JP2015057981A - 野生動物捕獲システム - Google Patents

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Abstract

【課題】生息地から出没地に出没する野生動物を捕獲する際にかかる労力を低減することが可能な野生動物捕獲システムを提供する。
【解決手段】山林から餌となる作物がある農地に出没する野生動物を捕獲するための野生動物捕獲システム100であって、山林側に設けられる第1ゲート11aと、農地側に設けられる第2ゲート11bとを含み、山林と農地との境界の野生動物の通り道に設置される、野生動物を捕獲する囲いワナ1と、第1ゲート11aおよび第2ゲート11bを通過して山林から農地に出没する野生動物の数と、農地から山林に戻る際に第2ゲート11bを通過した野生動物の数とを計測可能な計測部と、第1の数の野生動物が第1ゲート11aおよび第2ゲート11bを通過して山林から農地に出没した際に第1ゲート11aを閉鎖する制御を行うCPU24とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、野生動物捕獲システムに関し、特に、生息地から餌となる作物がある出没地に出没する野生動物を捕獲するための野生動物捕獲システムに関する。
従来から、シカ、イノシシおよびサルなどの野生動物が生息地から出没地に出没し、農作物を摂食する被害が深刻化しており、これに対して種々の対策が実施されている。その種々の対策の中でも対象の野生動物を捕獲して駆除する対策は、農作物被害をもたらす野生動物の生息数を直接的に減少させることができる点で有効な対策である。
このような野生動物の捕獲には、各種の動物捕獲器が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、入口と出口とを含む野生動物を収容する筒体を備える動物捕獲器が開示されている。この動物捕獲器は、筒体の内部に餌が配置されるように構成されている。野生動物は、この餌により誘引されて筒体の内部(動物捕獲器内部)に入る。また、筒体には、筒体の内部に野生動物が入ったことを検知するためのセンサが設けられている。この動物捕獲器は、センサにより野生動物が筺体内に入ったことが検知された場合には、入口と出口とを同時に閉鎖し、野生動物を捕獲するように構成されている。
また、この動物捕獲器により、生息地から出没地に出没して農作物などを摂食するシカ、イノシシおよびサルなどの野生動物を捕獲する場合には、筒体の内部に入りやすくするために、動物捕獲器を設置する前にユーザが継続的に餌のみを配置して(与えて)野生動物の警戒心を薄れさせる、いわゆる餌付けが行われる。そして、餌付けを行うことにより警戒心が薄れ、継続して野生動物が現れるようになると、その場所に動物捕獲器を設置し、野生動物を捕獲する。
特開2003−169587号公報
しかしながら、上記特許文献1の動物捕獲器では、生息地から出没地に出没する野生動物を捕獲する際に、動物捕獲器を設置する場所に野生動物が継続して現れるようにするために餌付けを行う必要があるので、生息地から出没地に出没する野生動物を捕獲する際に労力がかかるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、生息地から出没地に出没する野生動物を捕獲する際にかかる労力を低減することが可能な野生動物捕獲システムを提供することである。
この発明の一の局面による野生動物捕獲システムは、生息地から餌となる作物がある出没地に出没する野生動物を捕獲するための野生動物捕獲システムであって、生息地側に設けられる第1ゲートと、出没地側に設けられる第2ゲートとを含み、生息地と出没地との境界の野生動物の通り道に設置される、野生動物を捕獲する捕獲部と、第1ゲートおよび第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没する野生動物の数と、出没地から生息地に戻る際に第2ゲートを通過した野生動物の数とを計測可能な計測部と、第1の数の野生動物が第1ゲートおよび第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没した際に第1ゲートを閉鎖する制御を行う制御部とを備える。なお、生息地から餌となる作物がある出没地に出没する野生動物とは、たとえば、シカ、イノシシ、アライグマ、ヌートリア、サルなどであり、これらの野生動物は、特定の通り道を通って移動(往復)する習性を有している。また、餌となる作物とは、たとえば、出没地に栽培されている作物、および、出没地で栽培され、収穫されて保管されている作物である。
この発明の一の局面による野生動物捕獲システムでは、上記のように、野生動物を捕獲する捕獲部を、生息地と出没地との境界の野生動物の通り道に設置することによって、餌付けを行わなくても捕獲部内に特定の通り道を通って移動(往復)する習性を有する野生動物が誘引されるので、捕獲部を設置する前に餌付けを行なう必要がない。これにより、生息地から出没地に出没する野生動物を捕獲する際にかかる労力を低減することができる。その結果、迅速かつ効率的に、生息地から出没地に出没する野生動物を捕獲することができる。また、出没地に餌となる作物が複数箇所ある場合に、いずれの作物が野生動物の被害を受けるか(被害が出る場所が)予測できない場合でも、生息地と出没地との境界の野生動物の通り道に設置した捕獲部により、野生動物を捕獲することができる。また、第1の数の野生動物が第1ゲートおよび第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没した際に第1ゲートを閉鎖する制御を行う制御部を設けることによって、出没地に出没した野生動物の帰り道を塞ぐことができる。その結果、帰り道を戻るために捕獲部を通過しようとする野生動物を出口側の第2ゲートが塞がれた捕獲部内に滞留させることができるので、その際に入口側の第1ゲートを閉じるだけで、容易かつ効率よく生息地から出没地に出没する野生動物を捕獲することができる。また、季節により変化する野生動物の餌に対する嗜好や、その季節に収穫しやすい作物などを考慮して、適切な餌を選択して配置する場合と異なり、生息地と出没地との境界の野生動物の通り道に捕獲部を設置するだけでよいので、餌を選択するなどの工夫をしなくてもよい分、ユーザの利便性を向上させることができる。
上記一の局面による野生動物捕獲システムにおいて、好ましくは、制御部は、野生動物が出没地から生息地に戻る際に第1の数以下の第2の数の野生動物が第2ゲートを通過した場合に、第2ゲートを閉鎖する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、捕獲する野生動物の数である第2の数を生息地から出没地に出没した野生動物の数である第1の数に近くなるように設定した場合には、1回の捕獲動作で十分な数の野生動物をまとめて捕獲することができるので、野生動物をより効率よく捕獲することができる。また、特定の通り道を通って移動(往復)する習性を有する野生動物が群れで行動する場合には、野生動物をさらに効率よく捕獲することができる。また、捕獲部内(第1ゲートと第2ゲートとの間)に捕獲する野生動物の数である第2の数を状況に応じて調整するようにすれば、季節や周辺環境の状況によって捕獲部内に侵入する数にばらつきがある場合でも、状況に適した最適な数の野生動物を捕獲することができる。
上記一の局面による野生動物捕獲システムにおいて、好ましくは、計測部は、少なくとも第2ゲートに設けられているとともに、第1ゲートおよび第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没する野生動物の数である第1の数と、出没地から生息地に戻る際に第2ゲートを通過する野生動物の数である第2の数とを計測するように構成されている。このように構成すれば、第1ゲートおよび第2ゲートのそれぞれを通過した野生動物の第1の数と、出没地から生息地に戻る際に第2ゲートを通過した野生動物の第2の数との両方を、第2ゲートの計測部によって計測することができる。その結果、野生動物捕獲システムの構成を簡素化することができる。
上記一の局面による野生動物捕獲システムにおいて、好ましくは、捕獲部は、野生動物が出没地から生息地に戻る際に第2ゲートを通過した野生動物が捕獲部内に滞留しやすい形状に形成されている。このように構成すれば、野生動物が出没地から生息地に戻る際に一旦捕獲部内に入った野生動物が再度出没地に戻ってしまうのを抑制することができるので、野生動物が捕獲部内を出たり入ったりする場合とは異なり、確実に、生息地から出没地に出没する野生動物を捕獲部内に滞留させて捕獲することができる。
上記一の局面による野生動物捕獲システムにおいて、好ましくは、捕獲部は、生息地と出没地との境界に設けられている防護柵と一体的に形成されている。このように構成すれば、防護柵の一部を捕獲部として流用することができるので、捕獲部(野生動物捕獲システム)を構成するのに必要な部品点数を削減することができ、これによっても、野生動物捕獲システムの構成を簡素化することができる。
上記一の局面による野生動物捕獲システムにおいて、好ましくは、制御部は、野生動物が第1ゲートおよび第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没した際に、野生動物が出没地に出没した旨をユーザに対して通知する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、たとえば、通知を受けたユーザは、野生動物を出没地から第1ゲートが閉鎖された捕獲部に追い込むなど迅速な対応を取ることができる。
この場合、好ましくは、制御部は、第1の数未満の所定の数の野生動物が第1ゲートおよび第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没した際に、所定の数の野生動物が出没地に出没した旨をユーザに対して通知する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、所定の数の野生動物が出没地に出没したことを、第1ゲートが閉鎖される前にユーザに通知することができるので、より適切に、野生動物を出没地から第1ゲートが閉鎖された捕獲部に追い込むなど迅速な対応を取ることができる。
上記一の局面による野生動物捕獲システムにおいて、好ましくは、制御部は、ユーザによる第2ゲートを閉鎖する操作を受け付けたことに基づいて、第2ゲートを閉鎖する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、山林から農地に第1の数の野生動物が出没した際に第1ゲートが閉鎖された後、捕獲の対象となる野生動物が帰り道を戻るために捕獲部に入る状況をユーザが確認して、望ましいタイミングで野生動物を捕獲することができる。
この場合、好ましくは、第2ゲートは、第2ゲートから離間した位置から遠隔操作により閉鎖可能に構成され、制御部は、野生動物が出没地から生息地に戻る際に、第2ゲートを通過する野生動物の数をユーザに対して逐次通知する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、捕獲の対象となる野生動物が帰り道を戻るために捕獲部に入る状況をリアルタイムでユーザが確認して、容易に、望ましいタイミングで野生動物を捕獲することができる。また、第2ゲートから離間した位置から遠隔操作により第2ゲートを閉鎖することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
本発明によれば、上記のように、生息地から出没地に出没する野生動物を捕獲する際の労力を低減することができる。
本発明の第1実施形態による野生動物捕獲システムの全体構成を示した概略図である。 本発明の第1実施形態による野生動物捕獲システムの農地に出没する野生動物が第1ゲートを通過する状態を示した図である。 本発明の第1実施形態による野生動物捕獲システムの野生動物が農地に出没した状態を示した図である。 本発明の第1実施形態による野生動物捕獲システムの野生動物が農地から山林に戻る際の状態を示した図である。 本発明の第1実施形態による野生動物捕獲システムの第2ゲートを閉鎖して野生動物を捕獲した状態を示した図である。 本発明の第1実施形態による野生動物捕獲システムの捕獲処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態による野生動物捕獲システムの全体構成を示した概略図である。 本発明の第2実施形態による野生動物捕獲システムの設置状態を示した図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例による野生動物捕獲システムの農地に出没する野生動物が第1ゲートおよび第2ゲートを通過する状態を示した図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例による野生動物捕獲システムの野生動物が農地から山林に戻る際の状態を示した図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例による野生動物捕獲システムを示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による野生動物捕獲システム100の構成について説明する。
本発明の第1実施形態による野生動物捕獲システム100(図1参照)は、山林から餌となる作物が栽培される農地に出没する野生動物を捕獲するためのシステムである。また、野生動物捕獲システム100(後述する囲いワナ1)は、図2に示すように、山林と農地との境界の野生動物の通り道に設置されている。具体的には、野生動物捕獲システム100は、野生動物が山林から農地に出没する際、および、農地から山林に戻る際の通り道である獣道に配置されている。また、野生動物捕獲システム100は、山林と農地との境界に設けられるトタンなどで構成される防護柵150によって挟まれるように配置されている。この野生動物捕獲システム100は、特に、群れ行動をとる集団性の野生動物(たとえば、シカ、イノシシ、アライグマ、ヌートリア、サルなど)を捕獲するために用いられる。また、野生動物は、獣道を通って山林から農地に出没し、農地の農作物などを摂食する。そして、野生動物は、摂食が済むと、再度獣道を通って山林に戻る。なお、農地とは、人間により農作物が植えられた田畑、牧草地などの土地である。なお、囲いワナ1は、本発明の「捕獲部」の一例である。また、山林は、本発明の「生息地」の一例である。また、農地は、本発明の「出没地」の一例である。
野生動物捕獲システム100は、図1に示すように、囲いワナ1と、制御装置2とを備えている。また、囲いワナ1には、解除部3aおよび3bと、カウントセンサ4とが設けられている。また、カウントセンサ4は、本発明の「計測部」の一例である。
囲いワナ1は、複数の金属パイプ(図示せず)により骨格が形成されており、金属パイプ間に網目状の金属パネル(図示せず)が配置されることによって四方を取り囲む形状に構成されている。また、囲いワナ1は、平面視において(上空から見て)、略矩形形状に形成されている。囲いワナ1は、捕獲の対象となる野生動物に合わせて、適切な大きさのものを用いることが好ましい。また、囲いワナ1には、野生動物を囲いワナ1の内側(捕獲領域内)に侵入させるための第1ゲート11aおよび第2ゲート11bと、第1ゲート11aおよび第2ゲート11bをそれぞれ閉塞することが可能な扉部12aおよび12b(図5参照)とが設けられている。
第1ゲート11aおよび第2ゲート11bは、それぞれ、囲いワナ1の山林側および農地側の位置に設けられている。また、第1ゲート11aおよび第2ゲート11bは、略対向するように配置されている。また、囲いわな1は、第1ゲート11aおよび第2ゲート11bが共に獣道(図2参照)に重なるように配置されている。
扉部12aおよび12b(図5参照)は、それぞれ、第1ゲート11aおよび第2ゲート11bの枠に沿って上下にスライド可能に構成されている。扉部12a(12b)は、開放された状態では(野生動物を囲いワナ1に侵入させる際)には、図示しないワイヤーによる引張力により上方に持ち上げられている。そして、扉部12a(12b)を持ち上げる引張力は、解除部3a(3b)により解除される。これにより、扉部12a(12b)は、解除部3a(3b)が作動することによって落下するように構成されている。また、扉部12aおよび12bは、互いに、独立して(別々のタイミングで)落下可能に構成されている。扉部12a(12b)は、落下した状態で第1ゲート11a(第2ゲート11b)を閉鎖するように構成されている。
制御装置2は、各部に電力を供給する電源部21と、通信部22a〜22cと、記憶部23と、各部の動作を制御するCPU24とを備えている。また、電源部21は、バッテリ6が装着されるように構成されている。なお、CPU24は、本発明の「制御部」の一例である。
制御装置2は、電源部21を介してバッテリ6から電力が供給されるように構成されている。また、制御装置2は、通信部22a(22b)を介して解除部3a(3b)に通信可能に接続されている。具体的には、制御装置2は、通信部22a(22b)を介して、解除部3a(3b)を作動させる信号を解除部3a(3b)に送信可能に構成されている。制御装置2は、通信部22a(22b)を介して、解除部3a(3b)を作動させる信号を、独立して(別々のタイミングで)送信可能に構成されている。また、制御装置2は、通信部22bを介してカウントセンサ4に通信可能に接続されている。そして、制御装置2は、通信部22bを介して、カウントセンサ4から計測結果(第2ゲート11bを通過した野生動物の数)を取得可能に構成されている。また、制御装置2は、通信部22cを介して、ユーザの端末(図示せず)と双方向に通信を行うことが可能なように構成されている。制御装置2の通信部22は、野生動物が農地に出没した旨の信号などをユーザの端末に送信可能に構成されている。
また、制御装置2は、バッテリ6から解除部3a(3b)およびカウントセンサ4への電力供給を制御可能に構成されている。具体的には、制御装置2は、解除部3a(3b)、カウントセンサ4に対してバッテリ6から電力が供給される状態および電力が供給されない状態を切り替えることが可能に構成されている。この構成により、後述の捕獲処理を実行する時間帯以外の時間帯には、解除部3a(3b)およびカウントセンサ4への電力供給が停止される。
記憶部23は、書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリからなる。記憶部23には、後述するユーザにより設定された捕獲処理を実行する際の後述する第1の数および第2の数のデータや、第1ゲート11a(第2ゲート11b)を通過した野生動物の数のデータなどが記憶されている。
ここで、第1実施形態では、CPU24は、カウントセンサ4による計測結果に基づいて、捕獲動作を実行する制御(捕獲処理)を行うように構成されている。具体的には、CPU24は、第1の数の野生動物が第1ゲート11aおよび第2ゲート11bを通過して山林から農地に出没した際に第1ゲート11aを閉鎖(図3参照)する制御を行うように構成されている。具体的には、CPU24は、カウントセンサ4により、山林から農地に出没する第1の数の野生動物が第1ゲート11aおよび第2ゲート11bを通過したことが検出されたことに基づいて、第1ゲート11aを閉鎖する制御を行うように構成されている。また、CPU24は、野生動物が農地から山林に戻る際に第1の数よりも小さい第2の数の野生動物が第2ゲート11bを通過した場合に、第2ゲート11bを閉鎖(図5参照)する制御を行うように構成されている。具体的には、CPU24は、カウントセンサ4により、農地から山林に戻る第2の数の野生動物が第2ゲート11bを通過したことが検出されたことに基づいて、第2ゲート11bを閉鎖する制御を行うように構成されている。また、第1の数および第2の数は、ユーザにより設定される自然数である。
また、CPU24は、時計機能を有している。CPU24は、捕獲処理が開始される時間(以下、開始時刻という)になると捕獲処理を開始し、捕獲処理が終了される時間(以下、終了時間という)になると捕獲処理を終了するように構成されている。この開始時刻および終了時刻は、ユーザにより任意の時刻に設定可能である。これにより、昼行性および夜行性のいずれの行動パターンを有する野生動物を捕獲する場合にも、適切に対応することが可能である。
また、CPU24は、野生動物が第1ゲート11a(第2ゲート11b)を通過して山林から農地に出没した際に、野生動物が農地に出没した旨をユーザに対して通知する制御を行うように構成されている。すなわち、CPU24は、カウントセンサ4により野生動物の出没を検知した場合に、通信部22cを介してその旨をユーザに通知する。また、CPU24は、ユーザによる第2ゲート11bを閉鎖する操作を受け付けたことに基づいて、第2ゲート11bを閉鎖する制御を行うように構成されている。具体的には、CPU24は、通信部22cを介して、ユーザの端末から送信された第2ゲート11bを閉鎖するための第2ゲート閉鎖信号を受信したことに基づいて、第2ゲート11bを閉鎖する制御を行うように構成されている。この場合、ユーザが農地に出向いて囲いわな1を目視(確認)するとともに、農地に滞在している野生動物を囲いわな1(第2ゲート11b)に追い込んだ後に、ユーザが端末から第2ゲート閉鎖信号を送信するのが好ましい。
また、第1実施形態では、カウントセンサ4は、第2ゲート11bにのみ設けられている(第1ゲート11aには設けられていない)。また、カウントセンサ4は、光学式センサにより構成されている。また、カウントセンサ4は、第2ゲート11bを通過する野生動物の数を非接触で計測可能に構成されている。また、CPU24は、カウントセンサ4から取得した情報に基づいて、第1ゲート11aが閉鎖されてない場合(図2参照)には、第1ゲート11aおよび第2ゲート11bを通過した野生動物の数を農地に出没した野生動物の数として計測するように構成されている。また、CPU24は、カウントセンサ4から取得した情報に基づいて、第1ゲート11aが閉鎖されている場合(図4参照)には、第2ゲート11bを通過した野生動物の数を山林に戻ろうとして囲いわな1内に入った野生動物の数として計測するように構成されている。
次に、図2〜図6を参照して、CPU24により実行される捕獲処理フローについて説明する。
まず、ステップS1において、ユーザにより予め設定された開始時刻になったか否かが判断される。開始時刻になるまでこの判断が繰り返され、開始時刻になると、ステップS2に進む。
次に、ステップS2において、農地への野生動物の出没数の計測が開始される。具体的には、野生動物が山林側から農地側に向けて第1ゲート11aおよび第2ゲート11bの両方を通過したことが第2ゲート11bのカウントセンサ4により検出されたことに基づいて、農地への野生動物の出没数が計測される。
次に、ステップS3において、計測された出没数が第1の数になったか否かが判断される。具体的には、ステップS2で得られた農地への野生動物の出没数が第1の数になったか否かが判断される。農地への野生動物の出没数が第1の数になっていない(第1の数未満である)場合には、ステップS4に進む。一方、農地への野生動物の出没数が第1の数になった場合には、ステップS5に進む。
次に、ステップS4において、ユーザにより予め設定された終了時刻になったか否かが判断される。終了時刻になっていない場合には、ステップS3に戻る。一方、終了時刻になった場合には、捕獲処理が終了される。
また、ステップS5に進んだ場合には、第1ゲート11aが閉鎖(図3参照)される。次に、ステップS6において、野生動物が農地に出没した旨がユーザに通知される。具体的には、カウントセンサ4の計測結果に基づいて、農地への野生動物の出没数が第1の数になった際に、野生動物が農地に出没した旨がユーザに通知される。
次に、ステップS7において、山林に戻る野生動物の数の計測が開始される。具体的には、図4に示すように、農地側から山林側に向けて第2ゲート11bを通過する野生動物が第2ゲート11bのカウントセンサ4により検出されたことに基づいて、山林に戻る野生動物の数が計測される。
次に、ステップS8において、山林に戻る野生動物の数が第2の数になったか否かが判断される。具体的には、ステップS7で得られた山林に戻る野生動物の数が第2の数になったか否かが判断される。山林に戻る野生動物の数が第2の数になった場合には、ステップS9に進む。そして、ステップS9において、第2ゲート11bが閉鎖(図5参照)される。これにより、予めユーザにより設定された第2の数の野生動物が捕獲される。その後、捕獲処理が終了される。
一方、ステップS8において、山林に戻る野生動物の数が第2の数になっていない(第2の数未満である)場合には、ステップS10に進む。
次に、ステップS10において、第2ゲート閉鎖信号が受信されたか否かが判断される。具体的には、通信部22cを介して、ユーザの端末から第2ゲート閉鎖信号が受信された場合には、ステップS9に進み、第2ゲート11bが閉鎖される。これにより、予め捕獲しようとしている数(第2の数)未満の数の野生動物が囲いわな1内に入っている場合にでも、ユーザが状況を判断して、捕獲処理を実施することが可能である。一方、第2ゲート閉鎖信号が受信されない場合には、ステップS11に進む。
次に、ステップS11において、ユーザにより予め設定された終了時刻になったか否かが判断される。終了時刻になっていない場合には、ステップS8に戻る。一方、終了時刻になった場合には、ステップS9に進む。そして、ステップS9において、第2ゲート11bが閉鎖される。これにより、このタイミングで囲いわな1内に滞留している野生動物が捕獲される。その後、捕獲処理が終了される。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、野生動物を捕獲する囲いわな1を、山林と農地との境界の野生動物の通り道に設置する。これにより、餌付けを行わなくても囲いわな1内に獣道を通って移動(往復)する習性を有する野生動物が誘引されるので、囲いわな1を設置する前に餌付けを行なう必要がない。その結果、山林から農地に出没する野生動物を捕獲する際にかかる労力を低減することができる。その結果、迅速かつ効率的に、山林から農地に出没する野生動物を捕獲することができる。また、農地に餌となる作物が複数箇所ある場合に、いずれの作物が野生動物の被害を受けるか(被害が出る場所が)予測できない場合でも、山林と農地との境界の獣道に設置した囲いわな1により、野生動物を捕獲することができる。また、第1の数の野生動物が第1ゲート11aおよび第2ゲート11bを通過して山林から農地に出没した際に第1ゲート11aを閉鎖する制御を行うCPU24を設ける。これにより、農地に出没した野生動物の帰り道を塞ぐことができる。その結果、帰り道を戻るために捕獲部を通過しようとする野生動物を出口側の第2ゲート11bが塞がれた囲いわな1内に滞留させることができるので、その際に入口側の第1ゲート11aを閉じるだけで、容易かつ効率よく山林から農地に出没する野生動物を捕獲することができる。また、季節により変化する野生動物の餌に対する嗜好や、その季節に収穫しやすい作物などを考慮して、適切な餌を選択して配置する場合と異なり、山林と農地との境界の獣道に囲いわな1を設置するだけでよいので、餌を選択するなどの工夫をしなくてもよい分、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、野生動物が農地から山林に戻る際に第1の数よりも小さい第2の数の野生動物が第2ゲート11bを通過した場合に、第2ゲート11bを閉鎖する制御を行うようにCPU24を構成する。これにより、捕獲する野生動物の数である第2の数を山林から農地に出没した野生動物の数である第1の数に近くなるように設定した場合には、1回の捕獲動作で十分な数の野生動物をまとめて捕獲することができるので、野生動物をより効率よく捕獲することができる。また、獣道を通って移動(往復)する習性を有する野生動物が群れで行動する場合には、野生動物をさらに効率よく捕獲することができる。また、囲いわな1内(第1ゲート11aと第2ゲート11bとの間)に捕獲する野生動物の数である第2の数を状況に応じて調整するようにすれば、季節や周辺環境の状況によって囲いわな1内に侵入する数にばらつきがある場合でも、状況に適した最適な数の野生動物を捕獲することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第2ゲート11bにのみカウントセンサ4を設け、野生動物の第1の数と第2の数とを計測するようにカウントセンサ4を構成する。これにより、第1ゲート11aおよび第2ゲート11bのそれぞれを通過した野生動物の第1の数と、農地から山林に戻る際に第2ゲート11bを通過した野生動物の第2の数との両方を、第2ゲート11bのカウントセンサ4によって計測することができる。その結果、野生動物捕獲システム100の構成を簡素化することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、野生動物が第1ゲート11aおよび第2ゲート11bを通過して山林から農地に出没した際に、野生動物が農地に出没した旨をユーザに対して通知する制御を行うようにCPU24を構成する。これにより、たとえば、通知を受けたユーザは、野生動物を農地から第1ゲート11aが閉鎖された囲いわな1に追い込むなど迅速な対応を取ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ユーザによる第2ゲート11bを閉鎖する操作を受け付けたことに基づいて、第2ゲート11bを閉鎖する制御を行うようにCPU24を構成する。これにより、山林から農地に第1の数の野生動物が出没した際に第1ゲート11aが閉鎖された後、捕獲する対象となる野生動物が帰り道を戻るために囲いわな1に入る状況をユーザが確認して、望ましいタイミングで野生動物を捕獲することができる。
(第2実施形態)
次に、図7および図8を参照して、本発明の第2実施形態による野生動物捕獲システム200の構成について説明する。
この第2実施形態では、囲いワナ1が金属パイプと金属パネルとにより構成された第1実施形態と異なり、山林と農地との境界に設けられている防護柵150と一体的に形成される(防護柵150により一部が構成される)囲いわな201について説明する。なお、以下の説明では、図1および図2に示した上記第1実施形態における番号と同じ番号の部材は、上記第1実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態による囲いわな201は、図示しない金属パイプおよび金属パネルと、山林と農地との境界に設けられている防護柵150(図8参照)とにより構成されている。また、囲いわな201の山側の部分は、防護柵150により構成されている。
囲いわな201は、図7および図8に示すように、2つのカウントセンサ4aおよび4bを含んでいる。カウントセンサ4aおよび4bは、それぞれ、第1ゲート11aおよび第2ゲート11bに設けられている。なお、カウントセンサ4aおよび4bは、本発明の「計測部」の一例である。
また、制御装置2は、通信部22a(22b)を介してカウントセンサ4a(4b)に通信可能に接続されている。また、制御装置2は、通信部22aを介して、カウントセンサ4aから計測結果(第1ゲート11aを通過した野生動物の数)を取得可能に構成されている。また、制御装置2は、通信部22bを介して、カウントセンサ4bから計測結果(第2ゲート11bを通過した野生動物の数)を取得可能に構成されている。
また、制御装置2は、第1ゲート11aが閉鎖されていない場合には、カウントセンサ4aおよび4bの両方により、農地に出没した野生動物の数を計測するように構成されている。これにより、カウントセンサ4aおよび4bから取得した結果が異なる場合には、農地には出没せず、囲いわな1内に滞留(残留)している野生動物の数を取得することが可能である。たとえば、カウントセンサ4aおよび4bによる計測結果が、それぞれ、10および8である場合には、制御装置2は2頭の野生動物が囲いわな1内に滞留していると判断する。したがって、第2実施形態による野生動物捕獲システム200では、上記第1実施形態の野生動物捕獲システム100よりも、より正確に野生動物の数を把握することが可能である。また、CPU24は、カウントセンサ4a(4b)による計測結果に基づいて、捕獲動作を実行する制御(捕獲処理)を行うように構成されている。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、野生動物を捕獲する囲いわな201を、山林と農地との境界の野生動物の通り道に設置する。これにより、餌付けを行わなくても囲いわな201内に獣道を通って移動(往復)する習性を有する野生動物が誘引されるので、囲いわな201を設置する前に餌付けを行なう必要がない。その結果、山林から農地に出没する野生動物を捕獲する際にかかる労力を低減することができる。その結果、迅速かつ効率的に、山林から農地に出没する野生動物を捕獲することができる。また、農地に餌となる作物が複数箇所ある場合に、いずれの作物が野生動物の被害を受けるか(被害が出る場所が)予測できない場合でも、山林と農地との境界の獣道に設置した囲いわな201により、野生動物を捕獲することができる。また、第1の数の野生動物が第1ゲート11aおよび第2ゲート11bを通過して山林から農地に出没した際に第1ゲート11aを閉鎖する制御を行うCPU24を設ける。これにより、農地に出没した野生動物の帰り道を塞ぐことができる。その結果、帰り道を戻るために捕獲部を通過しようとする野生動物を出口側の第2ゲート11bが塞がれた囲いわな201内に滞留させることができるので、その際に入口側の第1ゲート11aを閉じるだけで、容易かつ効率よく山林から農地に出没する野生動物を捕獲することができる。また、季節により変化する野生動物の餌に対する嗜好や、その季節に収穫しやすい作物などを考慮して、適切な餌を選択して配置する場合と異なり、山林と農地との境界の獣道に囲いわな201を設置するだけでよいので、餌を選択するなどの工夫をしなくてもよい分、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、第2実施形態では、上記のように、山林と農地との境界に設けられている防護柵150により囲いわな201の一部を構成する。これにより、防護柵150の一部を囲いわな201として流用することができるので、囲いわな201(野生動物捕獲システム200)を構成するのに必要な部品点数を削減することができ、これによっても、野生動物捕獲システム200の構成を簡素化することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、第1および第2実施形態では、本発明の捕獲部の一例として、囲いワナを示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、網ワナ、檻ワナ、箱ワナなど、囲いワナ以外の捕獲部であってもよい。
また、第1および第2実施形態では、本発明の野生動物の生息地が山林であり、野生動物の出没地が農地である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、野生動物の生息地が、山林以外でもよいし、野生動物の出没地が、農地以外であってもよい。
また、第1および第2実施形態では、山林(生息地)から農地(出没地)に出没した野生動物の第1の数よりも小さい第2の数の野生動物が、第2ゲートを通過した場合に、第2ゲートを閉鎖する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、山林から農地に出没した野生動物の第1の数と同数の野生動物が、第2ゲートを通過した場合に、第2ゲートを閉鎖してもよい。
また、第1および第2実施形態では、第1ゲートと第2ゲートとが、所定間隔だけ隔てて配置された囲いわな1(捕獲部)を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図9および図10に示す第1変形例のように、第2ゲート311bを第1ゲート311aの近傍に(第2ゲート311bの一部が第1ゲート311aと接触するように)配置された捕獲部301でもあってもよい。これにより、野生動物が生息地から出没地に移動する際に第1ゲート311aと第2ゲート311bとの間の捕獲部301に囲まれた空間を通過する必要がないので、野生動物の警戒心を弱めて、出没地に出没する野生動物の数が減るのを抑制することができる。その結果、出没地に出没した野生動物が生息地に戻る際に、捕獲部301に入る野生動物の数が増加させることができるので、より効率よく野生動物を捕獲することができる。
また、第1実施形態では、平面視において、略矩形形状の囲いワナ1(捕獲部)を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、野生動物が捕獲部内に滞留しやすい形状など、略矩形形状以外の捕獲部を設けてもよい。具体的には、図9および図10に示す第1変形例や図11に示す第2変形例のように、第2ゲートから捕獲部内に入った野生動物が捕獲部の内部に接触した位置から壁伝いに十分な奥行きを有する形状の捕獲部を設けてもよい。これにより、農地から山林に戻る際に一旦捕獲部301(401)内に入った野生動物が再度農地に戻ってしまうのを抑制することができるので、野生動物が捕獲部301(401)内を出たり入ったりする場合とは異なり、確実に、山林から農地に出没する野生動物を捕獲部301(401)内に滞留させて捕獲することができる。
また、第1および第2実施形態では、第2ゲートを閉鎖するための第2の数をユーザが設定する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、野生動物の行動様式を反映したアルゴリズムや関数などを用いて、自動的に第2の数を設定してもよい。
また、第1および第2実施形態では、カウントセンサ(計測部)による計測結果に基づいて、山林(生息地)から農地(出没地)に出没する野生動物の数が第1の数になった場合に(タイミングで)第1ゲートを閉鎖し、農地から山林に戻る野生動物の数が第2の数になった場合に第2ゲートを閉鎖する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、計測部の計測結果に基づいて、山林から農地に出没する野生動物の数が第1の数になった時点から所定時間経過したタイミングで第1ゲートを閉鎖してもよい。これにより、生息地から出没地に出没する野生動物が第1の数よりも多い場合には、第1の数よりも多い野生動物を農地に出没させることができるので、第2の数の野生動物を捕獲しやすくすることができる。また、計測部の計測結果に基づいて、出没地から生息地に戻る野生動物の数が第2の数になった時点から所定時間経過したタイミングで第2ゲートを閉鎖してもよい。これにより、出没地から生息地に戻る野生動物が第2の数よりも多い場合には、第2の数よりも多い野生動物を捕獲部内に入れることができるので、第2の数よりも多い数の野生動物を捕獲することができる。
また、第1および第2実施形態では、野生動物が農地(出没地)に出没した旨の通知を受けたユーザが、農地に出向いて囲いわな(捕獲部)を目視して端末を操作することにより、第2ゲートが閉鎖される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、野生動物が出没地に出没した旨の通知を受けたユーザが、第2ゲートから離間した自宅などから端末(たとえば、パーソナルコンピュータやスマートフォンなど)を操作することにより、第2ゲートが遠隔操作によって閉鎖されてもよい。この場合、野生動物捕獲システムに撮像部(カメラ)を設け、捕獲部および出没地の様子をユーザの端末に送信することにより、ユーザが捕獲部および出没地の様子を確認しながら端末を操作することができるように構成することが好ましい。これにより、ユーザが自らの判断で野生動物を捕獲する際にも、手間を省くことができる。
また、第1および第2実施形態では、農地(出没地)から山林(生息地)に戻る野生動物の数が第2の数になったか否かを判断し、判断の結果に基づいて、第2ゲートを閉鎖する制御を行うCPU(制御部)を例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が、この制御に加えて、野生動物が出没地から生息地に戻る際に第2ゲートを通過する野生動物の数をユーザに対して逐次通知する制御を行ってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第1の数の野生動物が第1ゲートおよび第2ゲートを通過して山林(生息地)から農地(出没地)に出没して第1ゲートが閉鎖された際に、野生動物が農地に出没した旨をユーザに通知する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、野生動物が出没地に出没した旨を通知する前に、第1の数未満の所定の数の野生動物が第1ゲートおよび第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没した際に、所定の数の野生動物が出没地に出没した旨をユーザに対して通知してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理動作を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限らない。本発明では、制御部の処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
1、201、301、401 囲いワナ(捕獲部)
4、4a、4b カウントセンサ(計測部)
11a、311a、411a 第1ゲート
11b、311b、411b 第2ゲート
24 CPU(制御部)
100、200 野生動物捕獲システム
150 防護柵

Claims (9)

  1. 生息地から餌となる作物がある出没地に出没する野生動物を捕獲するための野生動物捕獲システムであって、
    生息地側に設けられる第1ゲートと、出没地側に設けられる第2ゲートとを含み、生息地と出没地との境界の野生動物の通り道に設置される、前記野生動物を捕獲する捕獲部と、
    前記第1ゲートおよび前記第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没する前記野生動物の数と、出没地から生息地に戻る際に前記第2ゲートを通過した前記野生動物の数とを計測可能な計測部と、
    第1の数の前記野生動物が前記第1ゲートおよび前記第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没した際に前記第1ゲートを閉鎖する制御を行う制御部とを備える、野生動物捕獲システム。
  2. 前記制御部は、前記野生動物が出没地から生息地に戻る際に第1の数以下の第2の数の前記野生動物が前記第2ゲートを通過した場合に、前記第2ゲートを閉鎖する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の野生動物捕獲システム。
  3. 前記計測部は、少なくとも前記第2ゲートに設けられているとともに、前記第1ゲートおよび前記第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没する前記野生動物の数である第1の数と、出没地から生息地に戻る際に前記第2ゲートを通過する前記野生動物の数である第2の数とを計測するように構成されている、請求項1または2に記載の野生動物捕獲システム。
  4. 前記捕獲部は、前記野生動物が出没地から生息地に戻る際に前記第2ゲートを通過した前記野生動物が前記捕獲部内に滞留しやすい形状に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の野生動物捕獲システム。
  5. 前記捕獲部は、生息地と出没地との境界に設けられている防護柵と一体的に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の野生動物捕獲システム。
  6. 前記制御部は、前記野生動物が前記第1ゲートおよび前記第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没した際に、前記野生動物が出没地に出没した旨をユーザに対して通知する制御を行うように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の野生動物捕獲システム。
  7. 前記制御部は、第1の数未満の所定の数の前記野生動物が前記第1ゲートおよび前記第2ゲートを通過して生息地から出没地に出没した際に、前記所定の数の前記野生動物が出没地に出没した旨をユーザに対して通知する制御を行うように構成されている、請求項6に記載の野生動物捕獲システム。
  8. 前記制御部は、ユーザによる前記第2ゲートを閉鎖する操作を受け付けたことに基づいて、前記第2ゲートを閉鎖する制御を行うように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の野生動物捕獲システム。
  9. 前記第2ゲートは、前記第2ゲートから離間した位置から遠隔操作により閉鎖可能に構成され、
    前記制御部は、前記野生動物が出没地から生息地に戻る際に、前記第2ゲートを通過する前記野生動物の数をユーザに対して逐次通知する制御を行うように構成されている、請求項8に記載の野生動物捕獲システム。
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