JP2015056599A - 太陽電池封止材用シート及び太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池封止材用シート及び太陽電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】高い透明性を維持しつつ、耐熱収縮性に優れる太陽電池封止材用シート、及び、耐久性に優れ、電池性能がより安定した太陽電池モジュールを提供する。【解決手段】酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が20質量%以上40質量%以下であるエチレン・酢酸ビニル共重合体と、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体との間の融点差が10℃以上30℃以下の範囲にあるエチレン系共重合体と、を含み、前記エチレン系共重合体の含有量が、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体と前記エチレン系共重合体との合計量に対して、0.5質量%以上50質量%未満である太陽電池封止材用シートである。【選択図】なし

Description

本発明は、太陽電池モジュールにおける太陽電池素子を固定するための太陽電池封止材用シート、及び該太陽電池封止材用シートにより太陽電池素子が封止された太陽電池モジュールに関する。
近年の環境問題の高まりを背景に、クリーンなエネルギーとして水力発電、風力発電、並びに太陽光発電が脚光を浴びている。このうち、太陽光発電は、太陽電池モジュールの発電効率等の性能向上が著しい一方、価格の低下が進んだこと、国や自治体が住宅用太陽光発電システム導入促進事業を進めてきたことから、ここ数年その普及が著しく進んでいる。
太陽光発電は、シリコンセル等半導体(太陽電池素子)を用いて太陽光エネルギーを直接電気エネルギーに変換するが、ここで用いられている太陽電池素子は直接外気と接触するとその機能が低下するため、一般に太陽電池素子を封止材ないし保護膜で挟み、緩衝とともに、異物の混入や水分等の侵入を防いでいる。
太陽電池素子を封止する封止用シートは、第一に太陽電池素子の保護シートとして機能するものであるので、屋外で直射日光を浴びても収縮しにくい耐久性が求められる。また、太陽電池の発光効率を低下させないために、透明性(光線透過性)が高いことが求められている。その他、太陽電池の設置環境に応じ、柔軟性、加工性等の種々の機能性が要求されている。
例えば、少なくとも一種のポリオレフィン系共重合体と少なくとも一種の結晶性ポリオレフィンからなるポリマーブレンドまたはポリマーアロイにより、耐熱性、耐クリープ性、耐スクラッチ性に優れた太陽電池封止用組成物を構成し、これを封止材とすることが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
透明性及び接着性を維持しつつ、優れた隙間封止性、リサイクル性、耐水蒸気透過性及び耐クリープ性を同時に達成可能な、封止用樹脂シートを得る観点からは、例えば、封止用樹脂シートを、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体及びエチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合体から選ばれる少なくとも1種の樹脂(A)と、樹脂(A)以外の熱可塑性の樹脂(B)とを樹脂成分とすることが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体が持つ優れた透明性、柔軟性を具えると共に、架橋処理が実質的に不要で、架橋のための加熱処理を要せずとも、実用に適した接着性及び接着安定性を有する太陽電池封止材用シートを得るために、太陽電池封止材用シートを、(A)融点が90℃以上の、エチレン由来の構成単位を主成分に含むエチレン系重合体、(B)酢酸ビニルに由来の構成単位の含有量が19〜40質量%のエチレン・酢酸ビニル共重合体、及び(C)アミノ基を有するシランカップリング剤を含有する構成とすることが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−332750号公報 特開2010−059277号公報 国際公開第2010/095603号
特許文献1〜特許文献3に示されるように、透明性に優れるエチレン・酢酸ビニル共重合体(ethylene vinyl acetate copolymer;EVA)を含むシート(以下、EVAシートともいう)に、種々の機能性を持たせることが試みられている。
しかし、従来の手法では、光線透過性等の基礎特性を維持しながら、EVAシートの耐熱収縮性を向上することができなかった。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものである。即ち、
本発明の目的は、高い透明性を維持しつつ、耐熱収縮性に優れる太陽電池封止材用シート、及び、耐久性に優れ、電池性能がより安定した太陽電池モジュールを提供することにある。
<1> 酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が20質量%以上40質量%以下であるエチレン・酢酸ビニル共重合体と、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体との間の融点差が10℃以上30℃以下の範囲であるエチレン系共重合体と、を含み、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体の含有量が、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体と前記エチレン系共重合体との合計量に対して、0.5質量%以上50質量%未満である太陽電池封止材用シート。
<2> 前記エチレン系共重合体の含有量が、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体と前記エチレン系共重合体との合計量に対して1質量%以上30質量%以下であり、前記エチレン系共重合体の酢酸ビニルの含有比率が、5質量%以上20質量%以下であり、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルの含有比率が、20質量%以上40質量%以下である<1>に記載の太陽電池封止材用シート。
<3> 前記エチレン系共重合体の含有量が、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体と前記エチレン系共重合体との合計量に対して1質量%以上30質量%以下であり、前記エチレン系共重合体がエチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体である<1>に記載の太陽電池封止材用シート。
<4> <1>〜<3>のいずれか1つに記載の太陽電池封止材用シートを備えた太陽電池モジュール。
本発明によれば、高い透明性を維持しつつ、耐熱収縮性に優れる太陽電池封止材用シートを提供することができる。また、本発明によれば、耐久性に優れ、電池性能がより安定した太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明の太陽電池封止材用シートは、酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が20質量%以上40質量%以下であるエチレン・酢酸ビニル共重合体(以下、「特定エチレン・酢酸ビニル共重合体」と称する場合がある)と、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体との間の融点差が10℃以上30℃以下の範囲にあるエチレン系共重合体(以下、「特定エチレン系共重合体」と称する場合がある)と、を含み、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の含有量が、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体と特定エチレン系共重合体との合計量に対して、0.5質量%以上50質量%未満である。
本発明の太陽電池封止材用シートは、上記の特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の含有量を、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体と特定エチレン系共重合体との合計量に対して、0.5質量%以上50質量%未満で含ませることにより、高い透明性を維持しつつ、耐熱収縮性に優れることとなる。
特定エチレン系共重合体の含有量は、高い透明性を維持しつつ、耐熱収縮性に優れる太陽電池封止材用シートを実現する観点から、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体と特定エチレン系共重合体との合計量に対して、0.5質量%以上50質量%未満であり、0.5質量%以上30質量%以下が好ましく、1質量%以上30質量%以下が特に好ましい。
なお、特定エチレン系共重合体が、酢酸ビニルに由来する構成単位を含んでいる場合、酢酸ビニルに由来する構成単位の含有量が高いほど、上記含有量を高くしても、太陽電池封止材用シートの高い透明性を維持することができる。
また、特定エチレン系共重合体は、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体との間の融点差が10℃以上30℃以下の範囲である。特定エチレン系共重合体と、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体と、の融点の差が10℃未満であると、太陽電池封止材用シートが、耐熱収縮性において劣る。また、特定エチレン系共重合体と、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体と、の融点の差が30℃を超えると、太陽電池封止材用シートに有機過酸化物が含まれる場合、太陽電池封止材用シートのシート成形は有機過酸化物の反応を防ぐため低温で行われることが多く、相溶性の観点から好ましくない。
特定エチレン系共重合体及び特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の融点差は、耐熱収縮性改善の観点から、10℃以上30℃以下であることが好ましく、10℃以上25℃以下であることがより好ましい。
特定エチレン系共重合体の含有量が、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体と特定エチレン系共重合体との合計量に対して1質量%以上30質量%以下である場合においては、シートの透明性を維持する観点から、特定エチレン系共重合体の酢酸ビニルの含有比率が、5質量%以上20質量%以下であることが好ましく、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルの含有比率が、20質量%以上40質量%以下であることが好ましい。
また、特定エチレン系共重合体の含有量が、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体と特定エチレン系共重合体との合計量に対して1質量%以上30質量%以下である場合においては、特定エチレン系共重合体の酢酸ビニルの含有比率が、10質量%以上20質量%以下であり、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルの含有比率が、20質量%以上35質量%以下であることが、特に好ましい。
なお、太陽電池封止材用シートは、本発明の特性を損なわない範囲で、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体及び特定エチレン系共重合体以外の重合体を含んでいてもよい。
以下、本発明の太陽電池封止材用シートが含有し得る各成分について説明する。
なお、特に記載しない限り、メルトフローレート(MFR)は、JIS K7210−1999に準拠して、190℃、2160g荷重で測定された値〔g/10分〕である。
〔酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が20質量%以上40質量%以下であるエチレン・酢酸ビニル共重合体(特定エチレン・酢酸ビニル共重合体)〕
本発明の太陽電池封止材用シートは、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有する。
特定エチレン・酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が20質量%以上40質量%以下である。
特定エチレン・酢酸ビニル共重合体は、エチレンに由来する構成単位と、酢酸ビニルに由来する構成単位とを少なくとも含み、ランダム共重合体であっても、ブロック共重合体であっても、交互共重合体であってもよい。
特定エチレン・酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が20質量%以上40質量%以下である。酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が20質量%未満であることで、太陽電池封止材用シートの透明性が低下し、含有比率が40質量%を超えることで、太陽電池封止材用シートを成形性が悪くなる。
特定エチレン・酢酸ビニル共重合体中の、酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率は、20質量%以上35質量%以下であることがより好ましく、20質量%以上30質量%以下であることが特に好ましい。
特定エチレン・酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル及びエチレン以外の他のモノマー単位を更に含んでもよいが、本発明においては、他のモノマー単位を含まず、酢酸ビニルに由来する構成単位と、エチレン由来の構成単位とによってエチレン・酢酸ビニル共重合体が構成されていることが好ましい。
特定エチレン・酢酸ビニル共重合体は、メルトフローレート(JIS K7210−1999、190℃、2160g荷重)が、2g/10分〜100g/10分であることが好ましい。エチレン・酢酸ビニル共重合体のMFRが上記範囲内であることで、シート成形性を維持できる。
特定エチレン・酢酸ビニル共重合体のMFRは、5g/10分〜50g/10分であることがより好ましく、5g/10分〜40g/10分であることがさらに好ましい。
特定エチレン・酢酸ビニル共重合体は、融点が、40℃〜90℃であることが好ましく、40℃〜85℃であることがより好ましい。
なお、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の融点は、示差走査熱量計(Differential scanning calorimetry、DSC)を用い、JIS K−7121に準拠して求めることができる。なお、DSC測定において、複数の融点が示される場合は、本発明においては、最大の融点をもって融点とみなす。
特定エチレン・酢酸ビニル共重合体は、1種単独で又は共重合比等の異なる2種以上を組み合わせて用いることができる。
〔特定エチレン・酢酸ビニル共重合体との間の融点差が10℃以上30℃以下の範囲にあるエチレン系共重合体(特定エチレン系共重合体)〕
本発明の太陽電池封止材用シートは、特定エチレン系共重合体の少なくとも1種を含有する。
特定エチレン系共重合体は、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体との融点の差が、10℃以上30℃以下の範囲内である。
また、特定エチレン系共重合体は、エチレンに由来する構成単位を少なくとも含んでおり、ランダム共重合体であっても、ブロック共重合体であっても、交互共重合体であってもよい。
但し、特定エチレン系共重合体は、太陽電池封止材用シートに含まれる特定エチレン・酢酸ビニル共重合体との間の融点差が10℃以上30℃以下の範囲にあるエチレン系共重合体であればよいため、融点によっては、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体であってもよい。
特定エチレン系共重合体は、エチレンに由来する構成単位と、エチレンに由来する構成単位以外の他の構成単位と、によって構成されている。
特定エチレン系共重合体における、エチレンに由来する構成単位以外の他の構成単位として、例えば、酢酸ビニルに由来する構成単位、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルに由来する構成単位、α-オレフィンに由来する構成単位、が挙げられる。
エチレンに由来する構成単位以外の他の構成単位としては、これらの中でも、相溶性が高く、透明性を維持できる観点から、酢酸ビニルに由来する構成単位、及び、(メタ)アクリル酸エステルに由来する構成単位が好ましい。
(メタ)アクリル酸エステルに由来する構成単位としては、アルキル(メタ)アクリレートに由来する構成単位が好ましく、これらの中でも、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、及びブチル(メタ)アクリレートがより好ましく、メチルアクリレート及びエチルアクリレートが特に好ましい。
なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
特定エチレン系共重合体として、具体的には、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アルキル(メタ)アクリレート共重合体(例えば、エチレン・メチル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン・エチル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン・ブチル(メタ)アクリレート共重合体等)、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体及びエチレン・α-オレフィン共重合体が挙げられる。
これらの中でも、エチレン・酢酸ビニル共重合体、及びエチレン・アルキル(メタ)アクリレート共重合体が好ましい。エチレン・アルキル(メタ)アクリレート共重合体の中でも、エチレン・メチル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン・エチル(メタ)アクリレート共重合体が好ましく、エチレン・メチルアクリレート共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体がより好ましい。
特定エチレン系共重合体は、太陽電池封止材用シートに含まれる特定エチレン・酢酸ビニル共重合体との間の融点差が10℃以上30℃以下の範囲にあるものであり、例えばエチレンに由来する構成単位以外の他の構成単位が酢酸ビニルに由来する構成単位の場合は、酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が、5質量%以上20質量%以下であることが好ましく、10質量%以上20質量%以下であることがより好ましい。
エチレンに由来する構成単位以外の他の構成単位の含有比率が5質量%以上であることで、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の透明性低下を防ぐことができ、含有比率が20質量%以下であることで、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の耐熱収縮性を改善することができる。
また、特定エチレン系共重合体における、エチレンに由来する構成単位以外の他の構成単位が(メタ)アクリル酸エステルの場合は、(メタ)アクリル酸エステルの含有比率が10質量%以上25質量%以下であることが好ましい。エチレンに由来する構成単位以外の他の構成単位の含有比率が10質量%以上であることで、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の透明性低下を防ぐことができ、含有比率が25質量%以下であることで、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体の耐熱収縮性を改善することができる。
特定エチレン系共重合体における(メタ)アクリル酸エステルの含有比率は、10質量%以上20質量%以下であることがより好ましい。
特定エチレン系共重合体は、メルトフローレート(JIS K7210−1999、190℃、2160g荷重)が、2g/10分〜300g/10分であることが好ましい。
特定エチレン系共重合体のMFRは、2g/10分〜200g/10分であることがより好ましく、5g/10分〜100g/10分であることがさらに好ましい。
特定エチレン系共重合体は、融点が、60℃〜100℃であることが好ましく、70℃〜95℃であることがより好ましい。
融点の測定は、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体と同様にして行う。
特定エチレン系共重合体は、1種単独で又は異なる構成単位を含む共重合体の2種以上を組み合わせて用いることができる。
〔有機過酸化物〕
本発明の太陽電池封止材用シートは、有機過酸化物の少なくとも1種を含有することが好ましい。
太陽電池封止材用シートが有機過酸化物を含有することで、太陽電池封止材用シートを太陽電池モジュールに適用した場合に、高温での使用時における溶融流れ防止等の耐熱性を付与することができる。
有機過酸化物の種類は特に制限されないが、1時間半減期温度(分解温度)が150℃以下であることが好ましく、130℃以下であることがより好ましい。有機過酸化物の1時間半減期温度が150℃以下であることで、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体及び特定エチレン系共重合体と相溶し易く、太陽電池封止材用シートの高速架橋性を実現することができる。
有機過酸化物の1時間半減期温度の下限は特に制限されないが、太陽電池封止材用シートの成形性維持の観点から、100℃以上とすることが好ましい。
1時間半減期温度が100℃〜150℃の有機過酸化物としては、例えば、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジt−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、メチルエチルケトンパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾエート、t−ブチルハイドロパーオキサイド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロルベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、ヒドロキシヘプチルパーオキサイド、ジクロヘキサノンパーオキサイドが挙げられる。
以上の中でも、少なくとも、炭素数3〜6の分岐アルキルパーオキシ基を有する化合物が好ましく、少なくとも、t−ブチルパーオキシ基を有する化合物がより好ましく、
2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン〔1時間半減期温度=140℃〕およびt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート〔1時間半減期温度=121℃〕がさらに好ましい。
有機過酸化物の太陽電池封止材用シート中における含有量は、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体と特定エチレン系共重合体との合計100質量部に対し、0質量部を超えて2質量部以下の割合で、有機過酸化物を用いることが好ましく、さらに0質量部を超えて1質量部以下の割合で有機過酸化物を用いることが好ましい。
〔架橋助剤〕
本発明の太陽電池封止材用シートは、さらに、架橋助剤を含有してもよい。
架橋助剤の具体例としては、ポリアリル化合物やポリ(メタ)アクリロキシ化合物のような多不飽和化合物を例示することができる。より具体的には、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、ジアリルフタレート、ジアリルフマレート、ジアリルマレエートのようなポリアリル化合物、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレートのようなポリ(メタ)アクリロキシ化合物、ジビニルベンゼンなどを挙げることができる。
架橋助剤は、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体及び特定エチレン系共重合体との合計100質量部に対し、5質量部以下で用いることが好ましく、特に0.1質量部〜3質量部の割合で用いることが好ましい。
〔シランカップリング剤〕
本発明の太陽電池封止材用シートは、さらに、シランカップリング剤の少なくとも1種を含有していてもよい。
太陽電池封止材用シートがシランカップリング剤を含有することで、接着性を高め、ガラス等の基材やバックシート等との接着加工を安定にすることができる。
シランカップリング剤としては、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
シランカップリング剤は、接着性の改良効果及びシート成形時の加工安定性の観点から、太陽電池封止材用シート100質量部に対し、3質量部以下、好ましくは0.03質量部〜3質量部、特に0.05質量部〜1.5質量部の割合で用いることが好ましい。
シランカップリング剤が太陽電池封止材用シート中に上記範囲で含まれていると、太陽電池封止材用シートと、保護材又は太陽電池素子等との接着性を向上させることができる。
〔各種添加剤〕
本発明の太陽電池封止材用シートは、さらに、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、光拡散剤、難燃剤等の添加剤を含有してもよい。
太陽電池封止材用シートが、紫外線吸収剤、光安定剤、または酸化防止剤を含有することで、シートが紫外線に曝されることによるシートの劣化を防ぐことができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2−カルボキシベンゾフェノン、及び2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系;2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジt−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、及び2−(2’−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系;フェニルサリチレート及びp−オクチルフェニルサリチレートなどのサリチル酸エステル系のものが挙げられる。
光安定剤としては、例えばヒンダードアミン系のものが挙げられる。
ヒンダードアミン系の光安定剤として、例えば、4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−シクロヘキサノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(o−クロロベンゾイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フェノキシアセトキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラメチル−2,4−ジオキソ−3−nオクチル−スピロ[4,5]デカン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)テレフタレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−2−アセトキシプロパン−1,2,3−トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−2−ヒドロキシプロパン−1,2,3−トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)トリアジン−2,4,6−トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)ホスファイト、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタン−1,2,3−トリカルボキシレート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)プロパン−1,1,2,3−テトラカルボキシレート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシレートなどを挙げることができる。
酸化防止剤としては、各種ヒンダードフェノール系やホスファイト系のものが挙げられる。ヒンダードフェノール系酸化防止剤の具体例としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、3−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(1−メチルシクロヘキシル)−p−クレゾール]、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス(4−sec−ブチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、トコフェロール、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルチオ)−1,3,5−トリアジンなどを挙げることができる。
また、ホスファイト系酸化防止剤の具体例としては、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスファネートジメチルエステル、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファネートなどを挙げることができる。
酸化防止剤、光安定剤、及び紫外線吸収剤は、太陽電池封止材用シート100質量部に対し、各々通常は5質量部以下、好ましくは0.01質量部〜3質量部の量で含有すればよい。
着色剤としては、顔料、無機化合物、染料等が挙げられる。特に白色の着色剤として、酸化チタン、酸化亜鉛及び炭酸カルシウムが挙げられる。
光拡散剤としては、無機系の球状物質としてガラスビーズ、シリカビーズ、シリコンアルコキシドビーズ、中空ガラスビーズなどが挙げられる。また、有機系の球状物質として、アクリル系やビニルベンゼン系などのプラスチックビーズなどが挙げられる。
難燃剤としては、臭素化物などのハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、シリコーン系難燃剤、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの金属水和物などが挙げられる。
本発明の太陽電池封止材用シートの総厚みは、0.05mm〜2mmの範囲が好ましい。シートの総厚みが0.05mm以上であると、衝撃等による太陽電池素子の破損が抑えられる。シートの総厚みが2mm以下であると、シートが透明性を有し、太陽光の受光量が保て、出力を高く維持することができる。
また、本発明の太陽電池封止材用シートは単層で使用することも出来るが、ポリオレフィン樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・α、β−不飽和カルボン酸共重合体、エチレン・α、β―不飽和カルボン酸エステル共重合体、アイオノマーなど)などの熱可塑性樹脂と積層して使用することも出来る。
本発明の太陽電池封止材用シートの成形は、T−ダイ成形機、カレンダー成形機、インフレーション成形機などを使用する公知の方法によって行なうことができる。
例えば、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体、特定エチレン系共重合体、並びに、必要に応じて、有機過酸化物、シートが含有してもよい各種添加剤を予めドライブレンドして押出機のホッパーから供給し、シート状に押出成形することによって得ることができる。
特定エチレン・酢酸ビニル共重合体および特定エチレン系共重合体は、有機過酸化物による架橋を促進するため、予め、粉状またはペレット状にしておいてもよい。
また、予め特定エチレン・酢酸ビニル共重合体及び特定エチレン系共重合体をメルトブレンドしてから、メルトブレンド物を、必要に応じて、有機過酸化物、または、有機過酸化物およびシートが含有し得る架橋助剤もしくは各種添加剤とドライブレンドして押出機のホッパーから供給し、シート状に押出成形することによって得ることができる。
更に別の手段として、有機過酸化物、並びに酸化防止剤、光安定剤、及び紫外線吸収剤等の添加剤を予めマスターバッチにして、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体及び特定エチレン系共重合体のメルトブレンド物に添加することも可能である。
加工温度は90℃から230℃の範囲で、用いる成分の加工性に合わせて選択することができる。
<太陽電池モジュール>
本発明の太陽電池モジュールは、本発明の太陽電池封止材用シートを備える。
例えば、本発明の太陽電池封止材用シートを用い、太陽電池素子を上下の保護材で固定することにより太陽電池モジュールを製作することができる。このような太陽電池モジュールとしては、種々のタイプのものを例示することができる。例えば、上部透明保護材/封止材用シート/太陽電池素子/封止材用シート/下部保護材のように太陽電池素子の両側から封止材用シートで挟む構成のもの、ガラスなどの基板の表面上に形成された太陽電池素子を、上部透明保護材/封止材用シート/太陽電池素子/封止材用シート/下部保護材のように太陽電池素子の両側から封止材で挟む構成のもの、上部透明保護材の内周面上に形成された太陽電池素子、例えばフッ素樹脂系シート上にアモルファス太陽電池素子をスパッタリング等で作製したものの上に封止材用シートと下部保護材を形成させるような構成のものなどを挙げることができる。
本発明の太陽電池モジュールは、透明性が高く、耐熱収縮性に優れる本発明の太陽電池封止材用シートを備えるため、耐久性に優れ、電池性能がより安定した太陽電池モジュールとすることができる。
太陽電池素子としては、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコンなどのシリコン系、ガリウム−砒素、銅−インジウム−セレン、銅−インジウム−ガリウム−セレン、カドミウム−テルルなどのIII−V族やII−VI族化合物半導体系等の各種太陽電池素子を用いることができる。本発明の封止材用シートは、特にアモルファスシリコン太陽電池素子の封止に有用である。
太陽電池モジュールを構成する上部透明保護材としては、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル、フッ素含有樹脂などを例示することができる。また、下部保護材としては、金属や各種熱可塑性樹脂フィルムなどの単体もしくは多層のシートであり、例えば、錫、アルミ、ステンレススチールなどの金属、ガラス等の無機材料、ポリエステル、無機物蒸着ポリエステル、フッ素含有樹脂、ポリオレフィンなどの1層もしくは多層のシートを例示することができる。本発明の封止材用シートは、これらの上部又は下部保護材に対して良好な接着性を示す。
本発明の太陽電池封止材用シートを用いて、前記のような太陽電池素子や上部保護材、下部保護材とともに積層接着する際には、従来のエチレン・酢酸ビニル共重合体の系で行なわれていた長時間にわたる加圧加熱による架橋工程が施されなくても、実用に耐えうる接着強度及び接着強度の長期安定性を付与することができる。但し、より強固な接着強度や接着強度安定性を付与する観点では、短時間の加圧加熱処理を施しておくことが推奨される。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
太陽電池封止材用シートの作製に用いる成分の詳細は以下の通りである。
<1.特定エチレン・酢酸ビニル共重合体>
(特定エチレン・酢酸ビニル共重合体1:EVA−1)
エチレン由来の構成単位の含有比率:72質量%、
酢酸ビニル(VA)由来の構成単位の含有比率:28質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=30g/10分、融点:70℃
(特定エチレン・酢酸ビニル共重合体2:EVA−2)
エチレン由来の構成単位の含有比率:72質量%、
酢酸ビニル(VA)由来の構成単位の含有比率:28質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=15g/10分、融点:71℃
<2.特定エチレン系共重合体>
(特定エチレン系共重合体1:エチレン・酢酸ビニル共重合体、EVA−11)
エチレン由来の構成単位の含有比率:94質量%、
酢酸ビニル(VA)由来の構成単位の含有比率:6質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=70g/10min)、融点=95℃
(特定エチレン系共重合体2:エチレン・酢酸ビニル共重合体、EVA−12)
エチレン由来の構成単位の含有比率:90質量%、
酢酸ビニル(VA)由来の構成単位の含有比率:10質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=9g/10min)、融点=95℃
(特定エチレン系共重合体3:エチレン・酢酸ビニル共重合体、EVA−13)
エチレン由来の構成単位の含有比率:88質量%、
酢酸ビニル(VA)由来の構成単位の含有比率:12質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=12g/10min)、融点=91℃
(特定エチレン系共重合体4:エチレン・酢酸ビニル共重合体、EVA−14)
エチレン由来の構成単位の含有比率:86質量%、
酢酸ビニル(VA)由来の構成単位の含有比率:14質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=15g/10min)、融点=89℃
(特定エチレン系共重合体5:エチレン・酢酸ビニル共重合体、EVA−15)
エチレン由来の構成単位の含有比率:81質量%、
酢酸ビニル(VA)由来の構成単位の含有比率:19質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=15g/10min)、融点=83℃
(特定エチレン系共重合体6:エチレン・酢酸ビニル共重合体、EVA−16)
エチレン由来の構成単位の含有比率:75質量%、
酢酸ビニル(VA)由来の構成単位の含有比率:25質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=15g/10min)、融点=76℃
(特定エチレン系共重合体6:エチレン・メチルアクリレート共重合体、EMA−1)
エチレン由来の構成単位の含有比率:80質量%、
アルキル(メタ)アクリレート由来の構成単位の含有比率:20質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=8g/10min)、融点=91℃
(特定エチレン系共重合体7:エチレン・メチルアクリレート共重合体、EMA−2)
エチレン由来の構成単位の含有比率:87質量%、
アルキル(メタ)アクリレート由来の構成単位の含有比率:13質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=9g/10min)、融点=100℃
(特定エチレン系共重合体8:エチレン・エチルアクリレート共重合体、EEA−1)
エチレン由来の構成単位の含有比率:85質量%、
アルキル(メタ)アクリレート由来の構成単位の含有比率:15質量%、
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=7g/10min)、融点=99℃
<3.ポリオレフィン>
(ポリオレフィン1:低密度ポリエチレン、PO−1)
MFR(JIS K7210−1999、190℃、荷重2160g)=70g/10min)、融点=102℃、形状=ペレット
<4.有機過酸化物(peroxide)>
(有機過酸化物A)
2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
1時間半減期温度=140℃
(有機過酸化物B)
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート
1時間半減期温度=121℃
<5.架橋助剤>
トリアリルイソシアヌレート(TAIC)、関東化学(株)製
<6.シランカップリング剤>
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン KBM503、信越化学工業(株)製
<太陽電池封止材用シートの作製>
〔実施例1〕
上記のEVA−1を4,850g(97質量部)、EVA−11を150g(3質量部)の合計5,000gの樹脂に対して、有機過酸化物A(5g)、有機過酸化物B(20g)、架橋助剤(50g)、及びシランカップリング剤(10g)を混合し、樹脂に混合物を含浸するため1昼夜放置した。得られた混合物含浸樹脂を、40mmφシート成形機にて厚み0.4mmに成形し、実施例1の太陽電池封止材用シート1とした。
〔実施例2〜実施例10、及び比較例1〜比較例4〕
実施例1の太陽電池封止材用シート1の作製における樹脂の種類及び量を、表1に従って変更したほかは同様にして、太陽電池封止材用シートを作製した。
<太陽電池封止材用シートの評価>
作製された実施例及び比較例の太陽電池封止材用シートについて、次に示すMD(Machine Direction)、TD(Transverse Direction)方向の耐熱収縮性および透明性を評価した。結果を表2に示す。
〔1.耐熱収縮性(加熱収縮率)〕
MD方向における耐熱収縮性は、成形時のひずみが掛かることから大きくなるため、まず、実施例および比較例の太陽電池封止材用シートのMD方向の収縮率(収縮率Aとする)を以下のようにして求めた。その後、該太陽電池封止材用シートで適用した特定エチレン・酢酸ビニル共重合体のみから得られた太陽電池封止材用シートのMD方向の収縮率(収縮率Bとする)を以下のようにして求め、(MD方向の収縮率A)/(MD方向の収縮率B)×100から「MD方向の収縮率の比率(%)」を算出して評価した。
MD方向の収縮率の比率は、値が小さいほど、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体のみから得られた太陽電池封止材用シートに比べて収縮し難いことを示す。
一方、TD方向における耐熱収縮率は成形時のひずみがMD方向に比べて小さいため、実施例および比較例の太陽電池封止材用シートのTD方向の収縮率を以下のようにして求めた。その後、MD方向のように、太陽電池封止材用シートで適用した特定エチレン・酢酸ビニル共重合体のみから得られた太陽電池封止材用シートのTD方向の収縮率で割らずに、そのまま比較した。TD方向の収縮率の比率は、値が小さいほど、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体のみから得られた太陽電池封止材用シートに比べて収縮し難いことを示す。
耐熱収縮率はMD方向の耐熱収縮率の改善を行うのが主目的であるが、その際にTD方向の耐熱収縮率が大きく損なわれることがあってはならない。
なお、特定エチレン・酢酸ビニル共重合体のみから得られた太陽電池封止材用シートとは、例えば、実施例1の場合は、樹脂としてEVA−1のみを含む太陽電池封止材用シートであり、実施例2〜10、比較例1〜4の場合は、樹脂としてEVA−2のみを含む太陽電池封止材用シートを示す。
また、該太陽電池封止材用シートは、実施例及び比較例と同様に混合物含浸樹脂を作成し、40mmφシート成形機にて厚み0.4mmに成形することで得た。
収縮率は、以下のようにして求めた。
実施例および比較例の各太陽電池封止材用シートを、MD方向200mm×TD方向200mmに切断した。この切断後の太陽電池封止材用シートのMD方向の長さ(200mm)をL1、TD方向の長さ(200mm)をLT1という。
サイズ250mm×250mm×3.2mm厚のガラス上の全面に、ニッカリ粉を塗布後、太陽電池封止材用シートを置き、110℃の熱板上で3分加熱した。次いで、太陽電池封止材用シートを、20℃の冷却板上で3分冷却した。この加熱冷却後の太陽電池封止材用シートのMD方向の長さ(L2という)、TD方向の長さ(LT2という)を測定した。
得られた太陽電池封止材用シートのMD方向の長さL2と、L1とから、太陽電池封止材用シートのMD方向の収縮率を、TD方向の長さLT2と、LT1とから、太陽電池封止材用シートのTD方向の収縮率を下記式に基づき、計算した。
MD方向の収縮率〔%〕=〔収縮長さ(mm)÷L1(200mm)〕×100〔%〕
MD方向の収縮長さ〔mm〕=L1(200mm)−L2(mm)
TD方向の収縮率〔%〕=〔収縮長さ(mm)÷LT1(200mm)〕×100〔%〕
TD方向の収縮長さ〔mm〕=LT1(200mm)−LT2(mm)
〔2.光線透過率〕
透明性評価用試料は、太陽電池封止材用シートを110℃に設定したプレス成形機にてプレス成形し、サイズ250mm×250mm×厚み0.5mmのプレスシートを作製した。
作製したプレスシートについて、ヘイズメーター(スガ試験機(株)製)にてJIS−K7136に準じて全光線透過率を測定し、太陽電池封止材用シートの透明性を評価する指標とした。
Figure 2015056599
Figure 2015056599
表2から明らかなように、実施例の太陽電池封止材用シートは、高い透明性を維持しつつ、耐熱収縮性に優れている。
また、このように透明性と耐熱収縮性を両立する太陽電池封止材用シートを太陽電池モジュールの作製に適用すれば、耐久性に優れ、電池性能がより安定した太陽電池モジュールが得られることが見込まれる。

Claims (4)

  1. 酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が20質量%以上40質量%以下であるエチレン・酢酸ビニル共重合体と、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体との間の融点差が10℃以上30℃以下の範囲にあるエチレン系共重合体と、を含み、
    前記エチレン系共重合体の含有量が、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体と前記エチレン系共重合体との合計量に対して、0.5質量%以上50質量%未満である太陽電池封止材用シート。
  2. 前記エチレン系共重合体の含有量が、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体と前記エチレン系共重合体との合計量に対して1質量%以上30質量%以下であり、前記エチレン系共重合体の酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が、5質量%以上20質量%以下であり、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルに由来する構成単位の含有比率が、20質量%以上40質量%以下である請求項1に記載の太陽電池封止材用シート。
  3. 前記エチレン系共重合体の含有量が、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体と前記エチレン系共重合体との合計量に対して1質量%以上30質量%以下であり、前記エチレン系共重合体がエチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体である請求項1に記載の太陽電池封止材用シート。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の太陽電池封止材用シートを備えた太陽電池モジュール。
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JP2016182989A (ja) * 2015-03-27 2016-10-20 住友ベークライト株式会社 電子部品包装用カバーテープ、電子部品包装用包材、および電子部品包装体

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