JP2018017109A - 建物の揺れ防止装置 - Google Patents

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良三 太田
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Abstract

【課題】高層建築のように剛性の低い建物の地震による揺れを制動する。【解決手段】長尺のブレース5を数階にわたって傾斜して取り付け、骨組の変形を制御し、所要の重荷重を一定の状態で制動できる引張荷重制動装置8を、この長尺のブレース5内に組込み、引張荷重制動装置8に取付けられた上部ブレースで引張荷重制動装置のシリンダーが引き上げられると、ピストンの軸側の油室の油が、ピストンの細孔及びシリンダー内側面の逃がし溝を通じてピストン頭部側の油室内に押し流されてシリンダーが徐々に上昇することにより、骨組の揺れを減少させ、また、逃がし溝の断面積の増減で、逃がし溝に逃がされる油の量を調節し、建物の変形の度合に応じた制動を加えうるようにし、地震の揺れとブレース5の張力が零になるとシリンダーは蔓巻圧縮バネで元の位置に戻される建物の揺れ防止装置の構造。【選択図】図2

Description

高層建築のように剛性の低い建物の地震による揺れを軽減しようとするものである。
高層建築において地震による激しい短期振動以外にも長期振動による振幅の大きい揺れが生じる、これに対し有効な対策は今だ実施されていない。
高層建築の骨組に各階の高さの数倍の長さをもつ、筋違い引張材を用い又、油圧による制御を用いて揺れの振幅を減少させようとする
高層建築のように剛性の低い建物の地震による揺れを軽減するため通常の各階毎のブレースを取付ける施工法に代り、その数倍の長さのブレース5を数階上の梁3よりその階の下の梁3まで途中の階を通過して傾斜して取付け、又この長いブレース5を多数本、交叉する様に配置して取付け、数階(2〜4階)の広い範囲の階層の間の骨組の変形を制御するようにする。
そのために長い移動距離にわたり、所要の重荷重を一定の状態で制動できるようにした引張荷重制動装置8をこの長尺のブレース5内に組込んで、骨組1が変形したとき、これに取付けられた上部ブレース6により引張荷重制動装置のシリンダー9が引張り上げられ、ピストン17の軸側の油室16の油は押圧されてピストン17に設けられた細孔20及びシリンダー内側面11に設けられた逃がし溝12を通してピストン頭部側の油室15内に押流され、シリンダーは重荷重を制御しながら徐々に上昇することにより、建物の骨組1の変形の進行を遅らせ、従って地震の揺れが反転するまでの骨組の揺れを著しく減少させる。
そしてシリンダー内側面11に長さの異なる数本の逃がし溝12を設けることによりピストン17に対し、シリンダー9が引上げられていくにしたがい、それらの溝の断面積を増減させ、従ってこれらの溝に逃がされる油の量を調節することにより、シリンダーのその位置における制動力を調整して、建物の変形の度合に応じた制動を加えうるようにする。
そして地震の揺れが零になり、ブレース5の張力が零になるとシリンダー9は蔓巻圧縮バネ24の力により元の位置に戻される、この蔓巻圧縮バネはシリンダーの外に設置出来る充分な空間をもつため、大形の形状にできて長い復元距離と強い復元力を持ち、これによってシリンダー頭部側の油室15の油は、ピストンの細孔20及び逆止弁21を通じてピストン軸側の油室16内に短時間に送り戻されて、ブレース5の引張を解除するようにする。
本発明の実施により高層建築の長期振動による振幅の大きな揺れを低減する、特に建物の妻側の幅が小さい高層の住宅においては揺れを低減する効果は大きい。
本発明の実施形態の一例として、引張荷重制御装置を組込んだ長尺のブレースを、高層建物側面の骨組に取付けた時の正面図 図1の一部拡大面 本発明の実施形態の一例として引張荷重制動装置の断面図 図3のX−X断面図 本発明の実施形態の一例としてたるみ吸収連結具の断面図
鉄骨構造の高層建築、特に高層住宅は建物の妻側の幅は小さいため、長期振動による揺れが大きい、図1及び図2に示す鉄骨構造の30階建の住宅の場合はその最大揺れは2000〜3000mmに達すると云われている、この大きな骨組の変形を防ぐためには、従来行われている各階毎の短いブレースではその揺れを防ぐことは出来ない、そのため本発明では、その数倍の長さのブレース5を数階上の梁3よりその階の下の梁3まで途中の階を通過して傾斜して取付け、又この長いブレース5を多数本、交叉する様に配置して取付け、数階(2〜4階)の広い範囲の階層の間の骨組の変形を制御しうるようにする。
そしてそのために長い移動距離にわたり、所要の重荷重で一定の状態で制動できるようにした引張荷重制動装置8をこの長尺のブレース5内に組込む。
図2では外壁側の柱2と梁3下の隅に設けられた取付用板4より、骨組の中央柱2と梁3上の隅に設けられた取付用板4の間に、2本の梁3を通過して3階層の間に長尺のブレース5を取付けている。最大揺れを2000mmとするとき、この3階層の間の揺れは200mmとなり、従ってブレース5は約130mm引伸ばされることになる。
従ってこの場合引張荷重制動装置8のストロークはこれ以上必要となる。
地震により建物の骨組1が変形したとき、これに取付けられた上部ブレース6により引張荷重制動装置のシリンダー9が引張り上げられ、ピストン17の軸側の油室16の油は押圧されてピストン17に設けられた細孔20及びシリンダー内側面11に設けられた逃がし溝12を通してピストン頭部側の油室15内に押流され、シリンダーは重荷重を制御しながら徐々に上昇することにより、建物の骨組1の変形の進行を遅らせ、従って地震の揺れが反転するまでの骨組の揺れを著しく減少させる、そしてシリンダー内側面11に長さの異なる数本の逃がし溝12を設けることによりピストン17に対し、シリンダー9が引上げられていくにしたがい、それらの溝の断面積を増減させ、従ってこれらの溝に逃がされる油の量を調節することにより、シリンダーのその位置における制動力を調整して、建物の変形の度合に応じた制動を加えうるようにする。
通常シリンダー9が上部ブレース6に引張られて移動するにつれて、シリンダー9の内側面の逃がし溝12の断面積を減少させることにより、最初建物が変形し始めるときは、これを制動するシリンダーの力は小さく、変形が進むにつれ、逃し溝の断面積に反比例して制動力を増加させることも可能である。
そして地震の揺れが零になり、ブレース5の張力が零になるとシリンダー9は蔓巻圧縮バネ24の力により元の位置に戻される、この蔓巻圧縮バネはシリンダーの外に設置でき充分な空間をもつため、大形の形状にできて長い復元距離と強い復元力を持ち、これによってシリンダー頭部側の油室15の油は、ピストンの細孔20及び逆止弁21を通じてピストン軸側の油室16内に短時間に送り戻されて、ブレース5の引張を解除するようにする。
建物が反対方向に揺れ、ブレース5が圧縮されるときは引張荷重制動装置8のピストン軸19にたるみ吸収連結具27を連結して、連結中子29を連結スリーブ28内に押し進めることにより圧縮代を吸収することができる。
1・・・骨組 2・・・柱
3・・・梁 4・・・ブレース取付板
5・・・ブレース 6・・・上部ブレース
7・・・下部ブレース 8・・・引張荷重制動装置
9・・・シリンダー 10・・・シリンダー頭部
11・・・シリンダー内側面 12・・・シリンダー内側面の逃がし溝
13・・・シリンダー注入孔 14・・・シリンダー排水孔
15・・・ピストン頭部側の油室 16・・・ピストン軸側の油室
17・・・ピストン 18・・・ピストン頭部
19・・・ピストン軸 20・・・ピストンの細孔
21・・・ピストンの逆止弁 22・・・ピストン逆止弁用バネ
23・・・ピストン軸シールパッキング 24・・・蔓巻圧縮バネ
25・・・蔓巻圧縮バネ受金 26・・・蔓巻圧縮バネ支持函
27・・・たるみ吸収連結具 28・・・連結具スリーブ
29・・・連結具中子

Claims (1)

  1. 建物の揺れ防止装置の構造において、高層建築のように剛性の低い建物の地震による揺れを軽減するため通常の各階毎のブレースを取付ける施工法に代り、その数倍の長さのブレース(5)を数階上の梁(3)よりその階の下の梁(3)まで途中の階を通過して傾斜して取付け、又この長いブレース(5)を多数本、交叉する様に配置して取付け、数階(2〜4階)の広い範囲の階層の間の骨組の変形を制御するために長い移動距離にわたり、所要の重荷重を一定の状態で制動できるようにした引張荷重制動装置(8)をこの長尺のブレース(5)内に組込んで、骨組(1)が変形したとき、これに取付けられた上部ブレース(6)により引張荷重制動装置のシリンダー(9)が引張り上げられ、ピストン(17)の軸側の油室(16)の油は押圧されてピストン(17)に設けられた細孔(20)及びシリンダー内側面(11)に設けられた逃がし溝(12)を通してピストン頭部側の油室(15)内に押流され、シリンダーは重荷重を制御しながら徐々に上昇することにより、建物の骨組(1)の変形の進行を遅らせ、従って地震の揺れが反転するまでの骨組の揺れを著しく減少させる、そしてシリンダー内側面(11)に長さの異なる数本の逃がし溝(12)を設けることによりピストン(17)に対し、シリンダー(9)が引上げられていくにしたがい、それらの溝の断面積を増減させ、従ってこれらの溝に逃がされる油の量を調節することにより、シリンダーのその位置における制動力を調整して、建物の変形の度合に応じた制動を加えうるようにし、そして地震の揺れが零になり、ブレース(5)の張力が零になるとシリンダー(9)は蔓巻圧縮バネ(24)の力により元の位置に戻される、この蔓巻圧縮バネはシリンダーの外に設置できる充分な空間を持つため、大形の形状にできて長い復元距離と強い復元力を持ち、これによってシリンダー頭部側の油室(15)の油は、ピストンの細孔(20)及び逆止弁(21)を通じてピストン軸側の油室(16)内に短時間に送り戻されて、ブレース(5)の引張を解除するようにした建物の揺れ防止装置の構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108626295A (zh) * 2018-04-13 2018-10-09 郑玉祥 一种可调阻尼力的被动型油缸式阻尼器及其应用

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