JP2015056810A - アンテナ装置 - Google Patents

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草間 克実
Katsumi Kusama
克実 草間
康隆 飯田
Yasutaka Iida
康隆 飯田
吉野 忠行
Tadayuki Yoshino
忠行 吉野
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Abstract

【課題】簡易な構成で、偏波を変更可能で、アンテナ利得の低下を抑制することが可能なアンテナ装置を提供する。【解決手段】実施形態のアンテナ装置は、方形形状を有し、対角線上に給電点が設けられた放射素子と、放射素子上の電位レベルがグランドレベルと見なせる位置に設けられた短絡/開放点と、を備えている。そして、短絡/開放部は、短絡/開放点をグランドに電気的に接続/切断する。【選択図】図1A

Description

本発明の実施形態は、アンテナ装置に関する。
近年様々な機器の無線化が進んでおり、無線機器間で大容量の情報を通信する要求が高まっている。大容量化の要求は、映像データのやりとりであり、これらは家庭内の無線通信の他にも、産業用での監視や遠隔操作等でも要求がある。
このような大容量の通信を行うためには、無線機に到達する受信レベルが大きい程よい。これは、受信機の入力点においてSNR(Signal to Noise Ratio)を向上させることで、多値化された信号をエラーなく受信できるからである。
また、他の無線による干渉があると等価的にSNRが悪くなるため、他の干渉を排除する機能があると便利である。
他の無線による干渉を防ぐ方法の一つとして偏波ダイバシティーがある。
これは偏波面が直交する2つの偏波のうち、受信状態のよい方向の偏波を選択して受信する方法である。しかし、通常のアンテナは、最適な偏波が固定となっているため、2つの偏波の異なるアンテナを用いる必要があった。
これを実現するためには、受信側に受信機を2つ準備するか、あるいは、偏波の異なるアンテナをスイッチ等で切り替える必要がある。前者はコストが高くなり、後者はスイッチによる挿入損失により、受信レベルが下がる問題がある。
このため、給電点を1箇所にして、偏波を変更する偏波切替アンテナの方式が提案されている。
給電点を1点て固定して偏波を直交方向に変更する方法として、特許文献1記載の方法は、放射素子(給電素子)の周囲に導体を配置し、この導体と給電素子をスイッチ素子により接続/切断して、放射素子の大きさを等価的に変更することにより、偏波方向を変更していた。
特開2008−236656号公報
しかしながら、放射素子の大きさを等価的に変更するためには、多くのスイッチ素子を設ける必要があり、コストが上昇してしまっていた。また、スイッチ素子自体が放射素子の一部となるため、スイッチ素子が有する電磁界的な振る舞いの影響を考慮する必要があり、設計が複雑になっていた。
そこで、本発明は、簡易な構成で、偏波の方向を変更可能で、アンテナ利得の低下を抑制することが可能なアンテナ装置を提供することを目的としている。
実施形態のアンテナ装置は、方形形状を有し、対角線上に給電点が設けられた放射素子と、放射素子上の電位レベルがグランドレベルと見なせる位置に設けられた短絡/開放点と、を備えている。そして、短絡/開放部は、短絡/開放点をグランドに電気的に接続/切断する。
図1Aは、第1実施形態のアンテナ装置の平面図である。 図1Bは、第1実施形態のアンテナ装置の構造説明断面図である。 図1Cは、第1実施形態の放射素子の構成説明図である。 図1Dは、第1実施形態のアンテナ装置の底面図である。 図2Aは、短絡/開放点を設けない場合のアンテナ装置の誘電体基板内のZ軸方向の電界状態の模式図である。 図2Bは、短絡/開放点を地導体に短絡させた場合のアンテナ装置の誘電体基板内のZ軸方向の電界状態の模式図である。 図3Aは、図2Aの状態における誘電体基板内のZ軸方向の電界の状態を共振器モデルで計算した場合の計算結果説明図である。 図3Bは、γ=0.3とした場合の(2)式の計算結果の説明図である。 図3Cは、γ=0.5とした場合の(2)式の計算結果の説明図である。 図4Aは、短絡/開放点を複数設ける場合の具体例の説明図である。 図4Bは、図4Aの放射素子近傍の詳細説明図である。 図4Cは、図4Aの底面図である。 図5Aは、短絡/開放点5の位置を、Y軸上に配置した場合のアンテナ装置の平面図である。 図5Bは、図5Aの放射素子近傍の詳細説明図である。 図5Cは、図5Aの底面図である。 図6Aは、第3実施形態のアンテナ装置の平面図である。 図6Bは、第3実施形態のアンテナ装置の構造説明断面図である。 図6Cは、第3実施形態の放射素子の構成説明図である。 図6Dは、第3実施形態のアンテナ装置の底面図である。 図7Aは、スイッチ素子をダイオードで実現した場合の等価回路説明図である。 図7Bは、スイッチ素子をトランジスタで実現した場合の等価回路説明図である。 図7Cは、スイッチ素子をMEMSスイッチ(あるいは高周波リレー)で実現する場合の等価回路説明図である。 図8Aは、第5実施形態のアンテナ装置の平面図である。 図8Bは、第5実施形態のアンテナ装置の構造説明断面図である。 図8Cは、第5実施形態の放射素子の構成説明図(誘電体基板は不図示)である。 図8Dは、第3実施形態のアンテナ装置の底面図である。 図9Aは、第6実施形態のアンテナ装置の平面図である。 図9Bは、第6実施形態の放射素子の構成説明図である。 図10Aは、第7実施形態のアンテナ装置の平面図である。 図10Bは、第7実施形態のアンテナ装置の構造説明断面図である。 図10Cは、第7実施形態のアンテナ装置の平面透視図である。 図10Dは、第7実施形態のアンテナ装置の底面図である。 図11は、第8実施形態のアンテナ装置の平面図である。 図12Aは、第6実施形態及び第8実施形態で用いた無給電素子長変更部をダイオードで実現した場合の等価回路説明図である。 図12Bは、第6実施形態及び第8実施形態で用いた無給電素子長変更部をトランジスタで実現した場合の等価回路説明図である。 図12Cは、第6実施形態及び第8実施形態で用いた無給電素子長変更部をMEMSスイッチ(あるいは高周波リレー)で実現する場合の等価回路説明図である。 図13Aは、図12Aの変形例の説明図である。 図13Bは、図13Aの変形例の説明図である。
次に図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
[1]第1実施形態
図1Aは、第1実施形態のアンテナ装置の平面図である。
図1Bは、第1実施形態のアンテナ装置の構造説明断面図である。
図1Cは、第1実施形態の放射素子の構成説明図である。
図1Dは、第1実施形態のアンテナ装置の底面図である。
アンテナ装置ANT1は、いわゆる方形マイクロストリップアンテナとして構成されており、大別すると、1辺の長さdの正方形状を有する誘電体基板1と、正方形状を有する放射素子(給電素子)2と、放射素子2に対して誘電体基板1と反対側に設けられた地導体板3と、給電点4に電気的に接続された給電端子T4と、誘電体基板1を介して地導体板3に電気的に短絡/開放可能に設けられた短絡/開放点5と、短絡/開放点5をグランドレベル(接地レベル)にあり、グランド(接地)として機能する地導体板3に電気的に接続/切断するための配線20と、地導体板3側に設けられ、配線20を介して短絡/開放点5を地導体板3に電気的に接続/切断するためのスイッチ素子7と、を備えている。
誘電体基板1の厚さtは、放射素子2の長さよりも十分短くなっている。
放射素子2は、図1Cに示すように、1辺の長さがaの正方形状を有しており、給電点4は、対角線上に設けられている。
この場合に、長さaは、送信あるいは受信の対象となる電波の波長λの略1/2の長さとされている。波長λは、誘電体基板1内における電波の波長の長さである。
また、誘電体基板1及び地導体板3は、放射素子2よりも物理的に大きい構成(平面視した場合に、放射素子2の面積が、誘電体基板1及び地導体板3のいずれの面積よりも小さい)となっており、誘電体基板1及び地導体板3は、それぞれ一辺がdの長さを持っている。また、誘電体基板1の厚さtは、放射素子2の長さに対して、十分短く設定されている。
地導体板3の厚さは、明記していないが、通常の印刷基板に用いる数10μmの厚さとすれば良い。しかしながら、通常の印刷基板に用いる厚さよりも厚くすることも可能である。
給電点4の位置は、放射素子2の対角線上のいずれの位置でも設定可能であるが、通常は無線機の出力インピーダンスに整合する位置に設定するのが好ましい。
短絡/開放点5は、放射素子2の中心点を通るX軸上(放射素子の一対の辺に平行な軸上)において、放射素子2の中心点からの距離aγ(0<r≦0.5)の位置に設けられている。
短絡/開放点5は、短絡時と、開放時とで、Z軸を回転軸として、偏波(偏波面)を切り替えることとなる。
以上の構成において、放射素子2及び地導体板3は、銅などの電気を通す導体であれば材質を問わない。
また、誘電体基板1は、印刷基板材としてのガラスエポキシ以外の材料でもよく、単なる空気層を誘電体基板1に代えて用いることも可能である。単なる空気層を誘電体基板1に代えて用いる場合には、放射素子2を地導体板3に対して所定距離を介して固定するための支持部が必要であるが、これらを非導電性の材料で放射素子2の一点、または、複数点で支持するように構成すればよい。
以下、偏波(偏波面)の切り替えについて詳細に説明する。
図2Aは、短絡/開放点を設けない場合のアンテナ装置の誘電体基板内のZ軸方向の電界状態の模式図である。
給電点4を放射素子2の対角線上に配置しているため、誘電体基板1内のZ軸方向の電界は、X軸方向及びY軸方向共に位置により振幅が変化するTM11モードで励振する。このため、放射素子2から放射される電波の偏波面は、対角線及びZ軸を含む平面と平行となる。
図2Bは、短絡/開放点を地導体に短絡させた場合のアンテナ装置の誘電体基板内のZ軸方向の電界状態の模式図である。
短絡/開放点5がX軸上にあるため、この付近の電界は著しく小さくなる。このため、X軸方向の電界の位置による振幅が小さくなるが、Y軸方向の電界は比較的変化が小さいため、TM01モードの動作に近づく。
このため、放射素子2から放射される電波の偏波面は、TM01モードと同じY軸及びZ軸を含む平面(Y−Z平面)と平行となる。
図3Aは、図2Aの状態における誘電体基板内のZ軸方向の電界の状態を共振器モデルで計算した場合の計算結果説明図である。
共振器モデルによる誘電体基板1内のZ軸方向の電界Ezは(1)式で表現することが可能である。
Figure 2015056810
ただし、振幅は1に規格化(ノーマライズ)している。
式(1)で表される電界Ezを3次元的に表現した図が図3Aであり、図3AにおけるZ軸方向は、電界Ezの電界振幅を表している。
これに対して、短絡/開放点5をX軸上に設け、放射素子2を地導体板3と短絡した場合には、短絡点(短絡状態の短絡/開放点5)が拘束条件に加わることとなる。
したがって、拘束条件を加味して共振器モデルの条件も含めて最小二乗法を用いてとくと、電界Ezは、(2)式で表現できる。
ただし、0<γ≦0.5である。
すなわち、短絡/開放点5の位置は、(aγ,0)で表すことができる。
Figure 2015056810
図3Bは、γ=0.3とした場合の(2)式の計算結果の説明図である。
図3Aに示した場合と比較して、X=a/2上の電界の振幅が抑圧されていることがわかる。
このため、X軸方向の偏波は抑圧され、Y軸方向の偏波は抑圧が少ないため、結果として、偏波面を45°回転した状態(ほぼY−Z平面と平行な偏波面)に変更することができる。
図3Cは、γ=0.5とした場合の(2)式の計算結果の説明図である。
すなわち、図3Cは、短絡/開放点5を放射素子2の端部(辺上)においた時の誘電体基板1内のZ軸方向の電界Ezの電界の振幅を示している。
図3に示すように、図3Bの場合と比較して、X=a/2の点における電界Ezの振幅がさらに抑圧されていることがわかる。
このため、X軸方向に沿った偏波面を有する直線偏波の成分と、Y軸方向に沿った偏波面を有する直線偏波の成分と、の成分比を大きくとることができる。
この場合において、式2から明らかなように、γ=O、つまり(X,Y)=(0,0)である)の放射素子2の中心位置では、(1)式のTM11モードと同一動作となるため、直線偏波成分の抑圧効果を得ることができない。
以上の説明においては、放射素子上に一つの短絡/開放点を設ける構成を採っていたが、複数設けるように構成することも可能である。
このような構成を採ることにおり、様々な偏波特性(偏波面の向き等)を得ることが可能となる。
図4Aは、短絡/開放点を複数設ける場合の具体例の説明図である。
図4Bは、図4Aの放射素子近傍の詳細説明図である。
図4Cは、図4Aの底面図である。
図4A、図4B、図4Cの例においては、X軸上に短絡/開放点5−1及び短絡/開放点5−2の2点配置している。
図4、図4B、図4Cの例の場合、X軸正方向に短絡/開放点5−1を設け、X軸負方向に短絡/開放点5−2を設けているが、X軸正方向のみ、あるいは、X軸負方向のみに複数の短絡/開放点を設けるように構成したり、X軸正方向及びX軸負方向の双方にそれぞれ複数の短絡/開放点を設けるように構成したりすることも可能である。
Figure 2015056810
表1に示すように、短絡点なしの場合は、対角線方向の電界強度に対して、X軸方向及びY軸方向の電界強度は各々約3dBの電界強度比となる。
これに対し、短絡/開放点5による短絡点をγ=0.3あるいはγ=0.5となる位置に設けることで、X軸方向の偏波が抑圧され、X軸方向の電界強度と、Y軸方向の電界強度との比が大きくなることがわかる。
また、短絡/開放点5を2か所設けることで、X軸とY軸の電界強度比がさらに大きくなることがわかる。
以上の説明においては、給電点4を放射素子2の対角線上に配置していたが、X軸上あるいはY軸上を除く場所であれば、いずれであっても設置することが可能である。
[2]第2実施形態
上記第1実施形態においては、短絡/開放点をX軸上に設けていたが、本第2実施形態は、短絡/開放点をY軸上に設けた場合の実施形態である。
第1実施形態と、同様の考え方で、短絡/開放点5の位置を、Y軸上に配置すれば、今度はTM10を疑似した偏波特性を得ることが可能となる。
図5Aは、短絡/開放点5の位置を、Y軸上に配置した場合のアンテナ装置の平面図である。
図5Bは、図5Aの放射素子近傍の詳細説明図である。
図5Cは、図5Aの底面図である。
本第2実施形態の動作は、原理的に第1実施形態と同様であり、短絡/開放点5を短絡点とすることにより、短絡/開放点5がY軸上にあるため、この付近の電界は著しく小さくなる。このため、Y軸方向の電界の位置による振幅が小さくなるが、X軸方向の電界は比較的変化が小さいため、TM10モードの動作に近づく。
このため、放射素子2から放射される電波の偏波面は、TM10モードと同じX軸及びZ軸を含む平面(X−Z平面)と平行となる。
[3]第3実施形態
次に第3実施形態について説明する。
図6Aは、第3実施形態のアンテナ装置の平面図である。
図6Bは、第3実施形態のアンテナ装置の構造説明断面図である。
図6Cは、第3実施形態の放射素子の構成説明図である。
図6Dは、第3実施形態のアンテナ装置の底面図である。
本第3実施形態においては、第1実施形態で説明したx軸上に設けた短絡/開放点である第1の短絡/開放点5に加えて、Y軸上に第2の短絡/開放点である第2の短絡/開放点6を設けて、放射素子2と、地導体板3との間を短絡/開放する構成を採っている。
本構成によれば、以下に説明するように、アンテナ装置が放射する電波の偏波特性を3つのパターンに変更することができる。
Figure 2015056810
表2に示したように、偏波方向(偏波面の向き)を切り替えることが出来るため、偏波ダイバシティーを一つのアンテナ装置で実現可能となる。
なお、X軸上に短絡/開放点5を設け、Y軸上に短絡/開放点6を設けたが、複数設けても良い。その場合は、各軸上にある開放/短絡点をまとめて、短絡/開放設定を行うことで、切替を行うことが出来る。
このような解放/短絡の機能を電子的に制御することで、自由に偏波方向(偏波面)を変えることが可能となる。
[4]第4実施形態
本第4実施形態は、上記各実施形態で示したスイッチ素子7を具体的に実現する場合の実施形態である。
図7Aは、スイッチ素子をダイオードで実現した場合の等価回路説明図である。
図7Aにおいて、スイッチ素子7として機能するダイオード7Aは、高周波遮断素子として機能するコイル9及び制御スイッチ10を介して、高電位側電源11と接続されている。
また、ダイオード7Aのアノードは、ハイパスフィルタとして機能するコンデンサ8を介して、短絡/開放点5に接続され、カソードは、地導体板3に接続されている。
この場合において、これらの回路の短絡/開放点5への電気的接続は、誘電体基板1にスルーホールを設けてコンデンサ8と短絡/開放点5と、を接続する。
そして、ダイオード7A等の他の電子部品は、すべて地導体板3上に配置するか、別の基板に配置するか、3:地導体上に多層配置した誘電体基板上1上に設けてもよい。
そして、トランジスタ等として構成された制御スイッチ10を閉状態(オン状態)とすることで、スイッチ素子7としてのダイオード7Aを導通状態(オン状態)とする。
この結果、短絡/開放点5と、地導体板3とを、高周波的に短絡状態とすることができる。
図7Bは、スイッチ素子をトランジスタで実現した場合の等価回路説明図である。
トランジスタ(FET)12Aのドレインは、高周波遮断素子として機能するコイル9とトランジスタ等として構成された制御スイッチ10を介して、高電位側電源11に電気的に接続されている。
トランジスタ12Aのソースは、地導体板3に接続され、ゲートは、プルアップ抵抗15を介して、第1分圧抵抗13及び第2分圧抵抗14で分圧された高電位側電源11の電圧が印加されている。
このとき、制御スイッチ10の他端は、地導体板3に接続されているので、制御スイッチを閉/開(オン/オフ)することで、プルアップ抵抗15に印加される電圧が、地導体板3の電圧(電位)と、高電位側電源11の分圧電圧とで、切り替わることとなり、実効的には、トランジスタ12Aのオン抵抗が変化し、短絡/開放点5の短絡及び開放を実現できる。
図7Cは、スイッチ素子をMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スイッチ(あるいは高周波リレー)で実現する場合の等価回路説明図である。
MEMSスイッチ16Aの一端は、電気的に直接短絡/開放点5に接続し、他端に接続する。また、スイッチの駆動端子は、制御スイッチ10を介して、高電位側電源11に接続する。
上記構成において、制御スイッチ10を閉状態/開状態(オン状態/オフ状態)とすることで、MEMSスイッチ16Aが閉状態/開状態(オン状態/オフ状態)となるので、短絡/開放点5の短絡及び開放を実現できる。
なお、MEMSスイッチ16Aを、高周波リレーに置き換えてもよい。
本第4実施形態の構成によれば、電子的に偏波の方向(偏波面の向き)を変更することが出来る。
[5]第5実施形態
以上の各実施形態は、偏波の方向(偏波面の向き)を変更可能な実施形態であったが、本第5実施形態は、さらにアンテナ装置の指向性を変更可能とした実施形態である。
図8Aは、第5実施形態のアンテナ装置の平面図である。
図8Bは、第5実施形態のアンテナ装置の構造説明断面図である。
図8Cは、第5実施形態の放射素子の構成説明図(誘電体基板は不図示)である。
図8Dは、第3実施形態のアンテナ装置の底面図である。
図8A及び図8Dに示すように、無給電素子17は、誘電体基板1の上面に設けられた第1の無給電素子17−1と、誘電体基板1の下面に設けられた第2の無給電素子17−2と、を備えている。
第1の無給電素子17−1は、線状の素子であり、放射素子2の各辺に平行に、誘電体基板1の上面に設けられている。さらに4つの第1の無給電素子17−1は、図8Bに示すように、放射素子2の中心点Oからそれぞれ長さh1だけ離れた位置に配置されている。
同様に、第2の無給電素子17−2は、線状の素子であり、地導体板3の各辺に平行に、誘電体基板1の下面に設けられている。さらに4つの第2の無給電素子17−2は、図8Bに示すように、放射素子2の中心点Oからそれぞれ長さh1だけ離れた位置に配置されている。
この結果、放射素子2の放射面と平行な仮想平面上への、地導体板3の正射影は、放射素子2の当該仮想平面上への正射影を含み、複数の無給電素子17−1、17−2の当該仮想平面上への正射影を含まないこととなっている。
さらに誘電体基板1の同一の辺に平行な第1の無給電素子17−1と、第2の無給電素子17−2と、は、それらの端部で、スルーホールに設けられた無給電素子長変更部18を介して電気的に接続/切断可能とされている。
上記構成において、第1の無給電素子17−1は、図8Cに示すように、長さb1とされている。また、第2の無給電素子17−1は、図8Dに示すように、長さb2とされ、無給電素子長変更部18により互いに電気的に接続された場合には、誘電体基板1の厚さtを加えて、無給電素子17としての長さが実効的に放射波長λに対して、およそ3/2λとなるようにされている。また、無給電素子長変更部18により電気的に切断された状態では、第1の無給電素子17−1の長さが、実効的に放射波長λに対して、およそ1/2λとなるようにされている。
ここで、無給電素子17(第1の無給電素子17−1及び第2の無給電素子17−2)は線状の素子であるため、電界の励振方向がその長さ方向に沿っている場合に励振される。
本実施形態においては、給電点4は、放射素子2の対角線上にあるため、TM11モードが励振される。
したがって、X軸方向及びY軸方向の双方向に電界の励振方向が存在するため、4つのすべての無給電素子17を励振することが可能となっている。
この場合において、無給電素子17の長さ(第1の無給電素子17−1単独あるいは第1の無給電素子17−1と第2の無給電素子17-2を電気的に接続した場合の無給電素子17としての実効長)が、用いる電波の誘電体基板1内における波長λに対し、略1/2λである場合は、無給電素子17が共振し、無給電素子17から電波が再放射される。
ここで、再放射される電波は、無給電素子17の長さ(無給電素子17の実効長)が1/2λよりも短い場合は、導波器として動作する。また、再放射される電波は、無給電素子17の長さ(無給電素子17の実効長)が1/2λよりも長い場合は、反射器として動作する。
これらに対し、無給電素子17の長さ(無給電素子17の実効長)が略3/4λまたは、略1/4λの場合には、共振が起こらずに、導波器あるいは反射器としての動作をしなくなる。
したがって、無給電素子17の長さを変えることにより、放射する電波の方向(アンテナ装置の指向性)を、X軸の正負の方向あるいはY軸の正負の方向に変えることができる。
本第5実施形態において、給電点4は、対角線上に設けられているため、給電点4に入力された電力は、X軸方向及びY軸方向に等分に分配される。
したがって、X軸方向に分配される電力及びY軸方向に分配される電力は、給電点4に入力された電力の1/2となる。
このため、給電点4をY軸上においた場合の共振モードであるTM01モードよりも無給電素子17を励振する電界は小さいこととなる。
しかし、第1の短絡/開放点5及び第2の短絡/開放点6により、無給電素子17を励振する電界を強くすることが可能である。
これは、前述したように、第1短絡/開放点5を短絡した場合には、共振モードがTM11モードからTM01モードに近いモードとなるため、Y軸方向の電界が支配的になって、X軸方向に沿って平行に配置された無給電素子17よりも、Y軸方向に沿って平行に配置された無給電素子17を強く励振することができるからである。
この結果、第1の短絡/開放点5を短絡し、かつ、Y軸に平行な無給電素子17の長さを略1/2λとすることにより、X軸方向に沿ってアンテナ装置の指向性を変更することができ、X軸方向に沿って電波の放射方向を傾けることができる。
同様にして、第2の短絡/開放点6を短絡した場合には、共振モードがTM11モードからTM10モードに近いモードとなるため、X軸方向の電界が支配的になって、Y軸方向に沿って平行に配置された無給電素子17よりも、X軸方向に沿って平行に配置された無給電素子17を強く励振することができ、第2の短絡/開放点6を短絡し、かつ、X軸に平行な無給電素子17の長さを略1/2λとすることにより、Y軸方向に沿ってアンテナ装置の指向性を変更することができ、Y軸方向に沿って電波の放射方向を傾けることができる。
この場合において、無給電素子17を励振/非励振を切り替えるためには、無給電素子長変更部18により、無給電素子17の実効長が切り替えられるようにすればよい。
具体的には、第1の無給電素子17−1の長さを略1/2λとし、第2の無給電素子17−2の長さを略1/4λとし、無給電素子長変更部18により、第1の無給電素子17−1と第2の無給電素子17−2とを、電気的に接続あるいは切断するようにして、無給電素子17の実効長を、略1/2λと略3/4λとの間で切り替えるようにすれば良い。
すなわち、cが第1の無給電素子17−1と第2の無給電素子17−2とを、電気的に切断した場合には、無給電素子17の実効長は、第1の無給電素子17−1の長さである略1/2λとなる。
この場合において、第1の無給電素子17-1の長さを、1/2λよりもやや短くしておけば、無給電素子17は、導波器として機能し、第1の無給電素子17-1の長さを、1/2λよりもやや長くしておけば、無給電素子17は、反射器として機能する。
表3は、無給電素子を反射器として動作させた場合の指向性の方向を説明する表である。
Figure 2015056810
表3に示すように、X軸上に設けた第1の短絡/開放点5及びY軸上に設けた第2の短絡/開放点6の短絡あるいは開放を制御することにより、アンテナ装置の指向性を所望の方向とすることができる。
これに対し、無給電素子長変更部18が第1の無給電素子17−1と第2の無給電素子17−2とを、電気的に接続した場合には、無給電素子17の実効長は、第1の無給電素子17−1の長さ及び第2の無給電素子17-2の長さを加えた略3/4λとなるため、無給電素子17は非励振状態となり、何ら機能せずにアンテナ装置本来の指向性の向きとなる。なお、実際には、誘電体基板1の厚さtも無給電素子17の実効長に含まれる。
以上の説明のように、本第5実施形態によれば、Z軸方向のみならず、X軸方向あるいはY軸方向に対しても、指向性を可変することができる。また、Z軸方向については、第1実施形態乃至第4実施形態と同様に偏波方向(偏波面)を変えることが可能となる。
[6]第6実施形態
上記第5実施形態では、誘電体基板1の上面に設けた第1の無給電素子17-1と、誘電体基板1の下面に設けた第2の無給電素子17−2と、を電気的に接続/切断することで無給電素子17の実効長を切り替えていた場合であったが、本第6実施形態は、誘電体基板1の上面に設けた無給電素子17を電気的に分割することにより無給電素子の長さを変更する場合の実施形態である。
図9Aは、第6実施形態のアンテナ装置の平面図である。
図9Bは、第6実施形態の放射素子の構成説明図である。
本第6実施形態は、無給電素子の長さを略1/2λ(励振状態)と、略1/4λ(非励振状態)と、で切り替える場合を例として説明する。
無給電素子17は、線状の素子であり、放射素子2の各辺に平行に、誘電体基板1の上面に設けられている。さらに4つの無給電素子17は、放射素子2の中心点Oからそれぞれ長さh1だけ離れた位置に配置されている。
各無給電素子17は、中央で2分割されて、第1の無給電素子17−11及び第2の無給電素子17−12として構成されている。
第1の無給電素子17−11及び第2の無給電素子17−12は、無給電素子長変更部18bを介して電気的に接続/切断可能とされている。
このとき、第1の無給電素子17−11及び第2の無給電素子17−12は、それぞれ略1/4λの長さとされている。
したがって、第1の無給電素子17−11及び第2の無給電素子17−12は、無給電素子長変更部18bを介して電気的に接続されると、無給電素子17の実効長は、略1/2λとなり、無給電素子17は、励振状態となる。
これにより、第5実施形態と同様に、アンテナ装置の指向性を変更することができ、電波の放射方向を傾けることができる。
この場合において、第1の無給電素子17−11及び第2の無給電素子17−12を電気的に接続した状態の無給電素子17の長さ(実効長)を、1/2λよりもやや短くしておけば、無給電素子17は、導波器として機能し、第1の無給電素子17−11及び第2の無給電素子17−12を電気的に接続した状態の無給電素子17の長さ(実効長)を、1/2λよりもやや長くしておけば、無給電素子17は、反射器として機能する。
本第6実施形態の動作は、第5実施形態と同様であり、より詳細には、無給電素子17を反射器として動作させた場合は、表3において、無給電素子長変更部の動作を「短絡」を「開放」と読み替え、「開放」を「短絡」と読み替えることで、第5実施形態と同じ指向性制御動作を達成することができる。
[7]第7実施形態
本第7実施形態は、第5実施形態における無給電素子17を放射素子2の各辺に対しそれぞれ一対ずつ設け、指向性をより水平方向に向けるようにした実施形態である。
図10Aは、第7実施形態のアンテナ装置の平面図である。
図10Bは、第7実施形態のアンテナ装置の構造説明断面図である。
図10Cは、第7実施形態のアンテナ装置の平面透視図である。
図10Dは、第7実施形態のアンテナ装置の底面図である。
図10Bに示すように、放射素子2の中心点Oから内側の無給電素子17までの距離をh3、内側の無給電素子17と外側の無給電素子17との距離をh4とし、地導体板3は、放射素子2の端からそれぞれ長さh2だけ大きくなっている。
この結果、放射素子2の放射面と平行な仮想平面上への、地導体板3の正射影は、放射素子2の当該仮想平面上への正射影を含み、無給電素子17を構成している複数の無給電素子17−1、17−2の当該仮想平面上への正射影を含まないこととなっている。
ここで、長さh2は、放射素子2の一辺の長さaに対し、以下の関係を満たしている。
a/2<(a/2)+h2<h3
本第7実施形態は、第5実施形態と同様に、無給電素子17の長さを略3/4λまたは1/2λにすることで、指向性を変化させる。
この場合において、放射素子2の各辺に対して、無給電素子17を2つずつ設けているので、無給電素子長変更部18bを制御することで、無給電素子17から発生する電波を強くすることができ、指向性をより水平方向に向けることが可能となる。無給電素子17を反射器として用いる場合、第7実施形態の動作は、第5実施形態と同様であり、無給電素子長変更部18bの短絡/開放と、第1の短絡/開放点5及び第2の短絡/開放点6の短絡/開放の組み合わせで、指向性を変更することができる。
[8]第8実施形態
図11は、第8実施形態のアンテナ装置の平面図である。
本第8実施形態は、第6実施形態の無給電素子17を放射素子2の辺毎に二つ設けた場合の実施形態である。
本第8実施形態においては、無給電素子長変更部18bを制御することで、無給電素子17から発生する電波を強くすることができ、指向性をより水平方向に向けることが可能となる。無給電素子17を反射器として用いる場合、第8実施形態の動作は、第6実施形態と同様であり、無給電素子長変更部18bの短絡/開放と、第1の短絡/開放点5及び第2の短絡/開放点6の短絡/開放の組み合わせで、指向性を変更することができる。
[9]第9実施形態
本第9実施形態は、第5実施形態、第6実施形態、第7実施形態及び第8実施形態で用いた無給電素子長変更部18bを具体的に実現する場合の実施形態である。
図12Aは、第5実施形態、第6実施形態、第7実施形態及び第8実施形態で用いた無給電素子長変更部をダイオードで実現した場合の等価回路説明図である。
図12Aにおいて、無給電素子長変更部18bとして機能するダイオード7Bのアノードは、高周波遮断素子として機能するコイル9A、制御スイッチ10及び第1の無給電素子17−1、または、17−11を介して、高電位側電源11と接続されている。
また、ダイオード7Aのカソードは、第2の無給電素子17−2、または、17−12、高周波遮断素子として機能するコイル9Bを介して地導体板3とは異なる低電位3Aに接続されている。
この場合において、ダイオード7B等の他の電子部品は、すべて地導体板3上に配置するか、別の基板に配置するか、地導体板3上に多層配置した誘電体基板1上に設けてもよい。
そして、トランジスタ等として構成された制御スイッチ10を閉状態(オン状態)とすることで、無給電素子長変更部18bとしてのダイオード7Bを導通状態(オン状態)とする。
この結果、第1の無給電素子17−1と、第2の無給電素子17−2とを、または、第1の無給電素子17−11と、第2の無給電素子17−12とを、電気的に接続して、無給電素子17の実効長を長くすることができる。
図12Bは、第5実施形態、第6実施形態、第7実施形態及び第8実施形態で用いた無給電素子長変更部をトランジスタで実現した場合の等価回路説明図である。
トランジスタ(FET)12Bのドレインは、第1の無給電素子17−11及び高周波遮断素子として機能するコイル9Aを介して高電位側電源11に電気的に接続されている。
高電位側電源11と地導体板3との間には、第1分圧抵抗13及び第2分圧抵抗14が設けられ、トランジスタ12Bのゲートは、プルアップ抵抗15を介して、第1分圧抵抗13及び第2分圧抵抗14で分圧された高電位側電源11の電圧が印加されている。
また、トランジスタ12Bのソースは、第2の無給電素子17−12及び高周波遮断素子として機能するコイル9Bを介して地導体板3とは異なる低電位3Aに接続されている。
このとき、制御スイッチ10の一端は、第1分圧抵抗13と第2分圧抵抗14の接続点に接続され、他端は、低電位3Aに接続されているので、制御スイッチを閉/開(オン/オフ)することで、プルアップ抵抗15に印加される電圧が、低電位側電源3Aの電圧(電位)と、高電位側電源11の分圧電圧とで、切り替わることとなり、実効的には、トランジスタ12のオン抵抗が変化し、第1の無給電素子17−1と第2の無給電素子17−2との電気的接続/切断、または、第1の無給電素子17−11と第2の無給電素子17−12との、電気的接続/切断を実現できる。
図12Cは、第5実施形態、第6実施形態、第7実施形態及び第8実施形態で用いた無給電素子長変更部18bをMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スイッチ(あるいは高周波リレー)で実現する場合の等価回路説明図である。
MEMSスイッチ16の一端は、第1の無給電素子17−1、または第1の無給電素子17−11に電気的に接続されている。
また、MEMSスイッチ16の他端は、第2の無給電素子17−2、または、第2の無給電素子17−12に接続されている。
さらにMEMSスイッチ16の駆動端子は、制御スイッチ10を介して、高電位側電源11に接続する。また、駆動のための基準電位を地導体板3とは異なる低電位側電源3Aに接続する。
上記構成において、制御スイッチ10を閉状態/開状態(オン状態/オフ状態)とすることで、MEMSスイッチ16が閉状態/開状態(オン状態/オフ状態)となるので、第1の無給電素子17−1と第2の無給電素子17−2との、または、第1の無給電素子17−11と第2の無給電素子17−12との電気的接続/切断を実現できる。
ここで、MEMSスイッチ16を、単純に高周波リレーに置き換えることも可能である。
本第9実施形態の構成によれば、電子的に指向性の方向を変更することが出来る。
第9実施形態では、第1の無給電素子17−1と第2の無給電素子17−2、または、第1の無給電素子17−11と第2の無給電素子17−2の電位は、高電位側電源11の電位、または、低電位側電源3Aの電位となっているが、これらの電位と絶縁する方法を図13A、図13Bに示す。
図13Aは、図12Aの変形例の説明図である。
図13Aにおいて、ダイオード7Bのアノード側は、直接コイル9Aを介して高電位側電源11に接続されている。
また、ダイオード7Bのカソード側を直接コイル9Bを介して、低電位側電源3Aに接続されている。また、第1の無給電素子17−1、または、第1の無給電素子17−11は、コンデンサ8を介してダイオード7Bのアノード側に接続されている。
また、第2の無給電素子17−2、または、第2の無給電素子17−12は、コンデンサ8を介してダイオード7Bのカソードに接続されている。
このため、制御スイッチ10を閉状態(オン状態)とすることで、無給電素子長変更部18bとしてのダイオード7Bを導通状態(オン状態)とする。
この結果、第1の無給電素子17−1と、第2の無給電素子17−2とを高周波的に電気的に接続することにより、あるいは、第1の無給電素子17−11と、第2の無給電素子17−12とを高周波的に電気的に接続することにより無給電素子17の実効長を長くすることができる。
図13Bは、図13Aの変形例の説明図である。
図13Bにおいて、トランジスタ(FET)12Bのドレインは、コイル9Aを介して高電位側電源11に電気的に接続されている。また、トランジスタ12Bのソースは、コイル9Bを介して低電位側電源3Aに電気的に接続されている。
また、第1の無給電素子17−1または第1の無給電素子17−11は、コンデンサ8を介してトランジスタ12Bのドレイン側に接続されている。また、第2の無給電素子17−2または第2の無給電素子17−12は、コンデンサ8を介してトランジスタ12Bのカソード側に接続されている。
そして、制御スイッチ10を閉状態(オン状態)とすることで、無給電素子長変更部18bとしてのトランジスタ12Bを導通状態(オン状態)とする。
この結果、第1の無給電素子17−1と、第2の無給電素子17−2とを高周波的に電気的に接続することにより、あるいは、第1の無給電素子17−11と、第2の無給電素子17−12とを高周波的に電気的に接続することにより、無給電素子17の実効長を長くすることができる。
[10]実施形態の効果
上記各実施形態によれば、簡易な構成で、偏波の方向(偏波面の向き)を変更可能で、変更するための構成及び変更に伴うアンテナ利得の低下を抑制することができる。また、指向性をX軸方向及びY軸方向に沿って、天頂から水平方向に変更することが出来る。
[11]実施形態の変形例
以上の説明においては、短絡/開放点をX軸上あるいはY軸上に設けていたが、電位レベルが地導体板3の電位レベル(グランドレベル)と実効的に同電位であると見なせる領域内(位置)であれば、X軸近傍あるいはY軸近傍に短絡/開放点を設けるように構成することも可能である。したがって、本明細書においては、これらもX軸上あるいはY軸上にあるものとして取り扱うものとする。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 誘電体基板
2 放射素子
3 地導体板
4 給電点
5、5b、5−1、5−1b、5−2、5−2b (第1の)短絡/開放点
6、6b 第2の短絡/開放点
7 スイッチ素子
7A ダイオード(スイッチ素子)
7B ダイオード(無給電素子長変更部)
8 コンデンサ
9、9A、9B コイル
10 制御スイッチ
11 高電位側電源
12 トランジスタ(スイッチ素子)
12B トランジスタ(無給電素子長変更部)
13 第1分圧抵抗
14 第2分圧抵抗
15 プルアップ抵抗
16 MEMSスイッチ(スイッチ素子)
16B MEMSスイッチ(無給電素子長変更部)
17 無給電素子
17−1、17−11 第1の無給電素子
17−2、17−12 第2の無給電素子
18、18b 無給電素子長変更部
20 配線
T4 給電端子

Claims (14)

  1. 方形形状を有し、対角線上に給電点が設けられた放射素子と、
    前記放射素子上の電位レベルがグランドレベルと見なせる位置に設けられた短絡/開放点と、
    前記短絡/開放点をグランドに電気的に接続/切断する短絡/開放部と、
    を備えたアンテナ装置。
  2. 前記前記放射素子上の電位レベルがグランドレベルと見なせる位置は、放射素子の中心点を通り、前記放射素子の交差する2本の辺に平行な直線上であって、前記中心点を除く位置である、
    請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 1辺の長さが前記放射素子の1辺の長さよりも長い方形形状を有し、前記放射素子が一方の面上に形成された誘電体基板を備えた、
    請求項1又は請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 1辺の長さが前記放射素子の1辺の長さよりも長い方形形状を有し、前記誘電体基板の前記放射素子が形成されていない面上に形成された地導体板を備えた、
    請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 前記地導体板の電位レベルは、前記グランドレベルとされている、
    請求項4記載のアンテナ装置。
  6. 前記短絡/開放点は、複数箇所に設けられている、
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記短絡/開放部は、前記短絡/開放点を前記誘電体基板に設けられたスルーホールを介して電気的に前記地導体板と接続/切断可能に構成されている、
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のアンテナ装置。
  8. 前記短絡/開放点を前記地導体板と電気的に接続するための素子として、ダイオード、トランジスタあるいはMEMSスイッチのいずれかを用いている、
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のアンテナ装置。
  9. 前記放射素子の各辺と平行で所定距離離間した直線上のそれぞれに複数の無給電素子をそれぞれ配置し、
    同一の直線上の複数の無給電素子を互いに電気的に接続/切断する複数の無給電素子長変更部を備えた、
    請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 電位レベルが低電位側電源レベルとされた地導体板を備え、
    前記放射素子の放射面と平行な仮想平面上への、前記地導体板の正射影は、前記放射素子の前記仮想平面上への正射影を含み、前記複数の無給電素子の前記仮想平面上への正射影を含まない、
    請求項9記載のアンテナ装置。
  11. 前記放射素子の各辺と平行で所定距離離間した直線上のそれぞれに二つの前記無給電素子を配置し、
    電気的に接続した状態における複数の無給電素子全体の長さを3/4放射波長とし、いずれか一方の無給電素子の長さを1/2放射波長とした、
    請求項9または請求項10記載のアンテナ装置。
  12. 前記放射素子の各辺と平行で所定距離離間した直線上のそれぞれに二つの前記無給電素子を配置し、
    電気的に接続した状態における複数の無給電素子全体の長さを1/2放射波長とし、いずれか一方の無給電素子の長さを1/4放射波長とした、
    請求項9または請求項10記載のアンテナ装置。
  13. 前記放射素子の各辺と平行でそれぞれ所定距離離間した複数の直線上にそれぞれ複数の前記無給電素子を配置した、
    請求項9乃至請求項12のいずれかに記載のアンテナ装置。
  14. 無給電素子長変更部を構成し、同一の直線上の複数の無給電素子を互いに電気的に接続/切断する素子として、ダイオード、トランジスタあるいはMEMSスイッチのいずれかを用いている、
    請求項9乃至請求項13のいずれかに記載のアンテナ装置。
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