JP2015048594A - 人体局部洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流量調整バルブや流路切替えバルブを介して、ノズルに局部洗浄用水が流入するノズル給水口を温水タンクに接続する際に、別体の接続部材を用いることなく接続を行うことができる人体局部洗浄装置を提供すること。【解決手段】人体局部洗浄装置は、局部洗浄用水を吐出する少なくとも1本のノズルと、局部洗浄用水を貯留および加熱し、ノズルに供給する温水タンクと、温水タンクからノズルに供給する局部洗浄用水の流路の切り替えおよび流量の調整の少なくとも一方を行う吐水用バルブと、を有する。ノズルに局部洗浄用水が流入するノズル給水口が、温水タンクに直接接続される。そして、ノズル給水口と温水タンクの間に吐水用バルブが設けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、人体局部洗浄装置に関し、さらに詳しくは、便座に備えられ、人体局部洗浄用に温水を吐出する人体局部洗浄装置に関する。
便座に備えられ、温水をノズルから吐出して人体局部を洗浄する人体局部洗浄装置においては通常、温水タンクに水を貯留して加熱し、局部洗浄用水としてノズルに供給する。温水タンクやノズルをはじめとする人体局部洗浄装置の構成部材は、便座後方の限られたスペースに配置する必要があるので、省スペース化や構造の簡素化を図る観点から、温水タンクとの関係におけるノズルの配置や、ノズルの温水タンクへの接続方法が検討されている。
例えば、特許文献1においては、上部材と下部材よりなる洗浄水タンクにおいて、上部材と下部材の開口縁の少なくとも一部に外方に張り出した補強縁を設け、その補強縁にノズル装置を設置することで、ノズルの組み付け性の向上を図っている。ノズル装置は、洗浄水の流量を調節する流調弁と流路の切換えを行う切換弁を備えている。
特開2008−38433号公報
上記特許文献1の構成においては、洗浄水タンクに対するノズル装置の物理的固定という意味では、ノズル装置を洗浄水タンクに直接固定することで、高い組み付け性を得られている。しかし、特許文献1の図2、図10等によると、ノズル装置と温水タンクの間の水流路の接続は、ホースを用いて行われている。
ノズルへ局部洗浄用水が流入するノズル給水口と温水タンクの間の接続が、ホースやパイプ等の接続部材を用いて行われていると、接続部材を用いるぶん、人体局部洗浄装置を構成する部品の点数が多くなり、組み付けも煩雑となる。また、ノズル給水口よりも上流の部位と下流の部位で、シール検査を別々に行わなければならず、シール検査に要する時間とコストも大きくなってしまう。ノズル給水口と温水タンクの間に流量調整バルブや流路切替えバルブが設けられる場合に、それらのバルブとノズル給水口および/または温水タンクの間も、ホースやパイプ等の接続部材を用いて接続するならば、部品点数やシール検査を行うべき部位の数がますます増加する。
本発明が解決しようとする課題は、流量調整バルブや流路切替えバルブを介して、ノズルに局部洗浄用水が流入するノズル給水口を温水タンクに接続する際に、別体の接続部材を用いることなく接続を行うことができる人体局部洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかる人体局部洗浄装置は、局部洗浄用水を吐出する少なくとも1本のノズルと、前記局部洗浄用水を貯留および加熱し、前記ノズルに供給する温水タンクと、前記温水タンクから前記ノズルに供給する前記局部洗浄用水の流路の切り替えおよび流量の調整の少なくとも一方を行う吐水用バルブと、を有し、前記ノズルに前記局部洗浄用水が流入するノズル給水口が、前記温水タンクに直接接続され、前記ノズル給水口と前記温水タンクの間に前記吐水用バルブが設けられていることを要旨とする。
ここで、前記吐水用バルブの弁体を収容するケース部材は、前記温水タンクと一体に形成されているとよい。
また、前記吐水用バルブは、前記温水タンクの上下方向中央よりも上方に設けられていることが好ましい。
そして、前記ノズルは、シリンダと、前記シリンダ内に進退可能に保持されたノズル本体とを有してなり、前記ノズル給水口となる前記シリンダの基端部は、前記温水タンクに直接固定され、前記シリンダの先端部は、前記温水タンクが固定されたベースプレートによって保持されていることが好適である。
あるいは、前記ノズルは、ガイド部材によって進退可能に支持されてなり、前記ガイド部材には、前記ノズル給水口が取り付けられ、前記ノズル給水口は、管状の接続部材を介して前記ノズルに前記局部洗浄用水を流入させることが好適である。
上記発明にかかる人体局部洗浄装置によると、ノズルに局部洗浄用水が流入するノズル給水口が温水タンクに直接接続されている。そして、直接接続されたノズル給水口と温水タンクの間に、吐水用バルブが設けられている。このような構成を有することにより、ノズル給水口と温水タンク、吐水用バルブを、ホースやパイプ等、別体の接続部材を用いずに接続することができる。
ここで、吐水用バルブの弁体を収容するケース部材が、温水タンクと一体に形成されている場合には、簡素な構成で、ノズル給水口と温水タンクの間に吐水用バルブを形成し、接続部材を用いずにノズル給水口と温水タンクの両方に接続することができる。
また、吐水用バルブが、温水タンクの上下方向中央よりも上方に設けられている場合には、温水タンク内でよく加熱されて上方に移動した温水が吐水用バルブを介してノズルから人体局部洗浄用に吐出される。
そして、ノズルが、シリンダと、シリンダ内に進退可能に保持されたノズル本体とを有してなり、ノズル給水口となるシリンダの基端部が、温水タンクに直接固定され、シリンダの先端部が、温水タンクが固定されたベースプレートによって保持されている場合には、ノズル給水口からシリンダに流入する局部洗浄用水の水圧によってノズルの進退運動が駆動される水圧式ノズルにおいて、ノズル基端部を温水タンクに直接接続することで、温水タンクによるノズルの物理的支持と、ノズル給水口の温水タンクへの直接接続の両方を、簡便に実現することができる。
あるいは、ノズルがガイド部材によって進退可能に支持されてなり、ガイド部材にノズル給水口が取り付けられ、ノズル給水口が管状の接続部材を介してノズルに局部洗浄用水を流入させる場合には、ギア構造によってノズルがガイド部材上で進退運動する電動式ノズルにおいて、ノズル給水口を温水タンクに直接接続し、ノズル給水口とノズルの間のみ接続部材で接続することで、接続部材を温水タンクとノズル給水口、吐水用バルブの間以外の限られた箇所にのみ用いながら、ノズルの進退運動を妨げることなく、温水タンクからノズルに局部洗浄用水を流入させることができる。
本発明の第一の実施形態にかかる人体局部洗浄装置の本体部の斜視図である。 上記人体局部洗浄装置の別の角度における斜視図である。 上記人体局部洗浄装置の温水タンクおよびノズル部分の側面図である。 図3中のA−A断面図である。 (a)は図3中のB−B断面図、(b)は(a)中のC−C断面図、(c)は(a)中のD−D断面図である。 上記人体局部洗浄装置全体の構成を示す斜視図である。 本発明の第二の実施形態にかかる人体局部洗浄装置の本体部の斜視図である。 本発明の第三の実施形態にかかる人体局部洗浄装置のディスク式流路切替えバルブの構成を示す模式図であり、(a)はケース部材、(b)はディスク部材を示す。
以下、本発明の一実施形態にかかる人体局部洗浄装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の第一の実施形態にかかる人体局部洗浄装置1は、図6に示すように、便器100に設置され、ノズル31,32を介して温水を吐出して使用者の局部を洗浄するものである。
人体局部洗浄装置1は、着座部となる便座3と、便座3の後方に設けられた本体部2を有してなる。本体部2は、温水の吐出や温風の発生等を行う機器類や制御部等を、ケーシング4に覆われた状態で有してなる。人体局部洗浄装置1は、本体部2の構成、とりわけ温水を貯留する温水タンク10、および温水タンク10から供給された温水を吐出するノズル31,32近傍の構造に特徴を有する。なお、本明細書において、便座3が設けられた側を前方、本体部2が設けられた側を後方とし、上下方向は重力方向に従うものとする。そして、前後方向および上下方向に直交する方向を幅方向とする。
図1〜5に、本体部2の温水タンク10近傍の構成を、ケーシング4除いた状態で示す。図1および図2は異なる角度からの斜視図、図3は吐水側から見た側面図、図4および図5は所定の断面における断面図である。
温水タンク10をはじめとする本体部2を構成する各機器や部材は、ベースプレート40に対して固定されている。ベースプレート40の前方には、便座3が回動可能に結合されている。ベースプレート40を便器100の上面後方に固定することで、本体部2と便座3が便器100に取り付けられる。
長尺状のノズル31,32よりなるノズル対30は、便座3の幅方向中央に当たる位置に両ノズル31,32の間の中心の位置を揃え、長手方向軸を前後方向に略平行にして、配置されている。ノズル31,32は、それぞれ中空筒状のシリンダ部と、シリンダ部の中空部内に同軸状に保持されたノズル本体部(各図の状態ではシリンダ部中に収容されており、不図示)とを有する。温水タンク10から供給された局部洗浄用水が、ノズル本体部の先端近傍より吐出され、人体局部を洗浄する。ノズル本体部は、シリンダ部の中空部内で進退可能となっており、局部洗浄に使用される際には、温水タンク10から供給される局部洗浄用水の水圧によって所定の位置まで前進される。局部洗浄に使用されない時には、ノズル本体部は後退してシリンダ部内に収容される。2本のノズル31,32は、洗浄を行う人体部位や目的の違いによって使い分けられる(例えば、肛門洗浄用と、いわゆるビデ洗浄用)。ノズル31,32のシリンダ部の先端部31a,32aは、ベースプレート40の前端部に立設されたベース前端面41において保持されるとともに、基端部31b,32bが、温水タンク10の上下方向中央よりも上側の位置において、温水タンク10に固定されている。これにより、ノズル31,32が温水タンク10とベース前端面41の間で位置決めされ、前方に向かって斜め下に傾斜した状態で保持されている。
温水タンク10は、中空の容器として構成され、公共水道等、人体局部洗浄装置1の外部の給水源から水を供給され、その水を貯留するとともに、ヒータ80によって加熱する。ヒータ80は、セラミックヒータのような筒状の加熱部81と、サーミスタのような温度測定手段を有してなり、温水タンク10内に挿入されて、温水タンク10内に貯留された水を所定の温度に制御して加熱するものである。ヒータ80の加熱部81は、温水タンク10の上下方向中央部よりも下方に設けられている。
温水タンク10は、ポリプロピレン等の樹脂よりなっている。温水タンク10は、入水側タンク部材11と吐水側タンク部材12という、幅方向に分割された2つの部材よりなっている。入水側タンク部材11と吐水側タンク部材12のそれぞれの開口部の端縁には、外側に張り出した縁部11a,12aが設けられている。そして、縁部11a,12aが相互に溶着されることで、入水側タンク部材11と吐水側タンク部材12が開口部において接合され、中空の温水タンク10とされている。溶着部のなす面は、上下方向と略平行になっている。
入水側タンク部材11には、外部の給水源から水を取り込むために、給水パイプ52、電磁弁(取水弁)51、リリーフ弁53が入水側タンク部材11と一体に形成されている。給水パイプ52は、入水側タンク部材11の側壁から突出した管状の部材であり、その中空部と入水側タンク部材11の内側の空間が連通されている。給水パイプ52は、給水源に接続され、温水タンク10への水の入り口となる。電磁弁51は電気信号を受けて開閉制御され、開状態にある時には給水源から温水タンク10へと水が流入し、閉状態にある時には給水源から温水タンク10への水の流入が停止される。リリーフ弁53は、開放量を調節可能なバルブであり、水の流入によって温水タンク10内の水圧が高まった際に、温水タンク10内の水を便器100に捨てることで、温水タンク10内の水圧を一定に保つ役割を果たす。
吐水側タンク部材12には、図4に示すように、温水タンク10の上下方向中央より上方の部位に、中空筒状の吐水パイプ14,15が一体に設けられている。吐水パイプ14,15は、斜め下方に向かって突出している。吐水パイプ14,15は、ノズル31,32のシリンダ部の中空部内に挿入されている。そして、シリンダ部がOリング等のシール部材(不図示)を介して吐水パイプ14,15に結合されることで、ノズル31,32が、基端部31b、32bにおいて、吐水側タンク部材12の前方に直接接続され、固定されている。ノズル31,32の基端部31b、32bは、吐水パイプ14,15からノズル31,32に局部洗浄用水が流入するノズル給水口として機能する。
吐水側タンク部材12内の空間と吐水パイプ14,15の間には、流路切替えバルブ(吐水用バルブ)60が設けられている。流路切替えバルブ60は、ロータリー式と称される方式のものであり、吐水パイプ14,15のうち一方の流路を選択して温水タンク10内の局部洗浄用水を流出させるとともに、その流出量を調整する役割を果たす。これにより、ノズル31,32のいずれか一方から選択的に、所定の流量の局部洗浄用水を吐出することができる。流路切替えバルブ60も、温水タンク10の上下方向中央より上方に設けられている。
具体的には、流路切替えバルブ60は、吐水側タンク部材12の側壁である吐水側タンク側壁12bから内側に向かって吐水側タンク側壁12bと一体に形成された中空の軸ケース65を有する。そして、軸ケース65内に、弁体として機能する軸部材62が軸回転可能に挿入されている。軸部材62は、吐水側タンク側壁12bから突出した操作部61に結合されたモータ(不図示)によって回転される。軸部材62には、温水タンク10内の空間と連通し、局部洗浄用水が流入する軸内空間66が形成されている。そして軸部材62には、異なる回転位置に、第一の吐水パイプ14と軸内空間66を連通させる第一の連通孔63と、第二の吐水パイプ15と軸内空間66を連通させる第二の連通孔64が形成されている。
軸部材62が所定の回転角度に回転され、第一の連通孔63と第一の吐水パイプ14の基端部の位置、または第二の連通孔64と第二の吐水パイプ15の基端部の位置が重なった際に、温水タンク10内の局部洗浄用水が軸内空間66を介して、第一のノズル31または第二のノズル32に選択的に供給される。さらに、2つの連通孔63,64の壁面には、テーパ面(第二の連通孔64については符号64aにて図示)が形成されており、軸部材62の回転角度を微調整することで、ノズル31,32へ供給される局部洗浄用水の流量を調節することができる。
吐水側タンク部材12においては、2つの吐水パイプ14,15が設けられている位置の下方に、吐水パイプ14,15の突出方向と略平行に、斜め下方に傾斜した傾斜壁面13が形成されている。そして、基端部31b,32bにおいて、吐水パイプ14,15と同軸状に吐水側タンク部材12に固定された2本のノズル31,32は、下側部(第二のノズル32については符号32cにて図示)を傾斜壁面13に略平行に沿わせるようにして斜め下方に延びた状態で、温水タンク10とベース前端面41との間に保持されている。
吐水側タンク部材12には、上記各部材に加え、上方にバキュームブレーカ85が形成されている。バキュームブレーカ85は、温水タンク10内が陰圧になった際に開放され、温水タンク10内に外気を取り込んで陰圧状態を解消する役割を果たす。
さらに、入水側タンク部材11と吐水側タンク部材12の内側の空間には、図5に示すように、第一の仕切板71と第二の仕切板72よりなる仕切部材70が設けられている。これらの仕切板71,72は、後方に向かって斜め下に傾斜した平板状の形状を有しており、入水側タンク部材11および吐水側タンク部材12の前方の壁面に一体に形成されている。2つの仕切板71,72の下端縁71a,72aは、温水タンク10の底面に接触しておらず、温水タンク10の底面との間に、水が通過できる空隙Gが形成されている。そして、仕切板71,72の下端縁71a,72aは、ヒータ80の加熱部81の上端部81aよりも、下方に配置されている。
以上のように、ノズル給水口となるノズル31,32の基端部31b,32bは、吐水パイプ14,15において、温水タンク10に直接接続されている。そして、直接接続されたノズル31,32の基端部31b,32bと吐水パイプ14,15の間には、流路切替えバルブ60が介在されている。これにより、温水タンク10、流路切替えバルブ60、ノズル31,32それぞれの間を、ホースやパイプのような別体である管状の接続部材を使用することなく、接続することが可能となっている。特に、流路切替えバルブ60において、軸部材62を収容している軸ケース65が、吐水側タンク部材12と一体に形成されていることにより、温水タンク10と流路切替えバルブ60の間、そして流路切替えバルブ60とノズル31,32の間において、接続部材を用いない接続が、簡素な構成によって実現されている。
温水タンク10、流路切替えバルブ60、ノズル31,32それぞれの間に接続部材が用いられないことにより、人体局部洗浄装置1の組み上げに必要な部品点数が少なく抑えられ、また接続部材による接続工程が不要とされている。このように、温水タンク10にノズル31,32が接続されている部位の近傍の構成が、簡素なものとなっている。また、この部位に接続部材が用いられないことから、接続部において水漏れが起こる可能性が排除され、高いシール性が得られている。また、接続部材を用いて温水タンクにノズルおよび流路切替えバルブを接続する場合には、温水タンク、ノズル、流路切替えバルブのそれぞれに対して、独立した気密検査を行わなければならないのに対し、上記のように接続部材が用いられないことで、温水タンク10、流路切替えバルブ60,ノズル31,32全ての気密検査を一括して行うことができる。これによって、気密検査に要する時間とコストを削減することができる。なお、入水側タンク部材11において、給水パイプ52、電磁弁51、リリーフ弁53も、入水側タンク部材12と一体に形成されていれば、気密検査を給水パイプ52からノズル31,32に至る水流路全体で一括して行うことができる。
また、本実施形態にかかる人体局部洗浄装置1においては、吐水パイプ14,15を介してノズル31,32に局部洗浄用水を供給する流路切替えバルブ80が、温水タンク10の上下方向中央部よりも上方に設けられている。これにより、タンク内で加熱されて上方へと上昇した温水がノズル31,32に供給されることになるので、ノズル31,32から吐出される局部洗浄用水は、よく加熱され、かつ温度が安定したものとなっている。さらに、ヒータ80の加熱部81が温水タンク10の上下方向中央よりも下方に設けられていることにより、この効果は一層大きく発揮される。
さらに、仕切部材70も、電磁弁51を介して給水パイプ52から温水タンク10に流入した冷水と、ヒータ80の加熱部81によって加熱された温水とが直接混合されないようにすることで、ノズル31,32から吐出される局部洗浄用水の十分な加熱と温度の安定に寄与する。つまり、仕切板71,72の下端縁71a,72aが、加熱部81の上端部81aよりも下方に位置することで、仕切部材70よりも下方に流入した冷水が、仕切部材70によって水勢を弱められたうえで、空隙Gを通って徐々に上昇して、既に加熱された温水と徐々に混合されながら、加熱部81によって加熱を受ける。加熱された温水は、さらに上昇して、温水タンク10の上下方向中央よりも上方に設けられた流路切替えバルブ80および吐水パイプ14,15を介して、ノズル31,32に供給される。これにより、ノズル31,32から吐出される局部洗浄用水が、一層よく加熱され、安定した温度を有するようになる。なお、このような仕切部材70の役割に鑑みると、2枚の仕切板71,72の間の隔たりは、ない方が好ましいが、入水側タンク部材11と吐水側タンク部材12から温水タンク10を構成しているために、不可避的に生じているものである。
このような局部洗浄用水の水温に関する利点を得るための要請から、ノズル31,32は、基端部31b,32bを温水タンク10の幅方向中央よりも上方に固定され、斜め下方に延出するように保持されている。この状況で、ノズル31,32の傾斜に沿った温水タンク10の傾斜壁面13が、ノズル31,32の下側部に面して形成されていることによって、ノズル31,32が、温水タンク10との位置関係において、コンパクトに配置されている。同時に、傾斜壁面13を形成しておくことで、ノズル31,32の下側の空間を、局部洗浄用水を貯留できる空間として有効に利用し、温水タンクを大容量化することが可能となっている。
以上のように、吐水パイプ14,15、流路切替えバルブ60の軸ケース65、さらには電磁弁51、給水パイプ52、リリーフ弁53、仕切板71,72を温水タンク10と一体に形成することに鑑みると、上記のように、温水タンク10が入水側タンク部材11と吐水側タンク部材12の2つの部材に分割されて構成されていることが製造上有利となる。一体に形成すべき各部材を設けた入水側タンク部材11と吐水側タンク部材12を、金型成形によって別々に形成したうえで、両者を幅方向に接合することで、簡便に温水タンク10を形成することができるからである。
<第二の実施形態>
上記第一の実施形態においては、シリンダ部とノズル本体部を有する水圧式ノズル31,32を用いた。そして、シリンダ部の基端部として設けられたノズル給水口が温水タンク10に直接接続されるとともに、そのノズル給水口と温水タンク10の間に流路切替えバルブ60が配置されることで、温水タンク10と流路切替えバルブ60、ノズル31,32の間に接続部材を用いない接続が形成された。同様の構成は、シリンダ部を有さず、露出したノズルがモータに駆動されて進退運動を行う電動式ノズルを用いた場合にも適用することができる。電動ノズルを用いる場合を、本発明の第二の実施形態として説明する。
第二の実施形態にかかる人体局部洗浄装置の本体部2’近傍の斜視図を図7に示す。第一の実施形態の場合と同じ構成を有する部位については、図中に同じ符号を付して示し、説明を省略する。
第二の実施形態においては、電動式ノズルユニット130が設けられている。ここでは、2本のノズルを進退可能に支持するガイド部材137が温水タンク10の外壁面とベース前端面41の間に固定されている。なお、図では見やすいように2本のノズルのうち1本を除いて示しており、1本のノズル131のみガイド部材に取り付けられている。ガイド部材137には、ラック(不図示)が形成されており、ノズルにはそのラックと噛み合うピニオン(不図示)が形成されている。そして、ピニオンの回転をモータ138で駆動することで、ガイド部材137上でノズル131が進退運動する。
ガイド部材137の上端部には、2本のノズルに局部洗浄用水を流入させるノズル給水口として機能する給水アダプタ133,134が取り付けられている。給水アダプタ133,134には、ホースを接続できるホース接続部135,136が一体に形成されている。給水アダプタ133,134は、温水タンク10の吐水パイプ(図7では不図示)において、温水タンク10に直接接続されている。そして、吐水パイプと温水タンク10の間には、上記第一の実施形態におけるのと同様の流路切替えバルブ60が設けられている。ホース接続部135,136とノズルの間は、図示を省略しているが、ホースによって接続される。温水タンク10から流路切替えバルブ60を介して吐水パイプ14,15に流出された局部洗浄用水は、給水アダプタ133,134を通って、ホース接続部135,136から流出され、ホースを介してノズルに送られる。
ノズルが進退運動を行う時、給水アダプタ133,134とノズルの間の距離が変化するため、給水アダプタ133,134とノズルの間の接続は、ホースのように可撓性のある管状の接続部材を用いて行わざるを得ない。しかし、本実施形態にかかる人体局部洗浄装置においては、給水アダプタ133,134と温水タンク10および流路切替えバルブ60の間の接続は、接続部材を用いずに直接行われており、少なくとも給水アダプタ133,134、温水タンク10、流路切替えバルブ60の部位においては、接続のための部材と工程の数が削減されるとともに、高いシール性が達成されている。
[第三の実施形態]
上記第一および第二の実施形態においては、流路の切り替えと流量の調整を行う流路切替えバルブとして、いわゆるロータリー式の流路切替えバルブ60が使用された。しかし、ロータリー式に替えて、いわゆるディスク式の流路切替えバルブを同じ位置に設けることもできる。ディスク式流路切替えバルブを使用する場合を、第三の実施形態として示す。
図8に、第三の実施形態において用いられるディスク式バルブの構成を示す。このディスク式バルブは、一種の弁体として作用するディスク部材170と、ディスク部材170を収容するケース部材160を有してなる。ケース部材160は、温水タンク10の吐水側タンク部材12の上方に、吐水側タンク部材12の壁面と一体に形成されている。ケース部材160は、円板状に凹設されて、ディスク部材160を収容可能な収容凹部161が形成されている。収容凹部161の底面162には、温水タンク10内の空間に連通された入水孔164と、吐水側タンク部材の吐水パイプ14,15にそれぞれ連通された2つの出水孔165,166とが形成されている。
ディスク部材170は、円板状の弁体部171を有し、弁体部171がケース部材160の収容凹部161に嵌め込まれる。収容凹部161の底面162に接触する弁体部171の接触面172には、三日月形に凹設されて、連通凹部173が形成されている。ケース部材160の収容凹部161にディスク部材170を嵌め込み、収容凹部161の底面162に弁体部の接触面172を密着させる。
ディスク部材170をケース部材160の収容凹部161の中で面内回転させると、所定の回転位置において、第一の出水孔165および第二の出水孔166の一方が、連通凹部173を介して入水孔164と連通される。これにより、第一の吐水パイプ14および第二の吐水パイプ15の一方が、温水タンク10内の空間と連通され、温水タンク10内の局部洗浄用水の流入を受ける。また、ディスク部材170の回転角度を微調整することで、入水孔164と連通凹部173の間の重なりの面積を連続的に変化させることができ、これによって吐水パイプ14,15に流入する局部洗浄用水の流量を調整することができる。
このように、ディスク式バルブを用いる場合にも、ロータリー式バルブを用いる場合と同様に、ケース部材が温水タンクと一体に設けられたバルブの構成を用いて、吐水パイプ14,15の位置で温水タンク10に直接接続されたノズル給水口に流入する局部洗浄用水の流路の切り替えと流量調整を実行することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、上記各実施形態においては、単一の流路切替えバルブ(吐水用バルブ)が流路の切り替えと流量の調整の両方の機能を有していたが、いずれか一方の機能のみを有する吐水用バルブを用いてもよい。あるいは、独立した流路切替えバルブと流量調整バルブを両方用いることで、両方の機能を利用してもよい。また、ノズルは2本である必要はなく、例えば1本の場合には、流量調整バルブのみを用いればよい。
1 人体局部洗浄装置
2,2’ 本体部
3 便座
10 温水タンク
11 入水側タンク部材
12 吐水側タンク部材
12b 吐水側タンク側壁
13 傾斜壁面
14 第一の吐水パイプ
15 第二の吐水パイプ
31 第一のノズル
32 第二のノズル
31a,32a (ノズルの)先端部
31b,32b (ノズルの)基端部(=ノズル給水口)
40 ベースプレート
51 電磁弁(=取水弁)
52 給水パイプ
53 リリーフ弁
60 流路切替えバルブ(=吐水用バルブ)
62 軸部材
63 第一の連通孔
64 第二の連通孔
65 軸ケース
66 軸内空間
70 仕切部材
71 第一の仕切板
72 第二の仕切板
80 ヒータ
81 加熱部
G 空隙
130 ノズルユニット
131 ノズル
133,134 給水アダプタ
135,136 ホース接続部
137 ガイド部材
160 ケース部材
161 収容凹部
164 入水孔
165,166 出水孔
170 ディスク部材
171 便体部
173 連通凹部

Claims (5)

  1. 局部洗浄用水を吐出する少なくとも1本のノズルと、前記局部洗浄用水を貯留および加熱し、前記ノズルに供給する温水タンクと、前記温水タンクから前記ノズルに供給する前記局部洗浄用水の流路の切り替えおよび流量の調整の少なくとも一方を行う吐水用バルブと、を有し、
    前記ノズルに前記局部洗浄用水が流入するノズル給水口が、前記温水タンクに直接接続され、前記ノズル給水口と前記温水タンクの間に前記吐水用バルブが設けられていることを特徴とする人体局部洗浄装置。
  2. 前記吐水用バルブの弁体を収容するケース部材は、前記温水タンクと一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の人体局部洗浄装置。
  3. 前記吐水用バルブは、前記温水タンクの上下方向中央よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の人体局部洗浄装置。
  4. 前記ノズルは、シリンダと、前記シリンダ内に進退可能に保持されたノズル本体とを有してなり、
    前記ノズル給水口となる前記シリンダの基端部は、前記温水タンクに直接固定され、前記シリンダの先端部は、前記温水タンクが固定されたベースプレートによって保持されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の人体局部洗浄装置。
  5. 前記ノズルは、ガイド部材によって進退可能に支持されてなり、
    前記ガイド部材には、前記ノズル給水口が取り付けられ、前記ノズル給水口は、管状の接続部材を介して前記ノズルに前記局部洗浄用水を流入させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の人体局部洗浄装置。
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