JP2015058885A - 自動車用電子制御装置 - Google Patents

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嘉一 伊藤
Yoshikazu Ito
嘉一 伊藤
守 小倉
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守 小倉
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Abstract

【課題】常時給電される揮発性メモリが記憶内容を保持しているか否かを判定する専用回路を省略する。
【解決手段】ECU10には、サブマイコン16に常時給電される電圧V2がサブマイコン16の最低動作電圧以上であるか否かを監視するとともに、揮発性メモリであるBuRAM14Bに常時給電される電圧V1がBuRAM14Bの記憶内容を保持できる最低保持電圧以上であるか否かを実質的に監視できる副電源監視回路28が実装される。副電源回路28は、電圧V2に異常が発生していると判定した場合、サブマイコン16をリセットする信号をサブマイコン16に出力する。サブマイコン16が復帰したとき、内蔵RAMに記憶されている記憶保持フラグは、BuRAM14が記憶内容を保持していないことを示す論理値となる。メインマイコン14は、サブマイコン16の記憶保持フラグに基づいて、BuRAM14Bの記憶内容に誤りがあるか否かを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車に搭載された車載機器を制御する自動車用電子制御装置に関する。
自動車用電子制御装置には、自動車に搭載された車載機器に対する制御処理を実行する制御用マイクロコンピュータが実装されるとともに、この制御用マイクロコンピュータへ給電する主電源回路と、これとは別に、制御用マイクロコンピュータに内蔵された揮発性メモリへ常時給電する副電源回路と、を実装したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−180234号公報
ところで、自動車用電子制御装置には、常時給電される揮発性メモリが記憶内容を保持しているか否かを判定するために、揮発性メモリへの給電状態に異常が発生したか否かを検出する電源異常検出回路や、電源から副電源回路へ向けて延びる電源ラインの断線等を検出するバッテリ配線断線検出回路などの専用回路が実装される場合がある。
また、自動車用電子制御装置には、制御用マイクロコンピュータの動作を監視して異常が発生しているか否かを判断するために、制御用マイクロコンピュータと通信可能に接続された監視用マイクロコンピュータが実装される場合がある。
しかしながら、監視用マイクロコンピュータを実装しつつ、常時給電される揮発性メモリが記憶内容を保持しているか否かを判定する専用回路を実装すると、制御用マイクロコンピュータの入出力ポートや自動車用電子制御装置における部品実装面積が不足するおそれがある。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、常時給電される揮発性メモリが記憶内容を保持しているか否かを判定する専用回路を省略した自動車用電子制御装置を提供することを目的とする。
このため、本発明に係る自動車用電子制御装置は、自動車に搭載された車載機器の制御処理を行う制御処理手段と、制御処理手段の動作を監視する監視処理を行う監視処理手段と、電源から制御処理手段の揮発性記憶部へ常時給電する第1給電手段と、第1給電手段と電源との間に接続されて、監視処理手段へ常時給電する第2給電手段と、電源から監視処理手段への給電状態を監視して異常が発生しているか否かを判定し、給電状態に異常が発生していると判定した場合には、異常の発生を監視処理手段に報知する異常判定手段と、を含んでいる。そして、監視処理手段は、異常判定手段から異常の発生が報知された場合、さらに制御処理手段へ異常の発生を報知する。
本発明の自動車用電子制御装置によれば、常時給電される揮発性メモリが記憶内容を保持しているか否かを判定する専用回路を省略することができる。
自動車用電子制御装置における内部構成の一例を示す構成図である。 自動車用電子制御装置に車載バッテリを接続して最初に電源リレーをオンにしたときの自動車用電子制御装置の動作を示すタイミングチャートである。 図2に示す自動車用電子制御装置の動作の後、電源リレーをオンにするたびに起こる自動車用電子制御装置の動作を示すタイミングチャートである。 メインマイコンがスタンバイモードの状態で電源電圧Vbが瞬間的に低下した場合の自動車用電子制御装置の動作を示すタイミングチャートである。 メインマイコンが通常処理を行なっている状態で電源電圧Vbが瞬間的に低下した場合の自動車用電子制御装置の動作を示すタイミングチャートである。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、本発明に係る自動車用電子制御装置の一例を示す図である。
図1に示す自動車用電子制御装置(以下、「ECU(Electric Control Unit)」)10は、自動車に搭載されたエンジンなどの車載機器12を制御する機能を有する。
ECU10は、車載機器12の制御処理を行う制御処理手段としてのメインマイクロコンピュータ(以下、「メインマイコン」という)14と、通信可能に接続されたメインマイコン14と協働してメインマイコン14の動作(演算機能)を監視する監視処理を行う監視処理手段としてのサブマイクロコンピュータ(以下、「サブマイコン」という)16と、を有している。
メインマイコン14は、各種の制御プログラムを実行する処理装置であるCPU(Central Processing Unit)14Aと、電力供給により記憶内容を保持し、メインマイコン14の状態を表す情報(例えば、制御機器12の制御データ、メインマイコン14の動作監視結果の履歴、各種学習値などのデータ)を退避するためのバックアップRAM(Random Access Memory)と呼ばれる揮発性記憶部としての揮発性メモリ(以下、「BuRAM」という)14Bと、制御プログラムや制御定数などを記憶する不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)14Cを含んで構成される。
なお、BuRAM14Bとしては、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Memory)などを用いることができるが、本実施形態では、説明の便宜上、BuRAM14BはSRAMであるものとする。また、ROMとして、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やマスクROMなどを用いることができる。
メインマイコン14には、電源としての車載バッテリ18から電源リレー(あるいはイグニッションスイッチ)20を介して電源電圧Vb(例えば、12ボルト)が印加される主電源回路22が接続されている。
主電源回路22は、電源電圧Vbをメインマイコン14などに適した電圧に変換する機能を有し、例えば、電源電圧Vbから電圧レベルVm1(例えば、5ボルト)を生成してECU10内の各部に供給する第1電圧生成部22Aと、この第1電圧生成部22Aで生成された電圧Vm1からさらにメインマイコン14に適した電圧Vm2(例えば、1.2ボルト)を生成する第2電圧生成部22Bと、を備えている。
また、主電源回路22は、この主電源回路22で生成される電圧、例えば、第1電圧生成部22Aで生成される電圧Vm1を監視して、電圧Vm1にメインマイコン14の動作に影響を与える程度の異常が発生しているか否か、あるいは、異常発生の可能性があるか否かを、例えば、電圧Vm1が所定電圧Vm0以下(例えば、4.7ボルト以下)に低下したか否かにより判定する主電源監視部22Cを備えている。そして、主電源監視部22Cは、電圧Vm1に異常が発生していると判定した場合、あるいは、異常発生の可能性があると判定した場合、メインマイコン14をリセットするリセット信号の電圧レベルをLowにしてメインマイコン14へ出力する。一方、主電源監視部22Cは、電圧Vm1に異常が発生していないと判定した場合、あるいは、異常発生の可能性がないと判定した場合、メインマイコン14をリセットするリセット信号の電圧レベルをHighにしてメインマイコン14へ出力する。
メインマイコン14のBuRAM14Bは、車載バッテリ18から電源電圧Vbが直接印加される第1給電手段としてのメインマイコン14用副電源回路(以下、「第1副電源回路」という)24と接続され、電源リレー20のオフ時にもBuRAM14Bへ電力が供給されるようになっている。第1副電源回路24は、BuRAM14Bの記憶内容を保持するための最低保持電圧(例えば、2.0ボルト)を確保するために、電源電圧Vbを適切な電圧V1(例えば、2.6ボルト)に変換してBuRAM14Bに常時給電している。なお、ECU10は、メインマイコン14をリセットしても、BuRAM14Bの記憶内容は失われず、BuRAM14Bではない他の揮発性メモリ(図示省略)の記憶内容などがリセットされるように構成されている。
一方、サブマイコン16は、メインマイコン14と同様に、CPU16A及びRAM16B等を備えている。また、サブマイコン16は、電源リレー20を介さずに、車載バッテリ18から電源電圧Vbが直接印加される第2給電手段としてのサブマイコン16用副電源回路(以下、「第2副電源回路」という)26と接続されて、電源リレー20のオフ時にもサブマイコン16には電力が供給されるようになっている。第2副電源回路26は、電源電圧Vbをサブマイコン16に適した電圧V2(例えば、5ボルト)に変換する機能を有し、第1副電源回路24と車載バッテリ18との間に接続されている。
また、サブマイコン16の最低動作電圧(例えば、2.7ボルト)を確保するために、車載バッテリ18からサブマイコン16への給電状態を監視して異常が発生しているか否かを判定し、給電状態に異常が発生していると判定した場合に、異常の発生を監視処理手段に報知する異常判定手段としての副電源監視回路28が、第2副電源回路26とサブマイコン16との間に接続されている。なお、副電源監視回路28において判定される異常の発生有無には、異常発生の可能性があるか否かも含まれるものとする。
本実施形態において、副電源監視回路28は、例えば、第2副電源回路26からサブマイコン16へ給電される電圧V2が所定電圧V0以下(例えば、3.1ボルト以下)となった場合に、サブマイコン16をリセットするリセット信号の電圧レベルをHighにしてサブマイコン16へ出力する一方、第2副電源回路26からサブマイコン16へ給電される電圧V2が所定電圧V0未満となった場合に、サブマイコン16をリセットするリセット信号の電圧レベルをLowにしてサブマイコン16へ出力する。
ここで、所定電圧V0は、第2副電源回路26から給電される電圧V2が所定電圧V0以上である場合にサブマイコン16の最低動作電圧を確保できるように設定されるだけでなく、同時に、第1副電源回路24から給電される電圧V1が、BuRAM14Bの記憶内容を保持する最低保持電圧以上の電圧レベルとなるように設定されている。したがって、副電源監視回路28は、サブマイコン16に対する給電状態だけでなく、BuRAM14Bに対する給電状態も監視していることになるので、BuRAM14Bに対する給電状態の異常を判定するための専用回路を必要としない。
なお、副電源監視回路28により第1副電源回路24と車載バッテリ18との間の断線を検出できるようにするため、第2副電源回路26は、可能な限り第1副電源回路24の近傍に接続されてもよい。また、副電源監視回路28は、第2副電源回路26とサブマイコン16との間ではなく、車載バッテリ18と第2副電源回路26との間に接続されて、電源電圧Vbを監視してもよい。
ECU10は、一端が主電源回路22と電源リレー20との間に接続され、他端が車載バッテリ18と第1副電源回路24との間のうち、第2副電源回路26との接続点よりも車載バッテリ18側に接続された第1ダイオード30と、第2副電源回路26との接続点と車載バッテリ18との間に介挿された第2ダイオード32と、を備えているが、これらは、電源リレー20のオン・オフによる第1副電源回路24及び第2副電源回路26へ供給される電圧の低下を抑制する機能を果たしている。
以上のような構成により、ECU10は、車載機器12の制御機能、及びメインマイコン14の動作を監視する監視機能の他、自動車における電源異常(例えば、車載バッテリ18の負荷変動による電源電圧Vbの低下、車載バッテリ18自体の異常、車載バッテリ18からECU10へ延びる電源ラインの断線など)が発生したか否か、あるいは電源に異常発生の可能性があるか否かの判定結果に基づいて、BuRAM14Bの記憶内容に誤りが発生しているか否かを診断する機能を有しており、以下では係る診断機能について詳述する。なお、誤りが発生しているか否かの診断には、誤りが発生している可能性があるか否かの診断も含まれるものとする。
図2は、ECU10に車載バッテリ18を接続して最初に電源リレー20をオンにしたときのECU10の動作をタイミングチャートとして示している。
時刻t1において、車載バッテリ18がECU10に接続されたとすると、電源リレー20はオン(ON)になっていないので、主電源回路22には電源電圧Vbが印加されず、メインマイコン14に対して給電が行われない。また、メインマイコン14の第1電圧生成部22Aで生成される電圧Vm1は、0に近い値であり、主電源監視部22Cにおいて所定電圧Vm0未満と判定されるから、主電源監視部22Cからメインマイコン14に対して出力されるリセット信号の電圧レベルはLowとなる。一方、第1副電源回路24には電源電圧Vbが印加され、メインマイコン14のBuRAM14Bには電圧V1が給電される。このようなメインマイコン14の状態をスタンバイモードというものとする。
また、時刻t1において、車載バッテリ18がECU10に接続されたとすると、第2副電源回路26には電源電圧Vbが印加され、サブマイコン16には電圧V2が給電される。電源異常が発生していなければ、第2副電源回路26で生成される電圧V2は副電源監視回路28において所定電圧V0以上と判定されるから、副電源監視回路28からサブマイコン16に対して出力されるリセット信号の電圧レベルはLowからHighへ変化する。
ここで、サブマイコン16は、副電源監視回路28からサブマイコン16へ出力されるリセット信号の電圧レベルがLowからHighへ変化したときに2つの論理値(例えば、「1」及び「0」)のうち、1つの論理値(例えば、「1」)を示すフラグを、内蔵するRAM16Bに記憶している。
副電源監視回路28からサブマイコン16へ出力されるリセット信号がLowからHighに変化したということは、リセット信号が変化する直前に、第2副電源回路26で生成される電圧V2が所定電圧V0未満であった(サブマイコン16への給電状態に異常があった)ということであり、第1副電源回路24から給電される電圧V1がBuRAM14Bの記憶内容を保持できる最低保持電圧未満であったと推定されるので、BuRAM14Bは記憶内容を少なくとも一部保持できなかったと判断できる。
したがって、上記フラグは、BuRAM14Bが記憶内容を保持できているか否かを示す記憶保持フラグであり、この記憶保持フラグが「1」の場合にはBuRAM14Bの記憶内容を少なくとも一部保持できなかったと判断できる一方、記憶保持フラグが「0」の場合には、BuRAM14Bが記憶内容を保持できているとの判断が可能である。
時刻t1においては、前述のように、サブマイコン16のリセット信号の電圧レベルはLowからHighへ変化するので、サブマイコン16のRAM16Bに記憶された記憶保持フラグは「1」となる。
なお、図2中の(0)は、それぞれ、必ずしも0ボルトであることを意味するものではなく、単に0ボルトに近い電圧を意味するものであり、特に、第1電圧生成部22Aで生成される電圧Vm1については、所定電圧Vm0未満の電圧であり、第2副電源回路26から給電される電圧V2については、所定電圧V0未満の電圧であればよい。以下、図3〜図5についても同様である。
時刻t2において、電源リレー20がオフ(OFF)からオンとなったとすると、メインマイコン14には主電源回路22を介して給電が開始され、これに伴い、第1電圧生成部22Aで生成される電圧Vm1が所定電圧Vm0以上となり、主電源監視部22Cはメインマイコン14に出力するリセット信号をLowからHighへと変化させる。そして、メインマイコン14はイニシャル処理を開始する。
具体的には、メインマイコン14におけるBuRAM14B以外の揮発性メモリをリセットして、BuRAM14B以外の揮発性メモリの誤った記憶内容に基づいて制御機器の制御処理やメインマイコン14の動作を監視する監視処理を行わないようにしている。
また、メインマイコン14は、サブマイコン16のRAM16Bから記憶保持フラグの情報を取得する。これにより、サブマイコン16は、副電源監視回路28から給電状態の異常発生を報知された場合に、この異常発生をメインマイコン14へさらに報知している。そして、メインマイコン14は、取得した記憶保持フラグの情報に基づいて、BuRAM14Bの記憶内容に誤りがあるか否かを診断する。記憶保持フラグが「1」の場合には、BuRAM14Bは記憶内容を保持できていないので、メインマイコン14はBuRAM14Bの記憶内容に誤りがあると診断して、BuRAM14Bをリセットする。一方、記憶保持フラグが「0」の場合には、BuRAM14Bは記憶内容を保持できているので、メインマイコン14は、BuRAM14Bの記憶内容に誤りがないと診断して、BuRAM14Bをリセットしない。
時刻t2では、記憶保持フラグが「1」であり、BuRAM14Bは記憶内容を少なくとも一部保持できなかったと判断されるため、メインマイコン14において、BuRAM14Bの記憶内容に誤りがあったと診断して、BuRAM14Bをリセットする。
時刻t3において、イニシャル処理が終了したとすると、メインマイコン14は通常処理を開始する。具体的には、メインマイコン14は、制御機器の制御処理や、監視処理を行うサブマイコン16と協働した演算処理などを行う。
また、メインマイコン14は、サブマイコン16に対し、サブマイコン16のRAM16Bに記憶されている記憶保持フラグを「1」から「0」へ変化させるよう指示する。
時刻t4において、電源リレー20をオフにしたとすると、メインマイコン14の状態は、再び、スタンバイモードとなる。すなわち、メインマイコン14に対して給電が行われず、主電源監視部22Cからメインマイコン14に対して出力されるリセット信号の電圧レベルはLowとなるが、メインマイコン14の揮発性メモリには電圧V1が給電された状態となる。
図3は、図2におけるECU10の動作の後、電源リレー20をオンにするたびに起こるECU10の動作をタイミングチャートとして示している。
時刻t5において、電源リレー20をオンにしたとすると、時刻t2のときと同様に、メインマイコン14には主電源回路22を介して給電が開始され、これに伴い、第1電圧生成部22Aで生成される電圧Vm1が所定電圧Vm0以上となり、主電源監視部22Cはメインマイコン14に出力するリセット信号をLowからHighへと変化させる。メインマイコン14はスタンバイモードから移行してイニシャル処理を開始する。
しかし、イニシャル処理において、メインマイコン14がBuRAM14Bをリセットしない点が時刻t2のときと異なる。
これは、時刻t3において、メインマイコン14が、サブマイコン16のRAM16Bに記憶されている記憶保持フラグを「1」から「0」へ変化させた後、時刻t5までに、第2副電源回路26から給電される電圧V2が所定電圧V0を下回ることがなかったとすれば、副電源監視回路28からサブマイコン16に対して出力されるリセット信号の電圧レベルが変化しないため、記憶保持フラグも「0」から「1」に変化しないからである。
時刻t6において、メインマイコン14は、時刻t3のときと同様に、通常処理を開始する。ただし、サブマイコン16のRAM16Bに記憶されている記憶保持フラグがすでに「0」となっていることから、メインマイコン14は、記憶保持フラグを「0」に維持するよう指示する点で異なる。
図4は、メインマイコン14がスタンバイモードの状態で電源電圧Vbが瞬間的に低下した後に、電源リレー20をオンにしたときのECU10の動作をタイミングチャートとして示している。
時刻t7において、電源電圧Vbが低下して第2副電源回路26から給電される電圧V2が所定電圧V0未満となった(すなわち、第1副電源回路24から給電される電圧が最低保持電圧を下回ると推定される)とすると、副電源監視回路28からサブマイコン16に対して出力されるリセット信号の電圧レベルは、HighからLowへと変化する。
時刻t8において、電源電圧Vbが正常な電圧に復帰したとすると、第2副電源回路26から給電される電圧V2が所定電圧V0以上となり、副電源監視回路28からサブマイコン16に対して出力されるリセット信号の電圧レベルは、LowからHighへと変化する。このため、サブマイコン16のRAM16Bに記憶された記憶保持フラグは、「1」となる。
時刻t9において、電源リレー20がオンになったとすると、時刻t2のときと同様に、メインマイコン14には主電源回路22を介して給電が開始され、これに伴い、第1電圧生成部22Aで生成される電圧Vm1が所定電圧Vm0以上となり、主電源監視部22Cはメインマイコン14に出力するリセット信号をLowからHighへと変化させる。そして、メインマイコン14は時刻t2のときと同様にイニシャル処理を開始する。
時刻t10において、イニシャル処理が終了したとすると、時刻t3のときと同様に、メインマイコン14は通常処理を開始するとともに、サブマイコン16に対し、サブマイコン16のRAM16Bに記憶されている記憶保持フラグを「1」から「0」へ変化させるよう指示する。
図5は、メインマイコン14が通常処理を行なっている状態で電源電圧Vbが瞬間的に低下した場合のECU10の動作をタイミングチャートとして示している。
時刻t11において、電源電圧Vbが低下して第1電圧生成部22Aで生成された電圧Vmが所定電圧Vm0未満となったとすると、主電源監視部22Cからメインマイコン14に対して出力されるリセット信号の電圧レベルは、HighからLowへと変化する。また、メインマイコン14は通常処理を直ちに中止する。
また、時刻t11において、電源電圧Vbが低下して第2副電源回路26から給電される電圧V2も所定電圧V0未満となった(すなわち、第1副電源回路24から給電される電圧が最低保持電圧を下回ると推定される)とすると、副電源監視回路28からサブマイコン16に対して出力されるリセット信号の電圧レベルは、HighからLowへと変化する。
時刻t12において、電源電圧Vbが正常な電圧に復帰したとすると、第2副電源回路26から給電される電圧V2が所定電圧V0以上となり、副電源監視回路28からサブマイコン16に対して出力されるリセット信号の電圧レベルは、LowからHighへと変化する。このため、サブマイコン16のRAM16Bに記憶された記憶保持フラグは、「1」となる。
時刻t13において、主電源監視部22Cからメインマイコン14に対して出力されるリセット信号の電圧レベルがLowからHighへと変化したとすると、メインマイコン14はイニシャル処理を開始する。イニシャル処理の具体的内容は、時刻t2のときと同様である。
時刻t14において、イニシャル処理が終了したとすると、時刻t3のときと同様に、メインマイコン14は通常処理を開始するとともに、サブマイコン16に対し、サブマイコン16のRAM16Bに記憶されている記憶保持フラグを「1」から「0」へ変化させるよう指示する。
このようなECU10によれば、サブマイコン16に常時給電される電圧V1がサブマイコン16の最低動作電圧以上であるか否かを監視するとともに、揮発性メモリであるBuRAM14Bに常時給電される電圧V2がBuRAM14Bの記憶内容を保持できる最低保持電圧以上であるか否かを実質的に監視できる副電源監視回路28が実装される。すなわち、副電源監視回路28は、サブマイコン16に対する給電状態を監視するとともに、メインマイコン14のBuRAM14Bに対する給電状態も実質的に監視することができる。この副電源監視回路28は、電圧V1に異常が発生していると判定した場合、サブマイコン16をリセットする信号をサブマイコン16に出力する。サブマイコン16が復帰したとき、内蔵RAMに記憶されている記憶保持フラグは、BuRAM14が記憶内容を保持していないことを示す論理値となる。メインマイコン14は、サブマイコン16の記憶保持フラグに基づいて、BuRAM14Bの記憶内容に誤りがあるか否かを判断することができる。
したがって、メインマイコン14の動作を監視するサブマイコン16を実装しつつ、メインマイコン14に内蔵されたBuRAM14Bの記憶内容に誤りがあるか否かを診断する機能を確保する場合に、BuRAM14Bが記憶内容を保持しているか否かを判定する専用回路を実装する必要がない。このため、メインマイコン14の入出力ポートやECU10における部品実装面積が不足するという可能性は低下する。
ここで、前記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)前記異常判定手段は、前記電源から前記監視処理手段へ給電される電圧を監視して、前記電圧が所定電圧未満であると判定された場合には、前記電圧の異常を前記監視処理手段へ報知するように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の自動車用電子制御装置。
このように構成すれば、異常判定手段は電源から監視処理手段へ給電される電圧に基づいて給電状態の異常を監視することができる。
(ロ)前記監視処理手段は、前記異常判定手段から出力された前記信号により前記監視処理手段がリセットされて復帰したときに、内蔵するメモリを書き換え、前記制御処理手段は、書き換えられた前記メモリに記憶された情報に基づいて、前記揮発性記憶部の記憶内容に誤りがあるか否かを診断するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の自動車用電子制御装置。
このように構成すれば、監視処理手段に内蔵されたメモリの情報に基づいて、制御処理手段が揮発性記憶部の記憶内容に誤りがあるか否かを診断することができる。
10…ECU、12…車載機器、14…メインマイコン、14A…CPU、14B…BuRAM、16…サブマイコン、16A…CPU、16B…RAM、18…車載バッテリ、24…第1副電源回路、26…第2副電源回路、28…副電源監視回路

Claims (3)

  1. 自動車に搭載された車載機器の制御処理を行う制御処理手段と、
    前記制御処理手段の動作を監視する監視処理を行う監視処理手段と、
    電源から前記制御処理手段の揮発性記憶部へ常時給電する第1給電手段と、
    前記第1給電手段と前記電源との間に接続されて、前記監視処理手段へ常時給電する第2給電手段と、
    前記電源から前記監視処理手段への給電状態を監視して異常が発生しているか否かを判定し、前記給電状態に異常が発生していると判定した場合には、前記異常の発生を前記監視処理手段に報知する異常判定手段と、
    を含んで構成され、
    前記監視処理手段は、前記異常判定手段から前記異常の発生が報知された場合、さらに前記制御処理手段へ前記異常の発生を報知するように構成されたことを特徴とする自動車用電子制御装置。
  2. 前記異常判定手段は、前記給電状態に異常が発生していると判定した場合、前記監視処理手段をリセットする信号を前記監視処理手段へ出力して、前記異常の発生を前記監視処理手段に報知するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用電子制御装置。
  3. 前記制御処理手段は、前記監視処理手段から前記異常の発生が報知された場合に前記揮発性記憶部の記憶内容に誤りがあると診断するように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動車用電子制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018075883A (ja) * 2016-11-07 2018-05-17 株式会社デンソー 電子制御装置
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WO2021060546A1 (ja) * 2019-09-27 2021-04-01 株式会社デンソー 電子制御装置

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