JP2015058667A - 冷却装置、画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のヒートシンクに対して送風あるいは排気を行うにあたって、ヒートシンク間の隙間を通過する気流の両を抑制して、放熱効率の向上を図ることを可能とする。【解決手段】発熱部で発生した熱を被冷却部に輸送する熱輸送部と、被冷却部に輸送された熱を放熱可能であり、第1フィンを有する第1ヒートシンクと、被冷却部に輸送された熱を放熱可能であり、第1ヒートシンクと隙間を空けて配置されると共に第2フィンを有する第2ヒートシンクと、第1ヒートシンク及び第2ヒートシンクを通過する気流を生成可能な気流生成部と、を備え、ヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が曲がって、隙間が曲がる。【選択図】図5

Description

この発明は、ヒートシンクに対して気流を生成して冷却を行う冷却装置および冷却装置を備えた画像記録装置に関する。
従来、多数の放熱フィンを配列した構成を具備するヒートシンクをヒートパイプに取り付けて、ヒートパイプの放熱を促す冷却装置が知られている。特に、特許文献1では、相互に隙間を空けて複数のヒートシンクを並べた構成が記載されている。また、特許文献2では、ファンを用いてヒートシンクに対して気流を生成することで、放熱効率の向上を図った構成が記載されている。
特開2003−287376号公報 特開平05−023581号公報
ところで、相互に隙間を空けて並ぶ複数のヒートシンクに対して気流を生成して放熱効率の向上を図ろうとした場合、生成された気流の一部は複数のヒートシンクの間の隙間を通過する。しかしながら、このように隙間を通過する気流は、ヒートシンクの冷却にあまり寄与しない。したがって、隙間を通過する気流の量が多いと、複数のヒートシンクを効果的に冷却できず、期待する放熱効率を得られない場合があった。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数のヒートシンクに対して気流を生成するにあたって、ヒートシンク間の隙間を通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図ることを可能とする技術の提供を目的とする。
本発明の第1態様は、上記目的を達成するために、発熱部で発生した熱を被冷却部に輸送する熱輸送部と、被冷却部に輸送された熱を放熱可能であり、第1フィンを有する第1ヒートシンクと、被冷却部に輸送された熱を放熱可能であり、第1ヒートシンクと隙間を空けて配置されると共に第2フィンを有する第2ヒートシンクと、第1ヒートシンク及び第2ヒートシンクを通過する気流を生成可能な気流生成部と、を備え、ヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が曲がって、隙間が曲がる。
このように構成された本発明の第1態様(冷却装置)では、それぞれフィンを有する2個のヒートシンクが隙間を空けて設けられている。そして、ヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が曲がって、隙間が曲がっている。したがって、本発明の第1態様は、隙間を通過する際に気流が受ける抵抗を増大させることができ、隙間を通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図るのに資する。
なお、隙間の曲がり方は種々のものが考えられる。そこで、ヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が屈曲して、隙間が屈曲するように、冷却装置を構成しても良い。あるいは、ヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が湾曲して、隙間が湾曲するように、冷却装置を構成しても良い。
本発明の第2態様は、上記目的を達成するために、熱吸収部で吸収した熱を被冷却部に輸送する熱輸送手段と、フィンを有する2個のヒートシンクを隙間を空けて設け、被冷却部を放熱する放熱手段と、ヒートシンクに対して送風あるいは排気を行う気流生成手段とを備え、2個のヒートシンクのうち、一方のヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が、他方のヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁に対して突出する。
このように構成された本発明の第2態様(冷却装置)では、それぞれフィンを有する2個のヒートシンクが隙間を空けて設けられている。そして、2個のヒートシンクのうち、一方のヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が、他方のヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁に対して突出する。そのため、本発明の第2態様は、隙間を通過する際に気流が受ける抵抗を増大させるにあたって有利となり、隙間を通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図るのに資することができる。
本発明の第3態様は、上記目的を達成するために、熱吸収部で吸収した熱を被冷却部に輸送する熱輸送手段と、フィンを有する2個のヒートシンクを隙間を空けて設け、被冷却部を放熱する放熱手段と、2個のヒートシンクの一方側に対して送風あるいは排気を行う気流生成手段とを備え、ヒートシンクが有するフィンの一方側の縁に対して、ヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が傾斜して、隙間が傾斜する。
このように構成された本発明の第3態様(冷却装置)では、それぞれフィンを有する2個のヒートシンクが隙間を空けて設けられており、気流生成手段がこのヒートシンクの一方側に対して送風あるいは排気を行う。そして、ヒートシンクが有するフィンの一方側の縁に対して、ヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が傾斜して、隙間が傾斜する。そのため、本発明の第3態様は、隙間を通過する際に気流が受ける抵抗を増大させるにあたって有利となり、隙間を通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図るのに資することができる。
本発明の第4態様は、上記目的を達成するために、熱吸収部で吸収した熱を被冷却部に輸送する熱輸送手段と、フィンを有する2個のヒートシンクを隙間を空けて設け、被冷却部を放熱する放熱手段と、2個のヒートシンクの一方側に対して送風あるいは排気を行う気流生成手段とを備え、ヒートシンクが有するフィンの一方側の縁が湾曲しており、ヒートシンクが有するフィンの一方側の縁とヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁との接続点におけるヒートシンクが有するフィンの一方側の縁の接線に対して、ヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が傾斜して、隙間が傾斜する。
このように構成された本発明の第4態様(冷却装置)では、それぞれフィンを有する2個のヒートシンクが隙間を空けて設けられており、気流生成手段がこのヒートシンクの一方側に対して送風あるいは排気を行う。そして、ヒートシンクが有するフィンの一方側の縁が湾曲しており、ヒートシンクが有するフィンの一方側の縁とヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁との接続点におけるヒートシンクが有するフィンの一方側の縁の接線に対して、ヒートシンクが有するフィンの隙間に面する縁が傾斜する。そのため、本発明の第4態様は、隙間を通過する際に気流が受ける抵抗を増大させるにあたって有利となり、隙間を通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図るのに資することができる。
また、本発明の上記第2〜第4態様において、気流生成手段は、送風あるいは排気を行うファンを有し、隙間は、ファンの回転軸に対して傾斜するように、冷却装置を構成しても良い。このように、ファンの回転軸に対して隙間が傾斜した構成では、ファンが生成する気流の風の多くが、隙間に対して傾いて進むこととなり、隙間を通過するにあたって大きな抵抗を受ける。したがって、隙間を通過する気流の量を確実に抑制して、放熱効率の向上を効果的に図ることができる。
また、記録媒体に対向して配置されて、光の照射によって硬化する光硬化性の液体を記録媒体に吐出する吐出ヘッドと、記録媒体に吐出ヘッドが吐出した液体に光を照射する光照射器とを備え、光照射器は、上記冷却装置を有して、光を照射する光源を上記冷却装置により冷却するように、画像記録装置を構成しても良い。このように構成された画像記録装置では、放熱効率の向上が図られた上記冷却装置によって光照射器の光源を効果的に冷却することができる。
本発明を適用可能な印刷装置の概略構成を模式的に例示する正面図。 UV照射器の概略構成を模式的に例示する図。 UV照射器が具備する光源の近傍を部分的に拡大して例示する図。 放熱部材とその周辺構成を模式的に例示した側面図。 第1構成例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図。 第2構成例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図。 第3構成例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図。 第4構成例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図。 変形例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図。 変形例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図。
図1は、本発明を適用可能な印刷装置の概略構成を模式的に例示する正面図である。なお、図1では、装置各部の配置関係を明確にするために、印刷装置1の左右方向X、前後方向Yおよび鉛直方向Zに対応したXYZ直交座標系を表示する。
印刷装置1では、繰出部2、プロセス部3および巻取部4が左右方向Xに配列されており、これら各機能部2、3、4がハウジング部材10に収容されている。繰出部2および巻取部4はそれぞれ繰出軸20および巻取軸40を有している。そして、繰出軸20および巻取軸40にシートS(ウェブ)の両端がロール状に巻き付けられ、それらの間に張架されている。こうして張架された経路Pcに沿ってシートSが繰出軸20からプロセス部3に搬送されてプロセスユニット3Uによる印刷処理を受けた後、巻取軸40へと搬送される。シートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)等がある。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図1の紙面において時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、シートSは、繰出軸20に着脱可能な芯管(図示省略)を介して繰出軸20に巻き付けられている。したがって、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることが可能となっている。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSを回動ドラム30で支持しつつ、回動ドラム30の外周面に沿って配置されたプロセスユニット3Uにより処理を適宜行って、シートSに画像を印刷するものである。このプロセス部3では、回動ドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが回動ドラム30に支持されて、画像の印刷を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の紙面において時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送経路の下流側へと搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
回動ドラム30は、Y方向に平行な中心線を持つ円筒形状のドラムであり、その外周面にシートSを巻き掛ける。さらに回動ドラム30は、その円筒形状の中心線を通って軸方向に延びる回動軸302を有している。回動軸302は、図示を省略する支持機構によって回動可能に支持されており、回動ドラム30は、回動軸302を中心に回動する。
このような回動ドラム30の外周面に、前駆動ローラー30から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが裏面側から巻き掛けられる。そして、回動ドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回動しつつ、シートSを裏面側から支持する。ちなみに、プロセス部3では、回動ドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31と回動ドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、回動ドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、回動ドラム30に対して搬送方向Dsの上・下流側それぞれでシートSを折り返すことで、回動ドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、回動ドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の紙面において時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、回動ドラム30の外周面に支持される。また、プロセス部3では、回動ドラム30に支持されるシートSの表面に対してカラー画像を印刷するために、プロセスユニット3Uが設けられている。このプロセスユニット3Uは、印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37a、37bをユニット支持部材35で支持した構成を具備する。このユニット支持部材35は、回動ドラム30の円周形状に沿った円弧形状を有する2枚のユニット支持平板によって、印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37a、37bを前後方向Yから挟み込んで支持する。なお、図1に示すように、ユニット支持部材35(のユニット支持平板)と回動ドラム30との間には隙間Δが空いている。
搬送方向Dsに順番に並ぶ4個の印刷ヘッド36a〜36dは、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックに対応し、インクジェット方式で対応する色のインクをノズルから吐出する。これら4個の印刷ヘッド36a〜36dは回動ドラム30の回動軸302から放射状に配置されて、回動ドラム30の外周面に沿って並ぶ。そして、各印刷ヘッド36a〜36dは、ユニット支持部材35によって回動ドラム30に対して位置決めされ、若干のクリアランスを空けて回動ドラム回動ドラム30に対向する。これによって、各印刷ヘッド36a〜36dは、所定のペーパーギャップを空けて、回動ドラム30に巻き掛けられたシートS表面に対向する。こうしてユニット支持部材35によってペーパーギャップが規定された状態で、各印刷ヘッド36a〜36dがインクを吐出することで、シートS表面の所望の位置にインクが着弾して、シートS表面にカラー画像が形成される。
印刷ヘッド36a〜36dで使用するインクとしては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセスユニット3Uでは、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UV照射器37a、37bが設けられている。なお、このインク硬化は、本硬化と仮硬化とを使い分けて実行される。ここで、本硬化は、比較的強い照射強度の紫外線をインクに照射することで、インクの濡れ広がりが停止する程度にインクを硬化させる処理であり、仮硬化は、比較的弱い照射強度の紫外線をインクに照射することで、インクの濡れ広がり方が紫外線を照射しない場合に比べて十分遅くなる程度にインクを硬化させる処理であり、インクを本硬化させるものではない。具体的には、4個の印刷ヘッド36a〜36dの各間には、仮硬化用のUV照射器37aが配置される。一方、4個の印刷ヘッド36a〜36dに対して搬送方向Dsの下流側には本硬化用のUV照射器37bが配置される。こうして、仮硬化・本硬化を実行することで、複数の印刷ヘッド36a〜36dが形成したカラー画像をシートS表面に定着させることができる。
このように印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37a、37bがユニット支持部材35に装着されて、プロセスユニット3Uが構成されている。なお、ユニット支持部材35は、前後方向Yに延びる2本のレール351にX方向から架け渡されており、印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37a、37bを伴ってレール351上を前後方向Yに移動可能となっている。つまり、プロセスユニット3Uは、前後方向Yへ移動可能となっている。
プロセス部3によりカラー画像の形成されたシートSは、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。この巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32の間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が図1の紙面において時計回りに回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、シートSは、巻取軸40に着脱可能な芯管(図示省略)を介して巻取軸40に巻き取られる。したがって、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管ごとシートSを取り外すことが可能となっている。
ところで、次に説明するように、UV照射器37bは、紫外線を照射する光源を冷却するための冷却機構を具備する。この冷却機構は、ハウジング部材10外部から空気を取り込んでハウジング部材10外部へ空気を排出する気流を用いて光源を冷却する。そこで、ハウジング部材10には、外部から空気を取り入れる吸気口51と、外部へ空気を吐き出す排気口53とが、UV照射器37bに対して設けられている。具体的には、吸気口51および排気口53は、ハウジング部材10に開口するルーバー等で構成される。さらに、ハウジング部材10の内部には、吸気口51からUV照射器37bに到る吸気ダクト55と、UV照射器37bから排気口53へ到る排気ダクト57とが、UV照射器37bに対して設けられている。吸気ダクト55は、吸気口51へ開口する一端開口と、UV照射器37bの冷却ファン67(後述する図2)へ開口する他端開口とを有する。排気ダクト57は、UV照射器37bの冷却ファン67へ開口する一端開口と、排気口53へ開口する他端開口とを有する。こうして吸気口51と排気口53の間に設けられたダクト55、57は、吸気口51からUV照射器37bを通って排気口53へ到る誘導経路Pgに沿って空気を誘導する。
以上が印刷装置1の構成の概要である。先に述べたとおり、印刷装置1では、比較的強い照射強度の光を照射するUV照射器37bが設けられている。このようなUV照射器37bは、強い照射強度の紫外線を照射するようにLED(Light Emitting Diode)等で構成された光源を駆動するため、光源の温度が上昇する。ただし、温度上昇に伴って、光源の照度は変化してしまう。そこで、UV照射器37bは、光源を冷却する冷却機構により、光源の照度の安定化を図っている。続いては、このようなUV照射器37bおよび関連する構成について説明する。
図2は、UV照射器の概略構成を模式的に例示する図である。図3は、UV照射器が具備する光源の近傍を部分的に拡大して例示する図である。なお、図2および図3では、UV照射器37bが対向する領域においてシートSおよびシート搬送方向Dsが示されている。上述のとおり、シートSおよびシート搬送方向Dsは、回動ドラム30の外周面に沿って湾曲している。ただし、図2および図3では、UV照射器37bが対向する短い領域では、これらは直線状に近似できるため直線として表されている。
UV照射器37bは、平板形状を有する光源基板61(LED基板)の表面61aに、複数の光源E(LED)を配列した構成を具備する。光源基板61では、前後方向Yおよび前後方向Yに直交するシート搬送方向Dsの両方向において複数の光源Eが並んでおり、換言すれば、前後方向Yおよびシート搬送方向Dsにおいて複数の光源Eがマトリックス状に配列されている。光源基板61の表面61aはシートSに対向しており、表面61aに配列された各光源Eは、UVインクを本硬化させる程度の強い照射強度の紫外線をシートSに向けて照射する。
また、UV照射器37bは、光源基板61を支持する平板形状の固定基板62を有する。具体的には、光源基板61の裏面61b(表面61aの逆側の面)と固定基板62の表面62aとを熱伝導グリース層を介して接合した状態で、光源基板61が固定基板62にネジ63により固定されている。固定基板62は銅やアルミといった金属であって、高い熱伝導率を有する熱伝導部材である。
さらに、UV照射器37bは、固定基板62に接続された銅等の金属製のヒートパイプ65を有する。ヒートパイプ65は棒を屈曲させたような形状を具備しており、前後方向Yに複数本(具体的には27本)並んでいる。具体的には、ヒートパイプ65の一端に設けられた被接続部分65aが、固定基板62の裏面62b(表面62aの逆側の面)に半田層を介して半田接合されている(換言すると固定基板62とヒートパイプは半田層を介して熱的に接しているともいえる)。こうして、固定基板62を介して光源基板61に接続されたヒートパイプ65の被接続部分65aは、光源基板61の光源Eと熱的に接触する。つまり、光源Eの熱は、固定基板62を介してヒートパイプ65の被接続部分65aへと伝導する。なお、シート搬送方向Dsにおいて、被接続部分65aは、複数の光源Eが配列された範囲を内包するように設けられており、各光源Eから被接続部分65aへの高い熱伝導性が確保されている。
このヒートパイプ65は、第1領域R1と第2領域R2とに大別される。ヒートパイプ65の第1領域R1は、光源基板61の主面(表面61a、裏面61b)に平行にシート搬送方向Dsへ延びる領域であり、上述の被接続部分65aが設けられた領域である。一方、ヒートパイプ65の第2領域R2は、光源基板61の主面(表面61a、裏面61b)に交差する延設方向Diに第1領域R1から屈曲して延びることで、光源基板61に対して第1領域R1より離れる延設方向Diに延びる領域である。
第2領域R2が第1領域R1から延びた先(ヒートパイプ65の他端)には、被冷却部分65bが設けられている。つまり、この実施形態では、光源基板61に対して被接続部分65aよりも延設方向Diに離間した位置にまで被冷却部分65bが引き出されている。例えば、本実施形態では、被冷却部分65bの少なくとも一部が、回動ドラム30の径方向において、回動ドラム30(またはシートS)から遠い側の印刷ヘッド36a〜36dの端部よりも回動ドラム30から遠ざかる側に位置するように配置されている。そして、ヒートパイプ65は、被接続部分65aで受け取った光源Eの熱を被冷却部分65bまで輸送する熱輸送を行う。
ヒートパイプ65の被冷却部分65bには、多数のフィンを配列して構成された放熱部材66が取り付けられている。具体的には、放熱部材66の多数のフィンを延設方向Diから貫通する貫通孔に、各ヒートパイプ65の被冷却部分65bが圧入されて、放熱部材66を構成するフィンと被冷却部分65bとが熱的に接触している。
そして、UV照射器37bは、被冷却部分65bを冷却する冷却ファン67を有する。冷却ファン67は、被冷却部分65bおよび放熱部材66に対して、延設方向Diに交差(直交)する方向から対向しており、被冷却部分65bおよび放熱部材66へ向けて送風する。具体的には、被冷却部分65b、放熱部材66および冷却ファン67は、ダクト55、57が空気を誘導する誘導経路Pg上に配置されている。そして、冷却ファン67は、吸気ダクト55を介して吸気口51から取り込んだ外気(ハウジング部材10の外側の空気)を、被冷却部分65bおよび放熱部材66へ向けて送風した後に、排気ダクト57を介して排気口53から排出する気流Fを生成する。こうして、冷却ファン67により生成された気流Fが被冷却部分65bおよび放熱部材66に供給されて、被冷却部分65bおよび放熱部材66が冷却される。
また、UV照射器37bでは、光源基板61の光源Eを駆動する駆動回路が搭載された3枚の駆動回路基板69が、シート搬送方向Dsに並べて配置されている。各駆動回路基板69は、延設方向Diにおける光源基板61と被冷却部分65bの間で、ヒートパイプ65に並んで配置されている。そして、各駆動回路基板69は、図示を省略する信号線を介して光源Eに駆動信号を供給して、光源Eを発光させる。なお、駆動信号の大きさに対する発光量は、光源Eによって異なる。そこで、各駆動回路基板69は、各光源Eの発光量が所定範囲に収まるように、駆動信号の大きさを光源E毎に調整した上で、駆動信号を各光源Eに供給する。
このように、本実施形態では、ヒートパイプ65、放熱部材66および冷却ファン67によって冷却装置60が構成されている。そして、UV照射器37bの光源Eが冷却装置60によって冷却される。つまり、冷却装置60は、被接続部分65aから被冷却部分65bへ熱輸送を行うヒートパイプ65を有しており、このヒートパイプ65の被接続部分65aがUV照射器37bの光源基板61に熱的に接触する。一方、ヒートパイプ65の被冷却部分65bは、冷却ファン65bが生成する気流によって冷却される。したがって、光源Eの熱は、光源基板61に接続されたヒートパイプ65の被接続部分65aを介して、ヒートパイプ65の被冷却部分65bまで輸送される。そして、被冷却部分65bに輸送された光源Eの熱が冷却ファン67によって奪われる。こうして、光源Eの冷却が実行される。
ところで、上述したように冷却装置60では、27本のヒートパイプ65が前後方向Yに並んで配置されている。また、被冷却部分65bにおいては、隣り合う3本のヒートパイプ65の位置が前後方向Yに直交する方向へずれており、27本のヒートパイプ65は3行千鳥で並んでいる。これに対して、放熱部材66は、隣り合う9本ヒートパイプ65毎に1個のヒートシンクを有する。つまり、放熱部材66は、前後方向Yに並ぶ3個のヒートシンクによって構成される。続いては、かかる放熱部材66およびその周辺の構成を具体的に例示する。
第1構成例
図4は、放熱部材とその周辺構成を模式的に例示した側面図であり、冷却ファン67の回転軸方向D67から見た場合を例示する。図5は、第1構成例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図であり、冷却ファン67の回転軸方向D67および前後方向Yに直交する方向D71から見た場合を例示する。
放熱部材66は、3個のヒートシンク7をY方向に隙間Cを空けて並べた概略構成を具備する。そして、ヒートシンク7の配列方向Yに直交する方向において、これらヒートシンク7に対する一方側に冷却ファン67(図5)が配置される。つまり、3個のヒートシンク7の冷却が1個の冷却ファン67によって行われる。冷却ファン67は、回転軸671の周囲に複数の羽根672を取り付けて構成され、回転軸671を回転させることで、回転軸671を中心として回転する羽根672が生成する気流(風)を3個のヒートシンク7の一方側の側部(つまり、各フィンの縁71a)へ送る。なお、ここに示す例では、回転軸671(つまり、回転軸方向D67)が方向Y、D71それぞれに直交するように、冷却ファン67が配置されている。
3個のヒートシンク7のそれぞれは、複数のフィン71を配列方向D71(延設方向Diに平行)に間隔を空けて並べて構成される(図4)。各フィン71はアルミニウム等の金属を基材とした金属平板であり、互いに略平行に保持されている。各ヒートシンク7の各フィン71には対応する9本のヒートパイプ65が配列方向D71へ貫通しており、ヒートシンク7の各フィン71と9本のヒートパイプ65とが接触している。そのため、フィン71は、ヒートパイプ65から伝達された熱を放出することで、ヒートパイプ65を放熱することができる。さらに、冷却ファン67により生成された気流がフィン71に送られるため、フィン71によるヒートパイプ65の放熱を促進することができる。
そして、図5に示すように、隙間Cに面するフィン71の縁71bは、曲がった形状を有する。より具体的には、隙間Cを挟んで隣り合うフィン71の縁71bは、互いに沿いながら、回転軸方向D67の中央部において回転軸方向D67に対して90度に屈曲しており、これら縁71bに挟まれた隙間Cは回転軸方向D67に対して90度に屈曲した形状を有する。こうして、隣り合う2個のヒートシンク7の間に形成される隙間Cには、回転軸方向D67に対して直角に傾いた屈曲部Bが設けられている。
このように第1構成例では、複数のヒートシンク7がY方向に隙間Cを空けて設けられている。そして、フィン71の隙間Cに面する縁71bが曲がって、隙間Cが曲がっている。したがって、隙間Cを通過する際に気流が受ける抵抗を増大させることができ、隙間Cを通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図るのに資する。
第2構成例
図6は、第2構成例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図であり、冷却ファン67の回転軸方向D67および前後方向Yに直交する方向D71から見た場合を例示する。ここでは、上記実施形態との差異点を中心に説明し、共通点については相当符号を付して説明を省略する。
本構成例では、各ヒートシンク7のフィン71は平行四辺形を有しており、フィン71の一方側(冷却ファン67が配置された側)の縁71aに対して、フィン71の隙間Cに面する縁71bは角度θ(0°<θ<90°)だけ傾く。したがって、図6に示すように、冷却ファン67を各ヒートシンク7の一方側へ対向させて配置した場合、フィン71の一方側(冷却ファン67が配置された側)の縁71aは、回転軸方向D67に対して直交する一方、フィン71の隙間Cに面する縁71bは回転軸方向D67に対して角度θ(0°<θ<90°)だけ傾く。その結果、隙間Cは、冷却ファン67の回転軸671(つまり、回転軸方向D67)に対して傾く。
このように第2構成例では、複数のヒートシンク7が隙間Cを空けて設けられており、冷却ファン67がこれらヒートシンクの一方側に対して送風を行う。そして、フィン71の一方側の縁71aに対して、フィン71の隙間Cに面する縁71bが傾斜して、隙間Cが傾斜している。かかる構成例は、隙間Cを通過する際に気流が受ける抵抗を増大させるにあたって有利となり、隙間Cを通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図るのに資することができる。
特に、隙間Cが冷却ファン67の回転軸671に対して傾斜している。したがって、冷却ファン67が生成する気流の風の多くが、隙間Cに対して傾いて進むこととなり、隙間Cを通過するにあたって大きな抵抗を受ける。よって、隙間Cを通過する気流の量を確実に抑制して、放熱効率の向上を効果的に図ることができる。
第3構成例
図7は、第3構成例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図であり、冷却ファン67の回転軸方向D67および前後方向Yに直交する方向D71から見た場合を例示する。ここでは、上記実施形態との差異点を中心に説明し、共通点については相当符号を付して説明を省略する。
本構成例では、各ヒートシンク7のフィン71は長方形を有している。そして、隙間Cを挟んで隣り合う2個のヒートシンク7のうち、一方のヒートシンク7のフィン71の隙間Cに面する縁71bが、他方のヒートシンク7のフィン71の隙間Cに面する縁71bに対して突出した状態で、3個のヒートシンク7がY方向に並ぶ。かかる構成では、3個のヒートシンク7が並ぶY方向に直交する方向から、冷却ファン67をこれらヒートシンク7に対向させて配置した場合、フィン71の隙間Cに面する縁71bは回転軸方向D67に対して角度θ(0°<θ<90°)だけ傾く。その結果、隙間Cは、冷却ファン67の回転軸671(つまり、回転軸方向D67)に対して傾く。
このように第3構成例では、複数のヒートシンク7が隙間Cを空けて設けられている。そして、隣り合うヒートシンク7のうち、一方のヒートシンク7が有するフィン71の隙間Cに面する縁71bが、他方のヒートシンク7が有するフィン71の隙間Cに面する縁71bに対して突出する。そのため、かかる構成例は、隙間Cを通過する際に気流が受ける抵抗を増大させるにあたって有利となり、隙間Cを通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図るのに資することができる。
特に、隙間Cが冷却ファン67の回転軸671に対して傾斜している。したがって、冷却ファン67が生成する気流の風の多くが、隙間Cに対して傾いて進むこととなり、隙間Cを通過するにあたって大きな抵抗を受ける。よって、隙間Cを通過する気流の量を確実に抑制して、放熱効率の向上を効果的に図ることができる。
構成例4
図8は、第4構成例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図であり、冷却ファン67の回転軸方向D67および前後方向Yに直交する方向D71から見た場合を例示する。ここでは、上記実施形態との差異点を中心に説明し、共通点については相当符号を付して説明を省略する。
本構成例では、各ヒートシンク7のフィン71の一方側(冷却ファン67が配置された側)の縁71aが、一方側へ凸に湾曲している。そして、フィン71の一方側の縁71aとフィン71の隙間Cに面する縁71bとの接続点L71における縁71aに対する接線L71に対して、縁71bが角度αだけ傾く。そして、図8に示すように冷却ファン67を各ヒートシンク7の一方側へ対向させて配置した際に、フィン71の隙間Cに面する縁71bを観点軸方向D67に対して角度θ(0°<θ<90°)だけ傾けることができる。その結果、隙間Cは冷却ファン67の回転軸671(つまり、回転軸方向D67)に対して傾く。
このように第4構成例では、複数のヒートシンク7が隙間を空けて設けられている。そして、フィン71の一方側の縁71aが湾曲しており、フィン71の一方側の縁71aとフィン71の隙間Cに面する縁71bとの接続点Cpにおける縁71aの接線L71に対して、縁71bが傾斜する。そのため、かかる構成は、隙間Cを通過する際に気流が受ける抵抗を増大させるにあたって有利となり、隙間Cを通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図るのに資することができる。
特に、隙間Cが冷却ファン67の回転軸671に対して傾斜している。したがって、冷却ファン67が生成する気流の風の多くが、隙間Cに対して傾いて進むこととなり、隙間Cを通過するにあたって大きな抵抗を受ける。よって、隙間Cを通過する気流の量を確実に抑制して、放熱効率の向上を効果的に図ることができる。
その他
このように、本実施形態では、冷却装置60が本発明の「冷却装置」の地霊に相当し、印刷装置1が本発明の「画像記録装置」の一例に相当し、ヒートパイプ65が本発明の「熱輸送部」あるいは「熱輸送手段」に相当し、被接続部分65aが本発明の「熱吸収部」の一例に相当し、被冷却部分65bが本発明の「被冷却部」の一例に相当し、放熱部材66が本発明の「放熱手段」の一例に相当し、ヒートシンク7が本発明の「ヒートシンク」の一例に相当し、フィン71が本発明の「フィン」の一例に相当し、隙間Cが本発明の「隙間」の一例に相当し、ファン67が本発明の「気流生成手段」の一例に相当し、印刷ヘッド36a〜36dが本発明の「吐出ヘッド」の一例に相当し、UV照射器37bが本発明の「光照射器」の一例に相当し、シートSが本発明の「記録媒体」の一例に相当し、UVインクが本発明の「液体」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、隙間Cの曲がり方は種々のものが考えられる。つまり、フィン71の縁71bが屈曲する角度は90度に限られず、90度より大きくても小さくても良い。また、図9に示すように、フィン71の隙間Cに面する縁71bが、互いに沿いながら湾曲して、隙間Cが湾曲するように構成しても良い。ここで、図9は、変形例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図であり、冷却ファン67の回転軸方向D67および前後方向Yに直交する方向D71から見た場合を例示する。これらの構成によっても、隙間Cを通過する際に気流が受ける抵抗を増大させることができ、隙間Cを通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図るのに資する。
あるいは、フィン71の隙間Cを屈曲させる場合において、図10に示すように屈曲部Bを複数設けても構わない。ここで、図10は、変形例にかかる放熱部材とその周辺の構成を模式的に例示した平面図であり、冷却ファン67の回転軸方向D67および前後方向Yに直交する方向D71から見た場合を例示する。図10に示す例では、隙間Cを挟んで隣り合うフィン71の縁71bは互いに沿いながら屈曲することで、隣り合う2個のヒートシンク7の間に形成される隙間Cには、回転軸方向D67に対して直角に傾いた屈曲部Bが2箇所で設けられている。かかる構成によっても、隙間Cを通過する際に気流が受ける抵抗を増大させることができ、隙間Cを通過する気流の量を抑制して、放熱効率の向上を図るのに資する。
また、放熱部材66を構成するヒートシンク7の個数や配列態様は上記の例に限らない。また、ヒートシンク7を構成するフィン71の枚数、素材、形状等についても適宜変更が可能である。そこで、上記構成例1〜3において、フィン71の一方側(ファン67が配置された側)の縁71aを湾曲や屈曲させても構わない。
また、上記実施形態では、冷却ファン67は、送風することでヒートパイプ65の被冷却部分65bを冷却するいわゆる送風ファンであった。しかしながら、排気することでヒートパイプ65の被冷却部分65bを冷却するいわゆる排気ファンによって、冷却ファン67を構成しても良い。
また、上記実施形態では、ヒートパイプ65の被接続部分65aは、固定基板62を介して間接的に光源基板61に接続されていた。しかしながら、ヒートパイプ65の被接続部分65aを他の部材を介さずに光源基板61に直接接続しても構わない。
また、上記実施形態では、ヒートパイプ65の被冷却部分65bは、放熱部材66に直接接続されていた。しかしながら、ヒートパイプ65の被冷却部分65bを、他の部材を介して間接的に放熱部材66に接続しても構わない。この際、被冷却部分65bと放熱部材66の間に介在する他の部材としては、金属などの熱伝導部材が好ましい。
また、上記実施形態では、仮硬化用のUV照射器37aには、本硬化用のUV照射器37bに設けられたような光源Eを冷却する機構が具備されていない。これは、仮硬化用のUV照射器37aが照射する紫外線の光量が少なく、光源の温度上昇が問題にならないことによる。ただし、もちろん仮硬化用のUV照射器37aに光源Eを冷却する機構を具備しても構わない。
また、光源Eの種類、配置、個数や、光源基板61の形状、サイズ、配置等も適宜変更が可能である。ヒートパイプ65の形状、サイズ、個数、配置、放熱部材66の具体的構成、駆動回路基板69の形状、サイズ、個数、配置などについても適宜変更が可能である。さらに、本発明の熱輸送部材として使用可能なものは、ヒートパイプ65に限られず、例えば冷却管等を用いることもできる。また、放熱部材66や、吸気口51、排気口53、ダクト55、57といった構成は、必須のものではなく、排除しても構わない。
また、印刷ヘッド36a〜36dの個数、配置、吐出する色等についても適宜変更が可能である。UVランプ37a、37bの個数、配置、紫外線強度等についても適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では、UVインクを吐出する印刷ヘッド36a〜36dを備えたプリンター1に本発明を適用していた。しかしながら、UVインク以外のインク、例えばレジンインク等の水性インクを吐出する印刷ヘッドを備えたプリンターに対して本発明を適用しても構わない。あるいは、インク以外のものを用いて印刷を行うプリンターに対して本発明を適用しても構わない。
搬送されるシートSを支持する部材についても、上記回転ドラム30のような円筒形状のものに限られない。したがって、シートSを平面で支持することも可能である。
1…印刷装置、36a〜36d…印刷ヘッド、37b…UV照射器、61…光源基板、E…光源、62…支持基板、65…ヒートパイプ、65a…被接続部分、65b…被冷却部分、66…放熱部材、7…ヒートシンク、71…フィン、C…隙間、67…冷却ファン、69…駆動回路基板、S…シート

Claims (8)

  1. 発熱部で発生した熱を被冷却部に輸送する熱輸送部と、
    前記被冷却部に輸送された前記熱を放熱可能であり、第1フィンを有する第1ヒートシンクと、
    前記被冷却部に輸送された前記熱を放熱可能であり、前記第1ヒートシンクと隙間を空けて配置されると共に第2フィンを有する第2ヒートシンクと、
    前記第1ヒートシンク及び前記第2ヒートシンクを通過する気流を生成可能な気流生成部と、
    を備え、
    前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記隙間に面する縁が曲がって、前記隙間が曲がる冷却装置。
  2. 前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記隙間に面する縁が屈曲して、前記隙間が屈曲する請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記隙間に面する縁が湾曲して、前記隙間が湾曲する請求項1に記載の冷却装置。
  4. 熱吸収部で吸収した熱を被冷却部に輸送する熱輸送手段と、
    フィンを有する2個のヒートシンクを隙間を空けて設け、前記被冷却部を放熱する放熱手段と、
    前記ヒートシンクに対して送風あるいは排気を行う気流生成手段と
    を備え、
    前記2個のヒートシンクのうち、一方の前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記隙間に面する縁が、他方の前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記隙間に面する縁に対して突出する冷却装置。
  5. 熱吸収部で吸収した熱を被冷却部に輸送する熱輸送手段と、
    フィンを有する2個のヒートシンクを隙間を空けて設け、前記被冷却部を放熱する放熱手段と、
    前記2個のヒートシンクの一方側に対して送風あるいは排気を行う気流生成手段と
    を備え、
    前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記一方側の縁に対して、前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記隙間に面する縁が傾斜して、前記隙間が傾斜する冷却装置。
  6. 熱吸収部で吸収した熱を被冷却部に輸送する熱輸送手段と、
    フィンを有する2個のヒートシンクを隙間を空けて設け、前記被冷却部を放熱する放熱手段と、
    前記2個のヒートシンクの一方側に対して送風あるいは排気を行う気流生成手段と
    を備え、
    前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記一方側の縁が湾曲しており、
    前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記一方側の縁と前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記隙間に面する縁との接続点における前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記一方側の縁の接線に対して、前記ヒートシンクが有する前記フィンの前記隙間に面する縁が傾斜して、前記隙間が傾斜する冷却装置。
  7. 前記気流生成手段は、送風あるいは排気を行うファンを有し、
    前記隙間は、前記ファンの回転軸に対して傾斜する請求項4ないし6のいずれか一項に記載の冷却装置。
  8. 記録媒体に対向して配置されて、光の照射によって硬化する光硬化性の液体を前記記録媒体に吐出する吐出ヘッドと、
    前記記録媒体に前記吐出ヘッドが吐出した液体に前記光を照射する光照射器と
    を備え、
    前記光照射器は、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の冷却装置を有して、前記光を照射する光源を前記冷却装置により冷却する画像記録装置。
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