JP6357878B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発熱素子が筐体内に収容される電子装置に関するものである。
一般に、車室内搭載のエンジン制御ECU等の電子装置では、埃による回路のショート防止や人が触るのを防ぐために、回路基板を筐体内に収容して保護している。そして、このように回路基板を保護する筐体として、コストダウンや軽量化を目的として、樹脂製の筐体を採用することができる。樹脂製の筐体は金属製の筐体よりも放熱性能が劣る。そのため、回路基板に実装されるトランジスタ等の発熱素子の発熱を抑制し、電子装置を保証温度以下で使用するために、複雑な制御がなく発熱量が比較的小さい仕様となる電子装置に適用していた。
近年、新興国や先進国の廉価車においてもCO削減等の環境対応が必要になり、アイドルストップの制御等、電子装置の高機能化が進んでいる。このような高機能な電子装置では、従来より発熱量が大きくなるため、さらなる高放熱化が必要となる。例えば、さらなる高放熱化として、金属製の筐体を採用し放熱ゲル等を介して発熱素子の熱を筐体に放熱する構成を採用することができる。
また、放熱性を向上させる構成として、例えば、下記特許文献1に開示される電子装置が知られている。この電子装置は、筐体の内部に発熱部品が実装されたプリント基板が収容されており、発熱部品の基板取付け面と反対側の面に取付けられる伝熱板が筐体の外部に突出するように形成されている。そして、筐体から突出した伝熱板の端部がスプリングによりヒートシンクに形成された凹部に押圧されることで、伝熱板とヒートシンクとが密着し、発熱部品からの熱が伝熱板およびヒートシンクを介して放熱される。
特開2006−032707号公報
ところで、上述のように放熱性を向上させるために金属製の筐体と放熱ゲル等を組み合わせた構造を採用する場合、軽量化が困難になるだけでなく、放熱ゲル等の分だけ部品点数が増加するためにコストアップしてしまうという問題が生じる。また、上記特許文献1に開示されるように伝熱板やヒートシンクを採用することで樹脂製の筐体を採用できても、同様に部品点数の増加により軽量化効果が低下してしまうだけでなくコストアップしてしまうという問題が生じる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、部品点数の増加を招くことなく放熱性を向上させ得る電子装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、発熱素子(42,43)と、前記発熱素子が収容される筐体(11,11a,11b)と、前記発熱素子が実装される回路基板(20,20a,20b)と、を備える電子装置(10,10a,10b)であって、前記回路基板は、前記発熱素子が実装された部位(21a,22a)を含む一部が前記筐体に収容され、残部が前記筐体から延出部(23,24)として延出し、前記延出部には、放熱パターン(31a,31b,32a,32b)が設けられ、前記回路基板には、前記発熱素子からの熱が伝わる伝熱経路(25,26,34,36)が、前記前記放熱パターンに熱的に接続されるように形成され、発熱素子(42)の端子が接続される各ランドに対して、当該発熱素子からの熱は伝わるが電気的な絶縁が確保される間隔を介して囲うように設けられた伝熱パターン(34)が前記放熱パターン(31a)から延出することを特徴とする。
なお、特許請求の範囲および上記手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、回路基板は、発熱素子が実装された部位を含む一部が筐体に収容され、残部が筐体から延出部として延出しており、この延出部には、放熱パターンが設けられている。そして、回路基板には、発熱素子からの熱が伝わる伝熱経路が、放熱パターンに熱的に接続されるように形成されている。
これにより、発熱素子にて発生した熱は、回路基板の伝熱経路を介して伝わった放熱パターンにて放熱されるため、筐体自身の放熱性にかかわらず筐体内の発熱素子を好適に冷却することができる。特に、ヒートシンクのような放熱用の部材を別途採用することもないので、伝熱効率低下の要因となる介在物間の接触点数を減らすことができる。したがって、部品点数の増加を招くことなく放熱性を向上させることができる。
第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す斜視図である。 図1のX1−X1線相当の切断面による断面図である。 図1の電子装置の分解斜視図である。 図1の回路基板における上面の平面図である。 発熱素子にて生じた熱の伝熱経路を説明する拡大断面図である。 第1実施形態の第1変形例に係る電子装置を示す断面図である。 第2実施形態に係る電子装置の概略構成を示す斜視図である。 図7のX2−X2線相当の切断面による断面図である。 第2実施形態の第1変形例に係る電子装置を示す断面図である。 第2実施形態の第2変形例に係る電子装置を示す断面図である。 第3実施形態に係る電子装置の概略構成を示す斜視図である。 図11のX3−X3線相当の切断面による断面図である。 カバーを除いた状態における図11のX4−X4線相当の切断面による断面図である。 図11の電子装置の分解斜視図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る電子装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る電子装置10は、例えば、車両に搭載されたエンジン等の車載機器を制御する電子制御装置(Electronic Control Unit)として構成されている。この電子装置10は、図1に示すように、樹脂製の筐体11と、コネクタ41等の電子部品が実装される回路基板20とを備えている。
図2および図3に示すように、回路基板20の上面21のうち長手方向(図2の左右方向)の中央部位には、コネクタ41や発熱素子42等の電子部品が実装される実装領域(以下、単に実装部21aともいう)が設けられており、この実装部21aには、各電子部品を実装するための配線パターンが所定の位置にそれぞれ設けられている。また、回路基板20の下面22のうち長手方向の中央部位には、発熱素子43等の電子部品が実装される実装領域(以下、単に実装部22aともいう)が設けられており、この実装部22aには、各電子部品を実装するための配線パターンが所定の位置にそれぞれ設けられている。なお、発熱素子42および発熱素子43は、例えば、トランジスタであって、その動作に応じて発熱する電子部品である。
また、上面21のうち長手方向の一側および他側は、電子部品が実装されない領域(以下、単に、非実装部23a,24aともいう)として構成されている。これら両非実装部23a,24aには、表面積を大きくして放熱性を高めた銅箔パターン等の配線パターンが放熱パターン31a,32aとしてそれぞれ設けられている。また、下面22のうち長手方向の一側および他側も同様に、電子部品が実装されない領域(以下、単に、非実装部23b,24bともいう)として構成されている。これら両非実装部23b,24bには、表面積を大きくして放熱性を高めた銅箔パターン等の配線パターンが放熱パターン31b,32bとしてそれぞれ設けられている。
ここで、発熱素子と放熱パターンとを熱的に接続する伝熱経路について、図4等を参照して説明する。図4は、図1の回路基板20における上面21の平面図である。なお、図4では、便宜上、発熱素子42やコネクタ41等の電子部品の図示を省略している。
図4に示すように、実装部21aには、発熱素子42の各端子が実装時にはんだ等を介してそれぞれ電気的に接続される各ランドに対して、所定の絶縁距離Gを介して囲うように伝熱用パターン34が設けられている。ここで、所定の絶縁距離Gは、発熱素子42からの熱は伝わるが電気的な絶縁が確保される距離に設定されており、例えば、回路基板20の絶縁層27がガラスエポキシ製であれば、数百μm〜数mm程度に設定されている。なお、図4では、各ランドを簡略化して、配線パターン33として図示しており、他の一部の配線パターンの図示を省略している。
伝熱用パターン34は、非実装部23aの放熱パターン31aに表層にて接続するように、放熱パターン31aと同じ材料にて一体に形成されている。また、伝熱用パターン34は、図2に示すように、内層側に配置される導電層25やビア26等を介して、非実装部23bの放熱パターン31bや非実装部24aの放熱パターン32a、非実装部24bの放熱パターン32bに接続されている。このため、配線パターン33および伝熱用パターン34や導電層25やビア26が伝熱経路として機能し、発熱素子42からの熱が伝熱用パターン34等を介して放熱パターン31a,31b,32a,32bに伝わることとなる。
また、実装部22aには、発熱素子43の各端子が実装時にはんだ等を介してそれぞれ電気的に接続される各ランド(図2に示す配線パターン35参照)に対して、所定の絶縁距離Gを介するように伝熱用パターン36が設けられている。伝熱用パターン36は、内層側に配置される導電層25やビア26等を介して、非実装部23aの放熱パターン31aや非実装部23bの放熱パターン31b、非実装部24aの放熱パターン32a、非実装部24bの放熱パターン32bに接続されている。このため、配線パターン35および伝熱用パターン36や導電層25およびビア26が伝熱経路として機能し、発熱素子43からの熱が伝熱用パターン36等を介して放熱パターン31a,31b,32a,32bに伝わることとなる。
筐体11は、一方が略矩形状に開口する箱状のケース12およびカバー13を備えている。ケース12の開口縁の四隅には、それぞれ取付片12aが設けられている。このケース12は、回路基板20の下面22の実装部22aを保護する機能を有するもので、下面22に対して接着剤14を介して取付片12aにて接着固定されることで、回路基板20に組み付けられる。
また、カバー13の側壁のうちの1つには、コネクタ41の外面に係合可能な凹部13bが設けられており、カバー13の開口縁の四隅には、それぞれ取付片13aが設けられている。このカバー13は、回路基板20の上面21の実装部21aを保護する機能を有するもので、凹部13bにてコネクタ41の外面に係合した状態で上面21に対して接着剤14を介して取付片13aにて接着固定されることで、回路基板20に組み付けられる。
上述のようにケース12およびカバー13が回路基板20に組み付けられることで、回路基板20の実装部21aおよび実装部22aを収容するための筐体11が構成される。この組み付け状態では、実装部21aおよび実装部22aを含めた回路基板20の一部が筐体11に収容され、回路基板20の残部、具体的には、回路基板20の長手方向一側(以下、一側延出部23ともいう)と長手方向他側(以下、他側延出部24ともいう)とが筐体11から延出する。すなわち、一側延出部23の非実装部23aおよび非実装部23bに形成される放熱パターン31a,31bと、他側延出部24の非実装部24aおよび非実装部24bに形成される放熱パターン32a,32bとが、筐体11から露出することとなる。
次に、上述のように構成される電子装置10における発熱素子42,43の冷却について、図5を参照して説明する。なお、図5は、発熱素子42にて生じた熱の伝熱経路を説明する拡大断面図である。
発熱素子42が発熱すると、図5に示すように、この熱は、発熱素子42から配線パターン33を介して伝熱用パターン34に伝わる。この伝熱用パターン34に伝わる熱は、一側延出部23の放熱パターン31aに伝わるとともに、導電層25やビア26等を介して、一側延出部23の放熱パターン31bや他側延出部24の放熱パターン32a,32bに伝わる。また、発熱素子43が発熱すると、この熱は、発熱素子43から配線パターン35を介して伝熱用パターン36に伝わる。この伝熱用パターン36に伝わる熱は、導電層25やビア26等を介して、一側延出部23の放熱パターン31a,31bや他側延出部24の放熱パターン32a,32bに伝わる。
このように、筐体11に収容される発熱素子42,43にて発生した熱が、上述のように構成される伝熱経路を介して、筐体11から延出する延出部23,24の各放熱パターン31a,31b,32a,32bに伝わると、その表面から放熱される(図5のR1〜R3参照)。これにより、筐体11の発熱素子42,43を好適に冷却することができる。また、筐体11に収容される他の発熱素子も所定の絶縁距離を介して熱的に接続される伝熱用パターンが上記伝熱経路に熱的に接続されることで、その発熱素子を好適に冷却することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る電子装置10では、回路基板20は、発熱素子42,43が実装された実装部21a,22aが筐体11に収容され、非実装部23a,23bおよび非実装部24a,24bが筐体11から一側延出部23および他側延出部24として延出している。一側延出部23には、放熱パターン31a,31bが設けられており、他側延出部24には、放熱パターン32a,32bが設けられている。そして、回路基板20には、発熱素子42,43からの熱が伝わる伝熱用パターン34,36および導電層25やビア26等からなる伝熱経路が、放熱パターン31a,31b,32a,32bに熱的に接続されるように形成されている。
これにより、発熱素子42,43にて発生した熱は、回路基板20の伝熱用パターン34,36等の伝熱経路を介して伝わった放熱パターン31a,31b,32a,32bにて放熱されるため、筐体11自身の放熱性にかかわらず筐体11内の発熱素子42,43を好適に冷却することができる。特に、ヒートシンクのような放熱用の部材を別途採用することもないので、伝熱効率低下の要因となる介在物間の接触点数を減らすことができる。したがって、部品点数の増加を招くことなく放熱性を向上させることができる。
さらに、表面積を大きくして放熱性を高めた放熱パターン31a,31b,32a,32bを用いて放熱する構成であるため、放熱パターン31a,31b,32a,32bの形状を変化させることで放熱性能を調整することができる。このため、冷却風の送風状態など使用環境を考慮した放熱パターンの形状を採用することで、必要な放熱性能を確保しつつ両延出部23,24を小さくでき、電子装置10の小型化を図ることができる。
また、上記伝熱経路の一部として、回路基板20に設けられるビア26や内層に設けられる導電層25を利用するため、回路パターンにあわせて自由に伝熱経路を構築できるので、伝熱経路を設けることによる回路基板20の大型化を抑制することができる。
また、上記伝熱経路の一部として、伝熱用パターン34のように基板表面に形成される配線パターンを利用しても回路パターンにあわせて自由に伝熱経路を構築でき、伝熱経路を設けることによる回路基板20の大型化を抑制することができる。
図6は、第1実施形態の第1変形例に係る電子装置を示す断面図である。
一側延出部23および他側延出部24に設けられる放熱パターンの少なくとも一部は、放熱性が高い保護部材で被覆されてもよい。例えば、図6に例示するように、放熱パターン31aや放熱パターン31b上に、絶縁層27よりも放熱性が高い保護部材として、はんだ37を堆積して被覆することができる。
このように、各放熱パターン31a,31b,32a,32bを放熱性が高い保護部材で被覆することで、放熱パターンの腐食に起因する放熱性の低下を軽減することができる。
なお、放熱パターンの少なくとも一部を放熱性が高い保護部材で被覆する構成は、他の実施形態や変形例に適用しても上記効果を奏する。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る電子装置について、図7および図8を用いて説明する。なお、図7は、第2実施形態に係る電子装置10aの概略構成を示す斜視図である。図8は、図7のX2−X2線相当の切断面による断面図である。
本第2実施形態では、被取付部材に取り付けるための取付穴が回路基板に形成される点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図7および図8に示すように、本実施形態に係る電子装置10aは、被取付部材として構成される車両取付ブラケット50を介して車両に取り付けられるように構成されている。車両取付ブラケット50は、電子装置10aを車体の所定の位置に組み付けるためのものであって、本体部51と2つの支持片52,53と、取付片54とが一体となるように形成されている。本体部51は、組み付けられた電子装置10aに対してケース12の一部を下方から覆うように、断面略コ字状に形成されている。
支持片52は、一側延出部23を下方から支持するように本体部51の一方の上縁に連結されている。この支持片52の中央には、締結用の雌ねじ部52aが形成されている。支持片53は、他側延出部24を下方から支持するように本体部51の他方の上縁に連結されている。この支持片53の中央には、締結用の雌ねじ部53aが形成されている。取付片54は、支持片53の外縁に対して本体部51の側壁に対して平行となるように連結されている。この取付片54の中央には、車体組み付け用の取付穴54aが形成されている。
本実施形態に係る回路基板20aでは、上記回路基板20と異なり、その一側延出部23および他側延出部24の中央近傍に、上面21側から下面22側にかけて貫通する取付穴23c,24cがそれぞれ設けられている。そして、取付穴23cを挿通するねじ部材55aを雌ねじ部52aに締結するとともに取付穴24cを挿通するねじ部材55bを雌ねじ部53aに締結することで、電子装置10aが車両取付ブラケット50に取り付けられる。
このように、本実施形態に係る電子装置10aでは、一側延出部23および他側延出部24には、当該電子装置10aを車両取付ブラケット50に取り付けるための取付穴23c,24cが形成されている。これにより、一側延出部23および他側延出部24を締結箇所(取付箇所)として利用することができ、従来、筐体11の外面に別途必要であった締結箇所をなくすことができる。このため、一側延出部23および他側延出部24を、従来の締結用の延出部とみなすことができ、一側延出部23および他側延出部24を筐体11から延出させることによる電子装置10aの大型化をなくすことができる。
なお、一側延出部23および他側延出部24に取付穴23c,24cを形成する構成は、他の実施形態や変形例に適用しても上記効果を奏する。
図9は、第2実施形態の第1変形例に係る電子装置10aを示す断面図である。図10は、第2実施形態の第2変形例に係る電子装置10aを示す断面図である。
上記第2実施形態の第1変形例として、図9に示す筐体11aのように、ケース12の外面には、一側延出部23および支持片52の間と他側延出部24および支持片53の間とに介在するように突出する突出片12b,12cが形成されてもよい。この場合、突出片12bは、一側延出部23の下面に沿うように当て板状に形成され、突出片12cは、他側延出部24の下面に沿うように当て板状に形成される。また、突出片12bにはねじ部材55aが挿通するための貫通穴が形成され、突出片12cにはねじ部材55bが挿通するための貫通穴が形成される。
このように、一側延出部23および支持片52の間に突出片12bが介在するとともに他側延出部24および支持片53の間に突出片12cが介在することで剛性を高め、車両取付ブラケット50を介して車体側から伝達される振動に対する電子装置10aの耐震性を高めることができる。これにより、回路基板20aの板厚の増加や別部品の採用を行うことなく、回路基板20aに実装される各電子部品に対する耐震性を向上させることができる。特に、耐震性向上のために回路基板20aの板厚を厚くする必要がないので、回路基板20a内に熱が蓄積されにくくなり、放熱性および耐震性をともに向上させることができる。
また、上記第2実施形態の第2変形例として、図10に示すように、ゴムダンパー60等の弾性部材を介して、取付穴23cを挿通するねじ部材55aを雌ねじ部52aに締結するとともに取付穴24cを挿通するねじ部材55bを雌ねじ部53aに締結してもよい。ゴムダンパー60は、金属製のワッシャ61aが接着されたリング状のゴム部材61と、内縁が円筒状に垂下する金属製のバーリングワッシャ62aが接着されたリング状のゴム部材62とを備えている。
このゴムダンパー60は、ゴム部材61が回路基板20aと車両取付ブラケット50との間に介在するとともに、ゴム部材62がねじ部材55a,55bの頭部と回路基板20aとの間に介在するように組み付けられる。特に、ゴム部材61,62の劣化を抑制するため、ワッシャ61aが支持片52,53に接触し、バーリングワッシャ62aの頂部がねじ部材55a,55bの頭部に接触するとともに円筒部がゴム部材61,62の内面に接触している。
このようにすると、車両取付ブラケット50を介して車体側から伝達される振動がゴムダンパー60により減衰されて回路基板20aに伝わりにくくなる。これにより、回路基板20aの板厚の増加を行うことなく、回路基板20aに実装される各電子部品に対する耐震性を向上させることができる。この構成でも、耐震性向上のために回路基板20aの板厚を厚くする必要がないので、回路基板20a内に熱が蓄積されにくくなり、放熱性および耐震性をともに向上させることができる。
特に、突出片12b,12cとゴムダンパー60の弾性部材とを組み合わせて使用することで、放熱性および耐震性をさらに向上させることができる。
なお、回路基板20aと車両取付ブラケット50との間に突出片12b,12cやゴムダンパー60等の弾性部材を介在させる構成は、他の実施形態や変形例に適用しても上記効果を奏する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る電子装置について、図11〜図14を用いて説明する。なお、図11は、第3実施形態に係る電子装置10bの概略構成を示す斜視図である。図12は、図11のX3−X3線相当の切断面による断面図である。図13は、カバー80を除いた状態における図11のX4−X4線相当の切断面による断面図である。図14は、図11の電子装置10bの分解斜視図である。
本第3実施形態では、回路基板と筐体との組み付け構造が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図11および図12に示すように、本実施形態に係る電子装置10bは、筐体11および回路基板20に代えて筐体11bおよび回路基板20bを備えている。回路基板20bの一側延出部23および他側延出部24の実装部近傍には、上面21側から下面22側にかけて長穴状に貫通する組付用穴23d,24dがそれぞれ設けられている。
筐体11bは、回路基板20bに対して、ケース12と同様に下面22側(一面側)から組み付けられるケース70と、カバー13と同様に上面21側(他面側)から組み付けられるカバー80とを備えている。
図14に示すように、ケース70は、ケース12に対して、取付片12aを廃止し、組付用穴23d,24dを挿通するように回路基板20bに係合するスナップフィット71,72を備えるように構成されている。また、ケース70のコネクタ側の側壁には、2つの矩形状の係合穴73a,73bが形成され、ケース70の反コネクタ側の側壁には、長穴状の係合穴74が形成されている。
カバー80は、カバー13に対して、取付片13aを廃止し、凹部13bの両側から垂下し係合穴73a,73bに係合可能なスナップフィット81a,81bと、反コネクタ側の側壁から垂下し係合穴74に係合可能なスナップフィット82とを備えるように構成されている。
上述のように構成される筐体11bは、以下の様にして回路基板20bに組み付けられる。まず、図13および図12からわかるように、組付用穴23d,24dを挿通させたスナップフィット71,72を一側延出部23および他側延出部24に係合させることで、ケース70を回路基板20bに組み付ける。次に、図11に示すように、スナップフィット81a,81b,82を係合穴73a,73b,74にそれぞれ係合させてカバー80をケース70に組み付ける。これにより、実装部21aの発熱素子42や実装部22aの発熱素子43を収容して保護する筐体11bが回路基板20bに組み付けられることとなる。
このように、本実施形態に係る電子装置10bでは、筐体11bは、回路基板20bに対して一面側から組み付けられるケース70と他面側から組み付けられるカバー80とを備えており、回路基板20bには、ケース70を組み付けるための組付用穴23d,24dが形成されている。
これにより、接着剤14を用いることなくケース70およびカバー80を回路基板20bに組み付けることができ、さらに、回路基板20bに対してケース70およびカバー80を用意に着脱することができる。
なお、回路基板20bに形成される組付用穴を用いてカバーを回路基板20bに組み付けた後にケースをカバーに組み付けることで、筐体を回路基板20bに組み付けてもよい。また、回路基板20bに形成される組付用穴を用いてケースとカバーをそれぞれ回路基板20bに組み付けることで、筐体を回路基板20bに組み付けてもよい。このようにしても上記効果を奏することができる。
なお、回路基板20bに形成される組付用穴を用いてケースおよびカバーを組み付ける構成は、他の実施形態や変形例に適用しても上記効果を奏する。
なお、本発明は上記各実施形態および変形例に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)放熱パターン31a,31b,32a,32bは、一側延出部23および他側延出部24の全面に設けられることに限らず、少なくとも一部に設けられてもよい。
(2)本発明は、樹脂製の筐体に採用されることに限らず、放熱性が比較的低い材料からなる筐体に採用することもできるし、金属製の筐体など、放熱性が比較的高い材料からなる筐体にも採用することもできる。
(3)ケースおよびカバーは、接着剤やスナップフィットを用いて回路基板に組み付けられて筐体を構成することに限らず、例えば、ねじ部材などの他の組付構成を用いて回路基板に組み付けられて筐体を構成してもよい。
(4)本発明は、車両用の電子装置に適用されることに限らず、他の機能を有する電子装置に適用されてもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
(5)本発明では、上述したように発熱素子が接続される配線パターンと伝熱用パターンとの間に所定の絶縁距離Gを設ける構成が必須ではなく、例えば、発熱素子を接地するような場合には、発熱素子の接地用の配線パターンと伝熱用パターンとの間に必ずしも絶縁距離を設ける必要はない。
10,10a,10b…電子装置
11,11a,11b…筐体
20,20a,20b…回路基板
21…上面
21a,22a…実装部
22…下面
23…一側延出部 23a,23b…非実装部
24…他側延出部 24a,24b…非実装部
31a,31b,32a,32b…放熱パターン
34,36…伝熱用パターン(伝熱経路)
42,43…発熱素子

Claims (9)

  1. 発熱素子(42,43)と、
    前記発熱素子が収容される筐体(11,11a,11b)と、
    前記発熱素子が実装される回路基板(20,20a,20b)と、
    を備える電子装置(10,10a,10b)であって、
    前記回路基板は、前記発熱素子が実装された部位(21a,22a)を含む一部が前記筐体に収容され、残部が前記筐体から延出部(23,24)として延出し、
    前記延出部には、放熱パターン(31a,31b,32a,32b)が設けられ、
    前記回路基板には、前記発熱素子からの熱が伝わる伝熱経路(25,26,34,36)が、前記放熱パターンに熱的に接続されるように形成され、
    前記発熱素子(42)の端子が接続される各ランドに対して、当該発熱素子からの熱は伝わるが電気的な絶縁が確保される間隔を介して囲うように設けられた伝熱パターン(34)が前記放熱パターン(31a)から延出することを特徴とする電子装置。
  2. 前記延出部に設けられる前記放熱パターン(31a,32a)はベタパターンであることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記延出部には、当該電子装置を被取付部材(50)に取り付けるための取付穴(23c,24c)が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記筐体の外面には、前記延出部と前記被取付部材との間に介在するように突出する突出片(12b,12c)が形成されることを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
  5. 前記延出部と前記被取付部材との間には、弾性部材(60)が配置されることを特徴とする請求項3または4に記載の電子装置。
  6. 前記伝熱経路の一部は、前記回路基板に設けられるビア(26)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子装置。
  7. 前記伝熱経路の一部は、基板表面に形成される配線パターン(34,36)であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子装置。
  8. 前記放熱パターンの少なくとも一部は、放熱性が高い保護部材(37)で被覆されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子装置。
  9. 前記筐体は、前記回路基板に対して一面(22)側から組み付けられるケース(70)と他面(21)側から組み付けられるカバー(80)とを備え、
    前記回路基板には、前記カバーおよび前記ケースの少なくとも一方を組み付けるための組付用穴(23d,24d)が形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子装置。
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