JP2015055236A - Egrガス温度推定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気通路における触媒の下流から排気ガスを吸気通路に再循環させるEGR通路を備える内燃機関においてEGRガス温度を精度良く推定する。【解決手段】内燃機関の1サイクルに供給した燃料の量である供給燃料量を算出する。また、燃料の燃焼によって内燃機関で発生したトルクを算出し、燃料の燃焼によって内燃機関で発生したトルクを算出し、これに基づいて筒内で1サイクルに燃焼した燃料の量である燃焼燃料量を算出する。そして、供給燃料量と燃焼燃料量との差から未燃燃料量を算出する。さらに、燃焼燃料量に基づいて触媒の上流における排気ガスの温度である触媒上流排気ガス温度を算出する。そして、触媒上流排気ガス温度と未燃燃料量とに基づいて触媒の下流における排気ガスの温度である触媒下流排気ガス温度を算出し、触媒下流排気ガス温度に基づいてEGRガス温度を算出する。【選択図】図2
Description
本発明は、排気通路から吸気通路へ排気ガスを再循環させるEGR通路を備える内燃機関において、EGR通路における排気ガスの温度(EGRガス温度)を推定するEGRガス温度推定装置に関する。
EGR装置付きの内燃機関に対し、EGRクーラによってEGRガスを冷却することによって筒内へのEGRガスの充填量を高めるとともに筒内ガス温度を低下させ、それにより燃費を向上させたいという要望が有る。しかし、EGRガスを冷却する場合、背反として凝縮水の発生という問題が生じる。このため、EGRクーラによるEGRガスの過度の冷却は望ましくない。特許文献1には、このような課題に関連する技術が開示されている。特許文献1に開示された技術によれば、燃料噴射量から排気ガス温度を推定し、排気ガス温度からEGRガス温度を推定し、EGRガス温度に基づいてEGRクーラを制御することが行われる。
ところで、EGR装置には、排気通路における触媒の上流から排気ガスを取り出すタイプと、触媒の下流から排気ガスを取り出すタイプとが存在する。前者の場合であれば、特許文献1に記載されている通り、排気ガス温度からEGRガス温度を推定することができる。ところが、後者の場合には、簡単にはEGRガス温度を推定することはできない。なぜなら、スカベンジにより筒内から排気通路に吹き抜けた未燃燃料が触媒にて反応し、その反応で生じた熱によって触媒の上流と下流とで排気ガス温度に違いが生じてしまうからである。特許文献1に開示された技術では、触媒での未燃燃料の燃焼による排気ガス温度の上昇については考慮されていない。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、排気通路における触媒の下流から排気ガスを吸気通路に再循環させるEGR通路を備える内燃機関においてEGRガス温度を精度良く推定することのできるEGRガス温度推定装置を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明に係るEGRガス温度推定装置は、排気通路における触媒の下流から排気ガスを吸気通路に再循環させるEGR通路を備える内燃機関のEGRガス温度推定装置であって、前記内燃機関の1サイクルに筒内に供給した燃料の量である供給燃料量を算出する手段と、燃料の燃焼によって前記内燃機関で発生したトルクを算出する手段と、前記トルクに基づいて筒内で1サイクルに燃焼した燃料の量である燃焼燃料量を算出する手段と、前記供給燃料量と前記燃焼燃料量との差から未燃燃料量を算出する手段と、前記燃焼燃料量に基づいて前記触媒の上流における排気ガスの温度である触媒上流排気ガス温度を算出する手段と、前記触媒上流排気ガス温度と前記未燃燃料量とに基づいて前記触媒の下流における排気ガスの温度である触媒下流排気ガス温度を算出する手段と、前記触媒下流排気ガス温度に基づいて前記EGR通路内の排気ガスの温度であるEGRガス温度を算出する手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、スカベンジにより未燃燃料が発生しても、筒内で燃焼する燃料の減少を考慮して触媒上流における排気ガス温度が計算され、さらに、未燃燃料の触媒での反応を考慮して触媒下流における排気ガス温度が計算されることにより、EGRガス温度の推定値に含まれる誤差を抑えることができる。
図1は、本発明のEGRガス温度推定装置を適用可能な内燃機関の構成を示す図である。本実施の形態に係る内燃機関は過給器付きのガソリンエンジンである。そのエンジン本体2には、複数の気筒4(ここでは4つの気筒)が直列に備えられている。本実施の形態に係る内燃機関はいわゆる直噴エンジンであり、各気筒4には燃料を筒内に直接噴射するインジェクタ40が取り付けられている。
エンジン本体2の吸気側には、吸気マニホールド6が取り付けられている。エンジン本体2の各気筒4には、エアクリーナ12から吸気通路10に取り込まれた新気が吸気マニホールド6を介して供給される。吸気通路10におけるエアクリーナ12の下流には、スロットル14が取り付けられている。そして、吸気通路10におけるスロットル14の下流には、過給器のコンプレッサ16が取り付けられている。
エンジン本体2の排気側には、排気マニホールド8が取り付けられている。エンジン本体2の各気筒4から排気マニホールド8に排出された排気ガスは、排気通路20を介して大気中に放出される。排気通路20には、過給器のタービン18が取り付けられている。また、タービン18をバイパスするバイパス通路24がタービン18と並んで設けられている。バイパス通路24には、ウエストゲートバルブ26が取り付けられている。排気通路20におけるタービン18の下流には、排気ガスの浄化に用いられる触媒22が取り付けられている。
本実施の形態に係る内燃機関は、排気系から吸気系へ排気ガスを再循環させるEGR装置を備えている。EGR装置は、排気通路20における触媒22の下流と吸気通路10におけるコンプレッサ16の上流とをEGR通路30によって接続している。EGR通路30には、EGRガスを冷却するためのEGRクーラ34と、吸気通路10に再循環させるEGRガスの量を調整するためのEGRバルブ32とが取り付けられている。EGRクーラ34は水冷式であり、EGRクーラ34の冷却能力は冷却水温度或いは冷却水流量を調整することによって制御することができる。
本実施の形態では、EGRガス温度推定装置は内燃機関を制御するECU(Electronic Control Unit)100の機能の一部として実現される。ECU100には、内燃機関の各所に取り付けられた各種のセンサから、内燃機関の運転状態や運転条件に関する様々な情報や信号が入力される。具体的には、エンジン本体2に取り付けられたクランク角センサ50からクランクの位相情報が入力される。各気筒4に取り付けられた筒内圧センサ52からは各気筒4の筒内圧に応じた信号が入力される。触媒22の上流に取り付けられたA/Fセンサ54からは触媒22に流れこむ排気ガスの空燃比に応じた信号が入力され、触媒22の下流に取り付けられたA/Fセンサ56からは触媒22を通過した排気ガスの空燃比に応じた信号が入力される。これらの他にも、内燃機関には、吸気通路10の入口付近に取り付けられたエアフローメータ58をはじめとして様々なセンサが取り付けられている。ECU100は、これらのセンサから入力される情報や信号に基づいて、所定の制御プログラムに従ってインジェクタ40やスロットル14等の各種のアクチュエータを制御する。ECU100によって制御されるアクチュエータには、EGRクーラ34に流れる冷却水の温度或いは流量を変化させることによってEGRクーラ34の冷却効率を調整できるアクチュエータが含まれている。
図2は、EGRガス温度推定装置としてのECU100によって実行されるルーチンを示すフローチャートである。このルーチンはECU100の制御プログラムの一つである。メモリに記憶された制御プログラムがプロセッサによって読み出されて実行されることにより、本発明のEGRガス温度推定装置としての機能がECU100に与えられる。以下、このルーチンについて順に説明する。
ステップS1では、ECU100は、クランク角センサ50の信号から出力値を取得し、出力値から得られるクランクの位相情報と取得時間とに基づいてクランク回転速度と回転角速度をそれぞれ算出する。
ステップS2では、ECU100は、ステップS1で算出したクランク回転速度と回転角速度とに基づいて、燃料の燃焼によって内燃機関で発生している実トルクの推定値を算出する。
ステップS3では、ECU100は、ステップS2で算出した実トルクから筒内で1サイクルに燃焼した燃料の量である燃焼燃料量を算出する。
ステップS4では、ECU100は、インジェクタ40に対する通電時間から筒内に1サイクルに供給した燃料の量である供給燃料量(燃料噴射量)を算出する。
ステップS5では、ECU100は、ステップS3で算出した燃焼燃料量に基づいて気筒4から排出される排気ガス(エンジン出ガス)の温度を算出する。また、ECU100は、ステップS4で算出した供給燃焼燃料量とステップS3で算出した燃焼燃料量との差から、エンジン出ガス中の未燃燃料量を算出する。
なお、ECU100がステップS5で算出する排気ガス温度は、本発明のEGRガス温度推定装置により算出される触媒上流排気ガス温度に相当する。また、ECU100がステップS5で算出する未燃燃料量は、本発明のEGRガス温度推定装置により算出される未燃燃料量に相当する。
ステップS6では、ECU100は、触媒22の上流に取り付けられたA/Fセンサ54の信号から出力値を取得する。この出力値は触媒22を通過する前の排気ガスの空燃比に対応している。
ステップS7では、ECU100は、ステップS6で取得したA/Fセンサ54の出力値より、触媒22を通過する前の排気ガスに含まれる未燃燃料量を算出する。次に、ステップS5で算出した未燃燃料量と本ステップで算出した未燃燃料量との差から、排気通路20内で燃焼した燃料の量を算出する。そして、排気通路20内で燃焼した燃料の量とステップS5で算出した排気ガス温度とに基づいて、触媒22を通過する前の排気ガス温度(触媒前排気ガス温度)を算出する。
ステップS8では、ECU100は、触媒22の下流に取り付けられたA/Fセンサ56の信号から出力値を取得する。この出力値は触媒22を通過後の排気ガスの空燃比に対応している。
ステップS9では、ECU100は、ステップS6で取得したA/Fセンサ54の出力値とステップS8で取得したA/Fセンサ56の出力値との差分より、触媒22で反応した燃料の量を算出する。そして、触媒22で反応した燃料の量とステップS7で算出した触媒前排気ガス温度とに基づいて、触媒22を通過後の排気ガス温度(触媒後排気ガス温度)を算出する。触媒22での燃料の反応によって生じた熱により、触媒後排気ガス温度は触媒前排気ガス温度よりも高くなっている。また、ECU100は、ステップS8で取得したA/Fセンサ56の出力値より、触媒22を通過後の排気ガスに含まれる未燃燃料量を算出する。
なお、ECU100がステップS9で算出する排気ガス温度は、本発明のEGRガス温度推定装置により算出される触媒下流排気ガス温度に相当している。ステップS6からステップS9までの処理は、一つの処理、すなわち、ステップS5で算出した触媒上流排気ガス温度と未燃燃料量とに基づいて触媒下流排気ガス温度を算出する処理としてまとめてもよい。
ステップS10では、ECU100は、ステップS9で算出した触媒後排気ガス温度と未燃燃料量とに基づいて、EGRクーラ34に流れ込むEGRガスの温度を算出する。
ステップS11では、ECU100は、EGRクーラ34の温度、すなわち、EGRクーラ34を通過後のEGRガスの温度の目標値を取得する。
ステップS12では、ECU100は、ステップS10で算出したEGRガス温度とステップS11で取得したEGRガス温度目標値との差分より、EGRクーラ34の冷却効率を調整するアクチュエータの制御量の指示値を決定する。
以上のルーチンでは、スカベンジにより未燃燃料が発生する状況において、筒内で燃焼する燃料の減少を考慮して触媒22の上流における排気ガス温度が計算され、さらに、未燃燃料の触媒22での反応を考慮して触媒下流における排気ガス温度が計算される。これによれば、EGRガス温度の推定値に含まれる誤差を抑えることができるので、EGRクーラ34の冷却効率の調整をより適切に行うことが可能となる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、図3は、上述の実施の形態の変形例におけるルーチンを示している。このルーチンでは、図2に示すルーチンのステップS1及びステップS2の処理に代えてステップS1′及びステップS2′の処理が実行される。ステップS1′では、ECU100は、筒内圧センサ52の出力値とクランク角センサ50の出力値とを取得する。ステップS2′では、ECU100は、筒内圧センサ52の出力値から得られる筒内圧力とクランク角センサ50の出力値から得られるクランク位相とに基づいて、燃料の燃焼によって内燃機関で発生している実トルクの推定値を算出する。
また、上述の実施の形態では過給器付き内燃機関に本発明のEGRガス温度推定装置を適用するが、本発明のEGRガス温度推定装置は自然吸気の内燃機関に適用可能である。また、本発明のEGRガス温度推定装置は、ガソリンエンジンだけでなくディーゼルエンジンにも適用することができるし、直噴エンジンだけでなくポート噴射エンジンにも適用することができる。
2 エンジン本体
4 気筒
6 吸気マニホールド
8 排気マニホールド
10 吸気通路
20 排気通路
22 触媒
30 EGR通路
34 EGRクーラ
40 インジェクタ
50 クランク角センサ
52 筒内圧センサ
54,56 A/Fセンサ
100 ECU
4 気筒
6 吸気マニホールド
8 排気マニホールド
10 吸気通路
20 排気通路
22 触媒
30 EGR通路
34 EGRクーラ
40 インジェクタ
50 クランク角センサ
52 筒内圧センサ
54,56 A/Fセンサ
100 ECU
Claims (1)
- 排気通路における触媒の下流から排気ガスを吸気通路に再循環させるEGR通路を備える内燃機関のEGRガス温度推定装置であって、
前記内燃機関の1サイクルに供給した燃料の量である供給燃料量を算出する手段と、
燃料の燃焼によって前記内燃機関で発生したトルクを算出する手段と、
前記トルクに基づいて筒内で1サイクルに燃焼した燃料の量である燃焼燃料量を算出する手段と、
前記供給燃料量と前記燃焼燃料量との差から未燃燃料量を算出する手段と、
前記燃焼燃料量に基づいて前記触媒の上流における排気ガスの温度である触媒上流排気ガス温度を算出する手段と、
前記触媒上流排気ガス温度と前記未燃燃料量とに基づいて前記触媒の下流における排気ガスの温度である触媒下流排気ガス温度を算出する手段と、
前記触媒下流排気ガス温度に基づいて前記EGR通路内の排気ガスの温度であるEGRガス温度を算出する手段と、
を備えることを特徴とするEGRガス温度推定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013190858A JP2015055236A (ja) | 2013-09-13 | 2013-09-13 | Egrガス温度推定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013190858A JP2015055236A (ja) | 2013-09-13 | 2013-09-13 | Egrガス温度推定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015055236A true JP2015055236A (ja) | 2015-03-23 |
Family
ID=52819810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013190858A Pending JP2015055236A (ja) | 2013-09-13 | 2013-09-13 | Egrガス温度推定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015055236A (ja) |
-
2013
- 2013-09-13 JP JP2013190858A patent/JP2015055236A/ja active Pending
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