JP2015058884A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートカバーの端部を、エアバッグが膨張展開しても外れないようにシートフレームに強く取り付けられるようにする。【解決手段】バックパッド2P(シートパッド)を被覆するバックカバー2C(シートカバー)のエアバッグユニット10の設置領域に臨む端部2Ccがシートバック2のサイドフレーム2F(シートフレーム)に取り付けられたシート1である。バックカバー2Cの端部2Ccは、同端部2Ccに一体的に結合されたブラケット20を介してサイドフレーム2Fにボルト締結されて取り付けられている。上記ブラケット20によって、エアバッグユニット10のエアバッグの膨張展開時の経路が案内されるようになっている。【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートパッドを被覆するシートカバーのエアバッグユニットの設置領域に臨む端部がシートフレームに取り付けられた乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックの車両外側の側部にエアバッグユニットが備え付けられたものが知られている(特許文献1)。上記シートバックの表面を覆うシートカバーは、その一部が、エアバッグユニットのモジュールケースが押し当てられた状態に取り付けられるモジュールホルダやシートフレームに引掛けられて取り付けられた構成となっている。
特開2006−205765号公報
しかし、上記従来技術では、シートカバーがモジュールホルダに引掛けられて取り付けられているため、エアバッグの膨張展開時にシートカバーがモジュールホルダとの係合状態(引掛かり状態)から外れてしまうおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートカバーの端部を、エアバッグが膨張展開しても外れないようにシートフレームに強く取り付けられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートパッドを被覆するシートカバーのエアバッグユニットの設置領域に臨む端部がシートフレームに取り付けられた乗物用シートである。シートカバーの端部は、同端部に一体的に結合されたブラケットを介してシートフレームにボルト締結されて取り付けられている。上記ブラケットによって、エアバッグユニットのエアバッグの膨張展開時の経路が案内されるようになっている。
この第1の発明によれば、シートカバーの端部を、エアバッグが膨張展開しても外れないようにシートフレームに強く取り付けることができる。また、上記シートフレームに強く取り付けられたブラケットによってエアバッグの膨張展開の経路を案内することができることで、エアバッグモジュールを内包するモジュールケースの構成を簡略化することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。エアバッグユニットは、シートバックの側部内に収まる状態に配設されており、エアバッグをシート外側かつ前側に膨張展開させる構成となっている。ブラケットは、エアバッグユニットの前面部と内側面部とを覆うプレート状の形に形成されており、内側面部を覆う部位が、シートバックのサイドフレームの外側の面部にボルト締結されて取り付けられている。
この第2の発明によれば、ブラケットによって、エアバッグが膨張展開してもシートパッドやシートカバーに無理な負荷がかからないようにこれらを適切に保護することができ、エアバッグの膨張展開の経路を適切に案内することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。ブラケットは、シートパッドの発泡成形時にシートパッド内に埋設されて一体成形されることにより、シートパッド内に固定された状態として設けられている。
この第3の発明によれば、ブラケットをシートパッドに対して適切に位置決めした状態に設けることができ、シートパッドやシートカバーに無理な負荷がかからないようにこれらを適切に保護した状態に設けることができる。また、ブラケットがシートパッド内に埋設されて設けられることで、案内構造の小型化を図ることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。エアバッグユニットは、そのエアバッグモジュールを内包するモジュールケースがシートフレームにボルト締結されて取り付けられた状態とされている。ブラケットは、モジュールケースがシートフレームに取り付けられるボルト締結構造により、モジュールケースと共にシートフレームにボルト締結されて取り付けられている。
この第4の発明によれば、モジュールケースをシートフレームにボルト締結する構造を用いて、ブラケットをシートフレームにボルト締結する構造を合理化することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を示す斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 シートバックにモジュールケースが取り付けられる前の状態を示す断面図である。 ブラケット単体の斜視図である。 他の実施例の乗物用シートの概略構成を示す断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図4を用いて説明する。図1に示すように、本実施例のシート1は、自動車の左座席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、シートバック2の上部に形成された頭凭れとなるヘッドレスト部4と、を備えた構成となっている。上述したシートバック2の図示向かって右側となる車両外側の側部には、車両の側面衝突発生時に乗員を衝突から保護するエアバッグユニット10が付設されている。このエアバッグユニット10は、車両の側面衝突発生時に、その内部に設けられたエアバッグモジュール11が車両のECUからの電気信号を受けてインフレータにて火薬を点火させ、エアバッグを着座乗員の側方部に向けて膨らませるように展開させる、公知のサイドエアバッグの構成となっている。
上述したエアバッグユニット10は、シートバック2の車両外側の側部の骨格を成すサイドフレーム2Fの外側の面部2Faに取り付けられて設けられている(図2参照)。具体的には、エアバッグユニット10は、そのエアバッグモジュール11を内包する樹脂製のモジュールケース12が、上述したサイドフレーム2Fの外側の面部2Faに外側から取り付けられて設けられている。上述したモジュールケース12は、前面部の空いた縦長な容器型形状に形成されている。
上述したモジュールケース12のサイドフレーム2Fへの取り付けは、モジュールケース12の内側の壁部12Bに一体的に取り付けられた高さ方向に2個並ぶ各スタッドボルト12Fをそれぞれサイドフレーム2Fの外側の面部2Faに通した後、その通された各スタッドボルト12Fの先にそれぞれナット12Gをサイドフレーム2Fの内側から締結することによって行われている。詳しくは、上述した各スタッドボルト12Fは、上述したサイドフレーム2Fに通される際に、併せて、後述するプレート状のブラケット20にも通されており、その通された先の端部にナット12Gが締結されることにより、モジュールケース12とブラケット20とを併せてサイドフレーム2Fに固定した状態とするようになっている。上述したブラケット20は、シートバック2の表面に被せ付けられるバックカバー2Cの端部2Ccと縫合されており、同端部2Ccをサイドフレーム2Fに固定するための介在部材として機能するものとなっている。このブラケット20の具体的な構成については、後に詳しく説明することとする。
以下、上述したシートバック2及びエアバッグユニット10の具体的な構成について説明していく。シートバック2は、図2に示すように、その内部の骨格を成す図示しない金属製のバックフレーム(一部のサイドフレーム2Fのみ図示)と、バックフレームの前部に覆い被せられるように組み付けられて着座乗員の荷重を和らげて受け止める発泡ウレタン製のバックパッド2Pと、バックパッド2Pの表面全体を覆うように被せ付けられた布製のバックカバー2Cと、シートバック2の背面を覆うように後側から取り付けられた樹脂製のバックボード2Bと、によって構成されている。ここで、上述したバックパッド2Pが本発明の「シートパッド」に相当し、バックカバー2Cが本発明の「シートカバー」に相当し、サイドフレーム2Fが本発明の「シートフレーム」に相当する。
上述したバックフレーム(一部のサイドフレーム2Fのみ図示)は、シートバック2の外周形状に沿った骨格を成す正面視逆U字状に組まれた構成となっており、その図示されたシートバック2の車両外側の側部の骨格を成すサイドフレーム2F(外周部)に対し、上述したエアバッグユニット10が取り付けられている。上述した各サイドフレーム2Fは、一枚の縦長状の鋼板材によって形成されており、それらの前側の縁部2Fbと後側の縁部2Fcとがそれぞれシート内側に2段階に折り曲げられることで、それらのエッジがシート形状の外側に向かって立たないようにシート形状の内側に向かって折り込まれた形に形成されている。なお、サイドフレーム2Fは、複数枚の鋼板材が組み合わされて構成されたものであってもよい。
バックパッド2Pは、軟質ポリウレタンフォーム原料を発泡成形して形成したものであり、上述した図示しないバックフレーム(一部のサイドフレーム2Fのみ図示)の前部にセットされている。そして、バックパッド2Pは、上記のようにセットされた後に、その表面全体に布製のバックカバー2Cが被せ付けられて張設されることにより、バックカバー2Cの張設力によってバックフレームに対して位置固定された状態にセットされた状態とされている。
上記バックパッド2Pは、そのバックフレームの左右両側のサイドフレーム2Fの前部に掛かる部位が、着座乗員の背部を両外側から支持できるように前方側に山状に大きく膨らんだサイドサポート部2Psとして形成されている。これらサイドサポート部2Psは、バックフレームの左右両側のサイドフレーム2Fの前部に結合された、前方側に張り出す形の形状出しワイヤ2Ff(図1参照)によって各サイドフレーム2Fよりも前方側に張り出した位置で後方側から支えられた状態とされている。これら形状出しワイヤ2Ffによる支持により、各サイドサポート部2Psは、着座乗員の背部を両外側から強く支えることができるようになっている。
上述したバックパッド2Pの各サイドサポート部2Psは、各サイドフレーム2Fの両外側の面部2Faにも外側から覆い掛けられるように、シート後方側に曲げ返された形に形成されている。しかし、車両外側のサイドサポート部2Psは、そのエアバッグユニット10が装着されている部分の領域が、エアバッグユニット10の装着領域を空けるように部分的に幅方向(厚さ方向)に矩形状に貫通する形に刳り貫かれた形状とされている(貫通孔2Pa:図3参照)。
バックカバー2Cは、図2に示すように、上述したバックパッド2Pの発泡成形時にその成形型内にセットされてバックパッド2Pの発泡成形が行われることにより、バックパッド2Pの背凭れ面となる前面や上下左右の各側面に広く一体的に接着された状態に組み付けられた状態とされている。上述したバックカバー2Cの上下左右の各周縁部は、バックパッド2Pの上下左右の各側面より後方側に長く延び出す余長を有した形に形成されている。
これらバックカバー2Cの各周縁部は、それぞれ、後方側に引き込まれてバックフレーム(車両外側のサイドフレーム2Fのみ図示)に止着されることにより、バックパッド2Pをバックフレームに押し付けた状態となるようにバックフレームに一体的に固定された状態とされている。具体的には、バックカバー2Cの左右両側の各縁部は、各縁部に取り付けられた止着用のフック2Caが各サイドフレーム2Fの後側の縁部2Fcに引掛けられることにより、各サイドフレーム2Fに止着された状態とされている。
しかし、上述したバックカバー2Cのエアバッグユニット10が装着されている部分の領域は、エアバッグユニット10の装着領域を空けるように、上述したバックパッド2Pに形成された貫通孔2Paと同様に、部分的に幅方向に矩形状に貫通する形に切り抜かれた形状とされている(切抜き部2Cb:図3参照)。そして、上記バックカバー2Cの切抜き部2Cbに前方側から臨む端部2Ccは、同端部2Ccに一体的に結合されたブラケット20を介してサイドフレーム2Fにボルト締結されて取り付けられた状態とされている。
上述したブラケット20は、図2〜図4に示すように、略L字板状に成形された樹脂部品によって形成されている。具体的には、ブラケット20は、上述したバックカバー2Cの端部2Ccに一体的に縫合される縫合部21と、バックカバー2Cの後縁側の角部の形状出しを行う形状出し部22と、バックパッド2Pに一体的に結合される結合部23と、サイドフレーム2Fにボルト締結される締結部24と、を一体的に備えた構成となっている。上述した縫合部21は、L字板の一方側の片の先端側寄りの領域に形成されている。結合部23は、縫合部21が形成された片と同じ片の根本側寄りの領域に形成されている。形状出し部22は、上述した縫合部21の先端側の縁部がL字の折れ曲がり方向とは反対方向に90度以上大きく曲げ返された形となって形成されている。締結部24は、L字板のもう一方側の片として形成されている。
上述したブラケット20は、その縫合部21が上述したバックカバー2Cの端部2Ccに内周側からあてがわれて、同端部2Ccと高さ方向の広い範囲に亘って縫合されて一体的に結合された状態とされている。そして、ブラケット20は、その形状出し部22がバックカバー2Cの後縁側の角部をシート内側から外側へ押し出すように向けられた状態で、バックカバー2Cと共に上述したバックパッド2Pの発泡成形時にその成形型内にセットされてバックパッド2Pの発泡成形が行われることにより、バックカバー2Cと共に、バックパッド2Pと面する領域面全体が広くバックパッド2Pに一体的に接着された状態に組み付けられた状態とされている。
詳しくは、上述したブラケット20は、図4に示すように、その結合部23に、板厚方向に貫通する複数の貫通孔23Aが形成された構成となっている。また、上述した結合部23は、縫合部21に対して、上述したバックパッド2Pと面する側に向かって段差状に凹んだ形となって形成されている。上記ブラケット20は、図3に示すように、上述したバックパッド2Pの発泡成形によって、バックパッド2Pの発泡樹脂が結合部23の各貫通孔23A内を通って縫合部21と面一状となる領域まで充填されて(結合部23の凹み領域内に充填されて)、結合部23がバックパッド2P内に埋設された状態となって強固に一体的に結合された状態に形成された構成となっている。
ここで、上述した形状出し部22は、その曲げ返されて湾曲した外周面形状がバックカバー2Cの内周面にあてがわれることでバックカバー2Cの後縁側の角部の形状出しを行っているが、その曲げ返された先の端部22Aがバックカバー2Cの内周面と接触しないように、更に大きくシート内側に曲げ返された形状とされている。これにより、上述した形状出し部22の先端とバックカバー2Cの内周面との間に、上述したバックパッド2Pの発泡樹脂が充填されて、形状出し部22の先端とバックカバー2Cの内周面との間にバックパッド2Pが介在して形成された構成となっており、バックパッド2Pのクッション性により形状出し部22の先端の尖った形状がシートバック2の表面にハイライトとして部分的に浮き出ることがないようになっている。また、形状出し部22の先端の異物感も外部からの感触では判りにくいようになっており、同部位が触り心地の良い状態に仕上げられている。
上記構成により、ブラケット20は、バックカバー2Cの端部2Ccとバックパッド2Pのサイドサポート部2Psの貫通孔2Paに臨む後縁側の面部とに強く一体的に結合された状態とされている。そして、上記ブラケット20は、そのシート後方側に延びる締結部24を、サイドフレーム2Fの外側の面部2Faにあてがえて、同締結部24の高さ方向の2箇所に形成された丸孔状の各通し孔24A内にモジュールケース12から延びる各スタッドボルト12Fをシート外側から通してナット12Gにより締結することにより、モジュールケース12と共にサイドフレーム2Fに強く固定された状態とされている。
上記締結により、ブラケット20は、図2に示すように、その締結部24が後述するエアバッグユニット10の内側面部をシート内側から覆い、その縫合部21と結合部23とがエアバッグユニット10の前面部をシート前方側から覆った状態として設けられた状態となる。これにより、ブラケット20は、そのバックパッド2Pよりも硬く形成された剛性によって、後述するエアバッグユニット10からエアバッグが膨張展開する際に、エアバッグの展開経路を定位置で案内して、エアバッグがモジュールケース12によって囲まれたシート内領域から着座乗員の側方部に向けてシート外側かつ前側に適切に展開できるようにアシストするようになっている。
バックボード2Bは、図2に示すように、後述するエアバッグユニット10が車両外側のサイドフレーム2Fに取り付けられた後に、図示しないバックフレーム(一部のサイドフレーム2Fのみ図示)の所々の箇所にクリップやビスなどを用いて後側から差し込まれることによりバックフレームに一体的に装着された状態とされている。
次に、エアバッグユニット10のモジュールケース12の構成について説明する。図1に示すように、モジュールケース12は、内部にエアバッグモジュール11を収容する、前面部の空いた縦長な容器型形状に形成されており、図2に示すように、その内部のエアバッグモジュール11が膨張展開する際に開く外側の壁部12Aとは反対側の内側の壁部12Bに、シート内側に向かって突出するスタッドボルト12Fが高さ方向の2箇所の位置に一体的に結合されて設けられた構成となっている。上述したモジュールケース12は、上述した各スタッドボルト12Fを上述したブラケット20とサイドフレーム2Fとにそれぞれ差し込んでそれぞれの先をナット12Gにより締結することにより、その内側の壁部12Bとサイドフレーム2Fの外側の面部2Faとの間にブラケット20をシート幅方向に挟み込んだ状態となってサイドフレーム2Fに一体的に固定されて設けられた状態とされている。
上記取り付けられたモジュールケース12は、図2の仮想線状態で示すように、エアバッグモジュール11からエアバッグが膨張展開されると、その展開圧によって外側の壁部12Aがその後側の壁部12Cとの繋ぎ部を支点に外側に押し開かれるようになっている。このとき、エアバッグは、上述したブラケット20の縫合部21や結合部23や締結部24によってその展開経路がシート内周側から強く支持された状態として案内されるようになっており、バックパッド2Pやバックカバー2Cにつかえることなく、外側の壁部12Aを押し開きながらシート外側前方に適切に膨張展開していくようになっている。
このように、本実施例のシート1は、バックパッド2P(シートパッド)を被覆するバックカバー2C(シートカバー)のエアバッグユニット10の設置領域に臨む端部2Ccがシートバック2のサイドフレーム2F(シートフレーム)に取り付けられた構成となっている。バックカバー2Cの端部2Ccは、同端部2Ccに一体的に結合されたブラケット20を介してサイドフレーム2Fにボルト締結されて取り付けられている。上記ブラケット20によって、エアバッグユニット10のエアバッグの膨張展開時の経路が案内されるようになっている。
このような構成となっていることにより、バックカバー2Cの端部2Ccを、エアバッグが膨張展開しても外れないようにサイドフレーム2Fに強く取り付けることができる。また、上記サイドフレーム2Fに強く取り付けられたブラケット20によってエアバッグの膨張展開の経路を案内することができることで、エアバッグモジュール11を内包するモジュールケース12の構成を簡略化することができる。
また、エアバッグユニット10は、シートバック2の側部内に収まる状態に配設されており、エアバッグをシート外側かつ前側に膨張展開させる構成となっている。ブラケット20は、エアバッグユニット10の前面部と内側面部とを覆うプレート状の形に形成されており、内側面部を覆う部位(結合部23)が、シートバック2のサイドフレーム2Fの外側の面部2Faにボルト締結されて取り付けられている。このような構成となっていることにより、ブラケット20によって、エアバッグが膨張展開してもバックパッド2Pやバックカバー2Cに無理な負荷がかからないようにこれらを適切に保護することができ、エアバッグの膨張展開の経路を適切に案内することができる。
また、ブラケット20は、バックパッド2Pの発泡成形時に結合部23がバックパッド2P内に埋設されて一体成形されることにより、バックパッド2P内に固定された状態として設けられている。このような構成となっていることにより、ブラケット20をバックパッド2Pに対して適切に位置決めした状態に設けることができ、バックパッド2Pやバックカバー2Cに無理な負荷がかからないようにこれらを適切に保護した状態に設けることができる。また、ブラケット20がバックパッド2P内に埋設されて設けられることで、案内構造の小型化を図ることができる。
また、エアバッグユニット10は、そのエアバッグモジュール11を内包するモジュールケース12がサイドフレーム2Fにボルト締結されて取り付けられた状態とされている。ブラケット20は、モジュールケース12がサイドフレーム2Fに取り付けられるスタッドボルト12Fの締結構造により、モジュールケース12と共にサイドフレーム2Fにボルト締結されて取り付けられている。このような構成となっていることにより、モジュールケース12をサイドフレーム2Fにボルト締結する構造を用いて、ブラケット20をサイドフレーム2Fにボルト締結する構造を合理化することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の左座席以外のシートであってもよく、また、鉄道車両等の自動車以外の車両に適用されるシートであってもよく、また、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、ブラケットは、エアバッグユニットのエアバッグの膨張展開時の経路を案内するように設けられたものであればよく、図5に示すように、エアバッグユニット10のモジュールケース12がエアバッグモジュール11を内包するように箱型の閉じた形状に形成されており、エアバッグの膨張展開時にモジュールケース12の前側の壁部12Dを支えて、同前側の壁部12Dを介してエアバッグの膨張展開の経路を補助的に案内するように機能するように設けられるものであってもよい。
また、本発明は、「シートパッドを被覆するシートカバーのエアバッグユニットの設置領域に臨む端部がシートフレームに取り付けられた乗物用シート」に対して広く適用することができるものであり、シートバックのほか、シートクッションやヘッドレスト等の他のシート構成部位に適用されていてもよい。また、ブラケットは、板状以外の形状から成るものであってもよく、金属等の樹脂以外の材料から成るものであってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
2F サイドフレーム(シートフレーム)
2Fa 外側の面部
2Fb 前側の縁部
2Fc 後側の縁部
2Ff 形状出しワイヤ
2P バックパッド(シートパッド)
2Ps サイドサポート部
2Pa 貫通孔
2C バックカバー(シートカバー)
2Ca 止着用のフック
2Cb 切抜き部
2Cc 端部
2B バックボード
3 シートクッション
4 ヘッドレスト部
10 エアバッグユニット
11 エアバッグモジュール
12 モジュールケース
12A 外側の壁部
12B 内側の壁部
12C 後側の壁部
12D 前側の壁部
12F スタッドボルト
12G ナット
20 ブラケット
21 縫合部
22 形状出し部
22A 端部
23 結合部
23A 貫通孔
24 締結部
24A 通し孔

Claims (4)

  1. シートパッドを被覆するシートカバーのエアバッグユニットの設置領域に臨む端部がシートフレームに取り付けられた乗物用シートであって、
    前記シートカバーの端部は、該端部に一体的に結合されたブラケットを介して前記シートフレームにボルト締結されて取り付けられており、
    前記ブラケットによって前記エアバッグユニットのエアバッグの膨張展開時の経路が案内されるようになっていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記エアバッグユニットが、シートバックの側部内に収まる状態に配設されて前記エアバッグをシート外側かつ前側に膨張展開させる構成となっており、
    前記ブラケットが、前記エアバッグユニットの前面部と内側面部とを覆うプレート状の形に形成されて、前記内側面部を覆う部位が、前記シートバックのサイドフレームの外側の面部にボルト締結されて取り付けられていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記ブラケットが前記シートパッドの発泡成形時に該シートパッド内に埋設されて一体成形されることにより該シートパッド内に固定された状態として設けられていることを特徴とする乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記エアバッグユニットは、そのエアバッグモジュールを内包するモジュールケースが前記シートフレームにボルト締結されて取り付けられた状態とされており、
    前記ブラケットは、前記モジュールケースが前記シートフレームに取り付けられるボルト締結構造により、前記モジュールケースと共に前記シートフレームにボルト締結されて取り付けられていることを特徴とする乗物用シート。
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