JP2015059009A - 芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法及び芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 - Google Patents

芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法及び芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015059009A
JP2015059009A JP2013193318A JP2013193318A JP2015059009A JP 2015059009 A JP2015059009 A JP 2015059009A JP 2013193318 A JP2013193318 A JP 2013193318A JP 2013193318 A JP2013193318 A JP 2013193318A JP 2015059009 A JP2015059009 A JP 2015059009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transport
raw material
gas
dihydroxy compound
aromatic dihydroxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013193318A
Other languages
English (en)
Inventor
涼平 西原
Ryohei Nishihara
涼平 西原
高橋 功
Isao Takahashi
高橋  功
村上 秀樹
Hideki Murakami
秀樹 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2013193318A priority Critical patent/JP2015059009A/ja
Publication of JP2015059009A publication Critical patent/JP2015059009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

【課題】流動性が悪く、付着性のある芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を粉体原料として用いた場合にも、安定的に多量の原料粉体を気力輸送によって輸送配管を介して供給することができる芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法を提供する。【解決手段】原料供給槽から供給される芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を輸送ガスと共に輸送配管を介して気力輸送で輸送する方法であって、前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の有効内部摩擦角が50?以上であり、かつ、前記輸送配管中の輸送ガスのガス線速を2.5m/sec以上5m/sec以下とする芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法。【選択図】図1

Description

本発明は、芳香族ポリカーボネート樹脂の原料である芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を気力輸送によって輸送する方法に関する。
ポリカーボネート樹脂は、機械的強度,電気的特性,透明性などに優れ、エンジニアリングプラスチックとして、電気・電子機器分野、自動車分野等様々な分野において幅広く利用されている。近年、これら用途分野においては、成形加工品の薄肉化、小型化、軽量化が進展し、成形素材のさらなる性能向上が要求されている。
ポリカーボネート樹脂の製造方法として、芳香族ジヒドロキシ化合物とホスゲンとを直接反応させる方法(界面法)、あるいは芳香族ジヒドロキシ化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸ジエステルとを溶融状態でエステル交換反応させる方法(溶融法)が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。例えば、溶融法では、芳香族ジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステルを、触媒の存在下、高温・減圧下において反応させ、溶融状態でエステル交換を行い、副生するフェノール等の低分子量物を系外に取り除きながら連続的に芳香族ポリカーボネート樹脂を得ることができる。
ところで、小規模なスケールのポリカーボネート樹脂の生産においては、原料である芳香族ジヒドロキシ化合物を反応槽もしくは原料調整槽に直接投入することが可能であるが、生産量の大きい大規模なスケールでのポリカーボネート樹脂の生産においては、ポリカーボネート樹脂の原料である粉体状の芳香族ジヒドロキシ化合物の移送は気力輸送によって行われている。しかしながら、芳香族ジヒドロキシ化合物の中には、流動性が悪く、気力輸送では安定的に移送できないものが存在し、小規模な生産は可能でも、大規模な生産には適さない場合があった。
特開2012−236989号公報 特開2013−64046号公報
かかる状況下、本発明の目的は、特定の芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を粉体原料として用いた場合にも、安定的に多量の原料粉体を気力輸送によって輸送配管を介して供給することができる芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリカーボネート樹脂の原料モノマーである芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の有効内部摩擦角が特定の値を超えると輸送配管の閉塞を起こしやすいことを見出した。そして、そのような芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を使用した場合にも、所定の条件とすることで安定的な気力輸送が行えることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
[1] 原料供給槽から供給される芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を輸送ガスと共に輸送配管を介して気力輸送で輸送する方法であって、前記輸送配管内壁に対する前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の有効内部摩擦角が50°以上であり、かつ、前記輸送配管中の輸送ガスのガス線速を2.5m/sec以上5m/sec以下とする芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法。
[2] 芳香族ジヒドロキシ化合物粉体が、下記式(1)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物からなる前記[1]に記載の輸送方法。
(式(1)中、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1以上20以下のアルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基を示し、Xは、単結合、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキリデン基、置換若しくは無置換の硫黄原子、又は酸素原子を示す。)
[3] 前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体が、2,2−ビス(4−ヒドロキシ-3−メチルフェニル)プロパンである前記[2]に記載の輸送方法。
[4] 前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送量をA[kg/min]、前記輸送ガス量をB[kg/min]としたときに、A/Bが30以上80以下である前記[1]乃至[3]のいずれかに記載の輸送方法。
[5] 前記輸送配管の全長さをC[m]、前記輸送配管における水平配管長さをD[m]としたときに、D/Cが0より大きく、0.5より小さい前記[1]乃至[4]のいずれかに記載の輸送方法。
[6] 前記輸送配管全長さCが、50[m]以上である前記[5]に記載の輸送方法。
[7] 前記原料供給槽に輸送ガスの一部を供給し、当該輸送ガスの一部と共に前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を前記輸送配管に供給する前記[1]乃至[6]のいずれかに記載の輸送方法。
[8] 前記原料供給槽に供給する輸送ガス量をQ1[m3/min]、前記輸送配管に直接供給する輸送ガス量をQ2[m3/min]としたときに、Q1/Q2が0.05以上0.3以下である前記[7]に記載の輸送方法。
[9] 前記原料供給槽がノッカーおよび/またはバイブレータを有し、前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の供給に際し、ノッカーによる衝撃および/またはバイブレータのよる振動を与える前記[1]乃至[8]のいずれかに記載の輸送方法。
[10] 気力輸送に用いる輸送ガスが不活性ガスである前記[1]乃至[9]のいずれかに記載の輸送方法。
[11] 不活性ガス中の酸素濃度が5ppm以下である前記[10]に記載の輸送方法。
[12] 前記[1]乃至[11]のいずれかに記載の方法で輸送された芳香族ジヒドロキシ化合物粉体と、カーボネート原料とを、原料に用いる芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法。
本発明によれば、芳香族ポリカーボネート樹脂の原料モノマーである芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を、輸送配管を閉塞させることなく、安定的に気力輸送することができる。
本発明の芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法の一例を説明する図である。
以下、本発明について例示物等を示して詳細に説明するが、本発明は以下の例示物等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。なお、本明細書において、「〜」という表現を用いた場合、その前後の数値または物理値を含む意味で用いることとする。
[1.芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法]
本発明の芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法は、原料供給槽から供給される芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を輸送ガスと共に輸送配管を介して気力輸送で輸送する方法であって、前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の有効内部摩擦角が50°以上であり、かつ、前記輸送配管中の輸送ガスのガス線速を2.5m/sec以上5m/sec以下とする。なお、輸送対象である「芳香族ジヒドロキシ化合物粉体」を以下「原料粉体」と記載する場合がある。また、本発明の輸送方法において、「気力輸送」とは、輸送元と輸送先を輸送配管で接続し、その内部を流れる輸送ガスにより、粉体を輸送する方法である。
本発明の輸送方法の対象となる芳香族ジヒドロキシ化合物は、ポリカーボネート樹脂の原料となり得る限り制限はないが、以下の式(1)で表される化合物が好適な対象として挙げられる。
(式(1)中、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜炭素数20のアルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基を示し、Xは、単結合、カルボニル基、置換若しくは無置換のアルキリデン基、置換若しくは無置換の硫黄原子、又は酸素原子を示す。)
ここで、式(1)において、R1及びR2の、置換若しくは無置換の炭素数1〜炭素数20のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、sec−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等が挙げられ、置換若しくは無置換のアリール基としては、例えば、フェニル基、ベンジル基、トリル基、4−メチルフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
これらの中でも、R1及びR2は、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、4−メチルフェニル基が好ましく、特に水素原子が好ましい。
また、式(1)において、Xが、置換若しくは無置換のアルキリデン基の場合は、下記の構造式で表される。Xが、置換若しくは無置換の硫黄原子としては、例えば、−S−、−SO2−が挙げられる。

ここで、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜炭素数20のアルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基を示し、nは正の整数を示し、Zは、置換若しくは無置換の炭素数4〜炭素数20のアルキレン基又はポリメチレン基を示す。
3及びR4の、置換若しくは無置換の炭素数1〜炭素数20のアルキル基としては例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、sec−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等が挙げられ、置換若しくは無置換のアリール基としては、例えば、フェニル基、ベンジル基、トリル基、4−メチルフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
これらの中でも、R3及びR4は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、4−メチルフェニル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
Zは式(1)において、2個のフェニル基と結合する炭素と結合して、置換若しくは無置換の二価の炭素環を形成する。二価の炭素環としては、例えば、シクロペンチリデン基、シキロヘキシリデン基、シクロヘプチリデン基、シクロドデシリデン基又はアダマンチリデン基等のシクロアルキリデン基(好ましくは炭素数4〜炭素数12)が挙げられ、置換されたものとしては、これらのメチル置換基、エチル置換基を有するもの等が挙げられる。これらの中でも、シクロヘキシリデン基、シクロヘキシリデン基のメチル置換体、シクロドデシリデン基が好ましい。
式(1)で表される化合物として、具体的には、下記式(1a)〜(1f)等が挙げられる。


これらの中でも、式(1a)に示す2,2−ビス(4−ヒドロキシ-3−メチルフェニル)プロパン(以下、ビスフェノールC、又は「BPC」と記載する場合がある。)は、粉体の流動性が悪く、輸送配管への付着性が高いため、本発明の輸送方法の好適な対象である。
これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、本発明の輸送方法においては有効内部摩擦角が50°以上、好適には55°以上、さらに好適には60°以上の粉体になるように調製する。有効内部摩擦角の具体的な求め方は、実施例で後述する。
芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の有効内部摩擦角は、芳香族ジヒドロキシ化合物の粉体形状に依存する。粉体形状は芳香族ジヒドロキシ化合物の製造方法、特に芳香族ジヒドロキシ化合物の粉体とする際の造粒工程の条件を変更することで可能となる場合がある。具体的には通常芳香族ジヒドロキシ化合物を含む溶液から、芳香族ジヒドロキシ化合物を析出させ造粒されるが、その際の析出させる速度を早くすることで有効内部摩擦角が大きくなる傾向がある。析出させる速度を大きくするには、温度を低下させて析出させる場合には温度を急激に低下させることで有効内部摩擦角を大きくすることが可能である。貧溶媒中に前記芳香族ジヒドロキシ化合物溶液を導入して析出させる場合には、貧溶媒中への導入速度を大きくすることで、有効内部摩擦角を大きくすることが可能である。
有効内部摩擦角が大きいと、粉体の流動性や付着性が大きくなり、気力輸送する際に閉塞しやすくなったり、粉体を切り替える場合に壁面に付着した粉体を取り除くのに手間がかかるため、気力輸送のしやすさの点では有効内部摩擦角は小さい方が好ましい。
ただし、特定の芳香族ジヒドロキシ化合物の場合には、有効内部摩擦角を50°以下とするには、前記造粒工程における析出速度を過度に遅くしなければならず、温度を非常に低速で処理時間を長くかけて低下させることとなり、時間あたりの製造量が低下したり、製造にかかるエネルギーが増大し、好ましくない。また、貧溶媒中への導入速度を過度に小さくすることとなり、貧溶媒を多量に消費することとなり好ましくない。その場合には、有効内部摩擦角を大きくすることで、前記造粒工程における析出速度を適切な範囲とすることが可能となり、工業的なスケールにおいても製造が可能となる。
原料粉体の形状及び粒径は、上記有効内部摩擦角の条件を満たすかぎり、特に制限されることはない。形状としては、例えば、粒状、不定形状、平板状、円柱状等が挙げられる。粒径は、最も長い部分の長さが10μm以上1000μm以下、好適には30μm以上500μm以下、さらに好適には50μm以上200μm以下、最も好適には80μm以上150μm以下であることが好ましい。
粒径の、最も長い部分の長さが短すぎると、原料粉体が非常に細かい微粉となり、取り扱う際に舞い上がったり、粉塵爆発を起こす危険性が高くなる可能性があり好ましくない。また、最も長い部分の長さが長すぎると、芳香族ヒドロキシ化合物製造工程の不純物を多く含有したりして、原料粉体の純度が低くなる可能性があり好ましくない。
本発明の輸送方法の特徴は、輸送対象である芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を上記有効内部摩擦角となるように調製し、かつ、輸送配管中の輸送ガスのガス線速を2.5m/sec以上5m/sec以下という特定の範囲としたことにある。
このようにすることで、輸送配管内壁に対する原料粉体の付着を抑制し、輸送配管への原料粉体の付着による抵抗の増加や輸送配管の閉塞を回避できる。その結果、芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を安定的、かつ、定量的に輸送先へ気力輸送することができる。
輸送配管中の輸送ガスのガス線速は好ましくは2.8m/sec以上4.5m/sec以下、さらに好ましくは2.9m/sec以上4.0m/sec以下、最も好ましくは3.0m/sec以上3.5m/sec以下である。輸送ガスのガス線速が小さすぎると輸送配管内壁に対する原料粉体の付着しやすくなったり、輸送配管の閉塞しやすくなったりすることがあり好ましくない。輸送ガスのガス線速が大きすぎると過度に輸送ガスを供給する必要が生じ、また、原料粉体同士が接触して微粉化する可能性があり好ましくない。
なお、ガス線速は原料輸送配管全体のガス線速の平均値のことである。ガス線速は配管のガス圧力(使用されている条件での圧力)とガス供給量、配管内径、温度より計算することが可能である。
なお、本願でのガス線速は運転温度、運転圧力における実ガス線速を指す。
ここで、原料粉体の輸送量をA[kg/min]、輸送ガス量をB[kg/min]としたときに、A/Bが30以上80以下であることが好適であり、より好適には40以上70以下、最も好適には50以上60以下である。A/Bが大きすぎると原料粉体の配管閉塞の可能性があり好ましくない。また、A/Bが小さすぎると原料粉体の輸送量が小さすぎるため、輸送効率が悪くなり、多量の輸送ガスを使用しなければならず好ましくない。
また、前記輸送配管の全長さをC[m]、前記輸送配管における水平配管長さをD[m]としたときに、D/Cが0より大きく、0.5より小さいことが好適である。より好適にはD/Cが0.1以上0.4以下、さらに好適には0.2以上0.3以下である。D/Cが小さすぎると、設備の配置が限定されるため現実的ではなく、D/Cが0.5を超えると原料粉体が水平配管にて閉塞する可能性があり好ましくない。なお、「水平配管」とは、地表と配管の成す角が45°以下の配管のことである。
また、本発明の輸送方法では、輸送配管全長さCが50[m]以上である場合でも円滑に原料粉体の輸送を行うことができる。
本発明の輸送方法において、前記原料供給槽に輸送ガスの一部を供給し、当該輸送ガスの一部と共に前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を前記輸送配管に供給することが好まし。このようにすることで、円滑に前記原料供給槽から前記輸送配管に原料粉体を供給することが可能となる。
特に原料供給槽に供給する輸送ガス量をQ1[m3/min]、前記輸送配管に直接供給する輸送ガス量をQ2[m3/min]としたときに、Q1/Q2が0.05以上0.3以下であることが好ましい。Q1/Q2が0.1以上0.27以下がより好ましく、0.2以上0.25以下が最も好ましい。Q1/Q2が大きすぎると前記原料供給槽から前記輸送配管に供給される原料粉体の量が過剰となり、配管閉塞となる可能性があり好ましくない。また、Q1/Q2が小さすぎると前記原料供給槽から前記輸送配管への原料粉体の供給が安定せず好ましくない。
尚、本願において、輸送ガスの流量[m3/min]は、標準状態(0℃、1atm)での流量のことを指す。以下、実際の運転条件(運転圧力、運転温度)での輸送ガス流量と区別するために、標準状態での輸送ガス体積を[Nm3]と略記する場合がある。
原料粉体が付着性の高いジヒドロキシ化合物粉体である場合、ブリッチングが発生して閉塞したり、貯蔵された粉体中央部に穴があくラットホール現象が発生して、原料粉体が前記原料供給槽から輸送配管に安定的に排出できないことがある。このような場合に、ノッカー、バイブレータ、ブラスター等によって、原料供給槽に衝撃や振動を与えることにより、原料供給槽から輸送配管への原料粉体の排出が促進される。
前記原料供給槽がノッカーおよび/またはバイブレータを有し、前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の供給に際し、ノッカーによる衝撃および/またはバイブレータのよる振動を与えることが好ましく、ノッカーおよびバイブレータの両方による振動を与えることにより最も効率的に原料供給槽から輸送配管へ原料粉体が排出され、より好ましい。尚、バイブレータは原料供給槽に微振動を与えるものであれば良く、一般的にはエアー駆動のバイブレーターや電気式の振動モーターが使用される。
原料粉体の芳香族ジヒドロキシ化合物は、酸化劣化しやすいため、気力輸送に用いられる輸送ガスは、窒素、アルゴン等の不活性ガスであることが好ましく、酸素濃度5ppm以下の不活性ガスが好ましい。酸素濃度の下限には特に制限はないが、酸素濃度5ppb程度であれば十分である。
以下、図面を用いて、本実施の形態が適用される本発明の輸送方法の一例を具体的に説明する。以下の説明は本発明の実施態様の一例であり、本発明は以下に説明する例に限定されるものではない。
図1は、本実施の芳香族ジヒドロキシ化合物粉体(原料粉体)の輸送方法の一例を説明する図である。
図1に示す粉体輸送システム100は、原料粉体を貯蔵する原料貯蔵槽1及び原料供給槽2と、原料粉体を輸送する輸送配管10と、原料供給槽2及び輸送配管10に輸送ガスを供給する輸送ガス供給機構20と、を主要部として構成される。
輸送ガス供給機構20は、不活性ガス供給手段21と、不活性ガス供給手段21から分岐したガス配管22、23とを有する。ガス配管22は、不活性ガスを原料供給槽2に供給するためのガス配管であり、原料供給槽2の槽底の開口部2bにガス供給を行うためのガス配管22a、原料供給槽2の上部から槽内にガス供給を行うためのガス配管22bに分岐している。ガス配管22には、流量制御装置F1、バルブV1,V2が設けられており、原料供給槽2の開口部2b、原料供給槽2の槽内へ供給するガス量を制御することができる。
ガス配管23は、不活性ガスを輸送配管10へ供給するためのガス配管である。ガス配管23には、流量制御装置F2、バルブV3、圧力計P1が設けられており、輸送配管10へ供給されるガス流量を制御することができる。
本実施形態の不活性ガス供給手段21として、窒素(N2)ガスが用いられ、原料モノマーである芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の酸化による劣化をより抑制するために、酸素濃度5ppm以下である高純度窒素が用いられている。なお、本実施形態では、不活性ガスとして窒素を使用しているが、これに限定されるものでなく、気力輸送する原料粉体の性質等に応じ、例えば、アルゴンガス、二酸化炭素ガス等を使用することできる。
原料貯蔵槽1は、密閉性の容器であり原料粉体を貯蔵するために用いられる。原料となる芳香族ジヒドロキシ化合物は酸化劣化しやすいため、内部は不活性ガスで置換されている。原料貯蔵槽1の槽底には出口配管1aが設けられており、内部に貯蔵した原料粉体を原料供給槽2へ排出する。なお、原料貯蔵槽1に貯蔵された原料粉体の量は、ロードセルWによってモニタリングされ、適切な量になるように制御されている。
原料粉体は、有効内部摩擦角が50°以上となるように調製されている。
なお、付着性が高い原料粉体(例えば、BPC)を使用した場合には、ホッパーからの排出時にブリッチングを発生して閉塞したり、中央部に穴があくラットホール現象が生じることがある。そのため、本実施形態における原料貯蔵槽1は、排出促進手段としてノッカーおよびバイブレータ(図示せず)を有している。原料粉体の供給に際し、ノッカーによる衝撃を与えることによって、粉体の付着またはラットホール現象を防止し、安定的に原料粉体を排出することを可能としている。ノッカーの作動条件は安定性に原料粉体を排出できる範囲で決定され、ノッカーの稼動間隔は、1秒以上5秒以下であることが好ましい。
原料供給槽2は、密閉性の容器であり、原料貯蔵槽1から供給された原料粉体を貯留し、出口配管2aを介して輸送配管10へ供給するために用いられる。原料供給槽2は、輸送ガス供給機構20からガス配管22(22b)を介して供給された不活性ガスにより内部が置換され、圧力計P2でモニタリングして適切な内圧となるように制御されている。
原料供給槽2は、原料貯蔵槽1と同様に、排出促進手段としてノッカーおよび/またはバイブレータを有している。原料粉体の供給に際し、ノッカーによる衝撃やバイブレータのよる振動を与えることにより、粉体の付着またはラットホール現象を防止し、開口部2bから原料粉体を排出する。
排出された原料粉体は、ガス配管22(22a)を介して供給された不活性ガスを輸送ガスの一部として出口配管2aを介して輸送配管10へ排出される。
輸送配管10は、水平配管及び水平配管以外の配管(非水平配管)からなり、非水平配管は原料混合槽(図示せず)の上部の原料貯槽(図示せず)へ直結している。
なお、輸送配管10は本実施形態における配置に限定されず、水平配管と非水平配管の比率は任意であるが、水平配管での閉塞の可能性をより抑制する点で、輸送配管10の全長をC[m]、水平配管長さをD[m]としたときに、D/Cが0より大きく、0.5より小さくなるように設計されていることが好ましい。なお、輸送配管10のうち、水平部分が複数ある場合には、水平配管長さDはそれぞれの水平部分の合計長さとする。
また、水平配管には、サイトグラスGが設けられており、配管内の原料粉体の流れの状態を目視で観察することができる。
輸送配管10中の輸送ガスのガス線速は、2.5m/sec以上5m/sec以下となるように設定される。ここでのガス線速は、原料輸送配管全体のガス線速の平均値であり、輸送配管10の配管太さ等を考慮して、輸送ガス量及び圧力を制御することによって調整することができる。
不活性ガス供給手段21から供給される不活性ガス量(輸送ガス量)は、輸送配管10に供給される輸送ガス全量に相当し、輸送対象の原料粉体の輸送量に応じて決定される。原料粉体の輸送量をA[kg/min]、輸送ガス量をB[kg/min]としたときに、A/Bが30以上80以下となることが好ましい。この範囲であると、付着性の高いジヒドロキシ化合物からなる原料粉体を使用しても、原料粉体をスムーズに気力輸送することができる。
本実施形態の輸送方法では、原料供給槽2に輸送ガスの一部を供給し、当該輸送ガスの一部と共に原料粉体が、輸送配管10に供給される。ここで、原料供給槽2に供給する輸送ガス量をQ1[m3/min]、輸送配管10に直接供給する輸送ガス量をQ2[m3/min]としたときに、Q1/Q2が0.05以上0.3以下となるように設定されている。なお、Q1とQ2の合計(kg/min換算値)が、上記輸送ガス量Bに相当する。また、原料供給槽2の槽内へ供給されるガス量をQ1a、開口部2bに供給されるガス量をQ1bとすると、Q1は、Q1aとQ1bの合計に相当する。
なお、本実施の形態では、原料供給槽2に輸送ガスの一部(Q1)を供給しているが、原料粉体の流動性が高い場合等には、必ずしも供給する必要はなく、輸送ガス全量を直接輸送配管10に供給してもよい。
以上、図面を参照して本発明の輸送方法の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
[2.芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法]
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法は、上記本発明の輸送方法で輸送された芳香族ジヒドロキシ化合物粉体と、カーボネート原料とを原料に用いる。
上述の本発明の輸送方法では、原料モノマーである芳香族ジヒドロキシ化合物粉体が、輸送配管へ付着することなく、安定的に気力輸送することができる。そのため、工業的スケールであっても高品質なポリカーボネート樹脂を連続的に製造することができる。
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法は、界面重合法、溶融重合法のいずれでもよい。界面重合法および溶融重合法の具体例としては、例えば、上記特許文献1(特開2012−236989号公報)や特許文献2(特開2013−64046号公報)で開示された方法が挙げられる。
以下、界面重合法、溶融重合法のそれぞれの場合における、芳香族ジヒドロキシ化合物以外の原料化合物及び重合触媒について説明する。なお、ここでの例示は一例(代表例)であり、本発明の要旨を変更しない限り、以下の原料化合物及び重合触媒に限定されない。
(界面重合法)
界面重合法では、反応に不活性な有機溶媒及びアルカリ水溶液の存在下で、通常pHを9以上に保ち、芳香族ジヒドロキシ化合物とカーボネート原料とを反応させた後、重合触媒の存在下で界面重合を行うことによってポリカーボネート樹脂を得る。なお、界面重合法におけるカーボネート原料としては、ホスゲンが挙げられる。反応系には、必要に応じて分子量調整剤(末端停止剤)を存在させてもよく、ジヒドロキシ化合物の酸化防止のために酸化防止剤を存在させてもよい。
反応に不活性な有機溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の塩素化炭化水素等;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;などが挙げられる。なお、有機溶媒は、1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
アルカリ水溶液に含有されるアルカリ化合物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属化合物やアルカリ土類金属化合物が挙げられるが、なかでも水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムが好ましい。なお、アルカリ化合物は、1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
アルカリ水溶液中のアルカリ化合物の濃度に制限は無いが、通常、反応のアルカリ水溶液中のpHを10〜12にコントロールするために、5〜10質量%で使用される。また、例えばホスゲンを吹き込むに際しては、水相のpHが10〜12、好ましくは10〜11になる様にコントロールするために、ビスフェノール化合物とアルカリ化合物とのモル比を、通常1:1.9以上、なかでも1:2.0以上、また、通常1:3.2以下、なかでも1:2.5以下とすることが好ましい。
重合触媒としては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリプロピルアミン、トリヘキシルアミン等の脂肪族三級アミン;N,N’−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N’−ジエチルシクロヘキシルアミン等の脂環式三級アミン;N,N’−ジメチルアニリン、N,N’−ジエチルアニリン等の芳香族第三級アミン;トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド等の第四級アンモニウム塩等;ピリジン;グアニン;グアニジンの塩;等が挙げられる。なお、重合触媒は、1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
分子量調節剤としては、例えば、一価のフェノール性水酸基を有する芳香族フェノール;メタノール、ブタノールなどの脂肪族アルコール;メルカプタン;フタル酸イミド等が挙げられるが、なかでも芳香族フェノールが好ましい。
このような芳香族フェノールとしては、具体的に、m−メチルフェノール、p−メチルフェノール、m−プロピルフェノール、p−プロピルフェノール、p−tert−ブチルフェノール、p−長鎖アルキル置換フェノール等のアルキル基置換フェノール;イソプロパニルフェノール等のビニル基含有フェノール;エポキシ基含有フェノール;o−オキシン安息香酸、2−メチル−6−ヒドロキシフェニル酢酸等のカルボキシル基含有フェノール;等が挙げられる。なお、分子量調整剤は、1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
分子量調節剤の使用量は、ジヒドロキシ化合物100モルに対して、通常0.5モル以上、好ましくは1モル以上であり、また、通常50モル以下、好ましくは30モル以下である。分子量調整剤の使用量をこの範囲とすることで、ポリカーボネート樹脂組成物の熱安定性及び耐加水分解性を向上させることができる。
反応の際に、反応基質、反応媒、触媒、添加剤等を混合する順番は、所望のポリカーボネート樹脂が得られる限り任意であり、適切な順番を任意に設定すればよい。例えば、カーボネート原料としてホスゲンを用いた場合には、分子量調節剤はジヒドロキシ化合物とホスゲンとの反応(ホスゲン化)の時から重合反応開始時までの間であれば任意の時期に混合できる。
なお、反応温度は通常0〜40℃であり、反応時間は通常は数分(例えば、10分)〜数時間(例えば、6時間)である。
(溶融重合法)
溶融重合法(溶融エステル交換法)では、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとのエステル交換反応を行う。
溶融重合法におけるカーボネート原料としては、炭酸ジエステルが好適である。
炭酸ジエステルとしては、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−tert−ブチルカーボネート等の炭酸ジアルキル化合物;ジフェニルカーボネート;ジトリルカーボネート等の置換ジフェニルカーボネートなどのジアリールカーボネートが挙げられる。なかでも、ジアリールカーボネートが好ましく、ジフェニルカーボネートが特に好ましい。なお、炭酸ジエステルは1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとの比率は所望のポリカーボネート樹脂が得られる限り任意であるが、ジヒドロキシ化合物1モルに対して、炭酸ジエステルを等モル量以上用いることが好ましく、なかでも1.01モル以上用いることがより好ましい。なお、上限は通常1.30モル以下である。このような範囲にすることで、末端水酸基量を好適な範囲に調整できる。
ポリカーボネート樹脂では、その末端水酸基量が、熱安定性、加水分解安定性、色調等に大きな影響を及ぼす傾向がある。このため、公知の任意の方法によって末端水酸基量を必要に応じて調整してもよい。エステル交換反応においては、通常、炭酸ジエステルとジヒドロキシ化合物との混合比率、エステル交換反応時の減圧度などを調整することにより、末端水酸基量を調整したポリカーボネート樹脂を得ることができる。なお、この操作により、通常は得られるポリカーボネート樹脂の分子量を調整することもできる。
炭酸ジエステルとジヒドロキシ化合物との混合比率を調整して末端水酸基量を調整する場合、その混合比率は前記の通りである。
また、より積極的な調整方法としては、反応時に別途、末端停止剤を混合する方法が挙げられる。この際の末端停止剤としては、例えば、一価フェノール類、一価カルボン酸類、炭酸ジエステル類などが挙げられる。なお、末端停止剤は、1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
溶融重合法によりポリカーボネート樹脂を製造する際には、通常、エステル交換触媒が使用される。エステル交換触媒は任意のものを使用できる。なかでも、アルカリ金属化合物及び/又はアルカリ土類金属化合物を用いることが好ましい。また補助的に、例えば塩基性ホウ素化合物、塩基性リン化合物、塩基性アンモニウム化合物、アミン系化合物などの塩基性化合物を併用してもよい。なお、エステル交換触媒は、1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
溶融重合法において、反応温度は通常100〜320℃である。また、反応時の圧力は通常2mmHg以下の減圧条件である。具体的操作としては、この範囲の条件で、ヒドロキシ化合物等の副生成物を除去しながら、溶融重縮合反応を行えばよい。
溶融重縮合反応は、バッチ式、連続式の何れの方法でも行うことができる。バッチ式で行う場合、反応基質、反応媒、触媒、添加剤等を混合する順番は、所望のポリカーボネート樹脂が得られる限り任意であり、適切な順番を任意に設定すればよい。ただし、ポリカーボネート樹脂及びポリカーボネート樹脂組成物の安定性等を考慮すると、溶融重縮合反応は連続式で行うことが好ましい。
溶融重合法においては、必要に応じて、触媒失活剤を用いても良い。触媒失活剤としてはエステル交換触媒を中和する化合物を任意に用いることができる。その例を挙げると、イオウ含有酸性化合物及びその誘導体などが挙げられる。なお、触媒失活剤は、1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
触媒失活剤の使用量は、前記のエステル交換触媒が含有するアルカリ金属又はアルカリ土類金属に対して、通常0.5当量以上、好ましくは1当量以上であり、また、通常10当量以下、好ましくは5当量以下である。更には、ポリカーボネート樹脂に対して、通常1質量ppm以上であり、また、通常100質量ppm以下、好ましくは20質量ppm以下である。
(ポリカーボネート樹脂)
本発明の製造方法で得られるポリカーボネート樹脂は、射出成形法、押出成形法または圧縮成形法等の通常知られている方法で成形物にすることができる。ポリカーボネート樹脂の成形方法は特に限定されないが、成形品形状に合わせて適切な成形法が選択される。成形品がフィルムまたはシートの形状である場合は押出成形法が好ましく、射出成形法では成形品の自由度が得られる。
また、本発明の製造方法で得られるポリカーボネート樹脂は、種々の成形を行う前に、必要に応じて、熱安定剤、中和剤、紫外線吸収剤、離型剤、着色剤、帯電防止剤、滑剤、潤滑剤、可塑剤、相溶化剤または難燃剤等の添加剤を、タンブラー、スーパーミキサー、フローター、V型ブレンダー、ナウターミキサー、バンバリーミキサーまたは押出機などで混合することもできる。
また、本発明の製造方法で得られるポリカーボネート樹脂は例えば、芳香族ポリカーボネート、芳香族ポリエステル、脂肪族ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリオレフィン、アクリル、アモルファスポリオレフィン、ABS若しくはASなどの合成樹脂、ポリ乳酸若しくはポリブチレンスクシネートなどの生分解性樹脂、またはゴムなどの1種又は2種以上と混練して、ポリマーアロイとしても用いることもできる。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例における各種の製造条件や評価結果の値は、本発明の実施態様における上限又は下限の好ましい値としての意味をもつものであり、好ましい範囲は前記した上限又は下限の値と、下記実施例の値又は実施例同士の値との組み合わせで規定される範囲であってもよい。
(1)内部摩擦角の測定
原料粉体について粉体評価装置(シメックス社製パウダーレオメーターFT−4)を用いて内部摩擦角を測定した。
(2)気力輸送ガス中のO2濃度測定
気力輸送ガス中のO2濃度はインラインO2濃度計にて測定した。
(3)ポリカーボネートペレットYI
ポリカーボネート樹脂の色相は、ASTM D1925に準拠して、ペレットの反射光におけるYI値(イエローインデックス値)を測定して評価した。装置はコニカミノルタ社製分光測色計CM−5を用い、測定条件は測定径30mm、SCEを選択した。シャーレ測定用校正ガラスCM−A212を測定部にはめ込み、その上からゼロ校正ボックスCM−A124をかぶせてゼロ校正を行い、続いて内蔵の白色校正板を用いて白色校正を行った。
白色校正板CM−A210を用いて測定を行い、L*が99.40±0.05、a*が0.03±0.01、b*が−0.43±0.01、YIが−0.58±0.01となることを確認した。ペレットの測定は、内径30mm、高さ50mmの円柱ガラス容器にペレットを40mm程度の深さまで詰めて測定を行った。ガラス容器からペレットを取り出してから再度測定を行う操作を2回繰り返し、計3回の測定値の平均値を用いた。YI値が小さいほど樹脂の黄色味が少なく、色調に優れることを意味する。
(4)ポリカーボネート成型品鉛筆硬度測定
射出成形機(株式会社日本製鋼所製J50E2)を用い、バレル温度280℃、金型温度90℃の条件下にて、厚み3mm、縦60mm、横60mmのポリカーボネート樹脂のプレート(成形体)又はポリカーボネート樹脂組成物のプレート(成形体)を射出成形した。この成形体について、ISO 15184に準拠し、鉛筆硬度試験機(東洋精機株式会社製)を用いて、750g荷重にて測定した鉛筆硬度を求めた。
実施例1
図1に準じる構成の粉体輸送システム100を使用した。
原料調整槽1にビスフェノールC(BPC)(本州化学社製)を約300kg充填した。これを原料貯蔵槽1の槽底の出口配管1aを介して原料供給槽2へ全量排出した。この際、原料貯蔵槽1にはノッカー(エクセン社製)及びバイブレータ(エクセン社製)が備え付けられており、このノッカーを2秒に1回稼働させ、また同時に、バイブレータを連続的に稼働させた。排出の際は出口配管1a閉塞は発生せず、約15分にて全量排出が可能であった。
次に、原料供給槽2から輸送ガス供給機構20を用いて原料粉体を、原料混合槽(図示せず)の上部にある原料貯槽(図示せず)に供給した。原料供給槽2には、不活性ガスを原料供給槽2に供給するための槽底の開口部2bにガス供給を行うためのガス配管22a、原料供給槽2の上部から槽内にガス供給を行うためのガス配管22bが接続されている。ガス配管22には、流量制御装置F1、バルブV1,V2が設けられており、原料供給槽2の開口部2b、原料供給槽2の槽内へ供給するガス量を制御した。なお、原料供給槽2に供給される輸送ガス量Q1のうち、槽内へ供給されるガス量をQ1a、開口部2bに供給されるガス量をQ1bとする。
また、不活性ガスを輸送配管10へ直接供給するためガス配管23には、流量制御装置F2、バルブV3、圧力計P1が設けられ、輸送配管10へ直接供給されるガス量をQ2とする。輸送配管全長さは61mであり、そのうち輸送配管水平配管長さは30mであった。
ジヒドロキシ化合物及びその内部摩擦角、輸送ガス並びに輸送条件を表1にまとめて示す。なお、ガス線速は原料輸送配管全体のガス線速の平均値である。
当該輸送条件では、輸送配管10での原料粉末による閉塞は発生せず、原料粉末のスムーズな輸送が可能であった。
原料貯槽へ輸送された原料粉末は、次いで原料混合槽に供給される。原料混合槽では原料粉末(BPC)を37.6kg(約147mol)とジフェニルカーボネート(DPC)32.2kg(約150mol)に、炭酸セシウムの水溶液を、炭酸セシウムがジヒドロキシ化合物1mol当たり1.5μmolとなるように添加して混合物を調整した。次に該混合物を、攪拌機、熱媒ジャケット、真空ポンプ、還流冷却器を具備した内容量200Lの第1反応器に投入した。
次に、第1反応器内を1.33kPa(10Torr)に減圧し、続いて、窒素で大気圧に復圧する操作を5回繰り返し、第1反応器の内部を窒素置換した。窒素置換後、熱媒ジャケットに温度230℃の熱媒を通じて第1反応器の内温を徐々に昇温させ、混合物を溶解させた。その後、300rpmで撹拌機を回転させ、熱媒ジャケット内の温度をコントロールして、第1反応器の内温を220℃に保った。そして、第1反応器の内部で行われるBPCとDPCのオリゴマー化反応により副生するフェノールを留去しながら、40分間かけて第1反応器内の圧力を絶対圧で101.3kPa(760Torr)から13.3kPa(100Torr)まで減圧した。
続いて、第1反応器内の圧力を13.3kPaに保持し、フェノールをさらに留去させながら、80分間、エステル交換反応を行った。系内を窒素で絶対圧で101.3kPaに復圧の上、ゲージ圧で0.2MPaまで昇圧し、予め200℃以上に加熱した移送配管を経由して、第1反応器内のオリゴマーを第2反応器に圧送した。尚、第2反応器は内容量200Lであり、攪拌機、熱媒ジャケット、真空ポンプ並びに還流冷却管を具備しており、内圧は大気圧、内温は240℃に制御していた。
次に、第2反応器内に圧送したオリゴマーを38rpmで攪拌し、熱媒ジャケットにて内温を昇温し、第2反応器内を40分かけて絶対圧で101.3kPaから13.3kPaまで減圧した。その後、昇温を継続し、さらに40分かけて、内圧を絶対圧で13.3kPaから399Pa(3Torr)まで減圧し、留出するフェノールを系外に除去した。さらに、昇温を続け、第2反応器内の絶対圧が70Pa(約0.5Torr)に到達後、70Paを保持し、重縮合反応を行った。第2反応器内の最終的な内部温度は279℃とした。第2反応器の攪拌機が予め定めた所定の攪拌動力となったときに、重縮合反応を終了した。第2反応器での重合反応時間は120分であった。
このポリカーボネート樹脂を上記の手順に従い、各評価を実施した。結果を表1に示す
実施例2
表1に示すように輸送ガスのガス線速を変更した以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
実施例3
表1に示すように輸送ガスのガス線速を変更し、かつ、輸送ガス量Q2を変更した以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
実施例4
気力輸送ガスの酸素濃度を変更した以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
比較例1
原料調整槽1に、9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン(BHEPF、大阪ガスケミカル社製)を約300kg充填した。これを原料貯蔵槽1の槽底の出口配管1aを介して原料供給槽2へ全量排出した。この際、原料貯蔵槽1にはノッカー(エクセン社製)及びバイブレータ(エクセン社製)が備え付けられていたが、使用しなかった。排出の際は出口配管1a閉塞は発生せず、約15分にて全量排出が可能であった。
次に、原料供給槽2から輸送ガス供給機構20を用いて原料粉体を、原料混合槽(図示せず)の上部にある原料貯槽(図示せず)に供給した。原料供給槽2には、不活性ガスを原料供給槽2に供給するための槽底の開口部2bにガス供給を行うためのガス配管22a、原料供給槽2の上部から槽内にガス供給を行うためのガス配管22bが接続されている。ガス配管22には、流量制御装置F1、バルブV1,V2が設けられており、原料供給槽2の開口部2b、原料供給槽2の槽内へ供給するガス量を制御した。なお、原料供給槽2に供給される輸送ガス量Q1のうち、槽内へ供給されるガス量をQ1a、開口部2bに供給されるガス量をQ1bとする。
また、不活性ガスを輸送配管10へ直接供給するためガス配管23には、流量制御装置F2、バルブV3、圧力計P1が設けられ、輸送配管10へ直接供給されるガス量をQ2とする。輸送配管全長さは61mであり、そのうち輸送配管水平配管長さは30mであった。
ジヒドロキシ化合物及びその内部摩擦角、輸送ガス並びに輸送条件を表1にまとめて示す。なお、ガス線速は原料輸送配管全体のガス線速の平均値である。
当該輸送条件では、輸送配管10での原料粉末による閉塞は発生せず、原料粉末のスムーズな輸送が可能であった。
比較例2
表1に示すように輸送ガスのガス線速を変更した以外は比較例1と同様に原料粉体を移送したが、輸送配管10での原料粉末による閉塞は発生せず、原料粉末のスムーズな輸送が可能であった。結果を表1に示す。
比較例3
原料粉体を2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(BPA、三菱化学社製)とした以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
比較例4
表1に示すように輸送ガスのガス線速を変更した以外は実施例1と同様に原料粉体を移送したが、気力輸送配管にて閉塞が発生し、運転不可となった。結果を表1に示す。
比較例5
表1に示すように輸送ガスのガス線速を変更した以外は実施例1と同様に原料粉体を移送したが、気力輸送配管にて閉塞が発生し、運転不可となった。結果を表1に示す。
比較例6
表1に示すように輸送ガスのガス線速を変更した以外は実施例1と同様に原料粉体を移送したが、気力輸送配管にて閉塞が発生し、運転不可となった。結果を表1に示す。
比較例7
表1に示すように輸送ガスのガス線速を変更した以外は実施例1と同様に原料粉体を移送したが、気力輸送配管にて閉塞が発生し、運転不可となった。結果を表1に示す。
本発明によれば、流動性が悪く、付着性のある芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を粉体原料として用いた場合にも、安定的に原料移送が可能となり、生産量の大きい大規模なスケールでのポリカーボネート樹脂の製造が可能となるため、工業的に有望である。
1 原料貯蔵槽
1a 出口配管
2 原料供給槽
2a 出口配管
2b 開口部
10 輸送配管
20 輸送ガス供給機構
21 不活性ガス供給手段
22,23 ガス配管
22a,22b (ガス配管22から分岐した)ガス配管
100 粉体輸送システム
F1,F2 流量制御装置
G サイトグラス
P1,P2 圧力計
V1〜V3 バルブ
W ロードセル

Claims (12)

  1. 原料供給槽から供給される芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を輸送ガスと共に輸送配管を介して気力輸送で輸送する方法であって、前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の有効内部摩擦角が50°以上であり、かつ、前記輸送配管中の輸送ガスのガス線速を2.5m/sec以上5m/sec以下とすることを特徴とする芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法。
  2. 前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体が、下記式(1)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の輸送方法。
    (式(1)中、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1以上20以下のアルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基を示し、Xは、単結合、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキリデン基、置換若しくは無置換の硫黄原子、又は酸素原子を示す。)
  3. 前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体が、2,2−ビス(4−ヒドロキシ-3−メチルフェニル)プロパンである請求項2に記載の輸送方法。
  4. 前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送量をA[kg/min]、前記輸送ガス量をB[kg/min]としたときに、A/Bが30以上80以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の輸送方法。
  5. 前記輸送配管全長さをC[m]、前記輸送配管における水平配管長さをD[m]としたときに、D/Cが0より大きく、0.5より小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の輸送方法。
  6. 前記輸送配管全長さCが、50[m]以上であることを特徴とする請求項5に記載の輸送方法。
  7. 前記原料供給槽に輸送ガスの一部を供給し、当該輸送ガスの一部と共に前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体を前記輸送配管に供給する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の輸送方法。
  8. 前記原料供給槽に供給する輸送ガス量をQ1[m3/min]、前記輸送配管に直接供給する輸送ガス量をQ2[m3/min]としたときに、Q1/Q2が0.05以上0.3以下である請求項7に記載の輸送方法。
  9. 前記原料供給槽がノッカーおよび/またはバイブレータを有し、前記芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の供給に際し、ノッカーによる衝撃および/またはバイブレータのよる振動を与えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の輸送方法。
  10. 気力輸送に用いる輸送ガスが不活性ガスである請求項1乃至9のいずれか1項に記載の輸送方法。
  11. 不活性ガス中の酸素濃度が5ppm以下である請求項10に記載の輸送方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法で輸送された芳香族ジヒドロキシ化合物粉体と、カーボネート原料とを、原料に用いることを特徴とする芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法。
JP2013193318A 2013-09-18 2013-09-18 芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法及び芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 Pending JP2015059009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013193318A JP2015059009A (ja) 2013-09-18 2013-09-18 芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法及び芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013193318A JP2015059009A (ja) 2013-09-18 2013-09-18 芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法及び芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015059009A true JP2015059009A (ja) 2015-03-30

Family

ID=52816832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013193318A Pending JP2015059009A (ja) 2013-09-18 2013-09-18 芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法及び芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015059009A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6312521A (ja) * 1986-06-30 1988-01-19 Shinko Electric Co Ltd 空気輸送装置
JP2003201343A (ja) * 2002-01-09 2003-07-18 Teijin Ltd 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP2003313285A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Teijin Ltd 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP2013035644A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Sintokogio Ltd 空気輸送装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6312521A (ja) * 1986-06-30 1988-01-19 Shinko Electric Co Ltd 空気輸送装置
JP2003201343A (ja) * 2002-01-09 2003-07-18 Teijin Ltd 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP2003313285A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Teijin Ltd 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP2013035644A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Sintokogio Ltd 空気輸送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5079323B2 (ja) 高品質芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP2011105931A (ja) ポリカーボネート樹脂
JP6252650B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法
JP2008285565A (ja) 熱可塑性樹脂の製造装置および熱可塑性樹脂の製造装置の洗浄方法
KR101442430B1 (ko) 분지 폴리카보네이트
JP6252649B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法
JP5953691B2 (ja) ポリカーボネート樹脂の製造方法
JP2015059009A (ja) 芳香族ジヒドロキシ化合物粉体の輸送方法及び芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法
JP5989358B2 (ja) ポリカーボネート樹脂成形体及びその製造方法
JP5284540B2 (ja) 分岐ポリカーボネートの連続製造方法
JP5903904B2 (ja) ポリカーボネート樹脂成形体及びその製造方法
JP6476926B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びポリカーボネート樹脂成形体
JP2015183083A (ja) ポリカーボネート樹脂の製造方法
JP4641617B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP5233084B2 (ja) ポリカーボネート樹脂の製造装置、ポリカーボネート樹脂の製造方法
JP2012214620A (ja) ポリカーボネート樹脂シート
JP6270304B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法
JP6211405B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法、芳香族ポリカーボネート、及び成形品
JP2013018240A (ja) ポリカーボネート樹脂成形品の製造方法
JP2014169396A (ja) ポリカーボネート樹脂製造方法
JP2013040309A (ja) ポリカーボネート樹脂シート
JP2011246628A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法
JP2012177090A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法
JP5796424B2 (ja) ポリカーボネート樹脂積層体及びその製造方法
JP2012177091A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170314

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170508

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171003