JP2015050386A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐圧をより向上させた半導体装置を提供する。
【解決手段】この半導体装置は、一面を有する半導体基板と、一面の表層において互いに離間して形成され、所定電圧が印加されることにより互いの間を電流が流れる第1拡散層および第2拡散層と、を備える。また、一面上において、第1拡散層と第2拡散層の間に形成された素子分離膜を備え、素子分離膜上にフィールドプレートを備える。
そして、このフィールドプレートを酸化から保護するために、フィールドプレート上に保護膜が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、フィールドプレートを備えた半導体装置に関する。
半導体基板における一面の表層に形成された、導電型の異なる2つの半導体領域の間を、一面に沿う方向に電流が流れる半導体装置が知られている。特許文献1には、半導体基板上に設けられた絶縁膜と、該絶縁膜中に配置され、2つの半導体領域に接続されたフィールドプレート(特許文献1では半導体抵抗層と記載)と、を有する半導体装置が提案されている。
特開平6−77470号公報
特許文献1におけるフィールドプレートは多結晶シリコン(Poly−Si)から成る。また、特許文献1には、絶縁膜の構成材料は示唆されていないが、例えば、酸化シリコン(SiO)が採用可能である。
絶縁膜としてSiOを採用し、フィールドプレートの形成後に酸化の工程を経る場合、フィールドプレートの膜減りが生じる虞がある。この膜減りは均一ではないため、フィールドプレートの抵抗値が位置によってばらつく。このため、居所的に電界が集中する虞があり、半導体装置の耐圧を低下させる原因となり得る。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、耐圧をより向上させた半導体装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は、一面(10a)を有する半導体基板(10)と、一面の表層において互いに離間して形成され、所定電圧が印加されることにより互いの間を電流が流れる第1拡散層(20)および第2拡散層(30)と、一面上において、第1拡散層と第2拡散層の間に形成された素子分離膜(40)と、素子分離膜上に形成され、半導体基板の内部における第1拡散層と第2拡散層との間の電界を均一化するフィールドプレート(50)と、フィールドプレートを酸化から保護するために、フィールドプレート上に形成された保護膜(70)と、を備えることを特徴としている。
このように、保護膜が形成されていることにより、保護膜を形成する工程より後の工程において実施される酸化工程によって、フィールドプレートが酸化されてしまうことを抑制することができる。このため、酸化によるフィールドプレートの膜厚変化を抑制でき、フィールドプレートの抵抗値のばらつきを抑制することができる。したがって、第1拡散層と第2拡散層の間の電界をより均一にすることができ、半導体装置の耐圧を向上させることができる。
第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す上面図である。 図1におけるII−II線に沿う断面を示す断面図である。 図2におけるIII領域の拡大図である。 フィールドプレートとなるシリコン膜を形成する工程を示す断面図である。 窒化シリコン膜を形成する工程を示す断面図である。 シリコン膜および窒化シリコン膜の一部を除去する工程を示す断面図である。 ゲート酸化膜を形成する工程を示す断面図である。 ゲート電極となるシリコン膜を形成する工程を示す断面図である。 抵抗値の測定結果を示すグラフである。 耐圧の測定結果を示すグラフである。 第2実施形態に係る半導体装置のIII領域に相当する部分の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。また、方向の記載について、x方向と、x方向に直交するy方向と、x方向とy方向により規定されるxy平面に直交するz方向を定義し、後述する半導体基板の厚さ方向をz方向とする。
(第1実施形態)
最初に、図1〜図3を参照して、本実施形態に係る半導体装置について、概略構成を説明する。なお、図1は上面図であるが、説明の簡便性のためハッチングを掛けている。
本実施形態に係る半導体装置は、半導体基板の一面側にエミッタ端子とコレクタ端子が配置された、横型の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、IGBTと示す)である。
図1に示すように、この半導体装置100は、半導体基板10と、半導体基板10の一面10aの表層に形成された第1拡散層としてのコレクタ部20と、同じく一面10aの表層に形成された第2拡散層としてのエミッタ部30と、を備えている。また、半導体装置100は、図2に示すように、コレクタ部20とエミッタ部30の間の一面10aにおいて、素子分離膜40を備えている。そして、素子分離膜40上にフィールドプレート50を備えている。さらに、半導体装置100は、隣接する素子との電気的絶縁のためのトレンチ60を備えている。
半導体基板10は、図2に示すように、SOI(Silicon on Insulator)基板200におけるドリフト層に相当する。以降、半導体基板10をドリフト層10と示す。このSOI基板200は、ドリフト層10に加えて、埋め込み拡散層11、埋め込み酸化膜12、および、基部13を有する。具体的には、SOI基板200は、支持体としての基部13上に埋め込み酸化膜12が形成され、さらに、埋め込み拡散層11とドリフト層10とが、この順でz方向に積層されて成る。
ドリフト層10はシリコンに不純物がドープされてなるN導電型の半導体である。ドリフト層10にはコレクタ部20とエミッタ部30とが形成されている。これらの間に所定の電圧が印加されることによって、コレクタ部20とエミッタ部30との間に電流が流れる。換言すれば、この電流は、ドリフト層10において、SOI基板200のz方向に直交する方向(図2においてはx方向)に流れる。電流量は後述のゲート電極35に印加される電圧に依存する。すなわち、この半導体装置100は、ドリフト層10にコレクタ部20およびエミッタ部30が形成されて、横型のIGBTが構成されたものである。
埋め込み拡散層11はドリフト層10に較べてドープされた不純物の濃度が高くされたN導電型の半導体である。コレクタ部20とエミッタ部30との間に電流が流れる際に、埋め込み拡散層11も主要な電流経路となる。埋め込み拡散層11は、後に詳述するフィールドプレート50とともに、ドリフト層10内部の電界を均一化する効果を奏する。
埋め込み酸化膜12は酸化シリコンから成り、後述するトレンチ60とともに、隣接する素子との間の電気的絶縁に貢献する。
コレクタ部20は、ドリフト層10における埋め込み拡散層11との接触面と反対の一面10a側表層に形成されている。コレクタ部20は、図2に示すように、P導電型のコレクタ領域21とN導電型のバッファ領域22とを有している。コレクタ領域21は一面10aに露出して形成されている。バッファ領域22は、コレクタ領域21を内包するようにコレクタ領域21を取り囲んで形成されている。コレクタ部20におけるコレクタ領域21は、露出した一面10aにおいて、コレクタ電極23と電気的に接続されている。コレクタ電極23に電圧が印加されると、コレクタ部20は、印加された電圧に応じた所定の電位となる。なお、本実施形態におけるコレクタ部20は、図1に示すように、x方向に延びて形成されている。
エミッタ部30は、コレクタ部20と同様に、一面10a側表層に形成されている。エミッタ部30は、図1示すように、コレクタ部20と離間しつつ、コレクタ部20を取り囲むように、x方向に長い環状に形成されている。エミッタ部30は、図2に示すように、N導電型のエミッタ領域31とP導電型のチャネル領域32とを有している。エミッタ領域31は一面10aに露出して形成されている。コレクタ部30は、エミッタ領域31を2箇所有しており、これらは互いに接触しないように環状に形成されている。チャネル領域32は、エミッタ領域31を内包するようにエミッタ領域31を取り囲んで形成され、一部が一面10aに露出している。エミッタ領域31およびチャネル領域32は、露出した一面10aにおいて、部分的にエミッタ電極33と電気的に接続されている。エミッタ電極33に電圧が印加されると、エミッタ部30は、印加された電圧に応じた所定の電位となる。
なお、エミッタ部30が形成された一面10aのうち、エミッタ電極33が接触していない部分にはゲート酸化膜34が形成されている。そして、このゲート酸化膜34上には、部分的にゲート電極35が形成されている。コレクタ部20とエミッタ部30との間に電圧が印加された状態で、このゲート電極35に電圧が印加されると、チャネル領域32に反転層を生じ、コレクタ部20とエミッタ部30との間に電流が流れる。
素子分離膜40は、ドリフト層10の一面10aのうち、コレクタ領域21およびエミッタ領域31の露出しない部分に形成されている。素子分離膜40は、エミッタ部30に囲まれた領域(換言すれば、エミッタ部30の内側の領域)に形成されるとともに、エミッタ部30の外側の領域にも形成されている。なお、本実施形態における素子分離膜40は酸化シリコンから成る。
フィールドプレート50は、図2に示すように、ドリフト層10の一面10a上に、素子分離膜40を介して形成されている。すなわち、フィールドプレート50は、図3に示すように、素子分離膜40の一面40a上に形成されている。また、フィールドプレート50は、図1に示すように、エミッタ部30に囲まれた領域内において、コレクタ部20を取り囲むように、渦巻状に配置されている。なお、本実施形態におけるフィールドプレート50は多結晶シリコン(Poly−Si)からなる抵抗性フィールドプレートであり、フィールドプレート50の一端がコレクタ部20に電気的に接続され、他端がエミッタ部30に電気的に接続されている。本実施形態における半導体装置100の構成においては、通常、コレクタ部20の電位に対してエミッタ部30を低電位とする。このとき、フィールドプレート50は、x方向において、コレクタ部20に近い側からエミッタ部30に近い側に向かって電位が小さくなる。ドリフト層10の内部に形成される電界は、フィールドプレート50によって均一化される。すなわち、フィールドプレート50は、コレクタ部20からエミッタ部30にかけて、等電位線の間隔がほぼ等間隔となるように作用する。
さらに、半導体装置100は、図3に示すように、フィールドプレート50上に保護膜70を有している。つまり、保護膜70はフィールドプレート50上にz方向に積層されている。本実施形態における保護膜70は窒化シリコンから成る。保護膜70は、保護膜70形成後に行われる熱酸化に関する工程において、フィールドプレート50が酸化され、その膜厚が変化してしまうことを抑制する効果を奏する。また、フィールドプレート50および保護膜70を覆うように、酸化シリコンからなる絶縁膜80が形成されている。
トレンチ60は、図1に示すように、エミッタ部30の外側に、エミッタ部30を取り囲むように環状に形成されている。また、トレンチ60は、図2に示すように、ドリフト層10をz方向に貫通するように形成されている。具体的には、トレンチ60は、ドリフト層10の一面10aから埋め込み酸化膜12に到達するまで形成され、その内部に絶縁体61(例えば、酸化シリコン)が満たされている。トレンチ60の一面10a側一端には素子分離膜40が形成される。このため、本実施形態では、素子分離膜40、トレンチ60に充填される絶縁体61、および、埋め込み酸化膜12が一連の絶縁体を形成し、トレンチ60に囲まれた領域と、その外側の領域とを電気的に絶縁分離している。
次に、図4〜図8を参照して、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法について説明する。
なお、保護膜70の形成工程を除く製造の工程は、従来知られたIGBTの製造工程に準じるものであるため詳しい説明を割愛する。以下では、ドリフト層10にコレクタ部20およびエミッタ部30およびトレンチ60がすでに形成された後、フィールドプレート50を形成する工程以降について詳しく説明する。
先ず、素子分離膜40を、従来の方法を用いてLOCOS酸化により形成後、図4に示すように、ドリフト層10の一面10a上の全面に亘ってPoly−Siからなるシリコン膜300を成膜する。このシリコン膜300は、素子分離膜40の一面40aも含めて覆って形成する。なお、シリコン膜300はCVDを用いて形成することができる。
次いで、図5に示すように、窒化シリコン膜400を、シリコン膜300上の全面に亘って形成する。シリコン膜300もCVDを用いて形成することができる。
次いで、図6に示すように、フィールドプレート50および保護膜70となるべき部分にマスキングし、シリコン膜300および窒化シリコン膜400をエッチングする。シリコン膜300のうち、マスクされていない部分が除去され、フィールドプレート50となる。また、窒化シリコン膜400のうちマスク、されていない部分が除去され、保護膜70となる。これにより、フィールドプレート50および保護膜70を形成することができる。
次いで、ゲート酸化膜34を形成する。図7に示すように、酸素雰囲気中において加熱することによってドリフト層10の一面10aにゲート酸化膜34を形成することができる。コレクタ電極23およびエミッタ電極33は、後の工程において、このゲート酸化膜34の一部を除去して、それぞれコレクタ部20およびエミッタ部30と電気的に接続される。なお、このゲート酸化膜34を形成する工程において、フィールドプレート50および保護膜70のyz平面に沿う面と、保護膜70のxy平面に沿う面にも薄い絶縁膜80が形成される。フィールドプレート50はPoly−Siからなるため、その表面が酸化して絶縁膜80となる。また、保護膜70は窒化シリコンからなるため、表面近傍の一部のシリコン原子が酸素と結合して表面に析出して絶縁膜80となる。
次いで、ゲート電極35を形成する。図8に示すように、ゲート酸化膜34および素子分離膜40上に、絶縁膜80を覆うようにしてPoly−Siからなるシリコン膜500を形成する。その後、ゲート電極35に相当する部分を残してシリコン膜500を除去する。さらに、ゲート酸化膜34のうち、コレクタ電極23およびエミッタ電極33が形成される部分を除去し、コレクタ電極23およびエミッタ電極33を形成する。これにより、本実施形態に係る半導体装置100を形成することができる。
次に、図9および図10を参照して、フィールドプレート50上に保護膜70が存在することによる作用効果について説明する。
従来の構成では、フィールドプレート50としてのPoly−Siが保護膜70によって保護されていない。このため、図7に示すゲート酸化膜34を形成する工程において、フィールドプレート50が酸化による侵食を受けやすい構成となっていた。フィールドプレート50が酸化すると、xz平面に沿う断面の断面積が減少して抵抗値が上昇してしまう。また、酸化による侵食量が一定ではないため、フィールドプレート50の抵抗値にばらつきが発生してしまう。本実施形態では、フィールドプレート50のxy平面に沿う面が保護膜70によって保護されている。このため、上記問題を生じにくくすることができる。
発明者は、上記した方法で形成された半導体装置100におけるフィールドプレート50の抵抗値を測定した。図9は、保護膜70を有する半導体装置100が形成されたウェハ、および、保護膜70を有さない従来の半導体装置が形成されたウェハについて、フィールドプレート50の抵抗値を測定した結果である。なお、保護膜70を有するウェハと有さないウェハをそれぞれ3枚測定した。また、各ウェハにおいて、ウェハ内の位置の異なる5つのショットに形成された半導体装置100について、それぞれフィールドプレート50の抵抗値を測定した。保護膜70を有する場合のプロットを白抜き四角で示す。一方、保護膜70を有さない場合のプロットを白抜き丸で示す。
図9に示す測定結果によれば、保護膜70を有する半導体装置100は、保護膜70を有さない半導体装置に較べて、フィールドプレート50の抵抗値が小さくなっている。これは、上記したように、保護膜70を有する場合、フィールドプレート50が酸化されてその断面積が減少することを抑制することができることを示している。すなわち、抵抗値の上昇を抑制できることを示している。また、保護膜70を有する半導体装置100は、保護膜70を有さない半導体装置に較べて、抵抗値のショット間ばらつきが小さい。これは、保護膜70を有する場合、酸化による侵食量のばらつきを抑制できることを示している。すなわち、フィールドプレート50の抵抗値のばらつきを抑制できることを示している。
また、発明者は、上記した方法で形成された半導体装置100におけるIGBTの耐圧を測定した。図10は、コレクタ電圧に対するコレクタ電流量を示すグラフである。コレクタ電流がコレクタ電圧に対して線形変化している領域はIGBTが正常に動作していることを示す。一方、コレクタ電圧が所定電圧を超えると前述の線形性に沿わない大きなコレクタ電流が流れる。この所定電圧を耐圧とする。
図10に示す測定結果によれば、保護膜70を有する半導体装置100は、保護膜70を有さない半導体装置に較べて耐圧が大きくなっている。すなわち、保護膜70を有することにより、フィールドプレート50の抵抗値をほぼ均一にすることができ、ドリフト層10内部の等電位線の間隔を、従来の構成に較べて均一にすることができる。
以上の測定結果が示すように、半導体装置100が保護膜70を有することにより、第1拡散層(コレクタ部20)と第2拡散層(エミッタ部30)の間の電界をより均一にすることができ、半導体装置100の耐圧を向上させることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、フィールドプレート50の直上に保護膜70が形成された例を示した。しかしながら、図11に示すように、フィールドプレート50と保護膜70との間に熱酸化層90が介在するような構成とすることもできる。
同一の半導体ウェハ内に、IGBTのみならず、他の素子、例えばキャパシタを形成する場合、キャパシタの製造工程とIGBTの製造工程とを共通化することで製造コストを削減することができる。この場合、キャパシタの正極と負極の間に配置する誘電体として、熱酸化層90を形成する工程が必要となる。この工程は、保護膜70を形成する工程の直前に挿入される。
本実施形態のような構成であっても、半導体装置100が保護膜70を有することにより、保護膜70を形成する工程以降の酸化に関する工程において、フィールドプレート50が酸化によって侵食されることを抑制する効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記した各実施形態では、保護膜70として窒化シリコン(SiN)を用いる例を示したが、SiONを主成分として用いることもできる。
また、上記した各実施形態では、保護膜70が素子分離膜40に接触しないように、フィールドプレート50上にのみ形成される例を示した。しかしながら、保護膜70の製造工程において素子分離膜40上に残留させる構成としてもよい。ただし、酸化シリコンからなる素子分離膜40と窒化シリコンからなる保護膜70のように、異種材料が互いに接触した構造を採用すると、素子分離膜40内において電荷分布を生じる虞があり、ドリフト層10内の等電位線を乱す虞がある。このため、上記した各実施形態のように、保護膜70が素子分離膜40に接触しないように、フィールドプレート50上にのみ形成される構成が好ましい。
また、上記した各実施形態では、半導体装置100が、抵抗性のフィールドプレート50を有する構成について例示したが、フィールドプレート50は抵抗性であることに限定されない。例えば、容量性のフィールドプレートを採用することもできる。
また、上記した各実施形態では、半導体装置100として、横型のIGBTを構成する例を示した。しかしながら、本発明は、LDMOS(横方向拡散MOS)や横型のダイオードなどにも適宜適用することができる。
100・・・半導体装置
10・・・半導体基板(ドリフト層)
20・・・コレクタ部
30・・・エミッタ部
40・・・素子分離膜
50・・・フィールドプレート
60・・・トレンチ
70・・・保護膜

Claims (5)

  1. 一面(10a)を有する半導体基板(10)と、
    前記一面の表層において互いに離間して形成され、所定電圧が印加されることにより互いの間を電流が流れる第1拡散層(20)および第2拡散層(30)と、
    前記一面上において、前記第1拡散層と前記第2拡散層の間に形成された素子分離膜(40)と、
    前記半導体基板の内部における前記第1拡散層と前記第2拡散層との間の電界を均一化するために、前記素子分離膜上に形成されたフィールドプレート(50)と、
    前記フィールドプレートを酸化から保護するために、前記フィールドプレート上に形成された保護膜(70)と、を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記フィールドプレートは多結晶シリコンからなり、
    前記保護膜は窒化シリコンからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記フィールドプレートと前記保護膜との間に、熱酸化によって形成された酸化シリコンからなる熱酸化層(90)を備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記保護膜は、前記素子分離膜に接触しないように、前記フィールドプレート上にのみ形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体基板に、前記第1拡散層としてのコレクタ部と、前記第2拡散層としてのエミッタ部が形成されて、横型の絶縁ゲートバイポーラトランジスタが構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
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