JP2009188469A - 非同期通信方法、非同期通信システム、並びに非同期通信システムに用いる受信装置および送信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力を削減しつつデータの送受信を非同期状態で実行できる非同期通信方法を提供する。
【解決手段】受信側の無線通信端末Aは、受信サイクル(サイクル周期Tc)の間隔で処理区間Trだけデータ受信動作を実行し、自端末宛のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルの処理区間Trでアクノレッジ信号を応答する。送信側の無線通信端末Bは、送信サイクル(サイクル周期Tc)を複数に分割したスロット区間Tsのうちの1つを指定して、そのスロット区間Tsでデータ送信動作を実行し、次ぎの送信サイクルの同じスロット区間Tsでアクノレッジ信号の受信動作を実行する。無線通信端末Bは、アクノレッジ信号を受信できなければ、データ送信動作とアクノレッジ信号の受信動作を実行するスロット区間Tsを移動させる。無線通信端末Bは、アクノレッジ信号を受信するとデータの送信を完了する。
【選択図】図8
【解決手段】受信側の無線通信端末Aは、受信サイクル(サイクル周期Tc)の間隔で処理区間Trだけデータ受信動作を実行し、自端末宛のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルの処理区間Trでアクノレッジ信号を応答する。送信側の無線通信端末Bは、送信サイクル(サイクル周期Tc)を複数に分割したスロット区間Tsのうちの1つを指定して、そのスロット区間Tsでデータ送信動作を実行し、次ぎの送信サイクルの同じスロット区間Tsでアクノレッジ信号の受信動作を実行する。無線通信端末Bは、アクノレッジ信号を受信できなければ、データ送信動作とアクノレッジ信号の受信動作を実行するスロット区間Tsを移動させる。無線通信端末Bは、アクノレッジ信号を受信するとデータの送信を完了する。
【選択図】図8
Description
本発明は、通信エリア内にある通信可能な複数の無線通信端末の非同期通信技術に関する。
従来、アドホックモードによるピアツーピア無線通信に、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)の通信方式が用いられている。このCSMA/CA通信方式を用いた従来の通信システムでは、無線通信端末は、必要なときにいつでもデータ送信動作を行い、データ送信を行わないときには常に受信状態にある。CSMA/CA通信方式では通信タイミングを制御する親局の機能を持つ無線通信端末を必要とせず、通信システムが簡単になるため、ローカル無線ネットワークのシステムに有効である。
しかしながら、上記した従来の通信システムでは、自端末宛のデータがいつ発生するかわからないため、無線通信端末は常に受信状態を維持しなければならず、受信動作の電力消費が常に発生する。この電力消費が、当該通信システムにバッテリー駆動による小型無線通信端末を使用した場合に、無線通信端末の使用時間を短くする原因になっている。
一方、従来、無線ネットワークを集中管理する方式にして、ネットワークを制御する中央デバイスと、中央デバイスに従う周辺デバイスに機能を分離する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、中央デバイスは定期的にスリープモードから受信モードに移行して間欠受信を行っており、周辺デバイスが、連続して同期要求信号を送出し、中央デバイスの間欠受信の期間に中央デバイスから同期信号が応答されると、その同期信号によりクロック同期を行って、中央デバイスと周辺デバイスがタイムスロットによるデータの送受信を行う構成となっている。このようにタイムスロットによるデータ送受信を可能にして、双方のデバイスの消費電力を削減している。
しかしながら、この従来の構成では、周辺デバイスは、中央デバイスの間欠受信のサイクルが不明なため、同期要求信号を連続的に送出して中央デバイスの同期信号を受信するように動作しており、その分、周辺デバイスの電力消費が大きくなる。
特表2005−535251号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、アドホックモードで動作する際の消費電力を削減可能な非同期通信方法、非同期通信システム、並びに非同期通信システムに用いる受信装置および送信装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の非同期通信方法は、受信装置と送信装置との間で非同期にデータの送受信を行うための非同期通信方法であって、受信装置側において、一定周期の受信サイクルの間隔で所定時間の処理区間だけデータ受信動作を実行するステップと、自機宛のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルの処理区間でアクノレッジ信号を応答するステップと、を有し、送信装置側において、一定周期の送信サイクルを複数に分割したスロット区間のいずれか1つを指定して、その指定されたスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行するステップと、アクノレッジ信号を受信するとデータの送信を完了するステップと、アクノレッジ信号を受信できなければ、その送信サイクル中の次ぎのスロット区間を指定して、その指定されたスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行するステップと、を有し、アクノレッジ信号を受信してデータの送信が完了するまで、データ送信動作およびアクノレッジ信号の受信動作を実行するスロット区間を移動させることを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載の非同期通信方法は、請求項1記載の非同期通信方法であって、受信装置の受信サイクルと送信装置の送信サイクルは同じ間隔であることを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載の非同期通信方法は、請求項1もしくは2のいずれかに記載の非同期通信方法であって、送信装置側において、受信したアクノレッジ信号からエラーを検出した場合、または、受信したアクノレッジ信号に、受信装置が、受信したデータからエラーを検出したことを示す情報が含まれている場合、その次の送信サイクルの、アクノレッジ信号の受信動作を実行したスロット区間と同一のスロット区間で、同じデータを再送するデータ送信動作を実行し、さらにその次の送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行することを特徴とする。
また、本発明の請求項4記載の非同期通信方法は、請求項1ないし3のいずれかに記載の非同期通信方法であって、受信装置と送信装置との間で送受信されるデータには、当該データに継続するデータが存在するか否かを示すシーケンス情報が含まれることを特徴とする。
また、本発明の請求項5記載の非同期通信方法は、請求項4記載の非同期通信方法であって、受信装置と送信装置との間で連続して複数のデータの送受信を行う場合、受信装置側において、最初のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルでアクノレッジ信号を応答した後、シーケンス情報が次の受信サイクルにも受信すべきデータが存在することを示す間は、アクノレッジ信号を応答することなくデータ受信動作を受信サイクルごとに続けて実行し、最後のデータを受信した後の受信サイクルで、再度、アクノレッジ信号を応答することを特徴とする。
また、本発明の請求項6記載の非同期通信方法は、請求項5記載の非同期通信方法であって、送信装置側において、最初のデータに対するアクノレッジ信号を受信すると、スロット区間を移動させずに、送信サイクルごとに同一のスロット区間でデータ送信動作を続けて実行し、最後のデータを送信した後の送信サイクルで、再度、アクノレッジ信号の受信動作を実行することを特徴とする。
また、本発明の請求項7記載の非同期通信方法は、請求項1ないし6のいずれかに記載の非同期通信方法であって、送信装置側において、1つのスロット区間中に同一のデータを繰り返し送信することを特徴とする。
また、本発明の請求項8記載の非同期通信方法は、請求項1ないし7のいずれかに記載の非同期通信方法であって、受信サイクルの処理区間は、1つのデータの送信時間の整数倍であることを特徴とする。
また、本発明の請求項9記載の非同期通信方法は、請求項1ないし8のいずれかに記載の非同期通信方法であって、受信装置と送信装置との間で送受信するデータはパケット化されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項10記載の非同期通信システムは、受信装置と送信装置との間で非同期にデータの送受信を行う非同期通信システムであって、受信装置は、一定周期の受信サイクルを示す受信サイクル信号と、データ受信動作およびアクノレッジ信号の応答動作を実行する期間である所定時間の処理区間を示す処理区間信号とを発生して、これらの受信サイクル信号および処理区間信号をタイミング信号として用いながら、受信サイクルの間隔で処理区間だけデータ受信動作を実行し、自機宛のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルの処理区間でアクノレッジ信号を応答し、送信装置は、一定周期の送信サイクルを示す送信サイクル信号と、送信サイクルを複数のスロット区間に分割するトリガ信号と、それぞれのスロット区間を識別するためのスロット番号とを発生して、送信サイクル信号およびトリガ信号をタイミング信号として用いながら、スロット番号により識別されるスロット区間のうちのいずれか1つを指定し、その指定したスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行し、アクノレッジ信号を受信するとデータの送信を完了し、アクノレッジ信号を受信できなければ、その送信サイクル中の次ぎのスロット区間を指定し、その指定したスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行し、アクノレッジ信号を受信してデータの送信が完了するまで、データ送信動作およびアクノレッジ信号の受信動作を実行するスロット区間を移動させることを特徴とする。
また、本発明の請求項11記載の非同期通信システムは、請求項10記載の非同期通信システムであって、前記受信装置の受信サイクルと前記送信装置の送信サイクルは同じ間隔であることを特徴とする。
また、本発明の請求項12記載の非同期通信システムは、請求項10もしくは11のいずれかに記載の非同期通信システムであって、前記送信装置は、受信したアクノレッジ信号からエラーを検出した場合、または、受信したアクノレッジ信号に、前記受信装置が、受信したデータからエラーを検出したことを示す情報が含まれている場合、その次の送信サイクルの、アクノレッジ信号の受信動作を実行したスロット区間と同一のスロット区間で、同じデータを再送するデータ送信動作を実行し、さらにその次の送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行することを特徴とする。
また、本発明の請求項13記載の非同期通信システムは、請求項10ないし12のいずれかに記載の非同期通信システムであって、前記受信装置と前記送信装置との間で送受信されるデータには、当該データに継続するデータが存在するか否かを示すシーケンス情報が含まれることを特徴とする。
また、本発明の請求項14記載の非同期通信システムは、請求項13記載の非同期通信システムであって、前記受信装置と前記送信装置との間で連続して複数のデータの送受信を行う場合、前記受信装置は、最初のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルでアクノレッジ信号を応答した後、シーケンス情報が次の受信サイクルにも受信すべきデータが存在することを示す間は、アクノレッジ信号を応答することなくデータ受信動作を受信サイクルごとに続けて実行し、最後のデータを受信した後の受信サイクルで、再度、アクノレッジ信号を応答することを特徴とする。
また、本発明の請求項15記載の非同期通信システムは、請求項14記載の非同期通信システムであって、前記送信装置は、最初のデータに対するアクノレッジ信号を受信すると、スロット区間を移動させずに、送信サイクルごとに同一のスロット区間でデータ送信動作を続けて実行し、最後のデータを送信した後の送信サイクルで、再度、アクノレッジ信号の受信動作を実行することを特徴とする。
また、本発明の請求項16記載の非同期通信システムは、請求項10ないし15のいずれかに記載の非同期通信システムであって、前記送信装置は、1つのスロット区間中に同一のデータを繰り返し送信することを特徴とする。
また、本発明の請求項17記載の非同期通信システムは、請求項10ないし16のいずれかに記載の非同期通信システムであって、受信サイクルの処理区間は、1つのデータの送信時間の整数倍であることを特徴とする。
また、本発明の請求項18記載の非同期通信システムは、請求項10ないし17のいずれかに記載の非同期通信システムであって、前記受信装置と前記送信装置との間で送受信するデータはパケット化されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項19記載の非同期通信システムは、請求項18記載の非同期通信システムであって、前記受信装置と前記送信装置との間で送受信するパケットは、当該パケットの制御情報を含むパケットヘッダ部と、データ本体を格納するペイロード部と、誤り検出ないし誤り訂正のためのコード部を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項20記載の非同期通信システムは、請求項19記載の非同期通信システムであって、前記受信装置と前記送信装置との間で送受信するパケットのパケットヘッダ部には、デーを送信する相手を示す送信先アドレス部と、自機を示す送信元アドレス部と、当該パケットに継続するパケットが存在するか否かを示すシーケンス部と、アクノレッジ信号の内容を示すアクノレッジフラグ部と、当該パケットヘッダ部の送信先アドレス部からアクノレッジフラグ部までの誤り訂正のためのコード部により構成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項21記載の非同期通信システムは、請求項10ないし20のいずれかに記載の非同期通信システムであって、送信サイクルのスロット区間は、当該非同期通信システムで許容される最大伝送時間と送信サイクルの周期により決定されることを特徴とする。
また、本発明の請求項22記載の受信装置は、送信装置との間で非同期にデータの送受信を行う受信装置であって、一定周期の受信サイクルを示す受信サイクル信号と、データ受信動作およびアクノレッジ信号の応答動作を実行する期間である所定時間の処理区間を示す処理区間信号とを発生して、これらの受信サイクル信号および処理区間信号をタイミング信号として用いながら、受信サイクルの間隔で処理区間だけデータ受信動作を実行し、自機宛のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルの処理区間でアクノレッジ信号を応答することを特徴とする。
また、本発明の請求項23記載の送信装置は、受信装置との間で非同期にデータの送受信を行う送信装置であって、一定周期の送信サイクルを示す送信サイクル信号と、送信サイクルを複数のスロット区間に分割するトリガ信号と、それぞれのスロット区間を識別するためのスロット番号とを発生して、送信サイクル信号およびトリガ信号をタイミング信号として用いながら、スロット番号により識別されるスロット区間のうちのいずれか1つを指定し、その指定したスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行し、アクノレッジ信号を受信するとデータの送信を完了し、アクノレッジ信号を受信できなければ、その送信サイクル中の次ぎのスロット区間を指定し、その指定したスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行し、アクノレッジ信号を受信してデータの送信が完了するまで、データ送信動作およびアクノレッジ信号の受信動作を実行するスロット区間を移動させることを特徴とする。
本発明の好ましい形態によれば、アドホックモードで通信を行う際に、受信側の無線通信端末が自己の受信サイクルで間欠的にデータ受信動作を実行し、送信側の無視線通信端末が自己の送信サイクルで間欠的にデータ送信動作とアクノレッジ信号の受信動作を繰り返し実行してもデータの送受信が可能であるので、消費電力を削減した通信が可能となる。
以下、本発明の非同期通信方法、非同期通信システム、並びに非同期通信システムに用いる受信装置および送信装置の実施の一形態について、図面を交えて説明する。なお、以下の各実施の形態では、受信装置と送信装置を兼ねる送受信装置同士を用いた非同期通信方法および非同期通信システムについて説明するが、無論、受信装置と送信装置、受信装置と送信装置として機能させる送受信装置、または受信装置として機能させる送受信装置と送信装置を用いた非同期通信方法および非同期通信システムについても同様に実施可能である。また、パケット化されたデータを送受信する場合について説明するが、無論、本発明はこの場合に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の無線通信システム(非同期通信システム)の一例を示す図である。図1において、各無線通信端末(送受信装置)1は、バッテリーにて動作し、ユーザが携帯して持ち歩き、ユーザの操作により他の無線通信端末とその場で無線通信によるデータの交換を行ったり、内蔵するセンサにより温度や湿度の測定を自動的に行い、ユーザの操作に関わらす自動的に他の無線通信端末とその場で無線通信による測定データの交換を行うことができる。通信エリア2内の各無線通信端末1は、互いに無線による通信が直接可能な状態にある。
図1は、本発明の実施の形態1の無線通信システム(非同期通信システム)の一例を示す図である。図1において、各無線通信端末(送受信装置)1は、バッテリーにて動作し、ユーザが携帯して持ち歩き、ユーザの操作により他の無線通信端末とその場で無線通信によるデータの交換を行ったり、内蔵するセンサにより温度や湿度の測定を自動的に行い、ユーザの操作に関わらす自動的に他の無線通信端末とその場で無線通信による測定データの交換を行うことができる。通信エリア2内の各無線通信端末1は、互いに無線による通信が直接可能な状態にある。
図2は、本発明の実施の形態1の無線通信端末(送受信装置)1の構成の一例を示すブロック図である。図2において、動作制御部であるプロセッサ10は、無線通信端末1全体の動作制御および通信プロトコルにかかる制御を実行する。タイミング制御部11は、プロセッサ10のデータの送受信にかかる処理のタイミングを決めるタイミング信号を発生する。無線通信部12は、プロセッサ10で生成されたデータ(デジタル信号)をRF信号にD/A変換し、そのRF信号を無線通信で送信する機能と、他の無線通信端末からのRF信号を受信し、その受信したRF信号をデータ(デジタル信号)にA/D変換する機能を有する。
また、センサ13は自働的に周囲環境をセンシングする。具体的には、センサ13は無線通信端末1の周囲の温度や湿度を自働的に測定する。記憶部であるメモリ14には、プロセッサ10が送信データや受信データを記憶させる。なお、送信データと受信データは、パケットのペイロード部に格納されるデータ本体のことである。表示部であるディスプレイ15には、送信データや受信データ、操作メニュー等が表示される。キースイッチ16は、ユーザが無線通信端末1を操作するための操作部材である。クロック発生部17は、プロセッサ10、タイミング制御部11、無線通信部12にシステムで決まったクロックを供給する。電源部であるバッテリー18は、無線通信端末1全体の電源を供給する。
続いて、無線通信端末1のデータ送信動作およびデータ受信動作の一例について、その概略を説明する。無線通信部12には図示しない送信バッファおよび受信バッファが設けれている。プロセッサ10は、送信するデータ本体(送信データ)をペイロード部に格納したパケット(送信パケット)を作成し、その作成したパケットを無線通信部12の送信バッファに書き込む。無線通信部12は、送信バッファに書き込まれたパケット(デジタル信号)をRF信号にD/A変換し、そのRF信号を無線通信で送信する。
一方、無線通信部12は、受信したRF信号をデジタル信号(パケット)にA/D変換して受信バッファに書き込んだ後、受信バッファにパケットを書き込んだことをプロセッサ10へ通知する。その通知を受けたプロセッサ10は、受信バッファからパケット(受信パケット)を読み出し、その読み出したパケットをデコードして、自端末宛(自機宛)のパケットであるか否かの判定や、パケットの誤り検出ないし誤り訂正等の処理を実行した後、自端末宛のパケットを正確に受信できた場合には、そのパケットのペイロード部に格納されているデータ本体(受信データ)をメモリ14に記憶させ、ディスプレイ表示の更新等の処理を実行する。
続いて、無線通信端末1のアクノレッジ信号の応答動作およびアクノレッジ信号の受信動作の一例について、その概略を説明する。プロセッサ10は、受信したパケットが自端末宛(自機宛)のパケットである場合、そのパケットを送信してきた無線通信端末へ応答するアクノレッジ信号のパケット(以下、単にアクノレッジ信号と称する場合がある)を作成し、その作成したアクノレッジ信号のパケットを無線通信部12の送信バッファに書き込む。アクノレッジ信号のパケットには、受信したパケットからエラーが検出されたか否かを示す情報が含まれる。ここで「エラーが検出されたか否かを示す情報」とは、誤り検出のみを実行する場合には、誤りが検出されたことを示す情報であり、誤り訂正を実行する場合には、誤りが検出され、且つ訂正できなかったことを示す情報である。無線通信部12は、送信バッファに書き込まれたアクノレッジ信号のパケット(デジタル信号)をRF信号にD/A変換し、そのRF信号を無線通信で送信する。
一方、無線通信部12は、受信したRF信号をデジタル信号(アクノレッジ信号のパケット)にA/D変換して受信バッファに書き込んだ後、受信バッファにパケットを書き込んだことをプロセッサ10へ通知する。その通知を受けたプロセッサ10は、受信バッファからアクノレッジ信号のパケットを読み出し、その読み出したアクノレッジ信号のパケットをデコードして、自端末宛(自機宛)のパケットであるか否かの判定や、パケットの誤り訂正等の処理を実行し、受信側の無線通信端末が受信パケットからエラーを検出したかどうかを判定する。
図3に、本発明の実施の形態1のパケットの構成の一例を示す。図3において、パケットヘッダ部20には、当該パケットの制御情報が格納される。また、ペイロード部21には、送信するデータ本体が格納される。また、コード部22には、ペイロード部21の誤り検出ないし誤り訂正のためのコードが格納される。コード部22には、具体的には、例えばECC(誤り訂正符号:Error Correcting Code)やCRCコード(巡回冗長検査コード:Cyclic Redundancy Check Code)が格納される。
パケットヘッダ部20は、パケットを送信する相手を示すアドレスが格納された送信先アドレス部23と、自端末(自機)を示すアドレスが格納された送信元アドレス部24と、通信の制御情報が含まれる制御情報部25と、送信先アドレス部23から制御情報部25までの誤り訂正のためのコード部26により構成される。コード部26には、具体的には、例えばHECコード(ヘッダ誤り制御コード:Header Error Control Code)が格納される。
送信先アドレス部23と送信元アドレス部24に格納されるアドレスは、プロセッサ10が管理する論理アドレスであり、本無線通信システムにおいては、各無線通信端末1にユニークに設定されている。
制御情報部25は、当該パケットに継続するパケットが存在するか否かを示すシーケンス情報が格納されるシーケンス部27と、アクノレッジ信号の内容を示すアクノレッジフラグ(ACKフラグ)が格納されるアクノレッジフラグ部(ACKフラグ部)28により構成される。シーケンス部27には、シーケンス情報として、例えば当該パケットに継続するパケット数の情報が格納される。ACKフラグ部28はアクノレッジ信号の応答動作時に用いられ、データ送信動作時には、ACKフラグ部28には無効データを格納し、アクノレッジ信号の応答動作時に、受信したパケットからエラーが検出されたか否かを示すACKフラグをACKフラグ部28に格納する。なお、アクノレッジ信号のパケットには、ペイロード部21とコード部22は不要である。またアクノレッジ信号の応答動作時には、シーケンス部27には無効データを格納する。
続いて、プロセッサ10とタイミング制御部11と無線通信部12が生成する信号の詳細について図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態1のプロセッサ10とタイミング制御部11と無線通信部12が生成する信号の一例を説明するためのブロック図である。
図4において、クロック発生部17は基準クロック信号41を生成し、その基準クロック信号41をプロセッサ10、タイミング制御部11および無線通信部12に供給する。
プロセッサ10はタイミング制御部11に制御バス19を通して、本無線通信システムの基本パラメータを設定する。基本パラメータとは、データの送受信にかかる処理のサイクル時間を決めるサイクル周期と、1パケット分の送信時間を示すパケット基本伝送時間と、サイクル周期の分割数を示すスロット分割数である。
スロット分割数は、無線通信システムにおいて、パケットの伝送遅延が許容される最大伝送時間が設定される場合、その最大伝送時間とサイクル周期の比率により求めることができる。例えば最大伝送時間が1secであり、サイクル周期が200msecの場合には、スロット分割数を1sec/200msec=5とする。ただしサイクル周期をスロット分割数で割った値がパケット基本伝送時間よりも大きいことが必要となる。
タイミング制御部11は、クロック発生部17から供給される基準クロック信号41をタイミング基準クロックとして用いて、プロセッサ10のデータの送受信にかかる処理のタイミングを決めるタイミング信号として、サイクル信号42、処理区間信号43、送信トリガ信号44を発生して、それらの信号をプロセッサ10に供給する。
詳しくは、タイミング制御部11は、受信モード時に、サイクル周期(一定周期の受信サイクル)を示すサイクル信号(受信サイクル信号)42と、データの受信にかかる動作(データ受信動作およびアクノレッジ信号の応答動作)を実行する期間である所定時間の処理区間を示す処理区間信号43を発生し、送信モード時に、サイクル周期(一定周期の送信サイクル)を示すサイクル信号(送信サイクル信号)42と、サイクル周期(送信サイクル)を複数のスロット区間に分割する送信トリガ信号44を発生する。またタイミング制御部11は、送信モード時には、スロット区間を識別するためのスロット番号45を発生して、そのスロット番号45をプロセッサ10に供給する。
プロセッサ10は、タイミング制御部11のモードを受信モードと送信モードとの間で切り換える送信イネーブル信号46を生成し、その生成した送信イネーブル信号46をタイミング制御部11へ供給する。
またプロセッサ10は、生成したパケット(送信データが格納されたパケットやアクノレッジ信号のパケット)47を無線通信部12の送信バッファに書き込み、無線通信部12の受信バッファに書き込まれたパケット(受信データが格納されたパケットやアクノレッジ信号のパケット)48を読み出す。無線通信部12は、受信バッファにパケット48を書き込んだことを示す受信通知信号49をプロセッサ10に送信する。
続いて、タイミング制御部11の動作の一例について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態1のタイミング制御部11の動作の一例を説明するためのタイミングチャート図である。
タイミング制御部11は、基準クロック信号41をタイミング基準クロックとして用いて、基本パラメータであるサイクル周期Tc50に従い、一定周期の受信サイクルおよび送信サイクルを示すサイクル信号42を発生する。サイクル信号42は、サイクル周期(受信サイクルおよび送信サイクル)Tc50の間隔で発生するワンパルス信号である。
なお、本実施の形態1および後述する実施の形態2では、受信サイクルの間隔と送信サイクルの間隔が等しい場合について説明するが、本発明は受信サイクルの間隔と送信サイクルの間隔が等しくない場合にも適用可能である。
タイミング制御部11のモードは送信イネーブル信号46により決定される。すなわち、プロセッサ10は、送信要求が発生していない間は、送信イネーブル信号46をローレベルに設定してタイミング制御部11を受信モードにし、送信要求が発生すると、送信イネーブル信号46をハイレベルに設定してタイミング制御部11を送信モードにする。
タイミング制御部11は、受信モード時には、基準クロック信号41をタイミング基準クロックとして用いて、基本パラメータであるサイクル周期Tc50に従い、データの受信にかかる動作(データ受信動作およびアクノレッジ信号の応答動作)を実行する期間である所定時間の処理区間Tr51を示す処理区間信号43を発生する。
処理区間信号43はサイクル信号(受信サイクル信号)42に同期しており、サイクル信号42が発生してから処理区間Tr51の間、ハイレベルとなる。処理区間Tr51は、基本パラメータであるパケット基本伝送時間の任意の整数倍に設定する。
プロセッサ10は、送信要求が発生すると、当該無線通信端末1がデータの受信にかかる動作を実行していなければ、送信イネーブル信号46をハイレベルに設定し、タイミング制御部11を送信モードにする。送信モードは、データの送信が完了するまで継続させる。
タイミング制御部11は、送信モード時には、サイクル信号(送信サイクル信号)42に同期して、送信サイクル(サイクル周期Tc50)を複数のスロット区間Ts52に分割する送信トリガ信号44を発生する。送信トリガ信号44はワンパルス信号であり、その周期は、基本パラメータであるサイクル周期Tcとスロット分割数により決定される。
なお、本実施の形態1では、サイクル周期Tc(送信サイクル)を4つのスロット区間に分割した場合について説明するが、分割数は4つに限定されるものではなく、送信サイクルを2つ以上のスロット区間に分割することが可能である。
またタイミング制御部11は、送信モード時には、送信トリガ信号44に同期して、スロット区間を識別するためのスロット番号45を発生する。スロット番号45は、送信トリガ信号44に同期してインクリメントされ、サイクル信号42に同期してリセットされる。このインクリメントとリセットは、送信イネーブル信号46がハイレベルの間、繰り返される。
続いて、無線通信端末1の受信モード時の状態遷移について説明する。図6は本発明の実施の形態1の無線通信端末1の受信モード時の状態遷移の一例を示す図である。なお、図6には、1回のデータの送受信で通信を完了する場合の状態遷移を示している。また、図6において、<イベント>は状態遷移する条件を示し、<アクション>は状態遷移するときの動作を示している。<イベント>の項目が2つ以上の場合は、‘&’がAND条件を示す。
無線通信端末1は、プロセッサ10に送信要求が発生していない間は、受信モードとなる。無線通信端末1は、スタンバイ状態60では、プロセッサ10やクロック発生部17、タイミング制御部11、ディスプレイ15などの必要な機能ブロック以外の電源をOFFして、省電力モードとなる。
受信モード時には、プロセッサ10は、状態遷移を制御するためのACK処理フラグ70を持つ。プロセッサ10は、状態の遷移に応じてACK処理フラグ70のON/OFFを制御する。初期状態ではACK処理フラグ70はOFFである。
無線通信端末1は、スタンバイ状態60において、ACK処理フラグ70がOFFである場合、処理区間信号43がイネーブルを示すハイレベルとなるタイミングで、受信待ち状態61へ遷移する。
受信待ち状態61では、無線通信端末1は、処理区間Trの間、データ受信動作を実行する。この間に自端末宛(自機宛)のパケットを受信しなければ、無線通信端末1は、再びスタンバイ状態60に遷移して省電力モードとなる。一方、自端末宛のパケットを受信すると、無線通信端末1は、受信処理状態62に遷移し、受信データの記憶、ディスプレイ表示の更新などを行い、ACK処理フラグ70をONにしてスタンバイ状態60に遷移し、省電力モードとなる。
また無線通信端末1は、スタンバイ状態60において、ACK処理フラグ70がONである場合、処理区間信号43がイネーブルを示すハイレベルとなるタイミングで、ACK応答状態63へ遷移する。
無線通信端末1は、ACK応答状態63に遷移すると、処理区間Trの間、アクノレッジ信号のパケットを連続して送信するアクノレッジ信号の応答動作を実行する。無線通信端末1は、処理区間Trが終了すると、ACK処理フラグ70をOFFにしてスタンバイ状態60に遷移し、省電力モードとなる。
以上のように状態遷移することで、無線通信端末1は、受信サイクル(サイクル周期Tc)の間隔で処理区間Trだけデータ受信動作を実行し、自機宛のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルの処理区間Trでアクノレッジ信号を応答することができる。
続いて、無線通信端末1の送信モード時の状態遷移について説明する。図7は本発明の実施の形態1の無線通信端末1の送信モード時の状態遷移の一例を示す図である。なお、図7には、1回のデータの送受信で通信を完了する場合の状態遷移を示している。また、図7において、<イベント>は状態遷移する条件を示し、<アクション>は状態遷移するときの動作を示している。<イベント>の項目が2つ以上の場合は、‘&’がAND条件を示す。
無線通信端末1は、プロセッサ10に送信要求が発生すると送信モードとなる。無線通信端末1は、スタンバイ状態80では、プロセッサ10やクロック発生部17、タイミング制御部11、ディスプレイ15などの必要な機能ブロック以外の電源をOFFして、省電力モードとなる。
送信モード時には、プロセッサ10は、状態遷移を制御するための送信完了フラグ90、ACKエラーフラグ91、送信スロット92を持つ。プロセッサ10は、状態の遷移ないし状態遷移時の条件に応じて送信完了フラグ90、ACKエラーフラグ91のON/OFFおよび送信スロット92の値を制御する。初期状態では、送信完了フラグ90とACKエラーフラグ91は共にOFFであり、送信スロット92の値は「0」となっている。送信スロット92は、スロット番号45により識別されるスロット区間Tsのうちのいずれか1つを指定するために用いられる。
無線通信端末1は、スタンバイ状態80において送信トリガ信号44が発生すると、送信待ち状態81に遷移する。このとき、送信完了フラグ90とACKエラーフラグ91が共にOFFの場合、無線通信端末1は、送信スロット92の値を‘1’だけインクリメントする。
無線通信端末1は、送信待ち状態81において、送信スロット92の値とスロット番号45とを比較し、それらが一致しなければ、スタンバイ状態80に戻り、省電力モードとなる。送信スロット92の値とスロット番号45が一致し、且つ送信完了フラグ90がOFFの場合には、そのスロット番号45で識別されるスロット区間Ts、すなわち送信スロット92により指定したスロット区間Tsにおいてデータ送信動作を実行するために、無線通信端末1は送信処理状態82に遷移する。一方、送信スロット92の値とスロット番号45が一致し、且つ送信完了フラグ90がONの場合には、そのスロット番号45で識別されるスロット区間Ts(送信スロット92により指定したスロット区間Ts)においてアクノレッジ信号の受信動作を実行するために、無線通信端末1はACK受信状態83に遷移する。このように無線通信端末1は、送信スロット92を用いてスロット区間Tsを指定する。
無線通信端末1は、送信処理状態82に遷移すると、スロット区間Tsの間、送信データを格納したパケットを連続して送信するデータ送信動作を実行する。スロット区間Tsが終了すると、無線通信端末1は送信完了フラグ90をONにしてスタンバイ状態70に遷移し、省電力モードとなる。
また、無線通信端末1は、ACK受信状態83に遷移すると、スロット区間Tsの間、アクノレッジ信号の受信動作を実行する。この間にアクノレッジ信号を受信し、且つアクノレッジ信号からエラーを検出した場合、または、アクノレッジ信号を受信し、且つその受信したアクノレッジ信号に、受信側の無線通信端末が受信パケットからエラーを検出したことを示す情報が含まれている場合には、無線通信端末1は、送信完了フラグ90をOFFにし、ACKエラーフラグ91をONにして、スタンバイ状態80に遷移し、省電力モードとなる。このようにACKエラーフラグ91をONにすることで、次に送信待ち状態81に遷移したときに送信スロット92の値が維持されるので、次ぎの送信サイクルの同じスロット区間Tsでデータを再送することができる。
一方、アクノレッジ信号を受信し、その受信したアクノレッジ信号からエラーが検出されず、且つその受信したアクノレッジ信号に、受信側の無線通信端末が受信パケットからエラーを検出しなかったことを示す情報が含まれている場合には、無線通信端末1は、送信完了フラグ90をOFFにし、ACKエラーフラグ91をOFFにして、スタンバイ状態80に遷移し、省電力モードとなる。
また、アクノレッジ信号を受信しなければ、無線通信端末1は、送信完了フラグ90をOFFにしてスタンバイ状態80に遷移し、省電力モードとなる。
以上のように状態遷移することで、無線通信端末1は、スロット番号45により識別されるスロット区間Tsのうちのいずれか1つを指定して、その指定したスロット区間tsでデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間Tsでアクノレッジ信号の受信動作を実行する。そして、アクノレッジ信号を受信するとデータの送信を完了し、アクノレッジ信号を受信できなければ、送信待ち状態81にて送信スロットを‘1’だけインクリメントして、その送信サイクル中の次ぎのスロット区間Tsを指定し、その指定したスロット区間Tsでデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間Tsでアクノレッジ信号の受信動作を実行することができる。このように無線通信端末1は、アクノレッジ信号を受信してデータの送信が完了するまで、データ送信動作およびアクノレッジ信号の受信動作を実行するスロット区間Tsを移動させる。
続いて、本実施の形態1における無線通信端末1同士の通信動作の一例について、図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態1の無線通信システム(非同期通信システム)における無線通信端末1同士の通信動作の一例を説明するためのタイミングチャート図である。
受信側の無線通信端末Aのサイクル信号(受信サイクル信号)42Aと送信側の無線通信端末Bのサイクル信号(送信サイクル信号)42Bは、それぞれのタイミング制御部11のサイクル信号であるため、お互いのタイミングは同期していない。但し、本無線通信システムの基本パラメータであるサイクル周期Tcは同じ時間である。
受信側の無線通信端末Aは、受信モードとなっており、時刻t1にて処理区間信号43がハイレベルに立ち上がると、スタンバイ状態60から受信待ち状態61に遷移し、処理区間Trの間、データ受信動作を実行する。このタイミングでは、自端末宛のパケットを受信しないので、無線通信端末Aは、処理区間Trが終了するとスタンバイ状態60に戻り、次ぎに処理区間信号43がハイレベルに立ち上がるまで(時刻t2)、省電力モードとなる。以降、無線通信端末Aは、サイクル信号42Aが発生するタイミングで、すなわちサイクル周期Tc(受信サイクル)の間隔で、間欠的にデータ受信動作を繰り返す。
送信側の無線通信端末Bは、プロセッサ10に送信要求が発生して、送信イネーブル信号46がハイレベルとなり、送信モードになると、サイクル信号42Bに同期して、時刻t11にて送信トリガ信号44とスロット番号45を発生し、スタンバイ状態80から送信待ち状態81へ遷移する。このときのスロット番号45は「1」を示す。
無線通信端末Bは、送信待ち状態81に遷移すると、送信スロット92の値を‘1’だけインクリメントして「1」にする。つまり、無線通信端末Bはスロット番号「1」で識別されるスロット区間Tsを指定する。時刻t11にて発生するスロット番号45は「1」を示すので、送信スロット92の値とスロット番号45は一致し、無線通信端末Bは送信処理状態82に遷移して、スロット区間Tsの間、パケットを連続して送信するデータ送信動作を実行する。しかし、このタイミングでは、無線通信端末Aは受信待ち状態61となっていないので、この間に送信したデータは不到達となる。時刻t12にてスロット区間Tsが終了すると、無線通信端末Bは送信完了フラグ90をONにしてスタンバイ状態80に遷移し、省電力モードとなる。
その後、無線通信端末Bは、時刻t13にて次のサイクル信号42Bが発生してスタンバイ状態80から送信待ち状態81に遷移したときに、スロット番号45が「1」を示すので、送信待ち状態81からACK受信状態83へ遷移し、このスロット番号「1」で識別されるスロット区間Ts(時刻t13〜時刻t14)の間、アクノレッジ信号の受信動作を実行する。
しかし、最初の送信サイクルのスロット番号「1」で識別されるスロット区間(時刻t11〜時刻t12)の間に送信したデータは不到達であるので、その次ぎの送信サイクルのスロット番号「1」で識別されるスロット区間(時刻t13〜時刻t14)の間にはアクノレッジ信号の応答はない。
したがって、無線通信端末Bは、アクノレッジ信号の受信動作後、送信完了フラグ90をOFFにして、スタンバイ状態80へ遷移するが、時刻t14にて次ぎの送信トリガ信号44が発生するので、すぐにスタンバイ状態80から送信待ち状態81へ遷移し、送信スロット92の値を‘1’だけインクリメントして「2」にし、次ぎのスロット番号「2」を指定する。
時刻t14にて発生する送信トリガ信号44に同期するスロット番号45は「2」を示すので、送信スロット92の値とスロット番号45は一致し、無線通信端末Bは送信処理状態82に遷移して、スロット番号「2」で識別されるスロット区間Ts(時刻t14〜時刻t15)の間、パケットを連続して送信するデータ送信動作を実行する。しかし、このタイミングにおいても、無線通信端末Aは受信待ち状態61となっていないので、この間に送信したデータは不到達となる。
無線通信端末Bは、さらに次ぎの送信サイクルのスロット番号45が「2」になるタイミング(時刻t16)でACK受信状態83へ遷移し、アクノレッジ信号の受信動作を実行する。
しかし、1つ前の送信サイクルのスロット番号「2」で識別されるスロット区間Ts(時刻t14〜時刻t15)の間に送信したデータは不到達であるので、その次ぎの送信サイクルのスロット番号「2」で識別されるスロット区間Ts(時刻t16〜時刻t17)の間にはアクノレッジ信号の応答はない。
したがって、無線通信端末Bは、アクノレッジ信号の受信動作後、送信待ち状態81へ遷移し、送信スロット92の値を‘1’だけインクリメントして「3」にし、次ぎのスロット番号「3」を指定する。時刻t17にて発生する送信トリガ信号44に同期するスロット番号45は「3」を示すので、送信スロット92の値とスロット番号45は一致し、無線通信端末Bは送信処理状態82に遷移して、スロット番号「3」で識別されるスロット区間Ts(時刻t17〜時刻t18)の間、パケットを連続して送信するデータ送信動作を実行する。
このタイミングでは、無線通信端末Aは受信待ち状態61となっており、無線通信端末Aは、スロット番号「3」で識別されるスロット区間Ts(時刻t17〜時刻t18)の間に無線通信端末Bが送信したデータを受信する。
無線通信端末Aは、時刻t4にて発生するサイクル信号42Aに同期する処理区間Trの間に自端末宛のパケットを受信すると、ACK処理フラグ70をONにしてスタンバイ状態60へ遷移し、時刻t5にて発生する次のサイクル信号42Bに同期して処理区間信号43がハイレベルに立ち上がるとACK応答状態63へ遷移し、処理区間信号43がハイレベルとなる処理区間Trの間、アクノレッジ信号のパケットを連続して送信し、この処理区間Trが終了すると、ACK処理フラグ70をOFFにしてスタンバイ状態60へ戻り、省電力モードとなる。
無線通信端末Bは、時刻t16〜時刻t17のスロット番号「3」で識別されるスロット区間Tsにおいてデータ送信動作を実行した後の、次の送信サイクルのスロット番号「3」で識別されるスロット区間Ts(時刻t19〜時刻t20)の間にアクノレッジ信号の受信動作を実行して、無線通信端末Aからのアクノレッジ信号を受信する。このアクノレッジ信号からエラーが検出されず、且つその受信したアクノレッジ信号に、受信側の無線通信端末が受信パケットからエラーを検出しなかったことを示す情報が含まれている場合には、無線通信端末Bは送信イネーブル信号46をローレベルに設定して、データの送信を完了する。一方、受信したアクノレッジ信号からエラーが検出された場合、または、受信したアクノレッジ信号に、無線通信端末Aが受信パケットからエラーを検出したことを示す情報が含まれている場合、ACKエラーフラグをONにして、同一のスロット番号(ここでは「3」)で識別されるスロット区間Tsでデータ送信動作とアクノレッジ信号の受信動作を繰り返す。
図9に本発明の実施の形態1におけるデータ送受信のタイミングの一例を示す。受信側の無線通信端末と送信側の無線通信端末は、それぞれのタイミング制御部が発生するサイクル信号を用いてデータ送信とデータ受信を行うため、処理区間Trとスロット区間Tsのタイミングは一致しない。そのため送信側の無線通信端末では、1つのスロット区間Tsの間に同一のパケットを連続して送信することにより、受信側の無線通信端末でパケットを受信できるようにしている。
図9には、送信側の無線通信端末が1つのスロット区間Tsの間に同一のパケットを連続して4回送信する場合を例示している。受信側の無線通信端末は、1つのスロット区間Tsの間に連続して送信されるパケットのいずれか1つを受信できればよいので、処理区間Trを基本パラメータで規定されるパケット基本伝送時間の最低2倍の時間に設定すれば、隣接するスロット区間Ts(N)とスロット区間Ts(N+1)の境界のタイミングでも、どちらかのスロット区間Tsで送信されるパケットを受信できる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、受信側の無線通信端末が自己の受信サイクルで間欠的にデータ受信動作を実行し、送信側の無視線通信端末が自己の送信サイクルで間欠的にデータ送信動作とアクノレッジ信号の受信動作を繰り返し実行してもデータの送受信が可能であり、無線通信端末間で非同期にデータの送受信を実施することできる。よって、消費電力を削減した通信が可能となる。また、データ受信動作を実行する処理区間を1パケットの送信時間の2倍の時間に設定すれば、データ受信動作の時間を最小限にでき、間欠受信動作に必要な電力を削減できる。
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態2について、前述した実施の形態1と異なる点を説明する。本実施の形態2の無線通信システム(非同期通信システム)は、無線通信端末(送受信装置)間で連続して複数のデータを送受信する点が、前述した実施の形態1と異なり、無線通信システムおよび無線通信端末の構成は、前述した実施の形態1で説明した構成と基本的に同じであるので説明を省略する。
続いて、本発明の実施の形態2について、前述した実施の形態1と異なる点を説明する。本実施の形態2の無線通信システム(非同期通信システム)は、無線通信端末(送受信装置)間で連続して複数のデータを送受信する点が、前述した実施の形態1と異なり、無線通信システムおよび無線通信端末の構成は、前述した実施の形態1で説明した構成と基本的に同じであるので説明を省略する。
まず、無線通信端末1の受信モード時の状態遷移について説明する。図10は本発明の実施の形態2の無線通信端末1の受信モード時の状態遷移の一例を示す図である。この図10には、複数回のデータの送受信で通信を完了する場合の状態遷移を示している。また、図10において、<イベント>は状態遷移する条件を示し、<アクション>は状態遷移するときの動作を示している。<イベント>の項目が2つ以上の場合は、‘&’がAND条件を示す。
無線通信端末1は、プロセッサ10に送信要求が発生していない間は、受信モードとなる。受信モード時には、プロセッサ10は、状態遷移を制御するためのACK処理フラグ70とシーケンス処理フラグ71を持つ。プロセッサ10は、状態の遷移ないし状態遷移時の条件に応じてACK処理フラグ70とシーケンス処理フラグ71のON/OFFを制御する。初期状態ではACK処理フラグ70とシーケンス処理フラグ71は共にOFFである。
無線通信端末1は、スタンバイ状態60において、ACK処理フラグ70がOFFである場合、処理区間信号43がイネーブルを示すハイレベルとなるタイミングで、受信待ち状態61へ遷移する。
受信待ち状態61では、無線通信端末1は、処理区間Trの間、データ受信動作を実行する。この間に自端末宛(自機宛)のパケットを受信しなければ、無線通信端末1は、再びスタンバイ状態60に遷移して省電力モードとなる。
また、受信待ち状態61において自端末宛のパケットを受信し、且つシーケンス処理フラグ71がOFFの場合には、無線通信端末1は、受信処理状態62に遷移し、受信データの記憶などの動作を行った後、ACK処理フラグ70をONにし、受信パケットのシーケンス部27に格納された当該パケットに継続するパケット数(シーケンス情報)が「0」以外の整数値であればシーケンス処理フラグ71もONにしてスタンバイ状態60に遷移し、省電力モードとなる。
また受信待ち状態61において自端末宛のパケットを受信し、且つシーケンス処理フラグ71がONの場合には、無線通信端末1は、連続受信処理状態64へ遷移する。連続受信処理状態64では、受信パケットのシーケンス部27に格納された当該パケットに継続するパケット数(シーケンス情報)が「0」以外の整数値であれば、無線通信端末1は、シーケンス処理フラグ71をONにしてスタンバイ状態60へ遷移し、省電力モードとなる。一方、受信パケットのシーケンス部27に「0」が格納されている場合には、無線通信端末1は、ACK処理フラグ70をONにし、シーケンス処理フラグ71をOFFにしてスタンバイ状態60へ遷移し、省電力モードとなる。
また無線通信端末1は、スタンバイ状態60において、ACK処理フラグ64がONである場合、処理区間信号43がイネーブルを示すハイレベルとなるタイミングで、ACK応答状態63へ遷移する。
無線通信端末1は、ACK応答状態63に遷移すると、処理区間Trの間、アクノレッジ信号のパケットを連続して送信するアクノレッジ信号の応答動作を実行する。無線通信端末1は、処理区間Trが終了すると、ACK処理フラグ70をOFFにしてスタンバイ状態60に遷移し、省電力モードとなる。
以上のように状態遷移することで、無線通信端末1は、連続して複数のデータを受信する場合、最初のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルでアクノレッジ信号を応答した後、シーケンス情報が次の受信サイクルにも受信すべきデータが存在することを示す間は、アクノレッジ信号を応答することなくデータ受信動作を受信サイクルごとに続けて実行し、最後のデータを受信した後の受信サイクルで、再度、アクノレッジ信号を応答することができる。
続いて、無線通信端末1の送信モード時の状態遷移について説明する。図11は本発明の実施の形態2の無線通信端末1の送信モード時の状態遷移の一例を示す図である。この図11には、複数回のデータの送受信で通信を完了する場合の状態遷移を示している。また、図11において、<イベント>は状態遷移する条件を示し、<アクション>は状態遷移するときの動作を示している。<イベント>の項目が2つ以上の場合は、‘&’がAND条件を示し、‘#’がOR条件を示す。
無線通信端末1は、プロセッサ10に送信要求が発生すると送信モードとなる。送信モード時には、プロセッサ10は、状態遷移を制御するための送信完了フラグ90、ACKエラーフラグ91、送信スロット92、連続送信フラグ93、送信残フラグ94を持つ。プロセッサ10は、状態の遷移ないし状態遷移時の条件に応じて送信完了フラグ90、ACKエラーフラグ91、連続送信フラグ93、送信残フラグ94のON/OFFおよび送信スロット92の値を制御する。初期状態では、送信完了フラグ90、ACKエラーフラグ91、連続送信フラグ93および送信残フラグ94は全てOFF、送信スロット92の値は「0」となっている。
無線通信端末1は、スタンバイ状態80において送信トリガ信号44が発生すると、送信待ち状態81に遷移する。このとき、次に送信するデータが最後のデータでなければ送信残フラグ78をONにする。またこのとき、送信完了フラグ90、ACKエラーフラグ91および連続送信フラグ93が全てOFFの場合、無線通信端末1は、送信スロット92の値を‘1’だけインクリメントする。
無線通信端末1は、送信待ち状態81において、送信スロット92の値とスロット番号45とを比較し、それらが一致しなければ、スタンバイ状態80に戻り、省電力モードとなる。送信スロット92の値とスロット番号45が一致し、且つ送信完了フラグ90がOFFか、または連続送信フラグ93がONの場合、無線通信端末1は、送信処理状態82に遷移する。一方、送信スロット92の値とスロット番号45が一致し、送信完了フラグ90がONで、且つ連続送信フラグ93がOFFの場合には、無線通信端末1は、ACK受信状態83に遷移する。
無線通信端末1は、送信処理状態82に遷移すると、スロット区間Tsの間、パケットを連続して送信するデータ送信動作を実行する。ここで、連続送信フラグ93がOFFで、且つ送信残フラグ94がONの場合には、連続して送信するデータうちの最初のデータを送信し、連続送信フラグ93と送信残フラグ94が共にONの場合には、最初のデータと最後のデータの間のデータを、送信処理状態82に遷移するごとに順次送信し、送信残フラグ94がOFFの場合には最後のデータを送信する。スロット区間Tsが終了すると、無線通信端末1は送信完了フラグ90をONにし、送信残フラグ94がOFFであれば連続送信フラグ93もOFFにして、スタンバイ状態80に遷移し、省電力モードとなる。スタンバイ状態80では、無線通信端末1は、次に送信するデータが最後のデータであれば送信残フラグ94をOFFにする。
また、無線通信端末1は、ACK受信状態83に遷移すると、スロット区間Tsの間、アクノレッジ信号の受信動作を実行する。この間にアクノレッジ信号を受信し、且つアクノレッジ信号からエラーを検出した場合、または、アクノレッジ信号を受信し、且つその受信したアクノレッジ信号に、受信側の無線通信端末が受信パケットからエラーを検出したことを示す情報が含まれている場合には、無線通信端末1は、送信完了フラグ90をOFFにし、ACKエラーフラグ91をONにして、スタンバイ状態80に遷移し、省電力モードとなる。このようにACKエラーフラグ91をONにすることで、次に送信待ち状態81に遷移したときに送信スロット92の値が維持されるので、次ぎの送信サイクルの同じスロット区間Tsでデータを再送することができる。
一方、アクノレッジ信号を受信し、その受信したアクノレッジ信号からエラーが検出されず、且つその受信したアクノレッジ信号に、受信側の無線通信端末が受信パケットからエラーを検出しなかったことを示す情報が含まれている場合には、無線通信端末1は、送信完了フラグ90をOFFにし、ACKエラーフラグ91をOFFにし、送信残フラグ94がONであれば連続送信フラグ93もONにして、スタンバイ状態80に遷移し、省電力モードとなる。
また、アクノレッジ信号を受信しなければ、無線通信端末1は、送信完了フラグ90をOFFにしてスタンバイ状態80に遷移し、省電力モードとなる。
以上のように状態遷移することで、無線通信端末1は、最初のデータに対するアクノレッジ信号を受信すると、スロット区間Tsを移動させずに、送信サイクルごとに同一のスロット区間Tsでデータ送信動作を続けて実行し、最後のデータを送信した後の送信サイクルで、再度、アクノレッジ信号の受信動作を実行するができる。
続いて、本実施の形態2における無線通信端末1同士の通信動作の一例について、図12を用いて説明する。図12は、本発明の実施の形態2の無線通信システム(非同期通信システム)における無線通信端末1同士の通信動作の一例を説明するためのタイミングチャート図である。
なお、受信側の無線通信端末Aのサイクル信号(受信サイクル信号)42Aと送信側の無線通信端末Bのサイクル信号(送信サイクル信号)42Bは、それぞれのタイミング制御部11のサイクル信号であるため、お互いのタイミングは同期していない。但し、本無線通信システムの基本パラメータであるサイクル周期Tcは同じ時間である。
図12には、送信側の無線通信端末Bが時刻t17〜時刻t18のスロット番号「3」で識別されるスロット区間Trの間に送信する最初のデータを、受信側の無線通信端末Aが、時刻t4にて発生するサイクル信号42Aに同期する処理区間Trの間に受信した場合について示している。
送信側の無線通信端末Bは、時刻t17〜時刻t18のスロット番号「3」で識別されるスロット区間Tsの間、パケットを連続して送信するデータ送信動作を実行する。このタイミングでは、受信側の無線通信端末Aは受信待ち状態61となっており、無線通信端末Aは、スロット番号「3」で識別されるスロット区間Ts(時刻t17〜時刻t18)の間に無線通信端末Bが送信したデータを受信する。
無線通信端末Aは、時刻t4にて発生するサイクル信号42Aに同期する処理区間Trの間に自端末宛のパケットを受信すると、ACK処理フラグ70をONにし、受信したパケットに含まれるシーケンス情報が、次ぎの受信サイクルにも受信すべきパケットが存在することを示す場合には、シーケンス処理フラグ71もONにして、スタンバイ状態60へ遷移し、時刻t5にて発生する次のサイクル信号42Bに同期して処理区間信号43がハイレベルに立ち上がるとACK応答状態63へ遷移し、処理区間信号43がハイレベルとなる処理区間Trの間、アクノレッジ信号のパケットを連続して送信し、この処理区間Trが終了すると、ACK処理フラグ70をOFFにしてスタンバイ状態60へ戻り、省電力モードとなる。
無線通信端末Bは、時刻t17〜時刻t18のスロット番号「3」で識別されるスロット区間Tsにおいてデータ送信動作を実行した後の、次の送信サイクルのスロット番号「3」で識別されるスロット区間Ts(時刻t19〜時刻t20)の間にアクノレッジ信号の受信動作を実行して、無線通信端末Aからのアクノレッジ信号を受信する。この受信したアクノレッジ信号からエラーが検出されず、且つその受信したアクノレッジ信号に、受信側の無線通信端末Aが受信パケットからエラーを検出しなかったことを示す情報が含まれている場合には、無線通信端末1は、送信完了フラグ90をOFFにし、連続送信フラグ93をONにして、スタンバイ状態80に遷移し、省電力モードとなる。
このように最初のデータに対するアクノレッジ信号が受信されると、連続してデータを送信するスロット区間Tsが決定され(ここでは、スロット番号「3」で識別されるスロット区間Ts)、無線通信端末Bは、データの送信を完了するまで、送信サイクルごとに、その決定したスロット区間Tsでデータを送信する。図12に示す例では、無線通信端末Bは、時刻t21〜時刻t22および時刻t23〜t24のスロット番号「3」で識別されるスロット区間Tsにおいてデータ送信動作を実行する。また、無線通信端末Bは、時刻t21〜時刻t22にてデータを送信した後、スタンバイ状態80に遷移すると、次に送信するデータが最後のデータとなるので、送信残フラグ94をOFFにする。そして、無線通信端末Bは、時刻t23〜時刻t24にて最後のデータを送信すると、連続送信フラグ93をOFFにする。
無線通信端末Aは、時刻t7にて発生するサイクル信号42Aに同期する処理区間Trの間に自端末宛のパケットを受信すると、そのシーケンス部に格納されているシーケンス情報から、最後のデータであることを検出して、シーケンス処理フラグ71をOFFにし、ACK処理フラグ70をONにしてスタンバイ状態60へ遷移し、時刻t8にて発生するサイクル信号42Bに同期して処理区間信号43がハイレベルに立ち上がるとACK応答状態63へ遷移し、処理区間信号43がハイレベルとなる処理区間Trの間、アクノレッジ信号のパケットを連続して送信し、この処理区間Trが終了すると、ACK処理フラグ70をOFFにしてスタンバイ状態60へ戻り、省電力モードとなる。
無線通信端末Bは、時刻t23〜時刻t24のスロット番号「3」で識別されるスロット区間Tsにおいてデータ送信動作を実行した後の、次の送信サイクルのスロット番号「3」で識別されるスロット区間Ts(時刻t25〜時刻t26)の間にアクノレッジ信号の受信動作を実行して、無線通信端末Aからのアクノレッジ信号を受信する。このアクノレッジ信号からエラーが検出されず、且つその受信したアクノレッジ信号に、受信側の無線通信端末Aが受信パケットからエラーを検出しなかったことを示す情報が含まれている場合には、無線通信端末Bは送信イネーブル信号46をローレベルに設定して、データの送信を完了する。
本発明にかかる非同期通信方法、非同期通信システム、並びに非同期通信システムに用いる受信装置および送信装置は、消費電力を削減しつつデータの送受信を非同期状態で実行でき、センサネットワークや、近距離無線通信の用途に有用である。
1 無線通信端末
2 通信エリア
10 プロセッサ
11 タイミング制御部
12 無線通信部
13 センサ
14 メモリ
15 ディスプレイ
16 キースイッチ
17 クロック発生部
18 バッテリー
19 制御バス
20 パケットヘッダ部
21 ペイロード部
22 コード部
23 送信先アドレス部
24 送信元アドレス部
25 制御情報部
26 コード部
27 シーケンス部
28 アクノレッジフラグ部
41 基準クロック信号
42、42A、42B サイクル信号
43 処理区間信号
44 送信トリガ信号
45 スロット番号
56 送信イネーブル信号
47、48 パケット
49 受信通知信号
50 サイクル周期Tc
51 処理区間Tr
52 スロット区間Ts
60 スタンバイ状態
61 受信待ち状態
62 受信処理状態
63 ACK応答状態
64 連続受信処理状態
70 ACK処理フラグ
71 シーケンス処理フラグ
80 スタンバイ状態
81 送信待ち状態
82 送信処理状態
83 ACK受信状態
90 送信完了フラグ
91 ACKエラーフラグ
92 送信スロット
93 連続送信フラグ
94 送信残フラグ
2 通信エリア
10 プロセッサ
11 タイミング制御部
12 無線通信部
13 センサ
14 メモリ
15 ディスプレイ
16 キースイッチ
17 クロック発生部
18 バッテリー
19 制御バス
20 パケットヘッダ部
21 ペイロード部
22 コード部
23 送信先アドレス部
24 送信元アドレス部
25 制御情報部
26 コード部
27 シーケンス部
28 アクノレッジフラグ部
41 基準クロック信号
42、42A、42B サイクル信号
43 処理区間信号
44 送信トリガ信号
45 スロット番号
56 送信イネーブル信号
47、48 パケット
49 受信通知信号
50 サイクル周期Tc
51 処理区間Tr
52 スロット区間Ts
60 スタンバイ状態
61 受信待ち状態
62 受信処理状態
63 ACK応答状態
64 連続受信処理状態
70 ACK処理フラグ
71 シーケンス処理フラグ
80 スタンバイ状態
81 送信待ち状態
82 送信処理状態
83 ACK受信状態
90 送信完了フラグ
91 ACKエラーフラグ
92 送信スロット
93 連続送信フラグ
94 送信残フラグ
Claims (23)
- 受信装置と送信装置との間で非同期にデータの送受信を行うための非同期通信方法であって、
受信装置側において、
一定周期の受信サイクルの間隔で所定時間の処理区間だけデータ受信動作を実行するステップと、
自機宛のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルの処理区間でアクノレッジ信号を応答するステップと、を有し、
送信装置側において、
一定周期の送信サイクルを複数に分割したスロット区間のいずれか1つを指定して、その指定されたスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行するステップと、
アクノレッジ信号を受信するとデータの送信を完了するステップと、
アクノレッジ信号を受信できなければ、その送信サイクル中の次ぎのスロット区間を指定して、その指定されたスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行するステップと、を有し、アクノレッジ信号を受信してデータの送信が完了するまで、データ送信動作およびアクノレッジ信号の受信動作を実行するスロット区間を移動させる
ことを特徴とする非同期通信方法。 - 受信装置の受信サイクルと送信装置の送信サイクルは同じ間隔であることを特徴とする請求項1記載の非同期通信方法。
- 送信装置側において、受信したアクノレッジ信号からエラーを検出した場合、または、受信したアクノレッジ信号に、受信装置が、受信したデータからエラーを検出したことを示す情報が含まれている場合、その次の送信サイクルの、アクノレッジ信号の受信動作を実行したスロット区間と同一のスロット区間で、同じデータを再送するデータ送信動作を実行し、さらにその次の送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行することを特徴とする請求項1もしくは2のいずれかに記載の非同期通信方法。
- 受信装置と送信装置との間で送受信されるデータには、当該データに継続するデータが存在するか否かを示すシーケンス情報が含まれることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の非同期通信方法。
- 受信装置と送信装置との間で連続して複数のデータの送受信を行う場合、受信装置側において、最初のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルでアクノレッジ信号を応答した後、シーケンス情報が次の受信サイクルにも受信すべきデータが存在することを示す間は、アクノレッジ信号を応答することなくデータ受信動作を受信サイクルごとに続けて実行し、最後のデータを受信した後の受信サイクルで、再度、アクノレッジ信号を応答することを特徴とする請求項4記載の非同期通信方法。
- 送信装置側において、最初のデータに対するアクノレッジ信号を受信すると、スロット区間を移動させずに、送信サイクルごとに同一のスロット区間でデータ送信動作を続けて実行し、最後のデータを送信した後の送信サイクルで、再度、アクノレッジ信号の受信動作を実行することを特徴とする請求項5記載の非同期通信方法。
- 送信装置側において、1つのスロット区間中に同一のデータを繰り返し送信することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の非同期通信方法。
- 受信サイクルの処理区間は、1つのデータの送信時間の整数倍であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の非同期通信方法。
- 受信装置と送信装置との間で送受信するデータはパケット化されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の非同期通信方法。
- 受信装置と送信装置との間で非同期にデータの送受信を行う非同期通信システムであって、
受信装置は、一定周期の受信サイクルを示す受信サイクル信号と、データ受信動作およびアクノレッジ信号の応答動作を実行する期間である所定時間の処理区間を示す処理区間信号とを発生して、これらの受信サイクル信号および処理区間信号をタイミング信号として用いながら、受信サイクルの間隔で処理区間だけデータ受信動作を実行し、自機宛のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルの処理区間でアクノレッジ信号を応答し、
送信装置は、一定周期の送信サイクルを示す送信サイクル信号と、送信サイクルを複数のスロット区間に分割するトリガ信号と、それぞれのスロット区間を識別するためのスロット番号とを発生して、送信サイクル信号およびトリガ信号をタイミング信号として用いながら、スロット番号により識別されるスロット区間のうちのいずれか1つを指定し、その指定したスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行し、アクノレッジ信号を受信するとデータの送信を完了し、アクノレッジ信号を受信できなければ、その送信サイクル中の次ぎのスロット区間を指定し、その指定したスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行し、アクノレッジ信号を受信してデータの送信が完了するまで、データ送信動作およびアクノレッジ信号の受信動作を実行するスロット区間を移動させる
ことを特徴とする非同期通信システム。 - 前記受信装置の受信サイクルと前記送信装置の送信サイクルは同じ間隔であることを特徴とする請求項10記載の非同期通信システム。
- 前記送信装置は、受信したアクノレッジ信号からエラーを検出した場合、または、受信したアクノレッジ信号に、前記受信装置が、受信したデータからエラーを検出したことを示す情報が含まれている場合、その次の送信サイクルの、アクノレッジ信号の受信動作を実行したスロット区間と同一のスロット区間で、同じデータを再送するデータ送信動作を実行し、さらにその次の送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行することを特徴とする請求項10もしくは11のいずれかに記載の非同期通信システム。
- 前記受信装置と前記送信装置との間で送受信されるデータには、当該データに継続するデータが存在するか否かを示すシーケンス情報が含まれることを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載の非同期通信システム。
- 前記受信装置と前記送信装置との間で連続して複数のデータの送受信を行う場合、前記受信装置は、最初のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルでアクノレッジ信号を応答した後、シーケンス情報が次の受信サイクルにも受信すべきデータが存在することを示す間は、アクノレッジ信号を応答することなくデータ受信動作を受信サイクルごとに続けて実行し、最後のデータを受信した後の受信サイクルで、再度、アクノレッジ信号を応答することを特徴とする請求項13記載の非同期通信システム。
- 前記送信装置は、最初のデータに対するアクノレッジ信号を受信すると、スロット区間を移動させずに、送信サイクルごとに同一のスロット区間でデータ送信動作を続けて実行し、最後のデータを送信した後の送信サイクルで、再度、アクノレッジ信号の受信動作を実行することを特徴とする請求項14記載の非同期通信システム。
- 前記送信装置は、1つのスロット区間中に同一のデータを繰り返し送信することを特徴とする請求項10ないし15のいずれかに記載の非同期通信システム。
- 受信サイクルの処理区間は、1つのデータの送信時間の整数倍であることを特徴とする請求項10ないし16のいずれかに記載の非同期通信システム。
- 前記受信装置と前記送信装置との間で送受信するデータはパケット化されていることを特徴とする請求項10ないし17のいずれかに記載の非同期通信システム。
- 前記受信装置と前記送信装置との間で送受信するパケットは、当該パケットの制御情報を含むパケットヘッダ部と、データ本体を格納するペイロード部と、誤り検出ないし誤り訂正のためのコード部を有することを特徴とする請求項18記載の非同期通信システム。
- 前記受信装置と前記送信装置との間で送受信するパケットのパケットヘッダ部には、デーを送信する相手を示す送信先アドレス部と、自機を示す送信元アドレス部と、当該パケットに継続するパケットが存在するか否かを示すシーケンス部と、アクノレッジ信号の内容を示すアクノレッジフラグ部と、当該パケットヘッダ部の送信先アドレス部からアクノレッジフラグ部までの誤り訂正のためのコード部により構成されることを特徴とする請求項19記載の非同期通信システム。
- 送信サイクルのスロット区間は、当該非同期通信システムで許容される最大伝送時間と送信サイクルの周期により決定されることを特徴とする請求項10ないし20のいずれかに記載の非同期通信システム。
- 送信装置との間で非同期にデータの送受信を行う受信装置であって、一定周期の受信サイクルを示す受信サイクル信号と、データ受信動作およびアクノレッジ信号の応答動作を実行する期間である所定時間の処理区間を示す処理区間信号とを発生して、これらの受信サイクル信号および処理区間信号をタイミング信号として用いながら、受信サイクルの間隔で処理区間だけデータ受信動作を実行し、自機宛のデータを受信すると、その次ぎの受信サイクルの処理区間でアクノレッジ信号を応答することを特徴とする受信装置。
- 受信装置との間で非同期にデータの送受信を行う送信装置であって、一定周期の送信サイクルを示す送信サイクル信号と、送信サイクルを複数のスロット区間に分割するトリガ信号と、それぞれのスロット区間を識別するためのスロット番号とを発生して、送信サイクル信号およびトリガ信号をタイミング信号として用いながら、スロット番号により識別されるスロット区間のうちのいずれか1つを指定し、その指定したスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行し、アクノレッジ信号を受信するとデータの送信を完了し、アクノレッジ信号を受信できなければ、その送信サイクル中の次ぎのスロット区間を指定し、その指定したスロット区間でデータ送信動作を実行し、その次ぎの送信サイクルの同じスロット区間でアクノレッジ信号の受信動作を実行し、アクノレッジ信号を受信してデータの送信が完了するまで、データ送信動作およびアクノレッジ信号の受信動作を実行するスロット区間を移動させることを特徴とする送信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008023414A JP2009188469A (ja) | 2008-02-04 | 2008-02-04 | 非同期通信方法、非同期通信システム、並びに非同期通信システムに用いる受信装置および送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008023414A JP2009188469A (ja) | 2008-02-04 | 2008-02-04 | 非同期通信方法、非同期通信システム、並びに非同期通信システムに用いる受信装置および送信装置 |
Publications (1)
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JP2009188469A true JP2009188469A (ja) | 2009-08-20 |
Family
ID=41071339
Family Applications (1)
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JP2008023414A Pending JP2009188469A (ja) | 2008-02-04 | 2008-02-04 | 非同期通信方法、非同期通信システム、並びに非同期通信システムに用いる受信装置および送信装置 |
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JP (1) | JP2009188469A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016031322A (ja) * | 2014-07-30 | 2016-03-07 | 日本光機工業株式会社 | 標識用灯器同期装置 |
-
2008
- 2008-02-04 JP JP2008023414A patent/JP2009188469A/ja active Pending
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