JP2015048636A - 自発光式標識システム - Google Patents

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Abstract

【課題】GPS用の人工衛星から送信される時刻データ信号を受信せずに、同期して点滅動作させる。
【解決手段】一定値ずつ増加する自装置タイマ値Dtsを一定時間間隔で出力する処理部11を有するロードコーンSDを複数備え、処理部11は、自装置タイマ値Dtsを無線通信部13を介して通信エリア内に送信する送信処理、通信エリア内に存在する他のロードコーンSDから送信される自装置タイマ値Dtsを無線通信部13を介して他装置タイマ値Dtoとして受信する受信処理、他装置タイマ値Dtoを受信したときに自装置タイマ値Dtsと他装置タイマ値Dtoとに基づいて修正値Damを算出する修正値算出処理、修正値Damを自装置タイマ値Dtsの初期値として自装置タイマ値Dtsの出力動作を再開するタイマ値修正処理、および自装置タイマ値Dtsが予め規定された設定値と一致したときに発光部15を発光させる発光処理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、一定値ずつ増加するタイマ値を一定時間間隔で出力する出力動作を実行するタイマ部、送信部、受信部、発光部および処理部を有する自発光式標識装置を複数備え、すべての自発光式標識装置が同期して発光部を発光させる自発光式標識システムに関するものである。
この種の自発光式標識システムとして、下記の特許文献1において開示された自発光標示装置が知られている。
この自発光標示装置(自発光式標識システム)は、複数の自発光標示器(自発光式標識装置)を有し、各自発光標示器は、各々の自発光標示器が外部から送信される電波を受信して、電波に基づき点滅のタイミングを制御する自発光標示装置であって、太陽光を受光可能に配設される太陽電池と、太陽電池の起電力を蓄電する蓄電体と、蓄電体から供給される電力により発光する発光体と、昼と夜を判別する信号を出力する昼夜判定回路と、人工衛星から送信される時刻データ信号を受信するGPS受信機と、GPS受信機の受信した時刻データ信号に基づきタイマー回路を補正し発光体の点滅を制御する制御手段と、制御手段の制御する点滅が複数の点滅パターンとして設定され、それらの点滅パターンを切り替えて設定する点滅パターン切替手段とを備えている。
この自発光標示装置では、複数の自発光標示器が、道路における例えばカーブ部分の中央線に沿ってあるいは外側線に沿って、所定の間隔で設置される。各自発光標示器では、例えば1時間ごとに、GPS受信機が制御手段の制御動作により動作し、GPS受信機はGPS用の人工衛星から送信される時刻データ信号を受信する。そして、各自発光標示器の制御手段は、この時刻データに基づき、内蔵するタイマー回路の時間信号(例えばクロック信号のカウント値)を正確に補正し、各自発光標示器のタイマー回路の時間信号の誤差を修正する。
このように、この自発光標示装置では、各自発光標示器は離れて設置されていても、各自発光標示器が内蔵するタイマー回路の時間信号が正確に補正されるため、この時間信号(クロック信号のカウント値)に基づき、同時に点滅を行い、交互に点滅を行い、あるいは順に点滅動作を行うように、各自発光標示器が正確に同期をとって点滅動作を行うことが可能になっている。
特開2005−30103号公報(第3−4頁、第1−2図)
ところが、上記した自発光式標識システムには、以下のような解決すべき課題が存在している。すなわち、この自発光式標識システムでは、各自発光標示器のGPS受信機がGPS用の人工衛星から送信される時刻データ信号を受信し、各自発光標示器の制御手段が、GPS用の人工衛星から受信した時刻データ信号に基づいてタイマー回路の時間信号を補正する構成を採用している。このため、トンネル内のように、GPS用の人工衛星から送信される時刻データ信号を受信できない場所では、GPS用の人工衛星から受信した時刻データ信号に基づいてタイマー回路の時間信号を補正することができない結果、各自発光標示器が同期をとって点滅動作を行うことができないという解決すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、GPS用の人工衛星から送信される時刻データ信号を受信できない場所であっても、各自発光式標識装置が同期をとって点滅動作を行い得る自発光式標識システムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の自発光式標識システムは、一定値ずつ増加するタイマ値を一定時間間隔で出力する出力動作を実行するタイマ部、送信部、受信部、発光部および処理部を有する自発光式標識装置を複数備え、前記処理部は、前記タイマ部から出力される前記タイマ値を前記送信部を介して通信エリア内に送信する送信処理、前記通信エリア内に存在する他の前記自発光式標識装置から送信される前記タイマ値を前記受信部を介して他装置タイマ値として受信する受信処理、当該他装置タイマ値を受信したときに前記タイマ部から出力されている前記タイマ値と当該他装置タイマ値とに基づいて修正値を算出する修正値算出処理、前記修正値を前記タイマ値の初期値として前記タイマ部に対して前記出力動作を再開させるタイマ値修正処理、および前記タイマ部から出力されている前記タイマ値が予め規定された設定値と一致したときに前記発光部を発光させる発光処理を実行する。
また、請求項2記載の自発光式標識システムは、請求項1記載の自発光式標識システムにおいて、前記処理部は、前記修正値算出処理において、前記他装置タイマ値を受信したときに前記タイマ部から出力されている前記タイマ値と前記他装置タイマ値との平均値を前記修正値として算出する。
また、請求項3記載の自発光式標識システムは、請求項2記載の自発光式標識システムにおいて、前記処理部は、前記修正値算出処理において、前記平均値として相加平均を算出する。
また、請求項4記載の自発光式標識システムは、請求項2記載の自発光式標識システムにおいて、前記処理部は、前記修正値算出処理において、前記平均値として加重平均を算出する。
また、請求項5記載の自発光式標識システムは、請求項1から4のいずれかに記載の自発光式標識システムにおいて、前記タイマ部は、予め規定された始値から予め規定された終値まで前記一定値ずつ増加する前記タイマ値を前記一定時間間隔で出力する前記出力動作を繰り返す。
また、請求項6記載の自発光式標識システムは、請求項1から5のいずれかに記載の自発光式標識システムにおいて、前記処理部は、前記送信処理を一定間隔で実行しつつ、前記修正値算出処理で前記修正値を算出した際に、前記他装置タイマ値を受信したときに前記タイマ部から出力されていた前記タイマ値と当該修正値との差が予め規定されたしきい値以上であるか否かを判別して、当該差が当該しきい値以上のときには前記一定間隔に達する以前に前記送信処理を直ちに実行して前記初期値とする当該修正値を当該タイマ部から出力される前記タイマ値として送信する。
また、請求項7記載の自発光式標識システムは、請求項1から6のいずれかに記載の自発光式標識システムにおいて、前記自発光式標識装置は、仮設された場所の環境情報を取得するセンサ部および当該センサ部で取得可能な当該環境情報に対応する発光パターン情報を記憶する記憶部を有し、前記処理部は、前記センサ部が取得した前記環境情報を前記送信処理において前記タイマ値と共に送信すると共に、前記通信エリア内に存在する他の前記自発光式標識装置から送信される前記環境情報を前記受信処理において前記タイマ値と共に受信して前記記憶部に記憶させることで当該環境情報を共有し、かつ当該共有している環境情報に対応する前記発光パターン情報に基づいて前記発光処理において前記発光部を発光させる。
請求項1記載の自発光式標識システムでは、各自発光式標識装置の処理部が、タイマ値を送信部を介して通信エリア内に送信する送信処理、通信エリア内に存在する他の自発光式標識装置から送信される他装置タイマ値を受信して記憶する受信処理、他装置タイマ値を受信したときにこの他装置タイマ値と自装置のタイマ値とに基づいて修正値を算出する修正値算出処理、および修正値を自装置のタイマ値の初期値としてタイマ値の生成を再開するタイマ値修正処理を含むタイマ値同期処理を実行して、各自発光式標識装置がタイマ値を同期させると共に、このタイマ値が予め規定された設定値と一致したときに発光部を発光させる発光処理を実行する。
したがって、この自発光式標識システムによれば、GPS用の人工衛星から送信される時刻データ信号を受信できない場所(例えば、トンネル内など)であっても、各自発光式標識装置が同期をとって点滅動作を行うことができる。
請求項2記載の自発光式標識システムによれば、各自発光式標識装置の処理部が自装置のタイマ値と他装置タイマ値との平均値を修正値として算出する構成を採用したことにより、自発光式標識システム全体を安定して動作させることができる。
請求項3記載の自発光式標識システムによれば、各自発光式標識装置の処理部が自装置のタイマ値と他装置タイマ値との相加平均値を修正値として算出する構成を採用したことにより、加重平均値、相乗平均値、一般化平均値および調和平均値などの他の平均値を算出するときと比較して、計算式が簡単なため、処理部において平均値を算出する際の負荷を軽くすることができる。
請求項4記載の自発光式標識システムによれば、各自発光式標識装置の処理部が自装置のタイマ値と他装置タイマ値との加重平均値を修正値として算出する構成を採用したことにより、自装置のタイマ値に重みを付けて他装置タイマ値との平均値を修正値として算出したり、逆に、他装置タイマ値に重みを付けて自装置のタイマ値との平均値を修正値として算出することができる。このため、各自発光式標識装置の設置状況に応じて、自装置のタイマ値に重みを付けることで、このタイマ値をゆっくりと同期させたり、他装置タイマ値に重みを付けることで、自装置のタイマ値を早く同期させたりすることができる。
請求項5記載の自発光式標識システムによれば、例えば、各自発光式標識装置のタイマ部を、始値から終値までを繰り返しカウントするカウンタで簡易に構成することができるため、装置コストを低減することができる。
請求項6記載の自発光式標識システムによれば、自装置のタイマ値と算出した修正値との差がしきい値以上であるときには、一定間隔に達する以前に送信処理を直ちに実行して、自装置のタイマ値の初期値とする修正値を送信することができるため、他の自発光式標識装置において、迅速に自装置のタイマ値を修正することができ、これにより、すべての自発光式標識装置のタイマ値が同期するまでに要する時間を大幅に短縮することができる。
請求項7記載の自発光式標識システムでは、センサ部が取得した環境情報を送信処理においてタイマ値と共に送信すると共に、他の自発光式標識装置から送信される環境情報を受信処理においてタイマ値と共に受信して記憶部に記憶させることで、1つの自発光式標識装置において検出された環境情報をすべての自発光式標識装置で共有する。したがって、この自発光式標識システムによれば、各自発光式標識装置の処理部が、記憶部に記憶されている発光パターン情報の中から共有している環境情報に対応する発光パターン情報を選択して、この発光パターン情報に基づいて発光部を発光させることで、共有する環境情報の内容に応じた発光パターンで発光部を同期させて発光させることができる。
各自発光式標識装置SD1〜SD4で構成される自発光式標識システム1の構成図である。 各自発光式標識装置SDの構成図である。 各自発光式標識装置SDの動作を説明するためのフローチャートである。 平均値(相加平均値)を修正値Damとしてタイマ値Dtを同期させるときの動作を説明するためのタイマ値推移表である。 大きい方の値を修正値Damとしてタイマ値Dtを同期させるときの動作を説明するためのタイマ値推移表である。
以下、添付図面を参照して、複数の自発光式標識装置で構成される自発光式標識システムの実施の形態について説明する。
まず、自発光式標識システム1の構成について図面を参照して説明する。
自発光式標識システム1は、図1に示すように、複数の自発光式標識装置SD(本例では一例として、同図に示すように、4つの自発光式標識装置SD1〜SD4を備え、すべての自発光式標識装置SDが、少なくとも1つの他の自発光式標識装置SDと無線通信を直接行い得る状態で同図に示すように道路2に設置されたときには、無線通信を直接行うことができない他の自発光式標識装置(以下、他装置ともいう)SDが存在していたとしても、無線通信を直接行い得る他の自発光式標識装置SDが中継装置として機能して、各自発光式標識装置SDが自律型の無線アドホックネットワークを構築することで、各自発光式標識装置SDにおいて生成している後述するタイマ値を同期させることが可能に構成されると共に、無線通信を直接行うことができない他の自発光式標識装置SDとの間で後述する発光パターン情報を共有可能に構成されている。
なお、本例では、自発光式標識装置SDの一例として、道路2の路面上に並んだ状態で仮設される円錐型のロードコーン(パイロン)を例に挙げて説明するが、道路脇や道路2の中央部に道路2に沿って仮設または固定的に設置される種々の標識装置にも適用できるのは勿論である。
最初に、自発光式標識装置SD(以下、「ロードコーンSD」ともいう)の構成について、図1,2を参照して説明する。なお、各ロードコーンSD1〜SD4は、同一に構成されている。
ロードコーンSDは、処理部11、記憶部12、無線通信部13、アンテナ14、発光部15、および各部に電力を供給する電源部(具体的には電池)16を備え、処理部11、記憶部12、無線通信部13および発光部15は電源部16から供給される電力によって作動し得るように構成されている。また、ロードコーンSDは、コーン本体21(三角錐状のコーン部と、コーン部の底部に取り付けられた方形状のベース部とで構成されている)、およびコーン本体21のコーン部における頂部に配設された発光ユニット22を備えている。本例では一例として、コーン本体21を構成するコーン部の内部に電源部16が配設されている。また、発光ユニット22の内部に、上記の処理部11、記憶部12、無線通信部13およびアンテナ14が配設され、発光ユニット22の表面に発光部15が配設されている。
処理部11は、例えば、コンピュータで構成されて、記憶部12に予め記憶されている動作プログラムに基づいて、タイマ値生成処理、送信タイミング生成処理、タイマ値同期処理および発光処理を実行する。本例では一例として、処理部11が、タイマ値生成処理を実行することでタイマ部として機能して、一定値(単位値)ずつ常に増加するタイマ値Dtを一定時間(単位時間)間隔で出力する出力動作(本例ではタイマ値Dtを生成する生成動作)を実行するが、処理部11とは別体にカウンタなどで構成されたタイマ部を設け、このタイマ部が上記したタイマ値Dtを生成して処理部11に出力する構成を採用することもできる。
また、本例では一例として、処理部11が、送信タイミング生成処理を実行することで、上記のタイマ値Dtが送信間隔タイマ値Dt1だけ増加する都度(タイマ値Dtの増加分が送信間隔タイマ値Dt1に達する都度)、送信タイミングを生成するが、処理部11とは別体にカウンタなどで構成されたタイミング生成部を設け、このタイミング生成部が送信タイミングを生成して処理部11に出力する構成を採用することもできる。この場合、タイミング生成部は、タイマ値Dtを保持する保持回路と、保持回路に保持されているタイマ値Dtに送信間隔タイマ値Dt1を加算して出力する加算回路と、加算回路から出力されている加算値と生成されているタイマ値Dtとを比較して一致したときに送信タイミングを示すトリガ信号を生成する比較回路と、トリガ信号が生成されたときに比較回路に入力されているタイマ値Dtを保持回路に保持させる制御回路とで構成することが可能である。
また、処理部11は、図3に示すタイマ値同期処理50を実行して、生成しているタイマ値Dtを、他のロードコーンSDの処理部11が生成しているタイマ値Dtと同期させる(一致させる)。また、処理部11は、発光処理を実行して、生成しているタイマ値Dtが予め規定された設定値と一致したときに、記憶部12に記憶されている発光パターン情報Dpaで示される発光パターンで発光部15を発光させる。
記憶部12は、例えば、半導体メモリ(一例として不揮発性メモリ)などで構成されている。また、記憶部12には、処理部11のための動作プログラムおよび発光パターン情報Dpaが記憶されている。また、記憶部12には、処理部11がタイマ値生成処理において生成している現在の自らのロードコーンSD(以下、自装置ともいう)でのタイマ値Dt(以下、自装置タイマ値Dtsともいう)、処理部11が送信タイミング生成処理において使用する送信タイミングの時間間隔を規定する送信間隔タイマ値Dt1(タイマ値Dtにおける上記の単位時間の整数倍の値)、処理部11がタイマ値同期処理50での後述する修正値算出処理において算出する修正値Dam、および処理部11がタイマ値同期処理50での後述する受信処理において受信した1または2以上の他のロードコーンSDでのタイマ値Dt(以下、他装置タイマ値Dtoともいう)が記憶される。
無線通信部13は、送信部および受信部として機能して、処理部11から出力された自装置タイマ値Dtsを通信エリア内にアンテナ14を介して送信すると共に、通信エリア内に存在する他のロードコーンSDの無線通信部13から送信されたこの他のロードコーンSDでの自装置タイマ値Dtsをアンテナ14を介して他装置タイマ値Dtoとして受信して処理部11に出力する。また、無線通信部13は、他のロードコーンSDからの電波についての受信レベル(電波強度)を検出して、この受信レベルを示すレベル情報Dlevを処理部11に出力する。なお、送信部および受信部を一体化した無線通信部13を使用する構成に代えて、送信部および受信部を別体に形成する構成を採用することもできる。発光部15は、一例として複数のLED(Light Emitting Diode)を有して構成されている。
次に、自発光式標識システム1の動作について、各ロードコーンSDの動作と併せて、図面を参照して説明する。なお、本例では、4つのロードコーンSD1〜SD4が道路2に沿ってこの順に仮設されており、かつロードコーンSD1,SD3,SD4,SD2の順に起動させられたものとする。また、隣接する2つのロードコーンSD同士のみが互いの通信エリア内に位置しているものとする。つまり、ロードコーンSD1は、隣接するロードコーンSD2との間でのみ送・受信が可能であり、ロードコーンSD2は、隣接するロードコーンSD1,SD3との間でのみ送・受信が可能であり、ロードコーンSD3は、隣接するロードコーンSD2,SD4との間でのみ送・受信が可能であり、ロードコーンSD4は、隣接するロードコーンSD3との間でのみ送・受信が可能であるものとする。
各ロードコーンSDでは、起動したときに、処理部11が、タイマ値生成処理の実行を開始する。このタイマ値生成処理では、処理部11は、一定値ずつ常に増加する自装置タイマ値Dtsを一定時間間隔で出力する出力動作(本例では自装置タイマ値Dtsを生成する生成動作)を実行する。また、処理部11は、自装置タイマ値Dtsを生成する都度、この生成した新たな自装置タイマ値Dtsを記憶部12に更新しつつ記憶させる。本例では、処理部11は、一例として、0を初期値として1ずつ増加する自装置タイマ値Dtsを、一例として0.5秒間隔で生成する生成動作を実行する。
また、各ロードコーンSDの処理部11は、タイマ値生成処理と共に、送信タイミング生成処理についても開始する。この送信タイミング生成処理では、処理部11は、タイマ値生成処理において生成している自装置タイマ値Dtsが送信間隔タイマ値Dt1だけ増加する都度(自装置タイマ値Dtsの増加分が送信間隔タイマ値Dt1に達する都度)、送信タイミングを生成する。これにより、処理部11は、自装置タイマ値Dtsの増加分が送信間隔タイマ値Dt1に達する時間を1周期として、送信タイミングを生成する。
この場合、各ロードコーンSDでの自装置タイマ値Dtsが同期した状態に至るまでの期間においては、処理部11が、修正値Damを算出する都度、同期していない自装置タイマ値Dtsと他装置タイマ値Dtoとから算出された修正値Damを自装置タイマ値Dtsに設定する(戻す)ため、送信タイミングの1周期が変動する場合がある。しかしながら、自装置タイマ値Dtsと他装置タイマ値Dtoとが同期した状態では、各ロードコーンSDにおいて処理部11が算出する修正値Damは同じになる。これにより、この状態においては、各ロードコーンSDでの送信タイミングの1周期が同じ一定間隔に揃った状態になる。この送信間隔タイマ値Dt1は、各ロードコーンSDでの自装置タイマ値Dtsが同期した状態においてこの値で規定される送信タイミングの1周期が、例えば、数分から数十分までの範囲内のいずれかの一定間隔になるように予め規定されている。
また、各ロードコーンSDの処理部11は、タイマ値生成処理および送信タイミング生成処理と共に、タイマ値同期処理50についても開始する。このタイマ値同期処理50では、処理部11は、送信タイミングを生成したか否かを検出する(ステップ51)。また、処理部11は、送信タイミングを生成するまでの間は、無線通信部13から出力されているレベル情報Dlevで示される受信レベルが予め規定された基準レベル以上であるか否かを検出して(ステップ52)、受信レベルが予め規定された基準レベル以上のときには、自装置の通信エリア内に他のロードコーンSD(自発光式標識装置)が存在し、かつこの他のロードコーンSDから自装置タイマ値Dtsが送信されていると判別して、受信処理を実行する(ステップ53)。
この受信処理では、処理部11は、アンテナ14および無線通信部13を介して、他のロードコーンSDから送信された自装置タイマ値Dtsを受信すると共に、受信したこの自装置タイマ値Dtsを他装置タイマ値Dtoとして記憶部12に記憶させる。
また、処理部11は、他装置タイマ値Dtoを受信して記憶部12に記憶させたときには、修正値算出処理を実行する(ステップ54)。この修正値算出処理では、処理部11は、生成している最新の自装置タイマ値Dts(記憶部12に記憶させた自装置タイマ値Dts)と記憶部12に記憶させた他装置タイマ値Dtoとに基づいて、生成している自装置タイマ値Dtsを修正するための修正値Damを算出する。本例では一例として、処理部11は、記憶部12に記憶させた自装置タイマ値Dtsと他装置タイマ値Dtoとの平均値(本例では相加平均値)を修正値Damとして算出する。
また、各ロードコーンSDの処理部11は、修正値算出処理を実行して修正値Damとしての平均値を算出したときには、タイマ値修正処理を実行する(ステップ55)。このタイマ値修正処理では、処理部11は、算出した修正値Dam(平均値)を初期値として自装置タイマ値Dtsを生成するタイマ値生成処理を再開する。
一方、処理部11は、ステップ51において、送信タイミングの生成を検出したときには、送信処理を実行する(ステップ56)。この送信処理では、処理部11は、タイマ値生成処理で生成している自装置タイマ値Dtsを無線通信部13に出力することで他のロードコーンSDに送信するが、直ちに無線通信部13に自装置タイマ値Dtsを出力するのではなく、ランダムな待ち時間を空けて自装置タイマ値Dtsを出力する。このため、まず、処理部11は、この待ち時間を選択する。
一例として本例では、処理部11は、送信タイミングの生成から、3秒後、8秒後、13秒後、18秒後、・・・53秒後、58秒後の12通りの待ち時間のうちの任意の1つを、送信タイミングの生成を検出する都度、ランダムに選択することで、ランダムな待ち時間を選択する。ロードコーンSDにおける自装置タイマ値Dtsの1回の送信に要する時間は、一般的に1秒未満の極めて短い時間である。このため、各ロードコーンSDの処理部11が上記した12通りの時間のうちの任意の1つをランダムに選択することで、複数のロードコーンSDにおいて生成される自装置タイマ値Dtsが同期させられて、送信タイミングの生成がほぼ同じタイミングになったとしても、複数のロードコーンSDから送信される電波が干渉する事態の発生を十分に低減することが可能になっている。
また、処理部11は、送信タイミングの生成から上記した待ち時間が経過した時点で、記憶部12に記憶されている自装置タイマ値Dtsを無線通信部13に出力することで、自装置の通信エリア内に送信する。
また、処理部11は、このようにして送信処理(ステップ56)が完了したとき、上記したステップ52において検出した受信レベルが予め規定された基準レベル未満のとき、および上記したタイマ値修正処理(ステップ55)が完了したときには、ステップ51に移行して、送信タイミングを生成したか否かの検出を再開する。各ロードコーンSDの処理部11は、このタイマ値同期処理50のステップ51〜ステップ56を繰り返し実行することにより、生成している自装置タイマ値Dtsを、他のロードコーンSDの処理部11が生成している他装置タイマ値Dtoと同期させる(一致させる)。
以下、各ロードコーンSD1〜SD4の処理部11がこのタイマ値同期処理50を実行することで、自装置タイマ値Dtsを同期させる具体例について説明する。なお、この具体例では、発明の理解を容易にするため、図4に示すように、各ロードコーンSD1,SD3,SD4,SD2が、起動されたこの順に、それぞれの自装置タイマ値Dtsの初期値が90,60,30,0の状態から、それぞれの自装置タイマ値Dtsが1つ増加するまでの間に、送信タイミングを複数回生成する(送信処理を複数回実行する)こととする。
この具体例では、まず、最初に起動させられたロードコーンSD1の処理部11が、ステップ51において送信タイミングの生成を検出して、送信処理(ステップ56)を実行することで、自装置タイマ値Dts(90)を送信する。なお、図4中において、左右に矢印が記載された数値は、送信された数値を示している。また、下向きの矢印が付された欄は、上側の数値が引き継がれていることを示している。また、平均値は、小数点第1位を四捨五入して整数として算出されるものとする。図5においても同様である。
この際に、ロードコーンSD1の通信エリア内に位置しているロードコーンSD2では、処理部11が、ステップ52において受信レベルが基準レベル以上であることを検出して、受信処理(ステップ53)を実行することにより、ロードコーンSD1の自装置タイマ値Dts(90)を受信する。また、この処理部11は、受信した自装置タイマ値Dtsを他装置タイマ値Dtoとして記憶し、次いで、修正値算出処理(ステップ54)を実行して、修正値Damとしての平均値(45(=(0+90)/2))を算出する。続いて、この処理部11は、タイマ値修正処理を実行して、自装置タイマ値Dtsを0から45に修正する。なお、ロードコーンSD1の通信エリア外に位置するロードコーンSD3,SD4の自装置タイマ値Dtsは修正されない。
次に、2番目に起動させられたロードコーンSD3の処理部11が、ステップ51において送信タイミングの生成を検出して、送信処理(ステップ56)を実行する。
この際に、ロードコーンSD3の通信エリア内に位置しているロードコーンSD2,SD4では、各処理部11が、ステップ52において受信レベルが基準レベル以上であることを検出して、受信処理(ステップ53)を実行することにより、ロードコーンSD2の自装置タイマ値Dts(60)を受信する。また、各ロードコーンSD2,SD4の処理部11は、受信した自装置タイマ値Dtsを他装置タイマ値Dtoとして記憶し、次いで、修正値算出処理(ステップ54)を実行して、修正値Damとしての平均値(53(=(45+60)/2),45(=(30+60)/2))を算出する。続いて、ロードコーンSD2の処理部11は、タイマ値修正処理を実行して、自装置タイマ値Dtsを45から53に修正し、ロードコーンSD4の処理部11は、タイマ値修正処理を実行して、自装置タイマ値Dtsを30から45に修正する。なお、ロードコーンSD3の通信エリア外に位置するロードコーンSD1の自装置タイマ値Dtsは修正されない。
次に、3番目に起動させられたロードコーンSD4の処理部11が、ステップ51において送信タイミングの生成を検出して、送信処理(ステップ56)を実行する。
この際に、ロードコーンSD4の通信エリア内に位置しているロードコーンSD3では、処理部11が、ステップ52において受信レベルが基準レベル以上であることを検出して、受信処理(ステップ53)を実行することにより、ロードコーンSD4の自装置タイマ値Dts(45)を受信する。また、ロードコーンSD3の処理部11は、受信した自装置タイマ値Dtsを他装置タイマ値Dtoとして記憶し、次いで、修正値算出処理(ステップ54)を実行して、修正値Damとしての平均値(53(=(45+60)/2))を算出する。続いて、ロードコーンSD3の処理部11は、タイマ値修正処理を実行して、自装置タイマ値Dtsを60から53に修正する。なお、ロードコーンSD4の通信エリア外に位置するロードコーンSD1,SD2の自装置タイマ値Dtsは修正されない。
次に、4番目に起動させられたロードコーンSD2の処理部11が、ステップ51において送信タイミングの生成を検出して、送信処理(ステップ56)を実行する。
この際に、ロードコーンSD2の通信エリア内に位置しているロードコーンSD1,SD3では、各処理部11が、ステップ52において受信レベルが基準レベル以上であることを検出して、受信処理(ステップ53)を実行することにより、ロードコーンSD2の自装置タイマ値Dts(53)を受信する。また、各ロードコーンSD1,SD3の処理部11は、受信した自装置タイマ値Dtsを他装置タイマ値Dtoとして記憶し、次いで、修正値算出処理(ステップ54)を実行して、修正値Damとしての平均値(72(=(90+53)/2),53(=(53+53)/2))を算出する。続いて、ロードコーンSD1の処理部11は、タイマ値修正処理を実行して、自装置タイマ値Dtsを90から72に修正し、ロードコーンSD3の処理部11は、タイマ値修正処理を実行して、自装置タイマ値Dtsを53から53に修正する。なお、ロードコーンSD2の通信エリア外に位置するロードコーンSD4の自装置タイマ値Dtsは修正されない。
これにより、各ロードコーンSD1〜SD4の処理部11が、タイマ値同期処理50において1回ずつ自装置タイマ値Dtsを送信する送信処理を実行する1回目の処理が完了する。
その後、各ロードコーンSD1〜SD4の処理部11は、上記した1回目の処理と同じ処理を、2回目、3回目、・・・と繰り返し実行する。これにより、図4に示すように、それぞれの自装置タイマ値Dtsは、次第に接近し、この例では、9回目の処理が完了した時点で、同じ数値(60)に一致させられる(同期させられる)。なお、各ロードコーンSDの処理部11は、0.5秒間隔で新たな自装置タイマ値Dtsを生成する構成のため、自装置タイマ値Dtsを0.5秒の時間差内で同期させる(ほぼ正確に同期させる)ことが可能になっている。
したがって、このようにして各ロードコーンSD1〜SD4で生成される自装置タイマ値Dtsが一致(同期)させられた状態で、各ロードコーンSD1〜SD4の処理部11が発光処理を実行することにより、各ロードコーンSD1〜SD4では、発光部15を同期して発光させることが可能になっている。本例では、処理部11は、上記したように、生成している自装置タイマ値Dtsが予め規定された設定値と一致したときに、記憶部12に記憶されている発光パターン情報Dpaで示される発光パターンで発光部15を発光させる。このため、例えば、20,40,60,・・・というように20ずつ増加する数値をこの設定値として予め規定しておくことにより、本例では自装置タイマ値Dtsは0.5秒間隔で1ずつ増加することから、各処理部11は、10秒間隔で発光部15を同期させて発光させることができる。
また、本例では、上記したように、隣接する2つのロードコーンSD同士のみが互いの通信エリア内に位置している状態で設置されている例を挙げて説明したが、1つのロードコーンSDの通信エリア内に2以上のロードコーンSDが位置している状態で設置されている場合でも、上記の例と同様にして、自装置タイマ値Dtsを同じ数値に一致させることができ、しかもより短時間で一致させることができることが確認されている。
このように、この自発光式標識システム1では、各ロードコーンSDの処理部11が、自装置タイマ値Dtsを無線通信部13を介して通信エリア内に送信する送信処理(ステップ56)、通信エリア内に存在する他のロードコーンSDから送信される自装置タイマ値Dtsを無線通信部13を介して他装置タイマ値Dtoとして受信して記憶する受信処理(ステップ53)、他装置タイマ値Dtoを受信したときにこの他装置タイマ値Dtoと自装置タイマ値Dtsとに基づいて修正値Damを算出する修正値算出処理(ステップ54)、および修正値Damを自装置タイマ値Dtsの初期値として自装置タイマ値Dtsの生成を再開するタイマ値修正処理(ステップ55)を含むタイマ値同期処理50を実行して、各ロードコーンSDが自装置タイマ値Dtsを同期(一致)させると共に、この自装置タイマ値Dtsが予め規定された設定値と一致したときに発光部15を発光させる発光処理を実行する。
したがって、この自発光式標識システム1によれば、GPS用の人工衛星から送信される時刻データ信号を受信できない場所(例えば、トンネル内など)であっても、各ロードコーンSDが同期をとって点滅動作を行うことができる。
また、この自発光式標識システム1では、各ロードコーンSDの処理部11が、自らが生成している自装置タイマ値Dtsと、他のロードコーンSDから受信した他装置タイマ値Dtoとの平均値(相加平均値)を修正値Damとして算出する構成を採用しているが、自らが生成している自装置タイマ値Dtsと他のロードコーンSDから受信した他装置タイマ値Dtoのうちのいずれか大きい方(または、いずれか小さい方)を修正値Damとして算出する構成を採用することもできる。一例として大きい方を修正値Damとして算出する構成を採用した自発光式標識システム1について説明すると、この自発光式標識システム1においても、図5に示すように、各ロードコーンSDの処理部11が、自装置タイマ値Dtsを同じ数値に一致させることができ、しかもより短時間で一致させることができる。しかしながら、この自装置タイマ値Dtsと他装置タイマ値Dtoのうちのいずれか大きい方を修正値Damとして算出する構成を採用したときには、自発光式標識システム1のうちの1つのロードコーンSDに不良や故障が発生したときに、自発光式標識システム1全体に与える影響が、平均値を修正値Damとする構成と比較して大きくなると考えられる。
したがって、この自発光式標識システム1によれば、各ロードコーンSDの処理部11が自装置タイマ値Dtsと他装置タイマ値Dtoとの平均値(相加平均値)を修正値Damとして算出する構成を採用したことにより、自発光式標識システム1全体を安定して動作させることができる。
また、この自発光式標識システム1では、各ロードコーンSDの処理部11が自装置タイマ値Dtsと他装置タイマ値Dtoとの平均値を修正値Damとして算出する際に相加平均値を算出する構成を採用しているが、平均値として、加重平均値、相乗平均値、一般化平均値および調和平均値のいずれかを算出する構成を採用することもでき、これらの構成を採用したときにも、図示はしないが、各ロードコーンSDの処理部11が自装置タイマ値Dtsを同じ数値に一致させることができる。この場合、上記の自発光式標識システム1のように、相加平均値を算出する構成を採用したときには、平均値を算出するための計算式が他の平均値の計算式よりも簡単なため、処理部11において平均値を算出する際の負荷を軽くすることができる。
また、自発光式標識システム1において、相加平均値に代えて加重平均値を算出する構成を採用したときには、自装置タイマ値Dtsに重みを付けて他装置タイマ値Dtoとの平均値を修正値Damとして算出したり、逆に、他装置タイマ値Dtoに重みを付けて自装置タイマ値Dtsとの平均値を修正値Damとして算出することができる。このため、自発光式標識システム1での各ロードコーンSDの設置状況に応じて、自装置タイマ値Dtsに重みを付けることで、自装置タイマ値Dtsをゆっくりと同期させたり、他装置タイマ値Dtoに重みを付けることで、自装置タイマ値Dtsを早く同期させたりすることができる。
なお、上記の自発光式標識システム1では、各ロードコーンSDの処理部11は、タイマ値生成処理を実行することにより、常時増加する自装置タイマ値Dtsを生成する構成を採用しているが、予め規定された始値から予め規定された終値まで一定値ずつ増加する自装置タイマ値Dtsを一定時間間隔で生成(出力)する構成を採用することもできる。具体的には、一例として0を始値として、この始値から例えば99の終値まで一定値(例えば1)ずつ増加する自装置タイマ値Dtsを一定時間間隔(例えば50秒間隔)で生成(出力)する出力動作を繰り返すことで、0,1,2,3,・・・,98,99,0,1,・・・,98,99,0,1,・・・というように、0から99までの数値を巡回して生成する構成にすることもできる。この構成を採用したときには、この自装置タイマ値Dtsを生成するタイマ部をカウンタを用いて構成する場合に、このタイマ部を簡易に構成することができ、その結果として装置コストを低減することができる。
また、各ロードコーンSDにおいて、値が巡回する自装置タイマ値Dtsを生成する構成を採用したときでも、常に増加する自装置タイマ値Dtsを生成する上記の構成と同じように、各ロードコーンSDで生成する自装置タイマ値Dtsを同期させることができる。ただし、この場合、自装置タイマ値Dtsと他装置タイマ値Dtoとに基づいて平均値を算出して修正値Damとする構成を採用し、自装置タイマ値Dtsおよび他装置タイマ値Dtoのうちのいずれか大きい方を修正値Damとする構成は採用しない。また、修正値Damとして算出する平均値は、以下に定義される平均値を算出することとする。なお、処理部11は、自装置タイマ値Dtsとして、始値Dsから終値Deまでのn個の数値を巡回して生成(出力)するものとする。
第1に、|Dts−Dto|≦n/2のときには、(Dts+Dto)/2を平均値として算出して、修正値Damとする。
第2に、|Dts−Dto|>n/2で、かつ(Dts+Dto)≧nのときには、(Dts+Dto−n)/2を平均値として算出して、修正値Damとする。
第3に、|Dts−Dto|>n/2で、かつ(Dts+Dto)<nのときには、(Dts+Dto+n)/2を平均値として算出して、修正値Damとする。
また、上記の自発光式標識システム1では、各ロードコーンSDにおいて、処理部11が、送信間隔タイマ値Dt1で規定される送信タイミングを生成したときにのみ送信処理(ステップ56)を実行する構成(一定間隔で送信処理を実行する構成)を採用しているが、修正値算出処理(ステップ54)で修正値Damを算出したときに、他装置タイマ値Dtoを受信したときに生成している自装置タイマ値Dtsとこの修正値Damとの差|Dts−Dam|が予め規定されたしきい値Dth以上であるか否かを判別して、この差|Dts−Dam|がしきい値Dth以上のときには一定間隔に達する以前に送信処理を直ちに実行して、自装置タイマ値Dtsの初期値とするこの修正値Damを自装置タイマ値Dtsとして送信する構成を採用することもできる。
この構成を採用することにより、この自装置タイマ値Dtsを送信した1つのロードコーンSD以外の他のロードコーンSDでは、処理部11が、受信処理(ステップ53)、修正値算出処理(ステップ54)およびタイマ値修正処理(ステップ55)を実行して、迅速に自らの自装置タイマ値Dtsを修正することができるため、すべてのロードコーンSDの自装置タイマ値Dtsが同期するまでに要する時間を大幅に短縮することができる。
また、上記した自発光式標識システム1では、各ロードコーンSDの処理部11は、送信処理(ステップ56)において、自装置タイマ値Dtsのみを送信する構成を採用しているが、例えば、図2において破線で示したようにセンサ部17を設けて、処理部11が、ロードコーンSDの仮設された場所の環境情報(例えば、センサ部17を水位センサで構成したときには水位情報、センサ部17を雨量センサで構成したときには雨量情報)をセンサ部17から取得して、自装置タイマ値Dtsと共に送信する構成を採用することもできる。また、この構成を採用したときには、センサ部17で取得可能な環境情報に対応する発光パターン情報Dpaを記憶部12に予め複数記憶させておく。また、処理部11は、通信エリア内に存在する他のロードコーンSDから送信される環境情報を受信処理において他装置タイマ値Dtoと共に受信して記憶部12に記憶させる。これにより、1つのロードコーンSDにおいて検出された環境情報をすべてのロードコーンSDで共有することができる。したがって、この自発光式標識システム1によれば、各処理部11が、共有している環境情報に対応する発光パターン情報Dpaを選択して、この発光パターン情報Dpaに基づいて発光部15を発光させることで、共有する環境情報の内容に応じた発光パターンで発光部15を同期させて発光させることができる。
1 自発光式標識システム
11 処理部
13 無線通信部
15 発光部
Dam 修正値
Dto 他装置タイマ値
Dts 自装置タイマ値
SD ロードコーン

Claims (7)

  1. 一定値ずつ増加するタイマ値を一定時間間隔で出力する出力動作を実行するタイマ部、送信部、受信部、発光部および処理部を有する自発光式標識装置を複数備え、
    前記処理部は、前記タイマ部から出力される前記タイマ値を前記送信部を介して通信エリア内に送信する送信処理、前記通信エリア内に存在する他の前記自発光式標識装置から送信される前記タイマ値を前記受信部を介して他装置タイマ値として受信する受信処理、当該他装置タイマ値を受信したときに前記タイマ部から出力されている前記タイマ値と当該他装置タイマ値とに基づいて修正値を算出する修正値算出処理、前記修正値を前記タイマ値の初期値として前記タイマ部に対して前記出力動作を再開させるタイマ値修正処理、および前記タイマ部から出力されている前記タイマ値が予め規定された設定値と一致したときに前記発光部を発光させる発光処理を実行する自発光式標識システム。
  2. 前記処理部は、前記修正値算出処理において、前記他装置タイマ値を受信したときに前記タイマ部から出力されている前記タイマ値と前記他装置タイマ値との平均値を前記修正値として算出する請求項1記載の自発光式標識システム。
  3. 前記処理部は、前記修正値算出処理において、前記平均値として相加平均を算出する請求項2記載の自発光式標識システム。
  4. 前記処理部は、前記修正値算出処理において、前記平均値として加重平均を算出する請求項2記載の自発光式標識システム。
  5. 前記タイマ部は、予め規定された始値から予め規定された終値まで前記一定値ずつ増加する前記タイマ値を前記一定時間間隔で出力する前記出力動作を繰り返す請求項1から4のいずれかに記載の自発光式標識システム。
  6. 前記処理部は、前記送信処理を一定間隔で実行しつつ、前記修正値算出処理で前記修正値を算出した際に、前記他装置タイマ値を受信したときに前記タイマ部から出力されていた前記タイマ値と当該修正値との差が予め規定されたしきい値以上であるか否かを判別して、当該差が当該しきい値以上のときには前記一定間隔に達する以前に前記送信処理を直ちに実行して前記初期値とする当該修正値を当該タイマ部から出力される前記タイマ値として送信する請求項1から5のいずれかに記載の自発光式標識システム。
  7. 前記自発光式標識装置は、仮設された場所の環境情報を取得するセンサ部および当該センサ部で取得可能な当該環境情報に対応する発光パターン情報を記憶する記憶部を有し、
    前記処理部は、前記センサ部が取得した前記環境情報を前記送信処理において前記タイマ値と共に送信すると共に、前記通信エリア内に存在する他の前記自発光式標識装置から送信される前記環境情報を前記受信処理において前記タイマ値と共に受信して前記記憶部に記憶させることで当該環境情報を共有し、かつ当該共有している環境情報に対応する前記発光パターン情報に基づいて前記発光処理において前記発光部を発光させる請求項1から6のいずれかに記載の自発光式標識システム。
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