JP2015058745A - サンルーフ装置 - Google Patents

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西山 千年
Chitose Nishiyama
千年 西山
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Abstract

【課題】ヘッドクリアランスへの影響を抑えつつ可動パネルに所要のチルト量を確保することができるサンルーフ装置を提供する。
【解決手段】ガイドレール13は、車両の前後方向に延在する第1レール部14及び該第1レール部14の車両の幅方向外側に隣接して第1レール部14よりも車両の高さ方向下方で車両の前後方向に延在する第2レール部15を有し、機能ブラケットは、カム溝を協働して形成するように車両の前後方向に並設された第1ブラケット部23A及び第2ブラケット部23Bを有する。車両の高さ方向上方寄りの第1カム溝24Aが形成される第1ブラケット部23Aは第1レール部14に配置されており、車両の高さ方向下方寄りの第2カム溝24Bが形成される第2ブラケット部23Bは第2レール部15に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のルーフの形成される開口を可動パネルで開閉するサンルーフ装置に関するものである。
こうしたサンルーフ装置は、車両のルーフの形成される開口の車両の幅方向両縁部に車両の前後方向に沿ってそれぞれ延設された一対のガイドレールと、それらガイドレールに沿って車両の前後方向にそれぞれ移動可能に設けられた一対の摺動部材とを備える。そして、両摺動部材の各々には、機能ブラケットを介して可動パネルが連結されている。すなわち、各摺動部材には、車両の幅方向にガイドピンが突設されており、各機能ブラケットには、車両の前後方向に延在するカム溝が形成されている。可動パネルは、各機能ブラケットのカム溝に各摺動部材のガイドピンが挿入されることで、ルーフに対する姿勢が保持されている。
そして、可動パネルが開口を閉塞する全閉状態において、各摺動部材が車両の前方に移動すると、ガイドピンにカム溝の押圧される各機能ブラケットと共に可動パネルは、前部を中心に後部が上動するチルトアップ動作をする。一方、全閉状態において、各摺動部材が車両の後方に移動すると、ガイドピンにカム溝の押圧される各機能ブラケットと共に可動パネルは、前部を中心に後部が下動するチルトダウン動作をする。そして、各摺動部材が車両の後方に更に移動すると、各機能ブラケットと共に可動パネルは、チルトダウン状態のまま車両の後方にスライド動作し、開口を開放する。
特開2005−212614号公報
ところで、可動パネルの姿勢に係る各機能ブラケットのカム溝は、チルトアップ状態及びチルトダウン状態の間で必要な可動パネルのチルト量を1本で担うことから、車両の高さ方向に所要の寸法を確保する必要がある。そして、カム溝の形成された機能ブラケットも、車両の高さ方向に所要の寸法を確保する必要がある。
サンルーフ装置の車両の高さ方向の寸法は、ヘッドクリアランスに影響することから、可動パネルに必要なチルト量を確保しながらも、機能ブラケットの車両の高さ方向の寸法を抑えることが好ましい。そこで、各摺動部材に一対のガイドピンを車両の前後方向に離して設けるとともに、両ガイドピンがそれぞれ挿入される一対のカム溝を車両の前後方向に離して形成したものも知られている(例えば特許文献1など)。この場合、可動パネルに必要なチルト量を、一対のカム溝で分担することで、機能ブラケットの車両の高さ方向の寸法が縮小される。しかしながら、各摺動部材等に設けるガイドピン及びカム溝が共に一対になるなど、構造が複雑化するという別の問題が生じている。
本発明の目的は、ヘッドクリアランスへの影響を抑えつつ可動パネルに所要のチルト量を確保することができるサンルーフ装置を提供することにある。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、車両のルーフに形成される開口を開閉するように適合される可動パネルと、車両の高さ方向における一方向に変位しつつ車両の前後方向に延びるようにカム溝が形成され、前記可動パネルの車両の幅方向各縁部を支持するように適合される機能ブラケットと、前記開口の車両の幅方向各縁部に車両の前後方向に延設されるように適合されるガイドレールと、前記カム溝に挿入されるようにガイドピンが突設され、前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動するように適合される摺動部材であって、前記可動パネルの全閉状態において車両の前後方向における一方向に移動することで、前記ガイドピンで前記カム溝を押圧しつつ前記可動パネルをチルトアップ状態に移行させる摺動部材と、前記摺動部材を車両の前後方向に移動させる駆動部材とを備え、前記ガイドレールは、車両の前後方向に延在する第1レール部及び該第1レール部の車両の幅方向外側に隣接して前記第1レールよりも車両の高さ方向下方で車両の前後方向に延在する第2レール部を有し、前記機能ブラケットは、前記カム溝を協働して形成するように車両の前後方向に並設された一対のブラケット部を有し、前記一対のブラケット部のうち、車両の高さ方向上方寄りの前記カム溝である第1カム溝が形成される第1ブラケット部は、前記第1レール部に配置されており、前記一対のブラケット部のうち、車両の高さ方向下方寄りの前記カム溝である第2カム溝が形成される第2ブラケット部は、前記第2レール部に配置される。
この構成によれば、前記機能ブラケットの前記第1ブラケット部及び前記第2ブラケット部は、前記第1レール部及び前記第2レール部にそれぞれ配置される。通常、ヘッドクリアランスを決定する車両の天井は、その意匠性から車両の幅方向外側に向かうに従い車両の高さ方向下方に向かうように曲成されている。この場合、前記第2レール部を、前記第1レール部よりも車両の高さ方向下方に配置したとしても、前記天井の意匠の範囲で前記第2レール部の配置スペースが確保されて、ヘッドクリアランスへの影響が抑えられる。そして、前記カム溝に所要の車両の高さ方向の寸法を確保すべく、前記第2カム溝が形成される前記第2ブラケット部に所要の車両の高さ方向の寸法を確保したとしても、前記第1レール部及び前記第2レール部の高低差の範囲で前記第2ブラケット部の配置スペースが確保される。以上により、ヘッドクリアランスへの影響を抑えながらも、可動パネルに所要のチルト量を確保することができる。
上記サンルーフ装置について、前記第1カム溝及び前記第2カム溝には、前記第2カム溝及び前記第1カム溝からの前記ガイドピンの進入を案内する拡開部が形成されることが好ましい。
この構成によれば、前記拡開部により、前記第1カム溝及び前記第2カム溝のいずれか一方からいずれか他方に前記ガイドピンが進入する際に該ガイドピンが引っ掛かることを抑制できる。
上記サンルーフ装置について、前記一対のブラケット部のうち、車両の後方に配置される後側ブラケット部は、車両の幅方向に軸線の延びる一つの締結具で前記可動パネルの車両の幅方向各縁部に締結されており、前記後側ブラケット部には、前記可動パネルに車両の幅方向に突設された凸部が嵌挿される凹部が形成されることが好ましい。
この構成によれば、前記ガイドピンが前記後側ブラケット部に位置しない状態であっても、前記後側ブラケット部を、前記締結具及び前記凸部による2点支持で前記可動パネルに対して回り止めすることができる。
本発明は、ヘッドクリアランスへの影響を抑えつつ可動パネルに所要のチルト量を確保できる効果がある。
(a)及び(b)は、それぞれ本発明の一実施形態を車両の幅方向外側から見た側面図及び分解側面図。 同実施形態の横断面図。 同実施形態の横断面図。 同実施形態の横断面図。 車両のルーフを示す斜視図。 車両のルーフを模式的に示す平面図。
以下、サンルーフ装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両の幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両の幅方向外側を「車外側」という。
図5に示すように、自動車などの車両のルーフ10には、略四角形の開口10aが形成されるとともに、サンルーフ装置11が搭載される。このサンルーフ装置11は、前後方向に移動して開口10aを開閉する、例えばガラス板からなる略四角形の可動パネル12を備える。
可動パネル12は、その前部を中心に一方向に回動することで後部が上動するチルトアップ動作、前部を中心に他方向に回動することで後部が下動するチルトダウン動作、及び前後方向へのスライド動作可能に取り付けられている。可動パネル12の開閉作動においては、チルトダウン状態のままスライド動作する、いわゆるインナースライディング式が採用されている。
次に、可動パネル12の開閉作動等に係るサンルーフ装置11の構造について説明する。
図6に示すように、開口10aの車両の幅方向両縁部には、一対のガイドレール13が配設されている。各ガイドレール13は、例えばアルミニウム合金の押出材からなり、長手方向に一定断面を有して前後方向に延在する。そして、各ガイドレール13には、機能部品20が前後方向に移動可能に案内及び支持されている。両機能部品20には、それらの間に橋渡しされる状態で前記可動パネル12が連係及び支持されている。両機能部品20は、ガイドレール13に沿う前後方向への移動に伴い、可動パネル12をチルトアップ動作、チルトダウン動作又はスライド動作させる。
また、両ガイドレール13の前端同士は、車両の幅方向に延在するフロントハウジング17を介して連結されている。このフロントハウジング17の長手方向中間部には、例えば出力ギヤを有する電動モータなどの駆動部材18が設置されている。この駆動部材18は、例えば樹脂材からなる略帯状の一対の駆動ベルト19の各々を介して各機能部品20に連結されており、両機能部品20を同時に前後方向に移動させる。
図2に示すように、ガイドレール13は、前後方向(図2において紙面に直交する方向)に延在する断面略U字状の第1レール部14を有するとともに、該第1レール部14の車外側に隣接して前後方向に延在する断面略U字状の第2レール部15を有する。車両の高さ方向において、第2レール部15の底壁15aの位置は、第1レール部14の底壁14aの位置よりも下方に配置されている。
なお、ガイドレール13の車内側端は、該ガイドレール13よりも下方に配置された車両の天井30の端末にクリップ31で挟着されている。天井30は、その意匠性から車外側に向かうに従い下方に向かうように曲成されている。つまり、ガイドレール13の第2レール部15は、天井30の意匠の範囲で確保される配置スペースを利用することで、ヘッドクリアランスへの影響を抑えつつ第1レール部14よりも下方に配置されている。
図1(a)に示すように、各機能部品20は、第1レール部14に沿って前後方向に移動可能に案内及び支持される摺動部材としてのリアシュー21を有するとともに、該リアシュー21の車両の前方で第1レール部14に沿って前後方向に移動可能に案内及び支持されるフロントシュー22を有する。なお、前記駆動部材18は、リアシュー21において機能部品20に連結されている。
また、各機能部品20は、フロントシュー22により前端部が車両の幅方向(図1(a)において紙面に直交する方向)に延びる軸線周りに回動自在に連結された機能ブラケット23を有する。この機能ブラケット23は、前後方向に延在しており、該機能ブラケット23には長孔状のカム溝24が形成されている。このカム溝24は、前後方向に延在しており、基本的に車両の前方に向かうに従い下方に向かうように傾斜している。そして、機能ブラケット23は、リアシュー21に突設された車両の幅方向に中心線の延びるガイドピン25がカム溝24に挿通されることでリアシュー21に連結されている。
ここで、図1(a)に示す可動パネル12の全閉状態では、リアシュー21のガイドピン25は、カム溝24の長手方向中間部に配置されている。従って、可動パネル12の全閉状態において、リアシュー21が第1レール部14に沿って車両の前方に移動すると、機能ブラケット23は、カム溝24においてガイドピン25に押し上げられることで、前端部を中心に図示反時計回転方向に回動する。このとき、可動パネル12は、その前部に対して後部が上動するチルトアップ動作をする。反対に、可動パネル12の全閉状態において、リアシュー21が第1レール部14に沿って車両の後方に移動すると、機能ブラケット23は、カム溝24においてガイドピン25に押し下げられることで、可動パネル12は、その前部に対して後部が下動するチルトダウン動作をする。
なお、可動パネル12のチルト動作時、機能ブラケット23から押圧されるフロントシュー22の前後方向への移動は、周知のチェック部材(図示略)で規制されている。そして、第1レール部14に沿うリアシュー21の車両の後方への移動に伴い、ガイドピン25がカム溝24の終端(後端)に達すると、可動パネル12のチルトダウン動作が終了する。このとき、前述のチェック部材によるフロントシュー22の車両の後方への移動規制が解除されるようになっている。従って、リアシュー21が第1レール部14に沿って車両の後方に更に移動すると、機能ブラケット23及びフロントシュー22が一体となって車両の後方に移動し、可動パネル12がチルトダウン状態のまま開作動する。これにより、可動パネル12が全開状態となって、開口10aが開放される。
一方、可動パネル12の全開状態において、リアシュー21が第1レール部14に沿って車両の前方に移動したとする。このとき、前述のチェック部材により、機能ブラケット23の前端部を中心とする回動が規制されている。従って、機能ブラケット23及びフロントシュー22が一体となって車両の前方に移動し、可動パネル12がチルトダウン状態のまま閉作動する。そして、可動パネル12が前述のチルトダウン動作を終了した状態まで復帰すると、前述のチェック部材により、機能ブラケット23の回動規制が解除され、且つ、フロントシュー22の前後方向への移動が規制されるようになっている。従って、この状態で、リアシュー21が第1レール部14に沿って車両前方に更に移動すると、機能ブラケット23がカム溝24においてガイドピン25に押し上げられることで、可動パネル12は、その前部に対して後部が上動するチルトアップ動作をして全閉状態に復帰する。
図1(b)に示すように、機能ブラケット23は、前後方向に並設された一対のブラケット部としての第1ブラケット部23A及び第2ブラケット部23Bを有する。第1ブラケット部23A及び第2ブラケット部23Bは、互いに分離されており、可動パネル12に対して個別に固定されることで協働して機能ブラケット23を構成する。
すなわち、後側ブラケット部としての第1ブラケット部23Aの後端部には、車両の幅方向に軸線の延びる締結用ナット23Aaが固着されるとともに、該締結用ナット23Aaの車両の前方に隣接して凹部としての略円形の回転防止用孔23Abが形成されている。また、第2ブラケット部23Bの長手方向中間部には、車両の幅方向に軸線の延びる締結用ナット23Baが固着されている。
そして、図3に示すように、第1ブラケット部23Aは、第1レール部14の底壁14a上方に配置されており、第2ブラケット部23Bは、第1レール部14よりも車外側となる第2レール部15の底壁15a上方に配置されている。
一方、可動パネル12の車両の幅方向各縁部の下面には、例えば金属板からなるパネルブラケット26が固着されている。このパネルブラケット26の前側部は、車内側の先端から下方に延びる第1取付部26Aを有する。第1取付部26Aは、第1ブラケット部23Aの車内側で該第1ブラケット部23Aに車両の幅方向で対向配置されている。第1ブラケット部23A及び第1取付部26Aは、該第1取付部26Aを車両の幅方向に貫通して締結用ナット23Aaに締め付けられる一つの締結具としても締結用ボルト27によって締結されている。この締結用ボルト27の軸線が車両の幅方向に延びていることはいうまでもない。
また、図4に示すように、第1取付部26Aには、車外側に略円柱状の凸部26Abが突設されている。この凸部26Abは、第1ブラケット部23Aの回転防止用孔23Abに嵌挿されている。これは、ガイドピン25が第1ブラケット部23A(第1カム溝24A)に位置しない状態、例えば可動パネル12のチルトアップ状態であっても、第1ブラケット部23Aを、締結用ボルト27及び凸部26Abによる2点支持で可動パネル12に対して回り止めするためである。
以上により、第1ブラケット部23Aは、第1取付部26Aにおいて可動パネル12に対して固定されている。
図3に示すように、パネルブラケット26の前側部は、車内側の先端から車外側に折り返すとともに該折り返しの車外側の先端から下方に延びる第2取付部26Bを有する。第2取付部26Bは、第2ブラケット部23Bの車内側で該第2ブラケット部23Bに車両の幅方向で対向配置されている。第2ブラケット部23B及び第2取付部26Bは、該第2取付部26Bを車両の幅方向に貫通して第2ブラケット部23Bの締結用ナット23Baに締め付けられる一つの締結具としても締結用ボルト28によって締結されている。この締結用ボルト28の軸線が車両の幅方向に延びていることはいうまでもない。
以上により、第2ブラケット部23Bは、第2取付部26Bにおいて可動パネル12に対して固定されている。なお、第2ブラケット部23Bは、前端部がフロントシュー22に連結されることでその姿勢を保持する。
なお、図1(b)に示すように、第1ブラケット部23A及び第2ブラケット部23Bは、前後方向の範囲が互いに一部が重なり合っており、第1カム溝24A及び第2カム溝24Bは、前後方向の範囲が互いに一部が重なり合う状態でカム溝24を形成する。これにより、カム溝24は、前後方向において途切れる位置がなくなる。また、第1カム溝24Aの前端には、車両の高さ方向に開く面取り形状の拡開部24Aaが形成されるとともに、第2カム溝24Bの後端には、同様に車両の高さ方向に開く面取り形状の拡開部24Baが形成されている。それら拡開部24Aa,24Baは、第2カム溝24B及び第1カム溝24Aからのガイドピン25の進入をそれぞれ案内するためのものである。ちなみに、ガイドピン25が拡開部24Aa又は24Baに到達した段階では、ガイドピン25が第2カム溝24B又は第1カム溝24Aに未だ位置する状態にあることで、機能ブラケット23が車両の高さ方向に揺動したりすることはない。
次に、本実施形態の作用について説明する。
機能ブラケット23の第1ブラケット部23A及び第2ブラケット部23Bは、第1レール部14及び第2レール部15にそれぞれ配置される。第2レール部15は、天井30の意匠の範囲で確保される配置スペースを利用することで、ヘッドクリアランスへの影響を抑えつつ第1レール部14よりも下方に配置されている。そして、カム溝24に所要の車両の高さ方向の寸法を確保すべく、第2カム溝24Bが形成される第2ブラケット部23Bに所要の車両の高さ方向の寸法を確保したとしても、第1レール部14及び第2レール部15の高低差の範囲で第2ブラケット部23Bの配置スペースが確保される。以上により、ヘッドクリアランスへの影響を抑えながらも、可動パネルに所要のチルト量を確保することができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ヘッドクリアランスへの影響を抑えながらも、可動パネルに所要のチルト量を確保することができる。そして、所要の換気性能や風切り音性能を実現することができる。
(2)本実施形態では、拡開部24Aa又は24Baにより、第2カム溝24B又は第1カム溝24Aから第1カム溝24A又は第2カム溝24Bにガイドピン25が進入する際に該ガイドピン25が引っ掛かることを抑制できる。
(3)本実施形態では、ガイドピン25が第1ブラケット部23Aに位置しない状態であっても、第1ブラケット部23Aを、締結用ボルト27及び凸部26Abによる2点支持で可動パネル12に対して回り止めすることができる。このように、可動パネル12に対する第1ブラケット部23Aの揺動を規制したことで、第1カム溝24A及び第2カム溝24B間のガイドピン25の移動をより円滑化することができる。
(4)本実施形態では、第1カム溝24A及び第2カム溝24Bは、前後方向の範囲が互いに一部が重なり合う状態でカム溝24を形成する。従って、前後方向においてカム溝24が途切れる位置がなくなることで、ガイドピン25の移動をより円滑化することができる。
(5)本実施形態では、可動パネル12の全閉状態でガイドピン25を低く配置できるため、リアシュー21の形状で機能ブラケット23を保持することができ、ひいては可動パネル12の保持強度を向上させることができる。
(6)本実施形態では、第2レール部15は、排水溝としても用いることが可能であるため、ガイドレール13に対し別途排水溝を配設する必要がなく、ガイドレール13の小型化が図れる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態においては、第1ブラケット部23Aに回転防止用孔23Abが形成され、第1取付部26Aに凸部26Abが形成されることとしたが、これに限らず、第1ブラケット部23A側に凸部が形成され、第1取付部26Aに回転防止用孔が形成される構成であってもよい。
・前記実施形態において、締結用ナット23Aaを省略するとともに締結用ボルト27に代えて、例えばカシメピンによって第1ブラケット部23A及び第1取付部26Aを締結してもよい。
・前記実施形態において、回転防止用孔23Abに代えて、非貫通の凹部を形成してもよい。
・前記実施形態において、第1ブラケット部23Aの回転防止用孔23Ab及び第1取付部26Aの凸部26Abを省略してもよい。
・前記実施形態において、拡開部24Aa,24Baの少なくとも一方を省略してもよい。
・前記実施形態において、リアシュー21又はフロントシュー22は、第2レール部15に配置してもよい。
・可動パネル12の開閉作動において、チルトアップ態のままスライド動作する、いわゆるアウタースライディング式を採用してもよい。この場合、一般的には、機能ブラケットのカム溝は、車両の後方に向かうに従い下方に向かうように傾斜しており、可動パネル12の全閉状態では、リアシューのガイドピンは、カム溝の前端部に配置される。この場合、機能ブラケットを前後方向に並設された一対のブラケット部で構成する場合、車両の前方に配置されるブラケット部及び後方に配置されるブラケット部がそれぞれ第1ブラケット部及び第2ブラケット部となる。つまり、車両の前方に配置されるブラケット部及び後方に配置されるブラケット部をガイドレール13の第1レール部14及び第2レール部15にそれぞれ配置すればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)上記サンルーフ装置において、前記第1カム溝及び前記第2カム溝は、車両の前後方向の範囲が互いに一部が重なり合う状態で前記カム溝を形成するサンルーフ装置。
この構成によれば、車両の前後方向において前記カム溝が途切れる位置がなくなることで、前記ガイドピンの移動をより円滑化することができる。
10…ルーフ、10a…開口、11…サンルーフ装置、12…可動パネル、13…ガイドレール、14…第1レール部、15…第2レール部、18…駆動部材、21…リアシュー(摺動部材)、23…機能ブラケット、23A…第1ブラケット部(ブラケット部、後側ブラケット部)、23Ab…回転防止用孔(凹部)、23B…第2ブラケット部(ブラケット部)、24…カム溝、24A…第1カム溝、24B…第2カム溝、24Aa,24Ba…拡開部、25…ガイドピン、26Ab…凸部、27…締結用ボルト(締結具)。

Claims (3)

  1. 車両のルーフに形成される開口を開閉するように適合される可動パネルと、
    車両の高さ方向における一方向に変位しつつ車両の前後方向に延びるようにカム溝が形成され、前記可動パネルの車両の幅方向各縁部を支持するように適合される機能ブラケットと、
    前記開口の車両の幅方向各縁部に車両の前後方向に延設されるように適合されるガイドレールと、
    前記カム溝に挿入されるようにガイドピンが突設され、前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動するように適合される摺動部材であって、前記可動パネルの全閉状態において車両の前後方向における一方向に移動することで、前記ガイドピンで前記カム溝を押圧しつつ前記可動パネルをチルトアップ状態に移行させる摺動部材と、
    前記摺動部材を車両の前後方向に移動させる駆動部材とを備え、
    前記ガイドレールは、車両の前後方向に延在する第1レール部及び該第1レール部の車両の幅方向外側に隣接して前記第1レールよりも車両の高さ方向下方で車両の前後方向に延在する第2レール部を有し、
    前記機能ブラケットは、前記カム溝を協働して形成するように車両の前後方向に並設された一対のブラケット部を有し、
    前記一対のブラケット部のうち、車両の高さ方向上方寄りの前記カム溝である第1カム溝が形成される第1ブラケット部は、前記第1レール部に配置されており、
    前記一対のブラケット部のうち、車両の高さ方向下方寄りの前記カム溝である第2カム溝が形成される第2ブラケット部は、前記第2レール部に配置された、サンルーフ装置。
  2. 請求項1に記載のサンルーフ装置において、
    前記第1カム溝及び前記第2カム溝には、前記第2カム溝及び前記第1カム溝からの前記ガイドピンの進入を案内する拡開部が形成された、サンルーフ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のサンルーフ装置において、
    前記一対のブラケット部のうち、車両の後方に配置される後側ブラケット部は、車両の幅方向に軸線の延びる一つの締結具で前記可動パネルの車両の幅方向各縁部に締結されており、
    前記後側ブラケット部には、前記可動パネルに車両の幅方向に突設された凸部が嵌挿される凹部が形成された、サンルーフ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7147235B2 (ja) 2018-04-12 2022-10-05 株式会社アイシン サンルーフ装置

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