JP2015055309A - チェーン駆動装置 - Google Patents

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Takashi Ueda
敬 上田
和憲 中山
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和憲 中山
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Abstract

【課題】直列方向の積み重ね構造体を形成した状態で進行するチェーン部材が不用意に屈曲してしまうことを簡単な装置構成で抑制することができるチェーン駆動装置を提供する。【解決手段】チェーン駆動装置11は、一方側には屈曲可能である一方、その逆の他方側には連結軸43よりも他方側に位置するブロック45が隣り合う他のブロック45と直列方向の積み重ね構造体45Aを形成するように当接することで屈曲不能とされる第1チェーン部材28と、第1チェーン部材に対して一方側から噛み合って回転することで第1チェーン部材を進退移動させる第1スプロケット部材25と、積み重ね構造体を形成して進行する第1チェーン部材における連結軸よりも他方側の位置で退行方向側への引っ張り力を第1チェーン部材に付与することにより、積み重ね構造体を形成した状態にある第1チェーン部材の一方側への屈曲を規制する第2チェーン部材30と、を備えた。【選択図】図7

Description

本発明は、複数のチェーン要素が直列方向へ順次に回動自在に連結され、その直列方向と交差する方向の一方側には屈曲可能である一方、その逆の他方側には屈曲不能とされたチェーン部材を進退移動させるために駆動するチェーン駆動装置に関する。
従来、この種のチェーン駆動装置として、例えば特許文献1に記載される昇降動装置が知られている。この昇降動装置は、直列に配置される複数の矩形コマ部材を有し、各矩形コマ部材の一側面には、第1のピン軸と第2のピン軸が当該一側面の後辺側に当該後辺に沿って並ぶように植設されている。そして、直列方向で隣り合う両矩形コマ部材における一方の矩形コマ部材の第1のピン軸と他方の矩形コマ部材の第2のピン軸とがリンク部材で順次直列に回動自在に連結されることで、直列方向と交差する方向の一方側には屈曲可能である一方、その逆の他方側には屈曲不能とされたコマ部材連結チェーン体(チェーン部材)が形成されている。こうして形成されたコマ部材連結チェーン体は、第1のピン軸と第2のピン軸との間に歯部を噛み合わせた駆動ギアが正回転したとき、直列方向で隣り合う矩形コマ部材同士が当接し合って直列方向の積み重ね構造体を形成しつつ進行し、その逆に駆動ギアが逆回転したときには退行する。
また、この昇降動装置は、矩形コマ部材に積み重ね構造体を形成させた状態で進行するコマ部材連結チェーン体が進行途中において不用意に屈曲することを抑制するために相互に掛脱動作する複数の部材を備えている。すなわち、各矩形コマ部材の一側面における前辺側にはフック部材が揺動自在に支持されるとともに、そのフック部材の下方位置には直列方向で隣接する他の矩形コマ部材に支持されているフック部材を掛脱可能とするピン軸が突設されている。また、各フック部材の基端部には第1のレバーと第2のレバーが互いに逆向きとなる方向へ突設され、コマ部材連結チェーン体が積み重ね構造体を形成しつつ進退移動する移動経路上には第1のレバーと第2のレバーをカム係合させてフック部材を揺動させる第1のカムと第2のカムが固定配置されている。そして、コマ部材連結チェーン体が積み重ね構造体を形成した状態にて進行するときには、フック部材が隣接する矩形コマ部材のピン軸に掛止することで、積み重ね構造体の積み重ね状態を維持してコマ部材連結チェーン体が不用意に屈曲することを抑制している。
特開平5−27330号公報
ところで、上記の昇降動装置では、矩形コマ部材により積み重ね構造体を形成した状態で進行するコマ部材連結チェーン体が進行途中に屈曲することを抑制するための部材構成として、フック部材とピン軸、第1のレバーと第2のレバー及び第1のカムと第2のカムなど複数の部材が必要とされる。また、フック部材とピン軸の位置関係、第1のレバーと第1のカムの位置関係、第2のレバーと第2のカムの位置関係など、微妙な相互位置調整が要求されることになる。そのため、積み重ね構造体を形成した状態で進行するコマ部材連結チェーン体が不用意に屈曲することを抑制するための構成が複雑化するという問題があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、直列方向の積み重ね構造体を形成した状態で進行するチェーン部材が不用意に屈曲してしまうことを簡単な装置構成で抑制することができるチェーン駆動装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するチェーン駆動装置は、直列に配置される複数のチェーン要素を有し、直列方向で隣り合うチェーン要素同士が連結軸を介して回動自在に順次連結された状態で、直列方向と交差する方向の一方側には屈曲可能である一方、その逆の他方側には前記チェーン要素における前記連結軸よりも前記他方側に位置する当接部が他のチェーン要素における前記当接部と直列方向の積み重ね構造体を形成するように当接することで屈曲不能とされるチェーン部材と、前記チェーン部材に対して前記一方側から噛み合って回転可能とされ、第1の回転方向へ回転した場合には前記チェーン部材を前記積み重ね構造体を形成させた状態で進行可能とさせる一方、前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向へ回転した場合には前記チェーン部材を退行させるスプロケット部材と、前記積み重ね構造体を形成しつつ進行する前記チェーン部材における前記連結軸よりも前記他方側の位置において、前記積み重ね構造体を形成する当接部同士の当接状態を維持させるための外力を前記チェーン部材に付与可能とされ、当該外力の付与によって、前記積み重ね構造体を形成した状態にある前記チェーン部材の前記一方側への屈曲を規制する屈曲規制部材と、を備えた。
この構成によれば、スプロケット部材が第1の回転方向に回転すると、チェーン部材はチェーン要素の当接部が他のチェーン要素の当接部と当接し合って直列方向の積み重ね構造体を形成した状態で進行する。そして、その進行の際に、チェーン部材にはチェーン要素の直列方向と交差する方向の一方側(スプロケット部材が噛み合う側)とは逆の他方側において積み重ね構造体を形成する当接部同士の当接状態を維持させるための外力が屈曲規制部材により付与される。そのため、直列方向の積み重ね構造体を形成した状態で進行するチェーン部材に対して、その進行途中に直列方向と交差する方向の一方側へ屈曲させようとする力が作用したとしても、積み重ね構造体は屈曲規制部材が付与する外力に基づき積み重ね状態を維持するので、チェーン部材が不用意に屈曲してしまうことを簡単な装置構成で抑制できる。
また、上記チェーン駆動装置において、前記屈曲規制部材は、前記積み重ね構造体を形成した状態で進行する前記チェーン部材における直列方向で最も進行方向側に位置する当接部に対して退行方向側から引っ張り力を前記外力として付与可能であることが好ましい。
この構成によれば、積み重ね構造体を形成しつつ進行するチェーン部材での直列方向で最も進行方向側に位置する当接部に対して屈曲規制部材により退行方向側から引っ張り力を付与させるという簡易な構成により、積み重ね構造体に積み重ね状態を維持させることが可能となるので、装置全体が複雑化することを回避できる。
また、上記チェーン駆動装置において、前記チェーン部材及び前記スプロケット部材を第1チェーン部材及び第1スプロケット部材としたとき、前記屈曲規制部材は、前記積み重ね構造体を形成した状態にある前記第1チェーン部材における直列方向で最も進行方向側に位置する前記当接部に長手方向の一端部が連結されるとともに、その一端部よりも長手方向の他端部側が前記第1スプロケット部材とは別の第2スプロケット部材と噛み合った状態に配置されて当該第2スプロケット部材の回転に伴い進退移動する第2チェーン部材で構成され、前記第2チェーン部材は、前記第1チェーン部材が前記第1スプロケット部材の回転に伴い進行する速度以下の速度で、前記第2スプロケット部材の回転に伴い進行することが好ましい。
この構成によれば、第2チェーン部材は、その長手方向での第2スプロケット部材との噛み合い位置を支点として、その長手方向の一端部が連結された第1チェーン部材における最も進行方向側に位置する当接部に対して引っ張り力を作用させることが可能となる。そのため、回転速度を調整された第2スプロケット部材の回転に伴い第2チェーン部材を進行方向に繰り出しながら、第1スプロケット部材の回転に伴い進行方向に繰り出される第1チェーン部材に対して退行方向側から引っ張り力を作用させることにより、積み重ね構造体の積み重ね状態を維持させることができる。
また、上記チェーン駆動装置において、前記第1スプロケット部材と前記第2スプロケット部材との間には一方のスプロケット部材の回転駆動力を他方のスプロケット部材に伝達可能な動力伝達機構が介装され、当該動力伝達機構は、前記第1チェーン部材が前記第1スプロケット部材の回転に伴い進行する速度以下の速度で前記第2チェーン部材が前記第2スプロケット部材の回転に伴い進行するように、前記一方のスプロケット部材の回転駆動力を前記他方のスプロケット部材に伝達することが好ましい。
この構成によれば、一方のスプロケット部材の回転駆動力を他方のスプロケット部材に動力伝達機構を介して伝達できるので、駆動源を1つにして装置全体の構成を簡素化することができる。
また、上記チェーン駆動装置において、前記動力伝達機構は、少なくとも1つの歯車を含んで構成された歯車機構であって、当該歯車機構は、前記第1チェーン部材が前記第1スプロケット部材の回転に伴い進行する速度以下の速度で前記第2チェーン部材を前記第1チェーン部材と共に進行させるように、前記歯車の歯数が調整されていることが好ましい。
この構成によれば、歯車機構に含まれる歯車の歯数の調整を通じて、第1チェーン部材の進行速度と第2チェーン部材の進行速度との速度差を調整できるので、積み重ね構造体を形成しつつ進行する第1チェーン部材に付与する引っ張り力を容易に調整することができる。
また、上記チェーン駆動装置は、前記第2チェーン部材の進退移動方向に沿って延びるガイド溝を更に備え、前記第2チェーン部材は、直列に配置される複数のリンク部材と、直列方向で隣り合うリンク部材同士を回動自在に順次連結する連結ピンと、その連結ピンの外周側に回転可能に装着された状態で前記第2スプロケット部材の外周部の歯部に対して噛合可能なローラとを備え、当該ローラは、前記第2スプロケット部材の回転に伴い前記第2チェーン部材が進退移動するとき、前記ガイド溝内を転動することが好ましい。
この構成によれば、第1チェーン部材と共に第2チェーン部材を進退移動させる際に、第2チェーン部材のローラをガイド溝内で転動させることによって、第2チェーン部材をガイド溝に沿って円滑に移動させることができる。
本発明によれば、直列方向の積み重ね構造体を形成した状態で進行するチェーン部材が不用意に屈曲してしまうことを簡単な装置構成で抑制することができる。
実施形態のチェーン駆動装置の斜視図。 同チェーン駆動装置の左側面図。 図2における3−3線矢視断面図。 図2における4−4線矢視断面図。 チェーン駆動装置の要部を示す斜視図。 同じくチェーン駆動装置の要部を別方向から示す斜視図。 チェーン駆動装置が図3の停止状態から駆動した状態を示す説明図。 図7における一部を拡大して示す一部拡大図。 第1変形例のチェーン駆動装置の要部を示す斜視図。 同じく第1変形例のチェーン駆動装置の要部を別方向から示す斜視図。 第2変形例のチェーン駆動装置の要部を示す斜視図。 同じく第2変形例のチェーン駆動装置の要部を別方向から示す斜視図。 第3変形例のチェーン駆動装置の要部を示す斜視図。 同じく第3変形例のチェーン駆動装置の要部を別方向から示す斜視図。 第4変形例のチェーン駆動装置の要部を示す斜視図。 同じく第4変形例のチェーン駆動装置の要部を別方向から示す斜視図。
以下、チェーン駆動装置の一実施形態について図を参照して説明する。
図1,図2に示すように、本実施形態におけるチェーン駆動装置11は、駆動力を出力する第1機構部12と、その第1機構部12から出力された駆動力により駆動される第2機構部13を備えている。第1機構部12は、駆動源として機能する正逆転可能なモータ14と、そのモータ14の出力側に連結された減速機15と、その減速機15の出力側に連結されたカップリング16を備えている。すなわち、モータ14から出力された駆動力は、その出力軸(図示略)の回転速度が減速機15により減速されてカップリング16に伝達された後、そのカップリング16から第2機構部13側へ伝達される。
一方、第2機構部13は、全体形状が直方体状をなす機構収容部17と、その機構収容部17内に収容されるチェーン駆動機構18と、そのチェーン駆動機構18の駆動に伴い可動する可動体の一例としての昇降テーブル19を備えている。機構収容部17は、内側に収容空間17aを形成するように、水平方向へ一定の間隔をおいて対向配置された一対の垂直状をなす支持プレート20を有し、両支持プレート20間には複数本の支持桿21,22が架設されている。各支持プレート20は、横長の矩形板状をなし、両支持プレート20における四隅のコーナ部間に架設される支持桿21は、両支持プレート20におけるコーナ部以外の対向面間に架設される他の複数本の支持桿22よりも胴部が大径の桿部材で構成されている。
図2,図3に示すように、機構収容部17の両支持プレート20間には、一枚のガイドプレート23が垂直状をなすように配置されている。ガイドプレート23は、支持プレート20と略同一の横長矩形状をなす板材から、その長手方向となる水平方向の一端側(図3では右側)の縁辺が円弧状をなすように切り欠かれる一方、その水平方向の他端側(図3では左側)の上下の各隅角が三角形状と矩形状をなすように切り欠かれた、非矩形形状をなしている。そして、ガイドプレート23は、機構収容部17の四隅に架設された支持桿21以外の複数本の支持桿22がガイドプレート23の複数箇所を水平方向に貫通することで、両支持プレート20の中間位置に垂直状をなすように固定配置されている。
また、図2,図3に示すように、機構収容部17における両支持プレート20間には、基端側(図2では左端側)を第1機構部12のカップリング16に連結された第1軸24が回動自在に支持されている。この第1軸24は、モータ14の回転に伴い駆動回転する駆動軸として機能するものであり、その軸方向の中間位置には外周に歯部25aを有する第1スプロケット部材25が固定されている。そして、この第1スプロケット部材25の配置空間を確保するように、ガイドプレート23には、第1スプロケット部材25よりも大きな略矩形形状をなす切り欠き部26が、上側縁から下方に向けて切り欠き形成されている。
また、図3に示すように、ガイドプレート23には、その切り欠き部26の内底縁から略横U字状をなす収容溝27が切り込み形成され、その収容溝27内には第1チェーン部材28が進退移動自在に収容されている。この第1チェーン部材28は、その長手方向において収容溝27から突出する進行方向側の一端部が昇降テーブル19に連結されるとともに、その一端部よりも長手方向の他端部側がガイドプレート23の切り欠き部26内で第1スプロケット部材25と噛み合うように配置されている。すなわち、第1チェーン部材28は、モータ14からの駆動力で第1軸24に固定された第1スプロケット部材25が回転するのに伴い収容溝27に対して出没するように進退移動し、その進行時には昇降テーブル19を上昇させる一方、その退行時には昇降テーブル19を下降させる。
また、図3に示すように、ガイドプレート23において収容溝27の外周側となる領域には、同じく略横U字状をなすガイド溝29が切り欠き部26の内底縁から切り込み形成されるとともに、そのガイド溝29内には第2チェーン部材30が進退移動自在に収容されている。この第2チェーン部材30は、その長手方向においてガイド溝29から突出する進行方向側の一端部が、第1チェーン部材28において昇降テーブル19に連結された進行方向側の一端部に連結されている。そのため、第2チェーン部材30は、第1スプロケット部材25の回転に伴い第1チェーン部材28が昇降テーブル19を上昇させる方向に進行したとき、同第1チェーン部材28の進行方向側の一端部に対して退行方向側から引っ張り力を付与するように作用しつつ第1チェーン部材28に追随して進行するようになっている。
また、図2,図3に示すように、機構収容部17の両支持プレート20間において第1チェーン部材28及び第2チェーン部材30の移動経路を挟んで第1軸24とは反対側となる位置で且つ第1軸24よりも下方となる位置には、第1軸24と平行な第2軸31が回動自在に支持されている。この第2軸31は、モータ14の回転に伴って第1軸24が回転駆動したとき、その駆動回転に従動して回転する従動軸として機能するものであり、その軸方向の中間位置には外周に歯部32aを有する第2スプロケット部材32が固定されている。
そして、この第2スプロケット部材32の配置空間を確保するように、ガイドプレート23には、第2スプロケット部材32の外形よりも僅かに大きな略円形状をなす切り欠き部33が、ガイド溝29における第2軸31側の内縁から切り欠き形成されている。その結果、切り欠き部33内に配置されて回転する第2スプロケット部材32は、ガイド溝29内に進退移動自在に収容された第2チェーン部材30に対して、第1スプロケット部材25が第1チェーン部材28に対して噛合する側とは逆となる側から噛合する。そして、この第2スプロケット部材32の回転に伴い、第2チェーン部材30は、ガイド溝29に対して出没するように進退移動可能とされている。
また、図2,図4に示すように、第1軸24における機構収容部17の外側に突出してカップリング16と連結される側の端部には、歯先円の直径が第1スプロケット部材25と略同径の第1歯車34が固定されている。また同様に、第2軸31における機構収容部17の外側であって第1軸24の第1歯車34が固定された側と同じ側に突出した端部には、歯先円の直径が第2スプロケット部材32と略同径の第2歯車35が固定されている。また、機構収容部17における両支持プレート20間において水平方向で第1軸24と第2軸31の間となる位置であって且つ上下方向で第2軸31よりも下方となる位置には、第1軸24及び第2軸31と平行な第3軸36及び第4軸37が回動自在に支持されている。
図4に示すように、第3軸36及び第4軸37のうち、水平方向で第1軸24側に位置する第3軸36の端部には、第1軸24の端部に固定された第1歯車34と噛み合う第3歯車38が固定されている。また、第4軸37の端部には、第2軸31の端部に固定された第2歯車35及び第3軸36の端部に固定された第3歯車38の双方と噛み合う第4歯車39が固定されている。そして、これらの各歯車34,35,38,39により、第1軸24の回転駆動力を第2軸31側に伝達可能な動力伝達機構の一例である歯車機構40が構成されている。
図3,図4において矢印で示すように、歯車機構40は、第1スプロケット部材25の回転方向と第2スプロケット部材32の回転方向が互いに逆方向となるように、第1軸24に固定された第1歯車34と第2軸31に固定された第2歯車35との間を動力伝達可能に駆動連結している。すなわち、モータ14の駆動に伴い、第1軸24が第1の回転方向(図3では時計方向、図4では反時計方向)に回転した場合、その第1軸24に固定された第1歯車34は第1スプロケット部材25と共に第1の回転方向に回転する。
すると、第1歯車34と噛合する第3歯車38が第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転するとともに、その第3歯車38と噛合する第4歯車39が第2の回転方向とは逆の第1の回転方向に回転し、更に、その第4歯車39と噛合する第2歯車35が第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転する。そのため、その第2歯車35と共に第2軸31に固定されている第2スプロケット部材32も同様に第2の回転方向(図3では反時計方向、図4では時計方向)に回転する。
このように、第1スプロケット部材25と第2スプロケット部材32は、第1歯車34と第2歯車35との間に介在する歯車機構40の動力伝達により、互いの回転方向が逆方向とされて各々回転する。なお、歯車機構40を構成する各歯車34,35,38,39は、それらの歯数が次のようなチェーン駆動状況を得られるように設定されている。すなわち、第1スプロケット部材25の第1の回転方向への回転に伴って進行する第1チェーン部材28の進行速度以下の速度で第2チェーン部材30が第2スプロケット部材32の第2の回転方向への回転に伴って進行するように、各歯車34,35,38,39は、それらの歯数が設定されている。その結果、第1スプロケット部材25の第1の回転方向への回転に伴い第1チェーン部材28が所定の速度で進行するとき、その速度以下の速度で第2チェーン部材30は進行することになるため、第1チェーン部材28において昇降テーブル19に連結された進行方向側の一端部には退行方向側から引っ張り力が作用するようになる。
次に、本実施形態のチェーン駆動装置11の要部をなすチェーン駆動機構18の具体的構成を説明する。
図5,図6に示すように、チェーン駆動機構18は、第1スプロケット部材25の回転に伴い進退移動可能な第1チェーン部材28と、第2スプロケット部材32の回転に伴い進退移動可能な第2チェーン部材30を備えている。なお、説明の便宜上、図5,図6においては、チェーン駆動機構18の構成部材のうち、第1チェーン部材28や第2チェーン部材30など主たる構成部材のみ図示し、第1軸24や第2軸31及びガイドプレート23などの構成部材についての図示を省略している。
まず、第1チェーン部材28について説明する。
図5,図6に示すように、第1チェーン部材28は、その幅方向で対向する複数対の内プレート41及び同じく複数対の外プレート42を有している。対をなす内プレート41は、円筒状ブシュ(図示略)により連結されることで互いに離間した対向状態に保持されている。そして、その内プレート41の外側に、外プレート42が対をなして内プレート41と交互配置となるように直列に配置され、その直列方向で隣り合う互いの端部同士がブシュ内に挿入されるピン等からなる連結軸43にて回動自在に連結されることにより、第1チェーン部材28は所定長さに形成されている。
また、幅方向で対向する内プレート41間において、連結軸43の外周側には、ローラ部材44が回転自在に装着されている。そして、第1スプロケット部材25の回転に伴い当該第1スプロケット部材25の外周部に設けられた歯部25aとローラ部材44が噛合して第1スプロケット部材25の回転方向へ引っ張られることにより、第1チェーン部材28はその長手方向に沿って進退移動するようになっている。
また、図5,図6に示すように、各プレート41,42における第1スプロケット部材25がローラ部材44に噛合する側(すなわち、直列方向と交差する方向の一方側)とは反対側(つまり、他方側)の縁辺には、第1チェーン部材28の幅方向外側に向けて屈曲した取付片部41a,42aが形成されている。そして、この各取付片部41a,42aに対して、各プレート41,42での連結軸43間のピッチに相当する高さ寸法を有する直方体状のブロック45が固定されている。したがって、かかる取付片部41a,42aに固定されたことにより、各ブロック45は、直列方向で隣り合う複数のプレート41,42同士が連結軸43を介して回動自在に順次に連結された第1チェーン部材28において、連結軸43よりも第1スプロケット部材25が噛み合う一方側とは反対の他方側に位置することになる。
図5,図6に示すように、各ブロック45は、第1チェーン部材28が直線状の移動経路に沿って移動するときは、直列方向で隣り合う他のブロック45と対向面同士が当接し合うことで、柱状をなす直列方向の積み重ね構造体45Aを形成する当接部として機能する。本実施形態では、当接部として機能するブロック45を取り付けた各プレート41,42により、第1チェーン部材28のチェーン要素が構成されている。そして、積み重ね構造体45Aを形成した状態にある第1チェーン部材28に対して、第1スプロケット部材25が噛み合う一方側とは反対の他方側に向けた外力が側方から付与されたとしても、第1チェーン部材28は、連結軸43よりも他方側において直列方向で隣り合うブロック45同士が当接しているので、他方側に屈曲することはない。その一方、各ブロック45は、第1チェーン部材28が曲線状の移動経路に沿って移動するときは、直列方向で隣り合うブロック45の対向面同士が当接することはなく、柱状の積み重ね構造体45Aを形成することもない。
次に、第2チェーン部材30について説明する。
図5,図6に示すように、第2チェーン部材30は、その幅方向で対向する複数対のプレート状をなす内リンク部材46及び同じく複数対のプレート状をなす外リンク部材47を有している。対をなす内リンク部材46は、円筒状ブシュ(図示略)により連結されることで互いに離間した対向状態に保持されている。そして、その内リンク部材46の外側に、外リンク部材47が対をなして内リンク部材46と交互配置となるように直列に配置され、その直列方向で隣り合う互いの端部同士がブシュ内に挿入される連結ピン48にて回動自在に連結されることにより、第2チェーン部材30は所定長さに形成されている。
また、幅方向で対向する内リンク部材46間において、連結ピン48の外周側には、ローラ49が回転自在に装着されている。そして、第2スプロケット部材32の回転に伴い当該第2スプロケット部材32の外周部に設けられた歯部32aとローラ49が噛合して第2スプロケット部材32の回転方向へ引っ張られることにより、第2チェーン部材30はその長手方向に沿って進退移動するようになっている。
なお、図3に示すように、第2チェーン部材30における各リンク部材46,47での連結ピン48間のピッチの大きさは、第1チェーン部材28における各プレート41,42での連結軸43間のピッチの大きさよりも小さい。換言すると、第1チェーン部材28における各プレート41,42での連結軸43間のピッチの大きさの方が大きい。そのため、各プレート41,42の取付片部41a,42aに固定されるブロック45の大きさが過小になることが回避可能となる。
また、図5,図6に示すように、第2チェーン部材30における各リンク部材46,47において、直列方向で最も進行方向側(図5,図6では上方側)に位置するリンク部材の端部には、その対向するリンク部材の間隔に相当する幅寸法を有する直方体状の連結体50が取り付けられている。そして、この連結体50によって、第2チェーン部材30の長手方向の一端部が構成されている。また、この連結体50には、第2チェーン部材30が直線状をなした場合の各リンク部材46,47の直列方向に沿う方向を深さ方向とするねじ穴50aが形成されている。
一方、第1チェーン部材28における各ブロック45のうち直列方向で最も進行方向側(図5,図6では上方側)に位置するブロック45aにおいて第1スプロケット部材25が噛み合う一方側とは反対の他方側の側面には、第2チェーン部材30の連結体50の幅寸法よりも開口幅が広い逆U字状をなす支持部51が形成されている。また、支持部51における第1チェーン部材28の直列方向と交差する方向に延びた部位には、第2チェーン部材30の連結体50に形成されたねじ穴50aに先端を螺合させたねじ部材52が回動自在に支持されている。したがって、これらの連結体50、ねじ部材52及び支持部51を介して、第2チェーン部材30は、その長手方向の一端部が第1チェーン部材28における直列方向で最も進行方向側に位置するブロック(当接部)45aに連結されているといえる。
次に、以上のように構成された本実施形態のチェーン駆動装置11の作用を説明する。
さて、図3,図4に示す停止状態からモータ14の駆動に基づき第1スプロケット部材25及び第1歯車34が第1の回転方向へ回転すると、第1スプロケット部材25と噛合する第1チェーン部材28が収容溝27内から繰り出される方向である進行方向に向けて移動する。そして、直列方向で隣り合うブロック45同士が当接し合った柱状の積み重ね構造体45Aを形成しつつ、第1チェーン部材28は収容溝27内から上方に進行する。すると、図7に示すように、この第1チェーン部材28の上方への進行動作によって昇降テーブル19が図示しない物品などを載置した状態で上昇させられる。
また、図4に示すように、その際には、歯車機構40において第1歯車34に噛合する第3歯車38が第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転するとともに、同第3歯車38と噛合する第4歯車39が第2の回転方向とは逆の第1の回転方向に回転する。そして更に、第4歯車39と噛合する第2歯車35が第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転する。そのため、この第2歯車35と共に第2軸31に固定されている第2スプロケット部材32も、同様に第2の回転方向(図3では反時計方向、図4では時計方向)に回転する。そして、この第2スプロケット部材32の第2の回転方向への回転に伴って、これと噛合する第2チェーン部材30は、ガイド溝29内から上方に向けての進行が許容される。
但し、この場合において、第2チェーン部材30は歯車機構40の各歯車34,35,38,39における歯数の設定条件に従い第1チェーン部材28の上方への進行速度以下の速度で上方へ向けて進行する。そのため、第1チェーン部材28における各ブロック45のうち最も進行方向側に位置するブロック45aには、同ブロック45aに連結体50を介して連結された第2チェーン部材30側から退行方向側への引っ張り力が付与されるようになる。すなわち、第1チェーン部材28には、各プレート41,42及びブロック45,45aの直列方向と交差する方向において連結軸43よりも第1スプロケット部材25が噛み合う側とは逆となる側へ離れた位置で、積み重ね構造体45Aを形成するブロック45,45a同士の当接状態を維持させ得る外力が第2チェーン部材30により付与される。
そのため、第1チェーン部材28においては、直列方向で隣り合うブロック45,45a同士が当接して柱状に形成された積み重ね構造体45Aの積み重ね状態の維持力が強化されることになる。したがって、そのような第1チェーン部材28の積み重ね構造体45Aに対して、直列方向と交差する方向において第1スプロケット部材25が噛み合う側へ屈曲させようとする力が側方から加えられたとしても、積み重ね構造体45Aは第2チェーン部材30が付与する引っ張り力に基づき積み重ね状態を維持し、屈曲が規制される。この点で、第2チェーン部材30は、直列方向で隣り合う複数のブロック45,45aが当接し合って積み重ね構造体45Aを形成した状態にある第1チェーン部材28の一方側への屈曲を規制する屈曲規制部材として機能する。
さらに、チェーン駆動機構18では、連結体50のねじ穴50aに対するねじ部材52の螺入量を調整することにより、第2チェーン部材30が第1チェーン部材28に対して付与する引っ張り力の大きさを調整することが可能とされる。そして更に、歯車機構40における各歯車34,35,38,39の歯数の調整を通じて、第1チェーン部材28の進行速度と第2チェーン部材30の進行速度とを相対的に調整できるため、かかる歯数の調整によっても、第2チェーン部材30が第1チェーン部材28に付与する引っ張り力の大きさを調整することが可能とされる。
一方、図7に示す状態からモータ14の駆動に基づき第1スプロケット部材25及び第1歯車34が第2の回転方向へ回転した場合には、第1スプロケット部材25と噛合する第1チェーン部材28が収容溝27内へ収容される方向である退行方向に向けて移動し、図3に示すように昇降テーブル19が下降させられる。また、その際には歯車機構40の動力伝達により第2スプロケット部材32も第2の回転方向に回転し、第2チェーン部材30はガイド溝29内へ収容される方向である退行方向に移動する。
また、図8に示すように、第2チェーン部材30は、第2スプロケット部材32の回転に伴ってガイド溝29内を進退移動するとき、ローラ49がガイド溝29内を転動する。そのため、第2チェーン部材30は、ガイド溝29の長手方向に沿う溝縁に摺動しながら進退移動する場合とは異なり、移動時の摺動抵抗が殆ど無い状態で円滑に進退移動する。
上記の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1スプロケット部材25が第1の回転方向に回転すると、第1チェーン部材28は直列方向で隣り合う複数のプレート41,42に取り付けられたブロック45,45a同士が当接し合って直列方向の積み重ね構造体45Aを形成した状態で進行する。そして、その進行の際に、第1チェーン部材28には各ブロック45,45aの直列方向と交差する方向の一方側(第1スプロケット部材25が噛み合う側)とは逆の他方側において積み重ね構造体45Aを形成するブロック45,45a同士の当接状態を維持させるための外力が第2チェーン部材30により付与される。そのため、直列方向の積み重ね構造体45Aを形成した状態で進行する第1チェーン部材28に対して、その進行途中に直列方向と交差する方向の一方側へ屈曲させようとする力が作用したとしても、積み重ね構造体45Aは第2チェーン部材30が付与する外力に基づき積み重ね状態を維持する。したがって、第1チェーン部材28が不用意に屈曲してしまうことを簡単な装置構成で抑制できる。
(2)積み重ね構造体45Aを形成しつつ進行する第1チェーン部材28での直列方向で最も進行方向側に位置するブロック45aに対して第2チェーン部材30により退行方向側から引っ張り力を付与させるという簡易な構成により、積み重ね構造体45Aに積み重ね状態を維持させることが可能となる。そのため、チェーン駆動装置11全体が複雑化することを回避できる。
(3)第2チェーン部材30は、その長手方向での第2スプロケット部材32との噛み合い位置を支点として、その長手方向の一端部が連結された第1チェーン部材28における最も進行方向側に位置するブロック45aに対して引っ張り力を作用させることが可能である。そのため、回転速度を調整された第2スプロケット部材32の回転に伴い第2チェーン部材30を進行方向に繰り出しながら、第1スプロケット部材25の回転に伴い進行方向に繰り出される第1チェーン部材28に対して退行方向側から引っ張り力を作用させることにより、積み重ね構造体45Aの積み重ね状態を維持させることができる。
(4)1つのモータ14の駆動力が第1スプロケット部材25及び第1歯車34を支持する第1軸24側から第2スプロケット部材32及び第2歯車35を支持する第2軸31側に歯車機構40を介して伝達されるので、駆動源を1つにして装置全体の構成を簡素化することができる。
(5)歯車機構40に含まれる歯車34,35,38,39の歯数の調整を通じて、第1チェーン部材28の進行速度と第2チェーン部材30の進行速度との速度差を調整できるので、積み重ね構造体45Aを形成しつつ進行する第1チェーン部材28に付与する引っ張り力を容易に調整することができる。
(6)第1チェーン部材28と共に第2チェーン部材30を進退移動させる際に、第2チェーン部材30のローラ49をガイド溝29内で転動させることによって、第2チェーン部材30をガイド溝29に沿って円滑に移動させることができる。
(7)第1チェーン部材28における各プレート41,42の取付片部41a,42aに固定されるブロック45の大きさが過小にならず、ある程度の大きさを有するブロック45が積み重なった積み重ね構造体45Aを形成できるので、直列方向の積み重ね構造体45Aの剛性を高めることができる。
なお、上記の実施形態は以下のように変更してもよい。
・図9,図10に示す第1変形例のように、第1チェーン部材28の各ブロック45には、凸部55と凹部56を設けてもよい。すなわち、各ブロック45には、直列方向で他のブロック45と対向する一方側の面に凸部55を形成する一方、その他方側の面には凸部55と嵌合可能な凹部56を形成するようにしてもよい。この構成によれば、直列方向で隣り合うブロック45同士が当接し合って柱状の積み重ね構造体45Aを形成したとき、凸部55と凹部56とが嵌合することによって、積み重ね構造体45Aの積み重ね状態を維持する力が更に強化される。
・図11,図12に示す第2変形例のように、第1チェーン部材28において直列に配置される各プレート60が、実施形態におけるチェーン要素である内プレート41及び外プレート42を一体にした所謂オフセットタイプのチェーン要素であってもよい。この構成でも、上記実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
・図13,図14に示す第3変形例のように、チェーン駆動機構18は、第1チェーン部材28及び第1スプロケット部材25並びに第2チェーン部材30及び第2スプロケット部材32を2つずつ設けてもよい。そして、直列方向で最も進行方向側に位置するブロック145(145a)のみを2つの第1チェーン部材28間に架設される長尺タイプにしてもよい。この構成でも、上記実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
・図15,図16に示す第4変形例のように、チェーン駆動機構18は、第1チェーン部材28及び第1スプロケット部材25並びに第2チェーン部材30及び第2スプロケット部材32を2つずつ設けてもよい。そして、第1チェーン部材28の各プレート41,42に取り付けられる全てのブロック145(145a)を2つの第1チェーン部材28間に架設されて進行時には横長の積み重ね構造体145Aを形成可能な長尺タイプにしてもよい。この構成でも、上記実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、歯車機構40の輪列を形成する各歯車34,35,38,39の数は、第1歯車34と第2歯車35を含む3つ以上の数であれば、4つ以外の幾つでもよい。但し、それらの歯車の組み合わせにより、第1歯車34と第2歯車35の互いの回転方向が逆方向となるように噛み合わせることが好ましい。
・上記実施形態において、動力伝達機構は、両スプロケット部材25,32間に伝動ベルトを掛装して回転駆動力を伝達するベルト機構でもよい。
・上記実施形態において、駆動源となるモータ14は第1スプロケット部材25側及び第2スプロケット部材32側の何れの側に直結されていてもよい。
・上記実施形態において、第2スプロケット部材32は第1スプロケット部材25とは別の駆動源の駆動力で回転する構成としてもよい。
・上記実施形態において、屈曲規制部材は、第2チェーン部材30などのチェーン部材以外にワイヤー部材やコイルばね等でもよい。
・上記実施形態において、第1チェーン部材28は、当接部が各プレート41,42に取り付けられたブロック45で構成される所謂ノーバックベンドチェーンでも、ブロック無しで各プレート41,42の一部が進行時に当接部になって積み重ね構造体を形成するノーバックベンドチェーンでもよい。
11…チェーン駆動装置、25…第1スプロケット部材、25a…歯部、28…第1チェーン部材、29…ガイド溝、30…屈曲規制部材の一例としての第2チェーン部材、32…第2スプロケット部材、32a…歯部、34,35,38,39…歯車、40…動力伝達機構の一例である歯車機構、41…チェーン要素を構成する内プレート、42…チェーン要素を構成する外プレート、43…連結軸、45,145…当接部の一例であるブロック、45a,145a…最も進行方向側の当接部の一例であるブロック、45A,145A…積み重ね構造体、46…内リンク部材、47…外リンク部材、48…連結ピン、49…ローラ、60…チェーン要素を構成するプレート。

Claims (6)

  1. 直列に配置される複数のチェーン要素を有し、直列方向で隣り合うチェーン要素同士が連結軸を介して回動自在に順次連結された状態で、直列方向と交差する方向の一方側には屈曲可能である一方、その逆の他方側には前記チェーン要素における前記連結軸よりも前記他方側に位置する当接部が他のチェーン要素における前記当接部と直列方向の積み重ね構造体を形成するように当接することで屈曲不能とされるチェーン部材と、
    前記チェーン部材に対して前記一方側から噛み合って回転可能とされ、第1の回転方向へ回転した場合には前記チェーン部材を前記積み重ね構造体を形成させた状態で進行可能とさせる一方、前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向へ回転した場合には前記チェーン部材を退行させるスプロケット部材と、
    前記積み重ね構造体を形成しつつ進行する前記チェーン部材における前記連結軸よりも前記他方側の位置において、前記積み重ね構造体を形成する当接部同士の当接状態を維持させるための外力を前記チェーン部材に付与可能とされ、当該外力の付与によって、前記積み重ね構造体を形成した状態にある前記チェーン部材の前記一方側への屈曲を規制する屈曲規制部材と、
    を備えたことを特徴とするチェーン駆動装置。
  2. 前記屈曲規制部材は、前記積み重ね構造体を形成した状態で進行する前記チェーン部材における直列方向で最も進行方向側に位置する当接部に対して退行方向側から引っ張り力を前記外力として付与可能であることを特徴とする請求項1に記載のチェーン駆動装置。
  3. 前記チェーン部材及び前記スプロケット部材を第1チェーン部材及び第1スプロケット部材としたとき、
    前記屈曲規制部材は、前記積み重ね構造体を形成した状態にある前記第1チェーン部材における直列方向で最も進行方向側に位置する前記当接部に長手方向の一端部が連結されるとともに、その一端部よりも長手方向の他端部側が前記第1スプロケット部材とは別の第2スプロケット部材と噛み合った状態に配置されて当該第2スプロケット部材の回転に伴い進退移動する第2チェーン部材で構成され、
    前記第2チェーン部材は、前記第1チェーン部材が前記第1スプロケット部材の回転に伴い進行する速度以下の速度で、前記第2スプロケット部材の回転に伴い進行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチェーン駆動装置。
  4. 前記第1スプロケット部材と前記第2スプロケット部材との間には一方のスプロケット部材の回転駆動力を他方のスプロケット部材に伝達可能な動力伝達機構が介装され、当該動力伝達機構は、前記第1チェーン部材が前記第1スプロケット部材の回転に伴い進行する速度以下の速度で前記第2チェーン部材が前記第2スプロケット部材の回転に伴い進行するように、前記一方のスプロケット部材の回転駆動力を前記他方のスプロケット部材に伝達することを特徴とする請求項3に記載のチェーン駆動装置。
  5. 前記動力伝達機構は、少なくとも1つの歯車を含んで構成された歯車機構であって、当該歯車機構は、前記第1チェーン部材が前記第1スプロケット部材の回転に伴い進行する速度以下の速度で前記第2チェーン部材を前記第1チェーン部材と共に進行させるように、前記歯車の歯数が調整されていることを特徴とする請求項4に記載のチェーン駆動装置。
  6. 前記第2チェーン部材の進退移動方向に沿って延びるガイド溝を更に備え、
    前記第2チェーン部材は、直列に配置される複数のリンク部材と、直列方向で隣り合うリンク部材同士を回動自在に順次連結する連結ピンと、その連結ピンの外周側に回転可能に装着された状態で前記第2スプロケット部材の外周部の歯部に対して噛合可能なローラとを備え、当該ローラは、前記第2スプロケット部材の回転に伴い前記第2チェーン部材が進退移動するとき、前記ガイド溝内を転動することを特徴とする請求項3〜請求項5のうち何れか一項に記載のチェーン駆動装置。
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