JP2015048705A - 建物の揺れ防止装置 - Google Patents

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【課題】高層建築において地震による激しい短期振動以外に長期振動による振幅の大きい揺れが生じる。これを大きく減少させる揺れ防止装置を提供する。【解決手段】地震による揺れを軽減するため通常の各階毎のブレースを取付けるのに代り、数倍の長さのブレース5を数階上の梁3より下の梁3まで途中の階を通過、傾斜して取付け、数階の階層の間の骨組の変形を制御しうるようにし、長い移動距離にわたり所要の重荷重を一定で制動できるようにした荷重制動装置6を長尺のブレース5に組込み、建物の変形によりブレース5が引張られるとき、直結したピストンはピストン軸側のシリンダー内部に充満している高圧の液体に支えられて抵抗し、ピストンに設けられたピストンの細孔より液体を反対側のシリンダー内に逃がすことにより所要の距離まで引きずられ、その間一定の重荷重を制動して、建物の変形の進行を遅らせ揺れが反転するまでの建物の変形量を減少させる。【選択図】図2

Description

高層建築のように剛性の低い建物の地震による揺れを軽減しようとするものである。
高層建築において地震による激しい短期振動以外にも長期振動による振幅の大きい揺れが生じる、これに対し有効な対策は今だ実施されていない。
高層建築の骨組に各階の高さの数倍の長さをもつ、筋違い引張材を用い又、液圧による制御を用いて揺れの振幅を減少させようとする
高層建築のように剛性の低い建物の地震による揺れを軽減するため通常の各階毎のブレースを取付ける施工法に代り、その数倍の長さのブレース5を数階上の梁3よりその階の下の梁3まで途中の階を通過して傾斜して取付け、又この長いブレース5を多数本、交叉する様に配置して取付け、数階(2〜4階)の広い範囲の階層の間の骨組の変形を制御しうるようにする。
そのために長い移動距離にわたり、所要の重荷重を一定の状態で制動できるようにした引張荷重制動装置6をこの長尺のブレース5に組込むこととし、建物の骨組の変形により、この長尺のブレース5が引張られるとき、これに直結したピストン11は、ピストン軸12側のシリンダー7内部に充満している高圧の液体に支えられて強く抵抗し、そして抵抗しながらピストン11に設けられたピストンの細孔13より液体を、反対側のシリンダー7内に逃がすことにより徐々に所要の距離まで引きずられ、その間一定の重荷重を制動し続けて、建物の骨組1の変形の進行を遅らせて、地震の揺れが反転するまでの建物の骨組1の変形量を著しく減少させる。
地震の揺れが零になり、ブレース5の張力が零になるとピストン11を蔓巻圧縮バネ17の力により元の位置に戻す、この蔓巻圧縮バネ17はシリンダー7の外に設置でき充分な空間をもつため、大形の形状にできて長い復元距離と強い復元力を持ち、これによってシリンダー頭部8側のシリンダー7内部の液体を、ピストンの細孔13及び逆止弁14を通じてピストン軸12側のシリンダー7内に短時間に送り戻して、ブレース5の引張を解除するようにする。
本発明の実施により高層建築の長期振動による振幅の大きな揺れを低減する、特に建物の側面(裏側)の幅が小さい高層の住宅においては揺れを低減する効果は大きい。
本発明の実施形態の一例として、引張荷重制御装置を組込んだ長尺のブレースを、高層建物側面の骨組に取付けた時の正面図 図1の一部拡大面 本発明の実施形態の一例として引張荷重制動装置の断面図 本発明の実施形態の一例として伸縮連結具とターンバックの断面図
鉄骨構造の高層建築、特に高層住宅は建物の側面(裏側)の幅は小さいため、長期振動による揺れが大きい、図1及び図2に示す鉄骨構造の30階建の住宅の場合はその最大揺れは2000〜3000mmに達すると云われている、この大きな骨組の変形を防ぐためには、従来行われている各階毎の短いブレースではその揺れを防ぐことは出来ない、そのため本発明では、その数倍の長さのブレース5を数階上の梁3よりその階の下の梁3まで途中の階を通過して傾斜して取付け、又この長いブレース5を多数本、交叉する様に配置して取付け、数階(2〜4階)の広い範囲の階層の間の骨組の変形を制御しうるようにする
図2では外壁側の柱2と梁3下の隅に設けられた取付用板25より、骨組の中央柱2と梁3上の隅に設けられた取付用板25の間に、2本の梁3を通過して3階層の間に長尺のブレース5を取付けている、最大揺れを2000mmとするとき、この3階層の間の揺れは200mmとなり、従ってブレース5は約120mm引伸ばされることになる、しかも一住居毎に区割りする壁の骨組にブレース5を設置するとして、その各々のブレース5は数1000kgの引張力を受けることになり、この引伸ばされる距離と強大な引張力に対応するには、バネによる反力では無理である、しかもバネの反力は撓み始めは零より始まり、最後に所要の反力になり、到底大きな一定の反力を出すことは不可能である。
このため長い移動距離にわたり所要の重荷重を一定の状態で制動するために図3に示した引張荷重制動装置6をこの長尺ブレース5に組込むこととし、建物が骨組の変形により、この長尺のブレース5が引張られるとき、これに直結したピストン11はピストン軸12側のシリンダー7内部に充満している高圧の液体に支えられて強く抵抗し、そして抵抗しながらピストン11に設けられた細孔13より液体を、反対側のシリンダー7内に逃がすことにより徐々に所要の距離まで引きずられ、その間一定の重荷重を制動し続けて建物の骨組1の変形を遅らせて、地震の揺れが反転するまでの建物の骨組1の変形量を約半減させることが出来る、シリンダー7内の液体の圧力はピストン11に設けられた細孔の大きさにより決められ、シリンダー7内径の寸法を70mmとするとき、一定した約5000kgの引張力に耐えることが可能であり、重荷重及び制動距離をシリンダー7の内径及び長さを増すことにより自由に選択することが可能である。
猶、最初ブレース5が引張られ、ピストン11に急激な抵抗力が発生するとき、これを緩和するためシリンダー7の内面に細幅の逃がし溝24を設けて最初の移動時、ここより高圧液の一部を逃がす方法を用いることもある。
地震の揺れが零になりブレース5の張力が零になるとピストン11を蔓巻圧縮バネ17の力により元の位置に戻す、この蔓巻圧縮バネ17はシリンダー7の外に設置でき、充分な空間をもつため大形の形状にできて、長い復元距離と強い復元力をもち、これによってシリンダー頭部8側のシリンダー7内部の液体をピストン細孔13及び逆止弁14を通じて、ピストン軸12側のシリンダー7内に短時間に送り戻してブレース5の引張を解除する。
シリンダー内に使用する液体は温度変化による粘性の変化の少ない水溶液が望ましい、但しこれに不凍液、防腐剤の適度の混入を必要とする。
建物が反対方向に揺れ、ブレース5が圧縮されるときは引張荷重制動装置6に伸縮連結具20を連結して、連結中子22を連結スリーブ21内に押し進めることにより圧縮代を吸収することができる。
1・・・骨組 2・・・柱
3・・・梁 4・・・取付板
5・・・ブレース 6・・・引張過重制動装置
7・・・シリンダー 8・・・シリンダー頭部
9・・・シリンダー注入孔 10・・・シリンダー排水孔
11・・・ピストン 12・・・ピストン軸
13・・・ピストンの細孔 14・・・ピストンの逆止弁
15・・・ピストン逆止弁用バネ 16・・・ピストン軸シールパッキング
17・・・蔓巻圧縮バネ 18・・・蔓巻圧縮バネ受金
19・・・蔓巻圧縮バネ支持函 20・・・伸縮連続具
21・・・伸縮連結具スリーブ 22・・・伸縮連続具中子
23・・・ターンバック 24・・・シリンダー内面の逃がし溝
25・・・骨組につけたブレース取付用板

Claims (1)

  1. 建物の揺れ防止装置の構造において、高層建築のように剛性の低い建物の地震による揺れを軽減するため通常の各階毎のブレースを取付ける施工法に代り、その数倍の長さのブレース(5)を数階上の梁(3)よりその階の下の梁(3)まで途中の階を通過して傾斜して取付け、又この長いブレース(5)を多数本、交叉する様に配置して取付け、数階(2〜4階)の広い範囲の階層の間の骨組の変形を制御しうるようにし、そのために長い移動距離にわたり、所要の重荷重を一定の状態で制動できるようにした引張荷重制動装置(6)をこの長尺のブレース(5)に組込むこととし、建物の骨組の変形により、この長尺のブレース(5)が引張られるとき、これに直結したピストン(11)は、ピストン軸(12)側のシリンダー(7)内部に充満している高圧の液体に支えられて強く抵抗し、そして抵抗しながらピストン(11)に設けられた細孔(13)より液体を、反対側のシリンダー(7)内に逃がすことにより徐々に所要の距離まで引きずられ、その間一定の重荷重を制動し続けて、建物の骨組(1)の変形の進行を遅らせて、地震の揺れが反転するまでの建物の骨組(1)の変形量を著しく減少させ、そして地震の揺れが零になり、ブレース(5)の張力が零になるとピストン(11)を蔓巻圧縮バネ(17)の力により元の位置に戻す、この蔓巻圧縮バネ(17)はシリンダー(7)の外に設置でき充分な空間をもつため、大形の形状にできて長い復元距離と強い復元力を持ち、これによってシリンダー頭部(8)側のシリンダー(7)内部の液体を、ピストンの細孔(13)及び逆止弁(14)を通じてピストン軸(12)側のシリンダー(7)内に短時間に送り戻して、ブレース(5)の引張を解除するようにした建物の揺れ防止装置の構造。
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