JP2015052762A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト蛇行が起因して発生するベルトの破損を防止する定着装置および画像形成装置を提供する。【解決手段】本発明は、無端状に形成されたベルト2が加熱ローラ4と定着ローラ3とに張架され、定着ローラ3にベルト2を介してベルト外側から加圧ローラ5を押圧し、ベルト2と加圧ローラ5とで形成される定着ニップ部で未定着トナーを定着させる。加熱ローラ両端部に設けられたベルト蛇行規制手段8は、ベルトエッジが当接する部分81と、加熱ローラ外周方向に摺動可能に加熱ローラ外周と嵌合する部分80とを備え、加熱ローラ外周と嵌合する部分80は、ベルト内周面と加熱ローラ外周の間に挟まれている。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式の定着装置及びそれを備える複写機、プリンター、複合機等の画像形成装置に関するものである。
複写機、ファクシミリおよび各種プリンター等の画像形成装置は、トナー等の未定着画像が形成された記録紙(シート)を、定着ニップ部を通過させることにより加熱・加圧し、シート上に画像を定着させる定着装置を備えている。
かかる定着装置には、様々なバリエーションのものが存在するが、その一つに、トナーと直接接触する側に熱容量の小さいベルトを配し、ベルト内にトナーを定着する定着ローラと、ベルトを加熱する加熱ローラとを設けたタイプの定着装置が周知である。
かかる定着装置は、無端状の定着ベルトをハロゲンヒーター等の加熱手段を内蔵した加熱ローラと定着ローラとに張架すると共に、定着ベルトを介して定着ローラを加圧する加圧ローラを有し、定着ベルトと加圧ローラとによって形成された定着ニップ部で、トナー像が転写されたシートとを挟持・搬送しながら、加熱・加圧するベルト定着方式の定着装置である。
シートを搬送する駆動力は、加圧ローラを駆動することで得られる。ベルトは、加圧ローラが駆動することで従動するが、定着ローラと加熱ローラの平行度精度やローラの円周振れ精度、定着ニップ部での加圧力の軸方向前後ばらつきなど様々な要素の複合により軸方向へ蛇行することがある。このベルトの蛇行を所定の位置で停止させるための手段が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1の発明は、加熱ローラ両端に配した断熱スリーブでベルト蛇行を規制するものである。断熱スリーブは、加熱ローラ両端を軸支するベアリングと加熱ローラの間に配された樹脂製のスリーブで、ベアリングが高温になることを抑止している。
この断熱スリーブには、加熱時の膨張率の相違によって破損しないように、逃がし用スリットが設けられている。特許文献1の発明の特徴は、ベルトが断熱スリーブの蛇行規制部に当接すると、スリットの段差でベルトエッジにストレスが与えられるため、ストレス低減のために、スリット周辺部に一段段落としを設けるというものである。
特開2012―155350号公報
特許文献1記載の定着装置は、ベルトの全幅が加熱ローラの外周面に直接に接触しているため、ベルトが蛇行した場合、ベルト端部が、ベルトの蛇行を規制する断熱スリーブと加熱ローラとの隙間に潜り込み、破損するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、ベルト蛇行が起因して発生するベルトの破損を防止する定着装置および画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、前記課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、無端状に形成されたベルトが加熱ローラと定着ローラとに張架され、前記定着ローラに前記ベルトを介してベルト外側から加圧ローラを押圧し、前記ベルトと前記加圧ローラとで形成される定着ニップ部で未定着トナーを定着させる定着装置であって、前記ベルトにテンションを付与する方向に押圧された前記加熱ローラ両端部に、ベルト蛇行規制手段が設けられ、前記ベルト蛇行規制手段は、ベルトエッジが当接する部分と、前記加熱ローラ外周方向に摺動可能に加熱ローラ外周と嵌合する部分とを備え、前記加熱ローラ外周と嵌合する部分は、前記ベルト内周面と前記加熱ローラ外周との間に挟まれ、前記ベルト蛇行規制手段がベルト蛇行方向へ移動するのを規制する規制手段を備えていることを特徴とする。
前記加熱ローラは、全長にわたって外周径が同等なストレート管であることを特徴とする。
前記加熱ローラの両端部に、前記ベルト蛇行規制手段が嵌合される小径部が形成されていることを特徴とする。
前記ベルト蛇行規制手段と前記ベルトとの間の摩擦抵抗が、前記ベルト蛇行規制手段と前記加熱ローラとの間の摩擦抵抗よりも大きいことを特徴とする。
前記ベルト蛇行規制手段と前記ベルトとの間の摩擦抵抗を大きくするための高抵抗部材を、前記ベルト蛇行規制手段と前記ベルトとの間に設けたことを特徴とする。
前記ベルト蛇行規制手段と前記加熱ローラとの間の摩擦抵抗を小さくするための低抵抗部材を、前記ベルト蛇行規制手段と前記加熱ローラとの間に設けたことを特徴とする。
前記加熱ローラ加熱時において、前記ベルト蛇行規制手段内径が、前記加熱ローラ外径よりも大きい関係を維持することを特徴とする。
前記ベルト蛇行規制手段は周方向に連続的に繋がっていることを特徴とする。
前記ベルト内周面と前記加熱ローラとの間に挟まれているベルト蛇行規制手段の厚さが0.5mm以下である。
本発明の画像形成装置は、前記定着装置を備えたことを特徴とする。
本発明は、ベルト蛇行規制手段の加熱ローラ外周と嵌合する部分は、ベルト内周面と加熱ローラ外周の間に挟まれているので、ベルトの端部がベルト蛇行規制手段の外週面上に位置することとなり、ベルトの蛇行を規制するベルト蛇行規制手段と加熱ローラとで形成される隙間に潜り込むことがなく、ベルト蛇行が起因して発生するベルトの破損を防止することができる。
本発明の実施形態1に係る定着装置の概略断面図である。 加熱ローラの断面図である。 加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図である。 ベルト蛇行規制手段の斜視図である。 加熱ローラを示し、(a)は加熱ローラ端部を示す斜視図、(b)は拡大断面図である。 本発明の実施形態2に係る加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図である。 本発明の実施形態3に係る加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図である。 本発明の実施形態4に係る加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図である。 本発明の実施形態5を示す加熱ローラの正面図である。 加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図である。 本発明の実施形態6に係る加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図である。 断熱スリーブの斜視図である。 ベルト蛇行規制手段を示し、(a)は斜視図、(b)は断面斜視図である。 断熱スリーブをベルト蛇行規制手段に嵌め込む直前を示す断面図である。 断熱スリーブとベルト蛇行規制手段とが一体となった状態を示す断面図である。
以下、本発明に係る定着装置及び画像形成装置ついて図面に基づいて説明する。本発明に係る画像形成装置は、画像形成部、定着装置、原稿読取部、給紙部等を備え、前記原稿読取部にて読み取った原稿の画像データに基づき、周知の電子写真方式により画像を形成するものである。なお、本発明に係る画像形成装置の全体構成については、定着装置の要部を除いては周知の技術であるため、具体的な説明は省略する。
<実施形態1>
次に、本実施形態1に係る定着装置について説明する。図1は定着装置の概略断面図、図2は加熱ローラの断面図、図3は加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図、図4はベルト蛇行規制手段の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態1の定着装置1は、定着ローラ3と加熱ローラ4とに張架されて矢印方向に回転駆動される定着ベルト2と、定着ベルト2を介して定着ローラ3に圧接されて駆動回転する加圧ローラ5を備えている。
定着ベルト2は、定着ローラ3と加熱ローラ4との2本のローラ間に張架されている。定着ベルト2は、内径寸法が例えば40mmの無端状に形成され、基材として厚さ60μmのPI(ポリイミド)を用い、基材の外周面を弾性層として厚さ100μmの耐熱性のシリコンゴムで被覆し、更に、厚さ12μmの耐熱性樹脂であるPFAでコーティングされている。
定着ローラ3は、両側板にベアリング(図示省略)を介して回転自在に支持されている。定着ローラ3は、鉄(SUM24)等の金属から形成された中実の芯金を、弾性層として厚さ2mmの耐熱性のシリコンゴムで被覆し、更に、厚さ2mmのシリコンスポンジでコーティングした樹脂層で被覆している。定着ローラ3の外径寸法は例えば25mmである。
加熱ローラ4は、定着ローラ3から離間する方向にテンションが付与されている。このことによって、定着ベルト2は弛みが無いように緊張した状態で、定着ローラ3と加熱ローラ4とで保持されることになる。加熱ローラ4は、定着ベルト2を加熱する加熱手段としてのハロゲンヒーター7を内蔵し、例えば、鉄(STKM)等から形成された肉厚0.3mmの円筒状の芯金の外周面を樹脂層で被覆している。加熱ローラ4の外径寸法は例えば18mmで、内面に黒塗装が施されている。
また、加熱ローラ4は、全長にわたって外周径が同等に形成されたストレート形状で、さらに、ローラ径が18mm程度で従来の加熱ローラ径(従来は、ローラ径が25mm程度)よりも小径である。加熱ローラ4は熱容量が小さいほど余分な熱エネルギーを必要としないため、省エネ性に有利である。したがって、熱容量を小さくするためにローラ径を小さくし、ローラ厚を薄くする方向が望ましい。
加熱ローラ4のローラ径は内部の加熱手段のサイズから決定する。本実施形態の加熱ローラ4には、直径6mmのハロゲンヒーター7を2本配置するのが好ましい(図2参照)。この2本のハロゲンヒーター7が加熱ローラ4内面に接しないよう、ハロゲンヒーター7との隙間を2〜3mm程度設けた加熱ローラ4を採用する。そしてローラ径をできるだけ小さくするため、加熱ローラ4はストレート形状に設定している。
ここで、ハロゲンヒーター7を2本配置している理由は、プリントされるシートサイズに応じた2種類の異なるハロゲンヒーター7を使用するためである。例えばA3サイズをプリントする時は、A3短辺297mmの範囲が加熱できる一方のハロゲンヒーター7を使用し、A4サイズをプリントする時は、A4短辺210mmが加熱できる他方のハロゲンヒーター7を使用する。仮に、A4サイズプリント時にA3幅を加熱すると、加熱ローラ4の両端部が高温になってしまう。このように、複数のハロゲンヒーター7を配置することで、温度を下げるために冷却ファンを追加したり、冷却するためのプリント停止時間を設けないで済むようにしている。なお、冷却ファンを設ける構成とした場合には、全幅用のハロゲンヒーター7が1本でも支障はなく、この時は加熱ローラ径を更に小さくすることもできる。
加圧ローラ5は、鉄(STKM)等から形成された中実の芯金の外周面を、弾性層として厚さ4mmのシリコンゴムで被覆し、更に、厚さ30μmのPFAの樹脂層で被覆している。加圧ローラ5外径寸法は、例えば27mmである。
定着ローラ3に対して加圧ローラ5が定着ベルト2を介して圧接され、定着領域としての定着ニップ部20が構成される。この定着ニップ部20を未定着トナー21の載った記録材(シート)22が通過して、熱と圧によりトナーがシート22に定着される構成である。
加熱ローラ4はハロゲンヒーター7で加熱され、加熱ローラ4から定着ベルト2に熱が移動し、定着ベルト2が温められる。定着ベルト2は、厚さが略0.2mmと非常に薄く設定されている。これにより、短時間(20秒前後)で定着ベルト表面温度を定着可能温度まで上昇することができる。昇温にかかる時間が短いと、ハロゲンヒーター7の点灯時間が短縮できるため、省電力化に有効である。
定着ベルト2は、定着ローラ3と加熱ローラ4の平行度精度や両方のローラの円周振れ精度、定着ニップ部20での加圧力の軸方向前後ばらつき等、様々な要素の複合によりローラ軸方向へ蛇行する。この定着ベルト2の蛇行は一定の位置で移動を規制しないと、定着ベルト2が破損するため、定着ベルト2の蛇行を防止するベルト蛇行規制手段8が設けられている。
ベルト蛇行規制手段8は、加熱ローラ4の両端部外周に取付けられている。具体的には、ベルト蛇行規制手段8は、加熱ローラ4外周方向に摺動可能となるように、加熱ローラ外周に相対回転自在に外嵌される部分としての筒状の嵌合部80と、嵌合部80外側端から径外方向に立ち上がって定着ベルト2のベルトエッジが当接する部分としての鍔状の立上部81とを備えている。ベルト蛇行規制手段8は、例えば、薄い金属筒材(肉厚0.2mmのSUS材)を絞り加工して製造することができる。すなわち、定着ベルト2のベルト内周面と加熱ローラ4との間に挟まれているベルト蛇行規制手段の厚さが、0.5mm以下であるのが好ましい。さらには、ベルト蛇行規制手段の厚さが、0.1〜0.5mmの範囲であるのが好ましい。また、ベルト蛇行規制手段8は、周方向に連続的に繋がっており、全周にわたり継ぎ目のない状態である。
加熱ローラ4は、前記のように、外径18mm、厚さ0.3mmのストレートパイプ形状がベースとなっている。そのため、加熱ローラ4には、ベルト蛇行規制手段8の軸方向規制部10が設けられ、軸方向規制部10は、ベルト蛇行規制手段8がベルト端部に押し付けられて加熱ローラ4軸中央側へ移動するのを規制する。
軸方向規制部10としては、例えば、加熱ローラ4の数か所を突出し形成される突部、加熱ローラ4全周にわたって形成される絞り段差、金属テープ貼り付けによる段差等を挙げることができる。図5は、加熱ローラを示し、(a)は加熱ローラ端部を示す斜視図、(b)は拡大断面図である。本実施形態は、加熱ローラ4の数か所を突出することにより形成した突部10の場合を例示する。突部10の高さは、ベルト蛇行規制手段8の厚さに比し、同等か若干低い関係に設定されている。
加熱ローラ4両端部は、フレーム11に固定されたベアリング12により支持される。ベアリング12と加熱ローラ4の間には、樹脂製の鍔付き断熱スリーブ13が配置され、ベアリング12が高温になることを防止している。ベルト蛇行規制手段8の加熱ローラ4外側に抜ける方向への移動は、断熱スリーブ13を介してベアリング12で規制される。ここで、前記軸方向規制部10と断熱スリーブ13とにより、ベルト蛇行規制手段8がベルト蛇行方向へ移動するのを規制する規制手段を構成している。
ベルト蛇行規制手段8の加熱ローラ4外周に接する嵌合部80は、定着ベルト内周面と加熱ローラ外周面とで挟まれている。すなわち、定着ベルト2にテンションを付与すると、定着ベルト2は、加熱ローラ4表面のおよそ半周部分に隙間なく巻き付くが、ベルト端部2aは、ベルト蛇行規制手段8の嵌合部80に巻き付けられる。この状態で定着ベルト2に圧接された加圧ローラ5が駆動すると、定着ローラ3と加圧ローラ5とに挟まれた定着ベルト2が従動し、さらに定着ベルト2にテンションを付与している加熱ローラ4も従動回転する。
仮に、ベルト蛇行規制手段8が加熱ローラ4と一体で回転する構成であると、定着ベルト2が、ベルト蛇行規制手段8(加熱ローラ4)に対してスリップした場合、定着ベルト2とベルト蛇行規制手段8との間に速度差が生じるため、定着ベルト2のベルトエッジがベルト蛇行規制手段8を摺動することとなり、定着ベルト2の損傷を招来する。
本実施形態は、テンションが付与された定着ベルト2のベルト端部2aは、ベルト蛇行規制手段8に圧接するので、ベルト蛇行規制手段8は、定着ベルト2と一体で従動回転する。このように、ベルト蛇行規制手段8が一体で回転すると、定着ベルト2とベルト蛇行規制手段8の間の速度差が無いので、定着ベルト2のベルトエッジとベルト蛇行規制手段8との間の摺動ストレス(相対移動による摺動に起因する損傷)を極めて小さくできる。
本実施形態は、定着ベルト2と加熱ローラ4との間に、回転速度のずれが生じた場合であっても、ベルト蛇行規制手段8は、加熱ローラ4外周に相対回転自在に外嵌されているため、定着ベルト2とベルト蛇行規制手段8との間の摩擦抵抗は、ベルト蛇行規制手段8と加熱ローラ4との間の摩擦抵抗よりも大きくなっており、ベルト蛇行規制手段8は、定着ベルト2と一体で従動回転することとなる。
定着ベルト2が蛇行する場合、ベルトエッジがベルト蛇行規制手段8の立上部81に当接する。そして、前述のようにベルト蛇行規制手段8は、定着ベルト2の軸方向に位置を規制するため、定着ベルト2がこれ以上蛇行することはない。
ベルト蛇行規制手段8は、全周にわたり継ぎ目のない構成である。そのため、ベルトエッジがベルト蛇行規制手段8の立上部81に当接した状態で、立上部81はベルトエッジに対して常に均一な当接状態を維持でき、不連続な当接状態である場合に比し、局所的なストレスによるエッジ破損を抑えることができる。また、ベルト蛇行規制手段8は、凹凸の小さい摺動性の高い材質で構成されているので、ベルトエッジに対するダメージが極めて小さい。
また、ベルト蛇行規制手段8の嵌合部80は、定着ベルト2のベルト端部2aと加熱ローラ4との間に挟まれ、しかも、定着ベルト2のベルトエッジがベルト蛇行規制手段8の立上部81に当接するため、ベルト端部2aが、ベルト蛇行規制手段8および断熱スリーブ13と、加熱ローラ4との間に形成される間隙に潜り込むことがなく、定着ベルト2の破損を防止することができる。
以上より、本実施形態は、定着ベルト2のベルトエッジ部からの破損を抑えることができる。
<実施形態2>
図6は本発明の実施形態2に係る加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図である。図6に示すように、本実施形態2は、ベルト蛇行規制手段8と定着ベルト2をより積極的に一体回転させるため、高抵抗部材15をベルト蛇行規制手段8と定着ベルト2との間に設けた構成である。なお、前記実施形態1と同一部材は、同一符号を付してそれぞれの説明は省略する。
定着ベルト2とベルト蛇行規制手段8との間の摩擦抵抗が、加熱ローラ4とベルト蛇行規制手段8との間の摩擦抵抗よりも大きいという関係をより確実なものとしている。すなわち、筒状の高抵抗部材15を定着ベルト2とベルト蛇行規制手段8の嵌合部80との間に介在している。高抵抗部材15としては、シリコンゴムが挙げられる。高抵抗部材15の厚さは50〜200μmに設定されている。
筒状の高抵抗部材15は、ベルト蛇行規制手段8および定着ベルト2のいずれかに固定して設けても良いし、別部材をどちらにも固定して設けても良い。このように、高抵抗部材15をベルト蛇行規制手段8と定着ベルト2との間に設けることにより、高抵抗部材15を設けない場合に比し、ベルト蛇行規制手段8と定着ベルト2との間の摩擦抵抗を大きくすることができる。
<実施形態3>
図7は本発明の実施形態3に係る加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図である。本実施形態3は、ベルト蛇行規制手段8と定着ベルト2をより積極的に一体回転させるため、低抵抗部材16をベルト蛇行規制手段8と加熱ローラ4との間に設けた構成である。
定着ベルト2とベルト蛇行規制手段8との間の摩擦抵抗が、加熱ローラ4とベルト蛇行規制手段8との間の摩擦抵抗よりも大きいという関係をより確実なものとしている。低抵抗部材としては、摩擦抵抗の小さいPTFE、PFA等のフッ素樹脂が挙げられる。厚さは10〜100μmに設定されている。
低抵抗部材16は、ベルト蛇行規制手段8および加熱ローラ4のいずれかに固定して設けても良いし、別部材をどちらにも固定して設けても良い。このように、低抵抗部材16をベルト蛇行規制手段8と加熱ローラ4との間に設けることにより、低抵抗部材16を設けない場合に比し、ベルト蛇行規制手段8と加熱ローラ4との間の摩擦抵抗を小さくすることができる。
<実施形態4>
図8は本発明の実施形態4に係る加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図である。加熱ローラ4は、画像形成装置の作動中において高温になるため、熱膨張で外径が大きくなる。従って、本実施形態のベルト蛇行規制手段8においては、加熱ローラ4が熱膨張している時でも、ベルト蛇行規制手段8と加熱ローラ4とのはめあいが、必ずベルト蛇行規制手段内径>加熱ローラ外径、という関係を満足するようにしている。すなわち、加熱ローラ加熱時において、ベルト蛇行規制手段内径が、加熱ローラ外径よりも大きい関係を維持するように、ベルト蛇行規制手段内径と加熱ローラ外径との間の間隙30が設定されている。
このことにより、定着ベルト2とベルト蛇行規制手段8が一体で回転することを確実なものとしている。もしこの関係が成立しない場合は、ベルト蛇行規制手段8が加熱ローラ4と一体で回転することになるため、定着ベルト2のベルトエッジとベルト蛇行規制手段8の間で速度差が生じ、ベルトエッジ部に与える摺動ストレスが大きくなってしまう。
<実施形態5>
図9は本発明の実施形態5を示す加熱ローラの正面図、図10は加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図である。本実施形態5は、加熱ローラ端部外径が加熱ローラ中央部外径よりも小さい加熱ローラ4における実施形態である。
すなわち、加熱ローラ4は、中央部4aと中央部4aの両端部に内嵌された小径部4bとからなる。ベルト蛇行規制手段8は、小径部4bに相対回転自在に嵌合されている。なお、中央部4aと小径部4bとの段差部4cは、図1に示す軸方向規制部10に相当し、ベルト蛇行規制手段8のストッパの機能を備えている。
ベルト蛇行規制手段8は、定着ベルト2内面に接する部分である嵌合部80の外径Bが加熱ローラ4の中央部外径Aよりも大きくなるように設定されている(B>A)。そのため、定着ベルト2とベルト蛇行規制手段8との間の摩擦抵抗が、加熱ローラ4とベルト蛇行規制手段8との間の摩擦抵抗よりも大きいという関係をより確実なものとしている。
<実施形態6>
図11は本発明の実施形態6に係る加熱ローラおよびベルト蛇行規制手段まわりを示す断面図、図12は断熱スリーブの斜視図、図13はベルト蛇行規制手段を示し、(a)は斜視図、(b)は断面斜視図である。図14は断熱スリーブをベルト蛇行規制手段に嵌め込む直前を示す断面図、図15は断熱スリーブとベルト蛇行規制手段とが一体となった状態を示す断面図である。
前記実施形態1〜5は、ベルト蛇行規制手段8の位置規制のために、加熱ローラ4側に軸方向規制部10を設けた場合を例示した。本実施形態は、加熱ローラ4側に軸方向規制部10を設けずに、ベルト蛇行規制手段8の軸方向規制を行う構成を例示する。
断熱スリーブ13はベアリング12の熱劣化を防ぐため、加熱ローラ4からベアリング12ヘの伝熱を遮断するためのものである。加熱ローラ4の熱膨張時に破損しないよう、図12に示すように断熱スリーブ13には軸方向にスリット13aが設けられ、膨張の伸びをこのスリット13aで吸収している。
ベルト蛇行規制手段8には、図13および図14に示すように、立上部81の周縁に引掛部82が一体に成形されている。もちろん、引掛部82は溶接、接着、圧入、あるいは、樹脂カラーのはめ込みなどで加工してもよい。引掛部82が断熱スリーブ13の鍔部13bに嵌合することにより、ベルト蛇行規制手段8の位置規制部(軸方向規制部)の機能を備えている。断熱スリーブ13をベルト蛇行規制手段8の引掛部82に嵌め込む際は、断熱スリーブ13をスリットの隙間が無くなるまで押し縮め、引掛部82に挿入すればよい。
また、引掛部82を立上部81と別体とした場合には、図15に示すように、断面形状がL字状の引掛部82をベルト蛇行規制手段8の立上部81に取付ける前に、予め断熱スリーブ13をベルト蛇行規制手段8の立上部81と近接対向させる。そして、引掛部82を立上部81に接合することで、断熱スリーブ13とベルト蛇行規制手段8を一体の部品とすることもできる。
1 定着装置
2 定着ベルト(ベルト)
2a ベルト端部
3 定着ローラ
4 加熱ローラ
4a 中央部
4b 小径部
4c 段差部
5 加圧ローラ
7 ハロゲンヒーター
8 ベルト蛇行規制手段
10 軸方向規制部(規制手段)
11 フレーム
12 ベアリング
13 断熱スリーブ
13a スリット
13b 鍔部
15 高抵抗部材
16 低抵抗部材
20 定着ニップ部
21 未定着トナー
30 間隙
80 嵌合部(部分)
81 立上部(部分)
82 引掛部(規制手段)

Claims (10)

  1. 無端状に形成されたベルトが加熱ローラと定着ローラとに張架され、前記定着ローラに前記ベルトを介してベルト外側から加圧ローラを押圧し、前記ベルトと前記加圧ローラとで形成される定着ニップ部で未定着トナーを定着させる定着装置であって、
    前記ベルトにテンションを付与する方向に押圧された前記加熱ローラ両端部に、ベルト蛇行規制手段が設けられ、
    前記ベルト蛇行規制手段は、ベルトエッジが当接する部分と、前記加熱ローラ外周方向に摺動可能に加熱ローラ外周と嵌合する部分とを備え、
    前記加熱ローラ外周と嵌合する部分は、前記ベルト内周面と前記加熱ローラ外周との間に挟まれ、
    前記ベルト蛇行規制手段がベルト蛇行方向へ移動するのを規制する規制手段を備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱ローラは、全長にわたって外周径が同等なストレート管であることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記加熱ローラの両端部に、前記ベルト蛇行規制手段が嵌合される小径部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 前記ベルト蛇行規制手段と前記ベルトとの間の摩擦抵抗が、前記ベルト蛇行規制手段と前記加熱ローラとの間の摩擦抵抗よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置。
  5. 前記ベルト蛇行規制手段と前記ベルトとの間の摩擦抵抗を大きくするための高抵抗部材を、前記ベルト蛇行規制手段と前記ベルトとの間に設けたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
  6. 前記ベルト蛇行規制手段と前記加熱ローラとの間の摩擦抵抗を小さくするための低抵抗部材を、前記ベルト蛇行規制手段と前記加熱ローラとの間に設けたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
  7. 前記加熱ローラ加熱時において、前記ベルト蛇行規制手段内径が、前記加熱ローラ外径よりも大きい関係を維持することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置。
  8. 前記ベルト蛇行規制手段は周方向に連続的に繋がっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置。
  9. 前記ベルト内周面と前記加熱ローラとの間に挟まれているベルト蛇行規制手段の厚さが0.5mm以下である請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2013186713A 2013-09-09 2013-09-09 定着装置及び画像形成装置 Active JP6103304B2 (ja)

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