JP2015058771A - 衝撃荷重吸収体 - Google Patents
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Abstract
【課題】成形型の修正を必要とすることなく目標とする衝撃吸収特性を得ることができ、従って開発コストを削減できると共に開発期間を短縮できる衝撃荷重吸収体を提供する。
【解決手段】平板状の基板2と、該基板2の裏面2aに立設された板片からなる複数のリブ体3と、両端が開口する複数の中空筒状部4aを並列配置すると共に隣接する中空筒状部の連結片4b同士を接合してなる衝撃吸収成形体4とを備え、前記各リブ体3を前記衝撃吸収成形体4の各中空筒状部4aに一方の前記開口からに差し込むことにより、前記各リブ体3と前記各中空筒状部4aとの嵌合体からなる複数の衝撃吸収部が連続的に設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】平板状の基板2と、該基板2の裏面2aに立設された板片からなる複数のリブ体3と、両端が開口する複数の中空筒状部4aを並列配置すると共に隣接する中空筒状部の連結片4b同士を接合してなる衝撃吸収成形体4とを備え、前記各リブ体3を前記衝撃吸収成形体4の各中空筒状部4aに一方の前記開口からに差し込むことにより、前記各リブ体3と前記各中空筒状部4aとの嵌合体からなる複数の衝撃吸収部が連続的に設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば車両の内装材として用いられる衝撃荷重吸収体に関する。
車両の内装材として、合成樹脂製の衝撃荷重吸収体が提案されている。例えば、特許文献1には、ブロー成形体からなり、中空筒状部の一方の面を形成する表面プレート22と、他方の面を形成する裏面プレート23と、該裏面プレート23の面から表面プレート22の裏面に向けて突出する突出し部24とを備えた合成樹脂製の衝撃荷重吸収体が開示されている。この従来の衝撃荷重吸収体では、衝撃荷重を受けた時に、前記突出し部24が表面プレート22の裏面に当接して曲げ変形及び座屈変形することで衝撃荷重を吸収するとされている。
前記特許文献1に記載の衝撃荷重吸収体は、ブロー成形体を採用することで、限られたスペースにおいて安定的に効率よく衝撃エネルギを吸収できる。しかし目標とする衝撃吸収特性を得るためには、開発過程において幾度も形状変更を行い、その都度成形型の修正が必要となる。そのため開発コストが増大し、開発期間が長くなってしまうという問題がある。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、成形型の修正を必要とすることなく目標とする衝撃吸収特性を得ることができ、従って開発コストを削減できると共に開発期間を短縮できる衝撃荷重吸収体を提供することを課題としている。
請求項1の発明は、平板状の基板と、該基板の裏面に立設された板片からなる複数のリブ体と、両端が開口する複数の中空筒状部を並列配置すると共に隣接する中空筒状部の連結片同士を接合してなる衝撃吸収成形体とを備え、
前記各リブ体を前記衝撃吸収成形体の各中空筒状部に一方の前記開口からに差し込むことにより、前記各リブ体と前記各中空筒状部との嵌合体からなる複数の衝撃吸収部が連続的に設けられていることを特徴としている。
前記各リブ体を前記衝撃吸収成形体の各中空筒状部に一方の前記開口からに差し込むことにより、前記各リブ体と前記各中空筒状部との嵌合体からなる複数の衝撃吸収部が連続的に設けられていることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の衝撃荷重吸収体において、
前記衝撃吸収成形体は、合成樹脂製筒状素材を成形型内に挿入配置し、該成形型を閉じると共に該筒状素材内に圧縮空気を供給することにより前記各中空筒状部の連結片同士が接合されるように形成されたブロー成形品からなるブロー成形品からなることを特徴としている。
前記衝撃吸収成形体は、合成樹脂製筒状素材を成形型内に挿入配置し、該成形型を閉じると共に該筒状素材内に圧縮空気を供給することにより前記各中空筒状部の連結片同士が接合されるように形成されたブロー成形品からなるブロー成形品からなることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の衝撃荷重吸収体において、
前記リブ体は、前記中空筒状部より長く形成されており、該中空筒状部の他方の開口から突出していることを特徴としている。
前記リブ体は、前記中空筒状部より長く形成されており、該中空筒状部の他方の開口から突出していることを特徴としている。
請求項1の発明に係る衝撃荷重吸収体によれば、各リブ体を衝撃吸収成形体の各中空筒状部に差し込むことにより、前記各リブ体と前記各中空筒状部との嵌合体からなる複数の衝撃吸収部を設けたので、リブ体及び中空筒状部の曲げ変形及び座屈変形により衝撃荷重を吸収することとなり、衝撃エネルギ吸収量を増大できる。また前記リブ体が変形する際に前記各中空筒状部の連結片同士の接合部を破断することによっても衝撃エネルギを吸収できるので、この点からも衝撃エネルギ吸収量を増大できる。
また目標とする衝撃吸収特性を得るためのチューニングを、中空筒状部やリブ体の長さを変更したり、あるいはリブ体の差し込み本数を変更したりすることで実現でき、従って成形型の修正を必要としないので、開発コストを削減でき、開発期間を短縮できる。
請求項2の発明では、衝撃吸収成形体を安価なブロー成形品で構成したので、より一層、開発コストを削減でき、開発期間を短縮できる。
請求項3の発明では、リブ体を中空筒状部から突出させたので、初期荷重はリブ体の曲げ変形,座屈変形で吸収されることとなり、エネルギ吸収初期における荷重の立ち上がりを抑制しつつ平準化した衝撃吸収特性が得られる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図6は本発明の実施例1に係る車両の合成樹脂製内装用衝撃荷重吸収体を説明するための図である。
図において、1は例えばルーフパネルの車室内側に配設される合成樹脂製ルーフパネル用衝撃荷重吸収体である。該衝撃荷重吸収体1は、車室内側に配置される平板状の基板2と、該基板2の裏面2aに立設された複数のリブ体3と、衝撃吸収成形体4とで構成されている。なお、3′は後述するように、中空筒状部4aに挿入されない単独のリブ体を示している。
前記リブ体3は、後述する中空筒状部4aの長さに対応した長さを有する短冊状板片からなり、前記中空筒状部4aのピッチに対応したピッチをなすように前記基板2の裏面2aに起立するように一体形成されている。前記基板2とリブ体3とは合成樹脂の射出(インジェクション)成形により一体形成されている。
前記衝撃吸収成形体4は、合成樹脂製のブロー成形品であり、両端が開口する複数の中空筒状部4aを並列配置すると共に互の連結片4b,4b同士を接合してなるものである。
前記衝撃吸収成形体4は、より詳細には、以下の手順でブロー成形されたものである。前記中空筒状部4a及び連結片4bに対応した形状の筒状型部5a,連結型部5bを有するブロー成形用金型5,5内に、合成樹脂製筒状のブロー成形素材4′を挿入配置し、該金型5,5を閉じて前記連結片4b,4b同士を接合させるとともにブロー成形素材4′の内に高圧空気を供給することでブロー成形体6を形成する。そして該ブロー成形体6をカットラインa及びカットラインbにてカットすることで前記衝撃吸収成形体4が形成される。なお、前記カットラインaは前記基板2の裏面2aの形状に対応するように、例えば直線状に設定されている。一方、前記カットラインbは、該衝撃荷重吸収体1が装着される例えばルーフパネル側の形状に対応するように、例えば一部4cが凹状をなすように短く設定される。
そして前記基板2に立設された同じ長さを有するリブ体3が前記中空筒状部4aに一方の開口から差し込まれるように、前記基板2と衝撃吸収成形体4とが結合される。これにより前記各リブ体3と前記各中空筒状部4aとの嵌合体からなる複数の衝撃吸収部4dが所定ピッチでもって連続的に形成されている。なお、凹状をなすように形成された前記一部4cにおいては前記リブ体3が上端開口から突出することとなる。
本実施例1では、リブ体3は何れも同じ長さに設定されているので、前記凹状をなす一部4cにおいては、リブ体3が短い中空筒状部4a′から上方に突出しているが、リブ体3の一部を短い中空筒状部4a′と同じ長さに設定しても良い。
なお、後述するように全てのリブ体を中空筒状部より長く設定しても良い。また、一部の列のリブ体3のみを中空筒状部4aに差し込むように構成し、残りのリブ体3′は中空筒状部4aと組み合わされずに単独で用いられる。
本実施例1に係る衝撃荷重吸収体1は、例えば車両の衝突時等に乗員が頭部をルーフパネル側に衝突させた際の衝撃エネルギを吸収するように機能する。この衝撃荷重吸収体1において、各リブ体3を衝撃吸収成形体4の各中空筒状部4aに差し込むことにより、前記各リブ体3と前記各中空筒状部4aとの嵌合体からなる複数の衝撃吸収部4dを設けたので、リブ体3及び中空筒状部4aの曲げ変形及び座屈変形により衝撃荷重を吸収することとなり、衝撃エネルギ吸収量を増大できる。また前記リブ体3が変形する際に前記各中空筒状部4aの連結片4b同士の接合部を破断することによっても衝撃エネルギを吸収できるので、この点からも衝撃エネルギ吸収量を増大できる。
また目標とする衝撃吸収特性を得るためのチューニングは、中空筒状部4aの長さやリブ体3の長さを変更したり、あるいは中空筒状部4aに差し込まれるリブ体3の数量、つまりリブ体の差込み密度を変更したりすることで実現できる。なお、前記中空筒状部4aの長さは、前記カットラインa及びbの設定により変更される。
このように、本実施例では衝撃吸収特性の調整に当たってブロー成形用金型の修正を必要としないので、開発コストを削減でき、開発期間を短縮できる。
また本実施例1では、衝撃吸収成形体4を、安価なブロー成形品であるブロー成形体6を所要の長さに切断することにより形成したので、より一層、コストを削減できる。
図7,図8は本発明の実施例2を説明するための図であり、図中、図1,図2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施例2では、各中空筒状部4a,4aの連結片4b同士を接合する際に、該連結片4bの一部4b′のみを接合している。
本実施例2では、連結片4bの一部4b′のみを接合しているので、本実施例の衝撃荷重吸収体1に圧縮荷重が作用した場合、前記一部の接合部が破断することにより、衝撃荷重吸収特性において、荷重の変化が少ないフラットな特性を得ることができ、従って荷重が過大となるのを防止できる。
図9〜図11は本発明の実施例3を説明するための図であり、図中、図1,図2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施例3では、各中空筒状部4a,4aの連結片4b同士を接合する際に、該連結片4bの一部4b′のみを接合している。また、本実施例では、リブ体3を中空筒状部4aより長く設定し、該リブ体3を中空筒状部4aの上端開口から上方に突出させている。
本実施例3では、荷重吸収初期においては、リブ体3が曲げ変形及び座屈変形するので、衝撃荷重吸収特性における初期荷重が抑制され(図11の符号a参照)、また荷重吸収中期においては連結片4bの接合されている一部4b′が破断することにより、さらにフラットな特性を得ることができる(図11の符号b参照)。なお、同図に破線で示すように、リブ体のみの場合は荷重吸収後期において底付を起こし、荷重が過大となるおそれがある(図11の符号c参照)。
なお、前記実施例では、衝撃吸収成形体4がブロー成形品である場合を説明したが、本発明における襲撃吸収成形体はブロー成形品に限られるものではなく、例えば樹脂の射出成形品であっても良いし、あるいは板金製であっても良く、要は衝撃吸収成形体を所要長さにカットして中空筒状部を形成すれば良い。
1 衝撃荷重吸収体
2 基板
2a 裏面
3 リブ体
4 衝撃吸収成形体
4′ 合成樹脂製筒状素材
4a 中空筒状部
4b 連結片
4d 衝撃吸収部
5 成形型
6 ブロー成形体(ブロー成形品)
2 基板
2a 裏面
3 リブ体
4 衝撃吸収成形体
4′ 合成樹脂製筒状素材
4a 中空筒状部
4b 連結片
4d 衝撃吸収部
5 成形型
6 ブロー成形体(ブロー成形品)
Claims (3)
- 平板状の基板と、該基板の裏面に立設された板片からなる複数のリブ体と、両端が開口する複数の中空筒状部を並列配置すると共に隣接する中空筒状部の連結片同士を接合してなる衝撃吸収成形体とを備え、
前記各リブ体を前記衝撃吸収成形体の各中空筒状部に一方の前記開口からに差し込むことにより、前記各リブ体と前記各中空筒状部との嵌合体からなる複数の衝撃吸収部が連続的に設けられていることを特徴とする衝撃荷重吸収体。 - 請求項1に記載の衝撃荷重吸収体において、
前記衝撃吸収成形体は、合成樹脂製筒状素材を成形型内に挿入配置し、該成形型を閉じると共に該筒状素材内に圧縮空気を供給することにより前記各中空筒状部の連結片同士が接合されるように形成されたブロー成形品からなることを特徴とする衝撃荷重吸収体。 - 請求項1又は2に記載の衝撃荷重吸収体において、
前記リブ体は、前記中空筒状部より長く形成されており、該中空筒状部の他方の開口から突出していることを特徴とする衝撃荷重吸収体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013192727A JP2015058771A (ja) | 2013-09-18 | 2013-09-18 | 衝撃荷重吸収体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP2015058771A true JP2015058771A (ja) | 2015-03-30 |
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ID=52816661
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JP2013192727A Pending JP2015058771A (ja) | 2013-09-18 | 2013-09-18 | 衝撃荷重吸収体 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20220102020A (ko) * | 2021-01-12 | 2022-07-19 | (주)대한솔루션 | 자동차용 fmh 플레이트 |
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2013
- 2013-09-18 JP JP2013192727A patent/JP2015058771A/ja active Pending
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KR20220102020A (ko) * | 2021-01-12 | 2022-07-19 | (주)대한솔루션 | 자동차용 fmh 플레이트 |
KR102468689B1 (ko) | 2021-01-12 | 2022-11-18 | (주)대한솔루션 | 자동차용 fmh 플레이트 |
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