JP2015055242A - Ohvエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの高さを抑制できる、OHVエンジンを提供する。
【解決手段】OHVエンジン24は、シリンダ54と、シリンダ54内に設けられるピストン64と、ピストン64の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフト66と、ピストン64とクランクシャフト66とを連結するコンロッド72と、クランクシャフト66に連動するカムシャフト68とを備える。クランクシャフト66側からシリンダ54を見たとき、シリンダ54は、シリンダ中心軸線Aと水平面Hとのなす角度θ1が0度より大きくかつ45度未満になるように斜め上方に傾斜し、カムシャフト68は、シリンダ中心軸線Aより下方に位置し、シリンダ中心軸線Aは、クランクシャフト66の回転軸線Bを通りシリンダ中心軸線Aと平行な線Cに対してカムシャフト68の反対側にオフセットされている。
【選択図】図3

Description

この発明はOHVエンジンに関し、より特定的には、汎用エンジンとして用いられるOHVエンジンに関する。
汎用エンジンでは、高価な燃料ポンプを設けずに燃料を供給するために、燃料タンクをエンジン上方に配置するのが一般的である。燃料タンクの位置が高いほど、燃料が充填された燃料タンクを含めたエンジンの重心が高くなるため、エンジンの振動が大きくなったり、エンジンを装置に取り付けた場合の取り回しにも影響が出てくる。よって、エンジンの高さを低くすることが求められる。そこで、シリンダを傾斜させることが考えられるが、装置へのシリンダの取付寸法が制限されるので、エンジンの水平方向の寸法(幅および奥行)も短縮することが同時に求められる。
その場合、特許文献1に記載されているような、傾斜したシリンダの下方にカムシャフトを設けたOHVエンジンは、エンジンの寸法(高さ、幅および奥行)を低減するのに有効である。
実開平3−5909号公報
しかしながら、近年、燃費向上を目的としてピストンのストロークをより長くすることが求められている。ピストンのストロークをより長くすると、シリンダも長くなるためエンジンの高さも増加するが、ピストンのストロークを長くしてもエンジンの高さを抑制することが望ましい。
それゆえにこの発明の主たる目的は、エンジンの高さを抑制できる、OHVエンジンを提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載のOHVエンジンは、シリンダと、シリンダ内に設けられるピストンと、ピストンの往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトと、ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドと、クランクシャフトに連動するカムシャフトとを備え、クランクシャフト側からシリンダを見たとき、シリンダは、シリンダの中心軸線と水平面とのなす角度θ1が0度より大きくかつ45度未満になるように斜め上方に傾斜し、カムシャフトは、シリンダの中心軸線より下方に位置し、シリンダの中心軸線は、クランクシャフトの回転軸線を通りシリンダの中心軸線と平行な線に対してカムシャフトの反対側にオフセットされていることを特徴とする。
請求項2に記載のOHVエンジンは、請求項1に記載のOHVエンジンにおいて、シリンダに設けられかつクランクシャフトおよびカムシャフトを収納するクランクケースと、クランクシャフトに設けられる駆動ギアと、カムシャフトに設けられかつ駆動ギアの回転に伴って回転する被駆動ギアとをさらに含み、カムシャフトの回転軸線は、クランクシャフトの回転軸線を通る水平面よりも下方に位置し、カムシャフトの回転軸線とクランクシャフトの回転軸線とを結ぶ直線と水平面とのなす角度θ2は0度より大きくかつ45度未満であることを特徴とする。
請求項3に記載のOHVエンジンは、請求項2に記載のOHVエンジンにおいて、角度θ1は角度θ2よりも大きいことを特徴とする。
請求項4に記載のOHVエンジンは、請求項1から3のいずれかに記載のOHVエンジンにおいて、向かって左側にクランクシャフトが位置しかつ右側にカムシャフトが位置するように当該OHVエンジンを見たとき、クランクシャフトの回転が反時計回りであることを特徴とする。
請求項1に記載のOHVエンジンでは、シリンダの中心軸線をカムシャフトの反対側にオフセットすることで、シリンダとカムシャフトとの距離を長くすることができる。したがって、シリンダとカムシャフトとが相互に干渉しない範囲で、カムシャフトとクランクシャフトとの距離(カムシャフトの回転軸線とクランクシャフトの回転軸線との距離)を変えることなくシリンダをより傾斜させることができるので、エンジンの高さを低くできる。さらに、シリンダの中心軸線と水平面とのなす角度θ1が0度より大きくかつ45度未満になるように、シリンダが傾斜することによって、シリンダのストロークをより長くした場合でも、エンジンの水平方向の長さの増加に比べてエンジンの高さの増加を抑制できる。その結果、シリンダのストロークを長くしても、エンジンの高さを抑制できる。
請求項2に記載のOHVエンジンでは、ピストンのストロークをより長くする場合、クランクウェブの外径が大きくなるので、クランクウェブとの干渉を避けるためにカムシャフトの位置をクランクシャフトから離す必要がある。この場合、カムシャフトの回転軸線とクランクシャフトの回転軸線との距離が長くなるとともにカムシャフトの被駆動ギアの(半)径が大きくなるため、カムシャフトの被駆動ギアがクランクケース内に収容されるオイルに浸漬する高さ(深さ)が増加する。被駆動ギアがオイルに浸漬する高さ(深さ)が増加した状態でオイルをかきあげると、ロス馬力が増加する。しかし、カムシャフトの回転軸線とクランクシャフトの回転軸線とを結ぶ直線と水平面とのなす角度θ2を0度より大きくかつ45度未満に設定すれば、カムシャフトの回転軸線とクランクシャフトの回転軸線との距離を長くした場合でも、水平方向の距離増加分に比べて垂直方向の距離増加分が少なくなる。そのため、水平面とオイルの液面とは平行であるから、カムシャフトの被駆動ギアにおいてオイルに浸漬する部分の表面積の増加を抑制でき、ロス馬力の増加を抑制できる。また、エンジンの高さの増加も抑制できる。
請求項3に記載のOHVエンジンでは、角度θ2が角度θ1より小さくなるようにカムシャフトの位置が制限され、カムシャフトの回転軸線はクランクシャフトの回転軸線を通る水平面に近づくようにより上方に配置される。カムシャフトが上方に配置されると、カムシャフトとクランケース内のオイルの液面との距離を稼ぐことができるので、当該オイルの液面高さを上昇させる(クランクシャフトの回転軸線を通る水平面側に近づける)ことができる。したがって、クランクケースの上下方向の寸法を小さくできる。その結果、エンジンの上下方向の寸法すなわちエンジンの高さを低減できる。
請求項4に記載のOHVエンジンでは、ピストンが上死点をやや過ぎた時点において、シリンダとピストンとによって囲まれる空間内の燃焼圧は最大となり、ピストンに対するスラスト力も大きくなる。しかし、上記のように、シリンダの中心軸線をカムシャフトの反対側にオフセットしかつクランクシャフトを反時計廻りに回転させることによって、ピストンが上死点をやや過ぎた時点でコンロッド(特に、コンロッドのクランクシャフト側)をシリンダの中心軸線に近づけることができる。すなわち、燃焼圧の高い時点におけるコンロッドとシリンダとの位置関係が、ピストンに作用するスラスト力を抑制できる位置関係となる。したがって、ピストンの摩擦が減少し、燃費が向上する。
この発明によれば、エンジンの高さを抑制できる。
この発明の一実施形態のOHVエンジンを含むエンジン発電機を左前方からみた斜視図である。 この発明の一実施形態のOHVエンジンを含むエンジン発電機を右後方からみた斜視図である。 エンジンを示す縦断面図解図である。 エンジンのクランク角とシリンダ筒内圧力との関係を示すグラフである。 (a)はシリンダをオフセットしない場合においてピストンに働く力を説明するための図解図であり、(b)はシリンダをオフセットした場合においてピストンに働く力を説明するための図解図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
図1および図2に、この発明の一実施形態のOHVエンジン(Over Head Valve Engine: 以下、「エンジン」という)24(後述)を含むエンジン発電機10を示す。この明細書では説明の便宜上、エンジン発電機10において、図1および図2に示すように、「前後方向」および「左右方向」が定義される。したがって、エンジン24が設けられている側が「前方」、発電機26(後述)が設けられている側が「後方」、操作パネル48(後述)が設けられている側が「左方」となる。
エンジン発電機10は、可搬型の発電機であり、発電機フレーム12を含む。発電機フレーム12は、前フレーム14と、後フレーム16と、上フレーム18と、一対の下フレーム20,22とを含む。前フレーム14はパイプ状かつ前面視略逆U字状に形成され、後フレーム16はパイプ状かつ後面視略逆U字状に形成され、前フレーム14と後フレーム16とは、それぞれの両端部で相互に接続される。上フレーム18は、パイプ状に形成されて前後方向に延び、前フレーム14および後フレーム16のそれぞれの左上端部を連結する。上フレーム18は把持部として機能する。下フレーム20は、板状に形成されて左右方向に延び、前フレーム14の左右両側の下部を連結する。下フレーム22は、板状に形成されて左右方向に延び、後フレーム16の左右両側の下部を連結する。
下フレーム20上にエンジン24が設けられ、下フレーム22上に発電機26が設けられる。エンジン24と発電機26とは前後方向に並べられ、エンジン24が前側、発電機26が後側にそれぞれ配置され、エンジン24のクランクシャフト66(後述)が発電機26の回転軸(図示せず)に接続される。
エンジン24は、その前側に外気を取り入れるための空気取り入れ部28を含み、空気取り入れ部28には冷却ファン(図示せず)が内蔵される。空気取り入れ部28の右方にはエアクリーナ30が設けられる。冷却ファンの駆動によって空気取り入れ部28から取り込まれた外気は、エンジン24を冷却する。また、空気取り入れ部28近傍には、リコイルスタータ32が設けられる。
エンジン24の後方でありかつ発電機26の右方には、マフラ34が設けられる。エンジン24からの排気ガスはマフラ34を介して外部へ排出される。エンジン24の下方にはキャニスタ36が設けられる。燃料タンク38とエアクリーナ30とはキャニスタ36を介して連結され、燃料タンク38からのガソリン蒸気はキャニスタ36に吸着される。
エンジン24および発電機26を上方から覆うように、燃料タンク38が設けられる。燃料タンク38には、エンジン24へ供給される燃料(この実施形態ではガソリン)が収容される。燃料タンク38の右側部は、前フレーム14および後フレーム16のそれぞれの右上端部を連結する支持フレーム40に取り付けられ、燃料タンク38の左前部および左後部はそれぞれ、ブラケット42および44を介して前フレーム14および後フレーム16に連結される。
燃料タンク38の左方には操作ボックス46が設けられる。操作ボックス46は、操作パネル48と、操作パネル48の右方に設けられかつ制御部(図示せず)等が収容されるケース50とを含む。ケース50の下方にはバッテリ52が設けられる。
このようなエンジン発電機10では、リコイルスタータ32を引くことによってクランクシャフト66が回転されエンジン24が始動される。エンジン24が始動されると発電機26の発電動作が開始される。発電機26からの電力は、操作パネル48から取り出すことができるとともにバッテリ52に蓄電できる。
図3を参照して、エンジン24について説明する。
エンジン24は、たとえば空冷式単気筒4サイクルエンジンであり、シリンダ中心軸線Aが斜め方向に傾斜した傾斜型のエンジンである。エンジン24は、シリンダ54を含む。シリンダ54は、シリンダボディ56と、シリンダボディ56の上端部に取り付けられるシリンダヘッド58とを含む。シリンダヘッド58の上端部にはシリンダヘッドカバー60が取り付けられる。シリンダボディ56の下部には、クランクケース62が設けられる。
シリンダボディ56の内周面にはシリンダライナ56aが設けられ、シリンダボディ56内にはシリンダライナ56aに対して摺動可能なピストン64が設けられる。クランクケース62内には、クランクシャフト66と、クランクシャフト66に連動するカムシャフト68とが収納される。クランクシャフト66とカムシャフト68とは略平行に配置される。カムシャフト68は、クランクシャフト66のクランクウェブ70と干渉(接触)しないように配置される。ピストン64とクランクシャフト66とはコンロッド72によって連結され、ピストン64の往復運動がクランクシャフト66によって回転運動に変換される。クランクシャフト66には駆動ギア74が設けられ、カムシャフト68には、駆動ギア74の回転に伴って回転する被駆動ギア76が設けられる。また、クランクケース62内にはバランサ78が収納され、バランサ78は、クランクシャフト66に設けられるギア80と噛み合い、振動を低減する。
シリンダボディ56からシリンダヘッド58にかけて、クランクケース62内とシリンダヘッドカバー60内のロッカアーム室82とを連通する連通路84が形成される。プッシュロッド86およびプッシュロッド86の一端部に設けられるタペット88が連通路84に挿入される。タペット88の先端部が、クランクケース62内で、カムシャフト68のカム90に当接される。プッシュロッド86の他端部は、ロッカアーム室82内に設けられるロッカアーム92に当接され、ロッカアーム92によって排気弁94が駆動される。なお、図3には図示されていないが、エンジン24内には、吸気弁駆動用のプッシュロッド、タペットおよびロッカアームが、排気弁94用のプッシュロッド86、タペット88およびロッカアーム92と略平行に設けられている。
また、コンロッド72の大端部72aにはオイルディッパ96が取り付けられ、クランクケース62内にはオイル97が収容される。オイルディッパ96によって跳ね上げられたオイル97は、直接に、またはクランクシャフト66やカムシャフト68等に当たって飛散されて、シリンダボディ56、シリンダヘッド58およびシリンダヘッドカバー60等に付与される。これによって、クランクシャフト66、カムシャフト68、シリンダボディ56およびロッカアーム92等が潤滑される。
ここで、クランクシャフト66側からシリンダボディ56を見たとき、シリンダボディ56は、シリンダ中心軸線Aと水平面Hとのなす角度θ1が0度より大きくかつ45度未満になるように斜め上方に傾斜し、カムシャフト68は、シリンダ中心軸線Aより下方に位置し、シリンダ中心軸線Aは、クランクシャフト66の回転軸線Bを通りシリンダ中心軸線Aと平行な線Cに対してカムシャフト68の反対側に距離Xだけオフセットされている。なお、水平面Hは、クランクケース62内に収容されるオイル97の液面97aと平行な面である。図3には、クランクシャフト66の回転軸線Bを通る水平面Hが示されている。
また、カムシャフト68の回転軸線Dは、クランクシャフト66の回転軸線Bを通る水平面Hよりも下方に位置し、カムシャフト68の回転軸線Dとクランクシャフト66の回転軸線Bとを結ぶ直線Eと水平面Hとのなす角度θ2は、0度より大きくかつ45度未満である。角度θ1は角度θ2よりも大きいことが好ましい。
さらに、図3に示すように、向かって左側にクランクシャフト66が位置しかつ右側にカムシャフト68が位置するように、エンジン24を見たとき、クランクシャフト66の回転は矢印Fで示すように反時計回りである。
このようなエンジン24では、シリンダ中心軸線Aをカムシャフト68の反対側にオフセットすることで、シリンダボディ56とカムシャフト68との距離を長くすることができる。したがって、シリンダボディ56とカムシャフト68とが相互に干渉しない範囲で、カムシャフト68とクランクシャフト66との距離(カムシャフト68の回転軸線Dとクランクシャフト66の回転軸線Bとの距離)を変えることなくシリンダボディ56をより傾斜させることができるので、エンジン24の高さを低くできる。さらに、シリンダ中心軸線Aと水平面Hとのなす角度θ1が0度より大きくかつ45度未満になるように、シリンダボディ56が傾斜することによって、シリンダボディ56のストロークをより長くした場合でも、エンジン24の水平方向の長さの増加に比べてエンジン24の高さの増加を抑制できる。その結果、シリンダボディ56のストロークを長くしても、エンジン24の高さを抑制できる。
一般に、OHVエンジンでは、ピストンのストロークをより長くする場合、クランクウェブの外径が大きくなるので、クランクウェブとの干渉を避けるためにカムシャフトの位置をクランクシャフトから離す必要がある。この場合、カムシャフトの回転軸線とクランクシャフトの回転軸線との距離が長くなるとともにカムシャフトの被駆動ギアの(半)径が大きくなるため、カムシャフトの被駆動ギアがクランクケース内に収容されるオイルに浸漬する高さ(深さ)が増加する。被駆動ギアがオイルに浸漬する高さ(深さ)が増加した状態でオイルをかきあげると、ロス馬力が増加する。しかし、エンジン24では、カムシャフト68の回転軸線Dとクランクシャフト66の回転軸線Bとを結ぶ直線Eと水平面Hとなす角度θ2を0度より大きくかつ45度未満に設定することによって、カムシャフト68の回転軸線Dとクランクシャフト66の回転軸線Bとの距離を長くした場合でも、水平方向の距離増加分に比べて垂直方向の距離増加分が少なくなる。そのため、水平面Hとオイル97の液面97aとは平行であるから、カムシャフト68の被駆動ギア76においてオイル97に浸漬する部分の表面積の増加を抑制でき、ロス馬力の増加を抑制できる。また、エンジン24の高さの増加も抑制できる。さらに、クランクシャフト66の回転軸線Bの位置を上げずにシリンダ中心軸線Aと平行な線Cとの距離Xを長くすれば、エンジン24の高さの増加を抑制しつつカムシャフト68の回転軸線Dとクランクシャフト66の回転軸線Bとの距離を短くできるため、カムシャフト68の被駆動ギア76の下端がオイル97の液面97aに触れない程度にカムシャフト68の被駆動ギア76の(半)径を小さくすることもできる。このようにすることによって、ロス馬力を減少できる。
エンジン24では、角度θ2が角度θ1より小さくなるようにカムシャフト68の位置が制限され、カムシャフト68の回転軸線Dはクランクシャフト66の回転軸線Bを通る水平面Hに近づくようにより上方に配置される。カムシャフト68が上方に配置されると、カムシャフト68とクランケース62内のオイル97の液面97aとの距離を稼ぐことができるので、オイル97の液面高さを上昇させる(クランクシャフト66の回転軸線Bを通る水平面H側に近づける)ことができる。したがって、クランクケース62の上下方向の寸法を小さくできる。その結果、エンジン24の上下方向の寸法すなわちエンジン24の高さを低減できる。
エンジン24では、ピストン64が上死点をやや過ぎた時点において、シリンダボディ56とピストン64とによって囲まれる空間内の燃焼圧は最大となり、ピストン64に対するスラスト力も大きくなる。しかし、上記のように、シリンダ中心軸線Aをカムシャフト68の反対側にオフセットしかつクランクシャフト66を反時計廻り(図3において矢印Fで示す)に回転させることによって、ピストン64が上死点をやや過ぎた時点でコンロッド72(特に、大端部72aの中心)をシリンダ中心軸線Aに近づけることができる。すなわち、燃焼圧の高い時点におけるコンロッド72とシリンダボディ56との位置関係が、ピストン64に作用するスラスト力を抑制できる位置関係となる。したがって、ピストン64の摩擦が減少し、燃費が向上する。
この点について、図4および図5を参照して説明する。
エンジン24において、ピストン64に作用する燃焼圧(シリンダ筒内圧力)はコンロッド72を介してクランクシャフト66を回転させる。ピストン64の上死点前に点火しても燃焼に時間がかかるので、図4に示すように、シリンダ筒内圧力のピークは上死点以降に発生する。ここで、ピストン64が上死点にある時点のクランク角とシリンダ筒内圧力のピーク時のクランク角との角度差をαとする。
図5(a)を参照して、仮にシリンダオフセットがない場合には、コンロッド反力は角度差α分のスラスト成分を有し、ピストン64へのスラスト力が発生する。この場合、ピストン64とシリンダ54との間の摩擦力が大きく、フリクションロスが発生する。
一方、図5(b)を参照して、シリンダ筒内圧力のピーク時付近におけるコンロッド72の長手方向(コンロッド72およびピストン64の接続部とコンロッド72およびクランクシャフト66の接続部とを結ぶ直線)とシリンダ中心軸線Aとが略一致または略平行となり、コンロッド反力のスラスト成分がゼロまたは小さくなるように、シリンダ54のオフセット量を設定すると、ピストン64とシリンダ54との間の摩擦力を小さくでき、フリクションロスを抑制できる。
10 エンジン発電機
24 OHVエンジン
26 発電機
54 シリンダ
62 クランクケース
64 ピストン
66 クランクシャフト
68 カムシャフト
70 クランクウェブ
72 コンロッド
74 駆動ギア
76 被駆動ギア
96 オイルディッパ
A シリンダ中心軸線
B クランクシャフトの回転軸線
C シリンダ中心軸線と平行な線
D カムシャフトの回転軸線
E 回転軸線BとDとを結ぶ直線
F クランクシャフトの回転方向
H 水平面
θ1,θ2 角度

Claims (4)

  1. シリンダと、
    前記シリンダ内に設けられるピストンと、
    前記ピストンの往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトと、
    前記ピストンと前記クランクシャフトとを連結するコンロッドと、
    前記クランクシャフトに連動するカムシャフトとを備え、
    前記クランクシャフト側から前記シリンダを見たとき、前記シリンダは、前記シリンダの中心軸線と水平面とのなす角度θ1が0度より大きくかつ45度未満になるように斜め上方に傾斜し、
    前記カムシャフトは、前記シリンダの中心軸線より下方に位置し、
    前記シリンダの中心軸線は、前記クランクシャフトの回転軸線を通り前記シリンダの中心軸線と平行な線に対して前記カムシャフトの反対側にオフセットされている、OHVエンジン。
  2. 前記シリンダに設けられかつ前記クランクシャフトおよび前記カムシャフトを収納するクランクケースと、
    前記クランクシャフトに設けられる駆動ギアと、
    前記カムシャフトに設けられかつ前記駆動ギアの回転に伴って回転する被駆動ギアとをさらに含み、
    前記カムシャフトの回転軸線は、前記クランクシャフトの回転軸線を通る水平面よりも下方に位置し、
    前記カムシャフトの回転軸線と前記クランクシャフトの回転軸線とを結ぶ直線と前記水平面とのなす角度θ2は0度より大きくかつ45度未満である、請求項1に記載のOHVエンジン。
  3. 前記角度θ1は前記角度θ2よりも大きい、請求項2に記載のOHVエンジン。
  4. 向かって左側に前記クランクシャフトが位置しかつ右側に前記カムシャフトが位置するように当該OHVエンジンを見たとき、前記クランクシャフトの回転が反時計回りである、請求項1から3のいずれかに記載のOHVエンジン。
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