JP6358886B2 - 標識用灯器同期装置 - Google Patents

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Description

本発明は、標識用灯器同期装置に関する。
特許文献1には、GPS衛星から受信時計情報を受信し、受信時計情報に同期して同期信号を生成する同期標識用灯器が開示されている。
特開平10−319151号公報
GPS衛星から受信時計情報、例えばアルマナック情報を取得するには、1回の受信に約12分程度を必要とする。そのため、特許文献1に記載の発明の同期標識用灯器においても、1回の受信あたり最長で約12分受信機を駆動させなければならない。しかしながら、GPS受信機は駆動時の消費電力が高いため、約12分も受信機を駆動させると、かなりの電力を消費することとなる。
標識用灯器は、海上等で用いるものであるため、太陽電池、蓄電池等の容量に制限がある電源を用いたいという希望がある。しかしながら、消費電力が多い場合には容量に制限がある電源から必要な電力を供給しきれない可能性がある。したがって、同期(信号の送受信)に要する電力は、できるだけ低くすることが望ましい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、低消費電力で同期機能を実現することができる標識用灯器同期装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る標識用灯器同期装置は、例えば、1以上の第1の発光素子と、基準クロック信号と、前記基準クロック信号に基づいて前記第1の発光素子を点滅させる第1の点滅信号と、前記基準クロック信号に基づく第1の駆動信号と、前記基準クロック信号と同期した同期信号であって、前記基準クロック信号の1周期以下の信号である同期信号と、を生成する第1の信号生成部と、前記同期信号を送信する送信部と、を備えた1つの第1の標識用灯器と、1以上の第2の発光素子と、クロック信号と、前記クロック信号に基づいて前記第2の発光素子を点滅させる第2の点滅信号と、前記クロック信号に基づく第2の駆動信号と、を生成する第2の信号生成部と、前記同期信号を受信し、当該受信した同期信号を前記第2の信号生成部に出力する受信部と、を備えた1以上の第2の標識用灯器と、を備えた標識用灯器同期装置であって、前記第1の信号生成部は、前記基準クロック信号に基づいて第1の時間を計測し、当該計測された第1の時間毎に前記第1の駆動信号を生成して前記送信部に出力し、前記送信部は、前記第1の駆動信号が入力されてから、前記同期信号を送信し終わるまで駆動し、前記第2の信号生成部は、前記クロック信号に基づいて前記第1の時間を計測し、当該計測された第1の時間毎に前記第2の駆動信号を生成して前記受信部に出力し、前記受信部は、前記第2の駆動信号が入力されてから、前記同期信号を受信し終わるまで駆動し、前記第2の信号生成部は、前記同期信号が入力されると、前記クロック信号を前記同期信号に同期させることを特徴とすることを特徴とする。
本発明に係る標識用灯器によれば、第1の標識用灯器は、第1の時間毎に送信部を駆動し、基準クロック信号と同期した基準クロック信号の1周期以下の信号である同期信号を送信し、同期信号を送信し終ったら送信部の駆動を終了する。第2の標識用灯器は、第1の時間毎に受信部を駆動し、同期信号を受信し、同期信号を受信し終わったら受信部の駆動を終了する。また、第2の標識用灯器は、同期信号を受信すると、第2の標識用灯器のクロック信号を同期信号に同期させる。これにより、低消費電力で第1の標識用灯器と第2の標識用灯器との同期機能を実現することができる。
ここで、前記第1の標識用灯器は、前記第1の標識用灯器は、前記第1の発光素子、前記第1の信号生成部及び前記送信部へ電力を供給する第1の太陽電池を備え、前記第2の標識用灯器は、前記第2の発光素子、前記第2の信号生成部及び前記受信部へ電力を供給する第2の太陽電池を備えてもよい。これにより、太陽電池だけで消費電力をまかなうことができる。
ここで、前記第1の標識用灯器は、前記第1の発光素子、前記第1の信号生成部、前記送信部及び前記第1の太陽電池が内部に密封された第1の発光部と、前記第1の発光部と電気的に接続される第1の蓄電池が内部に密封され、上部に前記第1の発光部が設けられる第1の灯柱と、を備え、前記第2の標識用灯器は、前記第2の発光素子、前記第2の信号生成部、前記受信部及び前記第2の太陽電池が内部に密封された第2の発光部と、前記第2の発光部と電気的に接続される第2の蓄電池が内部に密封され、上部に前記第2の発光部が設けられる第2の灯柱と、を備えてもよい。これにより、耐波浪性を向上させることができる。
本発明によれば、低消費電力で同期機能を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る標識用灯器同期装置100の概略を示す図である。 発光部10αの詳細を示す断面図である。 (A)は制御部16αの概略構成図であり、(B)は制御部16βの概略構成図である。 クロック信号と、点滅信号と、同期信号との関係を示す図であり、(A)〜(D)は制御部16αが生成する信号を示し、(E)〜(H)は制御部16βが生成する信号を示す。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一例である標識用灯器同期装置100の概略を示す図である。標識用灯器同期装置100は、主として、標識用灯器1と、標識用灯器2と、を有する。本実施の形態では、標識用灯器1は親機であり、標識用灯器2は子機である。以下、標識用灯器1と標識用灯器2とで同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。なお、図1では、標識用灯器2が1台図示されているが、標識用灯器2の数はこれに限られない。
標識用灯器1、2は、例えば、海等の水面に浮かぶブイ30の水面から露出する部分に載置される。標識用灯器1は、主として、発光部10αと、灯柱20とを有する。標識用灯器2は、主として、発光部10βと、灯柱20とを有する。ブイ30には、灯柱20の底面が設けられる。灯柱20は、略柱形(例えば、略円柱形)であり、内部には蓄電池21が密封される。また、灯柱20の上部には、発光部10α又は発光部10βが設けられる。
図2は、発光部10αの詳細を示す断面図である。発光部10αと発光部10βとの差異は、制御部(後に詳述)の電気的な構成のみであるため、発光部10αを例に構成を説明する。
発光部10αは、主として、ベース11と、フード12と、パッキン13と、LED(発光ダイオード(Light emitting Diode))14と、太陽電池モジュール15と、制御部16α(発光部10βの場合は、制御部16β)と、を有する。
ベース11は、耐食性に優れた金属、例えばアルミニウムで形成される。ベース11は、略円板形状であり、灯柱20の上部に取り付けられる。
フード12は、無色透明の樹脂、例えばポリカーボネートで形成される。フード12は、略有底円筒形状である。フード12は、主として、底面12aと、側面12bとを有する。
パッキン13は、発光部10α、10βの内部をシールするための弾性部材であり、例えばOリングである。
ベース11に形成された溝にパッキン13を挿入し、フード12の開口面を下向き(図2下向き)にして(底面12aを上にして)フード12をベース11の上面に取り付けることで、ベース11及びフード12により囲まれる空間が密封される。
LED14と、太陽電池モジュール15と、制御部16α又は制御部16βとは、ベース11及びフード12により囲まれる空間の内部に設けられる。
LED14は、発光素子であり、放射状に複数設けられる。本実施の形態では、遠方の船舶等からの視認性を高めるため、LED14は、発光部分(LEDチップ)がフード12の側面12bに向くように設けられる。なお、LED14の数、配置位置等は任意であり、図示された形態には限定されない。
太陽電池モジュール15は、光起電力効果を用いて光のエネルギーを電力に変換する太陽電池を含む。太陽電池モジュール15は、太陽光が最も当たりやすい位置、すなわちフード12の底面12aに隣接して設けられる。太陽電池モジュール15は、LED14、制御部16α又は制御部16β、及び蓄電池21と電気的に接続される。太陽電池モジュール15により変換された電力は、蓄電池21に充電される。
次に、制御部16α、16βについて説明する。図3(A)は、制御部16αの概略構成を示すブロック図であり、図3(B)は、制御部16βの概略構成を示すブロック図である。
制御部16αは、主として、アンテナ16Aと、双方向無線モジュール16Bと、制御基板16Cαと、を有する。制御部16βは、主として、アンテナ16Aと、双方向無線モジュール16Bと、制御基板16Cβと、を有する。
アンテナ16Aは、双方向無線モジュール16Bと電気的に接続される。アンテナ16Aは、双方向無線モジュール16Bで生成した電気信号を電波(電磁波)として空間に放射(送信)する。また、アンテナ16Aは、空間の電波を電気信号として双方向無線モジュール16Bへ誘導(受信)する。
双方向無線モジュール16Bは、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリ、ROM(Read only Memory)等の不揮発性メモリ等を含み、アンテナ16Aを介して無線通信を行う。また、双方向無線モジュール16Bは、制御基板16Cαから出力された電気信号を電波に変換してアンテナ16Aから送信し、又はアンテナ16Aで受信した電波を電気信号に変換して制御基板16Cβへ出力する。また、双方向無線モジュール16Bは、送信出力と受信感度を高め、通信距離を長くするため、パワーアンプを有する。
双方向無線モジュール16Bは、例えば無線LAN(Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)、例えばIEEE802)を用いる。本実施の形態では、双方向無線モジュール16Bが用いる周波数帯として、長距離通信(約3km程度)が可能な、波長の短い2.4GHz帯無線を採用する。
このように構成された双方向無線モジュール16Bは、動作時の消費電力を低くすることができる。具体的には、双方向無線モジュール16Bの動作電圧は2V〜3.6V程度である。また、双方向無線モジュール16Bの消費電流は、送受信時においては23〜28mA程度であり、待機時においては1μA程度である。
双方向無線モジュール16Bの構成及び機能は、公知であるため、説明を省略する。なお、本実施の形態では、アンテナ16Aと双方向無線モジュール16Bとが別々に設けられるが、アンテナ16Aと双方向無線モジュール16Bとは一体であってもよい。また、双方向無線モジュール16Bのパワーアンプは必須ではない。
制御基板16Cα、16Cβは、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリ、ROM(Read only Memory)等の不揮発性メモリ等を含む。制御基板16Cα、16Cβは、クロック信号を生成し、かつ生成したクロック信号に基づいて所定の周期でLED14を点滅させる。
制御基板16Cαは、同期信号を双方向無線モジュール16Bに出力する。制御基板16Cβは、同期信号を双方向無線モジュール16Bから取得する。以下、制御基板16Cα、16Cβの機能について詳細に説明する。
制御基板16Cαは、主として、時計回路部161と、点灯回路部162と、インターフェース回路部163αを有する。制御基板16Cβは、主として、時計回路部161と、点灯回路部162と、インターフェース回路部163βを有する。なお、時計回路部161、点灯回路部162、インターフェース回路部163α、163βは、アナログ回路でもよいし、電気回路等を制御する半導体チップ(いわゆるマイクロコンピュータ)を有していてもよい。
時計回路部161は、制御基板16Cα又は制御基板16Cβが動作する時の基準となるクロック信号を生成する。クロック信号は、例えば10Hzであるが、これに限定されない。制御基板16Cαの時計回路部161が生成するクロック信号は、基準クロック信号である。また、制御基板16Cβの時計回路部161が生成するクロック信号は、子機クロック信号である。
時計回路部161は、点灯回路部162と、インターフェース回路部163α又はインターフェース回路部163βと電気的に接続されている。
時計回路部161は、生成したクロック信号に基づいて、インターフェース回路部163α又はインターフェース回路部163β、及び双方向無線モジュール16Bを駆動させるための駆動信号を、インターフェース回路部163α又はインターフェース回路部163βに一定時間(例えば、2時間)毎に出力する。
時計回路部161には、水晶発振子、セラミック発振子等の固定振動子を用いた固体振動子発振回路、コンデンサと抵抗とで構成されるRC回路を用いたCR発振回路等を用いることができる。ただし、本実施の形態では、4ppm程度の高い精度とするために、時計回路部161は、水晶発振子を用いた発振回路を用いる。
点灯回路部162は、クロック信号に基づいて、LED14を点滅させるための周期的な信号である点滅信号を生成する。また、点灯回路部162は、LED14と電気的に接続されており、生成した点滅信号をLED14に出力してLED14を点滅させる。
インターフェース回路部163αは、駆動信号を時計回路部161から取得する。インターフェース回路部163αは、駆動信号が入力されると、基準クロック信号と子機クロック信号とを同期するための同期信号を生成する。インターフェース回路部163αは、駆動信号及び同期信号を双方向無線モジュール16Bに出力する。
インターフェース回路部163βは、駆動信号を時計回路部161から取得する。インターフェース回路部163βは、駆動信号が入力されると、駆動信号を双方向無線モジュール16Bに出力する。また、インターフェース回路部163βは、同期信号が入力されると、制御部16βの時計回路部161及び点灯回路部162をリセットし、子機クロック信号及び点滅信号を同期信号に同期させる。インターフェース回路部163βが行う処理については、後に詳述する。
ここで、制御部16α、16βが生成する信号と、制御部16α、16βが行う同期処理について詳細に説明する。
図4(A)〜(D)は、制御部16αが生成する信号を示し、図4(E)〜(H)は制御部16βが生成する信号を示す。
図4(A)は、制御部16αの時計回路部161が生成する基準クロック信号であり、(B)は、制御部16αの点灯回路部162が生成する点滅信号である。点滅信号は、基準クロック信号に基づいて生成される。例えば、点滅信号の周波数は、基準クロック信号の周波数の1/n(ただし、nは整数)とすることができる。本実施の形態では、点滅信号の周波数は、基準クロック信号の周波数の1/3である。ただし、点滅信号の周波数はこれに限られない。
図4(C)は、制御部16αの時計回路部161が生成する駆動信号である。制御部16αの時計回路部161は、基準クロック信号に基づいて、前回の同期から一定時間T(例えば、2時間)経過する時の微小時間Δt(例えば、1秒)前に駆動信号を生成する。一定時間T及び微小時間Δtは、基準クロック信号に基づいて算出される。なお、駆動信号のパルス幅は任意である。また、図4(C)に記載の駆動信号において、点線部は必須ではない。
一定時間Tは、例えば、同期がとれているときの標識用灯器1、2の点滅時刻の許容誤差と、基準クロック信号と子機クロック信号との精度誤差と、に基づいて設定される。例えば、標識用灯器1の点滅時刻と、標識用灯器2の点滅時刻の点滅時刻との誤差が60ミリ秒であるときを、同期がとれている状態であると定義すると、基準クロック信号と子機クロック信号との誤差が4ppmの場合には、一定時間Tは4時間以下で設定される。設定された一定時間Tは、不揮発性メモリ等に記憶されている。
また、微小時間Δtは、例えば、同期がとれているときの標識用灯器1、2の点滅時刻の許容誤差と、同期処理に要する時間と、に基づいて設定される。例えば、同期がとれている状態における、標識用灯器1の点滅時刻と、標識用灯器2の点滅時刻の点滅時刻との誤差が60ミリ秒であり、同期処理に要する時間が約20〜30ミリ秒であるとすると、微小時刻Δtは、約80〜90ミリ秒以上で、基準としやすい値である1秒で設定される。
制御部16αの時計回路部161は、駆動信号をインターフェース回路部163αに出力する。インターフェース回路部163αは、駆動信号を制御部16αの双方向無線モジュール16Bに出力する。制御部16αの双方向無線モジュール16Bは、信号が入力されていない間は待機状態であるが、駆動信号の入力をトリガーにして駆動を開始する。
図4(D)は、制御部16αにおいて時計回路部161が生成する同期信号である。制御部16αの時計回路部161は、基準クロック信号に基づいて、前回の同期から一定時間T(例えば、2時間)経過した時に同期信号を生成する。同期信号は、基準クロック信号と同期した基準クロック信号の1周期以下の信号である。なお、同期信号のパルス幅は任意であるが、本実施の形態では、同期信号のパルス幅は駆動信号のパルス幅と同一である。ただし、また、図4(D)に記載の同期信号において、点線部は必須ではない。
制御部16αの時計回路部161は、生成した同期信号をインターフェース回路部163αに出力する。同期信号が出力されるのは、駆動信号が出力されてから微小時間Δtだけ遅れているため、制御部16αの双方向無線モジュール16Bが駆動している間にインターフェース回路部163αから双方向無線モジュール16Bに同期信号が出力される。
双方向無線モジュール16Bは、同期信号が入力されると、同期信号をアンテナ16Aから送信する。双方向無線モジュール16Bは、同期信号をアンテナ16Aから送信し終わると、駆動を終了して待機状態に戻る。
なお、制御部16αの双方向無線モジュール16Bの駆動時間は、これに限られない。例えば、駆動信号を取得してから、同期信号が送受信可能な任意の時間が経過するまでの間、双方向無線モジュール16Bを駆動しても良い。この任意の時間は、低消費電力化のために、同期信号のパルス幅の数倍程度(10倍程度以下)とすることが望ましい。
図4(E)は、制御部16βの時計回路部161が生成する子機クロック信号であり、図4(F)は、制御部16βの時計回路部161が生成する駆動信号である。制御部16βの時計回路部161は、基準クロック信号に基づいて、例えば、前回の同期から一定時間T’(例えば、2時間)経過する時の微小時間Δt’(例えば、1秒)前に駆動信号を生成する。一定時間T’及び微小時間Δt’は、子機クロック信号に基づいて算出される。
一定時間Tは、基準クロック信号に基づいて計測された第1の時間であり、一定時間T’は、子機クロック信号に基づいて計測された第1の時間である。言い換えると、一定時間Tと一定時間T’とは、同じ時間として計測されているが、基準となる信号が異なるためわずかに異なる。例えば、基準クロック信号と子機クロック信号との精度の差が数ppm程度であり、第1の時間が2時間であるとすると、一定時間Tと一定時間T’との差異は1秒以下である。それに対し、微小時間Δt’及び微小時間Δtは、一定時間T及び一定時間T’と比較して時間が大幅に短い。したがって、微小時間Δt’と微小時間Δtとは略同一である。
制御部16βの時計回路部161は、駆動信号をインターフェース回路部163βに出力する。インターフェース回路部163βは、駆動信号を制御部16βの双方向無線モジュール16Bに出力する。制御部16βの双方向無線モジュール16Bは、信号が入力されていない間は待機状態であるが、駆動信号の入力をトリガーにして駆動を開始する。
制御部16βの双方向無線モジュール16Bは、駆動開始後、アンテナ16Aから同期信号を受信する。制御部16βの双方向無線モジュール16Bは、アンテナ16Aを介して取得した同期信号を、図4(D)に示すようなパルス波に変換してインターフェース回路部163βへ出力する。制御部16βの双方向無線モジュール16Bは、インターフェース回路部163βへ同期信号を出力したら、駆動を停止して待機状態に戻る。
なお、制御部16βの双方向無線モジュール16Bの駆動時間はこれに限定されない。例えば、アンテナ16Aから同期信号を受信できなかった場合には、同期信号が受信可能な任意の時間が経過するまでの間、双方向無線モジュール16Bを駆動しても良い。この任意の時間は、低消費電力化のために、同期信号のパルス幅の数倍程度(10倍程度以下)とすることが望ましい。
図4(G)は、同期後の子機クロック信号である。制御部16βは、同期信号が入力されると、制御部16βの時計回路部161及び点灯回路部162をリセットし、クロック信号及び点滅信号を同期信号に同期させる。
具体的には、制御部16βのインターフェース回路部163βは、同期信号と立ち上がりのタイミングが同じ信号であるリセット信号を、制御部16βの時計回路部161に出力する。本実施の形態では、リセット信号は、同期信号と立ち上がりのタイミングが同じで、かつ同期信号と同じパルス幅の信号である。制御部16βの時計回路部161は、リセット信号を取得すると、図4(G)に示すように、図4(G)に示すクロック信号の立ち上がりのタイミングと、図4(D)に示す同期信号の立ち上がりのタイミングと、が一致するように、図4(E)に示すクロック信号の立ち上がりのタイミングを移動させる。
また、制御部16βのインターフェース回路部163βは、リセット信号を制御部16βの点灯回路部162に出力する。制御部16βの点灯回路部162は、リセット信号を取得すると、点滅信号の立ち上がりのタイミングが、リセット信号の立ち上がりのタイミングと同じとなるように、点滅信号を修正する。
図4(H)は、制御部16βにおいて点灯回路部162が生成する点滅信号である。制御部16αが生成する点滅信号と、制御部16βが生成する点滅信号との差異は、元となるクロック信号が、制御部16αは基準クロック信号であるのに対し、制御部16βは子機クロック信号であるという点のみである。
この結果、標識用灯器1における点滅信号(図4(B)参照)と、標識用灯器2における点滅信号(図4(H)参照)とが同期し、標識用灯器1のLED14と標識用灯器2のLED14とが同時に点滅する。
この同期処理は、一定時間おきに生成される駆動信号を取得した場合だけでなく、例えば、標識用灯器1、2の電源投入時に行うこともできる。具体的には、標識用灯器1の制御部16α及び標識用灯器2の制御部16βは、電源投入時に駆動信号を生成する。なお、電源投入時には、電源投入時以降に行われる同期処理における制御部16α駆動時期と制御部16βの駆動時期とをそろえるため、制御部16α及び制御部16βは、同期処理が終了するまで駆動を継続する。また、例えば、ユーザがボタン等を押すと、標識用灯器1の制御部16α及び標識用灯器2の制御部16βが同期処理を行うこともできる。
本実施の形態によれば、複数の標識用灯器の同期機能を低消費電力で実現することができる。特に、本実施の形態では、無線通信を用いて複数の標識用灯器間で同期を行うため、送受信装置(アンテナ16A、双方向無線モジュール16B)の駆動時間及び駆動時の消費電力を抑えることができる。
従来行われていたように、各標識用灯器にGPS受信機を装備し、GPS衛星から送信されたアルマナック情報を用いて各標識用灯器を同期する方法では、GPS受信機を用いてアルマナック情報を受信するのに長い時間(1回12分程度)要するうえ、GPS受信機の駆動にも高い消費電力を消費する。一般的に、GPS受信機の駆動には、3〜10V、75〜100mAを必要とする。したがって、アルマナック情報の受信に必要な電力を、標識用灯器に内臓可能な大きさの太陽電池のみを用いてまかなうことは困難である。
それに対し、本実施の形態では、無線通信用の無線モジュールの駆動には、2V〜3.6V程度、23〜28mA程度である(一般的なGPS受信機の約1/3程度)うえ、無線モジュールの駆動も1回1秒程度である。したがって、標識用灯器間での同期に必要な電力を抑えることができる。その結果、標識用灯器間での同期に必要な電力を、太陽電池のみでまかなうことができる。
また、本実施の形態では、標識用灯器間での同期に必要な電力を太陽電池のみでまかなうことができるため、外部から電力を供給する必要が無い。したがって、太陽電池を標識用灯器に内蔵することで、標識用灯器を密封することができるため、耐波浪性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態のように、アルマナック情報等の精度の高い情報を用いない場合においても、基準クロック信号と、子機クロック信号との差が4ppm以下であれば、4時間同期が確立しなくても、点滅の誤差が約60ミリ秒以下という実使用に十分な同期精度を保つことができる。基準クロック信号と、子機クロック信号との差が小さい、すなわち時計回路部の精度が高い場合には、同期処理の回数を更に減らすことができるため、更なる低消費電力化が可能である。
また、本実施の形態では、親機の基準クロック信号に子機のクロック信号を合わせるため、標識用灯器同期装置毎に基準クロック信号を異ならせることで、標識用灯器同期装置毎に点滅周期を異ならせることができる。
従来行われていたように、各標識用灯器にGPS受信機を装備し、GPS衛星から送信されたアルマナック情報を用いて各標識用灯器を同期する方法では、GPS受信機を装備している全ての標識用灯器が同期してしまう。例えば、Aが運用する標識用灯器同期装置と、Bが運用する標識用灯器同期装置とが同じ周期で点滅するため、2つの標識用灯器同期装置が識別できなくなるという問題がある。
それに対し、本実施の形態では、基準クロック信号の周波数を異ならせることで、標識用灯器同期装置毎に非同期を保つことが容易となる。
なお、本実施の形態では、太陽電池を発光部内に設けたが、太陽電池を設けるのは発光部内に限られない。例えば、灯柱の側面等に太陽電池を設けてもよい。また、本実施の形態では、灯柱の内部に蓄電池を設けたが、蓄電池を発光部の内部に設けてもよい。これにより、発光部内に標識用灯器の全構成を納めることができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明において、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。
1、2:標識用灯器、10α、10β:発光部、11:ベース、12:フード、12a:側面、12b:底、13:パッキン、14:LED、15:太陽電池モジュール、16α、16β:制御部、16A:アンテナ、16B:無線モジュール、16Cα、16Cβ:制御基板、20:灯柱、21:蓄電池、100:標識用灯器同期装置、161:時計回路部、162:点灯回路部、163α、163β:インターフェース回路部

Claims (3)

  1. 1以上の第1の発光素子と、
    基準クロック信号と、前記基準クロック信号に基づいて前記第1の発光素子を点滅させる第1の点滅信号と、前記基準クロック信号に基づく第1の駆動信号と、前記基準クロック信号と同期した同期信号であって、前記基準クロック信号の1周期以下の信号である同期信号と、を生成する第1の信号生成部と、
    前記同期信号を送信する送信部と、を備えた1つの第1の標識用灯器と、
    1以上の第2の発光素子と、
    クロック信号と、前記クロック信号に基づいて前記第2の発光素子を点滅させる第2の点滅信号と、前記クロック信号に基づく第2の駆動信号と、を生成する第2の信号生成部と、
    前記同期信号を受信し、当該受信した同期信号を前記第2の信号生成部に出力する受信部と、を備えた1以上の第2の標識用灯器と、
    を備えた標識用灯器同期装置であって、
    前記第1の信号生成部は、前記基準クロック信号に基づいて第1の時間を計測し、当該計測された第1の時間毎に前記第1の駆動信号を生成して前記送信部に出力し、
    前記送信部は、前記第1の駆動信号が入力されてから、前記同期信号を送信し終わるまで駆動し、
    前記第2の信号生成部は、前記クロック信号に基づいて前記第1の時間を計測し、当該計測された第1の時間毎に前記第2の駆動信号を生成して前記受信部に出力し、
    前記受信部は、前記第2の駆動信号が入力されてから、前記同期信号を受信し終わるまで駆動し、
    前記第2の信号生成部は、前記同期信号が入力されると、前記クロック信号を前記同期信号に同期させる
    ことを特徴とする標識用灯器同期装置。
  2. 請求項1に記載の標識用灯器同期装置であって、
    前記第1の標識用灯器は、前記第1の発光素子、前記第1の信号生成部及び前記送信部へ電力を供給する第1の太陽電池を備え、
    前記第2の標識用灯器は、前記第2の発光素子、前記第2の信号生成部及び前記受信部へ電力を供給する第2の太陽電池を備えた
    ことを特徴とする標識用灯器同期装置。
  3. 請求項2に記載の標識用灯器同期装置であって、
    前記第1の標識用灯器は、
    前記第1の発光素子、前記第1の信号生成部、前記送信部及び前記第1の太陽電池が内部に密封された第1の発光部と、
    前記第1の発光部と電気的に接続される第1の蓄電池が内部に密封され、上部に前記第1の発光部が設けられる第1の灯柱と、を備え、
    前記第2の標識用灯器は、
    前記第2の発光素子、前記第2の信号生成部、前記受信部及び前記第2の太陽電池が内部に密封された第2の発光部と、
    前記第2の発光部と電気的に接続される第2の蓄電池が内部に密封され、上部に前記第2の発光部が設けられる第2の灯柱と、を備えた
    ことを特徴とする標識用灯器同期装置。
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