JP2015058838A - 車両のサンルーフ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動パネルをパネル支持部材で支持して傾動可能に構成された車輌のサンルーフ装置において、パネル支持部材の芯金81の厚みや重量を増加させることなく安価な構成で、可動パネルの突き上げ荷重による離脱を防止する。【解決手段】パネル支持部材の芯金81におけるカム溝よりも下側に位置する部分に、その厚さ方向の両側にそれぞれ突出する第1及び第2突出部86,87を折曲げ形成するようにした。そして、第1突出部86を、芯金81の複数箇所を舌片状に切り倒して形成するようにした。【選択図】図11

Description

本発明は、車両の固定ルーフに形成された開口部を開閉する可動パネルを備えたサンルーフ装置に関する技術分野に属する。
従来より、車両のサンルーフ装置として、可動パネルの下面に固定されたパネル支持部材と、該パネル支持部材にカム結合されたスライダとを備え、スライダを固定ルーフに固定されたガイドレールに沿ってスライドさせることで、パネル支持部材を傾動させたりスライドさせたりして、可動パネルを開閉駆動するようにしたものが知られている。
この種のサンルーフ装置では、パネル支持部材を、縦板状の芯金と、該芯金の表面に一体成形された樹脂部とで構成する場合がある(例えば、特許文献1参照)。この樹脂部は、芯金の両側面に被覆されて、芯金の厚さ方向の両側にそれぞれカム溝を形成している。該両カム溝にはそれぞれ、スライダに設けられたカムフォロワが摺動可能に係合している。そして、スライダがガイドレールに沿って移動すると、スライダに設けられたカムフォロアがパネル支持部材のカム溝内を移動して、可動パネルが傾動したりスライド移動したりするようになっている。
また、特許文献2に示すものでは、パネル支持部材は、互いに重合された縦板状の2枚の芯金と、各芯金の下端部を被覆する樹脂部とで構成されている。各芯金の下端部は、厚さ方向の外側に折曲げられてフランジ部を形成している。上記樹脂部は、このフランジ部の表面を被覆して所定の湾曲形状を有するカム板部を形成している。カム板部は、連結ブロックを介してスライダに連結されている。連結ブロックには、上記カム板部に摺動可能に係合する係合溝が形成されている。
特開2006−27493号公報 特開2000−313235号公報
しかしながら、上記特許文献1に示すサンルーフ装置では、可動パネルが傾動した状態で該可動パネルに対して走行風や人為的荷重に起因する過度の突き上げ荷重が作用した場合に、パネル支持部材のうち比較的強度の低い樹脂部が破損して、パネル支持部材がスライダの係合部から上側に外れてしまうという問題がある。したがって、可動パネルの離脱を防止する観点から改善の余地がある。
そこで改善策として、特許文献1のサンルーフ装置に特許文献2に示すパネル支持構造を適用して、芯金を2枚とし、それぞれの下端部を厚さ方向の外側に折曲げて一対のフランジ部を形成することが考えられる。これによれば、パネル支持部材が上側に移動しようとしても、芯金に設けられた一対のフランジ部がスライダの係合部に引っ掛かるため、パネル支持部材がスライダから外れるのを防止することができる。しかしこの場合、可動パネルの離脱を防止することはできるものの、芯金が2枚必要になるため、例えば芯金が1枚の場合に比べて、コスト増加を招くとともにパネル支持部材の厚みや重量が増加するという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両のサンルーフ装置に対して、その構成に工夫を凝らすことで、パネル支持部材の芯金の厚みや重量を増加させることなく安価な構成で、突き上げ荷重による可動パネルの離脱を確実に防止しようとすることにある。
第1の発明は、車両の固定ルーフに所定の開口幅をもって形成された開口部を開閉する可動パネルと、上記固定ルーフに固定されて上記開口部の幅方向両側端縁に沿って延びる一対のガイドレールと、該一対のガイドレールにそれぞれ摺動可能に連結された一対のスライダと、該各スライダに設けられた係合部に係合する被係合カム部を有し且つ上記可動パネルの下面に固定された一対のパネル支持部材とを備え、上記各スライダを上記ガイドレールに沿って移動させることで、上記可動パネルをパネル支持部材を介して傾動可能に構成されたサンルーフ装置を対象とする。
そして、上記各パネル支持部材は、上記ガイドレールの延設方向に沿って延びる縦板状の芯金と、該芯金に一体成形されて該芯金の厚さ方向の両側にそれぞれ上記被係合カム部を形成する樹脂部と、を有し、上記芯金における上記被係合カム部よりも下側に位置する部分には、その厚さ方向の両側にそれぞれ突出する第1及び第2突出部が折曲げ形成され、上記第1及び第2突出部のうち少なくとも一方は、上記芯金の一部を舌片状に切欠いて、該切欠いた部分を折曲げることで形成されているものとした。
第1の発明によれば、可動パネルが傾動した状態で該可動パネルに対して走行風や人為的荷重に起因する過度の突き上げ荷重が作用した場合に、パネル支持部材の樹脂部が破損してパネル支持部材が上方に移動しようとしても、パネル支持部材の芯金に設けられた第1及び第2突出部がスライダの係合部に引っ掛かるため、パネル支持部材がスライダの係合部から上側に外れるのを防止することができる。これにより、可動パネルの離脱を確実に防止することが可能となる。
また、第1及び第2突出部のうち少なくとも一方は、芯金の一部を舌片状に切欠いて、該切欠いた部分を折曲げることにより形成されている。このため、2枚の芯金を抱き合わせたりしなくても、一枚の芯金を使用してその厚さ方向の両側にそれぞれ突出部を容易に形成することができる。したがって、パネル支持部材の薄肉化及び軽量化を図って安価な構成で、可動パネルの離脱を確実に防止することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、上記第1突出部は、上記芯金の複数箇所を舌片状に切欠いて、該切欠いた部分を折曲げてなる複数の舌片からなるとともに、該各舌片が上記芯金の延設方向において互いに間隔を空けて並ぶように形成され、上記第2突出部は、上記芯金の下端部をL字状に折曲げることで、上記芯金の延設方向に連続的に延びる板状に形成されているものとした。
第2の発明によれば、第1及び第2突出部のうち一方(第1突出部)のみを複数の舌片で構成し、他方(第2突出部)を芯金の延設方向に連続的に延びる板状に形成するようにしたことで、第1及び第2突出部の双方を複数の舌片で構成した場合に比べて、該舌片を形成するために必要な切欠きの数を低減することができる。よって、芯金の剛性(強度)を十分に確保しながら、芯金の厚さ方向の両側に突出部を容易に形成することができる。
第3の発明は、第1の発明おいて、上記第1及び第2突出部はそれぞれ、上記芯金の複数箇所を舌片状に切欠いて、該切欠いた部分を折り曲げてなる複数の舌片からなるとともに、該各舌片が上記芯金の延設方向において互いに間隔を空けて並ぶように形成されているものとした。
第3の発明によれば、第1及び第2突出部の双方を、芯金の複数箇所を切欠いてなる複数の舌片で構成するようにしたことで、芯金の使用量を極力低減しながら、芯金の厚さ方向の両側に突出部を容易に形成することができる。
第4の発明は、第3の発明において、上記第1突出部を構成する複数の舌片と、上記第2突出部を構成する複数の舌片とは、上記芯金の延設方向において互い違いに千鳥状に配置されているものとした。
第4の発明によれば、第1突出部と第2突出部とを芯金の両側に偏りなく密に配置することができる。したがって、パネル支持部材の樹脂部が破損して芯金が上側に移動しようとした際に、芯金の両突出部がスライダの係合部に引っ掛かり易くなる。これにより、パネル支持部材がスライダの係合部から上側に外れるのをより一層確実に防止することが可能となる。
以上説明したように、本発明のサンルーフ装置によると、パネル支持部材の芯金における被係合カム部よりも下側に位置する部分に、その厚さ方向の両側にそれぞれ突出する第1及び第2突出部を折曲げ形成するとともに、該両突出部のうち少なくとも一方については、上記芯金の一部を舌片状に切欠いて、該切欠いた部分を折曲げることで形成するようにしたから、パネル支持部材の芯金の厚みや重量を増加させることなく安価な構成で、突き上げ荷重による可動パネルの離脱を確実に防止することができる。
全閉状態のときのサンルーフ装置の斜視図である。 チルト状態のときのサンルーフ装置の斜視図である。 全開状態のときのサンルーフ装置の斜視図である。 左側の開閉機構の斜視図である。 左側ガイドレールに設置された状態の開閉機構の斜視図である。 図5のVI−VI線で切断したガイドレールの斜視図である。 全閉状態のときの第2ガイド溝における開閉機構の縦断面図である。 チルト状態のときの第2ガイド溝における開閉機構の縦断面図である。 降下状態のときの第2ガイド溝における開閉機構の縦断面図である。 全開状態のときの第2ガイド溝における開閉機構の縦断面図である。 パネル支持部材の芯金を示す斜視図である。 図11のXII-XII線断面図である。 図11のXIII-XIII線断面図である。 実施形態2を示す図11相当図である。
以下、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<実施形態1>
図1〜3に、サンルーフ装置100の斜視図を示す。尚、本明細書では、説明の便宜上、車両前後方向における前側を「前」、後側を「後」、車幅方向における左側を「左」、右側を「右」と称する。
サンルーフ装置100は、車両のルーフ10に形成された開口部11に設置されている。サンルーフ装置100は、開口部11の開口縁に沿って配置されるフレーム2と、フレーム2に対し移動可能に取り付けられた可動パネル5と、可動パネル5の下方に設けられたシェード6と、フレーム2の前端部に設けられたデフレクタ7(図3にのみ図示)と、可動パネル5を開閉させる開閉機構8(図4参照)とを備えている。
可動パネル5は、開閉機構8により駆動され、図1に示す全閉状態、図2に示すチルト状態及び図3に示す開状態となる。全閉状態においては、可動パネル5は、その周縁部が開口部11の開口縁と密着して、開口部11を密閉した状態となる。チルト状態においては、可動パネル5は、その後端縁が開口部11の開口縁よりも浮き上がるように傾斜し、可動パネル5の後端縁と開口部11の開口縁との間に換気用の隙間が形成される。開状態においては、可動パネル5は、その後端部が全閉状態よりも沈み込み且つ、ルーフ10の下方に引き込まれた状態となる。可動パネル5が最も開いた状態である全開状態においては、可動パネル5がルーフ10と概ね上下に重なり合い、開口部11が開放される。
フレーム2は、概ね車幅方向に延びる前側フレーム21と前後方向に延びる左側及び右側ガイドレール24L,24Rを有している。前側フレーム21には、プッシュプルケーブル12(図1のみ図示)を駆動する駆動モータ13が取り付けられている。左側ガイドレール24Lと右側ガイドレール24Rとは、左右対称な構成をしている。プッシュプルケーブル12は、前側フレーム21、左側ガイドレール24L及び右側ガイドレール24Rに敷設されている。左側及び右側ガイドレール24L,24Rのそれぞれに、開閉機構8(図1〜3では省略)が設けられている。尚、左側及び右側ガイドレール24L,24Rは、左右を区別しない場合には、単に「ガイドレール24」と称することがある。
可動パネル5は、略方形のガラスパネル51と、該ガラスパネル51の周縁部に設けられたウェザストリップ52とを有している。
シェード6は、可動パネル5と略同じ大きさのボード状に形成されている。シェード6は、左側及び右側ガイドレール24L,24Rによって案内される。
デフレクタ7は、図3に示すように、車幅方向に延びる本体部71と、該本体部71の車幅方向両端部から後方に延びる連結部72,72とを有している。本体部71は、車幅方向において左側ガイドレール24Lから右側ガイドレール24Rに亘って延びている。すなわち、本体部71の車幅方向長さは、前側フレーム21の車幅方向長さと略一致している。連結部72の後端部は、ガイドレール24の前端部に回動自在に連結されてる。連結部72は、本体部71が前側フレーム21から浮き上がるように付勢されている。一方、前側フレーム21には、連結部72が押し下げられたときに本体部71が収容される凹溝(図示省略)が形成されている。そのため、デフレクタ7は、可動パネル5の全閉状態及びチルト状態においては、可動パネル5の前部によって押し下げられ、前側フレーム21に形成された凹溝(図示省略)内に収容される。このとき、デフレクタ7は、図1,2に示すように、可動パネル5と前側フレーム21との間に隠れているので、外部に露出していない。一方、可動パネル5の開状態においては、デフレクタ7は、図3に示すように、外方に露出し、前側フレーム21から浮き上がった状態となる。
図4は、左側の開閉機構8の斜視図であり、図5は、左側ガイドレール24Lに設置された状態の開閉機構8の斜視図である。開閉機構8は、可動パネル5が取り付けられるパネル支持部材80と、該パネル支持部材80を前後方向に移動させたり、上下に傾動させるスライダ9とを有している。パネル支持部材80及びスライダ9は、ガイドレール24に支持されている。パネル支持部材80及びスライダ9の詳細な構成については、後述する。
まず、ガイドレール24の詳細構成について説明する。右側ガイドレール24Rと左側ガイドレール24Lとは左右対称な構成をしているので、以下では、左側ガイドレール24Lの構成について説明する。
左側ガイドレール24Lには、図5に示すように、パネル支持部材80が前後に移動するための通路25と、通路25の両側の側方に設けられた第1及び第2ガイド溝26,27と、プッシュプルケーブル12(図5では省略)を敷設するためのケーブルガイド溝28とを有している。第1ガイド溝26は、通路25に対して車幅方向内側に位置し、第2ガイド溝27は、通路25に対して車幅方向外側に位置する。第1ガイド溝26は、車幅方向外側に開口している。一方、第2ガイド溝27は、車幅方向内側に開口している。すなわち、第1ガイド溝26及び第2ガイド溝27は、通路25に向かって、互いに向き合うように開口している。ケーブルガイド溝28は、第2ガイド溝27よりも車幅方向外側に位置し、該第2ガイド溝27と連通している。
さらに詳しくは、左側ガイドレール24Lは、略水平な状態で前後方向に延びる下壁24aと、該下壁24aの車幅方向内側において該下壁24aから立ち上がる第1縦壁26aと、該第1縦壁26aの上端から車幅方向外側へ略水平に延びる第1上壁26bと、該下壁24aの車幅方向外側において該下壁24aから立ち上がる第2縦壁27aと、該第2縦壁27aの上端から車幅方向内側へ略水平に延びる第2上壁27bとを有している。第2縦壁27aは、下壁24aから上方に立ち上がった後、通路25の方へ傾斜している。第1縦壁26a、第1上壁26b、第2縦壁27a及び第2上壁27bは何れも、下壁24aと同様に前後方向へ延びている。
第1ガイド溝26は、下壁24aと第1縦壁26aと第1上壁26bとで構成されている。下壁24aの上面と第1上壁26bの下面がそれぞれガイド面を構成する。
第2ガイド溝27は、下壁24aと第2縦壁27aと第2上壁27bとで構成されている。第2上壁27bの下面には、車幅方向略中央に前後方向に延びる凹溝27cが形成されている。第2上壁27bの下面は、凹溝27cにより、通路25側の第1ガイド面27dと通路25から離れた側の第2ガイド面27eとに分割されている。第1ガイド面27dと下壁24aとの間隔は、第2ガイド面27eと下壁24aとの間隔よりも僅かに大きくなっている。
下壁24aのうち、第2縦壁27aが連結された部分の近傍は、下方に凹んでいる。この下壁24aの下方に凹んだ部分と第2縦壁27aとで、ケーブルガイド溝28が構成されている。
第2上壁27bには、第1及び第2切欠部29,30が形成されている。図6は、図5のVI−VI線で切断したガイドレール24の斜視図であり、後述する第1ガイド部材31を省略している。第1切欠部29は、第2切欠部30よりも前方に位置している。第1切欠部29は、第2上壁27bの通路25側の端縁から第2上壁27bの幅方向に略方形に切り込まれた形状をしている。より詳しくは、第1切欠部29は、該幅方向において凹溝27cまで達している。そのため、第1ガイド面27dは、第1切欠部29により前後に分断されている。第2切欠部30も、第1切欠部29と同様に、第2上壁27bの通路25側の端縁から幅方向へ凹溝27cに達するまで切り込まれた形状をしている。第1ガイド面27dは、第2切欠部30によっても前後に分断されている。一方、第2ガイド面27eは、第1及び第2切欠部29,30によって前後に分断されておらず、前後に亘って一続きの面となっている。
第1切欠部29には、第1ガイド部材31が設けられている。第1ガイド部材31には、通路25側へ開口し且つ略上下方向に延びる第1ガイド溝31aが形成されている。第1ガイド溝31aの下端は、第2ガイド溝27内に開口している。この開口は、第2上壁27bの通路25側の端縁から該幅方向へ切り込まれた形状をしている。該開口は、該幅方向において凹溝27cまで達している。また、第2切欠部30には、第2ガイド部材32が設けられている。第2ガイド部材32には、通路25側へ開口し且つ略上下方向に延びる第2ガイド溝32aが形成されている。第2ガイド溝32aの下端は、第2ガイド溝27内に開口している。この開口も、第2上壁27bの通路25側の端縁から該幅方向へ切り込まれ、凹溝27cまで達している。
次に、開閉機構8の詳細構成について説明する。左右の開閉機構8,8は、左右対称な構成をしているので、以下では左側の開閉機構8の構成について説明する。
パネル支持部材80は、可動パネル5の車幅方向両側端部の下面に固定されている。パネル支持部材80は、図4に示すように、折曲げた金属プレートからなる芯金81と、該芯金81の表面に一体成形された樹脂部101とを有している。樹脂部101は、芯金81を金型内に挿入(インサート)した状態で樹脂材を射出する所謂インサート成形により該芯金81の表面に一体形成されている。樹脂部101は、前側ピン及び後側ピン84,85を形成するための樹脂部101aと、シュー83を形成するための樹脂部101bと、カム溝82を形成するための樹脂部101cとからなる。カム溝82は、所定の曲線に沿って湾曲しながら略前後方向に延びている。
上記芯金81は、図11〜図13に示すように、上記ガイドレール24の延設方向に延びる縦板状をなしている。すなわち、芯金81は、厚み方向が車幅方向と一致する状態、すなわち、立ち上がった状態で概ね前後方向に延びる板状に形成されている。
芯金81の前端部及び後端部には、可動パネル5がブラケット(図示省略)を介してボルトにより移動不能に連結される。芯金81の前端部及び後端部にはそれぞれ、このボルトを挿通するためのボルト挿通孔81j,81kが厚さ方向に貫通して形成されている。芯金81の上端には、その延設方向に沿って延びるフランジ部88が形成されている。フランジ部88は、補強部として機能するとともに可動パネル5を支持するための座部としても機能する。
上記芯金81の下端部で且つ上記カム溝82よりも下側に位置する部分には、厚さ方向の両側にそれぞれ突出する第1及び第2突出部86,87が折曲げ形成されている。本実施形態では、第1突出部86は車幅方向内側に突出し、第2突出部87は車幅方向外側に突出している。
第1突出部86は、芯金81の複数箇所を舌片状に切欠いて、該切欠いた部分を車幅方向内側に折曲げてなる複数(本実施形態では9つ)の舌片86aからなる。すなわち、第1突出部86は、芯金81の複数箇所を車幅方向内側に切り倒して形成されている。詳しくは、舌片86aは、コ字状のスリットによって一辺部を除いて周囲から切り離した矩形状片を、該一辺部を固定端として車幅方向内側に折り曲げて形成されている。複数の舌片86aは、芯金81の前後方向(延設方向)の中間部の所定長さ範囲L1内に、前後方向に互いに間隔を空けて形成されている。
一方、第2突出部87は、芯金81の下端部をL字状に折曲げることで、該芯金81の延設方向に連続的に延びる板状に形成されている。第2突出部87は、芯金81の下端縁の略全縁に亘って形成されている。第2突出部87におけるカム溝82に対応する部分は、該カム溝82の湾曲形状と同じ湾曲形状を有する板状をなしている。
上記カム溝82を形成する樹脂部101cは、図4に示すように、所定の曲線に沿って延びる下壁82aと、該下壁82aの上方において下壁82aと略平行に延びる上壁82bと、該下壁82a及び上壁82bを連結する側壁82cと、芯金81のフランジ部88の下面を被覆するフランジ被覆部82rと、上壁82bとフランジ被覆部82rとを連結する板リブ82sと、を有している。上記カム溝82は、この上壁82bと下壁82aと側壁82cとで区画された断面コ字状溝からなる。上記板リブ82sは複数設けられており、各板リブ82sは前後方向に互いに間隔を空けて並んでいる。
上記カム溝82は、スライダ9の後述する係合部93が係合する被係合カム部として機能する。カム溝82は、可動パネル5がチルト状態のときに係合部93が位置するチルト領域82d、可動パネル5が全閉状態のときに係合部93が位置する全閉領域82e、及び可動パネル5が降下状態のときに係合部93が位置する降下領域82fとを有している。チルト領域82d、全閉領域82e及び降下領域82fは、この順で前から並んでいる。チルト領域82d、全閉領域82e及び降下領域82fは、それぞれ傾きが異なっている。カム溝82は、チルト領域82dと全閉領域82eとの接続部において山折り状に湾曲し、全閉領域82eと降下領域82fとの接続部において谷折り状に湾曲している。
芯金81の前端部には、左右に並ぶ2つのシュー83,83が設けられている。シュー83は、芯金81に連結された先端部83aと、先端部の下端から後方に延びた後、折り返して、先端部の後端に繋がっている帯状部83bとを有している。シュー83は、全体として環状に形成されている。シュー83は、樹脂で形成されており、環状の形状と相俟って弾性的に変形可能となっている。2つのシュー83,83は、ガイドレール24の第1及び第2ガイド溝26,27に係合する。詳しくは、芯金81に対して車幅方向内側に位置するシュー83は、第1ガイド溝26に係合し、芯金81に対して車幅方向外側に位置するシュー83は、第2ガイド溝27に係合する。
芯金81における、比較的前側であってシュー83,83よりも後方の位置には、芯金81から車幅方向外側に突出する前側ピン84が設けられている。芯金81の後端部には、芯金81から車幅方向外側に突出する後側ピン85が設けられている。前側ピン及び後側ピン84,85は、第2ガイド溝27に係合する。
スライダ9は、ガイドレール24の第1及び第2ガイド溝26,27に係合しており、第1及び第2ガイド溝26,27に沿って前後に移動可能となっている。スライダ9は、プッシュプルケーブル12(図4,5では省略)が連結され、該プッシュプルケーブル12により駆動される。また、スライダ9は、パネル支持部材80のカム溝82にも係合している。詳しくは、スライダ9は、相対向する一対の縦壁91(図4では1つのみ図示)と、該一対の縦壁91の下端同士を連結する連結壁92と、各縦壁91の上端において対向する縦壁91の方へ突出する係合部93と、各縦壁91の前端及び後端において対向する縦壁91とは反対側へ突出する突出片94,94と、突出片94,94に設けられた摺動部(図示省略)とを有している。スライダ9は、樹脂と金属プレートとをインサート成型により一体化したものである。縦壁91、連結壁92、係合部93及び突出片94,94は、折曲げられた金属プレートで形成されている。摺動部は、樹脂で形成されている。左右の摺動部は、それぞれガイドレール24の第1及び第2ガイド溝26,27に係合する。また、車幅方向外側の摺動部には、プッシュプルケーブル12が一体成形されている。プッシュプルケーブル12は、ガイドレール24のケーブルガイド溝28に係合する。係合部93は、パネル支持部材80のカム溝82に係合している。
続いて、このように構成された開閉機構8による可動パネル5の作動について説明する。以下では、可動パネル5の作動を、シュー83、前側ピン84及び後側ピン85と第2ガイド溝27との係合関係を参照しながら説明する。尚、第1ガイド溝26には、可動パネル5の状態にかかわらず、車幅方向内側のシュー83が常に係合している。
図7は、全閉状態のときの第2ガイド溝27における開閉機構8の縦断面図であり、図8は、チルト状態のときの第2ガイド溝27における開閉機構8の縦断面図であり、図9は、降下状態のときの第2ガイド溝27における開閉機構8の縦断面図であり、図10は、全開状態のときの第2ガイド溝27における開閉機構8の縦断面図である。
全閉状態においては、図7に示すように、スライダ9の係合部93が、カム溝82の全閉領域82eに位置している。このとき、シュー83(図7〜10においては1つのみ図示)が第2ガイド溝27に設けられたストッパ27fに当接し、これにより、パネル支持部材80がそれ以上前方へ移動することが防止されている。また、前側及び後側ピン84,85の前後方向位置は、それぞれ第1及び第2ガイド部材31,32の前後方向位置と一致している。そして、前側ピン84は、第1ガイド部材31の第1ガイド溝31a内に進入している。このことによっても、パネル支持部材80の前方へ移動が防止されている。一方、後側ピン85は、第2ガイド溝27から上方へ完全に抜け出ている。全閉状態においては、可動パネル5は、ルーフ10と概ね面一の状態となる。
可動パネル5を全閉状態からチルトさせるときには、駆動モータ13によりプッシュプルケーブル12を介してスライダ9を前方へ移動させる。これにより、スライダ9の係合部93は、カム溝82のチルト領域82d内を前方へ移動する。このとき、チルト領域82dは、前側ほど下方に位置するように傾斜しているので、係合部93は、カム溝82の上壁82bを前方へ押圧する。ただし、前側ピン84と第1ガイド部材31との係合によりパネル支持部材80の前方への移動が規制されているので、パネル支持部材80が前方へ移動することはない。その一方で、前側ピン84は第1ガイド溝31aに位置し、後側ピン85は第2ガイド溝27から上方へ抜け出ているので、パネル支持部材80の上下方向への傾動は規制されていない。そのため、パネル支持部材80は、シュー83を支点として後端部が上昇するように傾動する。それに伴い、可動パネル5も、後端部が上昇するように傾動する。図8に示すように、係合部93がチルト領域82dの前端部に到達したときに、可動パネル5が最も大きく傾動した状態となる。このとき、前側ピン84は、第1ガイド部材31の第1ガイド溝31aから完全には抜け出ておらず、第1ガイド部材31と係合した状態が維持されている。
可動パネル5をチルト状態から全閉状態に移行させるときには、駆動モータ13によりプッシュプルケーブル12を介してスライダ9を後方へ移動させる。これにより、スライダ9の係合部93は、カム溝82のチルト領域82d内を後方へ移動する。このとき、チルト領域82dは、前側ほど下方に位置するように傾斜しているので、係合部93は、カム溝82の下壁82aを後方へ押圧する。ただし、前側ピン84と第1ガイド部材31との係合によりパネル支持部材80の後方への移動が規制されているので、パネル支持部材80が後方へ移動することはない。その一方で、前側ピン84は第1ガイド溝31aに位置し、後側ピン85は第2ガイド溝27から上方へ抜け出ているので、パネル支持部材80の上下方向への傾動は規制されていない。そのため、パネル支持部材80は、シュー83を支点として後端部が下降するように傾動する。それに伴い、可動パネル5も、後端部が下降するように傾動する。係合部93が全閉領域82eに到達したときに、可動パネル5が全閉状態となる。このとき、前側ピン84は、第1ガイド部材31の第1ガイド溝31aから完全には抜け出ておらず、第1ガイド部材31と係合した状態が維持されている。尚、後側ピン85は、未だ、第2ガイド溝27から上方へ抜け出た状態のままである。
可動パネル5を全閉状態から開状態に移行させるときには、まず、可動パネル5を降下状態に移行させ、その後、可動パネル5を後方へ移動させる。
可動パネル5を全閉状態から降下状態に移行させるときには、駆動モータ13によりプッシュプルケーブル12を介してスライダ9を後方へ移動させる。これにより、スライダ9の係合部93は、カム溝82の降下領域82f内を後方へ移動する。このとき、降下領域82fは、前側ほど下方に位置するように傾斜しているので、係合部93は、カム溝82の下壁82aを後方へ押圧する。ただし、前側ピン84と第1ガイド部材31との係合によりパネル支持部材80の後方への移動が規制されているので、パネル支持部材80が後方へ移動することはない。その一方で、前側ピン84は第1ガイド溝31aに位置し、後側ピン85は第2ガイド溝27から上方へ抜け出ているので、パネル支持部材80の上下方向への傾動は規制されていない。そのため、パネル支持部材80は、シュー83を支点として後端部が下降するように傾動する。それに伴い、可動パネル5も、後端部が下降するように傾動する。このとき、前側ピン84は、第1ガイド部材31の第1ガイド溝31aから下方に抜け出し、第2ガイド溝27内に進入する。また、後側ピン85は、第2ガイド部材32の第2ガイド溝32aを通過して、第2ガイド溝27内に進入する。図9に示すように、前側及び後側ピン84,85が第2ガイド溝27内において下壁24aに当接したときに、可動パネル5が最も降下した降下状態となる。降下状態においては、可動パネル5は、ルーフ10よりも下方に降下した状態となっている。
降下状態からスライダ9をさらに後方へ移動させると、可動パネル5が後方へ移動し、開口部11が徐々に開口する。詳しくは、降下状態においては、降下領域82fは、前側ほど下方に位置するように傾斜しているので、係合部93は、カム溝82の下壁82aを後方へ押圧する。ただし、前側及び後側ピン84,85が第2ガイド溝27内において下壁24aに当接しているので、パネル支持部材80はそれ以上下方へは傾動できない。その一方で、前側及び後側ピン84,85は、第2ガイド溝27内に位置し、第1及び第2ガイド部材31,32とは係合していないので、後方への移動が規制されていない。そのため、パネル支持部材80は、第2ガイド溝27に沿って後方へ移動する。それに伴い、可動パネル5も後方へ移動する。後方へ移動した可動パネル5は、ルーフ10の下方に引き込まれる。全開状態においては、可動パネル5の略全体がルーフ10の下方に位置した状態となる。パネル支持部材80が後方へ移動する間も、前側及び後側ピン84,85は、第2ガイド溝27に係合しているので、パネル支持部材80、ひいては、可動パネル5の上下の傾動は規制される。
可動パネル5を全開状態から全閉状態に移行させるときには、まず、可動パネル5を前方へ移動させて降下状態にした後、可動パネル5を上方へ傾動させる。詳しくは、駆動モータ13によりプッシュプルケーブル12を介してスライダ9を前方へ移動させる。全開状態においては、降下領域82fは、前側ほど下方に位置するように傾斜しているので、係合部93は、カム溝82の上壁82bを前方へ押圧する。ただし、前側及び後側ピン84,85が第2ガイド溝27内において第1ガイド面27dに当接しているので、パネル支持部材80はそれ以上上方へは傾動できない。その一方で、前側及び後側ピン84,85は、第2ガイド溝27内に位置し、第1及び第2ガイド部材31,32とは係合していないので、前方への移動が規制されていない。そのため、パネル支持部材80は、第2ガイド溝27に沿って前方へ移動する。それに伴い、可動パネル5も前方へ移動する。
やがて、シュー83が第2ガイド溝27に設けられたストッパ27fに当接することにより、パネル支持部材80の前方への移動が規制される。このとき、前側ピン84は、第1ガイド部材31の第1ガイド溝31aの下方に位置し、後側ピン85は、第2ガイド部材32の第2ガイド溝32aの下方に位置している。つまり、前側及び後側ピン84,85は、第2ガイド溝27の第1ガイド面27dによって上方への移動が規制されていない状態となっている。したがって、この時点から、係合部93が降下領域82f内を前方へ移動するようになり、それに従って、係合部93がパネル支持部材80を後端が上昇するように傾動させる。このとき、前側ピン84は、第1ガイド部材31の第1ガイド溝31a内に進入し、後側ピン85は、第2ガイド部材32の第2ガイド溝32a内に進入する。その後、係合部93が全閉領域82eに到達したときに、可動パネル5が全閉状態となる。全閉状態においては、前側ピン84は、第1ガイド部材31の第1ガイド溝31a内に位置する一方、後側ピン85は、第2ガイド部材32の第2ガイド溝32aから上方へ抜け出ている。
このように、パネル支持部材80をガイドレール24の通路25に沿って前後に移動させたり、パネル支持部材80をシュー83を支点に上下に傾動させたりすることによって、可動パネル5の状態を変更させる。このとき、シュー83,83は、第1及び第2ガイド溝26,27に常に係合している一方、前側及び後側ピン84,85は、パネル支持部材80を前後方向に移動させるときだけ第2ガイド溝27に係合している一方、パネル支持部材80を上下方向に傾動させるときには第2ガイド溝27から抜け出るようになっている。
このように構成されたサンルーフ装置100において、可動パネル5がチルト状態にある場合に該パネル5に対して走行風や人為的荷重に起因する過度の突き上げ荷重が作用すると、パネル支持部材80の樹脂部101cが破損して、パネル支持部材80が可動パネル5と共に上側に突き上げられてスライダ9の係合部93から外れてしまうという問題がある。
これに対して上記実施形態1では、上記芯金81におけるカム溝82よりも下側に位置する部分に、厚さ方向の両側にそれぞれ突出する第1及び第2突出部86,87を形成するようにした(図4及び図11〜図13参照)。
これにより、パネル支持部材80の樹脂部101cが破損してパネル支持部材80が上方に移動しようとしても、芯金81に設けられた第1及び第2突出部86,87がスライダ9の係合部93に引っ掛かるため、パネル支持部材80がスライダ9の係合部93から上側に外れるのを防止することができる。これにより、可動パネル5の離脱を確実に防止することが可能となる。しかも、スライダ9の係合部93は、折曲げた金属プレートで形成されているため、係合部93を樹脂材で形成した場合に比べてその強度を向上させることができる。よって、芯金81の第1及び第2突出部86,87が該係合部93に引っ掛かった際に、係合部93が破損するのを確実に防止することができ、延いては、パネル支持部材80がスライダ9の係合部93から外れるのをより一層確実に防止することが可能となる。
また、上記実施形態では、第2突出部87は、芯金81の下端部をL字状に折曲げることで該芯金81の延設方向に連続的に延びる板状に形成されている一方、第1突出部86は、芯金81の複数箇所を舌片状に切欠いて、該切欠いた部分を折曲げてなる複数の舌片86aからなるものとされている。
これにより、2枚の芯金81を抱き合わせたりしなくても、一枚の芯金81を使用して該芯金81の厚さ方向の両側に突出部86,87を、様々な配置バリエーションで容易に形成することができる。すなわち、例えば、芯金81の下端部をL字状に折曲げることで芯金81の厚さ方向の両側に突出部86,87を形成しようとすると、特開2000−313235(特許文献2)に示すように、2枚の芯金81を厚さ方向に抱き合わせて使用する必要がある。これに対して、上記実施形態1では、第1突出部86を芯金81の一部を切り倒してなる舌片86aで形成するようにしたことで、図12に示すように、1枚の芯金81を使用して、芯金81の厚さ方向の両側にそれぞれ第1突出部86と第2突出部87とを形成することができる。よって、パネル支持部材80の薄肉化及び軽量化を図りながら、芯金81の厚さ方向の両側に突出部86,87を様々な配置バリエーションで容易に形成することができる。
また、上記実施形態1では、両突出部86,87のうち一方(第1突出部86)のみを、芯金81の一部を切欠いて舌片状に形成し、他方(第2突出部87)は、芯金81の下端部をL字状に折曲げて形成するようにしたことで、第1及び第2突出部86,87の双方を、芯金81を切欠いて形成した場合に比べて、舌片86aを形成するために必要な切欠きの数を低減することができる。よって、芯金81の剛性を十分に確保しながら第1及び第2突出部86,87を形成することができる。
<実施形態2>
図14は、実施形態2を示し、パネル支持部材80の芯金81の構成を上記実施形態1とは異ならせたものである。尚、図11と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を適宜省略する。
すなわち、本実施形態では、第1突出部86及び第2突出部87は共に、芯金81の複数箇所を切欠いて、該切欠いた部分を折曲げることで形成されており、該第1突出部86は複数の舌片86aで構成され、第2突出部87も同様に複数の舌片87aで構成されている。第1突出部86を構成する複数の舌片86aと、第2突出部87を構成する複数の舌片87aとは、前後方向に互い違いに千鳥状に配置されている。これにより、第1突出部86と第2突出部87とを芯金81の厚さ方向の両側に偏りなく密に配置することができる。したがって、パネル支持部材80の樹脂部101cが破損して芯金81が上側に移動しようとした際に、芯金81の両突出部86,87がスライダ9の係合部93に引っ掛かり易くなる。よって、パネル支持部材80がスライダ9の係合部93から上側に外れるのを確実に防止することが可能となる。
また、第1突出部86のみでなく第2突出部87も舌片87aで構成したので、上記実施形態1と比較して、芯金81の使用量を節約することができる。よって、パネル支持部材80の軽量化及び低コスト化を図りつつ、芯金81の厚さ方向の両側に突出部86,87を形成することができる。
<他の実施形態>
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記各実施形態では、舌片86a,87aは、略矩形板状をなしているが、これに限ったものではなく、例えば、三角板状や半円板状をなしていてもよい。
また、上記各実施形態では、ガイドレール24の延設方向が車両前後方向に一致する例を示したが、これに限ったものではなく、例えば、ガイドレール24の延設方向が車幅方向に一致するものにも適用することができる。
また、上記各実施形態では、パネル支持部材80の被係合カム部をカム溝82とし、スライダ9の係合部93を突起状に形成した例を示したが、これに限ったものではなく、例えば、被係合カム部を略前後方向に延びるカム板とし、スライダ9の係合部93を該カム板に係合する係合溝としてもよい。また、係合部93をカムフォロアで形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態2では、第1突出部86を構成する舌片86aと、第2突出部87を構成する舌片87aとが、前後方向において一つ置きに交互に千鳥状に配置される例を示したが、これに限ったものではなく、例えば、2つ置きや3つ置きに配置されていてもよい。
本発明は、可動パネルを傾動可能に構成された車両のサンルーフ装置に有用であり、特に、強風地域等で使用される車両のサンルーフ装置に対して有用である。
10 ルーフ(固定ルーフ)
80 パネル支持部材
81 芯金
82 カム溝(被係合カム部)
86 第1突出部
86a 舌片
87 第2突出部
87a 舌片
93 係合部
100 サンルーフ装置
101c 樹脂部

Claims (4)

  1. 車両の固定ルーフに所定の開口幅をもって形成された開口部を開閉する可動パネルと、上記固定ルーフに固定されて上記開口部の幅方向両側端縁に沿って延びる一対のガイドレールと、該一対のガイドレールにそれぞれ摺動可能に連結された一対のスライダと、該各スライダに設けられた係合部に係合する被係合カム部を有し且つ上記可動パネルの下面に固定された一対のパネル支持部材とを備え、上記各スライダを上記ガイドレールに沿って移動させることで、上記可動パネルをパネル支持部材を介して傾動可能に構成されたサンルーフ装置であって、
    上記各パネル支持部材は、上記可動パネルの下面に沿って上記ガイドレールの延設方向に延びる縦板状の芯金と、該芯金に一体成形されて該芯金の厚さ方向の両側にそれぞれ上記被係合カム部を形成する樹脂部と、を有し、
    上記芯金における上記被係合カム部よりも下側に位置する部分には、その厚さ方向の両側にそれぞれ突出する第1及び第2突出部が折曲げ形成され、
    上記第1及び第2突出部のうち少なくとも一方は、上記芯金の一部を舌片状に切欠いて、該切欠いた部分を折曲げることで形成されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  2. 請求項1記載のサンルーフ装置において、
    上記第1突出部は、上記芯金の複数箇所を舌片状に切欠いて、該切欠いた部分を折曲げてなる複数の舌片からなるとともに、該各舌片が上記芯金の延設方向において互いに間隔を空けて並ぶように形成され、
    上記第2突出部は、上記芯金の下端部をL字状に折曲げることで、上記芯金の延設方向に連続的に延びる板状に形成されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  3. 請求項1記載のサンルーフ装置において、
    上記第1及び第2突出部はそれぞれ、上記芯金の複数箇所を舌片状に切欠いて、該切欠いた部分を折曲げてなる複数の舌片からなるとともに、該各舌片が上記芯金の延設方向において互いに間隔を空けて並ぶように形成されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  4. 請求項3記載のサンルーフ装置において、
    上記第1突出部を構成する各舌片と、上記第2突出部を構成する各舌片とは、上記芯金の延設方向において互い違いに千鳥状に配置されていることを特徴とするサンルーフ装置。
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