JP2015053375A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】合成樹脂製のケースにメッキを施して電磁シールド層を設けるものにおいて、メッキ剥がれに起因する回路基板への悪影響を防止する。【解決手段】電子機器11は、合成樹脂製の上ケース14と下ケース15との間に回路基板13を備える。回路基板13の上面に、グランドパターン19に接続されたコンタクト部品20を実装する。上ケース14の内面のほぼ全域に、メッキを施すことにより電磁シールド層18を形成する。上ケース14に、下方に凸状に延びて回路基板13に面接触する当接部17を一体に設ける。当接部17の先端部の中心部に凹部17bを設け、その内面に、コンタクト部品20が接触する接続部21をメッキにより設ける。当接部17の先端面の凹部17bの外周側は、メッキが施されていない非導電部17aとされている。【選択図】図1
Description
本発明は、例えば車両に搭載される車載用電子機器などの電子機器に関する。
例えば自動車に組込まれる車載用の電子機器として、カーナビゲーション装置の本体ユニット(ナビECU)がある。この種の電子機器は、筐体内に制御回路(マイコン)や電源回路等を実装した回路基板を備えて構成されるのであるが、内部からの電磁ノイズの漏洩や、外部からの電磁ノイズの侵入を防ぐために、筐体に電磁ノイズの遮断用の電磁シールド機能を設けることが行われる。
この種の電子機器の第1の従来例として、図6に示すような電子機器1がある。この電子機器1は、上ケース2と下ケース3とからなる筐体内に、回路基板4を備えて構成されているのであるが、電磁シールドを行う手段として、上ケース2及び下ケース3を金属製としている。この場合、回路基板4のグランドパターン4aが、例えば上ケース2に電気的に接続されるように、回路基板4は、上ケース2のボス部2aに対し、ねじ5により取付けられるものとなっていた。ところが、このように金属製の筐体2,3を採用したものでは、重量が重く、コスト高となる問題点があった。
そこで、第2の従来例として、図7に示す電子機器6のように、上ケース7と下ケース8とからなる筐体を、共に合成樹脂製とし、そのうち上ケース7の内面(下面全体)に、例えば銅等の金属メッキ9を施すことにより、電磁シールドを行うものが知られている(例えば特許文献1参照)。この場合も、回路基板4のグランドパターン4aを金属メッキ9に電気的に接続して電磁シールド効果を高めるように、上ケース7の内面側に一体に形成されたボス部7aにも金属メッキ9を施し、そのボス部7aの先端を、グランドパターン4aに接触させるようにしている。
しかしながら、上記第2の従来例の電子機器6では、例えば車両の振動に伴い、ボス部7aの先端面と回路基板4の上面(グランドパターン4a)とが擦れるようになり、ボス部7aの先端面に施されていたメッキが剥れ落ちることがある。剥れたメッキ片が回路基板4上に落ちると、誤動作の発生を招くといった悪影響が考えられる。
尚、特許文献1では、合成樹脂製のケースにメッキを施すことに代えて、ケース自体を導電性樹脂から構成することを提案している。しかし、ケースが擦れて導電性樹脂が削られたような場合も、メッキの剥がれ落ちと同様の問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、合成樹脂製のケースにメッキを施して電磁シールド層を設けるものにおいて、メッキ剥がれに起因する回路基板への悪影響を防止することができる電子機器を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の電子機器は、合成樹脂製のケースにメッキを施して電磁シールド層を設けるものにおいて、ケースには、回路基板の実装面に先端が面接触する凸状の当接部が一体に設けられており、前記当接部の先端の中心部に、前記電磁シールド層と前記回路基板のグランドパターンとを電気的に接続するための接続部が設けられていると共に、該当接部の先端面には、前記接続部の外側に位置して、前記メッキが施されていない非導電部が設けられているところに特徴を有する。
上記構成によれば、ケースにメッキにより設けられた電磁シールド層によって、電磁ノイズに対するシールド効果が得られる。その際、回路基板のグランドパターンが、ケースの当接部に設けられた接続部を介して電磁シールド層に電気的に接続されることにより、電磁シールド効果をより高めることができる。このとき、ケースは合成樹脂製なので、金属製のものに比べて、軽量で比較的安価に済ませることができる。
そして、ケースに一体に設けられた当接部の先端が、回路基板の実装面に面接触している事情があるが、当接部の先端は、中心部にのみ接続部が設けられ、その外側にメッキが施されていない非導電部が設けられている。そのため、当接部の先端面と回路基板の実装面との間で擦れがあってメッキ剥れが生じたとしても、メッキ片等の導体が当接部の外側に流出することはない。また、非導電部においてメッキ剥れが発生しないことは勿論である。従って、本発明の電子機器によれば、合成樹脂製のケースにメッキを施して電磁シールド層を設けるものにおいて、メッキ剥がれに起因する回路基板への悪影響を防止することができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化したいくつかの実施例について、図1〜図5を参照しながら順に説明する。尚、以下に述べる各実施例は、本発明を、車載用の電子機器、例えばカーナビゲーション装置の本体ユニット(ナビECU)に適用している。
(1)第1の実施例
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施例(請求項1,2,6に対応)について述べる。図1は、本実施例に係る電子機器11(ナビECU)の全体構成を示している。この電子機器11は、全体としてやや薄型の矩形箱状をなす筐体12内に、矩形状の回路基板13を収容して構成される。図1(b)に示すように、前記筐体12は、該筐体12を上下に二分割するように、前記回路基板13の上面を覆うケースとしての上ケース14と、下ケース15とを連結して構成されている。これら上ケース14及び下ケース15は、共に合成樹脂製とされている。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施例(請求項1,2,6に対応)について述べる。図1は、本実施例に係る電子機器11(ナビECU)の全体構成を示している。この電子機器11は、全体としてやや薄型の矩形箱状をなす筐体12内に、矩形状の回路基板13を収容して構成される。図1(b)に示すように、前記筐体12は、該筐体12を上下に二分割するように、前記回路基板13の上面を覆うケースとしての上ケース14と、下ケース15とを連結して構成されている。これら上ケース14及び下ケース15は、共に合成樹脂製とされている。
そのうち下ケース15は、上面が開放した薄型矩形箱状をなし、その内部には、4つの隅部(コーナー部)の近傍に位置して、底壁部から上方に延びるようにして、前記回路基板13の下面側を受ける円柱状のボス部16が一体に形成されている。前記上ケース14は、下面が開放した薄型矩形箱状をなし、その内部には、前記ボス部16に対応した4つの隅部に位置して、上壁部から下方に凸状に延びる当接部17が一体に形成されている。そして、上ケース14の内面(上壁部の下面及び周壁部の内面)のほぼ全域には、例えば銅のメッキ(無電解メッキ)を施すことにより、電磁シールド層18が形成されている。前記当接部17(及び電磁シールド層18)の詳細については後述する。
前記回路基板13の上面には、図示は省略するが、制御回路や電源回路等を構成する多数個の電子部品が実装され、実装面とされている。このとき、図2にも示すように、回路基板13の上面(実装面)のうち、4つの隅部(コーナー部)部分、つまり前記当接部17に対応する部分には、グランド電位となるグランドパターン19が形成されていると共に、そのグランドパターン19に接続されたコンタクト部品20が実装されている。このコンタクト部品20は、例えばオンボードコンタクト(登録商標)と称されるもので、図2に示すように、箱状の本体部20aの上面に、ばねにより上方に付勢されたピン状の接点部20bを上方に延びて有している。
詳しく図示はしないが、前記上ケース14の周壁部には、下端部に位置して複数個の係合爪が設けられており、前記下ケース15の外周壁部には、前記各係合爪が係合する係合凹部が形成されている。これにより、上ケース14と下ケース15とが係合により連結され、この連結状態では、ボス部16と当接部17との間に挟まれるようにして、前記回路基板13が保持(固定)される。このとき、次に述べるように、前記コンタクト部品20の接点20bが、前記電磁シールド層18に電気的に接続されるようになっている。
さて、前記上ケース14の当接部17部分について、図2も参照して詳述する。図2は、上記した当接部17の前記回路基板13との接触部分のひとつを拡大して示しており、この当接部17は、例えば、下方に行くほど次第に径小となるような緩やかなテーパ状をなす円柱状に構成されている。この当接部17の外周面部にも、前記電磁シールド層18が設けられている。この当接部17の先端面(下面)は、円形状をなし、回路基板13の上面(実装面)に面接触する。このとき、当接部17の先端部の中心部に位置して、前記グランドパターン19に電気的に接続される接続部21が設けられると共に、その外側に、メッキが施されていない非導電部17aが設けられている。
より具体的には、前記当接部17の先端の中心部には、下面で開口し(上方に向けて凹み)、前記コンタクト部品20が収容される(被さる)ような断面円形の凹部17bが形成されている。前記非導電部17aは、当接部17の先端面に前記凹部17aの下端開口部の外周を囲むリング状に形成されていることになる。そして、この凹部17bの内面には、下部を除く部分に、前記コンタクト部品20の接点部20bが弾性的に接触する接続部21が設けられている。この接続部21は、メッキにより前記電磁シールド層18と一体的に設けられている。凹部17bの内面の接続部21と、当接部17の外周面の電磁シールド層18とが、ピン状の接続導体22により電気的に接続されている。
次に、上記構成の作用について述べる。上記構成の電子機器11においては、回路基板13上の電子回路から発生した電磁ノイズが周囲に悪影響を与えたり、外部からの電磁ノイズが回路基板13に侵入して悪影響を及ぼしたりする虞がある。本実施例では、上ケース14の内面にメッキにより電磁シールド層18が設けられているので、電磁ノイズに対するシールド効果が得られる。このとき、電磁シールド層18と回路基板13上のグランドパターン19とが電気的に接続されているので、より効果的となる。特に本実施例では、コンタクト部品20を用いたことにより、グランドパターン19と接続部21ひいては電磁シールド層18とを確実に電気的接続することができる。
また、本実施例では、筐体12(上ケース14)を合成樹脂製としたので、金属製のものに比べて、軽量で、比較的安価に製造することができる。上ケース14に対するメッキによる電磁シールド層18の形成も、容易に行うことができることは勿論である。上ケース14と下ケース15とを係合により連結すると共に、当接部17と下ケース15のボス部16との間で回路基板13を挟んで保持する構成としたので、ねじ等の別部品が不要となり、組付けも容易で、安価に済ませることができる。
ところで、上記電子機器12においては、例えば車両の走行時の振動等により、回路基板13の実装面に面接触している当接部17の先端面が擦れることがある。この擦れにより、もしメッキ剥れなどが生ずると、剥れた金属製のメッキ片が、回路基板13の実装面に付着し、回路に悪影響を及ぼす虞が考えられる。
ところが、本実施例では、当接部17の先端は、中心部(凹部17bの奥部の内面)にのみ接続部21が設けられ、その外側にメッキが施されていない非導電部17aが設けられている。そのため、当接部17の先端面と回路基板13の実装面との間で擦れがあったとしても、擦れるのはメッキが形成されていない非導電部17aなので、メッキ剥れが発生することはない。また、もしコンタクト部品20の接点部20bが接続部21に擦れてメッキが剥れることがあっても、剥れたメッキ片は凹部17b内に止まり、当接部17の外側に流出することはないので、回路基板13に悪影響を与えることはない。
このように本実施例によれば、合成樹脂製の上ケース14にメッキを施して電磁シールド層18を設ける構成の電子機器11にあって、上ケース14に一体に設けられ回路基板13に面接触する当接部17の先端の中心部に、電磁シールド層18と回路基板13のグランドパターン19とを電気的に接続するための接続部21が設けられていると共に該当接部17の先端面に、凹部17bの外側に位置して、メッキが施されていない非導電部17aが設けられているので、メッキ剥がれに起因する回路基板13への悪影響を防止することができるという優れた効果を奏する。
(2)第2の実施例
次に、図3を参照して、本発明の第2の実施例(請求項3,4に対応)について述べる。尚、以下に述べる第2〜第4の実施例において、上記第1の実施例と同一部分については、同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
次に、図3を参照して、本発明の第2の実施例(請求項3,4に対応)について述べる。尚、以下に述べる第2〜第4の実施例において、上記第1の実施例と同一部分については、同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
図3に示すように、第2の実施例に係る電子機器31は、合成樹脂製の筐体32内に、回路基板13を備えて構成されている。前記筐体12は、共に合成樹脂製の上ケース(ケース)33と、下ケース15とを連結して構成されている。下ケース15には、回路基板13の下面を受ける例えば4個のボス部16が一体に形成されている。前記回路基板13の上面(実装面)には、4つのコーナー部分に位置してグランドパターン19が形成されている。
前記上ケース33の内面(上壁部の下面及び周壁部の内面)のほぼ全域には、例えば銅のメッキを施すことにより、電磁シールド層34が形成されている。そして、この上ケース33には、上壁部から下方に凸状に延び、先端(下端)が回路基板13の上面に面接触する当接部35が一体に設けられている。本実施例では、当接部35は、前記回路基板13の図で左辺部及び右辺部に沿って、前後方向に延びるように、2本が壁状に設けられている。
このとき、前記各当接部35の先端部(下端部)には、厚み方向(図で左右方向)の中心部に位置して、前後方向に延びる凹部35bが形成されていると共に、その凹部35b内には導電性ゲル36が収容されている。当接部35の先端面には、前記凹部35bの左右両側(外側)に位置してメッキが形成されていない非導電部35aが設けられている。凹部35b内の導電性ゲル36と、当接部35の外面の電磁シールド層34とは、ピン状の接続導体37により電気的に接続されている。これにて、凹部35b内の導電性ゲル36により、接続部が構成されている。
本実施例においても、前記上ケース33と下ケース15とは、図示しない係合爪と係合凹部との係合によって連結される。この連結状態では、ボス部16と当接部35との間に挟まれるようにして、回路基板13が保持(固定)される。このとき、当接部35の凹部35b内に収容された導電性ゲル36が、前記回路基板13のグランドパターン19に接触することにより、前記グランドパターン19が導電性ゲル36(接続部)を介して電磁シールド層34に電気的に接続されるようになっている。
このような第2の実施例によっても、上ケース33の内面にメッキにより電磁シールド層34が設けられ、電磁シールド層34と回路基板13上のグランドパターン19とが電気的に接続されているので、電磁ノイズに対する優れたシールド効果が得られる。導電性ゲル36から構成される接続部を介して、確実にグランドパターン19と電磁シールド層34とを電気的に接続することができる。
そして、当接部35の先端面は、中心部にのみ接続部(導電性ゲル36)が設けられ、その外側にメッキが施されていない非導電部35aが設けられている。そのため、当接部35の先端面と回路基板13の実装面との間で擦れがあったとしても、擦れるのはメッキが形成されていない非導電部35aなので、メッキ剥れが発生することはない。導電性ゲル36は、擦れて剥れるといった現象が発生することはなく、また、導電性ゲル36は凹部35b内に止まり、非導電部35aを越えて外部に流出することもない。
従って、この第2の実施例によっても、上記第1の実施例と同様に、合成樹脂製の上ケース33にメッキを施して電磁シールド層34を設ける構成の電子機器31にあって、メッキ剥がれに起因する回路基板13への悪影響を防止することができるという優れた効果を奏する。
(3)第3の実施例
図4は、第3の実施例(請求項5に対応)を示している。この第3の実施例に係る電子機器41が、上記第1の実施例の電子機器11と異なるところは、筐体42の上部を構成するケースとしての上ケース43に、当接部17を設けることに加えて、更に、第2の当接部44を設けるようにした点にある。
図4は、第3の実施例(請求項5に対応)を示している。この第3の実施例に係る電子機器41が、上記第1の実施例の電子機器11と異なるところは、筐体42の上部を構成するケースとしての上ケース43に、当接部17を設けることに加えて、更に、第2の当接部44を設けるようにした点にある。
即ち、前記上ケース43には、内面のほぼ全体に渡って電磁シールド層45が設けられていると共に、4カ所のコーナー部に位置して当接部17が設けられている。それら当接部17には、凹部17bが形成されると共にその内面に接続部21が形成され、先端面の外周側には非導電部17aが形成されている。上ケース43と下ケース15とは、係合により連結され、この連結状態では、下ケース15のボス部16と当接部17との間に挟まれるようにして、回路基板13が保持(固定)される。
前記回路基板13の実装面(図で上面)には、当接部17に対応した4カ所に位置してグランドパターン19が形成されていると共に、コンタクト部品20が実装されている。それに加えて、本実施例では、回路基板13の実装面には、左右方向中央部の後部寄り部分に位置して、例えば、ノイズ発生の虞のあるIC等の電子部品46が実装されている。その近傍にも、前記グランドパターン19とは別に第2のグランドパターン47が形成されている。
そして本実施例では、前記上ケース43には、第2の当接部44が一体に設けられている。この第2の当接部44は、上ケース43の上壁部から下方に凸となり、先端(下端)面が回路基板13の上面に当接する壁状をなすと共に、前記電子部品46の実装領域を四角く囲むような矩形枠状に形成されている。尚、前記回路基板13上の第2のグランドパターン47は、第2の当接部44のどこかが当接する部分に位置して設けられている。
前記第2の当接部44の先端部(下端部)には、壁の厚み方向の中心部に位置して、全周に延びる凹部44bが形成されていると共に、その凹部44b内には導電性ゲル48が収容されている。当接部44の先端面には、前記凹部44bの両側(枠の内側及び外側)に位置してメッキが形成されていない非導電部44aが設けられている。凹部44b内の導電性ゲル48と、当接部44の外面の電磁シールド層45とは電気的に接続され、導電性ゲル48が接続部としての機能を果たす。
このような第3の実施例によれば、上記第1の実施例と同様の構成の当接部17等を設けたことにより、合成樹脂製の上ケース43にメッキを施して電磁シールド層45を設ける構成の電子機器41にあって、メッキ剥がれに起因する回路基板13への悪影響を防止することができるという優れた効果を奏する。それに加え、回路基板13の電子部品46の実装領域を枠状に囲むような壁状に第2の当接部44を設けるようにしたので、第2の当接部44で囲まれた部分、つまり電磁ノイズの発生しやすい電子部品46の実装部分(或いは外部からの電磁ノイズの侵入を確実に阻止したい部分)に対する電磁シールドを、より効果的に行うことが可能となる。
(4)第4の実施例、その他の実施例
図5は、第4の実施例(請求項7に対応)を示している。この第4の実施例に係る電子機器51が、上記第2の実施例の電子機器31と異なる点は、筐体52を構成する下ケース53を、合成樹脂製でなく金属製(例えばアルミニウム製)とした構成にある。この場合、下ケース53は、回路基板13の下面を受けるボス部54を一体に有し、該回路基板13に熱的に接続されている。また、下ケース53は、上ケース33との係合(連結)部分を介して、電磁シールド層34と電気的にも接続状態とされている。
図5は、第4の実施例(請求項7に対応)を示している。この第4の実施例に係る電子機器51が、上記第2の実施例の電子機器31と異なる点は、筐体52を構成する下ケース53を、合成樹脂製でなく金属製(例えばアルミニウム製)とした構成にある。この場合、下ケース53は、回路基板13の下面を受けるボス部54を一体に有し、該回路基板13に熱的に接続されている。また、下ケース53は、上ケース33との係合(連結)部分を介して、電磁シールド層34と電気的にも接続状態とされている。
これによれば、上記第2の実施例と同様の効果に加えて、回路基板13から下ケース53を介して外部に放熱することができ、回路基板13に発熱部品を実装している場合の放熱効果を高いものとすることができる。また、回路基板13の下面側に対する電磁シールド効果が得られる。尚、下ケース53については重くなるが、少なくとも上ケース33については合成樹脂製であるため、筐体52全体を金属製とする場合に比べ、軽量、安価に済ませることができることは勿論である。
尚、上記各実施例では、本発明をカーナビゲーション装置の本体ユニット(ナビECU)に適用するようにしたが、他にも、CD音楽やDVD映像を再生するカーオーディオ装置など、回路基板を筐体内に有する電子機器全般に適用することができる。コンタクト部品としても、オンボードコンタクトに限らず、単純な金属製のばね状の部材(板ばね或いはコイルばね)であっても良い。その他、筐体の連結に一部ねじ止め等を採用するようにしても良く、また筐体や回路基板の形状や構造などについても様々な変形が可能である等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、11,31,41,51は電子機器、12、32,42,52は筐体、13は回路基板、14,33,43は上ケース(ケース)、15,53は下ケース、17、35は当接部、17a、35aは非導電部、17b、35bは凹部、18,34,45は電磁シールド層、19はグランドパターン、20はコンタクト部品、21は接続部、36、48は導電性ゲル(接続部)、44は第2の当接部、44aは非導電部、44bは凹部、46は電子部品、47は第2のグランドパターンを示す。
Claims (7)
- 回路基板と、前記回路基板の実装面を覆う合成樹脂製のケースとを備えると共に、前記ケースの内面にメッキを施すことにより電磁シールド層を設けるようにした電子機器であって、
前記ケースには、前記回路基板の実装面に先端が面接触する凸状の当接部が一体に設けられており、
前記当接部の先端の中心部に、前記電磁シールド層と前記回路基板のグランドパターンとを電気的に接続するための接続部が設けられていると共に、該当接部の先端面には、前記接続部の外側に位置して、前記メッキが施されていない非導電部が設けられていることを特徴とする電子機器。 - 前記回路基板の実装面には、前記グランドパターンに接続されたコンタクト部品が実装されており、
前記当接部の先端の中心部には、前記コンタクト部品が収容されるような凹部が形成されていると共に、前記凹部の奥部の内面に前記電磁シールド層と一体にメッキが施されていることにより、前記コンタクト部品が接触する前記接続部が構成されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記当接部の先端の中心部に、凹部が形成されると共にその凹部内に導電性ゲルが収容され、その導電性ゲルが前記回路基板のグランドパターンに接触することにより、前記接続部が構成されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 前記当接部は、前記回路基板の辺部に沿って延びるような壁状をなし、その壁の厚み方向の中央部に前記凹部が形成されており、その凹部の両側に前記非導電部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
- 前記当接部は、前記回路基板の実装面の所定領域を枠状に囲むような壁状をなしその壁の厚み方向の中央部に前記凹部が形成されており、その凹部の両側に前記非導電部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
- 前記回路基板の実装面とは反対側には、前記ケースと係合により連結される下ケースが設けられ、それらケースと下ケースとの連結状態では、前記当接部と該下ケースとの間で前記回路基板が挟まれて保持されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電子機器。
- 前記下ケースは、金属製であり、前記回路基板に熱的に接続されることを特徴とする請求項6記載の電子機器。
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