JP2015049474A - 焦点検出ユニット、及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのフィールドレンズを用いる焦点検出ユニットにおいて、環境温度の変化による焦点検出精度の低下を抑制する仕組みを提供する。
【解決手段】焦点検出ユニット100は、第1フィールドレンズ102に導かれた光が第2フィールドレンズ106及び複数の開口を有する開口絞り107を通過して、再結像レンズ108によって検出面109に結像されて複数の像が形成される。第1フィールドレンズ102及び再結像レンズ108は、保持部材103に保持され、再結像レンズ108は、保持部材103に固定され、第2フィールドレンズ106は、再結像レンズ108に固定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に搭載される焦点検出ユニット、及び焦点検出ユニットを備える撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置に搭載される焦点検出ユニットとして、撮像レンズの瞳を複数の領域に分割し、各領域を通過した光束が形成する複数の光学像の相対的な位置関係から撮像レンズの焦点状態を検出するTTL位相差方式を利用したものがある。TTL位相差方式を利用した焦点検出ユニットでは、焦点検出領域を撮影画面内に複数設けた多点焦点検出や広範囲において連続的な領域で焦点検出を行うエリア型の焦点検出等が主流となっている。
また、焦点検出ユニットの二次結像光学系において、再結像レンズの前に第2フィールドレンズを配置することで、測距範囲を拡大する技術が提案されている(特許文献1)。この提案では、2つのフィールドレンズを配置することで、小型且つ広視野な焦点検出ユニットを提供することができるとしている。
図8に、再結像レンズの前に第2フィールドレンズを配置した従来の焦点検出ユニットの一例を示す。
図8において、焦点検出ユニットに導かれた光は、第1フィールドレンズ102を通過した後、平面ミラー104で反射される。平面ミラー104で反射した光は、赤外線カットフィルタ105、第2フィールドレンズ106A及び開口絞り107Aを通過し、再結像レンズ108で検出面109に結像されて、複数の像を形成する。
第2フィールドレンズ106A、開口絞り107A及び再結像レンズ108Aは、保持部材103Aに設けられた一対のボス103Bに嵌合することで、軸OA2に対して垂直方向に位置決めされる。また、第2フィールドレンズ106Aが保持部材103Aに接し、開口絞り107Aが第2フィールドレンズ106Aに接し、再結像レンズ108Aが開口絞り107Aに接することで、軸OA2方向の位置が決まる。
ところで、環境温度の変化によって二次結像光学系を構成する第2フィールドレンズ106Aや再結像レンズ108A等の光学部品が熱膨張すると、焦点検出精度が低下する。そのため、焦点検出位置の変化量を温度ごとに補正値としてカメラ本体のメモリに記憶させ、カメラ自体の温度をセンサで測定することで、焦点検出位置の補正が行われている。
特開2008−286853号公報
図8に示す焦点検出ユニットでは、再結像レンズ108Aの軸OA2方向の位置及び角度は、第2フィールドレンズ106Aの角度や寸法に依存して決まる。そのため、第2フィールドレンズ106Aの熱膨張に伴う寸法変化によって、再結像レンズ108Aと検出面109間の距離が変動し、また、再結像レンズ108Aが検出面109に対して傾く等の問題が生じる。
上述した焦点検出位置の補正は、熱膨張によって再結像レンズ108Aの対となっているレンズ間の間隔が変化した場合や再結像レンズ108Aと検出面109間の距離が変動した場合には有効に機能する。しかし、再結像レンズ108Aの対のレンズの頂点どうしを結ぶ直線が検出面109に対して傾斜及び回転した場合には上述した焦点検出位置の補正は有効に機能しない。
再結像レンズ108Aの位置が第2フィールドレンズ106Aの寸法によって決まる場合、再結像レンズ108Aの位置や角度は、温度変化に伴う第2フィールドレンズ106Aの寸法変化の影響を大きく受けることになる。このため、再結像レンズ108Aの対のレンズの頂点どうしを結ぶ直線が検出面109に対して傾斜及び回転しやすくなり、上述した焦点検出位置の補正が有効に機能しなくなる。
そこで、本発明は、2つのフィールドレンズを用いる焦点検出ユニットにおいて、環境温度の変化による焦点検出精度の低下を抑制する仕組みを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、第1フィールドレンズに導かれた光が第2フィールドレンズ及び複数の開口を有する開口絞りを通過して、再結像レンズによって検出面に結像されて複数の像が形成される焦点検出ユニットであって、前記第1フィールドレンズ及び前記再結像レンズを保持する保持部材を有し、前記再結像レンズは、前記保持部材に固定され、前記第2フィールドレンズは、前記再結像レンズに固定されることを特徴とする。
本発明によれば、2つのフィールドレンズを用いる焦点検出ユニットにおいて、環境温度の変化による焦点検出精度の低下を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態である焦点検出ユニットを備えるデジタル一眼レフカメラの概略構成図である。 焦点検出ユニットの概略断面図である。 焦点検出ユニットの二次結像光学系を構成する第2フィールドレンズ、開口絞り及び再結像レンズの分解斜視図である。 第2フィールドレンズと再結像レンズとの接着構造例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態である焦点検出ユニットの概略断面図である。 焦点検出ユニットの二次結像光学系を構成する第2フィールドレンズ、開口絞り及び再結像レンズの分解斜視図である。 第2フィールドレンズと再結像レンズとの接着構造例を示す斜視図である。 従来の焦点検出ユニットの概略断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である焦点検出ユニットを備えるデジタル一眼レフカメラの概略構成図である。なお、本実施形態では、撮像装置としてデジタル一眼レフカメラを例示するが、これに限定されない。
図1に示すように、本実施形態のデジタル一眼レフカメラは、カメラ本体1に不図示のマウント部を介してレンズ鏡筒10が着脱可能に装着される。カメラ本体1には、ミラーユニット40、撮像素子50、ファインダ光学系30、焦点検出ユニット100、及びカメラCPU80等が設けられる。ここで、カメラ本体1は、本発明の装置本体の一例に相当する。
ミラーユニット40は、不図示のミラーボックスに対して回転可能に支持されている。ミラーユニット40は、ハーフミラーからなるメインミラー20と、メインミラー20に対して回転可能に支持されるサブミラー21とを有し、ファインダ観察時に、撮影光路内に進入(ミラーダウン)し、撮影時に、撮影光路から退避(ミラーアップ)する。
ファインダ光学系30は、ピント板32、正立像形成用のペンタプリズム34、及び接眼レンズ36等により構成される。撮像素子50は、CCDセンサやCMOSセンサ等で構成され、レンズ鏡筒10の撮影光学系を通過して結像した被写体像を光電変換し、電気信号を出力する。カメラCPU80は、カメラにおける各種演算や各種動作の制御を行うコントローラである。
レンズ鏡筒10は、不図示のマウント部に対して着脱可能に装着される交換レンズユニットであり、撮像レンズ11の他に不図示のメモリやフォーカスモータ等を有する。メモリは、レンズ鏡筒10に関する各種情報を記憶する。撮像レンズ11は、フォーカスレンズ等とともに撮像光学系を構成する。フォーカスモータは、カメラCPU80によってフォーカシング動作が制御され、フォーカスレンズを光軸方向に移動させて撮像光学系の焦点調節を行う。
そして、被写体からの光は、レンズ鏡筒10の撮像光学系を通過した後、ハーフミラーからなるメインミラー20に入射する。メインミラー20に入射した光の一部は、メインミラー20を透過し、サブミラー21で反射されて光軸OA1に沿って焦点検出ユニット100に入射する。
焦点検出ユニット100は、位相差方式を利用して、撮像レンズ11の焦点状態を検出する。具体的には、焦点検出ユニット100は、撮像レンズ11を通過してサブミラー21で反射された光を分割し、分割された光束により形成される複数の像の相対的な位置関係に基づき、カメラCPU80により撮像レンズ11の焦点状態が検出される。すなわち、焦点検出ユニット100は、複数の像を形成し、カメラCPU80は、複数の像を光電変換して得られる信号に基づいて、撮像レンズ11の焦点状態を検出する。
一方、メインミラー20によって上方に反射された光は、撮像素子50と光学的に共役な位置に配置されたピント板32に結像し、ピント板32にて拡散されてこれを透過した光(被写体像)は、ペンタプリズム34によって正立像に変換される。正立像は、接眼レンズ36によって拡大され、ユーザにより観察される。
カメラCPU80は、上述した焦点検出および焦点調節が行われた後、メインミラー20およびサブミラー21を撮影光路外に退避させる。これにより、撮像光学系を通過した被写体光が不図示の光学フィルタを介して撮像素子50に結像し、撮像素子50は、結像した被写体像を光電変換して電気信号を出力する。カメラCPU80は、撮像素子50から出力された電気信号に基づいて画像を生成し、生成した画像を記録媒体に記録したり、表示装置に表示したりする。
図2は、焦点検出ユニット100の概略断面図である。図2に示すように、保持部材103には、視野マスク101、第1フィールドレンズ102、平面ミラー104、赤外線カットフィルタ105、再結像レンズ108及び検出面109が保持されている。検出面109は、焦点検出用の撮像素子の受光面である。
そして、サブミラー21で反射された光は、光軸OA1に沿って視野マスク101を通って焦点検出ユニット100へ導かれ、焦点検出ユニット100へ導かれた光は、第1フィールドレンズ102を通過した後、平面ミラー104で反射される。
平面ミラー104で反射された光は、光軸OA2に沿って赤外線カットフィルタ105、第2フィールドレンズ106、及び複数の開口を有する開口絞り107を通過して、再結像レンズ108によって検出面109に結像され、複数の像を形成する。なお、本実施形態では、検出面109に一対の像を形成する。
第1フィールドレンズ102及び第2フィールドレンズ106は、開口絞り107の開口を撮像レンズ11の射出瞳面に結像させる。そして、カメラCPU80は、上述したように、再結像レンズ108によって検出面109に結像された一対の像の相対的な位置関係から撮像レンズ11の焦点検出を行う。
図3は、焦点検出ユニット100の二次結像光学系110を構成する第2フィールドレンズ106、開口絞り107及び再結像レンズ108の分解斜視図である。図4は、第2フィールドレンズ106と再結像レンズ108との接着構造例を示す斜視図である。
図3に示すように、再結像レンズ108には、ボス1081,1082が設けられ、ボス1081,1082は、第2フィールドレンズ106に形成された穴部1061,1062、及び開口絞り107形成された穴部1071,1072にそれぞれ嵌合される。開口絞り107は、第2フィールドレンズ106と再結像レンズ108との間に挟まれている。この状態で、第2フィールドレンズ106と再結像レンズ108とが接着等で固定されることで、第2フィールドレンズ106、開口絞り107及び再結像レンズ108が一体化される。ここで、図4に示すように、第2フィールドレンズ106及び再結像レンズ108に、接着剤塗布用の凹部1101,1102を設けて、互いに接着してもよい。
また、図3に示すように、再結像レンズ108には、ボス1083,1084が設けられ、ボス1083,1084は、保持部材103に設けられた穴部1031,1032(図2参照)に嵌合される。これにより、二次結像光学系110が軸OA2に対して垂直方向に位置決めされる。
また、再結像レンズ108の第2フィールドレンズ106側を向く4隅の面1085〜1088のうちの3つ以上の面が保持部材103に接触した状態で再結像レンズ108が保持部材103に接着等で固定される。これにより、二次結像光学系110が軸OA2方向に位置決めされる。
これにより、環境温度が変化して第2フィールドレンズ106の寸法が変化しても、再結像レンズ108の位置に影響を与えなくすることができるため、再結像レンズ108の軸OA2方向の位置及び角度が変動しにくくなる。このため、第2フィールドレンズ106の寸法変化により、再結像レンズ108の対のレンズ同士の頂点を結ぶ直線が検出面109に対して傾斜及び回転するのが防止される。
この結果、本実施形態のように、2つのフィールドレンズ102,106を用いる焦点検出ユニット100において、上述した焦点検出位置の補正を有効に機能させることができ、環境温度の変化による焦点検出精度の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、第2フィールドレンズ106に穴部を設けて、穴部に再結像レンズ108に設けたボスを嵌合しているが、第2フィールドレンズ106にボスを設けて、ボスを再結像レンズ108に設けた穴部に嵌合するようにしてもよい。また、本実施形態では、保持部材103に設けた穴部に再結像レンズ108に設けたボスを嵌合しているが、保持部材103にボスを設けて、ボスを再結像レンズ108に設けた穴部に嵌合するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の第2の実施形態である焦点検出ユニットを備えるデジタル一眼レフカメラについて説明する。図5は、焦点検出ユニットの概略断面図である。図6は、焦点検出ユニットの二次結像光学系114を構成する第2フィールドレンズ111、開口絞り112及び再結像レンズ113の分解斜視図である。図7は、第2フィールドレンズ111と再結像レンズ113との接着構造例を示す斜視図である。なお、上記第1の実施形態に対して重複する部分については、各図に同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図5に示すように、保持部材103Bに、視野マスク101、第1フィールドレンズ102、平面ミラー104、赤外線カットフィルタ105、再結像レンズ113及び検出面109が保持される。
再結像レンズ113には、図6に示すように、ボス1131,1132が設けられ、ボス1131,1132は、第2フィールドレンズ111に形成された穴部1111,1112、及び開口絞り112形成された穴部1121,1122にそれぞれ嵌合される。開口絞り112は、第2フィールドレンズ111と再結像レンズ113との間に挟まれている。この状態で、第2フィールドレンズ111と再結像レンズ113とが接着等で固定されることで、第2フィールドレンズ111、開口絞り112及び再結像レンズ113が一体化される。ここで、図7に示すように、第2フィールドレンズ111及び再結像レンズ113に、接着剤塗布用の凹部1141,1142を設けて、互いに接着してもよい。
また、図6に示すように、第2フィールドレンズ111には、ボス1113,1114が設けられ、ボス1113,1114は、保持部材103Bに設けられた穴部1033,1034(図5参照)に嵌合される。これにより、二次結像光学系114が軸OA2に対して垂直方向に位置決めされる。
また、再結像レンズ113の第2フィールドレンズ111側を向く4隅の面1133〜1136のうちの3つ以上の面が保持部材103Bに接触した状態で再結像レンズ113が保持部材103Bに接着等で固定される。これにより、二次結像光学系114が軸OA2方向に位置決めされる。
本実施形態では、上記第1の実施形態のように、再結像レンズ113のボス1131,1132の外側に保持部材103Bに嵌合されるボスを設けなくてよいため、再結像レンズ113を再結像レンズ108と比べて小さくすることが可能である。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
なお、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
10 レンズ鏡筒
11 撮像レンズ
100 焦点検出ユニット
102 第1フィールドレンズ
103 保持部材
106 第2フィールドレンズ
107 開口絞り
108 再結像レンズ

Claims (7)

  1. 第1フィールドレンズに導かれた光が第2フィールドレンズ及び複数の開口を有する開口絞りを通過して、再結像レンズによって検出面に結像されて複数の像が形成される焦点検出ユニットであって、
    前記第1フィールドレンズ及び前記再結像レンズを保持する保持部材を有し、
    前記再結像レンズは、前記保持部材に固定され、前記第2フィールドレンズは、前記再結像レンズに固定されることを特徴とする焦点検出ユニット。
  2. 前記第2フィールドレンズは、前記再結像レンズに嵌合されるボス又は穴部を有することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出ユニット。
  3. 前記第2フィールドレンズは、前記再結像レンズに接着されることを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点検出ユニット。
  4. 前記開口絞りは、前記第2フィールドレンズと前記再結像レンズとの間に挟まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の焦点検出ユニット。
  5. 前記再結像レンズは、前記保持部材に嵌合されるボス又は穴部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の焦点検出ユニット。
  6. 前記第2フィールドレンズは、前記保持部材に嵌合されるボス又は穴部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の焦点検出ユニット。
  7. 焦点検出ユニットを備える撮像装置であって、
    前記焦点検出ユニットとして、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の焦点検出ユニットを備えることを特徴とする撮像装置。
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