JP2015051605A - 表示刻印プレート、タイヤ加硫金型およびタイヤ - Google Patents

表示刻印プレート、タイヤ加硫金型およびタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】タイヤ加硫金型に表示刻印プレートが上下逆向きに回転した状態で装着されることを防止する。【解決手段】表示刻印プレート25は、識別表示44を形成するための表示形成部26が設けられた表示形成面25bを備え、表示形成部26に対して正対するように表示形成面25bを見て、タイヤ周方向の中央を通りタイヤ径方向に延びる第1基準線L1またはタイヤ径方向の中央を通りタイヤ周方向に延びる第2基準線L2に対して非対称な形状を表する。タイヤ加硫金型10は、タイヤ40の外表面を成型するタイヤ成型面14を有し、タイヤ成型面14に表示刻印プレート25と対応する形状のプレート配設凹部19を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤ成型時に識別表示を形成するための表示刻印プレート、この表示刻印プレートを用いたタイヤ加硫金型、および、このタイヤ加硫金型を用いて成型したタイヤに関する。
タイヤのサイドウォール部には、製造番号および製造年月日を含む識別表示が形成されている。特許文献1には、識別表示が刻設された表示刻印プレート(セリアルプレート)が着脱可能に装着されるタイヤ加硫金型が記載されている。具体的には、サイドウォール部の外表面を成型するサイド型部のタイヤ成型面に、表示刻印プレートを着脱可能に装着するプレート配設凹部が形成されている。
しかしながら、特許文献1の表示刻印プレートは、長方形状であるため、プレート配設凹部に対して、表裏は正常で上下逆向きの姿勢(180度回転状態)で装着される可能性がある。この場合、上下逆向きの識別表示がタイヤに形成される。
特許文献2には、円弧状の表示刻印プレートが記載されている。この表示刻印プレートは、プレート配設凹部に表裏は正常で上下逆向きの姿勢で装着することはできないが、表裏逆むきで左右反転させた姿勢で装着される可能性がある。この場合、刻印部分がプレート配設凹部の底側に位置するため、成型したタイヤの表面には識別表示が形成されない。
特開2009−196192号公報 実用新案登録第3182945号公報
本発明は、タイヤ加硫金型に表示刻印プレートが誤った姿勢で装着されるのを防止することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の表示刻印プレートは、タイヤ加硫金型のタイヤ成型面に着脱可能に装着され、タイヤの外表面に識別表示を形成するための表示刻印プレートであって、前記識別表示を形成するための表示形成部が設けられた表示形成面を備え、前記表示形成部に対して正対するように前記表示形成面を見て、タイヤ周方向の中央を通りタイヤ径方向に延びる第1基準線またはタイヤ径方向の中央を通りタイヤ周方向に延びる第2基準線に対して非対称な形状を表する。
具体的には、前記表示形成面は、タイヤ径方向に所定間隔をあけてタイヤ周方向に延びる第1および第2縁と、前記第1および第2縁の両端間にかけて延びる第3および第4縁とを備え、前記第3および第4縁が、前記第1基準線または前記第2基準線に対して非対称である。なお、この表示刻印プレートを用いたタイヤ加硫金型は、タイヤの外表面を成型するタイヤ成型面を有し、前記タイヤ成型面に前記表示刻印プレートと対応する形状のプレート配設凹部を設けた構成である。そして、成型されたタイヤは、サイドウォール部を正対するように見た状態で、タイヤ周方向の中央を通りタイヤ径方向に延びる第1基準線またはタイヤ径方向の中央を通りタイヤ周方向に延びる第2基準線に対して非対称な形状を有する枠部と、前記枠部内に形成された識別表示と、を備える。
本発明の表示刻印プレートは、表裏が正常で上下逆向きの姿勢とした場合、外形がタイヤ加硫金型のプレート配設凹部の形状に一致しない。そのため、表示刻印プレートをプレート配設凹部に装着することができない。よって、タイヤ加硫金型によって成型するタイヤに識別表示が上下逆向きに形成されることを防止できる。
前記第3縁は、前記第1縁に連続する第1角縁部と、前記第2縁に連続する第2角縁部とを備え、前記第4縁は、前記第1縁に連続する第3角縁部と、前記第2縁に連続する第4角縁部とを備え、前記第1から第4角縁部のうち、少なくとも1つの角縁部の曲率または辺寸法が、他の角縁部の曲率または辺寸法と異なる。このようにすれば、簡素な構成(変更)で確実に非対称な表示刻印プレートを形成することができる。
第1の表示刻印プレートは、タイヤ周方向の一方に位置する前記第1および第2角縁部の曲率または辺寸法が、他方に位置する前記第3および第4角縁部の曲率または辺寸法と異なり、前記第3および第4縁が、前記第1基準線に対して非対称である。このようにすれば、表裏が正常で上下逆向きとした姿勢だけでなく、表裏逆向きで左右反転した姿勢で表示刻印プレートが装着されることを防止できる。
第2の表示刻印プレートは、タイヤ径方向の一方に位置する前記第1および第3角縁部の曲率または辺寸法が、他方に位置する前記第2および第4角縁部のの曲率または辺寸法と異なり、前記第3および第4縁が、前記第2基準線に対して非対称である。このようにすれば、表裏が正常で上下逆向きとした姿勢だけでなく、表裏逆向きで上下反転した姿勢で表示刻印プレートが装着されることを防止できる。
第3の表示刻印プレートは、対角に位置する一方の前記第1および第4角縁部の曲率または辺寸法が、他方の前記第2および第3角縁部の曲率または辺寸法と異なり、前記第3および第4縁が、前記第1および第2基準線に対して非対称である。このようにすれば、表裏が正常で上下逆向きとした姿勢だけでなく、表裏逆向きで上下反転した姿勢、および、表裏逆向きで上下反転した姿勢で表示刻印プレートが装着されることを防止できる。
各表示刻印プレートは、前記第1および第2縁を同心円弧状とすることが好ましい。このようにすれば、タイヤに形成される識別表示の外観を向上できる。また、表裏が正常で上下逆向きとした姿勢だけでなく、表裏逆向きで上下反転した姿勢で表示刻印プレートが装着されることを防止できる。
タイヤ加硫金型では、前記表示刻印プレートは、タイヤ周方向の長さが異なる第1および第2表示刻印プレートを含み、前記プレート配設凹部は、前記第1表示刻印プレートを装着する第1プレート配設凹部と、前記第2表示刻印プレートを装着する第2プレート配設凹部とを含む。このようにすれば、第1および第2表示刻印プレートを、第2および第1のプレート配設凹部に間違えて装着することを防止できる。また、識別表示を、頻繁に変更する部分、殆ど変更する必要がない部分、全く変更する必要がない部分に分けることで、識別表示を変更したタイヤを容易に成型できる。
なお、本発明のタイヤ加硫金型によって成型されたタイヤは、サイドウォール部に、プレート配設凹部の形状が形成された枠部と、前記枠部内に表示刻印プレートの表示形成部により形成された識別表示と、を備える。
本発明の表示刻印プレートは、タイヤ径方向に延びる第1基準線またはタイヤ周方向に延びる第2基準線に対して非対称な形状を表するため、表裏が正常で上下逆向きの姿勢とした場合、タイヤ加硫金型のプレート配設凹部に装着できない。よって、タイヤ加硫金型によって成型されるタイヤは、上下逆向きの識別表示が形成されることを防止できる。
また、第1から第4縁により形成される第1から第4角縁部のうち、少なくとも1つの角縁部の曲率または辺寸法が、他の角縁部の曲率または辺寸法と異なるため、簡素な構成(変更)で確実に非対称な表示刻印プレートを形成することができる。
しかも、第1および第2基準線に対して非対称な形状とすることで、表裏が正常で上下逆向きの姿勢だけでなく、表裏逆向きで上下反転した姿勢、および、表裏逆向きで上下反転した姿勢で、表示刻印プレートが装着されることを防止できる。よって、成型したタイヤの表面に識別表示が形成されない無表示状態になることも防止できる。
タイヤに形成する識別表示の一例を概念的に示す図。 タイヤ加硫金型の一例を示す断面図。 第1実施形態のプレート配設凹部と表示刻印プレートとを示す斜視図。 (A),(B)は第1実施形態の2種の表示刻印プレートの正面図。 成型したタイヤを示す側面図。 表示刻印プレートを180度回転させて配置した状態を示す正面図。 表示刻印プレートを左右反転させて配置した状態を示す正面図。 表示刻印プレートを上下反転させて配置した状態を示す正面図。 第2実施形態の表示刻印プレートの正面図。 第3実施形態の表示刻印プレートの正面図。 第4実施形態の表示刻印プレートの正面図。 第5実施形態の表示刻印プレートの正面図。 第6実施形態の表示刻印プレートの正面図。 第7実施形態の表示刻印プレートの正面図。 第8実施形態の表示刻印プレートの正面図。 タイヤ加硫金型の変形例を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に概念的に示すように、タイヤのサイドウォール部には、製造番号および製造年月日を含む識別表示が形成されている。識別表示は、工場コード、サイズコード、設計コード、週セリアルおよび年セリアルを有する。そのうち、週セリアルは1週間毎に変更され、年セリアルは1年毎に変更される。なお、図面に記載した週セリアルの「02」は年の第2週目であることを示し、年セリアルの「13」は2013年であることを示す。
(第1実施形態)
図2および図3は、本発明の第1実施形態に係る表示刻印プレート25を用いたタイヤ加硫金型(以下「金型」と略する。)10を示す。この金型10は、空気入りタイヤ(タイヤ)40のサイドウォール部42の外表面を形成するサイド型部12Bに、識別表示44の一部を形成するための表示刻印プレート25(25A,25B)が着脱可能に配設される。
図2に示すように、金型10は、図5に示す空気入りタイヤ40において、トレッド部41が当接するトレッド型部11と、サイドウォール部42が当接する一対のサイド型部12A,12Bと、ビード部43を嵌合保持するビードリング部13とを備える。トレッド型部11は、周方向に所定間隔をもって複数個に分割して成形され、これらを連結することにより円環状に形成される。これらを型締めすることにより、内部に空気入りタイヤ40の外表面を成型する連続したタイヤ成型面14が形成される。
トレッド型部11のタイヤ成型面14aには、所定パターンの溝部を成型するための図示しない骨部(凸部)と、陸部を成型するための凹部が設けられている。サイド型部12A,12Bのタイヤ成型面14bには、製造メーカのロゴを形成するためのロゴ刻印部(図示せず)と、製品の識別表示44を形成するための識別表示刻印部15とが設けられている。ロゴ刻印部は、タイヤ成型面14bに凹部を設けることで構成される。識別表示刻印部15は、ビードリング部13の近傍に位置するように、タイヤ成型面14bに凹部または凸部を設けることで構成される。
図3に示すように、識別表示刻印部15は、実質的に表示内容を変更する必要がない不変部16と、表示内容の変更頻度が低い第1可変部18Aと、表示内容の変更頻度が高い第2可変部18Bとを備える。不変部16は、図1における工場コードおよびサイズコードに対応する。第1可変部18Aは、トレッドパターンの設計変更等により変更される設計コードに対応する。第2可変部18Bは、定期的に変更される週セリアルおよび年セリアルに対応する。不変部16には、設定された英数文字(反転文字)に応じた文字溝17が刻設されている。第1および第2可変部18A,18Bには、第1の表示刻印プレート25Aに対応する形状の第1のプレート配設凹部19Aと、第2の表示刻印プレート25Bに対応する形状の第2のプレート配設凹部19Bとが設けられている。
図2に示すように、表示刻印プレート(セリアルプレート)25A,25Bは、プレート配設凹部19A,19Bの深さより薄い肉厚の金属プレートである。この表示刻印プレート25A,25Bの表面(表示形成面)25aには、設定された英数文字(反転文字)に応じた文字突起(表示形成部)26A,26Bが刻設(浮き彫り)されている。この文字突起26A,26Bの突出部分を含めた表示刻印プレート25A,25Bの肉厚が、プレート配設凹部19A,19Bの深さと実質的同一に設定される。表示刻印プレート25A,25Bの外周部には、プレート配設凹部19A,19Bへの装着作業性を向上するために、文字突起26A,26Bを形成した表面25aから逆側の裏面25bへ向けて内向きに傾斜したテーパ状の側面27A,27Bが形成されている。なお、側面27A,27Bは、テーパ状とする構成に限らず、表面25aおよび裏面25bに対して直交方向に延びるように表示刻印プレート25A,25Bをプレス成形してもよい。
図3および図4(A),(B)に示すように、表示刻印プレート25A,25Bは、文字突起26A,26Bに対して正対するように表面25aを見た状態で、プレート配設凹部19A,19Bに装着された状態が、正規装着状態である。しかし、図4(A)中矢印Yで示すように、タイヤ周方向の中央を通りタイヤ径方向に延びる第1基準線L1を中心として180度回転され、表裏が逆向きで左右反転した姿勢(図7参照)で装着される可能性がある。また、図4(A)中矢印Zで示すように、タイヤ径方向の中央を通りタイヤ周方向に延びる第2基準線L2を中心として180度回転され、表裏が逆向きで上下反転した姿勢(図8参照)で装着される可能性がある。さらに、図4(A)中矢印Xで示すように、第1基準線L1と第2基準線L2の交点(図心)αを中心として180度回転され、表裏が正常で上下逆向きの姿勢(図6参照)で装着される可能性がある。本実施形態の表示刻印プレート25A,25Bは、このような正規の姿勢以外の誤った姿勢での装着を防止する。
具体的には、表示刻印プレート25A,25Bの表面25aの外形は、上縁(第1縁)28A,28B、下縁(第2縁)29A,29B、左縁(左縁)30A,30Bおよび右縁(第4縁)34A,34Bにより画定される。そして、左縁30A,30Bおよび右縁34A,34Bが、第1基準線L1および第2基準線L2に対して非対称な形状を表するように設定している。
表示刻印プレート25A,25Bの表面25aの上縁28A,28Bおよび下縁29A,29Bは、図においてタイヤ周方向へ並行に延びる同心円弧状である。これらのタイヤ周方向の曲率中心は、プレート配設凹部19A,19Bに装着した状態で、サイド型部12A,12Bのタイヤ周方向の曲率中心と一致する。また、表示刻印プレート25Aの上縁28Aおよび下縁29Aと、表示刻印プレート25Bの上縁28Bおよび下縁29Bとは、タイヤ周方向の寸法、つまり表示刻印プレート25A,25Bの全長が異なる。具体的には、表示刻印プレート25Bの全長は、表示刻印プレート25Aの全長より長い。表示刻印プレート25Aと表示刻印プレートの全長の寸法差は、0.3mm以上が好ましく、1.0mm以上とすることがより好ましい。これは、寸法差が0.3mm未満の場合は、大きい表示刻印プレート25Bを小さいプレート配設凹部19Aに無理入れすることで装着できるためである。
表示刻印プレート25A,25Bの表面25aの左縁30A,30Bは、直線部31A,31Bと、左上隅縁(第1角縁部)32A,32Bと、左下隅縁(第2角縁部)33A,33Bとを備える。また、表示刻印プレート25A,25Bの表面25aの右縁34A,34Bは、直線部35A,35Bと、右上隅縁(第3角縁部)36A,36Bと、右下隅縁(第4角縁部)37A,37Bとを備える。
直線部31A,31B,35A,35Bは、上縁28A,28Bおよび下縁29A,29Bの曲率中心からタイヤ径方向に延びる。また、直線部31A,35Aと直線部31B,35Bは、第1基準線L1に対して線対称である。左上隅縁32A,32Bは、直線部31A,31Bの上端に連続するとともに、上縁28A,28Bの左端に連続する所定曲率の円弧状である。左下隅縁33A,33Bは、直線部31A,31Bの下端に連続するとともに、下縁29A,29Bの左端に連続する所定曲率の円弧状である。右上隅縁36A,36Bは、直線部35A,35Bの上端に連続するとともに、上縁28A,28Bの右端に連続する所定曲率の円弧状である。右下隅縁37A,37Bは、直線部35A,35Bの下端に連続するとともに、下縁29A,29Bの右端に連続する所定曲率の円弧状である。言い換えれば、各隅縁は、隣接する縁の角部を丸面取りした構成である。
表示刻印プレート25Aは、左上隅縁32Aと左下隅縁33Aの曲率を同一とし、右上隅縁36Aと右下隅縁37Aの曲率を同一とする一方、左隅縁32A,33Aと右隅縁36A,37Aの曲率を異ならせている。同様に、表示刻印プレート25Bは、左上隅縁32Bと左下隅縁33Bの曲率を同一とし、右上隅縁36Bと右下隅縁37Bの曲率を同一とする一方、左隅縁32B,33Bと右隅縁36B,37Bの曲率を異ならせている。具体的には、表示刻印プレート25Aの左上隅縁32Aおよび左下隅縁33Aと表示刻印プレート25Bの右上隅縁36Bおよび右下隅縁37Bとを同一曲率R1とし、表示刻印プレート25Aの右上隅縁36Aおよび右下隅縁37Aと表示刻印プレート25Bの左上隅縁32Bおよび左下隅縁33Bとを同一曲率R2としている。そして、曲率R1は、曲率R2より小さくしている。これらの曲率半径の差は、表示刻印プレート25A,25Bの径方向の高さが5mmから15mmの場合、1.0mm以上が好ましく、2.0mm以上とすることがより好ましい。これは、曲率半径の差が1.0mm未満の場合には、異なる曲率の隅縁であっても無理入れすることで装着できるためである。
これら表示刻印プレート25A,25Bを装着するプレート配設凹部19A,19Bは、文字突起26A,26Bに対して正対するように表面25aを見た状態で、上縁28A,28Bに対応する形状の上壁面20A,20Bと、下縁29A,29Bに対応する形状の下壁面21A,21Bと、左縁30A,30Bに対応する形状の左壁面22A,22Bと、右縁34A,34Bに対応する形状の右壁面23A,23Bと、これらの端部を閉塞する底壁面24A,24Bとを備える。
表示刻印プレート25A,25Bを用いた金型10によって空気入りタイヤ40を成型する場合には、まず、図示しない開閉機構によって金型10を型開きする。そして、サイド型部12Bのプレート配設凹部19A,19Bに対応する表示刻印プレート25A,25Bを装着する。
この際、表示刻印プレート25Aと表示刻印プレート25Bとは、全長が異なる。そして、表示刻印プレート25Aは、左隅縁32A,33Aと右隅縁36A,37Aの曲率が異なること、かつ、上縁28Aと下縁29Aの長さと曲率が異なることにより、図心αに対して非対称である。また、左隅縁32A,33Aと右隅縁36A,37Aの曲率が異なるため、第1基準線L1に対して非対称である。さらに、上縁28Aと下縁29Aの長さと曲率が異なるため、第2基準線L2に対して非対称である。同様に、表示刻印プレート25Bは、左隅縁32B,33Bと右隅縁36B,37Bの曲率が異なること、かつ、上縁28Bと下縁29Bの長さと曲率が異なることにより、図心αに対して非対称である。また、左隅縁32B,33Bと右隅縁36B,37Bの曲率が異なるため、第1基準線L1に対して非対称である。さらに、上縁28Bと下縁29Bの長さと曲率が異なるため、第2基準線L2に対して非対称である。
そのため、大きい表示刻印プレート25Bを異なる小さなプレート配設凹部19Aに装着することはできない。また、小さい表示刻印プレート25Aを大きなプレート配設凹部19Bに配置しても保持できないため、実質的に装着できない。また、図6に示すように、表示刻印プレート25A,25Bを表裏が正常で上下逆向きの姿勢とした場合、対応するプレート配設凹部19A,19Bの形状に一致しないため、装着することができない。また、図7に示すように、表裏が逆向きで左右反転した姿勢とした場合、対応するプレート配設凹部19A,19Bの形状に一致しないため、装着することができない。また、図8に示すように、表裏が逆向きで上下反転した姿勢とした場合、対応するプレート配設凹部19A,19Bの形状に一致しないため、装着することができない。そのため、プレート配設凹部19A,19Bへの誤装着を確実に防止できる。
表示刻印プレート25A,25Bを装着すると、型開きした金型10の内部に未加硫のグリーンタイヤ(生タイヤ)をタイヤ軸方向が上下になるようにセットして型締めする。その後、グリーンタイヤの内部からゴムバッグを膨張させ、加熱手段(図示せず)によってグリーンタイヤを拡張変形させる。これにより、グリーンタイヤにおいて、外周部がトレッド型部11のタイヤ成型面14aに押し当てられ、両側部がサイド型部12A,12Bのタイヤ成型面14bに押し当てられ、加硫される。
図5に示すように、成型された空気入りタイヤ40には、外周部にトレッド型部11のタイヤ成型面14aの凹凸形状に対応したトレッドパターンからなるトレッド部41が形成される。また、両側部にサイド型部12A,12Bのタイヤ成型面14bに押し当てられ、刻印部の凹凸形状に対応したロゴおよび識別表示44を有するサイドウォール部42が形成される。そして、サイドウォール部42の径方向内側に、ホイールのリムに密着するビード部43が形成される。
サイドウォール部42の識別表示44は、不変部16により成型される第1文字表示45と、第1可変部18Aによる第2文字表示46と、第2可変部18Bによる第3文字表示47とを備える。第1文字表示45は、文字溝17により設定されたコードの英数文字であり、外表面から突出するように形成されている。第2および第3文字表示46,47は、文字突起26A,26Bにより設定されたコードおよびセリアルの英数文字であり、外表面から窪むように形成されている。第2および第3文字表示46,47は、プレート配設凹部19A,19Bの形状に対応する枠部48A,48B内に形成されている。
枠部48A,48Bは、プレート配設凹部19A,19Bと表示刻印プレート25A,25Bとの間に形成される段差(プレート配設凹部19A,19Bと表示刻印プレート25A,25Bとの隙間)により、表示刻印プレート25A,25Bの反転形状に一致した非対称および非対称な形状で、外表面から突出している。即ち、枠部48A,48Bは、表示刻印プレート25A,25Bと同様に、全長が異なる。そして、枠部48A,48Bの図心αに対して非対称である。また、タイヤ周方向の中央を通りタイヤ径方向に延びる基準線に対して非対称である。さらに、タイヤ径方向の中央を通りタイヤ周方向に延びる基準線に対して非対称である。但し、枠部48A,48Bは、外表面から突出した構成に限らず、プレート配設凹部19A,19Bから表示刻印プレート25A,25Bを突出させることにより凹状に窪むようにしてもよい。また、プレート配設凹部19A,19Bと表示刻印プレート25A,25Bの表面25aとを同一平面状とし、プレート配設凹部19A,19Bの外周の各壁面と表示刻印プレート25A,25Bの外周の各縁との隙間により、線状に突出する環状枠により構成してもよい。
そして、各文字表示45〜47は、プレート配設凹部19A,19Bへの表示刻印プレート25A,25Bの誤装着を防止しているため、上下逆向きの姿勢で形成されることはないうえ、無表示状態になることもない。また、上縁28A,28Bおよび下縁29A,29Bは、空気入りタイヤ40の曲率中心と同心の円弧状としているため、枠部48A,48Bを含む識別表示44の外観を向上できる。また、変更の頻度に応じて表示刻印プレート25A,25Bを形成しているため、識別表示44を変更した空気入りタイヤ40を容易に成型できる。
また、本実施形態では、表示刻印プレート25A,25Bにおいて、互いに隣り合う右上隅縁36Aおよび右下隅縁37Aと左上隅縁32Bおよび左下隅縁33Bの曲率を小さくし、両端に位置する左上隅縁32Aおよび左下隅縁33Aと右上隅縁36Bおよび右下隅縁37Bの曲率を大きくしている。よって、空気入りタイヤ40に形成される枠部48A,48Bは、違和感のない一体的なデザインである。
(第2実施形態)
図9は第2実施形態の表示刻印プレート25を示す。この第2実施形態では、左縁30および右縁34において、タイヤ径方向の一方に位置する左上隅縁32および右上隅縁36の曲率を、他方に位置する左下隅縁33および右下隅縁37と異なるようにした点で、第1実施形態と相違する。具体的には、上方に位置する左上隅縁32と右上隅縁36とを同一曲率とし、下方に位置する左下隅縁33と右下隅縁37とを同一曲率とする。そして、上方に位置する上隅縁32,36の曲率を、下方に位置する下隅縁33,37の曲率より大きくしている。なお、表示刻印プレート25には文字突起が第1実施形態と同様に設けられているが、図示は省略している。
この第2実施形態の表示刻印プレート25は、上隅縁32,36と下隅縁33,37の曲率が異なること、かつ、上縁28と下縁29の長さが異なることにより、図心αに対して非対称であるうえ、第2基準線L2に対して非対称である。よって、表示刻印プレート25を表裏が正常で上下逆向きの姿勢とした場合、および、表裏が逆向きで上下反転した姿勢とした場合、対応するプレート配設凹部(図示せず)に装着することができない。そのため、空気入りタイヤ40の識別表示44は、上下逆向きの姿勢で形成されることはないうえ、無表示状態になることもない。
(第3実施形態)
図10は、文字突起(図示せず)を有する第3実施形態の表示刻印プレート25を示す。この第3実施形態では、左上隅縁32(いずれか1つ)の曲率だけを、他の隅縁33,36,37の曲率と異なるようにした点で、第1実施形態と相違する。具体的には、隅縁33,36,37は同一曲率である。そして、左上隅縁32の曲率を、他の隅縁33,36,37の曲率より大きくしている。
この第3実施形態の表示刻印プレート25は、左上隅縁32と右下隅縁37の曲率が異なること、かつ、上縁28と下縁29の長さが異なることにより、図心αに対して非対称である。また、左上隅縁32と右上隅縁36の曲率が異なることにより、第1基準線L1に対して非対称である。さらに、左上隅縁32と左下隅縁33の曲率が異なること、かつ、上縁28と下縁29の長さが異なることにより、第2基準線L2に対して非対称である。よって、表示刻印プレート25を表裏が正常で上下逆向きの姿勢とした場合、表裏が逆向きで左右反転した姿勢とした場合、および、表裏が逆向きで上下反転した姿勢とした場合、対応するプレート配設凹部(図示せず)に装着することができない。そのため、空気入りタイヤ40の識別表示44は、上下逆向きの姿勢で形成されることはないうえ、無表示状態になることもない。
(第4実施形態)
図11は、文字突起(図示せず)を有する第4実施形態の表示刻印プレート25を示す。この第4実施形態では、対角に位置する一方の左上隅縁32と右下隅縁37を同一曲率とし、他方の左下隅縁33と右上隅縁36とを同一曲率とする。そして、一方の隅縁32,37の曲率を、他方の隅縁33,36の曲率より大きくしている。
この第4実施形態の表示刻印プレート25は、上縁28と下縁29の長さが異なることにより、図心αに対して非対称である。また、左上隅縁32と右上隅縁36の曲率が異なること、および、左下隅縁33と右下隅縁37の曲率が異なることにより、第1基準線L1に対して非対称である。さらに、左上隅縁32と左下隅縁33の曲率が異なること、右上隅縁36と右下隅縁37の曲率が異なること、および、上縁28と下縁29の長さが異なることにより、第2基準線L2に対して非対称である。よって、表示刻印プレート25を表裏が正常で上下逆向きの姿勢とした場合、表裏が逆向きで左右反転した姿勢とした場合、および、表裏が逆向きで上下反転した姿勢とした場合、対応するプレート配設凹部(図示せず)に装着することができない。そのため、空気入りタイヤ40の識別表示44は、上下逆向きの姿勢で形成されることはないうえ、無表示状態になることもない。
(第5実施形態)
図12は、文字突起(図示せず)を有する第5実施形態の表示刻印プレート25を示す。この第5実施形態では、上縁28および下縁29をタイヤ径方向に所定間隔をもって位置し、タイヤ周方向に平行に延びる直線により構成し、左縁30および右縁34を直交方向に延びる直線により構成(長方形状)した点で、第1実施形態と相違する。第1実施形態と同様に、左縁30の両端には左上隅縁32および左下隅縁33が形成され、右縁34の両端には右上隅縁36および右下隅縁37が形成されている。そして、左隅縁32,33を同一曲率とし、右隅縁36,37を同一曲率とする。また、左隅縁32,33の曲率を、右隅縁36,37の曲率より大きくしている。
この第5実施形態の表示刻印プレート25は、左隅縁32,33と右隅縁36,37の曲率が異なることにより、図心αに対して非対称であるうえ、第1基準線L1に対して非対称である。よって、表示刻印プレート25を表裏が正常で上下逆向きの姿勢とした場合、および、表裏が逆向きで左右反転した姿勢とした場合、対応するプレート配設凹部(図示せず)に装着することができない。そのため、空気入りタイヤ40の識別表示44は、上下逆向きの姿勢で形成されることはないうえ、無表示状態になることを抑制できる。
なお、対向する上縁28と下縁29、および、対向する左縁30と右縁34が平行に延びる長方形状を基本とする構成は、図9に示す第2実施形態、および、図10に示す第3実施形態に組み合わせてもよい。第2実施形態のように、タイヤ径方向の一方である上隅縁32,36と他方である下隅縁33,37の曲率を異ならせる構成に採用した場合には、図心αに対して非対称な形状、第2基準線L2に対して非対称な形状を実現できる。第3実施形態のように、いずれか1つの隅縁32,33,36,37の曲率を異ならせる構成に採用した場合には、図心αに対して非対称な形状、第1基準線L1に対して非対称な形状、および、第2基準線L2に対して非対称な形状を実現できる。
(第6実施形態)
図13は、文字突起(図示せず)を有する第6実施形態の表示刻印プレート25を示す。この第6実施形態では、左縁30の左隅縁32,33と、右縁34の右隅縁36,37とを、辺寸法が異なる直線により構成した点で、第5実施形態と相違する。言い換えれば、各隅縁は、隣接する縁の角部を角面取りした構成である。左隅縁32,33を同一辺寸法とし、右隅縁36,37を同一辺寸法としている。そして、左隅縁32,33の同一辺寸法を、右隅縁36,37の辺寸法より大きくしている。
この第6実施形態の表示刻印プレート25は、第5実施形態と同様に、左隅縁32,33と右隅縁36,37の辺寸法が異なることにより、図心αに対して非対称であるうえ、第1基準線L1に対して非対称である。よって、表示刻印プレート25を表裏が正常で上下逆向きの姿勢とした場合、および、表裏が逆向きで左右反転した姿勢とした場合、対応するプレート配設凹部(図示せず)に装着することができない。そのため、空気入りタイヤ40の識別表示44は、上下逆向きの姿勢で形成されることはないうえ、無表示状態になることを抑制できる。
なお、各隅縁を角面取りするという第6実施形態の構成は、上縁28および下縁29を円弧状とした第1から第4実施形態に採用してもよい。このようにしても各実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、各実施形態の丸面取りと第6実施形態の角面取りとを組み合わせて構成してもよい。
(第7実施形態)
図14は、文字突起(図示せず)を有する第7実施形態の表示刻印プレート25を示す。この第7実施形態では、左縁30および右縁34を、直線部31,35を設けることなく隅縁32,33,36,37だけで構成した点で、第6実施形態と相違する。
この第7実施形態の表示刻印プレート25は、第6実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、直線部31,35を設けることなく隅縁を設けるという第7実施形態の構成は、上縁28および下縁29を円弧状とした第1から第4実施形態に採用してもよい。このようにしても各実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第8実施形態)
図15は、文字突起(図示せず)を有する第8実施形態の表示刻印プレート25を示す。この第8実施形態では、左縁30および右縁34を異なる曲率の円弧状とした点で、第7実施形態と相違する。具体的には、左縁30は、蒲鉾面状をなすように上縁28および下縁29の間隔より直径が大きい円弧状とし、その曲率中心は第2基準線L2上に位置しないように設定している。右縁34は、甲丸面状をなすように上縁28および下縁29の間隔と同一直径の円弧状としている。
この第8実施形態の表示刻印プレート25は、左縁30および右縁34の曲率が異なることにより、図心αに対して非対称であるうえ、第1基準線L1に対して非対称である。また、左縁30の曲率中心が第2基準線L2上に位置しないため、第2基準線L2に対して非対称である。よって、表示刻印プレート25を表裏が正常で上下逆向きの姿勢とした場合、表裏が逆向きで左右反転した姿勢とした場合、および、表裏が逆向きで上下反転した姿勢とした場合、対応するプレート配設凹部(図示せず)に装着することができない。そのため、空気入りタイヤ40の識別表示44は、上下逆向きの姿勢で形成されることはないうえ、無表示状態になることもない。
なお、左縁30および右縁34を円弧状とする第8実施形態の構成は、上縁28および下縁29を円弧状とした第1から第4実施形態に採用してもよい。このようにしても各実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
本発明の表示刻印プレート25、タイヤ加硫金型10およびタイヤ40は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第2から第8実施形態では、1枚の表示刻印プレート25だけを用いて説明したが、第1実施形態のように2枚の表示刻印プレート25A,25Bの場合でも同様に適用可能である。また、識別表示44は、3枚以上の表示刻印プレート25により形成する構成としてもよい。さらに、表示刻印プレート25は、文字突起26を設ける構成に限られず、文字溝を設ける構成としてもよい。
また、図16に示すように、金型10のプレート配設凹部19の壁面20〜23は、表示刻印プレート25の側面27に面接触する傾斜部を備える構成としてもよい。このようにすれば、プレート配設凹部19に対して表示刻印プレート25を表裏反転した状態で装着することができないため、図心αに対して非対称な形状とするだけで、確実に識別表示44を形成できる。
10…タイヤ加硫金型
14,14a,14b…タイヤ成型面
15…識別表示刻印部
17…文字溝
19,19A,19B…プレート配設凹部
25,25A,25B…表示刻印プレート
25a…表面(表示形成面)
25b…裏面
26A,26B…文字突起(表示形成部)
28,28A,28B…上縁(第1縁)
29,29A,29B…下縁(第2縁)
30,30A,30B…左縁(第3縁)
32,32A,32B…左上隅縁(第1角縁部)
33,33A,33B…左下隅縁(第2角縁部)
34,34A,34B…右縁(第4縁)
36,36A,36B…右上隅縁(第3角縁部)
37,37A,37B…右下隅縁(第4角縁部)
40…空気入りタイヤ
41…トレッド部
42…サイドウォール部
43…ビード部
44…識別表示
45…第1文字表示
46…第2文字表示
47…第3文字表示
48A,48B…枠部

Claims (11)

  1. タイヤ加硫金型のタイヤ成型面に着脱可能に装着され、タイヤの外表面に識別表示を形成するための表示刻印プレートであって、
    前記識別表示を形成するための表示形成部が設けられた表示形成面を備え、
    前記表示形成部に対して正対するように前記表示形成面を見て、タイヤ周方向の中央を通りタイヤ径方向に延びる第1基準線またはタイヤ径方向の中央を通りタイヤ周方向に延びる第2基準線に対して非対称な形状を表することを特徴とする表示刻印プレート。
  2. 前記表示形成面は、タイヤ径方向に所定間隔をあけてタイヤ周方向に延びる第1および第2縁と、前記第1および第2縁の両端間にかけて延びる第3および第4縁とを備え、
    前記第3および第4縁が、前記第1基準線または前記第2基準線に対して非対称であることを特徴とする請求項1に記載の表示刻印プレート。
  3. 前記第3縁は、前記第1縁に連続する第1角縁部と、前記第2縁に連続する第2角縁部とを備え、
    前記第4縁は、前記第1縁に連続する第3角縁部と、前記第2縁に連続する第4角縁部とを備え、
    前記第1から第4角縁部のうち、少なくとも1つの角縁部の曲率または辺寸法が、他の角縁部の曲率または辺寸法と異なることを特徴とする請求項2に記載の表示刻印プレート。
  4. タイヤ周方向の一方に位置する前記第1および第2角縁部の曲率または辺寸法が、他方に位置する前記第3および第4角縁部の曲率または辺寸法と異なり、前記第3および第4縁が、前記第1基準線に対して非対称であることを特徴とする請求項3に記載の表示刻印プレート。
  5. タイヤ径方向の一方に位置する前記第1および第3角縁部の曲率または辺寸法が、他方に位置する前記第2および第4角縁部の曲率または辺寸法と異なり、前記第3および第4縁が、前記第2基準線に対して非対称であることを特徴とする請求項3に記載の表示刻印プレート。
  6. 対角に位置する一方の前記第1および第4角縁部の曲率または辺寸法が、他方の前記第2および第3角縁部の曲率または辺寸法と異なり、前記第3および第4縁が、前記第1および第2基準線に対して非対称であることを特徴とする請求項3に記載の表示刻印プレート。
  7. 前記第1および第2縁を同心円弧状としたことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の表示刻印プレート。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の表示刻印プレートを用いたタイヤ加硫金型であって、
    タイヤの外表面を成型するタイヤ成型面を有し、前記タイヤ成型面に前記表示刻印プレートと対応する形状のプレート配設凹部を設けたことを特徴とするタイヤ加硫金型。
  9. 前記表示刻印プレートは、タイヤ周方向の長さが異なる第1および第2表示刻印プレートを含み、
    前記プレート配設凹部は、前記第1表示刻印プレートを装着する第1プレート配設凹部と、前記第2表示刻印プレートを装着する第2プレート配設凹部とを含む
    ことを特徴とする請求項8に記載のタイヤ加硫金型。
  10. 請求項8または請求項9に記載のタイヤ加硫金型によって成型されたタイヤであって、
    サイドウォール部に、プレート配設凹部の形状が形成された枠部と、前記枠部内に表示刻印プレートの表示形成部により形成された識別表示と、を備えることを特徴とするタイヤ。
  11. サイドウォール部を正対するように見た状態で、タイヤ周方向の中央を通りタイヤ径方向に延びる第1基準線またはタイヤ径方向の中央を通りタイヤ周方向に延びる第2基準線に対して非対称な形状を有する枠部と、
    前記枠部内に形成された識別表示と、
    を備えることを特徴とするタイヤ。
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