曲率半径R1となる。また、第2の切断位置X2で拡大部分27を切断した場合における断面の曲率半径Rは、所定曲率半径Rmaxよりも小さく、且つ第1の曲率半径R1よりも大きい第2の曲率半径R2となる。
すなわち、ポート22Aは、中心軸線100を挟んだ一方側と他方側とで形状の異なる非対称となるように構成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
リザーブタンク20のポート22Aとホース40との接続部分の近傍に滞留する気泡は、拡大部分27の断面の曲率半径Rの小さい部分(図4では右側部分)に偏るようになる。そのため、ポート22A内においては、冷却水が、図4における左側を流れようとする。その結果、リザーブタンク20内からポート22A内に流入した冷却水に作用する自重と気泡に作用する浮力とのバランスを崩すことができる。これにより、リザーブタンク20内の冷却水は、ポート22A内の図4における左側を流下してホース40内に流出され、同ホース40を通じてラジエータ30内に供給される。
したがって、本実施形態によれば、上記(1)と同等の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、図6〜図8を参照して、冷却水供給装置10の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態においては、リザーブタンク20のポートの内部形状が第2の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第2の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第2の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
(第3の実施形態)
次に、図6〜図8を参照して、冷却水供給装置10の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態においては、リザーブタンク20のポートの内部形状が第2の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第2の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第2の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図6及び図7に示すように、ポート22A1の拡大部分27において接続部位28Aの第1の位置A1と同一周方向位置を含む一部には、凹部29が設けられている。この凹部29の周方向における両端は、所定角度α(例えば90°)の位相差を有する。こうした凹部29を中心軸線100と直交する平面で切断した場合の断面の曲率半径Rbは、大径部分26を中心軸線100と直交する平面で切断した場合の断面の曲率半径Raと同等となっている。そして、凹部29内は大径部分26と連続している。
次に、図8を参照して、本実施形態の作用について説明する。
リザーブタンク20のポート22A1とホース40との接続部分の近傍に滞留する気泡は、拡大部分27の断面の曲率半径Rの小さい部分(図8では右側部分)に偏るようになる。このとき、図8に示すように、同気泡が凹部29に引っ掛かり、ポート22A内では、冷却水が図8における左側をより流れやすくなる。その結果、リザーブタンク20内の冷却水は、ポート22A1内の図8における左側を流下してホース40内に流出され、同ホース40を通じてラジエータ30内に供給される。
リザーブタンク20のポート22A1とホース40との接続部分の近傍に滞留する気泡は、拡大部分27の断面の曲率半径Rの小さい部分(図8では右側部分)に偏るようになる。このとき、図8に示すように、同気泡が凹部29に引っ掛かり、ポート22A内では、冷却水が図8における左側をより流れやすくなる。その結果、リザーブタンク20内の冷却水は、ポート22A1内の図8における左側を流下してホース40内に流出され、同ホース40を通じてラジエータ30内に供給される。
以上、上記構成及び作用によれば、上記(1)と同等の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(2)上記の接続部分に滞留する気泡が凹部29に引っ掛かるため、ポート22A1内では、中心軸線100を挟んだ凹部29の反対側を冷却水が流下しやすくなる。そのため、ホース40内に気泡が存在する場合であっても、ラジエータ30内への冷却水を効率的に供給することができる。
(2)上記の接続部分に滞留する気泡が凹部29に引っ掛かるため、ポート22A1内では、中心軸線100を挟んだ凹部29の反対側を冷却水が流下しやすくなる。そのため、ホース40内に気泡が存在する場合であっても、ラジエータ30内への冷却水を効率的に供給することができる。
(第4の実施形態)
次に、図9及び図10を参照して、冷却水供給装置10の第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態においては、リザーブタンク20のポートの形状が第1〜第3の各実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1〜第3の各実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1〜第3の各実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
次に、図9及び図10を参照して、冷却水供給装置10の第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態においては、リザーブタンク20のポートの形状が第1〜第3の各実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1〜第3の各実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1〜第3の各実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図9及び図10に示すように、リザーブタンク20のポート22Bは円筒形状をなしている。こうしたポート22B内には、鉛直方向上側に位置する小径部分25と、鉛直方向下側に位置し、内径が小径部分25よりも大きい大径部分26とが設けられている。また、ポート22A内において小径部分25と大径部分26との間には、小径部分25と大径部分26とを接続する拡大部分27が設けられている。この拡大部分27の通路断面積は、鉛直方向下側に向かうに連れて広くなる。
小径部分25と拡大部分27との接続部位28Bにおいて図9及び図10における右端を第1の位置B1とするとともに左端を第2の位置B2としたとき、第1の位置B1が第2の位置B2よりも下側に位置している。すなわち、拡大部分27の図9における上下方向における長さは、第1の位置B1を含む周方向位置で最も短く、第2の位置B2を含む周方向位置で最も長くなっている。
なお、拡大部分27の周面の中心軸線100を中心とする曲率半径は、小径部分25の周面の曲率半径よりも大きい。すなわち、こうした小径部分25と拡大部分27との接続部位28Bには、段差が設けられている。そして、この段差が、周方向に沿って第1の位置B1から第2の位置B2に向かうに連れて次第に上方に位置するようになっている。すなわち、ポート22Bは、中心軸線100を挟んだ一方側と他方側とで形状の異なる非対称に構成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
リザーブタンク20のポート22Bとホース40との接続部分に滞留する気泡は、小径部分25と拡大部分27との接続部位28Bにおいて、中心軸線100よりも図9における左側に偏るようになる。そのため、ポート22内においては、冷却水が、図9における右側を流れようとする。すなわち、リザーブタンク20内からポート22内に流入した冷却水に作用する自重と気泡に作用する浮力とのバランスを崩すことができる。その結果、リザーブタンク20内の冷却水は、ポート22内の図9における右側を流下してホース40内に流出され、同ホース40を通じてラジエータ30内に供給される。
リザーブタンク20のポート22Bとホース40との接続部分に滞留する気泡は、小径部分25と拡大部分27との接続部位28Bにおいて、中心軸線100よりも図9における左側に偏るようになる。そのため、ポート22内においては、冷却水が、図9における右側を流れようとする。すなわち、リザーブタンク20内からポート22内に流入した冷却水に作用する自重と気泡に作用する浮力とのバランスを崩すことができる。その結果、リザーブタンク20内の冷却水は、ポート22内の図9における右側を流下してホース40内に流出され、同ホース40を通じてラジエータ30内に供給される。
したがって、本実施形態によれば、上記(1)と同等の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
次に、図11を参照して、冷却水供給装置10の第5の実施形態について説明する。なお、第5の実施形態においては、リザーブタンク20のポートの形状が第4の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第4の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1〜第3の各実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
(第5の実施形態)
次に、図11を参照して、冷却水供給装置10の第5の実施形態について説明する。なお、第5の実施形態においては、リザーブタンク20のポートの形状が第4の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第4の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1〜第3の各実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図11に示すように、ポート22C内の小径部分25には、図中上下方向である鉛直方向に延びる複数の溝50が設けられている。これら各溝50は、中心軸線100を中心とする周方向に沿って配置されており、上端から下端に向かうに連れて次第に深くなるように形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
リザーブタンク20のポート22Cとホース40との接続部分に滞留する気泡は、小径部分25と拡大部分27との接続部位28Bにおいて、中心軸線100よりも図11における左側に偏るようになる。そのため、ポート22C内においては、冷却水が、図11における右側を流れようとする。
リザーブタンク20のポート22Cとホース40との接続部分に滞留する気泡は、小径部分25と拡大部分27との接続部位28Bにおいて、中心軸線100よりも図11における左側に偏るようになる。そのため、ポート22C内においては、冷却水が、図11における右側を流れようとする。
また、ポート22Cの小径部分25の全方位に形成された溝50内には上記の気泡が入り込みにくい。そのため、リザーブタンク20内の冷却水は、ポート22C内の図9における左側だけではなく、各溝50内を流下するようになる。そして、溝50内を流下した冷却水は、ポート22Cからホース40内に流出され、同ホース40を通じてラジエータ30内に供給される。
以上、上記構成及び作用によれば、上記(1)と同等の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(3)気泡が入り込みにくい溝50をポート22Cの内周面に設けることにより、同溝50を通じて冷却水が流下するようになる。したがって、ラジエータ30内に冷却水をより効率的に供給することができる。
(3)気泡が入り込みにくい溝50をポート22Cの内周面に設けることにより、同溝50を通じて冷却水が流下するようになる。したがって、ラジエータ30内に冷却水をより効率的に供給することができる。
(第6の実施形態)
次に、図12を参照して、冷却水供給装置10の第6の実施形態について説明する。なお、第6の実施形態においては、リザーブタンク20のポートの形状が第1〜第5の各実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1〜第5の各実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1〜第5の各実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
次に、図12を参照して、冷却水供給装置10の第6の実施形態について説明する。なお、第6の実施形態においては、リザーブタンク20のポートの形状が第1〜第5の各実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1〜第5の各実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1〜第5の各実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図12に示すように、リザーブタンク20のポート22Dは円筒形状をなしている。こうしたポート22D内の鉛直方向上部は小径部分25であり、ポート22D内の鉛直方向下部は、内径が小径部分よりも大きい大径部分26となっている。そして、ポート22D内において小径部分25と大径部分26との間には、鉛直方向において下側に向かうに連れて次第に拡径される拡径部分27Aが設けられている。そして、ポート22Dの周壁には、鉛直方向に延びる複数の溝50Dが全方位に設けられている。これら各溝50Dは、中心軸線100を中心とする周方向に沿って全方位に配置されている。
こうした溝50D内には、浮力によって上昇する気泡が入り込みにくい。そのため、溝50D内では、リザーブタンク20からポート22C内に流入した冷却水が下方に常に流れることとなる。その結果、ポート22C内では、冷却水が外側に集まる一方で、気泡が内側に集まるようになる。その結果、冷却水の自重と気泡に作用する浮力のバランスを崩すことができ、冷却水が、気泡を避けるように流下するようになる。よって、リザーブタンク20のポート22Dとホース40との接続部分の近傍に気泡が滞留する場合であっても、リザーブタンク20内の冷却水が、ホース40を通じてラジエータ30内に供給される。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(4)ポート22Cの内周壁に冷却水が流下する溝50Dを設けることにより、ポート22C内では、冷却水が外側に集まる一方で、気泡が内側に集まるようになる。その結果、冷却水の自重と気泡に作用する浮力のバランスを崩すことができ、冷却水が、気泡を避けるように流下するようになる。これにより、上記の接続部分近傍に滞留している気泡に阻害されることなく、リザーブタンク20内の冷却水を、ポート22Cを通じてホース40内に流出させることができる。したがって、ホース40内に気泡が存在する場合であっても、リザーブタンク20内の冷却水をラジエータ30内に適切に供給することができる。
(4)ポート22Cの内周壁に冷却水が流下する溝50Dを設けることにより、ポート22C内では、冷却水が外側に集まる一方で、気泡が内側に集まるようになる。その結果、冷却水の自重と気泡に作用する浮力のバランスを崩すことができ、冷却水が、気泡を避けるように流下するようになる。これにより、上記の接続部分近傍に滞留している気泡に阻害されることなく、リザーブタンク20内の冷却水を、ポート22Cを通じてホース40内に流出させることができる。したがって、ホース40内に気泡が存在する場合であっても、リザーブタンク20内の冷却水をラジエータ30内に適切に供給することができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・第6の実施形態では、図13に示すように、ポート22Dの内周面には全方位ではなく周方向における一部にのみ溝50Dを設けるようにしてもよい。
・第6の実施形態では、図13に示すように、ポート22Dの内周面には全方位ではなく周方向における一部にのみ溝50Dを設けるようにしてもよい。
・また、リザーブタンク20は、冷却水が自重によって流下する溝がポートの内周面に設けられた構成であれば、鉛直方向に延びる溝以外の他の形状の溝が内周面に設けられたポートを備えたものであってもよい。例えば、図14に示すように、リザーブタンク20は、中心軸線100を中心として螺旋状をなす溝50Eが内周面に設けられたポート22Eを備えたものであってもよい。この場合、螺旋状の溝50Eには、ポート22Eとホース40との接続部分の近傍に滞留する気泡が入り込みにくい。そのため、溝50E内では、リザーブタンク20からポート22C内に流入した冷却水が下方に常に流れることとなる。そして、溝50E内を流下した冷却水は、ポート22Eからホース40内に流出され、同ホース40を通じてラジエータ30内に供給される。したがって、上記の接続部分の近傍に気泡が滞留する場合であっても、リザーブタンク20内の冷却水をラジエータ30内に供給することができる。
・車両の液体供給装置は、車両用タンク内の液体を供給対象に供給する装置であれば、上記の冷却水供給装置10以外の他の装置に具体化してもよい。この場合、車両用タンク内に貯留する液体は、供給対象が必要とする液体であれば冷却水以外の他の液体(例えば、オイル)などであってもよい。
20…車両用タンクの一例であるリザーブタンク、22,22A〜22E,22A1…ポート、30…供給対象の一例であるラジエータ、40…供給通路としてのホース、50,50E,50D…溝、100…中心軸線。
Claims (2)
- 内部に液体が貯留されるとともに、下方に突出するポートを有し、
同ポートに、供給対象に接続されている供給経路の一端が接続されてなる車両用タンクにおいて、
前記ポートは、同ポートの中心軸線を挟んだ一方側と他方側とで形状の異なる非対称に構成されている
ことを特徴とする車両用タンク。 - 内部に液体が貯留されるとともに、下方に突出するポートを有し、
同ポートに、供給対象に接続されている供給経路の一端が接続されてなる車両用タンクにおいて、
前記ポートの内壁には、液体が流下する溝が設けられている
ことを特徴とする車両用タンク。
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- 2013-09-18 JP JP2013193113A patent/JP2015059482A/ja active Pending
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