JP2015053183A - Led発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LED発光部を複数平面配置したLED発光装置に、モアレ模様を発現させ難くする。【解決手段】各LED発光部20,20・・の中心を、所定の原点O回りに次に示す角度θずつ回転しながら原点Oから順に離れていく座標配列Pnの各点に、又は該座標配列を縦方向又は横方向に拡大又は縮小して縦横比を変えた座標配列Pnの各点に配置する。θ=G?360?但し、G=(1+√5)/2、その座標配列Pnは、次のように表される。Pn=(Xn,Yn)、Xn=f(n)?cos(θ?n)?a、Yn=f(n)?sin(θ?n)?b、n=自然数、θ=G?360?但し、G=(1+√5)/2、f(n)=nの任意の関数但し、f(1)≧0かつf(n+1)>f(n)、a=任意の定数但し、a≠0、b=任意の定数但し、b≠0【選択図】図1

Description

本発明は、単体のLEDチップ素子を複数平面配置した発光装置(いわゆる、COBモジュール)や、一又は複数のLEDチップを封止樹脂で封止してなるモジュール(以下、LEDパッケージという。)を複数平面配置した照明装置や信号機器等、一又は複数のLEDチップを含み構成されたLED発光部を複数平面配置したLED発光装置に関する。
この種のLED発光装置におけるLED発光部の配置については、格子状の配置や、渦巻状の配置等、様々な配置が提案されている。
例えば、LED発光部を配置する配置領域が円形平面の場合には、一般的に特許文献1〜3のように、同心円上に規則正しい有周期性に整列される。また、配置領域が矩形の場合には、一般的に特許文献4のように、碁盤目のように直線状に規則正しい有周期性に整列される。
なお、特許文献5のように、同心配置でありながら渦巻き状に点灯させる例もある。また、特許文献6のように、渦巻き形状を構成しつつ立体的に配置する例もある。
以上の様に、LED発光部は、一般的に、縦または横軸に揃えて配置されるか、同心円を等角度に分割した位置に配置される。
特許第5126635号公報 特開2012−252899号公報 特開2013−30426号公報 特許第3989794号公報 特許第3204294号公報 特開2012−164518号公報
しかしながら、このような配置では、各々のLED発光部から発光される光がモアレ等の縞模様を形成することがあり、均一な発光を得ることが困難である。なお、モワレとは、規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせた時に、それらの周期のずれにより視覚的に発生する縞模様(干渉縞)をいう。具体的には、次のとおりである。
すなわち、公知の様に発光領域が比較的小面積のLEDチップを整然と配置すると、各LEDチップ単体からの光の照射強度が大きく影響し、LED発光装置全体の照射面に、その配置状況が映し出される。そして、その照射面に、LEDチップの配置と近似したコントラストや色の周期的な模様、又は格子模様がある場合、照射面を透過する光の空間周波数と照射面の模様の空間周波数とが干渉して不快なモワレ模様が生じる可能性がある。具体的には、照射面の模様とは違う明暗の縞模様が生じる。
また、この様なLEDチップの配置において、LEDチップからの照射光角度を狭くして照度を上げるために、レンズや反射板を用いた場合、LEDチップの配置を実質的に強調することになり、LED発光装置の照射面にLEDチップの配置が映り込み明暗の斑が生じる可能性がある。その明暗の斑の空間周波数が、照射面の模様の空間周波数と干渉して不快なモワレ模様を発現する。
そこで、モアレ模様を発現し難くすることを目的とする。
[第1発明全体]
上記目的を達成するため、第1発明のLED発光装置は、一又は複数のLEDチップを含み構成されたLED発光部を複数平面配置したLED発光装置において、各LED発光部の中心が、所定の原点回りに次に示す角度θずつ回転しながら原点から順に離れていく座標配列の各点に、又は該座標配列を縦方向又は横方向に拡大又は縮小して縦横比を変えた座標配列の各点に、縦横比を変えない場合には原点回りに前記各点に対して±5.7°以下の誤差範囲で、縦横比を変える場合には変える前の状態で原点回りに前記各点に対して±5.7°以下の誤差範囲で配置されたことを特徴とする。
Figure 2015053183
この第1発明のLED発光装置は、数式を用いて次のように表すこともできる。すなわち、第1発明のLED発光装置は、一又は複数のLEDチップを含み構成されたLED発光部を複数平面配置したLED発光装置において、各LED発光部の中心が、所定の点を原点とした次の座標配列Pの各点に、それぞれ(θ×n)が±5.7°以下の誤差範囲で配置されたことを特徴とする。
Figure 2015053183
[第2発明全体]
また、同目的を達成するため、第2発明のLED発光装置は、一又は複数のLEDチップを含み構成されたLED発光部を複数平面配置したLED発光装置において、各LED発光部の中心が、所定の原点回りに次に示す角度θずつ回転しながら原点から順に離れていく座標配列の各点に、又は該座標配列を縦方向又は横方向に拡大又は縮小して縦横比を変えた座標配列の各点に、各LED発光部の一部が前記各点にかかる限度の誤差範囲で配置されたことを特徴とする。
Figure 2015053183
この第2発明のLED発光装置は、数式を用いて次のように表すこともできる。すなわち、第2発明のLED発光装置は、一又は複数のLEDチップを含み構成されたLED発光部を複数平面配置したLED発光装置において、各LED発光部の中心が、所定の点を原点とした次の座標配列Pの各点に、各LED発光部の一部が前記各点にかかる限度の誤差範囲で配置されたことを特徴とする。
Figure 2015053183
[LED発光部]
第1発明及び第2発明において、LED発光部及びそれを複数平面配置したLED発光装置の態様は、特に限定されないが、次の[a][b]の態様を例示する。
[a]各LED発光部は、単体のLEDチップ素子(一般的にLEDダイと称される半導体素子)の発光面であり、LED発光装置は、そのLEDチップ素子が複数平面配置された発光装置である態様。
[b]各LED発光部は、一又は複数のLEDチップが封止樹脂で封止されてなるLEDパッケージの発光面であり、LED発光装置は、そのLEDパッケージが複数平面配置された照明装置や信号機器である態様。
第1発明及び第2発明において、LED発光部の中心は、平面視での重心をいい、例えば、LED発光部が円形の場合にはその円の中心をいい、長方形や正方形の場合にはその対角線の交点をいう。
第1発明及び第2発明において、座標配列の各点に配置されるLED発光部の数は、特に限定されないが、5個以上であることが好ましい。5個に満たないと、この様な配置を採用しても本発明の効果が低いからである。座標配列の各点に配置されるLED発光部の数は、10個以上であることがより好ましく、50個以上であることが更に好ましい。なお、座標配列の各点に配置されるLED発光部の最大数は、特に限定されないが、500個程度が限界である。500個を超えるとLED発光部の配置分布が略均一になり、本発明の効果が低減するからである。
[座標配列]
第1発明及び第2発明において、座標配列が角度θ=G×360°ずつ回転するのは、前記Gは、自然界の黄金比であり、複数のLED発光部をこのように黄金比の角度で分配配置することで、規則性を感じさせない配置にすることができるとともに、各LED発光部からの照射光が重なり合わないようにすることができるからである。なお、角度θ=G×360°は、無理数であるが有理数で近似すると、582.5°程度(すなわち、360°+222.5°程度であるので、実質的に222.5°程度と同じ。)である。角度θずつ回転する方向は、左回りであってもよいし、右回りであってもよい。
[誤差範囲]
第1発明において、±5.7°以下の誤差範囲なのは、LED発光部の中心が、それぞれ本来配置されるべき座標配列の各点から原点回りに最大で±5.7°までずれても、本発明の効果を得ることができるからである。この誤差範囲は可能な限り少ない方が好ましいが、具体的には、±3.6°以下であることがより好ましく、±2.9°以下であることが更に好ましい。
上記の誤差範囲等は、次のようにして求められる。すなわち、平面における誤差は、一般的に寸法公差として定義され、例えば「±0.1mm」等のように表記される。そして、例えば、LEDチップの間隔が1mmのときには、公差が0.1mmまでであれば、本発明の効果を得ることができる。このとき、公差比は10となり、10の間隔で1ずれることになる。従って45°軸上での変位量は、
[ア]tan−1(9/11)=39.3°−45°=−5.7°
[イ]tan−1(11/9)=50.7°−45°=5.7°
となる。この値を、誤差範囲としている。
次にLED発光部がLEDパッケージの場合には、LEDパッケージをプリント配線板上に半田により接合する。この場合、LEDパッケージの取り付け間隔が、例えば10mmのときには、その取り付け半田工程での公差は、最大±0.5mmが妥当である。このとき、公差比は20となり、20の間隔で1ずれることになる。従って45°軸上での変動量は、
[ウ]tan−1(19/21)=42.1°−45°=−2.9°
[エ]tan−1(21/19)=47.9°−45°=2.9°
となる。この値を、更に好ましい誤差範囲としている。
また、±3.6°は、上記の「誤差範囲」と「更に好ましい誤差範囲」との中間であり、360°の1%である。この値を、より好ましい誤差範囲としている。
第2発明において、各LED発光部の一部が前記各点(座標配列の各点)にかかる限度の誤差範囲なのは、この誤差範囲内であれば、必ず座標配列の各点でLED発光部が発光するからである。
[数式表現]
第1発明及び第2発明の数式表現において、cos(θ×n)及びsin(θ×n)は、X方向への拡大率a及びY方向への拡大率bを掛ける前の状態において、nが1上がる毎に、後続する座標点が原点回りに角度θずつ回転することを示している。
第1発明及び第2発明の数式表現において、f(n)は、X方向への拡大率a及びY方向への拡大率bを掛ける前の状態における、原点から座標点までの距離を示している。そして、f(n+1)−f(n)の値が大きい程、nが1上がる毎に後続する座標点が原点から急激に離れていき、該値が小さいほど、後続する座標点が原点から緩やかに離れていく。f(n)は、特に限定されないが、nや、nの平方や、nの累乗や、nの加算や、それらの組合せの関数を例示する。
具体的には、次の[ア]〜[ウ]の関数を例示する。但し、cは任意の定数(但し、c≧−1)である。
Figure 2015053183
但し、次に示す理由で[イ]の関数であることが好ましい。すなわち、[イ]の関数にすれば、nが大きくなって座標配列の点が原点から離れていく程、nが1上がる毎に後続する座標配列の点が原点から離れていくペースが緩やかになるのに加え、その緩やかになるペースが大き過ぎることも小さ過ぎることもなく適度であるので、座標配列の各点の密度が、原点から離れていくのに従い小さくなるといったことも逆に大きくなるといったことも起こり難く、一様になり易いからである。
cの値は、特に限定されないが、座標配列Pの中心部である原点の近くにまで、LED発光部を配したい場合には、c=0(すなわち、[イ]の場合は、f(n)=√n)にすればよく、原点の近くにはLEDチップを配したくない場合、すなわち、ドーナツ状にLEDチップを配したい場合等には、cを0よりも大きい適当な数値(すなわち、[イ]の場合は、f(n)=√n+10 等)にすればよい。
第1発明及び第2発明の数式表現において、a及びbの値は、a,bの両方が正又は負(例えばa=1,b=1)ならば、nが1上がる毎に、後続する座標点は原点を中心に左回りに回転し、a,bの一方が正で他方が負(例えばa=1,b=−1)ならば、nが1上がる毎に、後続する座標点は原点を中心に右回りに回転する。
第1発明及び第2発明の数式表現において、|a|=|b|(例えばa=2,b=2)ならば、nが1上がる毎に原点回りに角度θずつ回転する座標配列Pが得られ、|a|>|b|(例えばa=3,b=1)ならば、該角度θずつ回転する座標配列がX方向に引き延ばされた座標配列Pが得られ、|a|<|b|(例えばa=1,b=3)ならば、該角度θずつ回転する座標配列がY方向に引き延ばされた座標配列Pが得られる。
第1発明及び第2発明の数式表現において、a/bの値が同じなら、a,bの値が大きい程(例えば、a=5,b=5のとき)、座標配列Pが原点を中心に大きく広がり、a,bの値が小さい程(例えば、a=1,b=1のとき)、座標配列Pが原点を中心に小さく密集する。
[配置領域]
第1発明及び第2発明において、LED発光部を複数個平面配置する配置領域の形状は、特に限定されないが、次の[ア]〜[オ]の態様を例示する。
[ア]配置領域は、円の内側の領域である態様。
[イ]配置領域は、正方形の内側の領域である態様。
[ウ]配置領域は、長方形の内側の領域である態様。
[エ]配置領域は、二重円の内側の円と外側の円との間の領域である態様。
[オ]配置領域は、楕円の内側の領域である態様。
それらの配置領域の態様は、特に限定されないが、次の[ア][イ]の態様を例示する。
[ア]配置領域には、単体のLEDチップ素子が複数平面配置され、その配置領域全体が封止樹脂で封止された態様。
[イ]配置領域には、一又は複数のLEDチップを封止樹脂で封止してなるLEDパッケージが複数平面配置された態様。
本発明によれば、複数のLED発光部を、黄金比G×360°の角度θ(222.5°程度)ずつ回転させながら配置にすることで、規則性を感じさせない配置にするとともに、各LED発光部からの照射光が重なり合わないようにすることができる。従って、明暗の区別がつき難くなり、モアレ等の模様が発生し難くなる。そのため、均一な発光を得易くなる。
また、黄金比Gは、無理数であるが、分数近似では、21/13 及び 34/21であるので、左渦巻きと右渦巻きとが同時に観察される。そのため、自然界に発生するような木漏れ日効果ができ、光による安らぎの効果を生む。
また、このように安らぎの効果を生む本発明のLED発光装置を青信号に採用すれば、次に示す課題も解決することができる。すなわち、LED発光部が従来の同心円状に配置された典型例は交通信号であり、交通信号はその照射光が人の網膜に達することでその機能が発現される。すなわち、人は、同心円状に配置された交通信号の色を見ることで、その状態を認識する。その交通信号は、危険とか禁止という注意喚起を意図するものであり、よって、青信号よりも黄色信号や赤信号の方が重要である。しかし、青信号、黄色信号、赤信号の各信号で、同等の配置及び刺激では、黄色信号又は赤信号による注意喚起を見逃すおそれがある。
その点、青信号のみに本発明のLED発光装置を採用し、黄色信号及び赤信号には、従来のLED発光装置を採用すれば、青信号では上記のとおり安らぎ効果を生むのに対して、黄色及び赤信号では上記のような安らぎ効果を生まないことで、黄色及び赤信号での危険刺激がより活発になり認識し易くなる。そのため、青信号と黄色又は赤信号との差異を引き出すことが可能になる。
(a)は実施例1のLED発光装置を示す平面図、(b)及び(c)はその部分拡大図である。 (a)は実施例1のLED発光装置を示す平面図、(b)はそのLED発光装置のLED発光部の配置を±2.9°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(c)は±3.6°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(d)は±5.7°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(e)は±6.0°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(f)は±7.2°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図である。 実施例2のLED発光装置を示す平面図である。 (a)は実施例2のLED発光装置を示す平面図、(b)はそのLED発光装置のLED発光部の配置を±2.9°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(c)は±3.6°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(d)は±5.7°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(e)は±6.0°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(f)は±7.2°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図である。 (b)は240個のLED発光部の配置を±2.9°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(c)は±3.6°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(d)は±5.7°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(e)は±6.0°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図、(f)は±7.2°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示す平面図である。 実施例3のLED発光装置を示す平面図である。 実施例4のLED発光装置を示す平面図である。 実施例5のLED発光装置を示す平面図である。 実施例6のLED発光装置を示す平面図である。
以下、本発明のLED発光装置を図面を参照に説明する。
図1に示す本実施例1のLED発光装置1は、基板10上に36個のLED発光部20,20・・を平面配置している。その36個のLED発光部20,20・・の各中心が、所定の原点O回りに次に示す角度θずつ回転しながら原点Oから順に離れていく次に示す座標配列Pの36個の各点P〜P36に配置されている。
Figure 2015053183
各LED発光部20は、単体のLEDチップ素子(一般的にLEDダイと称される半導体素子)の発光面である。LED発光部20,20・・を配置する配置領域Rは、原点Oを中心とした円C1の内側の領域である。その円C1の径の大きさは、上記の[数6]より、座標配列Pの最も外周側にくる点P36の原点Oからの距離が6mmとなるので、半径6mm(直径12mm)よりも若干大きく、直径13mm程度となる。その直径13mm程度の配置領域Rに、36個のLED発光部20,20・・(LEDチップ素子)が平面配置され、その配置領域R全体が封止樹脂30で封止されている。
但し、LED発光部20,20・・は、単体のLEDチップ素子の発光面ではなく、一又は複数のLEDチップを封止樹脂で封止してなるLEDパッケージの発光面であってもよい。その場合には、配置領域Rは上記よりも大きく、また、座標配列Pの各点P〜P36も上記よりも大きく分散していることが好ましい。また、その場合には、配置領域R全体が封止樹脂30で封止されていないことが好ましい。このような態様は、LED電球、ダウンライト用の光源、ライトエンジン、交通信号、テールランプ等に適している。
本実施例1によれば、次の[A][B]の効果を得ることができる。
[A]複数のLED発光部20,20・・を、黄金比G×360°の角度θ(222.5°程度)ずつ回転させながら配置にすることで、規則性を感じさせない配置にするとともに、各LED発光部20,20・・からの照射光が重なり合わないようにすることができる。従って、明暗の区別がつき難くなり、モアレ等の模様が発生し難くなる。そのため、均一な発光を得易くなる。
[B]黄金比Gは、無理数であるが、分数近似では、21/13 及び 34/21であるので、左渦巻きと右渦巻きとが同時に観察される。そのため、自然界に発生するような木漏れ日効果ができ、光による安らぎの効果を生む。
なお、上記[A][B]の効果は、各LED発光部20,20・・の一部が座標配列Pの各点P〜P36にかかる限度の誤差範囲であれば得ることができる。また、それ以外の場合でも、図1(c)に示すように、各LED発光部20,20・・の中心の配置が原点回りに座標配列Pの各点P〜P36に対して±5.7°以下の誤差範囲であれば、得ることができる。但し、その誤差範囲は、±3.6°以下であることがより好ましく、±2.9°以下であることが更に好ましく、±0であること(本実施例1)が最も好ましい。
なお、図2(a)には本実施例1のLED発光装置1を示し、図2(b)にはそのLED発光装置1の各LED発光部20,20・・の中心の配置を原点O回りに座標配列Pの各点P〜P36に対して±2.9°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図2(c)には±3.6°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図2(d)には±5.7°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図2(e)には±6.0°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図2(f)には±7.2°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示している。
図3に示す本実施例2のLED発光装置2は、配置領域Rの径を大きくした例である。詳しくは、本実施例2のLED発光装置2は、実施例1のLED発光装置1と比較して、次の[ア]〜[エ]の点で相違し、その他の点で同様である。
[ア]LED発光部20,20・・の数が120個である点。
[イ]n=1〜120の自然数であり、座標配列Pの120個の各点P〜P120に、各LED発光部20,20・・の中心が配置されている点。
[ウ]配置領域Rが円C2の内側の領域である点。
[エ]円C2の径の大きさは、上記の[数6]より、座標配列Pの最も外周側にくる点P120の原点Oからの距離が約10.95mmとなるため、半径10.95mm(直径21.9mm)よりも若干大きく、直径23mm程度となる点。
本実施例2においても、上記の[A][B]の効果を得ることができる。
なお、図4(a)には本実施例2のLED発光装置2を示し、図4(b)にはそのLED発光装置2の各LED発光部20,20・・の中心の配置を原点O回りに座標配列Pの各点P〜P120に対して±2.9°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図4(c)には±3.6°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図4(d)には±5.7°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図4(e)には±6.0°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図2(f)には±7.2°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示している。
また、図5(b)には本実施例2の倍の240個の各LED発光部20,20・・の中心の配置を原点O回りに座標配列Pの各点P〜P240に対して±2.9°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図5(c)には±3.6°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図5(d)には±5.7°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図5(e)には±6.0°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示し、図5(f)には±7.2°以下の誤差範囲でランダムに散らしたときを示している。
図6に示す本実施例3のLED発光装置3は、配置領域Rを正方形S1の内側の領域にした例である。詳しくは、本実施例3のLED発光装置3は、実施例1のLED発光装置1と比較して、次の[ア]〜[ウ]の点で相違し、その他の点で同様である。
[ア]LED発光部20,20・・の数が186個である点。なお、LED発光部20,20・・(LEDチップ素子)に電気を供給する回路構成の例としては、特に限定されないが、LEDチップ素子を93個直列に繋いだ回路を2列配置する態様や、LEDチップ素子を62個直列に繋いだ回路を3列配置する態様や、LEDチップ素子を31個直列に繋いだ回路を6列配置する態様を例示する。
[イ]n=1〜310程度の自然数であり、座標配列Pの310個程度の各点P〜P310程度に、各LED発光部20,20・・の中心が配置されている点。但し、次に示す配置領域Rに入りきらないLED発光部20,20・・(124個程度)については配置しない。
[ウ]配置領域Rが、一辺の長さが25mm程度の正方形S1の内側の領域である点。
本実施例3においても、上記の[A][B]の効果を得ることができる。なお、本実施例3のLED発光装置3は、サイズを上記よりも全体的に大きくして実施した場合には、ベース照明に最適である。
図7に示す本実施例4のLED発光装置4は、配置領域Rを長方形S2の内側の領域にした例である。詳しくは、本実施例4のLED発光装置4は、実施例1のLED発光装置1と比較して、次の[ア]〜[ウ]の点で相違し、その他の点で同様である。
[ア]LED発光部20,20・・の数が112個である点。なお、LED発光部20,20・・(LEDチップ素子)に電気を供給する回路構成の例としては、特に限定されないが、LEDチップ素子を56個直列に繋いだ回路を2列配置する態様や、LEDチップ素子を28個直列に繋いだ回路を4列配置する態様や、LEDチップ素子を16個直列に繋いだ回路を7列配置する態様や、LEDチップ素子を14個直列に繋いだ回路を8列配置する態様を例示する。
[イ]n=1〜310程度の自然数であり、座標配列Pの310個程度の各点P〜P310程度に、各LED発光部20,20・・の中心が配置されている点。但し、次に示す配置領域Rに入りきらないLED発光部20,20・・(198個程度)については配置しない。
[ウ]配置領域Rが、長辺の長さが25mm程度で短辺の長さが15mm程度の長方形S2の内側の領域である点。
本実施例4においても、上記の[A][B]の効果を得ることができる。なお、本実施例4のLED発光装置4も、サイズを上記よりも全体的に大きくして実施した場合には、ベース照明に最適である。
図8に示す本実施例5のLED発光装置5は、配置領域Rをドーナッツ形状にした例である。詳しくは、本実施例5のLED発光装置5は、実施例1のLED発光装置1と比較して、次の[ア]〜[オ]の点で相違し、その他の点で同様である。
[ア]LED発光部20,20・・の数が240個である点。
[イ]n=1〜240の自然数であり、座標配列Pの240個の各点P〜P240に、各LED発光部20,20・・の中心が配置されている点。
[ウ]座標配列Pは次のように表される点。
Figure 2015053183
[ウ]配置領域Rが、二重円の内側の円C3と外側の円C4との間の領域である点。
[エ]内側の円C3の径の大きさは、上記の[数7]より、座標配列Pの最も内周側にくる点Pの原点Oからの距離が10mmとなるため、半径10mm(直径20mm)よりも若干小さく、直径19mm程度となる点。
[オ]外側の円C4の径の大きさは、上記の[数7]より、座標配列Pの最も外周側にくる点P240の原点Oからの距離が約25.5mmとなるため、半径25.5mm(直径51mm)よりも若干大きく、直径52mm程度となる点。
本実施例5においても、上記[A][B]の効果を得ることができる。なお、本実施例5のLED発光装置5は、サイズを上記よりも全体的に大きくして実施した場合には、シーリングライトに最適である。
図9に示す本実施例6のLED発光装置6は、配置領域Rを楕円形状にした例である。詳しくは、本実施例6のLED発光装置6は、実施例1のLED発光装置1と比較して、次の[ア]〜[ウ]の点で相違し、その他の点で同様である。
[ア]LED発光部20,20・・の数が240個である点。
[イ]その240個のLED発光部20,20・・の各中心が、所定の原点O回りに角度θずつ回転しながら原点Oから順に離れていく座標配列pを横方向(X方向)に G×3 倍(約4.854倍)拡大し、縦方向(Y方向)に3倍拡大して縦横比を変えた座標配列Pの240個の各点P〜P240に配置されている点。
[ウ]座標配列Pは次のように表される点。
Figure 2015053183
[ウ]配置領域Rが、楕円Eの内側の領域である点。
[エ]楕円Eの径(長軸及び短軸)の大きさは、上記の[数8]の座標配列Pの縦横比を変える前の座標配列p=( √n×cos(θ×n),√n×sin(θ×n) )の最も外周側にくる点p240の原点Oからの距離が約15.5mmとなるため、半径15.5mm(直径31mm)よりも若干大きい直径32mm程度の円をX方向に G×3 倍(約4.854倍)引き延ばし、Y方向に3倍引き延ばした程度の大きさ、すなわち、長軸155mm程度、短軸96mm程度となる点。
本実施例6においても、上記[A][B]の効果を得ることができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
1 LED発光装置(実施例1)
2 LED発光装置(実施例2)
3 LED発光装置(実施例3)
4 LED発光装置(実施例4)
5 LED発光装置(実施例5)
6 LED発光装置(実施例6)
20 LED発光部
O 原点
座標配列

Claims (5)

  1. 一又は複数のLEDチップを含み構成されたLED発光部を複数平面配置したLED発光装置において、
    各LED発光部の中心が、所定の原点回りに次に示す角度θずつ回転しながら原点から順に離れていく座標配列の各点に、又は該座標配列を縦方向又は横方向に拡大又は縮小して縦横比を変えた座標配列の各点に、縦横比を変えない場合には原点回りに前記各点に対して±5.7°以下の誤差範囲で、縦横比を変える場合には変える前の状態で原点回りに前記各点に対して±5.7°以下の誤差範囲で配置されたことを特徴とするLED発光装置。
    Figure 2015053183
  2. 一又は複数のLEDチップを含み構成されたLED発光部を複数平面配置したLED発光装置において、
    各LED発光部の中心が、所定の点を原点とした次の座標配列Pの各点に、それぞれ(θ×n)が±5.7°以下の誤差範囲で配置されたことを特徴とするLED発光装置。
    Figure 2015053183
  3. 一又は複数のLEDチップを含み構成されたLED発光部を複数平面配置したLED発光装置において、
    各LED発光部の中心が、所定の原点回りに次に示す角度θずつ回転しながら原点から順に離れていく座標配列の各点に、又は該座標配列を縦方向又は横方向に拡大又は縮小して縦横比を変えた座標配列の各点に、各LED発光部の一部が前記各点にかかる限度の誤差範囲で配置されたことを特徴とするLED発光装置。
    Figure 2015053183
  4. 一又は複数のLEDチップを含み構成されたLED発光部を複数平面配置したLED発光装置において、
    各LED発光部の中心が、所定の点を原点とした次の座標配列Pの各点に、各LED発光部の一部が前記各点にかかる限度の誤差範囲で配置されたことを特徴とするLED発光装置。
    Figure 2015053183
  5. 次の条件を満たす請求項2又は4記載のLED発光装置。
    Figure 2015053183
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