JP2013184763A - 噛合チェーン式進退作動装置 - Google Patents

噛合チェーン式進退作動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013184763A
JP2013184763A JP2012049523A JP2012049523A JP2013184763A JP 2013184763 A JP2013184763 A JP 2013184763A JP 2012049523 A JP2012049523 A JP 2012049523A JP 2012049523 A JP2012049523 A JP 2012049523A JP 2013184763 A JP2013184763 A JP 2013184763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
meshing
sprocket
guide surface
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012049523A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Horie
拓 堀江
Shunji Sakura
俊児 佐倉
Katsunori Sakai
克徳 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP2012049523A priority Critical patent/JP2013184763A/ja
Publication of JP2013184763A publication Critical patent/JP2013184763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

【課題】コーダルアクション(多角形運動)による噛合チェーンの速度変動及び振動を抑制して噛合チェーンの円滑な駆動と騒音低減を実現し、スプロケット歯及び噛合チェーンの摩耗量を少なくして駆動用スプロケットと噛合チェーンの長寿命化を達成する噛合チェーン式進退作動装置を提供すること。
【解決手段】山型チェーンガイド130のチェーンガイド面130Sが、チェーン剛直化側スプロケット係合部分110Gに含まれる噛合チェーン110Lの連結ピン113のピン軸113AGと駆動用スプロケット120の駆動軸120Aとの軸間距離d1より一対の噛合チェーン110L、110Rを噛み外して分岐させたチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分110Hに含まれる連結ピン113のピン軸113AGと駆動用スプロケット120の駆動軸120Aとの軸間距離d2を大きくするように形成されている噛合チェーン式進退作動装置100。
【選択図】図4

Description

本発明は、各種製造分野の製造設備、運輸分野の移送設備、医療福祉分野の介護設備、芸術分野の舞台設備などに用いて被駆動体を進退自在に駆動させる噛合チェーン式進退作動装置に関するものである。
従来、設置面に対して平行に併置された一対の回転軸を中心に同一面内で相互に対向して反対方向に正逆回転する一対の昇降用スプロケットと、これら一対の昇降用スプロケットにより水平方向から垂直方向へ偏向しながら相互に噛み合わせて一体に自立状態で上昇するとともに一対の昇降用スプロケットにより垂直方向から水平方向へ偏向しながら相互に噛み外れて分岐する一対の昇降駆動用噛合チェーンと、これら昇降駆動用噛合チェーンの上端に設置されて一体に昇降する昇降テーブルと、一対の昇降用スプロケットの対向する股間領域に設けられて一対の昇降駆動用噛合チェーンのローラを誘導移動させるチェーン誘導プレートと、一対の昇降用スプロケットを駆動する駆動モータとを備え、チェーン誘導プレートのチェーン誘導領域が、昇降テーブル寄りに配設されて昇降駆動用噛合チェーンのローラを水平方向に位置決めする水平方向規制領域とこの水平方向規制領域から設置面寄りに配設されて昇降駆動用噛合チェーンのローラと非接触状態の非接触領域とで構成されている噛合チェーン式昇降装置(例えば、特許文献1参照。)がある。
また、対向配置した状態で相互に噛み合って一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となる一対の噛合チェーンと、これら一対の噛合チェーンの一方を進退自在に駆動する駆動スプロケットと、この駆動スプロケットにより駆動する一方の噛合チェーンに他方の噛合チェーンを位置決めして噛み合わせるチェーンガイドと、一対の噛合チェーンを相互に誘導するチェーン誘導プレートとを備え、チェーンガイドが駆動スプロケットの歯底円と同径のチェーン誘導面を備えているとともに、駆動スプロケットとチェーンガイドとが一対の噛合チェーンのチェーン噛み合い方向とチェーン分岐方向との間の偏向位置で相互に対向配置されて一対の噛合チェーンを進退走行させる左右対称の軌道を形成し、チェーン誘導プレートが、偏向位置の股間領域に配置されている噛合チェーン式進退作動装置(例えば、特許文献2参照。)がある。
特開2009−132483号公報(特許請求の範囲、図5及び図6) 特開2011−153030号公報(特許請求の範囲、図4)
しかしながら、前者の噛合チェーン式昇降装置では、チェーン誘導プレートのチェーン誘導領域に昇降駆動用噛合チェーンのローラと非接触状態の非接触領域を設けているため、噛合チェーンの速度変動及び振動に伴う騒音に十分に対応できないという問題があった。
また、後者の噛合チェーン式進退作動装置では、チェーンガイドが駆動スプロケットの歯底円と同径のチェーン誘導面を備えているため、噛合チェーンと駆動用スプロケットとの間にコーダルアクション(多角形運動)が生じ、このコーダルアクションに起因した噛合チェーンの速度変動及び振動が発生してスプロケット歯や噛合チェーンが摩耗し易いという問題点があった。
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、コーダルアクションによる噛合チェーンの速度変動及び振動を抑制して噛合チェーンの円滑な駆動と騒音低減を実現し、スプロケット歯及び噛合チェーンの摩耗量を少なくして駆動用スプロケットと噛合チェーンの長寿命化を達成する噛合チェーン式進退作動装置を提供することである。
請求項1に係る本発明の噛合チェーン式進退作動装置は、対向配置して噛み外した状態から互いに噛み合せることで剛直化する一対の噛合チェーンと、前記一対の噛合チェーンを進退自在に駆動する駆動用スプロケットと、前記一対の噛合チェーンの股間領域に設けて駆動用スプロケットのピッチ円に対向するとともに前記一対の噛合チェーンを噛み外した状態から噛み合わせてチェーン剛直化側スプロケット係合部分を形成するまでガイドする山型チェーンガイドとを備え、前記山型チェーンガイドのチェーンガイド面が、前記チェーン剛直化側スプロケット係合部分に含まれる噛合チェーンの連結ピンのピン軸と駆動用スプロケットの駆動軸との軸間距離より前記一対の噛合チェーンを噛み外して分岐させたチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分に含まれる噛合チェーンの連結ピンのピン軸と駆動用スプロケットの駆動軸との軸間距離を大きくするように形成されていることにより、前述した課題を解決したものである。
請求項2に係る本発明の噛合チェーン式進退作動装置は、請求項1に記載の構成に加えて、前記山型チェーンガイドのチェーンガイド面が、前記チェーン剛直化側スプロケット係合部分の中空領域に延びているチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面と前記一対の噛合チェーンの股間領域で前記チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分の軌道に沿って延びているチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面とを有し、前記チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面の曲率が、前記チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面の曲率より小さいことにより、前述した課題を解決したものである。
請求項3に係る本発明の噛合チェーン式進退作動装置は、請求項2に記載の構成に加えて、前記山型チェーンガイドのチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面及びチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面が、直線状ガイド面を介して接続されていることにより、前述した課題を解決したものである。
請求項4に係る本発明の噛合チェーン式進退作動装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記駆動用スプロケットの歯底間ピッチが、前記連結ピンのピッチより大きいことにより、前述した課題を解決したものである。
請求項1に係る本発明の噛合チェーン式進退作動装置は、対向配置して噛み外した状態から互いに噛み合せることで剛直化する一対の噛合チェーンと、一対の噛合チェーンを進退自在に駆動する駆動用スプロケットと、一対の噛合チェーンの股間領域に設けて駆動用スプロケットのピッチ円に対向するとともに一対の噛合チェーンを噛み外した状態から噛み合わせてチェーン剛直化側スプロケット係合部分を形成するまでガイドする山型チェーンガイドとを備えていることにより、山型チェーンガイドに沿った一対の噛合チェーンの進退動作に応じて被駆動体を駆動することができるばかりでなく、以下のような特有の構成に対応した格別の効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1に係る噛合チェーン式進退作動装置によれば、山型チェーンガイドのチェーンガイド面が、チェーン剛直化側スプロケット係合部分に含まれる噛合チェーンの連結ピンのピン軸と駆動用スプロケットの駆動軸との軸間距離より一対の噛合チェーンを噛み外して分岐させたチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分に含まれる噛合チェーンの連結ピンのピン軸と駆動用スプロケットの駆動軸との軸間距離を大きくするように形成されていることにより、駆動用スプロケットの歯先側と歯底側との間で生じる噛合チェーンのコーダルアクションがチェーン剛直化側スプロケット係合部分の軸間距離よりチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分の軸間距離を大きくした分だけ低減されるため、噛合チェーンの速度変動及び振動を抑制して噛合チェーンの円滑な駆動と騒音低減を実現し、この噛合チェーンの速度変動及び振動に起因するスプロケット歯及び噛合チェーンの摩耗量を少なくして駆動用スプロケットと噛合チェーンの長寿命化を達成することができる。
そして、本請求項2に係る噛合チェーン式進退作動装置によれば、請求項1に記載の噛合チェーン式進退作動装置が奏する効果に加えて、山型チェーンガイドのチェーンガイド面が、チェーン剛直化側スプロケット係合部分の中空領域に延びているチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面と一対の噛合チェーンの股間領域でチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分の軌道に沿って延びているチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面とを有し、チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面の曲率が、チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面の曲率より小さいことにより、チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面の曲率が、チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面の曲率より小さい分だけ駆動用スプロケットの歯先側と歯底側との間の噛み外れ動作が円滑に移行して急激なコーダルアクションを緩和もしくは解消するため、噛合チェーンの速度変動及び振動を一段と抑制して噛合チェーンの一層円滑な駆動と騒音低減を実現し、しかもスプロケット歯及び噛合チェーンの摩耗量を一段と少なくして駆動用スプロケットと噛合チェーンの長寿命化を達成することができる。
そして、本請求項3に係る噛合チェーン式進退作動装置によれば、請求項2に記載の噛合チェーン式進退作動装置が奏する効果に加えて、山型チェーンガイドのチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面及びチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面が直線状ガイド面を介して接続されていることにより、この直線状ガイド面がチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面とチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面との間で噛合チェーンの噛み外れ動作に伴う速度変動及び振動を遮断するため、噛合チェーンの速度変動及び振動をより一段と抑制して安定した進退動作を実現することができる。
そして、本請求項4に係る噛合チェーン式進退作動装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の噛合チェーン式進退作動装置が奏する効果に加えて、駆動用スプロケットの歯底間ピッチが連結ピンのピッチより大きいことにより、噛合チェーンに対して駆動用スプロケットの歯先から歯底をより一層滑らかに接触させて駆動用スプロケット及び噛合チェーンを係合させるため、スプロケット歯及び噛合チェーンの摩耗量をさらにより一段と少なくして駆動用スプロケットと噛合チェーンの長寿命化を達成することができる。
本発明の一実施例である噛合チェーン式進退作動装置の全体斜視図。 図1に示す駆動用スプロケットおよび噛合チェーン近傍の拡大斜視図。 噛合チェーンの分解組み立て状態と噛み外れ状態を示す斜視図。 図1に示す駆動用スプロケットおよび噛合チェーン近傍の拡大正面図。 図4に示したチェーンガイド面の説明図。 図4に対応した変形例に係る拡大正面図。
本発明の噛合チェーン式進退作動装置は、対向配置して噛み外した状態から互いに噛み合せることで剛直化する一対の噛合チェーンと、一対の噛合チェーンを進退自在に駆動する駆動用スプロケットと、一対の噛合チェーンの股間領域に設けて駆動用スプロケットのピッチ円に対向するとともに一対の噛合チェーンを噛み外した状態から噛み合わせてチェーン剛直化側スプロケット係合部分を形成するまでガイドする山型チェーンガイドとを備え、山型チェーンガイドのチェーンガイド面が、チェーン剛直化側スプロケット係合部分に含まれる噛合チェーンの連結ピンのピン軸と駆動用スプロケットの駆動軸との軸間距離より一対の噛合チェーンを噛み外して分岐させたチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分に含まれる噛合チェーンの連結ピンのピン軸と駆動用スプロケットの駆動軸との軸間距離を大きくするように形成され、噛合チェーンの速度変動及び振動を抑制して噛合チェーンの円滑な駆動と騒音低減を実現し、スプロケット歯及び噛合チェーンの摩耗量を少なくして駆動用スプロケットと噛合チェーンの長寿命化を達成するものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
例えば、本発明の噛合チェーン式進退作動装置は、駆動用スプロケットを一対の噛合チェーンの両側に一つずつ配置して一対の噛合チェーンを2つの駆動用スプロケットで駆動するものであってもよい。
また、本発明の噛合チェーン式進退作動装置に用いられる噛合チェーンは、チェーン幅方向に沿って離間配置された一対のフック状内歯とチェーン幅方向に沿って一対のフック状内歯プレートの外側に配置された一対のフック状外歯プレートとを前後一対の連結ピンによってチェーン長手方向に多数連結して構成されていればよく、ブシュを配置しないで連結ピンのみで内歯プレート及び外歯プレートを多数連結して構成された噛合チェーンでもよいし、ブシュ或いはブシュに遊嵌されたローラに駆動用スプロケットを係合させて駆動されるものであってもよい。
本発明の噛合チェーン式進退作動装置に用いられる噛合チェーンは、左右一対で配置される内歯プレートからなる内リンクユニットをチェーン幅方向に複数列接続した多列構造を有していてもよいし、単列構造を有していてもよい。
本発明の噛合チェーン式進退作動装置における「中空領域」とは、チェーン剛直化側スプロケット係合部分を構成するチェーン構成要素で囲まれた領域をいう。
より具体的には、「中空領域」は、例えば、チェーン剛直化側スプロケット係合部分を構成する内歯プレートや連結ピン等のチェーン構成要素で囲まれた筒状空間を意味する。
また、本発明の噛合チェーン式進退作動装置における「駆動用スプロケットの歯底間ピッチ」とは、駆動用スプロケットの駆動軸及び隣り合う歯底をそれぞれ結ぶ2つの直線と駆動用スプロケットのピッチ円とが交わる2つの交点を直線で結んだ長さを意味する。
また、本発明の噛合チェーン式進退作動装置における「チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面」や「チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面」は、正円の円弧を形成していてもよいし、楕円の一部を構成する曲線或いは自由曲線であってもよい。
以下、図1乃至図6に基づいて本発明の一実施例に係る噛合チェーン式進退作動装置及びその変形例を説明する。
ここで、図1は、本発明の一実施例である噛合チェーン式進退作動装置の全体斜視図であり、図2は、図1に示す駆動用スプロケットおよび噛合チェーン近傍の拡大斜視図であり、図3は、噛合チェーンの分解組み立て状態と噛み外れ状態を示す斜視図であり、図4は、図1に示す駆動用スプロケットおよび噛合チェーン近傍の拡大正面図であり、図5は、図4に示したチェーンガイド面の説明図であり、図6は、図4に対応した変形例に係る拡大正面図である。
まず、図1乃至図3を参照しながら、本実施例に係る噛合チェーン式進退作動装置100の基本的な構成を説明する。
図1乃至図3に示すように、本実施例に係る噛合チェーン式進退作動装置100は、チェーン幅方向DWに沿って離間配置された一対のフック状内歯プレート111、111とチェーン幅方向DWに沿って一対のフック状内歯プレート111、111の外側に配置された一対のフック状外歯プレート112、112とを前後一対の連結ピン113、113によってチェーン長手方向に多数連結して構成され、対向配置して噛み外した状態から互いに噛み合せることで剛直化する、すなわちチェーン剛直化方向DGに沿って一体に剛直化してチェーン剛直化側スプロケット係合部分110Gを形成する一対の噛合チェーン110L、110Rと、一対の噛合チェーン110L、110Rを進退自在に駆動する駆動用スプロケット120と、一対の噛合チェーン110L、110Rの股間領域CRに設けて駆動用スプロケット120のピッチ円120Cに対向するとともに一対の噛合チェーン110L、110Rを噛み外した状態から噛み合わせてチェーン剛直化側スプロケット係合部分110Gを形成するまでガイドする山型チェーンガイド130とを備えていることにより、山型チェーンガイド130に沿った一対の噛合チェーン110L、110Rの進退動作に応じて被駆動体Tを駆動するようになっている。
より具体的には、噛合チェーン式進退作動装置100は、図1に示すように、被駆動体Tを設置床面Gに対して垂直に進退駆動するものである。
また、噛合チェーン式進退作動装置100は、設置床面Gに据え付けたベースフレーム140と、この噛合チェーン110L、110Rの上端に固定されて一体に駆動される被駆動体Tと、駆動用スプロケット120の駆動源である駆動モータ150と、減速機160と、チェーン収納ガイド170とを備え、被駆動体Tを一対の噛合チェーン110L、110Rで直接的に支持して押し上げるようになっている。
また、駆動用スプロケット120は、噛合チェーン110Lを構成するブシュ114に係合するように設計されている。
なお、図3に示すように、本実施例における噛合チェーン110L、110Rは、左右一対で配置される内歯プレート111、111からなる内リンクユニット111Uとこの内リンクユニット111Uの外側に配置される外歯プレート112とを連結ピン113によりチェーン長手方向に多数連結して構成された多列構造を有している。
次に、図1乃至図5を参照しながら、本実施例に係る噛合チェーン式進退作動装置100の最も特徴とする装置構成の具体的な形態を詳しく説明する。
図1乃至図5に示すように、本実施例の噛合チェーン式進退作動装置100に用いた山型チェーンガイド130のチェーンガイド面130Sは、チェーン剛直化側スプロケット係合部分110Gに含まれる噛合チェーン110Lの連結ピン113のピン軸113AGと駆動用スプロケット120の駆動軸120Aとの軸間距離d1より一対の噛合チェーン110L、110Rを噛み外して分岐させたチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分110Hに含まれる噛合チェーン110Lの連結ピン113のピン軸113AGと駆動用スプロケット120の駆動軸120Aとの軸間距離d2を大きくするように形成されている。
これにより、駆動用スプロケット120の歯先側と歯底側との間で生じる噛合チェーンのコーダルアクションが、チェーン剛直化側スプロケット係合部分110Gの軸間距離d1よりチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分110Hの軸間距離d2を大きくした分だけ低減している。
より具体的に言えば、噛合チェーン110L、110Rが完全に噛み合って一体に剛直化した状態から噛合チェーン110L、110Rが相互に噛み外れる過程において、チェーン剛直部分側で駆動用スプロケット120に係合した噛合チェーン110Lが噛み外れ部分側に移動し、噛合チェーン110Lと駆動用スプロケット120との接触部が駆動用スプロケット120の先端に至った時点で噛合チェーン110Lが駆動用スプロケット120から離間し、このとき噛合チェーン110Lと駆動用スプロケット120との接触部が駆動用スプロケット120の歯底部から歯先へ連続的に移っていくため、噛合チェーン式進退作動装置100は、噛合チェーン110Lと駆動用スプロケット120のスプロケット歯との接触時におけるコーダルアクションを低減するようになっている。
なお、本実施例では、説明の便宜上、噛合チェーン110L、110Rを噛み合せた棒状部分全体をチェーン剛直化側スプロケット係合部分110Gと称しているが、チェーン剛直化側スプロケット係合部分110Gのうち本発明の効果を奏するうえで実質的に重要となる部分は、噛合チェーン110Lのうち後述するチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SGに沿った状態で駆動用スプロケット120のスプロケット歯の歯先に係合しているチェーン部分、すなわち噛合チェーン110Lのうち駆動用スプロケット120に係合した状態で完全に剛直化していない噛合チェーン110Lのチェーン部分である。
このため、本発明の「チェーン剛直化側スプロケット係合部分に含まれる噛合チェーンの連結ピン」には、チェーン剛直化側スプロケット係合部分110Gのうち駆動用スプロケット120に係合していない噛合チェーン110Lのチェーン部分を構成する連結ピンは含まれない。
また、上述した山型チェーンガイド130のチェーンガイド面130Sは、チェーン剛直化側スプロケット係合部分110Gの中空領域ERに延びているチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SGと一対の噛合チェーン110L、110Rの股間領域CRでチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分110Hの軌道に沿って延びているチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHとを有し、チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHの曲率が、チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SGの曲率より小さいこと、すなわちチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHの曲率半径RHが、チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SGの曲率半径RGより大きくなっている。
これにより、チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHの曲率が、チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SGの曲率より小さい分だけ、駆動用スプロケット120の歯先側と歯底側との間の噛み外れ動作が円滑に移行して急激なコーダルアクションを緩和している。
なお、本実施例では、それぞれ円弧状に形成されたチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SG及びチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHが曲率半径RH、RGを有しているが、チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SG及びチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHは必ずしも円弧状でなくてもよく、例えばチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SGやチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHが自由曲線で形成されてその曲率を段階的に変更したものであってもよい。
また、本実施例に係る噛合チェーン式進退作動装置100は、チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SG及びチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHが、直線状ガイド面130SSを介して接続されている。
これにより、この直線状ガイド面130SSがチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SGとチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHとの間で噛合チェーン110Lの噛み外れ動作に伴う速度変動及び振動を遮断している。
させている。
なお、本実施例では、チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SG及びチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHは、直線状ガイド面130SSを介して接続しているが、直接或いは更なる曲線状ガイド面を介して接続されていてもよい。
また、本実施例に係る噛合チェーン式進退作動装置100では、駆動用スプロケット120のピッチ円120C上における歯底間ピッチP1が、連結ピン113のピッチP2より大きく設定されている。
これにより、噛合チェーン110Lが、駆動用スプロケット120の歯先から歯により一層滑らかに接触して駆動用スプロケット120に係合する。
このようにして得られた本実施例の噛合チェーン式進退作動装置100は、山型チェーンガイド130のチェーンガイド面130Sが、チェーン剛直化側スプロケット係合部分110Gに含まれる噛合チェーン110Lの連結ピン113のピン軸113AGと駆動用スプロケット120の駆動軸120Aとの軸間距離d1より一対の噛合チェーン110L、110Rを噛み外して分岐させたチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分110Hに含まれる噛合チェーン110Lの連結ピン113のピン軸113AGと駆動用スプロケット120の駆動軸120Aとの軸間距離d2を大きく、チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHの曲率が、チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SGの曲率より小さくするように形成されているとともに、駆動用スプロケット120のピッチ円120C上における歯底間ピッチP1が、連結ピン113のピッチP2より大きく設定されていることにより、噛合チェーン110L、110Rの速度変動及び振動を抑制して噛合チェーン110L、110Rの円滑な駆動と騒音低減を実現し、スプロケット歯及び噛合チェーン110Lの摩耗量を少なくして駆動用スプロケット120と噛合チェーン110L、110Rの長寿命化を達成することができる。
そして、チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面130SG及びチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面130SHが、直線状ガイド面130SSを介して接続されていることにより、噛合チェーン110L、110Rの速度変動及び振動をより一段と抑制して安定した進退動作を実現することができるなど、その効果は甚大である。
次に、図6を参照しながら、上述した噛合チェーン式進退作動装置100の変形例を説明する。
なお、以下では、上述した噛合チェーン式進退作動装置100と共通する部分に共通の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本変形例に係る噛合チェーン式進退作動装置は、上述のチェーンガイド面130Sを形成し、駆動用スプロケット120を一対の噛合チェーン110L、110Rの両側に一つずつ配置して一対の噛合チェーン110L、110Rを2つの駆動用スプロケット120、120で駆動するものである。
これにより、本変形例に係る噛合チェーン式進退作動装置は、上述の噛合チェーン式進退作動装置100と同様に、噛合チェーン110L、110Rの速度変動及び振動を抑制して噛合チェーン110L、110Rの円滑な駆動と騒音低減を実現し、しかもスプロケット歯及び両方の噛合チェーン110L、110Rの摩耗量を少なくして長寿命化を達成するようになっている。
100 ・・・ 噛合チェーン式進退作動装置
110L、110R ・・・ 噛合チェーン
110G ・・・ チェーン剛直化側スプロケット係合部分
110H ・・・ チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分
111 ・・・ フック状内歯プレート
111U ・・・ 内リンクユニット
112 ・・・ フック状外歯プレート
113 ・・・ 連結ピン
113AG ・・・ 連結ピンのピン軸
114 ・・・ ブシュ
120 ・・・ 駆動用スプロケット
120A ・・・ 駆動用スプロケットの駆動軸
120C ・・・ 駆動用スプロケットのピッチ円
130 ・・・ 山型チェーンガイド
130S ・・・ 山型チェーンガイドのチェーンガイド面
130SG ・・・ チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面
130SH ・・・ チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面
130SS ・・・ 直線状ガイド面
140 ・・・ ベースフレーム
150 ・・・ 駆動モータ
160 ・・・ 減速機
170 ・・・ チェーン収納ガイド
DG ・・・ チェーン剛直化方向
DW ・・・ チェーン幅方向
d1 ・・・ チェーン剛直化側スプロケット係合部分に含まれる連結ピンのピン軸と駆動用スプロケットの駆動軸との軸間距離
d2 ・・・ チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分に含まれる連結ピンのピン軸と駆動用スプロケットの駆動軸との軸間距離
CR ・・・ 一対の噛合チェーンの股間領域
ER ・・・ チェーン剛直化側スプロケット係合部分の中空領域
G ・・・ 設置床面
P1 ・・・ 駆動用スプロケットの歯底間ピッチ
P2 ・・・ 連結ピンのピッチ
RG ・・・ チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面の曲率半径
RH ・・・ チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面の曲率半径
T ・・・ 被駆動体

Claims (4)

  1. 対向配置して噛み外した状態から互いに噛み合せることで剛直化する一対の噛合チェーンと、前記一対の噛合チェーンを進退自在に駆動する駆動用スプロケットと、前記一対の噛合チェーンの股間領域に設けて駆動用スプロケットのピッチ円に対向するとともに前記一対の噛合チェーンを噛み外した状態から噛み合わせてチェーン剛直化側スプロケット係合部分を形成するまでガイドする山型チェーンガイドとを備えている噛合チェーン式進退作動装置であって、
    前記山型チェーンガイドのチェーンガイド面が、前記チェーン剛直化側スプロケット係合部分に含まれる噛合チェーンの連結ピンのピン軸と駆動用スプロケットの駆動軸との軸間距離より前記一対の噛合チェーンを噛み外して分岐させたチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分に含まれる噛合チェーンの連結ピンのピン軸と駆動用スプロケットの駆動軸との軸間距離を大きくするように形成されていることを特徴とする噛合チェーン式進退作動装置。
  2. 前記山型チェーンガイドのチェーンガイド面が、前記チェーン剛直化側スプロケット係合部分の中空領域に延びているチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面と前記一対の噛合チェーンの股間領域で前記チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分の軌道に沿って延びているチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面とを有し、
    前記チェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面の曲率が、前記チェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面の曲率より小さいことを特徴とする請求項1に記載の噛合チェーン式進退作動装置。
  3. 前記山型チェーンガイドのチェーン剛直化側スプロケット係合部分用ガイド面及びチェーン噛み外れ側スプロケット係合部分用ガイド面が、直線状ガイド面を介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載の噛合チェーン式進退作動装置。
  4. 前記駆動用スプロケットの歯底間ピッチが、前記連結ピンのピッチより大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の噛合チェーン式進退作動装置。
JP2012049523A 2012-03-06 2012-03-06 噛合チェーン式進退作動装置 Pending JP2013184763A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012049523A JP2013184763A (ja) 2012-03-06 2012-03-06 噛合チェーン式進退作動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012049523A JP2013184763A (ja) 2012-03-06 2012-03-06 噛合チェーン式進退作動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013184763A true JP2013184763A (ja) 2013-09-19

Family

ID=49386552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012049523A Pending JP2013184763A (ja) 2012-03-06 2012-03-06 噛合チェーン式進退作動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013184763A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106276691A (zh) * 2016-08-23 2017-01-04 安徽恒诺机电科技有限公司 机电升降系统
JP2019099304A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 株式会社フジケンプラス 収納装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106276691A (zh) * 2016-08-23 2017-01-04 安徽恒诺机电科技有限公司 机电升降系统
JP2019099304A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 株式会社フジケンプラス 収納装置
JP2021107291A (ja) * 2017-11-30 2021-07-29 株式会社フジケンプラス 収納装置
JP7037844B2 (ja) 2017-11-30 2022-03-17 株式会社フジケンプラス 製品の収納及び排出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4897094B1 (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP4662503B2 (ja) 噛合チェーン
EP2700844B1 (en) Engagement chain unit
JP5686607B2 (ja) 昇降駆動用噛合チェーンユニット
US9255630B2 (en) Advancing/retracting actuation device with meshing chain
US20130205926A1 (en) Push chain, linear motion driving device and patient table
JP5197155B2 (ja) 噛合チェーン式昇降装置
JP2009107738A (ja) 噛合チェーン式昇降装置
JP4850964B1 (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP2013184763A (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
WO2011062190A1 (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP2011144832A (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP2012141036A (ja) 昇降駆動用噛合チェーンユニット
JP4658158B2 (ja) 噛合チェーン式昇降装置
JP6038707B2 (ja) 噛合チェーン式昇降装置
WO2011062047A1 (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP5270621B2 (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP4658109B2 (ja) 噛合チェーン式昇降装置
JP5766159B2 (ja) 噛合チェーン式昇降装置
JP2012250846A (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP5300828B2 (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP2011153030A (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP2013035615A (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP2011136843A (ja) 噛合チェーン式進退作動装置
JP5875114B2 (ja) 噛合チェーン式進退作動装置