JP2015059102A - 筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】レジスタンス運動等の特別な運動負荷を必要としないので怪我や副作用のリスクが少なく、効果的に筋肉量を増加させることができる筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤の提供。【解決手段】パナキサトリオール及びパナキサジオールの少なくともいずれかを含有する筋肉増量剤、及びパナキサトリオール及びパナキサジオールの少なくともいずれかを含有する運動併用時の筋肉増量剤である。【選択図】なし

Description

本発明は、筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤に関する。
一般に加齢に伴い、筋量は減少し、筋力は低下することが知られている。筋肉は立つ、歩く、姿勢を維持するといった日常の動作の基盤となっているため、筋量減少や筋力低下は、生活の質を著しく低下させることになる。
ウォーキング等の有酸素運動は、心臓や肺など循環器系の機能維持や強化に高い効果を発揮するが、筋肉量や筋力を増加させるのにはあまり効果がない。筋肉量や筋力を増加させるためにはレジスタンス運動と呼ばれる筋肉トレーニング、ウェイトトレーニングなどの特定の運動が必要である。特に最大挙上重量の70%程度の高強度運動が効果的である。しかし、最大挙上重量の70%という高強度の運動条件は、高齢者や疾患を有する中高年を対象とする場合では、怪我をするリスクが非常に大きい。
高強度運動をせずに筋肉を増強する方法として、例えば、成長ホルモンの利用が検討されているが、成長ホルモンにはドーピングの問題、発がん性、高血圧、肝臓障害、精巣萎縮、無月経などの副作用があり、長期間継続して摂取するのは好ましくない。
また、筋肉増強のための食事療法としては、筋肉の材料となる蛋白質、アミノ酸の摂取が奨励されているが、明確な効果は弱く、個人により大差があるのが現状である。
また、オルニチン又はその塩を有効成分とする筋肉増量剤(特許文献1参照)、甘草疎水性抽出物を有効成分とする筋肉増量剤(特許文献2参照)などが提案されている。しかし、これらの提案の筋肉増量剤は、いずれも筋肉増量効果の点で十分満足できるものではなかった。
また、本願出願人は、先に、ウコギ科人参を有効成分として含有する筋萎縮抑制剤を提案している(特許文献3参照)。ウコギ科人参そのものには、パナキサジオール及びパナキサトリオールはごくわずかにしか含有されておらず、更に、特許文献3においてより筋萎縮抑制効果が高く好ましいと記載されている水抽出物には、疎水性であるパナキサジオール及びパナキサトリオールは含まれていない。また、この提案は、筋肉の萎縮を効果的に抑制するものであるが、筋肉の増量効果を有するものではない。
したがって、レジスタンス運動等の特別な運動負荷を必要とせず、怪我や副作用のリスクが少なく、効果的に筋肉量を増加させることができる筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤の提供が強く求められているのが現状である。
国際公開第2007/077995号パンフレット 特開2012−193157号公報 特開2008−179620号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、レジスタンス運動等の特別な運動負荷を必要としないので、怪我や副作用のリスクが少なく、効果的に筋肉量を増加させることができる筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明の筋肉増量剤は、パナキサトリオール及びパナキサジオールの少なくともいずれかを含有する。
また、本発明の運動併用時の筋肉増量剤は、パナキサトリオール及びパナキサジオールの少なくともいずれかを含有する。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、レジスタンス運動等の特別な運動負荷を必要としないため、怪我や副作用のリスクが少なく、効果的に筋肉量を増加させることができる筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤を提供することができる。
図1は、実験例1におけるヒフク筋重量の測定結果を示したグラフである。 図2は、実験例1における長指伸筋重量の測定結果を示したグラフである。 図3は、実験例2におけるヒフク筋重量の測定結果を示したグラフである。 図4は、実験例2における長指伸筋重量の測定結果を示したグラフである。 図5は、実験例3におけるパナキサトリオール(PT)又はパナキサジオール(PD)添加による骨格筋構成因子の発現量変化の結果を示したグラフである。
(筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤)
本発明の筋肉増量剤は、パナキサトリオール及びパナキサジオールの少なくともいずれかを含有し、必要に応じて、更にその他の成分を含有する。
本発明の運動併用時の筋肉増量剤は、パナキサトリオール及びパナキサジオールの少なくともいずれかを含有し、必要に応じて、更にその他の成分を含有する。
<運動併用時>
前記「運動併用時」とは、運動を行いながら、筋肉増量剤を摂取することを意味し、前記「運動」とは、ウォーキング〜軽いランニング程度の運動であり、40%〜70%VOmax、3メッツ〜6メッツの運動強度を意味する。頻度は週に3回〜5回、時間は15分間〜60分間が好ましい。
・参考文献1:運動強度のとらえ方(伊藤朗:図説・運動生理学入門,p.129,医歯薬出版,1990)、http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~sport/menu/staff/tamaki/edu/training.html
・参考文献2:健康づくりのための運動指針2006(厚生労働省:エクササイズガイド,p.7,2006)、http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou01/pdf/data.pdf
<パナキサトリオール(PT)及びパナキサジオール(PD)>
前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールは、ダンマラン系トリテルペン類に属する化合物である。
前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールは、植物由来のサポニン(配糖体)から糖がはずれ、アグリコン体になったものである。
前記植物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ウコギ科人参が好ましく、これらの中でも田七人参がより好ましい。
前記田七人参由来のサポニンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジンセノサイド−Rg、ノトジンセノサイド−R、ジンセノサイド−Re、ジンセノサイド−Rb、ジンセノサイド−Rd、ジンセノサイド−Rcなどが挙げられる。
−入手方法−
前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールの入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記ウコギ科人参から抽出して得る方法、前記ウコギ科人参を酵素発酵して得る方法、前記ウコギ科人参を加水分解して得る方法、合成により得る方法などが挙げられる。また、市販品を用いることもできる。
前記抽出して得る方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、超臨界抽出法、HPLC抽出法などが挙げられる。
これらの中でも、加水分解して得る方法が好ましく、酸加水分解して得る方法がより好ましい。前記ウコギ科人参を加水分解することで、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができ、優れた筋肉増量作用及び運動併用時の筋肉増量作用を発揮できる点で有利である。
なお、前記ウコギ科人参は、天然から採取されたそのままの状態で使用してもよく、例えば、洗浄、乾燥、裁断、破砕、粉砕などを適宜組み合わせた前処理を施してから使用してもよい。これらの中でも、前記ウコギ科人参としては、粉末状のものを使用することが、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができる点で好ましい。
−−加水分解処理−−
前記加水分解の処理方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記ウコギ科人参に所望の濃度の強酸水溶液を作用させる方法などが挙げられる。
前記強酸水溶液としては、強酸を含む水溶液であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、塩酸、リン酸、硫酸、硝酸などの無機酸を含む水溶液が好ましく、塩酸を含む水溶液がより好ましい。
前記強酸水溶液における酸の濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01mol/L〜4mol/Lが好ましく、0.5mol/L〜3mol/Lがより好ましい。
前記酸の濃度が0.01mol/L未満であると、加水分解が不十分で、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができないという問題が生じ、4mol/Lを超えると、加水分解が進み過ぎる、コスト的に不利であるなどの問題が生じる。
一方、前記酸の濃度が前記好ましい範囲内であると、十分な加水分解により、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができる点で有利である。
前記強酸水溶液の使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ウコギ科人参に対して、2倍容量〜20倍容量を使用することが好ましい。
前記強酸水溶液の使用量が、前記ウコギ科人参に対して2倍容量未満であると、前記ウコギ科人参が十分に浸らず加水分解処理が不十分になることなどがあり、20倍容量を超えると、コスト的に不利になることなどがある。
−−−低級アルコールの使用−−−
前記加水分解処理は、低級アルコールの存在下で行うことが好ましい。
前記低級アルコールを使用することにより、前記ウコギ科人参と、前記強酸水溶液との親和性を向上させ、効率よく加水分解を進めることが可能となる。
前記低級アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、メタノール、エタノール、プロパノールが好ましく、安全性の点からエタノールがより好ましい。
前記低級アルコールの使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、加水分解液総量に対して1容量%〜80容量%が好ましく、10容量%〜50容量%がより好ましく、20容量%〜40容量%が更に好ましい。
前記低級アルコールの使用量が、前記加水分解液総量に対して1容量%未満であると、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができないことがあり、80容量%を超えると、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができないことや、コスト的に不利になることなどがある。
一方、前記低級アルコールの使用量が、前記好ましい範囲内であると、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができる点で有利である。
なお、前記「加水分解液総量」とは、前記強酸水溶液、及び前記低級アルコールを含めた全反応液量のことをいう。
−−−加水分解液総量−−−
前記強酸水溶液、及び前記低級アルコールを含めた全反応液量(加水分解液総量)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ウコギ科人参に対し2倍容量〜20倍容量が好ましい。
前記全反応液量が、前記ウコギ科人参に対して2倍容量未満であると、前記ウコギ科人参が十分に浸らず加水分解処理が不十分になることなどがあり、20倍容量を超えると、コスト的に不利になることなどがある。
−−−加水分解処理温度−−−
前記加水分解処理における処理温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、60℃〜100℃が好ましく、70℃〜90℃がより好ましい。
前記処理温度が、60℃未満であると、加水分解が不十分で、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができないことなどがあり、100℃を超えると、特殊な製造設備が必要となり、コスト的に不利になることなどがある。
一方、前記処理温度が前記好ましい範囲内であると、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができる点で有利である。
−−−加水分解処理時間−−−
前記加水分解処理における処理時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30分間〜24時間が好ましく、2時間〜8時間がより好ましい。
前記処理時間が、30分間未満であると、加水分解が不十分で前記プロトパナキサジオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができないことなどがあり、24時間を超えると、反応が進み過ぎること、コスト的に不利になることなどがある。
一方、前記処理時間が前記好ましい範囲内であると、前記プロトパナキサジオール、及び前記パナキサジオールを効率よく得ることができる点で有利である。
−−中和処理−−
前記加水分解処理後、得られた加水分解処理後の液を中和することが好ましい。前記中和する方法としては、特に制限はなく、公知の手法により行うことができ、例えば、前記加水分解処理後の液に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの強塩基水溶液を適宜加える方法などが挙げられる。なお、前記中和後のpHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、pH5〜pH8が好ましい。
−−濾過処理−−
前記中和工程後の加水分解処理後の液は、濾過し、濾液と残渣とに分離することが好ましく、残渣を用いるのがより好ましい。前記濾過する方法としては、特に制限はなく、公知の手法により行うことができる。なお、濾過後は、更に塩がなくなるまで水洗を繰り返してもよい。
−−−加水濾過−−−
前記加水分解処理工程で低級アルコールを使用しなかった場合は、中和後そのまま前記濾過処理を行うことができるが、低級アルコールを使用した場合は、濾過前に、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールの残渣への残留を促す目的で、水を加えて加水分解処理後の液中の低級アルコール濃度を下げることが好ましい。
この場合に添加する水の量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、多いほど好ましいが、加水分解処理後の液中の低級アルコール濃度が0.05容量%以上50容量%以下となるように添加することがより好ましく、30容量%以下となるように添加することが更に好ましく、10容量%以下となるように添加することが特に好ましい。
前記加水分解処理後の液中の低級アルコール濃度が、50容量%を超えたまま濾過に供すると、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールが低級アルコールに溶解して濾液として排出されてしまい、残渣中の含有量が減少してしまう点で不利となる。
一方、前記加水分解処理後の液中の低級アルコール濃度を、前記より好ましい範囲内とすると、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールの残渣中の含有率をより高めることができる点で有利である。
−−乾燥処理−−
前記濾過工程後の残渣は、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールとしてそのまま使用してもよく、乾燥して使用してもよい。
前記乾燥する方法としては、特に制限はなく、公知の手法により行うことができ、例えば、凍結乾燥法、通風乾燥法、加熱乾燥法、減圧乾燥法などが挙げられる。
−含有量−
前記筋肉増量剤又は運動併用時の筋肉増量剤中に含まれる、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールの含有量としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で、目的に応じて適宜選択することができる。また、前記筋肉増量剤又は運動併用時の筋肉増量剤は、前記パナキサトリオール、及び前記パナキサジオールの少なくともいずれかそのものであってもよい。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、薬理学的に許容される担体の中から前記筋肉増量剤又は運動併用時の筋肉増量剤の剤形などに応じて適宜選択することができ、例えば、エタノール、水、デンプンなどが挙げられる。また、前記筋肉増量剤又は運動併用時の筋肉増量剤を後述する飲食品に利用する場合、前記その他の成分としては、例えば、各種補助的原料又は添加物などが挙げられる。前記その他の成分の含有量としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<剤形>
前記筋肉増量剤又は運動併用時の筋肉増量剤の剤形としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、経口固形剤、経口半固形剤、及び経口液剤などが挙げられる。これらの中でも、経口固形剤が好ましい。
−経口固形剤−
前記経口固形剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、錠剤、チュアブル錠、発泡錠、口腔内崩壊錠、トローチ剤、ドロップ剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆粒剤、散剤、丸剤、ドライシロップ剤、浸剤などが挙げられる。これらの中でも、カプセル剤が好ましい。
前記カプセル剤としては、例えば、クリオカプス株式会社製の1号 S・ロック、キャップ:XKZ HP BROWN5、ボディ:XKZ HP BROWN5などが挙げられる。
−経口半固形剤−
前記経口半固形剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、舐剤、チューインガム剤、ホイップ剤、ゼリー剤などが挙げられる。
−経口液剤−
前記経口液剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シロップ剤、ドリンク剤、懸濁剤、酒精剤などが挙げられる。
前記糖代謝改善剤の製造方法としては、特に制限はなく、剤形などに応じて、公知の方法の中から適宜選択することができる。
<摂取>
前記筋肉増量剤又は運動併用時の筋肉増量剤の摂取方法、摂取量、摂取回数、摂取時期、及び摂取対象としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記摂取方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、経口で摂取する方法が、容易に摂取できるため継続しやすい点で好ましい。
前記摂取量としては、特に制限はなく、摂取対象個体の年齢、体重、体質、症状、他の成分を有効成分とする医薬の投与の有無など、様々な要因を考慮して適宜選択することができるが、1日あたりの摂取量が、4.5mg〜50mgが好ましく、9mg〜27mgがより好ましい。前記好ましい範囲内であると、優れた筋肉増量作用及び運動併用時の筋肉増量作用を発揮できる点で有利である。
前記摂取時期としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記筋肉増量剤又は運動併用時の筋肉増量剤の服用は運動の前であっても、後であっても、運動中であっても構わない。
なお、使用者にとって服用に関る煩わしさを軽減するためには、食事と同時、あるいは食後など、摂取時期を限定すべきではなく、食事と同時摂取することがなくとも筋肉増量作用又は運動併用時の筋肉増量作用が発揮されることが好ましいが、摂取する形態が通常の食品として、食事の中で支障なく摂取することが可能な剤形であるならば、筋肉増量作用又は運動併用時の筋肉増量作用としては摂取時期により異なるものではなく、食事と非同時摂取に拘るものではない。
前記摂取対象となる動物種としては、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、その作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、トリ、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ブタ、サルなど)に対して適用することも可能である。
<使用>
前記筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤は、1種単独で使用されてもよいし、2種以上を併用してもよく、他の成分を有効成分とする医薬と併せて使用されてもよい。また、前記筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤は、他の成分を有効成分とする医薬中に、配合された状態で使用されてもよい。
<用途>
前記筋肉増量剤又は運動併用時の筋肉増量剤は、優れた筋肉増量作用及び運動併用時の筋肉増量作用を有することから、後述する飲食品にも好適に利用することができる。
本発明の筋肉増量剤は、従来筋肉増量に必要であった特定の運動を行わずとも、筋肉増量効果を発揮できる。従って、運動による負荷が困難な投与対象、例えば、寝たきりの病人や一定期間安静が必要な怪我や病気を有する患者、激しい運動が困難な老人などに投与することでも、筋肉量の増加又は維持が期待でき、寝たきり防止効果も期待できる。
また、本発明の運動併用時の筋肉増量剤は、3メッツ〜6メッツの運動強度の日常的な運動と組み合わせて投与することでも、筋肉増量効果を発揮できる。ここでいう日常的な運動とは、ジョギングや柔軟体操、エステ体操、その他、趣味のスポーツへの参加だけでなく、通勤、仕事や家事等における軽作業も含まれる。
なお、本発明の運動併用時の筋肉増量剤は、従来筋肉増量に有効的とされるレジスタンス運動と組み合わせて投与することによっても、好ましい効果が得られる。前記レジスタンス運動とは筋肉に一定の負荷をかけて行われる運動のことであり、負荷をかける方法としては特に限定されないが、バーベルやマシンなどのほか、適当な重量物や水、エキスパンダーやゴムチューブなど利用することができる。
<飲食品>
本発明で用いられる飲食品は、前記筋肉増量剤又は運動併用時の筋肉増量剤を含有し、必要に応じて、更にその他の成分を含有する。
ここで、前記飲食品とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品などの区分に制限されるものではなく、例えば、経口的に摂取される一般食品、健康食品、保健機能食品、医薬部外品、医薬品などを幅広く含むものを意味する。
前記飲食品中の前記筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤の配合量としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で、対象となる飲食品の種類に応じて適宜配合することができる。
前記飲食品は、前記筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤のみを含有するものであってもよく、また、前記飲食品は、前記筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤そのものであってもよい。
−飲食品の種類−
前記飲食品の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料などの飲料;アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷などの冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺などの麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子、パンなどの菓子類;カニ、サケ、アサリ、マグロ、イワシ、エビ、カツオ、サバ、クジラ、カキ、サンマ、イカ、アカガイ、ホタテ、アワビ、ウニ、イクラ、トコブシなどの水産物;かまぼこ、ハム、ソーセージなどの水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳などの乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシングなどの油脂及び油脂加工食品;ソース、たれなどの調味料;カレー、シチュー、親子丼、お粥、雑炊、中華丼、かつ丼、天丼、うな丼、ハヤシライス、おでん、マーボドーフ、牛丼、ミートソース、玉子スープ、オムライス、餃子、シューマイ、ハンバーグ、ミートボールなどのレトルトパウチ食品;種々の形態の健康食品、栄養補助食品、医薬品、医薬部外品などが挙げられる。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、飲食品を製造するにあたって通常用いられる、補助的原料又は添加物などが挙げられる。
前記補助的原料又は添加物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤などが挙げられる。
前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
<運動強度>
運動強度は、ウォーキング〜軽いランニング程度の運動であり、40%〜70%VOmax、3メッツ〜6メッツに該当する。頻度は週に3回〜5回、時間は15分間〜60分間が好ましい。
以下の実施例におけるマウスに課す運動は、ヒトにおける前記運動強度に該当する「15m/min、45min、傾斜角度0°、5日/週の条件とし、トレッドミル走行運動を38日間」とした。
・参考文献1:運動強度のとらえ方(伊藤朗:図説・運動生理学入門,p.129,医歯薬出版,1990)、http://www−user.yokohama−cu.ac.jp/〜sport/menu/staff/tamaki/edu/training.html
・参考文献2:健康づくりのための運動指針2006(厚生労働省:エクササイズガイド,p.7,2006)、http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou01/pdf/data.pdf
(製造例1)
<田七人参加工粉末(酸処理物)>
田七人参粉末(松浦薬業株式会社製)1kgを、5.9質量%塩酸(2mol/L塩酸)を含む25質量%エタノール水溶液10Lに懸濁し、ゆっくり攪拌しながら70℃にて6時間反応させた。次いで、この反応液を氷上で冷却した後、5mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えpH7.0に調整した。次いで、前記pH調整後の溶液を蒸留水で10倍に希釈し、吸引濾過し、濾液と残渣に濾別した。得られた残渣を凍結乾燥し、180gの田七人参加工粉末を得た。
得られた田七人参加工粉末におけるパナキサトリオール(PT)及びパナキサジオール(PD)の含有量を以下の方法で分析し、測定したところ、PTの含有量は、6.1質量%であり、PDの含有量は、4.6質量%であった。
<PT及びPDの分析>
田七人参加工粉末約0.1gを精密に量り、エタノール(純度99.5容量%)約8mLを加え、超音波槽を用いて15分間懸濁した。約700×gで10分間遠心分離した後、上清にエタノール(純度99.5容量%)を加えて正確に10mLとした。この液につき、下記条件でガスクロマトグラフィーにより測定した。なお、下記条件におけるPTの保持時間は、約29分間であり、PDの保持時間は、約18分間であった。
[分析条件]
ガスクロマトグラフ : GC353B(GLサイエンス社製)
検出器 : 水素炎イオン化検出器(FID)
注入法 : スプリット注入法(スプリット比 1:50)
カラム : DB−17MS(長さ30m、内径0.25mm、膜厚0.25μm、アジレント・テクノロジー株式会社製)
カラム温度 : 初期温度:310℃
初期温度保持時間:20分間
昇温速度:10℃/分間
到達温度:320℃
到達温度保持時間:14分間
キャリヤーガス : ヘリウム
流量 : 1.5mL/分間
注入口温度 : 320℃
検出器温度 : 320℃
注入量 : 1μL
パナキサトリオールの標準品(LKTラボラトリーズ社製)及びパナキサジオールの標準品(LKTラボラトリーズ社製)を、それぞれ1mg/1mL、0.5mg/mL、及び0.1mg/mLに調製し、検量線用標準溶液を作製した。この検量線用標準溶液をそれぞれ1μL用いて前記同様の条件でガスクロマトグラフィーにより測定した。それぞれのピーク面積を測定し、各検量線用標準溶液のピーク面積及び濃度から検量線を作成した。この検量線を用いて、前記田七人参加工粉末におけるPT及びPDの含有量を測定した。
<パナキサトリオール、パナキサジオール>
前記田七人参加工粉末を3質量%含むエタノール溶液を調製した。次いで、濾紙を用いて、不溶物を除去後、更にロータリーエバポレーターを用いて8倍に濃縮し、シリカゲル(シリカゲル60N、関東化学株式会社製)を充填したガラスカラムに、前記濃縮液を添加し、クロロホルム:エタノール=10:1(V/V)を溶離液として、カラム分取を行った。前記クロロホルム:エタノール=10:1(V/V)を展開溶媒とする順相TLC上で、Rf値が0.4に相当する画分を濃縮し、高純度のパナキサトリオール(PT)を得た。また、Rf値が0.6に相当する画分を濃縮し、高純度のパナキサジオール(PD)を得た。
(実験例1)
<パナキサトリオール(PT)と運動の併用効果について>
〔方法〕
KKAyマウス(日本クレア社、5週齢雄、8匹/群)を5日間予備飼育し、馴化させた。体重が均等になるように(1)コントロール群(運動負荷なし)、(2)PT群(運動負荷なし、PT 0.24質量%混餌投与)(実施例1)、(3)運動群(運動負荷あり)、(4)運動+PT群(運動負荷あり、PT 0.24質量%混餌投与)(実施例2)に群分けを行った。餌(CE−2、日本クレア社)は1日あたり5.5g与え、運動の前後で摂取できるようにした。また、水は自由摂取とした。
15m/min、45min、傾斜角度0°、5日/週の条件とし、トレッドミル走行運動を38日間行った。その後、ヒフク筋及び長指伸筋の重量を測定した。結果を表1〜2及び図1〜2に示した。なお、統計計算には、Studentのt検定を用い、両側検定で有意水準5%未満を有意な差とした。
<ヒフク筋重量>
平均値±標準誤差、n=8、student’t test(vs Control)
*:p<0.05
<長指伸筋重量>
平均値±標準誤差、n=8、student’t test(vs Control)
*:p<0.05
〔結果〕
表1〜2及び図1〜2の結果より、コントロール群と比較し、運動+PT群において、ヒフク筋及び長指伸筋の重量が有意に高値を示し、通常では筋肉量が増加しにくい軽い運動においても、筋肉量が増加することがわかった。更に、PT投与群において、有意差は認められないものの、筋重量の平均値がコントロール群よりも高値を示したことから、PTを摂取することで筋肉量が増加することがわかった。筋肉には持久系運動時に主に使われる遅筋と瞬発系運動時に主に使われる速筋がある。ヒフク筋は遅筋と速筋の混合筋であり、長指伸筋は代表的な速筋である。これらの結果より特に速筋の増加に対してPTと運動とを併用することによる相乗効果が高かった。
(実験例2)
<パナキサジオール(PD)と運動の併用効果について>
〔方法〕
KKAyマウス(日本クレア社、5週齢雄、8匹/群)を5日間予備飼育し、馴化させた。体重が均等になるように(1)コントロール群(運動負荷なし)、(2)PD群(運動負荷なし、PD 0.24質量%混餌投与)(実施例3)、(3)運動群(運動負荷あり)、(4)運動+PD群(運動負荷あり、PD 0.24質量%混餌投与)(実施例4)に群分けを行った。餌(CE−2、日本クレア社)は1日あたり5.5g与え、運動の前後で摂取できるようにした。また、水は自由摂取とした。
15m/min、45min、傾斜角度0°、5日/週の条件とし、トレッドミル走行運動を38日間行った。その後、ヒフク筋及び長指伸筋の重量を測定した。結果を表3〜4及び図3〜4に示した。なお、統計計算には、Studentのt検定を用い、両側検定で有意水準5%未満を有意な差とした。
〔結果〕
<ヒフク筋重量>
平均値±標準誤差、n=8、student’t test(vs Control)
*:p<0.05
<長指伸筋重量>
平均値±標準誤差、n=8、student’t test(vs Control)
*:p<0.05
表3〜4及び図3〜4の結果より、コントロール群と比較し、運動+PD群において、ヒフク筋及び長指伸筋の重量が有意に高値を示し、通常では筋肉量が増加しにくい軽い運動においても、筋肉量が増加することがわかった。更に、PD投与群において有意差はつかないものの、筋重量の平均値がコントロール群よりも高値を示したことから、PDを摂取することで筋肉量が増加することがわかった。これらの結果より特に速筋の増加に対して運動とPD摂取を併用することによる相乗効果が高かった。
(実験例3)
<パナキサトリオール(PT)及びパナキサジオール(PD)が骨格筋細胞に与える影響について>
〔方法〕
ラット骨格筋由来株化細胞(L6・C11)は、European Collection of Cell Cultures(ECACC)より購入した。L6・C11細胞は10cmプレート中で1% fetal bovine serum(FBS)及び1質量%ストレプトマイシン/ペニシリンを含むDMEM培地(Sigma−Aldrich社製)中で培養した。その後、タイプIコラーゲンでコートした6wellプレートに細胞を播種し、3日間培養した後、2質量%FBS及び1質量%ストレプトマイシン/ペニシリンを含むMEM培地(ナカライテスク社製)に交換し、7〜8日間培養することで筋管細胞様に分化させた。その後、0.2質量%BSA(Sigma−Aldrich社製)、及び質量%ストレプトマイシン/ペニシリンを含むMEM培地(0.2質量%BSA−MEM培地)に交換し、Serum starvationした。Serum starvation開始から24時間後にPBSで3回洗浄した後、RNeasy mini Kit(Qiagen社製)を用いて推奨のプロトコルに従いtotal RNAを回収した。
PT(10μM)(実施例5)、PD(10μM)(実施例6)、又は溶媒(DMSO:無添加群)は、PBS洗浄開始1時間前に添加した。なお、細胞の培養及びサンプル添加培地での処理は37℃、5%CO条件下で行った。PT及びPDは疎水性が高いために有機溶媒で溶解させる必要があり、今回はDMSOに溶解させた。G GeneChip(R) 3’ IVT Express Kit(アフィメトリクス社製)を用いて推奨のプロトコルに従い、500ngのtotoal RNAを鋳型にaRNA(増幅RNA)を増幅した。増幅したaRNAを推奨のプロトコルに従いGeneChip(R) Rat Genome 230 2.0 Array(アフィメトリクス社製)と反応させた。GeneChip(R) Rat Genome 230 2.0 Arrayには、特定のRNAより増幅されたaRNAのみ結合するプローブセットが31,000個以上配置されている。GeneChip(R) Scanner 3000(アフィメトリクス社製)とGeneChip(R) Operating Software(アフィメトリクス社製)を用いて、各プローブセットのシグナル値を測定した。結果を表5及び図5に示した。
各プローブセットに認識されるaRNA量が多いほど各プローブセットのシグナル値は増加し、aRNAの量は鋳型となるRNAの量と相関する。つまり、プローブセットのシグナル値の増減は、鋳型となるRNAの増減を示す。表5及び図5の値は各プローブセットのPT、又はPD添加群のシグナル値を無添加群のシグナル値で割った値、つまりPT、又はPD添加による各プローブセットのシグナル値の増加率を示す。全てのサンプルはn=3で行い、データのばらつきは標準誤差で示した。
〔結果〕
<PT又はPD添加による骨格筋構成因子の発現量変化>
DNAマイクロアレイ解析より得られた31,000以上のプローブセットのシグナル値のデータの中から、骨格筋のサルコメア(筋節)を構成するタンパク質である、アクチン、ミオシン、トロポニン、及びトロポミオシンのmRNAから増幅されたaRNAを認識するプローブセットのデータを抽出した。
表5及び図5の結果から、PT、PDの添加群では無添加群と比べて、アクチン、ミオシン、トロポニン、及びトロポミオシンのmRNAから増幅されたaRNAを認識するプローブセットのシグナル値が増加することが確認できた。プローブセットのシグナル値の増加はmRNAの増加を示すことから、PT及びPDには骨格筋のサルコメアを構成するタンパク質のmRNA量を増加させる作用があることが認められた。
本発明の態様としては、例えば、以下のものが挙げられる。
<1> パナキサトリオール及びパナキサジオールの少なくともいずれかを含有することを特徴とする筋肉増量剤である。
<2> パナキサトリオール及びパナキサジオールの少なくともいずれかを含有することを特徴とする運動併用時の筋肉増量剤である。
<3> 併用する運動の強度が3メッツ〜6メッツである前記<2>に記載の運動併用時の筋肉増量剤である。
<4> アクチン、ミオシン、トロンポミオシン、及びトロンポニンから選択される少なくとも1種の骨格筋サルコメア構成タンパク質の増加作用を有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の筋肉増量剤である。
<5> アクチン、ミオシン、トロンポミオシン、及びトロンポニンから選択される少なくとも1種の骨格筋サルコメア構成タンパク質の遺伝子発現増強作用を有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の筋肉増量剤である。
<6> パナキサトリオール、及びパナキサジオールの少なくともいずれかが、ウコギ科人参の強酸処理物に含まれる前記<1>から<5>のいずれかに記載の筋肉増量剤である。
<7> 強酸処理物が、ウコギ科人参に0.01mol/L〜4mol/L濃度の強酸水溶液を作用させ、低級アルコールの存在下で加水分解処理を施して得られる前記<6>に記載の筋肉増量剤である。
<8> 前記<1>から<7>のいずれかに記載の筋肉増量剤を含有することを特徴とする飲食品である。
本発明の筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤は、優れた筋肉増量作用及び運動併用時の筋肉増量作用を有し、レジスタンス運動等の特別な運動負荷を必要としないので怪我や副作用のリスクが少なく、効果的に筋肉量を増加させることができる。更に、前記筋肉増量剤及び運動併用時の筋肉増量剤は、天然物系で安全性が高いため、飲食品に好適に利用可能である。

Claims (5)

  1. パナキサトリオール及びパナキサジオールの少なくともいずれかを含有することを特徴とする筋肉増量剤。
  2. パナキサトリオール及びパナキサジオールの少なくともいずれかを含有することを特徴とする運動併用時の筋肉増量剤。
  3. 併用する運動の強度が3メッツ〜6メッツである請求項2に記載の運動併用時の筋肉増量剤。
  4. アクチン、ミオシン、トロンポミオシン、及びトロンポニンから選択される少なくとも1種の骨格筋サルコメア構成タンパク質の増加作用を有する請求項1から3のいずれかに記載の筋肉増量剤。
  5. アクチン、ミオシン、トロンポミオシン、及びトロンポニンから選択される少なくとも1種の骨格筋サルコメア構成タンパク質の遺伝子発現増強作用を有する請求項1から3のいずれかに記載の筋肉増量剤。
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