JP2015050585A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナイキスト周波数を超える周波数成分により画像を鮮鋭化する。【解決手段】本発明に係る画像処理装置100は、入力画像を鮮鋭化した出力画像を生成する画像処理装置100であって、入力画像を表す入力画像信号に非線形処理を行い、第1信号を生成する第1非線形処理部101と、第1信号に鮮鋭化処理を行い、第1信号に含まれる周波数成分より高い周波数成分を含む第2信号を生成する鮮鋭化処理ブロック102と、第2信号を入力画像信号に加算して出力画像を表す出力画像信号を生成する加算器103とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、画像を鮮鋭化して画質を改善するための画像処理装置及び画像処理方法に関し、例えばテレビジョン(TV)受像機でリアルタイムに表示される動画の鮮鋭化に好適な画像処理装置及び画像処理方法に関する。
画像を鮮鋭化して画質を改善するための画像強調処理は、従来から広く知られている。例えば、従来のテレビジョン受像機において、表示される画像の輪郭部に相当する映像信号の立ち上がりや立ち下がりを急にする輪郭補償が行われている。この輪郭補償では、入力画像信号(輝度信号)の高周波成分を抽出し、その高周波成分を増幅して入力画像信号に加算することにより、視覚上の画質を向上させている。図19は、従来の画像強調処理による画像の信号レベルの波形変化を示す図である。図19(A)は、入力画像信号の水平方向の信号レベルの波形を示す図であり、特に、水平方向に信号レベルが変化するエッジに相当する部分の波形を示す図である。図19(B)は、入力画像信号から抽出された高周波成分であり、この高周波成分を増幅して入力画像信号に加算することにより、図19(C)に示すエッジの立ち上がり変化が急となった出力画像信号を得ることができる。
また、近年、特に入力画像をより高解像度の出力画像にアップコンバートし、当該アップコンバートした画像の強調処理を行う超解像と呼ばれる技術も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
S. Farsiu, D. Robinson, M. Elad, and P. Milanfar, "Fast and Robust Multi-frame Super-resolution", IEEE Transactions on Image Processing, vol. 13, no. 10, pp. 1327-1344, October 2004.
従来の画像強調処理は、線形のデジタル信号処理に基づくものであることから、ナイキスト周波数よりも高い周波数成分、すなわち対象となる画像のサンプリング周波数の1/2よりも高い周波数成分を生成することができない。このため、画質改善のために、ナイキスト周波数を超える周波数成分を生成、利用して画像を鮮鋭化することはできなかった。
例えば、フルハイビジョン(HDTV:High Definition Television、1080×1920画素)のテレビジョン受信機で、解像度がHDTVに満たない画像信号を拡大表示する場合には、画像がぼやけて表示される。また、HDTVの解像度を持つ画像信号をより高精細な解像度(例えば4000×2000画素程度の4K解像度)に拡大した場合も同様に画像がぼやけて表示される。このように画像がぼやける原因は、拡大処理後の画像信号には、拡大前の元画像のナイキスト周波数までの周波数成分しか含まれておらず、拡大後の画像のナイキスト周波数近傍の周波数成分が含まれていないためである。
以下、画像の拡大、強調処理による周波数成分の変化を図20により説明する。図20(A)は、サンプリング周波数がfsであるデジタル画像信号の周波数スペクトルを示し、図20(B)は、このデジタル画像信号をアップコンバートして画素数を水平方向に2倍に拡大した場合の周波数スペクトルである。拡大処理後のサンプリング周波数Fbsは元のサンプリング周波数fsの2倍となる(Fbs=2・fs)。ここで、図20(B)に示すとおり、アップコンバート後のデジタル画像信号においては、元のサンプリング周波数fsに対応するナイキスト周波数fs/2と、新たなサンプリング周波数Fbsに対応する新たなナイキスト周波数Fbs/2=fsとの間には、周波数成分が存在しない。
図20(C)は、アップコンバート後のデジタル画像信号に対し、従来の線形デジタル信号処理による画像強調処理を行った場合の周波数スペクトルを示している。図示の通り、線形デジタル信号処理による画像強調処理により、元のナイキスト周波数fs/2近傍の周波数成分は増大している。しかし、従来の線形デジタル信号処理による画像強調処理では、元のナイキスト周波数fs/2を超える周波数成分が生成されることはない。そのため、従来の線形デジタル信号処理による画像強調処理では、例えば図20(D)に例示するように、元のナイキスト周波数fs/2を超えて、新たなナイキスト周波数Fbs/2近傍の周波数成分が生成されることはない。すなわち、アップコンバート後のデジタル画像信号に対し、画質改善のために、ナイキスト周波数を超える周波数成分を生成、利用して画像を鮮鋭化することはできなかった。
また、従来の画像強調処理においては、輪郭補償を行う際に、入力画像信号そのものから高周波成分を抽出し、その高周波成分を増幅して入力画像信号に加算するという処理を行っていたが、例えば、入力画像信号が暗い画像であったり、コントラストが低い画像であったりした場合には、画像強調効果が小さくなってしまう場合があった。
そこで本発明は、入力画像信号が暗い画像やコントラストが低い画像である場合にも、ナイキスト周波数を超える周波数成分を生成、利用して、画像を効果的に鮮鋭化することが可能な画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した諸課題を解決すべく、本発明に係る画像処理装置は、入力画像を鮮鋭化した出力画像を生成する画像処理装置であって、前記入力画像を表す入力画像信号に非線形処理を行い、第1信号を生成する第1非線形処理部と、前記第1信号に鮮鋭化処理を行い、前記第1信号に含まれる周波数成分より高い周波数成分を含む第2信号を生成する鮮鋭化処理ブロックと、前記第2信号を前記入力画像信号に加算して前記出力画像を表す出力画像信号を生成する加算器とを備えるものである。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記鮮鋭化処理ブロックは、入力画像信号に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波を生成する水平鮮鋭化処理部と、入力画像信号に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成する垂直鮮鋭化処理部とを備え、前記水平鮮鋭化処理部と前記垂直鮮鋭化処理部とが、直列又は並列に接続されることが好ましい。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記水平鮮鋭化処理部及び前記垂直鮮鋭化処理部の少なくとも一方は、入力信号に含まれる周波数成分の少なくとも直流成分を除去するフィルタ部と、前記フィルタ部の出力信号に対して前記フィルタ部の出力信号の正負で非対称となる非線形処理を行う非線形演算部であって、前記フィルタ部の出力信号に対して、正の領域に適用する非線形処理と負の領域に適用する非線形処理とが原点を通る連続関数として表され、且つ、非線形処理で生成された周波数成分の帯域が、正の領域と負の領域で非対称となる非線形処理を行う非線形演算部と、前記非線形演算部の出力信号を調整するリミッタとを含むことが好ましい。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記水平鮮鋭化処理部及び前記垂直鮮鋭化処理部の少なくとも一方は、入力信号に非線形処理を行う非線形演算部であって、前記入力信号に対して当該非線形演算部の出力信号が連続した非線形関数として表され、且つ、前記入力信号に含まれない周波数成分を生成する非線形処理を行う非線形演算部と、前記非線形演算部の出力信号に含まれる周波数成分の少なくとも直流成分を除去するフィルタ部と、前記フィルタ部の出力信号を調整するリミッタとを含むことが好ましい。
また、本発明に係る画像処理装置において、並列に接続された前記水平鮮鋭化処理部及び前記垂直鮮鋭化処理部のいずれか一方の後段と、いずれか他方の前段とに接続された増幅器を備えることが好ましい。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記増幅器の増幅率βは0≦β≦1であることが好ましい。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記鮮鋭化処理ブロックは、入力画像信号に含まれる水平方向及び垂直方向の周波数成分の少なくとも直流成分を除去する2次元HPFと、前記2次元HPFの出力信号に対して前記2次元HPFの出力信号の正負で非対称となる非線形処理を行う非線形演算部であって、前記2次元HPFの出力信号に対して、正の領域に適用する非線形処理と負の領域に適用する非線形処理とが原点を通る連続関数として表され、且つ、非線形処理で生成された周波数成分の帯域が、正の領域と負の領域で非対称となる非線形処理を行う非線形演算部と、前記非線形演算部の出力信号を調整するリミッタとを含むことが好ましい。
また、本発明に係る画像処理装置において、前記鮮鋭化処理ブロックは、入力画像信号に非線形処理を行う非線形演算部であって、前記入力画像信号に対して当該非線形演算部の出力信号が連続した非線形関数として表され、且つ、前記入力画像信号に含まれない周波数成分を生成する非線形処理を行う非線形演算部と、前記非線形演算部の出力信号に含まれる水平方向及び垂直方向の周波数成分の少なくとも直流成分を除去する2次元HPFと、前記2次元HPFの出力信号を調整するリミッタとを含むことが好ましい。
また、本発明に係る画像処理装置において、さらに、前記入力画像を表す入力画像信号に非線形処理を行う第2非線形処理部を備え、前記加算器は、前記第2信号を前記第2非線形処理部によって処理された信号に加算して前記出力画像を表す出力画像信号を生成することが好ましい。
また、本発明に係る画像処理装置において、さらに、前記第1非線形処理部の前段又は後段に2次元LPFを備えることが好ましい。
また、上述した諸課題を解決すべく、本発明に係る画像処理装置は、入力画像を鮮鋭化した出力画像を生成する画像処理装置であって、入力信号に非線形処理を行う第1非線形処理部と、その後段に配置され入力信号に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波を生成する水平鮮鋭化処理部と、前記水平鮮鋭化処理部の前段に配置された前記第1非線形処理部への入力信号と前記水平鮮鋭化処理部の出力信号とを加算する第1加算器とを含む水平方向処理部と、入力信号に非線形処理を行う第1非線形処理部と、その後段に配置され入力信号に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成する垂直鮮鋭化処理部と、前記垂直鮮鋭化処理部の前段に配置された前記第1非線形処理部への入力信号と前記垂直鮮鋭化処理部の出力信号とを加算する第2加算器とを含む垂直方向処理部とを備え、前記水平方向処理部と前記垂直方向処理部とを直列に接続して入力画像信号を処理するものである。
また、上述した諸課題を解決すべく、本発明に係る画像処理方法は、入力画像を鮮鋭化した出力画像を生成する画像処理装置における画像処理方法であって、前記画像処理装置における処理手順が、(a)前記入力画像を表す入力画像信号に非線形処理を行い、第1信号を生成するステップと、(b)前記第1信号に鮮鋭化処理を行い、前記第1信号に含まれる周波数成分より高い周波数成分を含む第2信号を生成するステップと、(c)前記第2信号を前記入力画像信号に加算して前記出力画像を表す出力画像信号を生成するステップとを含むものである。
また、本発明に係る画像処理方法において、前記ステップ(b)は、入力画像信号に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波を生成する水平方向処理ステップと、入力画像信号に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成する垂直方向処理ステップとを含み、前記水平方向処理ステップと前記垂直方向処理ステップを、直列又は並列に実行することが好ましい。
また、本発明に係る画像処理方法において、前記水平方向処理ステップと前記垂直方向処理ステップの少なくとも一方は、入力信号に含まれる周波数成分の少なくとも直流成分を除去することにより信号を生成する直流成分除去ステップと、前記直流成分除去ステップで生成された信号に対して前記直流成分除去ステップで生成された信号の正負で非対称となる非線形処理を行って信号を生成する非線形処理ステップであって、前記直流成分除去ステップで生成された信号に対して、正の領域に適用する非線形処理と負の領域に適用する非線形処理とが原点を通る連続関数として表され、且つ、非線形処理で生成された周波数成分の帯域が、正の領域と負の領域で非対称となる非線形処理を行う非線形処理ステップと、前記非線形処理ステップで生成された信号を調整して信号を生成する調整ステップと、を含むことが好ましい。
また、本発明に係る画像処理方法において、前記水平方向処理ステップと前記垂直方向処理ステップの少なくとも一方は、入力信号に非線形処理を行い信号を生成する非線形処理ステップであって、前記入力信号に対して当該非線形処理ステップで生成された信号が連続した非線形関数として表され、且つ、前記入力信号に含まれない周波数成分を生成する非線形処理を行う非線形処理ステップと、前記非線形処理ステップで生成された信号に含まれる周波数成分の少なくとも直流成分を除去することにより信号を生成する直流成分除去ステップと、前記直流成分除去ステップで生成された信号を調整して信号を生成するステップとを含むことが好ましい。
また、本発明に係る画像処理方法において、前記水平方向処理ステップ及び前記垂直方向処理ステップを直列に実行するか並列に実行するかの割合を増幅率βにより調整するステップを含むことが好ましい。
また、本発明に係る画像処理方法において、前記増幅率βは0≦β≦1であることが好ましい。
また、本発明に係る画像処理方法において、前記ステップ(b)は、入力画像信号に含まれる水平方向及び垂直方向の周波数成分の少なくとも直流成分を除去する直流成分除去ステップと、前記直流成分除去ステップで生成された信号に対して前記直流成分除去ステップで生成された信号の正負で非対称となる非線形処理を行って信号を生成する非線形処理ステップであって、前記直流成分除去ステップで生成された信号に対して、正の領域に適用する非線形処理と負の領域に適用する非線形処理とが原点を通る連続関数として表され、且つ、非線形処理で生成された周波数成分の帯域が、正の領域と負の領域で非対称となる非線形処理を行う非線形処理ステップと、前記非線形処理ステップで生成された信号を調整して信号を生成する調整ステップと、を含むことが好ましい。
また、本発明に係る画像処理方法において、前記ステップ(b)は、入力画像信号に非線形処理を行い信号を生成する非線形処理ステップであって、前記入力画像信号に対して当該非線形処理ステップで生成された信号が連続した非線形関数として表され、且つ、前記入力画像信号に含まれない周波数成分を生成する非線形処理を行う非線形処理ステップと、前記非線形処理ステップで生成された信号に含まれる水平方向及び垂直方向の周波数成分の少なくとも直流成分を除去することにより信号を生成する直流成分除去ステップと、前記直流成分除去ステップで生成された信号を調整して信号を生成するステップとを含むことが好ましい。
また、本発明に係る画像処理方法において、さらに、(d)前記入力画像を表す入力画像信号に非線形処理を行うステップを含み、前記ステップ(c)は、前記第2信号を、前記ステップ(d)で生成された信号に加算して前記出力画像を表す出力画像信号を生成することが好ましい。
また、本発明に係る画像処理方法において、前記ステップ(a)は、2次元LPFに前記入力画像信号を通過させてから非線形処理を行うことが好ましい。
本発明に係る画像処理装置及び画像処理方法によれば、入力画像信号が暗い画像やコントラストが低い画像である場合にも、ナイキスト周波数を超える周波数成分を生成、利用して、画像を効果的に鮮鋭化することが可能となる。
本発明に係る鮮鋭化処理部の第1の構成を示す図である。 鮮鋭化処理に係る画像の水平方向の信号レベルの波形を示す図である。 高域通過フィルタの構成の一例を示す図である。 低域通過フィルタにより構成した高域通過フィルタの一例を示す図である。 非対称非線形処理の一例を示す図である。 本発明に係る鮮鋭化処理部の第2の構成を示す図である。 鮮鋭化処理に係る画像の水平方向の信号レベルの波形を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。 本発明に係る非線形処理部による非線形処理の一例を示す図である。 2次元LPFの周波数特性の一例を示す図である。 鮮鋭化処理による周波数成分の変化を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る画像処理装置の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。 本発明に係る2次元HPFを用いた鮮鋭化処理部の構成を示す図である。 2次元HPFを用いた場合の鮮鋭化処理による周波数成分の変化を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。 従来の画像強調処理による画像の信号レベルの波形変化を示す図である。 画像の拡大、強調処理による周波数成分の変化を示す図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
各実施形態に係る画像処理装置(集積回路)は、概略的に言えば、画像の水平方向(横方向、主走査方向)の周波数成分及び垂直方向(縦方向、副走査方向)の周波数成分に対して、画像を鮮鋭化するための鮮鋭化処理を施す装置である。
画像処理装置が施す鮮鋭化処理とは、入力画像を表す信号(以下、「入力画像信号」と表記する)に対して非線形演算を施すことによって、入力画像に含まれる輪郭部分(エッジ)に相当する信号の立ち上がり及び立ち下がりを高度に急峻にする(エンハンスする)処理である。本発明の画像処理装置が施す鮮鋭化処理は、従来の増幅処理等の線形演算を用いる鮮鋭化処理では利用することができない高周波数成分を画像信号に付加することができるため、画像を高度に(強く)鮮鋭化することができる。
まず、後述する各実施形態における画像処理装置の主要な構成要素である鮮鋭化処理部の概要について説明する。なお、鮮鋭化処理部は、後述する水平鮮鋭化処理部及び垂直鮮鋭化処理部のいずれであってもよい。本明細書では、水平鮮鋭化処理部及び垂直鮮鋭化処理部を区別しないとき、単に、「鮮鋭化処理部」と表記する。
(鮮鋭化処理部の第1の構成例)
図1は、本発明の鮮鋭化処理部FEの第1の構成例を示すブロック図である。この鮮鋭化処理部FEは、画像を表すデジタル信号として外部から入力される入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に対し、その入力画像信号Sinの表す画像を鮮鋭化するための処理を施す装置であって、HPF10(高域通過フィルタ)と、非線形演算部20(非対称型非線形関数)と、リミッタ30とを備えている。
入力画像信号Sinの表す画像は、静止画であってもよいし動画であってもよく、入力画像信号Sinが動画を表す場合、その動画は、例えば標準画質テレビジョン(SDTV:Standard Definition Television)又は高精細テレビジョン(HDTV:High Definition Television)の受像機においてリアルタイムで表示される動画であってもよい。
以下、図2に示す画像の水平方向の信号レベル(輝度値)の波形を例に、各構成部の動作及び出力される波形の説明を行う。なお、以下の説明では、画像の水平方向の信号レベルの波形について各構成部の説明を行うが、画像の垂直方向の信号レベルの波形や、動画像における画像間の時間方向の信号レベルの波形についても、各構成部は水平方向と同等の処理で鮮鋭化処理を行うことが可能である。
図2(A)は、入力画像信号Sinの水平方向の信号レベルの波形を示す図であり、特に、水平方向に信号レベルが変化するエッジに相当する部分の波形を示す図である。なお、入力画像信号Sinの解像度は、出力画像信号Soutの解像度に対応するものであり、出力画像の解像度が元の入力画像の解像度より高い場合、入力画像信号Sinは、元の入力画像の解像度を出力画像信号Soutの解像度にアップコンバートしたものである。例えば、画像処理装置によりSDTVの画像をHDTVの画像として出力する場合、入力画像信号Sinは、元のSDTVの画像を既存の線形変換によりHDTVの解像度に変換した信号となる。
HPF10は、入力画像信号Sinに含まれる周波数成分の少なくとも直流成分を除去することにより高周波信号である第1信号S1を生成する。具体的には、HPF10は、入力画像信号Sinの表す画像における輪郭成分を含む高周波成分を抽出し、図2(A)の入力画像信号Sinから、図2(B)の第1信号S1を抽出する。
図3は、このHPF10の構成を示すブロック図である。図3の通り、HPF10は、m−1個の単位遅延素子111〜11(m−1)と、m個の乗算器121〜12mと、1個の加算器131とから構成されるmタップ(mは3以上)のトランスバーサル型のデジタルフィルタとして構成することができる。この場合、各乗算器12j(j=1〜m、以下同じ)は、入力される信号に係数Cjを乗算してその結果を加算器131に出力し、係数Cjは、HPF10が、輪郭成分を含む高周波成分を抽出するように設定されている(例えば、m=3、C1=0.5、C2=−1、C3=0.5)。なお、一般に、高域通過フィルタを実現するよりも低域通過フィルタを実現する方が容易である。図4は、低域通過フィルタにより構成した高域通過フィルタの一例を示す図である。図4の通り、低域通過フィルタ(以下「LPF」という)11と減算器12を用いた構成により、図1に示すHPF10を実現することができる。
非線形演算部20は、第1信号S1に対して、第2信号S2が原点を通る連続した非線形関数で表されるような非線形処理を行うことにより第2信号S2を生成する。なお、この非線形処理は、原点に対して点対称となる非線形関数を用いることもできるが、第1信号S1に対して、第1信号S1の正負で非対称となる非線形処理を行うことにより第2信号S2を生成するようにすると、人間の視覚特性に対応した鮮鋭化処理が可能となる。第1信号S1は、図2(B)に示すように正方向の輪郭成分と負方向の輪郭成分とを含むものである。
ここで、正負で非対称となる非線形関数について説明する。第1信号S1の正方向及び負方向は、画素的にはそれぞれ白方向及び黒方向となる。両方向について同じ(対称的な)非線形処理を適用するよりも、異なる(非対称となる)非線形処理を適用することにより、より人間の視覚特性にあったエッジ強調が可能となる。すなわち、非線形演算部20として、第1信号S1の正方向の輪郭成分と、負方向の輪郭成分とに異なる(非対称となる)非線形処理を行うことができる。これ以降、第1信号S1の正負で非対称となる非線形処理を、特に、「非対称非線形処理」と称するものとする。本発明においては、非線形処理として、非対称非線形処理に限定するものではないが、原点対称な非線形関数による処理よりも、非対称非線形処理の方が、視覚的に自然な鮮鋭化処理が可能である。
非線形演算部20による非対称非線形処理は、第1信号S1の原点(値がゼロとなる点)を中心に、正の領域に適用する非線形処理と負の領域に適用する非線形処理との値が連続している限り、あらゆる非線形処理を組み合わせることができる。本実施形態において、非線形演算部20は、例えば図5に示すとおり、第1信号S1が正の場合には、第1信号S1を3乗して第2信号S2を生成し(S2=S1)、第1信号S1が負の場合には、第1信号S1を2乗して符号を負としたものを第2信号S2として生成する(S2=−S1)ものとする。図2(C)は、非線形演算部20による非対称非線形処理による第2信号S2の波形を示す図である。図示の通り、第2信号S2は、正の波形が大きく増幅されることになる。また、後述する通り、正負で非対称となる非線形処理を行うことにより、正負で非対称となる周波数成分を生成することが可能となる。
非線形演算部20が第1信号S1の正負で非対称となる非線形処理を行うことにより、人間の知覚特性に合った画像鮮鋭化処理が可能になる。例えば、人間の感覚に基づく法則として、ヴェーバー‐フェヒナーの法則が知られている。この法則を画像認識に当てはめると、輝度が低い領域における輪郭(輝度変化)は、輝度が高い領域における輪郭に比べて知覚されやすいといえる。そのため、例えば、非線形演算部20は、信号レベル(輝度)が低い領域に対して第1信号S1の負領域で増幅が小さい非線形演算部20の処理を適用することにより、第1信号S1におけるエッジ成分を適切に強調して輪郭を知覚させることが可能となり、同時に輝度が低い領域でのノイズを抑制できる。また、非線形演算部20は、輝度が高い領域の輪郭がより鮮鋭化されるように正の波形が大きく増幅されるため、処理前のエッジ成分が微小であっても、輝度の高い領域において輪郭がより知覚されやすくすることができる。また、いずれの領域においても、非線形処理により高周波の周波数成分を生成することが可能となる。
なお、非線形演算部20による非対称非線形処理は、2乗処理及び3乗処理の組み合わせに限定されず、他の非線形処理を行うことが可能である。例えば、第1信号S1の正負各領域での非線形処理は、式(1)により表現することができる。各処理部による非線形処理は、p/qで表される一般的な有理数の指数乗をすべて包含する。なお、かかる冪乗処理においては、第1信号S1の正負は維持されるものであり、例えば、冪乗処理として偶数乗(例えば2乗)を行う場合でも、第1信号S1が負の場合には、冪乗処理後の値の符号は負に維持される(例えば、S2=−S1)。
Figure 2015050585
さらに、非線形演算部20は、非対称非線形処理について、三角関数(例えばS2=Sin(S1))、対数関数(例えばS2=log(|S1|+1))、ガンマ補正関数(例えばS2=S11/2)など、種々の非線形関数を適宜組み合わせて利用することができる。
また、非線形演算部20は、予め第1信号S1の信号レベル毎の加算値をテーブルなどで保持しておき、例えば、最小値0から最大値255までの値をとる8ビットの信号レベルである場合、第1信号S1の信号レベルに応じて±10の範囲の値を加算するなど、式(1)に示す一般式によらない非線形処理を行うことも可能である。
リミッタ30は、第2信号S2の振幅(信号レベル)の調整器として機能するものであり、第2信号S2を調整して出力画像信号Soutを生成する。具体的には、第2信号S2の振幅が所定の上限値以下となるようにクリップ処理を行ったり、第2信号S2に0≦α<1となるゲインαを乗算することにより当該第2信号S2のレベルのゲイン調整を行ったりする。また、リミッタ30は、ノイズ除去のため、第2信号S2における所定の下限値以下の信号値を0とする丸め処理を行うこともできる。リミッタ30は、クリップ処理、ゲイン調整、丸め処理などを行った第2信号S2を出力画像信号Soutとして出力する。
図示していない加算器により、図2(C)に示す出力画像信号Soutを画像の鮮鋭化のための補償用信号として図2(A)に示す入力画像信号Sinに加算することにより、図2(D)に示す信号が生成される。この信号(Sin+Sout)におけるエッジ部の立ち上がり変化は、入力画像信号Sinのエッジ部の立ち上がり変化よりも急になる。即ち、入力画像信号Sinよりも鮮鋭な画像を得ることができる。
(鮮鋭化処理部の第2の構成例)
図6は、本発明の鮮鋭化処理部の第2の構成例を示すブロック図である。この鮮鋭化処理部FEは、非線形演算部40(非線形関数)と、HPF10と、リミッタ30とを備えている。以下、図7に示す画像の水平方向の信号レベル(輝度値)の波形を例に、各構成部の動作及び出力される波形の説明を行う。なお、画像の垂直方向の信号レベルの波形や、動画像における画像間の時間方向の信号レベルの波形についても、各構成部は水平方向と同等の処理で鮮鋭化処理を行うことが可能である。
図7(A)は、入力画像信号Sinの水平方向の信号レベルの波形を示す図であり、特に、水平方向に信号レベルが変化するエッジに相当する部分の波形を示す図である。
非線形演算部40は、入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に対して、第1信号S1が連続した非線形関数で表されるような非線形処理を行うことにより第1信号S1を生成する。非線形演算部40による非線形処理は、画像の輪郭を鮮鋭化することを目的とするものであり、具体的には、図7(A)に示す入力画像信号Sinを図7(B)のような第1信号S1とし、信号レベルにおいてエッジの立ち上がり変化を急にする処理を行うものである。
入力画像を表す入力画像信号Sinには直流成分が含まれており、これは画像の輝度レベルに相当する。非線形演算部40は、直流成分を含んだ入力画像信号Sinに対して非線形関数を割り当てるものであり、入力画像信号Sinに無い周波数成分となる高調波の発生と、入力画像信号Sinの輝度レベルに応じた高調波の強度制御を同時に実現できる。
入力画像信号Sinの直流成分は、人間の目には画像の「明るさ」として認識され、この直流成分を含んだ入力画像信号Sinを非線形処理した場合、直流成分によって高調波の発生度合いが異なることから、画像の「明るさ」に対応して、画質改善のための周波数成分を生成することができ、人間の視覚特性に応じた画像強調処理を行なうことができる。
非線形演算部40による入力画像信号Sinから第1信号S1を生成する処理は、式(2)により一般化することができる。非線形演算部40による非線形処理は、p/qで表される一般的な有理数の指数乗をすべて包含する。
Figure 2015050585
例えば、非線形演算部40は、入力画像信号Sinの冪乗を第1信号S1として生成する。非線形演算部40が入力画像信号Sinをn乗して第1信号S1を生成する場合、S1=Sin となる。入力画像信号Sinはデジタル信号(離散化された信号)であるので、より詳しくは、入力画像信号Sinを構成するデータ列をX1,X2,X3,…としたとき、第1信号S1は、データ列X1,X2,X3,…によって構成されるデジタル信号である。なお、nは任意の実数である。
例えば、入力画像信号Sinが8ビットのデジタル信号であれる場合、各画素の信号レベルは0〜255の値をとる。このとき、非線形演算部40が、入力画像信号Sinを2乗すると、図7(B)に例示するように、エッジ部の立ち上がり変化が急になるため、画像の輪郭がより強調されることになる。
また、例えば、非線形演算部40は、入力画像信号Sinの冪乗根を第1信号S1として生成する。非線形演算部40が入力画像信号Sinのn乗根を第1信号S1として生成する場合、S1=Sin 1/nとなる。入力画像信号Sinはデジタル信号(離散化された信号)であるので、より詳しくは、入力画像信号Sinを構成するデータ列をX1,X2,X3,…としたとき、第1信号S1は、データ列X11/n,X21/n,X31/n,…によって構成されるデジタル信号である。なお、nは任意の実数である。
入力画像信号Sinの冪乗根を第1信号S1として生成する非線形処理は、人間の知覚特性に基づく輪郭抽出に適している。例えば、人間の感覚に基づく法則として、ヴェーバー‐フェヒナーの法則が知られている。この法則を画像認識に当てはめると、輝度が低い領域における輪郭は、輝度が高い領域における輪郭に比べて知覚されやすいといえる。そのため、例えば、輝度が低い領域の微小なエッジ成分を強調して輪郭を知覚させるため、非線形演算部40は、例えばガンマ補正関数(例えば、S1=Sin 1/2)により、輝度が高い画素より、輝度が低い画素をより引き上げる非線形処理を行う。
この場合、非線形演算部40は、式(3)により、mビットのデジタル信号の画素値Xを正規化した値であるX’を算出する。式(3)による正規化後のX’の値は0〜1の間の値となる。
Figure 2015050585
ここで、非線形演算部40は、正規化後のX’に式(4)示すガンマ補正関数を適用し、非線形処理後の値Yを算出する。
Figure 2015050585
式(4)により、X’の値が小さい場合、非線形処理後のYの値がX’に比べて高く引き上げられることになる。すなわち、輝度が高い画素より、輝度が低い画素がより引き上げられる。これにより、例えば図7(B)に例示するエッジの鮮鋭化において、特に輝度が低い領域のエッジ強調成分が大きくなるため、特に輝度の低い領域の画像の輪郭がより強調されることになる。
HPF10は、第1信号S1に含まれる周波数成分の少なくとも直流成分を除去することにより高周波信号である第2信号S2を生成する。具体的には、HPF10は、入力画像信号Sinを非線形処理して得られた画像の輪郭成分を含む高周波成分を抽出する処理として、図7(B)の第1信号S1から、図7(C)の第2信号S2を抽出する。
この鮮鋭化処理部では、直流まで含む入力画像信号Sinに対して非線形処理を行うことから、高調波を生みだす信号の非線形処理の動作中心点が輝度レベルによって変化するため、輝度レベルに応じて高調波の発生度合いが変わる。また、非線形処理の動作中心点から見た非線形カーブが高輝度側と低輝度側で異なるため、非線形処理後にHPF10を通した高調波信号は正負で非対称となる。よって、人間の視覚特性に応じた適切な鮮鋭化処理が可能となる。
リミッタ30は、第2信号S2の振幅(信号レベル)の調整器として機能するものであり、第2信号S2を調整して出力画像信号Soutを生成する。リミッタ30は、クリップ処理、ゲイン調整、丸め処理などを行った第2信号S2を出力画像信号Soutとして出力する。
図示していない加算器により、図7(C)に示す出力画像信号Soutを画像の鮮鋭化のための補償用信号として図7(A)に示す入力画像信号Sinに加算することにより、図7(D)に示す信号が生成される。この信号(Sin+Sout)におけるエッジ部の立ち上がり変化は、入力画像信号Sinのエッジ部の立ち上がり変化よりも急になる。即ち、入力画像信号Sinよりも鮮鋭な画像を得ることができる。
これ以降、上述した鮮鋭化処理部FEを備え、画像の水平方向(横方向、主走査方向)の周波数成分及び垂直方向(縦方向、副走査方向)の周波数成分を鮮鋭化する画像処理装置について詳述する。各実施形態における入力画像信号Sinは、水平方向のサンプリング周波数がfh、垂直方向のサンプリング周波数がfvとし、ナイキスト周波数は水平方向がfh/2、垂直方向がfv/2であるものとする。
(第1実施形態)
図8は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置100の構成を示す図である。画像処理装置100は、入力画像信号Sinに非線形処理を行って第1信号S1を生成する第1非線形処理部101と、第1信号S1に水平方向及び垂直方向への鮮鋭化処理を行って第2信号S2を生成する鮮鋭化処理ブロック102と、入力画像信号Sinに第2信号S2を加算して出力画像信号Soutを生成する第1加算器103とを備える。鮮鋭化処理ブロック102は、水平鮮鋭化処理部FEh、垂直鮮鋭化処理部FEv、第2加算器104及び第3加算器105を備え、水平鮮鋭化処理部FEhと垂直鮮鋭化処理部FEvとが直列に接続される構成となっている。
第1非線形処理部101は、前述の非線形演算部40と同等の回路構成を有し、例えば、上に凸で原点を通過する非線形関数によって、入力画像信号Sinに非線形処理を行う。図9に、上に凸の非線形関数の一例として、y=x0.2を示す。鮮鋭化処理ブロック102による鮮鋭化処理の前に、このような上に凸の非線形関数で処理を行うことにより、例えば、コントラストの低い画像又は映像が入力されてきた場合に、第1非線形処理部101でコントラストをはっきりさせることができるため、後段の鮮鋭化処理ブロック102による画像鮮鋭化を、より効果的なものにすることができる。また、上に凸の非線形関数を用いることにより、暗部の微細信号を強調することができる。
なお、第1非線形処理部101は、上に凸の非線形関数に限るものではなく、下に凸の非線形関数であってもよい。例えば、ノイズの多い画像又は映像が入力されてきた場合は、第1非線形処理部101を下に凸の非線形関数とすることにより、ノイズを抑圧することができる。
上述のように、鮮鋭化処理ブロック102の前段で第1非線形処理部101による非線形処理を行うことにより、入力画像信号Sinの輝度値に応じて、鮮鋭化の度合いを調整することができる。第1非線形処理部101をどのような非線形関数にするかは、入力画像信号Sinの特性に応じて、当業者が適宜設定できるものである。
水平鮮鋭化処理部FEhは、入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波を生成するものである。水平鮮鋭化処理部FEhは、第1非線形処理部101からの第1信号S1に鮮鋭化処理を施し、第2加算器104及び第3加算器105に出力する。
第3加算器105は、第1非線形処理部101からの信号と水平鮮鋭化処理部FEhからの信号とを加算し、垂直鮮鋭化処理部FEvに出力する。
垂直鮮鋭化処理部FEvは、入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成するものである。垂直鮮鋭化処理部FEvは、第3加算器105から入力された画像の垂直方向について鮮鋭化処理を施し、第2加算器104に出力する。
第2加算器104は、水平鮮鋭化処理部FEhからの信号と垂直鮮鋭化処理部FEvからの信号とを加算し、第1加算器103に出力する。
第1加算器103は、入力画像信号Sinと第2加算器104からの信号とを加算し、出力画像信号Soutを生成する。
このように、本実施形態によれば、水平鮮鋭化処理部FEh及び垂直鮮鋭化処理部FEvによって、水平方向と垂直方向の両方向において、それぞれ、ナイキスト周波数fh/2及びナイキスト周波数fv/2を超える広帯域に周波数成分を生成することができ、画像を鮮鋭化することができる。
また、水平鮮鋭化処理部FEh及び垂直鮮鋭化処理部FEvの前段に第1非線形処理部101が配置され、鮮鋭化処理の前に、入力画像信号Sinに非線形処理を施すことにより、入力画像信号Sinの輝度値に応じて、鮮鋭化の度合いを調整し、入力画像信号が暗い画像やコントラストが低い画像である場合にも、より効果的に画像鮮鋭化を実現することができる。
また、図8に示す簡単な構成で本実施形態に係る画像処理装置100を実現できるので、この画像処理装置100を高精細テレビジョン(HDTV)や標準画質テレビジョン(SDTV)の受像機等に利用することにより、静止画のみならずリアルタイムで表示される動画についても、大きなコスト増を招くことなく画質を改善することができる。
また本実施形態は、ナイキスト周波数を越える高周波域の補償が可能であることから、特に、拡大処理の施された画像信号の表す画像の鮮鋭化による画質向上において特に効果を奏する。例えば高精細テレビジョン(HDTV)の受信機のディスプレイで、標準画質テレビジョン(SDTV:Standard Definition Television)の画像信号に拡大処理を施して画像を表示する場合に、本実施形態は、リアルタイムで表示される動画を簡単な構成で十分に鮮鋭化できるという点で大きな効果を奏する。また、現在、HDTVの画素数よりも多い4000×2000程度の画素数のディスプレイ(以下「4kディスプレイ」という)やそれに対応したテレビジョン放送のための技術開発が行われており、HDTV用の画像信号をアップコンバートしてこの4kディスプレイで表示する場合にも、本実施形態は同様の点で大きな効果を奏する。
なお、画像処理装置100において、水平方向及び垂直方向の鮮鋭化処理の順番を入れ替えてもよい。すなわち、水平鮮鋭化処理部FEhと垂直鮮鋭化処理部FEvの順序を入れ替えて入力画像信号Sinを処理してもよい。
また、画像処理装置100において、第1非線形処理部101を鮮鋭化処理ブロック102の前段に配置する代わりに、水平鮮鋭化処理部FEh及び垂直鮮鋭化処理部FEvの直前に、それぞれ非線形処理部を配置してもよい。
(第1実施形態の変形例)
図8に示した第1実施形態に係る画像処理装置100において、第1非線形処理部101の前に、2次元LPFを配置してもよい。図10は、2次元LPFの周波数特性の一例を示す図である。図示の通り、2次元LPFは入力画像信号Sinの水平及び垂直方向の高周波成分を減衰させる特性を持つ。以下に説明する画像のギラギラ感の抑圧を効果的に行うためには、2次元LPFは、図10(A)に示すように、水平方向の高周波かつ垂直方向の高周波の成分を減衰させることが好ましい。また、後述する2次元HPFを使用する場合に組み合わせるには、図10(B)に示すような全方向に対して等価な高域遮断特性を持つ2次元LPFであることが好ましい。ただし、直線状又はその他の高域遮断形状であってもギラギラ感の抑圧効果は有する。
第1実施形態のような、ナイキスト周波数を超える高域周波数成分を生成する鮮鋭化処理を水平方向及び垂直方向に連続して行う構成の場合、水平方向及び垂直方向がいずれも高周波数となる領域において鮮鋭化処理が重複して行われるため、例えば画像内の斜め線などがギラギラする場合がある。以下、図11を用いて、その様子を説明する。
図11(A)は水平方向のサンプリング周波数がfh、垂直方向のサンプリング周波数がfvであるデジタル画像の入力画像信号Sinの周波数成分を示す。入力画像信号Sinの水平方向に鮮鋭化処理を施すと、図11(B)の斜線部に示すように、水平方向のナイキスト周波数fh/2を越える領域に周波数成分が生成される。この信号にさらに垂直方向の鮮鋭化処理を施すと、図11(C)の斜線部に示すように、鮮鋭化処理後の出力画像信号Soutにおいて垂直方向のナイキスト周波数fv/2を越える領域にも周波数成分が生成される。この際、水平方向及び垂直方向がいずれも高周波数となる領域においては、鮮鋭化処理が重複して行われるため、画像のギラギラ感が強調される。
2次元LPFを第1非線形処理部101の前に配置すると、水平方向及び垂直方向がいずれも高周波数であり2重に鮮鋭化処理が行われる周波数領域を減衰させることができるため、鮮鋭化処理が重複して行われることによる画像のギラギラ感を抑えることができる。
また、2次元LPFは、ノイズ成分を低減することから、第1非線形処理部101の前に、2次元LPFを配置することは、ノイズ成分に鮮鋭化処理を施さないようにすることができるという効果もある。
また、入力画像信号Sinが第1加算器103に直接入力される本線系統において、入力画像信号Sinを第1加算器103に直接入力させる代わりに、第1加算器103の前段に非線形処理部を配置して、入力画像信号Sinに非線形処理を施してから、第1加算器103に入力させてもよい。
この場合、本線系統は直流を最後まで保持するので、第2非線形処理部107は、入力画像信号Sin内の暗部を明るくするような非線形処理であることが好ましい。例えば、y=x0.1からy=x0.99のような上に凸で原点を通過する関数であることが好ましい。第2非線形処理部107は、第1非線形処理部101と同じ非線形関数でもよいが、最適な出力画像特性が得られるよう、それぞれ異なる非線形関数として独立に調整してもよい。
このように、第1加算器103の前段に第2非線形処理部107を配置することにより、暗部の微細信号を強調し、また、コントラストをはっきりさせることができる。
図12に、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置100に、第1非線形処理部101前段の2次元LPF106と、本線系統への第2非線形処理部107とを追加した第1実施形態の変形例に係る画像処理装置150の構成を示す。
なお、2次元LPF106を、第1非線形処理部101の後段に配置してもよい。また、2次元LPF106の代わりに、水平方向のLPF(水平LPF)及び垂直方向のLPF(垂直LPF)を用いてもよい。この場合、水平鮮鋭化処理部FEhの直前に垂直LPFを配置し、垂直鮮鋭化処理部FEvの直前に水平鮮鋭化処理部を配置すると、画像のギラギラ感をより効果的に抑えることができる。
また、図12では、第1非線形処理部101と第2非線形処理部107とを別々の非線形処理部としているが、これを共通の非線形処理部とし、共通の非線形処理部の出力が鮮鋭化処理ブロック102及び第1加算器103に出力されるようにしてもよい。この場合、共通の非線形処理部の前に、2次元LPF106を配置してもよいし、入力画像信号Sinが、直接共通の非線形処理部に入力されるようにしてもよい。あるいは、入力画像信号Sinが、直接共通の非線形処理部に入力され、共通の非線形処理部から鮮鋭化処理ブロック102へ接続される途中に、2次元LPF106を配置してもよい。
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置200の構成を示す図である。画像処理装置200は、入力画像信号Sinに非線形処理を行って第1信号S1を生成する第1非線形処理部201と、第1信号S1に水平方向及び垂直方向への鮮鋭化処理を行って第2信号S2を生成する鮮鋭化処理ブロック202と、入力画像信号Sinに第2信号S2を加算して出力画像信号Soutを生成する第1加算器203とを備える。鮮鋭化処理ブロック202は、水平鮮鋭化処理部FEh、垂直鮮鋭化処理部FEv及び第2加算器104を備え、水平鮮鋭化処理部FEhと垂直鮮鋭化処理部FEvとが並列に接続される構成となっている。以下、各機能ブロックについて、第1実施形態と同等の内容については重複する説明を省略する。
第1非線形処理部201は、例えば、上に凸で原点を通過する非線形関数により、入力画像信号Sinに非線形処理を行う。
水平鮮鋭化処理部FEhは、入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波を生成するものである。水平鮮鋭化処理部FEhは、第1非線形処理部201からの第1信号S1に鮮鋭化処理を施し、第2加算器204に出力する。
垂直鮮鋭化処理部FEvは、入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成するものである。垂直鮮鋭化処理部FEvは、第1非線形処理部201からの第1信号S1に鮮鋭化処理を施し、第2加算器204に出力する。
第2加算器204は、水平鮮鋭化処理部FEhからの信号と垂直鮮鋭化処理部FEvからの信号とを加算し、第1加算器203に出力する。
第1加算器203は、入力画像信号Sinと第2加算器204からの信号とを加算し、出力画像信号Soutを生成する。
なお、画像処理装置200において、第1非線形処理部201を鮮鋭化処理ブロック202の前段に配置する代わりに、水平鮮鋭化処理部FEh及び垂直鮮鋭化処理部FEvの直前に、それぞれ非線形処理部を配置してもよい。
また、画像処理装置200において、第1非線形処理部201の前段又は後段に、2次元LPFを配置してもよい。あるいは、2次元LPFを配置する代わりに、水平方向のLPF(水平LPF)及び垂直方向のLPF(垂直LPF)を配置してもよい。
また、画像処理装置200において、入力画像信号Sinが第1加算器203に直接入力される本線系統において、入力画像信号Sinを第1加算器203に直接入力させる代わりに、第1加算器203の前段に非線形処理部(前述の第2非線形処理部107)を配置して、入力画像信号Sinに非線形処理を施してから、第1加算器203に入力させてもよい。
(第3実施形態)
図14は、本発明の第3実施形態に係る画像処理装置300の構成を示す図である。画像処理装置300は、入力画像信号Sinに非線形処理を行って第1信号S1を生成する第1非線形処理部301と、第1信号S1に水平方向及び垂直方向への鮮鋭化処理を行って第2信号S2を生成する鮮鋭化処理ブロック302と、入力画像信号Sinに第2信号S2を加算して出力画像信号Soutを生成する第1加算器303とを備える。鮮鋭化処理ブロック302は、水平鮮鋭化処理部FEh、垂直鮮鋭化処理部FEv、第2加算器304、第3加算器305及び増幅器308を備える。鮮鋭化処理ブロック302は、水平鮮鋭化処理部FEhの後段と垂直鮮鋭化処理部FEvの前段とに接続された切替器(増幅器308)を備え、切替器である増幅器308の増幅率βの設定により、水平鮮鋭化処理部FEhと垂直鮮鋭化処理部FEvの並列接続及び直列接続を切り替えるものである。以下、各機能ブロックについて、第1実施形態と同等の内容については重複する説明を省略する。
第1非線形処理部301は、例えば、上に凸で原点を通過する非線形関数により、入力画像信号Sinに非線形処理を行う。
水平鮮鋭化処理部FEhは、入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波を生成するものである。水平鮮鋭化処理部FEhは、第1非線形処理部301からの第1信号S1に鮮鋭化処理を施し、第2加算器304及び増幅器308に出力する。
増幅器308は、水平鮮鋭化処理部FEhからの信号を増幅率βで増幅して、第3加算器305に出力する。増幅率βが0の場合、画像処理装置300の構成は水平鮮鋭化処理部FEh及び垂直鮮鋭化処理部FEvが並列する構成となり、増幅率βが1の場合、画像処理装置300の構成は水平鮮鋭化処理部FEh及び垂直鮮鋭化処理部FEvが直列する構成となる。増幅率βが0<β<1の場合、直列処理による周波数成分と並列処理による周波数成分とが生成されるため、入力画像信号Sinの特性に合わせて増幅率βを設定することにより、直列処理及び並列処理による周波数成分を組み合わせ、より適切な鮮鋭化処理を行うことが可能になる。
第3加算器305は、第1非線形処理部301からの第1信号S1と増幅器308からの信号とを加算し、垂直鮮鋭化処理部FEvに出力する。
垂直鮮鋭化処理部FEvは、入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成するものである。垂直鮮鋭化処理部FEvは、第3加算器305から入力された画像の垂直方向について鮮鋭化処理を施し、第2加算器304に出力する。
第2加算器304は、水平鮮鋭化処理部FEhからの信号と垂直鮮鋭化処理部FEvからの信号とを加算し、第1加算器303に出力する。
第1加算器303は、入力画像信号Sinと第2加算器304からの信号とを加算し、出力画像信号Soutを生成する。
なお、画像処理装置300において、水平方向及び垂直方向の鮮鋭化処理の順番を入れ替えてもよい。
また、画像処理装置300において、第1非線形処理部301を鮮鋭化処理ブロック302の前段に配置する代わりに、水平鮮鋭化処理部FEh及び垂直鮮鋭化処理部FEvの直前に、それぞれ非線形処理部を配置してもよい。
また、画像処理装置300において、第1非線形処理部301の前段又は後段に、2次元LPFを配置してもよい。あるいは、2次元LPFを配置する代わりに、水平方向のLPF(水平LPF)及び垂直方向のLPF(垂直LPF)を配置してもよい。
また、画像処理装置300において、入力画像信号Sinが第1加算器303に直接入力される本線系統において、入力画像信号Sinを第1加算器303に直接入力させる代わりに、第1加算器303の前段に非線形処理部(前述の第2非線形処理部107)を配置して、入力画像信号Sinに非線形処理を施してから、第1加算器303に入力させてもよい。
(第4実施形態)
図15は、本発明の第4実施形態に係る画像処理装置400の構成を示す図である。画像処理装置400は、入力画像信号Sinに非線形処理を行って第1信号S1を生成する第1非線形処理部401と、第1信号S1に水平方向及び垂直方向への鮮鋭化処理を行って第2信号S2を生成する鮮鋭化処理ブロック402と、入力画像信号Sinに第2信号S2を加算して出力画像信号Soutを生成する第1加算器403を備える。鮮鋭化処理ブロック402は、水平鮮鋭化処理部FEh及び垂直鮮鋭化処理部FEvの代わりに1つの2次元鮮鋭化処理部FE2dを備えた構成となっている。以下、各機能ブロックについて、第1実施形態と同等の内容については重複する説明を省略する。
第1非線形処理部401は、例えば、上に凸で原点を通過する非線形関数により、入力画像信号Sinに非線形処理を行う。
2次元鮮鋭化処理部FE2dは、入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波、及び、入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成するものである。2次元鮮鋭化処理部FE2dは、第1非線形処理部401からの第1信号S1に鮮鋭化処理を施し、第1加算器403に出力する。2次元鮮鋭化処理部FE2dの詳細については後述する。
第1加算器403は、入力画像信号Sinと2次元鮮鋭化処理部FE2dからの信号とを加算し、出力画像信号Soutを生成する。
図16は、2次元鮮鋭化処理部FE2dの構成例を示すブロック図である。2次元鮮鋭化処理部FE2dは、入力画像信号Sin(または、非線形処理等がなされた入力信号)に対し、その入力画像信号Sinの表す画像を鮮鋭化するための処理を施す装置であって、2次元HPF50と、非線形演算部20と、リミッタ30とを備えている。各構成ブロックの順番は、図1に示した鮮鋭化処理部FEのように、2次元HPF50、非線形演算部20、リミッタ30の順でもよいし、図6に示した鮮鋭化処理部FEのように、非線形演算部20、2次元HPF50、リミッタ30の順でもよい。
図17に、非線形演算部の前に2次元HPFを配置した場合の鮮鋭化処理による周波数成分の変化の一例を示す。
図17(A)は、水平方向のサンプリング周波数がfh、垂直方向のサンプリング周波数がfvであるデジタル画像の入力画像信号Sinが、2次元HPF50を通過した後の第1信号S1の周波数成分を示す。斜線で示す領域が、2次元HPF50を通過した周波数成分であり、低周波の部分は通過していないことを示している。
図17(B)は、非線形演算部20を通過した後の第2信号S2の周波数成分を示す。図17(B)の斜線部に示すように、水平方向のナイキスト周波数fh/2及び垂直方向のナイキスト周波数fv/2を越える領域に周波数成分が生成されている。このように2次元鮮鋭化処理部FE2dは、1回の鮮鋭化処理で、水平方向のナイキスト周波数fh/2及び垂直方向のナイキスト周波数fv/2を越える領域に周波数成分を生成することができるため、重複した鮮鋭化処理に起因する画像のギラギラ感を抑えることができる。
また、本実施形態は、鮮鋭化処理を水平方向と垂直方向の2系統用意する代わりに、2次元鮮鋭化処理部FE2dの1系統にまとめることができるため、非線形演算の回数を減らすことができ、その結果、回路量を低減することができる。
なお、画像処理装置400において、第1非線形処理部401の前段又は後段に、2次元LPFを配置してもよい。
また、画像処理装置400において、入力画像信号Sinが第1加算器403に直接入力される本線系統において、入力画像信号Sinを第1加算器403に直接入力させる代わりに、第1加算器403の前段に非線形処理部(前述の第2非線形処理部107)を配置して、入力画像信号Sinに非線形処理を施してから、第1加算器403に入力させてもよい。
(第5実施形態)
図18は、本発明の第5実施形態に係る画像処理装置500の構成を示す図である。画像処理装置500は、第1非線形処理部501及び502と、水平鮮鋭化処理部FEhと、垂直鮮鋭化処理部FEvと、第1加算器503と、第2加算器504とを備える。画像処理装置500は、水平鮮鋭化処理部FEhと垂直鮮鋭化処理部FEvとが直列に接続される構成となっている。以下、各機能ブロックについて、第1実施形態と同等の内容については重複する説明を省略する。
第1非線形処理部501は、例えば、上に凸で原点を通過する非線形関数により、入力画像信号Sinに非線形処理を行う。
水平鮮鋭化処理部FEhは、入力信号に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波を生成するものである。水平鮮鋭化処理部FEhは、第1非線形処理部501からの信号に鮮鋭化処理を施し、第1加算器503に出力する。
第1加算器503は、入力画像信号Sinと水平鮮鋭化処理部FEhからの信号とを加算し、第2加算器504及び第1非線形処理部502に出力する。
第1非線形処理部502は、第1加算器503からの信号に非線形処理を行い、垂直鮮鋭化処理部FEvに出力する。
垂直鮮鋭化処理部FEvは、入力信号に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成するものである。垂直鮮鋭化処理部FEvは、第1非線形処理部502からの信号に鮮鋭化処理を施し、第2加算器504に出力する。
第2加算器504は、第1加算器503からの信号と垂直鮮鋭化処理部FEvからの信号とを加算し、出力画像信号Soutを生成する。
なお、画像処理装置500において、水平方向及び垂直方向の鮮鋭化処理の順番を入れ替えてもよい。
また、画像処理装置500において、第1非線形処理部501及び502の前段又は後段に、それぞれ、2次元LPFを配置してもよい。あるいは、2次元LPFを配置する代わりに、水平方向のLPF(水平LPF)及び垂直方向のLPF(垂直LPF)を配置してもよい。
また、画像処理装置500において、水平鮮鋭化処理部FEhの前段の第1非線形処理部501の前に垂直LPFを配置し、垂直鮮鋭化処理部FEvの前段の第1非線形処理部502の前に水平LPFを配置してもよい。
本発明は、画像を鮮鋭化して画質を改善するための画像処理装置に適用されるものであり、例えばテレビジョン(TV)受像機で、リアルタイムで表示される動画を鮮鋭化するための画像処理装置に適用することができる。
また、本発明は、監視カメラの画像鮮鋭化処理に適用可能であり、例えば、画像の一部を拡大した際のボケを低減することが可能となる。また、暗所に設置された監視カメラの画像や、夜間に撮影された画像などに対して、輝度が暗い領域の輪郭をより鮮鋭化する画像処理が可能になる。
さらに、本発明は、遠距離から撮像した映像の解像度改善に適用することができる。例えば、接近することが困難な事故現場などを遠方から撮影した画像や、衛星画像などに対し、輪郭を鮮鋭化する画像処理が可能になる。
さらに、本発明は、アナログコンテンツのハイビジョン化に適用することができる。即ち、既存のアナログコンテンツをハイビジョンコンテンツに変換する際、アップコンバートされた画像の輪郭を鮮鋭化する画像処理を行うことにより、アナログコンテンツをより高精細なデジタルコンテンツとして再製することが可能となる。例えば、アナログテレビコンテンツをハイビジョンコンテンツに変換したり、古い映画コンテンツをより高精細なデジタルコンテンツ(例えばBlu−ray(登録商標)コンテンツ)に変換したりする際に適用可能である。
さらに、本発明は、医療分野にも適用可能である。例えば、内視鏡等による患部の拡大画像をより高精細な画像へと変換したり、遠隔医療などにおいて、解像度の低い患部の映像をより高精細な画像へと変換したりすることが可能となる。
さらに、本発明は、コンピュータで視聴可能な動画コンテンツの高精細化に適用可能である。インターネット上には動画コンテンツを配信するサイトが多数存在し、既に多数の動画コンテンツが保存されている。本発明により、既存の動画コンテンツをさらに高精細、高解像度のコンテンツに変換し、視聴品質を向上させることが可能となる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
100、150、200、300、400、500 画像処理装置
10 HPF
111〜11(m−1) 単位遅延素子
121〜12m 乗算器
131 加算器
11 LPF
12 減算器
20、40 非線形演算部
30 リミッタ
50 2次元HPF
101、201、301、401、501、502 第1非線形処理部
102、202、302、402 鮮鋭化処理ブロック
103、203、303、403、503 第1加算器
104、204、304、504 第2加算器
105、305 第3加算器
106 2次元LPF
107 第2非線形処理部
308 増幅器
FEh 水平鮮鋭化処理部
FEv 垂直鮮鋭化処理部
FE2d 2次元鮮鋭化処理部

Claims (21)

  1. 入力画像を鮮鋭化した出力画像を生成する画像処理装置であって、
    前記入力画像を表す入力画像信号に非線形処理を行い、第1信号を生成する第1非線形処理部と、
    前記第1信号に鮮鋭化処理を行い、前記第1信号に含まれる周波数成分より高い周波数成分を含む第2信号を生成する鮮鋭化処理ブロックと、
    前記第2信号を前記入力画像信号に加算して前記出力画像を表す出力画像信号を生成する加算器とを備える画像処理装置。
  2. 前記鮮鋭化処理ブロックは、
    入力画像信号に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波を生成する水平鮮鋭化処理部と、
    入力画像信号に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成する垂直鮮鋭化処理部とを備え、
    前記水平鮮鋭化処理部と前記垂直鮮鋭化処理部とが、直列又は並列に接続される、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記水平鮮鋭化処理部及び前記垂直鮮鋭化処理部の少なくとも一方は、
    入力信号に含まれる周波数成分の少なくとも直流成分を除去するフィルタ部と、
    前記フィルタ部の出力信号に対して前記フィルタ部の出力信号の正負で非対称となる非線形処理を行う非線形演算部であって、前記フィルタ部の出力信号に対して、正の領域に適用する非線形処理と負の領域に適用する非線形処理とが原点を通る連続関数として表され、且つ、非線形処理で生成された周波数成分の帯域が、正の領域と負の領域で非対称となる非線形処理を行う非線形演算部と、
    前記非線形演算部の出力信号を調整するリミッタとを含む、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記水平鮮鋭化処理部及び前記垂直鮮鋭化処理部の少なくとも一方は、
    入力信号に非線形処理を行う非線形演算部であって、前記入力信号に対して当該非線形演算部の出力信号が連続した非線形関数として表され、且つ、前記入力信号に含まれない周波数成分を生成する非線形処理を行う非線形演算部と、
    前記非線形演算部の出力信号に含まれる周波数成分の少なくとも直流成分を除去するフィルタ部と、
    前記フィルタ部の出力信号を調整するリミッタとを含む、請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 並列に接続された前記水平鮮鋭化処理部及び前記垂直鮮鋭化処理部のいずれか一方の後段と、いずれか他方の前段とに接続された増幅器を備える、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記増幅器の増幅率βは0≦β≦1である、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記鮮鋭化処理ブロックは、
    入力画像信号に含まれる水平方向及び垂直方向の周波数成分の少なくとも直流成分を除去する2次元HPFと、
    前記2次元HPFの出力信号に対して前記2次元HPFの出力信号の正負で非対称となる非線形処理を行う非線形演算部であって、前記2次元HPFの出力信号に対して、正の領域に適用する非線形処理と負の領域に適用する非線形処理とが原点を通る連続関数として表され、且つ、非線形処理で生成された周波数成分の帯域が、正の領域と負の領域で非対称となる非線形処理を行う非線形演算部と、
    前記非線形演算部の出力信号を調整するリミッタとを含む、請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記鮮鋭化処理ブロックは、
    入力画像信号に非線形処理を行う非線形演算部であって、前記入力画像信号に対して当該非線形演算部の出力信号が連続した非線形関数として表され、且つ、前記入力画像信号に含まれない周波数成分を生成する非線形処理を行う非線形演算部と、
    前記非線形演算部の出力信号に含まれる水平方向及び垂直方向の周波数成分の少なくとも直流成分を除去する2次元HPFと、
    前記2次元HPFの出力信号を調整するリミッタとを含む、請求項1に記載の画像処理装置。
  9. さらに、前記入力画像を表す入力画像信号に非線形処理を行う第2非線形処理部を備え、前記加算器は、前記第2信号を、前記第2非線形処理部によって処理された信号に加算して前記出力画像を表す出力画像信号を生成する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. さらに、前記第1非線形処理部の前段又は後段に2次元LPFを備える、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 入力画像を鮮鋭化した出力画像を生成する画像処理装置であって、
    入力信号に非線形処理を行う第1非線形処理部と、その後段に配置され入力信号に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波を生成する水平鮮鋭化処理部と、前記水平鮮鋭化処理部の前段に配置された前記第1非線形処理部への入力信号と前記水平鮮鋭化処理部の出力信号とを加算する第1加算器とを含む水平方向処理部と、
    入力信号に非線形処理を行う第1非線形処理部と、その後段に配置され入力信号に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成する垂直鮮鋭化処理部と、前記垂直鮮鋭化処理部の前段に配置された前記第1非線形処理部への入力信号と前記垂直鮮鋭化処理部の出力信号とを加算する第2加算器とを含む垂直方向処理部とを備え、
    前記水平方向処理部と前記垂直方向処理部とを直列に接続して入力画像信号を処理する画像処理装置。
  12. 入力画像を鮮鋭化した出力画像を生成する画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記画像処理装置における処理手順が、
    (a)前記入力画像を表す入力画像信号に非線形処理を行い、第1信号を生成するステップと、
    (b)前記第1信号に鮮鋭化処理を行い、前記第1信号に含まれる周波数成分より高い周波数成分を含む第2信号を生成するステップと、
    (c)前記第2信号を前記入力画像信号に加算して前記出力画像を表す出力画像信号を生成するステップとを含む画像処理方法。
  13. 前記ステップ(b)は、
    入力画像信号に含まれる水平方向の周波数成分より高い周波数成分を含む水平方向の高調波を生成する水平方向処理ステップと、
    入力画像信号に含まれる垂直方向の周波数成分より高い周波数成分を含む垂直方向の高調波を生成する垂直方向処理ステップとを含み、
    前記水平方向処理ステップと前記垂直方向処理ステップを、直列又は並列に実行する、請求項12に記載の画像処理方法。
  14. 前記水平方向処理ステップと前記垂直方向処理ステップの少なくとも一方は、
    入力信号に含まれる周波数成分の少なくとも直流成分を除去することにより信号を生成する直流成分除去ステップと、
    前記直流成分除去ステップで生成された信号に対して前記直流成分除去ステップで生成された信号の正負で非対称となる非線形処理を行って信号を生成する非線形処理ステップであって、前記直流成分除去ステップで生成された信号に対して、正の領域に適用する非線形処理と負の領域に適用する非線形処理とが原点を通る連続関数として表され、且つ、非線形処理で生成された周波数成分の帯域が、正の領域と負の領域で非対称となる非線形処理を行う非線形処理ステップと、
    前記非線形処理ステップで生成された信号を調整して信号を生成する調整ステップと、を含む、請求項13に記載の画像処理方法。
  15. 前記水平方向処理ステップと前記垂直方向処理ステップの少なくとも一方は、
    入力信号に非線形処理を行い信号を生成する非線形処理ステップであって、前記入力信号に対して当該非線形処理ステップで生成された信号が連続した非線形関数として表され、且つ、前記入力信号に含まれない周波数成分を生成する非線形処理を行う非線形処理ステップと、
    前記非線形処理ステップで生成された信号に含まれる周波数成分の少なくとも直流成分を除去することにより信号を生成する直流成分除去ステップと、
    前記直流成分除去ステップで生成された信号を調整して信号を生成するステップとを含む、請求項13に記載の画像処理方法。
  16. 前記水平方向処理ステップ及び前記垂直方向処理ステップを直列に実行するか並列に実行するかの割合を増幅率βにより調整するステップを含む、請求項13乃至15のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  17. 前記増幅率βは0≦β≦1である、請求項16に記載の画像処理方法。
  18. 前記ステップ(b)は、
    入力画像信号に含まれる水平方向及び垂直方向の周波数成分の少なくとも直流成分を除去する直流成分除去ステップと、
    前記直流成分除去ステップで生成された信号に対して前記直流成分除去ステップで生成された信号の正負で非対称となる非線形処理を行って信号を生成する非線形処理ステップであって、前記直流成分除去ステップで生成された信号に対して、正の領域に適用する非線形処理と負の領域に適用する非線形処理とが原点を通る連続関数として表され、且つ、非線形処理で生成された周波数成分の帯域が、正の領域と負の領域で非対称となる非線形処理を行う非線形処理ステップと、
    前記非線形処理ステップで生成された信号を調整して信号を生成する調整ステップと、を含む、請求項12に記載の画像処理方法。
  19. 前記ステップ(b)は、
    入力画像信号に非線形処理を行い信号を生成する非線形処理ステップであって、前記入力画像信号に対して当該非線形処理ステップで生成された信号が連続した非線形関数として表され、且つ、前記入力画像信号に含まれない周波数成分を生成する非線形処理を行う非線形処理ステップと、
    前記非線形処理ステップで生成された信号に含まれる水平方向及び垂直方向の周波数成分の少なくとも直流成分を除去することにより信号を生成する直流成分除去ステップと、
    前記直流成分除去ステップで生成された信号を調整して信号を生成するステップとを含む、請求項12に記載の画像処理方法。
  20. さらに、
    (d)前記入力画像を表す入力画像信号に非線形処理を行うステップを含み、
    前記ステップ(c)は、前記第2信号を、前記ステップ(d)で生成された信号に加算して前記出力画像を表す出力画像信号を生成する、請求項12乃至19のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  21. 前記ステップ(a)は、2次元LPFに前記入力画像信号を通過させてから非線形処理を行う、請求項12乃至20のいずれか一項に記載の画像処理方法。
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