JP2015058987A - チョッパ折り調整システム、チョッパ折り調整方法、チョッパ折り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易かつ正確な折りタイミングを実現できるチョッパ折り調整システム等を提供する。【解決手段】チョッパ折り調整システム1は、上下の搬送ベルト13a、13bで用紙100を搬送し、チョッパブレード12によって用紙100を折るチョッパ折り装置10に設けられる。チョッパ折り調整システム1は、用紙100の折りタイミングを計測するための折りタイミング監視部3aと、折りタイミングが適正範囲内に無い場合、折りタイミングを適正値とするための、上下の搬送ベルト13a、13bの隙間量と搬送ベルトの張力の目標値を算出するチョッパ折り調整装置5と、隙間量と張力を目標値へと調整する制御装置7と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、チョッパ折り装置の折りタイミングの調整を行うチョッパ折り調整システム等に関する。
輪転印刷機には、印刷された用紙を断裁して折り畳む折機が設置される。折機には、用紙を断裁して折り畳んだ折丁をさらに折り畳むための装置として、チョッパ折り装置が用いられている。チョッパ折り装置の例を図7に示す。図7(a)はチョッパ折り装置10を側方から見た図、図7(b)は図7(a)の線a−aに沿った断面を示す図、図7(c)は折りタイミングを示す図である。
図7(a)、(b)に示すように、チョッパ折り装置10では、上下の搬送ベルト13a、13bによって、用紙100が搬送台11上をストッパ15に向かって搬送される。用紙100は、ストッパ15に当たる直前のタイミング(以下、「折りタイミング」という)で、チョッパブレード12の刃先によって搬送台11に設けたスリット11aに押し込まれる。押し込まれた用紙100は、スリット11aの下方に設けた折り込みローラー17によって搬送方向と平行に折り目がつけられ、下方の排紙部(不図示)へ排出される。なお、図7(b)に示すように、上下の搬送ベルト13a、13bは複数組(図の例では4組)存在する。
チョッパブレード12は軸12aを中心として往復揺動を行い、折りタイミングにて用紙100をスリット11aに押し込むが、この折りタイミングが適正でないと、用紙100の折りズレや、用紙100のストッパ15への衝撃によりヤブレ等の不良が発生してしまう。なお、折りタイミングは、図7(c)に示すように、折られる瞬間の用紙100の先端とストッパ15の距離Pで表される。
折りタイミングを調整する方法として、特許文献1では、はすば歯車やクラッチ等を用い印刷機の運転速度に応じて自動的にタイミングを変化させる機構を用いている。また、特許文献2では、搬送ベルトの間に速度調整ベルトを追加し、用紙の搬送速度を調整する機構を用いている。
しかしながら、これらの方法では、折りタイミング調整機構として、クラッチ機構等や、速度調整ベルト用の部材が必要であり、コストが高くなるとともに広いスペースが必要となる。また、機構が複雑になるため、装置のメンテナンス性も悪くなる。さらに、搬送ベルトの経時変化により、同じ折りタイミングの設定でも折りタイミングが変わってしまうことがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、簡易かつ正確な折りタイミングを実現できるチョッパ折り調整システム等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、上下の搬送ベルトで用紙を搬送し、チョッパブレードによって搬送中の用紙を折るチョッパ折り装置の折りタイミングを調整するためのチョッパ折り調整システムであって、前記折りタイミングを計測するための折りタイミング監視部と、前記折りタイミングが適正範囲内に無い場合、前記折りタイミングを適正値とするための、上下の搬送ベルトの隙間量と搬送ベルトの張力の少なくともいずれかの目標値を算出するチョッパ折り調整装置と、少なくとも前記隙間量と前記張力のいずれかを前記目標値へと調整する制御装置と、を有することを特徴とするチョッパ折り調整システムである。
これにより、本発明では、折機の駆動機構の改造や新たな装置を追加するなど、大幅な設備投資をすることなく低コストで折りタイミングの調整が可能となる。また、折りタイミングの変動要因である搬送ベルトの状態を調整することで、精度良く折りタイミングの調整ができる。さらに、本発明のチョッパ折り調整システムは、機構を単純とできるため、メンテナンス性も高い。
上下の前記搬送ベルトの隙間量を計測するための隙間量監視部と、前記搬送ベルトの張力を計測するための張力監視部と、を更に有することが望ましい。
このように、折りタイミングの変動要因である搬送ベルトの状態を常時監視することで、折りタイミングの調整に現在値を反映させることができ精度が向上する。
このように、折りタイミングの変動要因である搬送ベルトの状態を常時監視することで、折りタイミングの調整に現在値を反映させることができ精度が向上する。
前記制御装置は、前記搬送ベルトを搬送する搬送ローラーの位置を上下移動させることで前記隙間量を調整することが望ましい。また、前記搬送ベルトを搬送する搬送ローラーの位置を回転移動させることで前記搬送ベルトの張力を調整することが望ましい。
これにより、簡易な構成で隙間量や張力を調整することが可能である。
これにより、簡易な構成で隙間量や張力を調整することが可能である。
前記張力監視部は、前記搬送ベルトの搬送時の音を取得することが望ましい。
これにより、簡易な構成で搬送ベルトの張力が測定できる。
これにより、簡易な構成で搬送ベルトの張力が測定できる。
第2の発明は、上下の搬送ベルトで用紙を搬送し、チョッパブレードによって搬送中の用紙を折るチョッパ折り装置の折りタイミングを調整するためのチョッパ折り調整方法であって、折りタイミング監視部が、前記折りタイミングを計測するステップと、チョッパ折り調整装置が、前記折りタイミングが適正範囲内に無い場合、前記折りタイミングを適正値とするための、上下の搬送ベルトの隙間量と搬送ベルトの張力の少なくともいずれかの目標値を算出するステップと、制御装置が、少なくとも前記隙間量と前記張力のいずれかを前記目標値へと調整するステップと、を有することを特徴とするチョッパ折り調整方法である。
第3の発明は、上下の搬送ベルトで用紙を搬送し、チョッパブレードによって搬送中の用紙を折るチョッパ折り装置であって、前記用紙の折りタイミングを計測するための折りタイミング監視部と、前記折りタイミングが適正範囲内に無い場合、前記折りタイミングを適正値とするための、上下の搬送ベルトの隙間量と搬送ベルトの張力の少なくともいずれかの目標値を算出するチョッパ折り調整装置と、少なくとも前記隙間量と前記張力のいずれかを前記目標値へと調整する制御装置と、を有することを特徴とするチョッパ折り装置である。
本発明により、簡易かつ正確な折りタイミングを実現できるチョッパ折り調整システム等を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.チョッパ折り調整システム1)
まず、図1を参照して本発明の第1の実施形態に係るチョッパ折り調整システムについて説明する。図1は第1の実施形態に係るチョッパ折り調整システム1を示す図である。
(1.チョッパ折り調整システム1)
まず、図1を参照して本発明の第1の実施形態に係るチョッパ折り調整システムについて説明する。図1は第1の実施形態に係るチョッパ折り調整システム1を示す図である。
このチョッパ折り調整システム1は、図7を用いて説明したチョッパ折り装置10に設けられる。なお、チョッパ折り装置10の上方の搬送ベルト13bは複数の搬送ローラー21a、21b、21c、21d、21eに巻回される無端ベルトである。
チョッパ折りタイミング調整システム1は、折りタイミング監視部3a、張力監視部3b、隙間量監視部3c、チョッパ折り調整装置5、制御装置7等を備える。
折りタイミング監視部3aは、カメラ等を有する。折りタイミング監視部3aは、チョッパ折りされる瞬間の用紙100の先端とストッパ15を撮影するように、チョッパブレード12の往復揺動と同期して撮影を行うように設定される。撮影画像について画像処理を行うことで、用紙100の先端とストッパ15の距離が折りタイミングとして算出可能である。
張力監視部3bは、マイク等を有し、搬送ベルト13bの搬送時に発生する音を取得する。この音が高周波であり高いほど、搬送ベルト13bの張力は高い。搬送ベルト13bの張力が高いほど、用紙100の搬送速度は上昇し、折りタイミングである用紙100の先端とストッパ15の距離が短くなる。
隙間量監視部3cは、カメラ等を有し、上下に対向する搬送ベルト13a、13bを側方から撮影する。撮影画像に対して画像処理を行うことにより、搬送ベルト13a、13b間の距離が隙間量として算出可能である。搬送ベルト13a、13b間の距離が短いほど、用紙100が搬送ベルト13a、13bでしっかりと保持して搬送され搬送速度が高くなり、折りタイミングである用紙100の先端とストッパ15の距離が短くなる。
なお、このチョッパ折り装置10では、前記の図7(b)で説明したように、上下に対向する搬送ベルト13a、13bの組が、用紙100の搬送方向と直交する幅方向に4組配置されている。そこで、張力監視部3b、隙間量監視部3cは、これらの組に対応してそれぞれ4箇所ずつ設けられる。ただし、1つの隙間量監視部3cで全ての搬送ベルト13a、13bを撮影し、搬送ベルト13a、13bの各組の隙間量を求めることも可能である。また、張力監視部3bを1箇所のみに設け、取得した音を基に全ての搬送ベルト13bについて後述する調整を行うようにしてもよい。
チョッパ折り調整装置5は、折りタイミング監視部3aから取得した撮影画像、張力監視部3bから取得した搬送ベルト13bの音、隙間量監視部3cから取得した撮影画像から、それぞれ折りタイミング、搬送ベルト13bの張力、搬送ベルト13a、13bの隙間量を算出する。また、算出した折りタイミングを適正範囲と比較し、適正範囲内に無いときは、折りタイミングを適正値とするため、搬送ベルト13bの張力と、搬送ベルト13a、13bの隙間量を目標値へと制御すべく、制御信号を制御装置7に出力する。
図2はチョッパ折り調整装置5のハードウェア構成を示す図である。図に示すように、チョッパ折り調整装置5は、制御部51、記憶部52、入力部53、表示部54、通信部55等がバス56を介して接続されたコンピュータで実現できる。
制御部51は、CPU、ROM、RAM等で構成される。
CPUは、記憶部52、ROM、記憶媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス56を介して接続された各部を駆動制御し、チョッパ折り調整装置5の処理を実現する。ROMは、不揮発性メモリであり、プログラムやデータ等を恒久的に保持している。RAMは、揮発性メモリであり、記憶部52、ROM、記憶媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部51が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
CPUは、記憶部52、ROM、記憶媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス56を介して接続された各部を駆動制御し、チョッパ折り調整装置5の処理を実現する。ROMは、不揮発性メモリであり、プログラムやデータ等を恒久的に保持している。RAMは、揮発性メモリであり、記憶部52、ROM、記憶媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部51が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部52は、ハードディスクドライブ等であり、制御部51が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ等が格納される。プログラム等は、制御部51のCPUにより必要に応じて読み出され、RAMに移して実行される。
また、本実施形態では、搬送ベルト13bの張力の測定に必要な、搬送ベルト13bの搬送時の音の周波数と張力との関係、および、折りタイミングの調整に必要な、折りタイミング、搬送ベルト13bの張力、搬送ベルト13a、13bの隙間量の関係(図4参照)が記憶部52に格納される。
入力部53は、チョッパ折り調整装置5に対して操作指示、動作指示、データ入力等を行うためのもので、例えば、タッチパネル、キー等の入力装置を有する。
表示部54は、液晶パネル等のディスプレイ装置、およびディスプレイ装置と連携して表示機能を実現するための論理回路等を有する。
表示部54は、液晶パネル等のディスプレイ装置、およびディスプレイ装置と連携して表示機能を実現するための論理回路等を有する。
通信部55は、ネットワーク等を介した通信を媒介する通信インタフェースである。
バス56は、各部間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
バス56は、各部間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
制御装置7は、例えばPLC(programmable logic controller)で実現され、折りタイミングを適正値とすべく、搬送ベルト13bの張力および搬送ベルト13a、13bの隙間量を上記の目標値へと制御するものである。
(2.チョッパ折り調整方法)
次に、チョッパ折り調整システム1によるチョッパ折り調整方法について説明する。図3は、チョッパ折り調整方法の手順を示すフローチャートであり、図のS1〜S6はチョッパ折り調整装置5の制御部51が実行する処理であり、S7は制御装置7が実行する処理である。
次に、チョッパ折り調整システム1によるチョッパ折り調整方法について説明する。図3は、チョッパ折り調整方法の手順を示すフローチャートであり、図のS1〜S6はチョッパ折り調整装置5の制御部51が実行する処理であり、S7は制御装置7が実行する処理である。
本実施形態では、チョッパ折り装置10の稼働中、前記したように、チョッパ折り調整装置5が、折りタイミング監視部3a、隙間量監視部3cから撮影画像を取得するとともに、張力監視部3bから搬送ベルト13bの搬送時の音を取得する(S1)。
そして、チョッパ折り調整装置5は、折りタイミング監視部3aからの撮影画像に対し画像処理等を行って、チョッパブレード12で折られる瞬間の用紙100の先端とストッパ15との距離を、現在の折りタイミングを示す値として算出する。そして、この値が予め定められた適正範囲内にあるか否かを判定する(S2)。
適正範囲は、例えば、適正値と、適正値との差異を許容する許容値の組み合わせとして予めチョッパ折り調整装置5に設定、入力し、記憶部52に格納しておく。この場合、適正範囲は(適正値)±(許容値)となる。
適正範囲や適正値等は、例えば紙種、斤量、厚み、表面状態(コーティングの有無等)などの用紙100の種類や、昇速、定常運転、減速など、チョッパ折り装置10を含む折機の稼動状態の条件ごとに設定し、S2では、これらの条件に応じた値を用いることができる。ただし、適正範囲や適正値等の設定方法はこれに限らず、精度良く折りタイミングの調整を行うべく、様々に定めることができる。
こうして折りタイミングの判定を行い、現在の折りタイミングが適正範囲内にあれば(S3;Yes)、そのまま処理を終了し、チョッパ折り装置10によるチョッパ折りを続ける。
一方、現在の折りタイミングが適正範囲内に無ければ(S3;No)、チョッパ折り調整装置5は、張力監視部3bから取得した搬送ベルト13bの搬送時の音から、記憶部52に格納された搬送ベルト13bの音の周波数と張力との関係を用いて、現在の各搬送ベルト13bの張力を算出する。また、隙間量監視部3cから取得した撮影画像を基に、画像処理等を行って、上下の搬送ベルト13a、13bの各組の上下方向の距離を、現在の隙間量として取得する(S4)。
そして、チョッパ折り調整装置5は、現在の折りタイミングと搬送ベルト13bの張力、搬送ベルト13a、13bの隙間量から、折りタイミングを適正値とするための、搬送ベルト13bの張力、搬送ベルト13a、13bの隙間量の制御値を算出する(S5)。
以下、S5における制御値の算出について図4を参照して説明する。図4は、横軸を搬送ベルト13bの張力、縦軸を折りタイミングとして、搬送ベルト13a、13b間の隙間量ごとにこれらの関係をプロットしたものである。なお、図において、折りタイミング、張力、隙間量はそれぞれd1<d2<d3、N1<N2<N3<N4、t1<t2<t3の順で大きい。このような関係は、予めデータとしてチョッパ折り調整装置5の記憶部52に格納される。
本実施形態において、例えば図4のAで示すように、現在の折りタイミングがd3であり、搬送ベルト13bの張力がN1、搬送ベルト13a、13bの隙間量がt3であったとする。チョッパ折り調整装置5は、この折りタイミングを適正値d1へと調整する場合、図4に示す関係を用いて、図4のBに示すように、張力の目標値としてN2、隙間量の目標値としてt1を算出することができる。
なお、図4のC1、C2に示すように、折りタイミングの適正値がd2の場合、これを実現するためには、張力N1、隙間量t2の目標値の組み合わせと、張力N3、隙間量t3の目標値の組み合わせがある。このように、折りタイミングの適正値を実現する張力と隙間量の目標値の組み合わせが複数存在する場合、選択基準として、用紙の厚みや、ベルトへの負担を考慮することができる。
例えば、用紙100の厚みを考慮する場合、チョッパ折り調整装置5に、用紙100の厚みを予め入力しておき、用紙100の厚みが所定値以上の場合は隙間量が大きい方を、所定値未満の場合は隙間量を小さい方を選択するようにしておく。図4のC1、C2の比較では、前者の場合、C2に示す張力N3、隙間量t3の目標値の組み合わせが選択され、後者の場合、C1に示す張力N1、隙間量t2の目標値の組み合わせが選択される。こうして隙間量を用紙100の厚さに合わせることで、用紙100の破れ等、搬送時のトラブルを防ぐことができる。
一方、搬送ベルト13bへの負担を考慮する場合は、張力が低いほうが負担が軽くなるため、張力が低いものを優先的に選択するようにしておく。図4のC1、C2の比較では、C1に示すように、張力N1、隙間量t2の目標値の組み合わせが選択される。
この他、折りタイミングの適正値を実現するための張力と隙間量の目標値を算出するロジックとしては様々なものが考えられる。例えば、上記と同様に、張力が低い目標値の組み合わせ(例えば、図4のC1とC2の比較では、C1)を優先的に選択した上で、その組み合わせにおける隙間量と、用紙100の厚みを比較し、比較結果に応じて別の目標値を選択することも可能である。例えば隙間量が用紙100の厚みに対して小さい場合、より隙間量の大きい組み合わせを選択する(例えば、図4のC1とC2の比較では、C2)。
さらに、図4に示す関係は、前記したような用紙100の種類や折機の稼働状態ごとに作成して記憶部52に格納しておき、用紙100の種類に対応するものを用いて目標値の算出を行うことも可能である。
チョッパ折り調整装置5は、S5において、搬送ベルト13bの張力、搬送ベルト13a、13bの隙間量の目標値を以上のように算出する。そして、搬送ベルト13bの張力、搬送ベルト13a、13bの隙間量の目標値から、現在の張力、隙間量の値をそれぞれ減算し、張力と隙間量の制御値を算出する。
そして、チョッパ折り調整装置5は、搬送ベルト13bの張力、搬送ベルト13a、13bの隙間量の制御値を制御信号として制御装置7に出力する(S6)。
制御装置7は、上記の制御値に対応する分だけ、搬送ベルト13bの張力と搬送ベルト13a、13bの隙間量を現在値から変化させ、目標値へと調整し、チョッパ折りタイミングが前記の適正値となるようにする(S7)。
例えば、制御装置7は、搬送ローラー21a、21bの支持部材211(図1参照)に付属するエアシリンダ(不図示)を前記した隙間量の制御値に対応する長さ分だけ伸縮させ、搬送ローラー21a、21bの位置を上下移動させる。これにより、上下の搬送ベルト13a、13bの各組の隙間量が増減する。
また、搬送ローラー21dの支持部材211を前記した張力の制御値に対応する角度分だけ回転させ、搬送ローラー21dの位置を図1の矢印aに示すように回転移動させる。これにより、搬送ベルト13bの張力を増減させる。
こうして搬送ベルト13bの張力と搬送ベルト13a、13bの隙間量を調整することにより、折りタイミングを適正値へと適宜調整しつつ、チョッパ折り装置10による用紙100のチョッパ折りを行う。
なお、上記では搬送ベルト13bの張力と搬送ベルト13a、13bの隙間量の両方を制御したが、いずれか一方だけ制御するようにしてもよい。この場合は当該一方についてのみ目標値を求め制御値を算出することになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、折機の駆動機構の改造や新たな装置を追加するなど、大幅な設備投資をすることなく低コストで折りタイミングの調整が可能となる。また、折りタイミングの変動要因である搬送ベルト13a、13bの状態を調整することで、精度良く折りタイミングの調整ができる。さらに、チョッパ折り調整システム1は、機構が単純であるため、メンテナンス性も高い。
また、隙間量監視部3c、張力監視部3bによって現在の隙間量と張力を計測し、折りタイミングの変動要因である搬送ベルト13a、13bの状態を常時監視するため、折りタイミングの調整に現在値を反映させることができ精度が向上する。
なお、本実施形態では、張力監視部3bが搬送ベルト13bの搬送時の音を取得するが、これに限ることはない。例えば搬送ベルト13bから搬送ローラーに加わる圧力を計測することでも搬送ベルト13bの張力が測定できる。ただし、本実施形態のように搬送時の音を取得することで、簡易な構成で搬送ベルト13bの張力が測定できる。また、張力監視部3bのメンテナンスが容易である利点もある。
また、制御装置7は、搬送ローラー21a、21bの位置を上下移動させることで隙間量を調整し、搬送ローラー21dの位置を回転移動させることで搬送ベルト13bの張力を調整するので、簡易な構成で隙間量や張力を調整することが可能である。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態に係るチョッパ折り調整システム1aを示す図である。このチョッパ折り調整システム1aは、第1の実施形態のチョッパ折り調整システム1と同様であるが、張力監視部3bと隙間量監視部3cが省略され、張力と隙間量の監視が省略される点で異なる。
図5は、第2の実施形態に係るチョッパ折り調整システム1aを示す図である。このチョッパ折り調整システム1aは、第1の実施形態のチョッパ折り調整システム1と同様であるが、張力監視部3bと隙間量監視部3cが省略され、張力と隙間量の監視が省略される点で異なる。
図6に、このチョッパ折り調整システム1aによるチョッパ折り調整方法の手順を示す。第2の実施形態でも、チョッパ折り調整装置5が折りタイミング監視部3aから撮影画像を取得する(S11)と、前記と同様、この撮影画像を基に現在の折りタイミングを算出し、予め定められた適正範囲内にあるか否かを判定する(S12)。
現在の折りタイミングが適正範囲内にあれば(S13;Yes)、そのまま処理を終了する。一方、適正範囲内に無ければ(S13;No)、チョッパ折り調整装置5は、折りタイミングを適正値とするための、搬送ベルト13bの張力、搬送ベルト13a、13bの目標値を算出する(S14)。
S14では、第1の実施形態と同様、図4に示す関係を用いて、例えば図4のAに示すように折りタイミングの適正値をd1とする場合、搬送ベルト13bの張力の目標値としてN2、搬送ベルト13a、13bの隙間量の目標値としてt1を算出することができる。
次いで、チョッパ折り調整装置5は、搬送ベルト13bの張力、搬送ベルト13a、13bの隙間量の目標値を制御信号として制御装置7に出力する(S15)。
制御装置7は、搬送ベルト13bの張力および搬送ベルト13a、13bの隙間量を、上記の目標値へと調整し、チョッパ折りタイミングが適正値となるようにする(S16)。張力および隙間量の調整については、例えば、搬送ローラー21a、21bの支持部材211(図1参照)に付属するエアシリンダ(不図示)を、隙間量の目標値に対応する長さまで伸縮させたり、搬送ローラー21dの支持部材211を、張力の目標値に対応する角度まで回転させる。これにより、搬送ベルト13a、13bの隙間量や搬送ベルト13bの張力を調整できる。
本実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。また装置構成がより簡単であるという利点がある。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a;チョッパ折り調整システム
3a;折りタイミング監視部
3b;張力監視部
3c;隙間量監視部
5;チョッパ折り調整装置
7;制御装置
10;チョッパ折り装置
12;チョッパブレード
13a、13b;搬送ベルト
21a、21b、21c、21d、21e;搬送ローラー
100;用紙
3a;折りタイミング監視部
3b;張力監視部
3c;隙間量監視部
5;チョッパ折り調整装置
7;制御装置
10;チョッパ折り装置
12;チョッパブレード
13a、13b;搬送ベルト
21a、21b、21c、21d、21e;搬送ローラー
100;用紙
Claims (7)
- 上下の搬送ベルトで用紙を搬送し、チョッパブレードによって搬送中の用紙を折るチョッパ折り装置の折りタイミングを調整するためのチョッパ折り調整システムであって、
前記折りタイミングを計測するための折りタイミング監視部と、
前記折りタイミングが適正範囲内に無い場合、前記折りタイミングを適正値とするための、上下の搬送ベルトの隙間量と搬送ベルトの張力の少なくともいずれかの目標値を算出するチョッパ折り調整装置と、
少なくとも前記隙間量と前記張力のいずれかを前記目標値へと調整する制御装置と、
を有することを特徴とするチョッパ折り調整システム。 - 上下の前記搬送ベルトの隙間量を計測するための隙間量監視部と、
前記搬送ベルトの張力を計測するための張力監視部と、
を更に有することを特徴とする請求項1記載のチョッパ折り調整システム。 - 前記制御装置は、前記搬送ベルトを搬送する搬送ローラーの位置を上下移動させることで前記隙間量を調整することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のチョッパ折り調整システム。
- 前記制御装置は、前記搬送ベルトを搬送する搬送ローラーの位置を回転移動させることで前記搬送ベルトの張力を調整することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチョッパ折り調整システム。
- 前記張力監視部は、前記搬送ベルトの搬送時の音を取得することを特徴とする請求項2に記載のチョッパ折り調整システム。
- 上下の搬送ベルトで用紙を搬送し、チョッパブレードによって搬送中の用紙を折るチョッパ折り装置の折りタイミングを調整するためのチョッパ折り調整方法であって、
折りタイミング監視部が、前記折りタイミングを計測するステップと、
チョッパ折り調整装置が、前記折りタイミングが適正範囲内に無い場合、前記折りタイミングを適正値とするための、上下の搬送ベルトの隙間量と搬送ベルトの張力の少なくともいずれかの目標値を算出するステップと、
制御装置が、少なくとも前記隙間量と前記張力のいずれかを前記目標値へと調整するステップと、
を有することを特徴とするチョッパ折り調整方法。 - 上下の搬送ベルトで用紙を搬送し、チョッパブレードによって搬送中の用紙を折るチョッパ折り装置であって、
前記用紙の折りタイミングを計測するための折りタイミング監視部と、
前記折りタイミングが適正範囲内に無い場合、前記折りタイミングを適正値とするための、上下の搬送ベルトの隙間量と搬送ベルトの張力の少なくともいずれかの目標値を算出するチョッパ折り調整装置と、
少なくとも前記隙間量と前記張力のいずれかを前記目標値へと調整する制御装置と、
を有することを特徴とするチョッパ折り装置。
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- 2013-09-17 JP JP2013191740A patent/JP2015058987A/ja active Pending
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JP2018154071A (ja) * | 2017-03-21 | 2018-10-04 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置及び搬送方法 |
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