JP2015048055A - メンテナンス装置 - Google Patents

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直人 川内
康隆 福家
Yasutaka Fukuya
康隆 福家
広川 潔
Kiyoshi Hirokawa
潔 広川
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Abstract

【課題】海中においてパイプをメンテナンスできるメンテナンス装置を提供する。【解決手段】メンテナンス装置100は、海中のパイプをメンテナンスする。メンテナンス装置は、複数の関節を有し、パイプの第1部分を解放可能に保持する第1グリップ部11を含む第1グリップ装置10と、複数の関節を有し、パイプの第2部分を解放可能に保持する第2グリップ部21を含み、第1グリップ装置に対して相対移動可能な第2グリップ装置20と、第1グリップ装置及び第2グリップ装置の少なくとも一方に搭載され、パイプのメンテナンスにおいて使用されるメンテナンス機器30と、第1グリップ装置と第2グリップ装置の少なくとも一部とが相対移動するように、第1グリップ装置及び第2グリップ装置を駆動する駆動装置41,42と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、海中のパイプをメンテナンスするメンテナンス装置に関する。
海洋石油資源の開発施設の一つとして、浮体式生産貯蔵積出設備(floating production、storage and offloading:FPSO)が知られている。FPSOにおいては、ライザーと呼ばれるパイプを使って、海底からの油層流体をFPSOの生産設備に輸送したり、FPSOの生産設備で分離されたガスや水を海底に再注入したりすることが行われる。特許文献1には、海底パイプラインの検査をする検査装置の一例が開示されている。
特開2013−067358号公報
パイプが損傷した状態を放置したり、パイプに異物が付着した状態を放置したりしておくと、パイプの性能(品質)が低下する可能性があるため、海中においてパイプを円滑にメンテナンスできる技術の案出が望まれる。
本発明は、海中においてパイプを円滑にメンテナンスできるメンテナンス装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係るメンテナンス装置は、海中のパイプをメンテナンスするメンテナンス装置であって、複数の関節を有し、前記パイプの第1部分を解放可能に保持する第1グリップ部を含む第1グリップ装置と、複数の関節を有し、前記パイプの第2部分を解放可能に保持する第2グリップ部を含み、前記第1グリップ装置に対して相対移動可能な第2グリップ装置と、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の少なくとも一方に搭載され、前記パイプのメンテナンスにおいて使用されるメンテナンス機器と、前記第1グリップ装置と前記第2グリップ装置の少なくとも一部とが相対移動するように、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置を駆動する駆動装置と、を備える。
本発明によれば、パイプを保持可能な第1グリップ部及び第2グリップ部が設けられるので、潮流や波浪に起因する海水の力が作用しても、第1グリップ部及び第2グリップ部の少なくとも一方によるパイプの保持により、メンテナンス装置がパイプから離れてしまうことが抑制される。したがって、潮流や波浪が生じても、メンテナンス装置は、メンテナンス機器を使って、海中においてパイプを円滑にメンテナンスできる。また、第1グリップ部及び第2グリップ部はそれぞれ、複数の関節を有するため、様々な寸法(太さ)のパイプを円滑に保持できる。また、本発明によれば、第1グリップ装置と第2グリップ装置の少なくとも一部とが相対移動可能であり、第1グリップ装置と第2グリップ装置とは異なる動作を実行可能である。したがって、メンテナンス装置は、異なる動作を実行可能な第1グリップ装置及び第2グリップ装置の少なくとも一方に搭載されたメンテナンス機器を使って、種々の内容のメンテナンスを円滑に実行することができる。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記駆動装置は、前記第1グリップ部を動かして、前記パイプに対する前記第1グリップ部の保持及び保持の解放を行う第1グリップ駆動装置と、前記第2グリップ部を動かして、前記パイプに対する前記第2グリップ部の保持及び保持の解放を行う第2グリップ駆動装置と、前記パイプの軸まわりの方向、前記軸と平行な方向、及び前記軸に対する放射方向の少なくとも一つの方向に前記第1グリップ装置と前記第2グリップ装置とが相対移動するように、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の少なくとも一方を移動する移動装置と、を含んでもよい。これにより、メンテナンス装置は、海中において種々の内容のメンテナンスを円滑に実行することができる。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記移動装置は、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の一方又は両方に配置されたスクリューを含んでもよい。これにより、第1グリップ装置及び第2グリップ装置の少なくとも一方は、スクリューが発生する推進力によって、海中において移動可能である。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記移動装置は、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の一方又は両方に前記パイプの表面と接触可能に設けられ、前記パイプの表面を走行可能な回転ローラを含んでもよい。これにより、第1グリップ装置及び第2グリップ装置の少なくとも一方は、回転ローラとパイプとの摩擦力によって、海中において移動可能である。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記駆動装置は、前記第1グリップ部が前記パイプを保持している状態で前記第2グリップ部による保持を解放して、前記第1グリップ装置に対して前記第2グリップ装置を相対移動させてもよい。これにより、パイプとメンテナンス装置との接続が維持された状態で第2グリップ装置が移動するため、メンテナンス装置は、その第2グリップ装置を使って、海中において種々の内容のメンテナンスを円滑に実行することができる。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の少なくとも一方に設けられたクリーニング装置を備え、前記クリーニング装置で前記パイプの少なくとも一部がクリーニングされてもよい。これにより、パイプがクリーニングされ、パイプの性能(品質)の低下が抑制される。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記第1グリップ部が前記パイプを保持している状態で前記第2グリップ部による保持が解放され、前記第1グリップ装置に対して前記第2グリップ装置が相対移動しながら、前記第2グリップ装置に設けられた前記クリーニング装置が前記クリーニングしてもよい。これにより、パイプとメンテナンス装置との接続が維持された状態で、第2グリップ装置に設けられたクリーニング装置でパイプを円滑にクリーニングできる。第2グリップ装置は移動可能であり、第2グリップ装置を移動しながらクリーニング装置でパイプをクリーニングすることにより、パイプの様々な部位を円滑にクリーニングできる。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の少なくとも一方に設けられ、前記パイプの状態を検出する検出装置を備えてもよい。これにより、パイプの状態の検出結果に基づいて、パイプの性能(品質)の低下を抑制するための適切な措置を講じることができる。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記第1グリップ部が前記パイプを保持している状態で前記第2グリップ部による保持が解放され、前記第1グリップ装置に対して前記第2グリップ装置が相対移動しながら、前記第2グリップ装置に設けられた前記検出装置が前記パイプの状態を検出してもよい。これにより、パイプとメンテナンス装置との接続が維持された状態で、第2グリップ装置に設けられた検出装置でパイプの状態を円滑に検出できる。第2グリップ装置は移動可能であり、第2グリップ装置を移動しながら検出装置でパイプの状態を検出することにより、パイプの様々な部位の状態を円滑に検出できる。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記駆動装置の少なくとも一部が配置される内部空間を有するハウジングと、前記ハウジングの内部空間の圧力を前記ハウジングの外部空間の圧力よりも高くする圧力調整装置と、を備えてもよい。これにより、ハウジングの内部空間に対する海水の浸入が抑制されるため、駆動装置が海水と接触したり、駆動装置の性能が低下したりすることが抑制される。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記内部空間の圧力を検出する圧力センサを備え、前記圧力調整装置は、前記圧力センサの検出結果に基づいて、前記内部空間の圧力を調整してもよい。これにより、圧力センサの検出結果に基づいて、ハウジングの内部空間の圧力をハウジングの外部空間の圧力よりも高くし続けることができる。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記第1グリップ部及び前記第2グリップ部は前記ハウジングの外部空間に配置され、少なくとも一部が前記ハウジングに設けられた開口部に配置され、前記駆動装置の駆動力を前記第1グリップ部及び前記第2グリップ部の一方又は両方に伝達する駆動力伝達部材と、前記開口部をシールするシール部材と、を備えてもよい。これにより、駆動装置が配置されているハウジングの内部空間に、開口部を介して海水が浸入することが抑制される。
本発明に係るメンテナンス装置において、前記駆動装置の少なくとも一部が配置される内部空間を有するハウジングを備え、前記内部空間が油で満たされてもよい。絶縁剤となる油により、駆動装置と海水とが接触することが抑制され、駆動装置の性能の低下が抑制される。
本発明に係るメンテナンス装置によれば、海中においてパイプを円滑にメンテナンスできる。
図1は、第1実施形態に係るメンテナンス装置が使用される開発施設の一例を示す模式図である。 図2は、第1実施形態に係るメンテナンス装置の一例を示す斜視図である。 図3は、第1実施形態に係るメンテナンス装置の動作の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係るメンテナンス装置の動作の一例を示す図である。 図5は、第1実施形態に係るメンテナンス装置の動作の一例を示す図である。 図6は、第1実施形態に係る駆動装置の一例を模式的に示す分解斜視図である。 図7は、第1実施形態に係る駆動装置の一例を模式的に示す平面図である。 図8は、第1実施形態に係るメンテナンス装置の動作の一例を示す図である。 図9は、第1実施形態に係る駆動装置の一例を示す図である。 図10は、第1実施形態に係るメンテナンス装置の一部を示す図である。 図11は、第1実施形態に係るメンテナンス装置の一部を示す図である。 図12は、第1実施形態に係るメンテナンス装置の一部を示す図である。 図13は、第2実施形態に係る駆動装置の一例を模式的に示す図である。 図14は、第3実施形態に係る駆動装置の一例を模式的に示す図である。 図15は、第3実施形態に係る駆動装置の一例を模式的に示す図である。 図16は、第4実施形態に係るメンテナンス装置の一部を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。所定面内の一方向をX軸方向、所定面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るメンテナンス装置100、及びメンテナンス装置100が使用される海洋石油資源の開発施設DPの一例を模式的に示す図である。開発施設DPは、浮体式生産貯蔵積出設備(floating production、storage and offloading:FPSO)を含む。
開発施設DPは、船体Sと、船体Sに配置された生産設備PFと、海底の油井戸からの油層流体を生産設備PFに輸送するためのパイプPとを備えている。パイプPは、ライザーとも呼ばれ、海底からの油層流体を生産設備PFに輸送したり、生産設備PFで分離されたガスや水を海底に再注入したりすることに使用される。パイプPは、撓むことができるフレキシブルライザーを含み、パイプPが撓むことにより、パイプPに対する潮流や波浪に起因する海水の力の影響が緩和され、パイプPにおける応力集中が抑制される。なお、パイプPが、撓むことが困難なリジッドライザーを含んでもよい。
パイプPは、海中に配置されて潮流や波浪に起因する海水の力を受けるため、パイプPの少なくとも一部の耐久性が低下する可能性がある。また、パイプPに海洋性生物などの異物が付着する可能性がある。パイプPが損傷した状態を放置したり、パイプPに異物が付着した状態を放置したりしておくと、パイプPの性能(品質)が低下する可能性があるため、本実施形態においては、海中において、メンテナンス装置100によりパイプPのメンテナンスが行われる。
図2は、本実施形態に係るメンテナンス装置100の一例を示す斜視図であり、図3は、メンテナンス装置100がパイプPを保持している状態の一例を示す斜視図である。以下の説明においては、パイプPの軸とZ軸とが平行であることとする。
図2及び図3において、メンテナンス装置100は、パイプPを保持可能な第1グリップ装置10と、パイプPを保持可能であり、第1グリップ装置10に対して相対移動可能な第2グリップ装置20と、第1グリップ装置10及び第2グリップ装置20の少なくとも一方に搭載され、パイプPのメンテナンスにおいて使用されるメンテナンス機器30と、第1グリップ装置10と第2グリップ装置20の少なくとも一部とが相対移動するように、第1グリップ装置10及び第2グリップ装置20を駆動する駆動装置40と、を備えている。
第1グリップ装置10は、複数の関節を有し、パイプPを解放可能に保持するグリップ部11と、グリップ部11を支持する支持部12とを備え、第2グリップ装置20は、複数の関節を有し、パイプPを解放可能に保持するグリップ部21と、グリップ部21を支持する支持部22とを備える。
第1グリップ装置10と第2グリップ装置20とはZ軸方向に配置され、グリップ部11は、パイプPの第1の部分を保持し、グリップ部21は、Z軸方向に関して第1の部分とは異なるパイプPの第2の部分を保持する。支持部12と支持部22とは、連結機構400により相対移動可能に連結される。
グリップ部11は、X軸方向に関して支持部12の異なる位置に配置されたグリップ部11Aとグリップ部11Bとを含み、第1グリップ装置10は、グリップ部11Aとグリップ部11Bとの間に配置されたパイプPをグリップ部11Aとグリップ部11Bとで保持する。グリップ部11Aとグリップ部11Bとは、Z軸方向に関して支持部12の異なる位置に配置される。
グリップ部21は、X軸方向に関して支持部22の異なる位置に配置されたグリップ部21Aとグリップ部21Bとを含み、第2グリップ装置20は、グリップ部21Aとグリップ部21Bとの間に配置されたパイプPをグリップ部21Aとグリップ部21Bとで保持する。グリップ部21Aとグリップ部21Bとは、Z軸方向に関して支持部22の異なる位置に配置される。
駆動装置40は、第1グリップ装置10と第2グリップ装置20の少なくとも一部とが相対移動するように、第1グリップ装置10及び第2グリップ装置20を駆動するものであり、グリップ部11を動かすグリップ駆動装置41と、グリップ部21を動かすグリップ駆動装置42と、第1グリップ装置10と第2グリップ装置20とを相対移動させる移動装置43とを含む。
グリップ駆動装置41は、グリップ部11が曲がったり伸びたりするようにグリップ部11を動かす。グリップ部11は、複数の関節を有し、曲げられた状態及び伸ばされた状態の一方の状態から他方の状態に変化可能である。図3に示すように、グリップ部11が曲げられることによって、パイプPはグリップ部11に保持され、図2に示すように、グリップ部11が伸ばされることによって、グリップ部11によるパイプPの保持が解放される。グリップ駆動装置41は、グリップ部11を曲げたり伸ばしたりすることによって、パイプPに対するグリップ部11の保持及び解放を行う。第1グリップ装置10の支持部12は、内部空間を有するハウジング12Hを含み、グリップ駆動装置41の少なくとも一部は、ハウジング12Hの内部空間に配置される。
グリップ部21及びグリップ駆動装置42は、グリップ部11及びグリップ駆動装置41と同様の構造及び機能を有する。第2グリップ装置20の支持部22は、内部空間を有するハウジング22Hを含み、グリップ駆動装置42の少なくとも一部は、ハウジング22Hの内部空間に配置される。
支持部12と支持部22とを連結する連結機構400は、移動装置43を含み、移動装置43は、支持部12と支持部22とが接続(連結)された状態で、第1グリップ装置10と第2グリップ装置20とが相対移動するように、第1グリップ装置10の支持部12及び第2グリップ装置20の支持部22の少なくとも一方を移動する。
図4及び図5は、移動装置43の作動により第1グリップ装置10と第2グリップ装置20とが相対移動する例を模式的に示す図である。図4に示すように、移動装置43は、パイプPの軸まわりの方向(θZ方向、旋回方向、パイプPの周方向)に第1グリップ装置10(支持部12)と第2グリップ装置20(支持部22)とを相対移動可能である。例えば、グリップ部21によりパイプPが保持され、グリップ部11によるパイプPの保持が解放されている状態で、移動装置43が作動することにより、パイプP及び第2グリップ装置20に対して第1グリップ装置10が旋回方向に移動する。グリップ部11によりパイプPが保持され、グリップ部21によるパイプPの保持が解放されている状態で、移動装置43が作動することにより、パイプP及び第1グリップ装置10に対して、第2グリップ装置20が旋回方向に移動する。
また、移動装置43は、パイプPの軸に対する放射方向に第1グリップ装置10(支持部12)と第2グリップ装置20(支持部22)とを相対移動可能である。例えば、グリップ部21によりパイプPが保持され、グリップ部11によるパイプPの保持が解放されている状態で、移動装置43が作動することにより、パイプP及び第2グリップ装置20に対して、第1グリップ装置10がパイプPの軸に対する放射方向に移動する。グリップ部11によりパイプPが保持され、且つグリップ部21によるパイプPの保持が解放されている状態で移動装置43が作動することにより、パイプP及び第1グリップ装置10に対して、第2グリップ装置20がパイプPの軸に対する放射方向に移動する。
また、図5に示すように、移動装置43は、パイプPの軸と平行な方向(Z軸方向、上下方向、パイプPの長手方向)に第1グリップ装置10(支持部12)と第2グリップ装置20(支持部22)とを相対移動可能である。例えば、グリップ部21によりパイプPが保持され、且つグリップ部11によるパイプPの保持が解放されている状態で移動装置43が作動することにより、パイプP及び第2グリップ装置20に対して、第1グリップ装置10が上下方向に移動する。グリップ部11によりパイプPが保持され、グリップ部21によるパイプPの保持が解放されている状態で、移動装置43が作動することにより、パイプP及び第1グリップ装置10に対して、第2グリップ装置20が上下方向に移動する。
以下の説明において、グリップ部11(グリップ部21)がパイプPを保持している状態を適宜、グリップ部11(グリップ部21)の保持状態、と称し、グリップ部11(グリップ部21)によるパイプPの保持が解放されている状態を適宜、グリップ部11(グリップ部21)の解放状態、と称する。
本実施形態において、駆動装置40は、第1グリップ装置10及び第2グリップ装置20を、旋回方向及び上下方向に移動させることができる。例えば、駆動装置40は、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、第2グリップ装置20を旋回方向に移動させる動作と、グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、第1グリップ装置10を旋回方向に移動させる動作とを繰り返すことにより、パイプPの周囲において第1グリップ装置10及び第2グリップ装置20を移動させることができる。例えば、メンテナンス装置100をパイプPの軸を中心に+θZ方向(時計まわりの方向)に移動させる場合、駆動装置40は、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、第2グリップ装置20を+θZ方向(時計まわりの方向)に旋回する動作と、グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、第1グリップ装置10を+θZ方向(時計まわりの方向)に旋回する動作とを繰り返す。上述の動作と逆の動作が行われることにより、メンテナンス装置100は、−θZ方向(反時計まわりの方向)に移動できる。
また、駆動装置40は、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、第2グリップ装置20を上下方向に移動させる動作と、グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、第1グリップ装置10を上下方向に移動させる動作とを繰り返すことにより、上下方向に第1グリップ装置10及び第2グリップ装置20を移動させることができる。例えば、メンテナンス装置100を上方向(+Z方向、海面方向)に移動させる場合、駆動装置40は、グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、第1グリップ装置10を+Z方向に移動する動作と、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、第2グリップ装置20を+Z方向に移動する動作とを繰り返す。上述の動作と逆の動作が行われることにより、メンテナンス装置100は、下方向(−Z方向、海底方向)に移動できる。
図6は、移動装置43の一例を示す分解斜視図、図7は、移動装置43の一例を模式的に示す平面図である。なお、図6及び図7においては、グリップ部11及びグリップ部21の図示を省略する。
図6及び図7に示すように、連結機構400に含まれる移動装置43は、支持部22(ハウジング22H)の上面に設けられた旋回方向ガイド部44と、支持部12(ハウジング12H)の下面に設けられた放射方向ガイド部45と、軸部材46に回転可能に支持され、アクチュエータ(不図示)の作動によって回転する回転ローラ47と、軸部材48に回転可能に支持され、アクチュエータ(不図示)の作動によって回転する回転ローラ49とを備えている。軸部材46と軸部材48とは連結される。旋回方向ガイド部44は、パイプPの周囲の一部を囲むように湾曲する湾曲ガイドであり、放射方向ガイド部45は、直動ガイドである。
回転ローラ47は、ピニオン(歯車)を含み、旋回方向ガイド部44に配置可能である。旋回方向ガイド部44は、回転ローラ47の歯と噛み合うラックを含む。回転ローラ47が旋回方向ガイド部44に配置された状態で回転すると、その回転により、回転ローラ47、軸部材46、軸部材48、及び回転ローラ49が、旋回方向ガイド部44にガイドされつつ、旋回方向に移動する。これにより、第2グリップ装置20に対して第1グリップ装置10が旋回方向に相対移動する。グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、回転ローラ47を回転することにより、第1グリップ装置10がパイプPの周囲において旋回方向に移動する。また、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、回転ローラ47を回転することにより、第2グリップ装置20がパイプPの周囲において旋回方向に移動する。
回転ローラ49は、ピニオン(歯車)を含み、放射方向ガイド部45に配置可能である。放射方向ガイド部45は、回転ローラ49の歯と噛み合うラックを含む。回転ローラ49が放射方向ガイド部45に配置された状態で回転すると、その回転により、回転ローラ49、軸部材48、軸部材46、及び回転ローラ47が、放射方向ガイド部45にガイドされつつ、パイプPの軸に対する放射方向に移動する。これにより、第2グリップ装置20に対して第1グリップ装置10が放射方向に相対移動する。グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、回転ローラ49を回転することにより、第1グリップ装置10がパイプPの周囲において放射方向に移動する。また、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、回転ローラ49を回転することにより、第2グリップ装置20がパイプPの周囲において放射方向に移動する。
また、本実施形態において、軸部材46は、軸部材48を上下方向に移動可能に支持し、軸部材46と軸部材48とは、アクチュエータ(不図示)の作動により、上下方向に相対移動可能である。軸部材46がシリンダ部材で、軸部材48がシリンダ部材に移動可能に支持されてもよい。これにより、第2グリップ装置20に対して第1グリップ装置10が上下方向に相対移動する。グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、軸部材48を軸部材46に対して上下方向に移動させることにより、パイプPに対して第1グリップ装置10が上下方向に移動し、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、軸部材48を軸部材46に対して上下方向に移動させることにより、パイプPに対して第2グリップ装置20が上下方向に移動する。
図7に示すように、支持部12が放射方向に移動することにより、旋回方向に移動するときの旋回中心と支持部12(軸部材46)との距離(旋回半径)Rが変化する。支持部22についても同様であり、支持部22の移動により、旋回中心と支持部22との距離Rが変化する。本実施形態においては、パイプPの半径(寸法)に基づいて、第1グリップ装置10及び第2グリップ装置20が放射方向に移動する。パイプPの半径が変化しても、第1グリップ装置10及び第2グリップ装置20が放射方向に移動することによって、旋回方向に円滑に移動可能である。
すなわち、連結機構400が旋回中心(パイプPの中心)からの距離Rを変更可能な可変機構を有することにより、メンテナンス装置100は、様々な外径のパイプPの周囲における旋回方向の移動に対応可能である。距離Rを変更可能な可変機構が無い場合、外径が異なるパイプPの周囲における旋回方向の移動に対応できなくなる可能性がある。外径が異なるパイプPの周囲における旋回方向の移動に対応するため、図7に示すような旋回中心からの距離Rを変更可能な可変機構が必要となる。本実施形態においては、その可変機構が設けられているため、メンテナンス装置100が異なる外径のパイプPのそれぞれに適用されても、第1グリップ装置10及び第2グリップ装置20は、そのパイプPの周囲において旋回方向に円滑に移動することができる。
図8は、半径r1のパイプP1及び半径r1よりも小さい半径r2のパイプP2の周囲に第1グリップ装置10の支持部12が配置されている例を模式的に示す。パイプP1の周囲において支持部12が旋回する場合、パイプP1の中心(軸)と、支持部12の旋回中心とが一致し、且つ、旋回において支持部12とパイプP1とが接触しないように、放射方向に関する支持部12の位置(旋回半径R1)が定められる。同様に、パイプP2の周囲において支持部12が旋回する場合、パイプP2の中心(軸)と、支持部12の旋回中心とが一致し、且つ、旋回において支持部12とパイプP2とが接触しないように、放射方向に関する支持部12の位置(旋回半径R2)が定められる。支持部22が旋回する場合においても同様である。メンテナンス装置100でメンテナンスされると想定されるパイプPの最大半径をRa、最小半径をRbとしたとき、旋回方向ガイド部44の曲率半径は、(Ra+Rb)/2に定められる。
なお、旋回方向ガイド部44の曲率半径は、これに限定されない。旋回方向ガイド部44の曲率半径は、回転ローラ47が旋回方向ガイド部44を移動可能であればよく、メンテナンスされると想定されるパイプPの半径(外径)に基づいて、回転ローラ47が移動可能な範囲において種々の値に設定可能である。上述の例では、旋回方向ガイド部44の曲率半径は、最大半径Raと最小半径Rbとの平均値としたが、その平均値よりも最大半径Raに近い値でもよいし、その平均値よりも最小半径Rbに近い値でもよい。また、旋回方向ガイド部44は、円の一部(円弧状)でなくてもよく、例えば、楕円の一部でもよい。また、回転ローラ47と旋回方向ガイド部44との間にクリアランス(遊び、ガタ)が設けられてもよい。クリアランスが設けられることにより、旋回方向の移動により支持部12(支持部22)とパイプPとが接触しても、そのクリアランスの分だけ支持部12(支持部22)が動くことができるため、支持部12(支持部22)は円滑に旋回方向に移動できる。すなわち、クリアランスが設けられることにより、例えば、パイプPの半径が変化しても、支持部12(支持部22)は、パイプPの周囲を円滑に旋回できる。また、クリアランスが設けられることにより、パイプPの半径(外径)の僅かな変化であれば、回転ローラ49を放射方向ガイド部45に沿って動かさなくても、パイプPの周囲において支持部12(支持部22)を旋回させることができる。
図9は、グリップ部11及びグリップ駆動装置41の動作の原理の一例を示す図である。本実施形態において、グリップ部11及びグリップ駆動装置41は、特開平11−267987号公報に開示されているような、リンク機構及び駆動モータを含む。
図9に示すように、グリップ部11は、複数の関節を有する多関節指を含み、リンクL1、リンクL2、リンクL3、リンクL4、及びリングL5を有する。リンクL1がグリップ部11の基端部に配置され、リンクL5がグリップ部11の先端部に配置され、リンクL1とリンクL5との間に、リンクL2、リンクL3、及びリンクL4が配置される。リンクL1とリンクL2とは、第1関節K1を介して接続され、リンクL2とリンクL3とは、第2関節K2を介して接続され、リンクL3とリンクL4とは、第3関節K3を介して接続され、リンクL4とリンクL5とは、第4関節K4を介して接続される。各関節は、接続する2つのリンクを回転可能及び固定可能に接続する。第1関節K1、第2関節K2、第3関節K3、及び第4関節K4のそれぞれにはプーリ51が設けられる。
グリップ駆動装置41は、プーリ51に巻き付けられる駆動ワイヤ52と、駆動ワイヤ52の基端部に接続され、駆動ワイヤ52を巻き取るための駆動モータ50とを備えている。駆動ワイヤ52の先端部は、第4関節K4のプーリ51に固定され、駆動モータ50が駆動ワイヤ52を巻き取ることにより、第1関節K1、第2関節K2、第3関節K3、及び第4関節K4それぞれのプーリ51が回転する。これにより、第1関節K1、第2関節K2、第3関節K3、及び第4関節K4のそれぞれが曲げられ、グリップ部11が曲がるようにリンクL1とリンクL2とリンクL3とリンクL4とリンクL5との相対位置が変化し、パイプPがグリップ部11に保持される。
また、グリップ駆動装置41は、リンクL5の先端部に固定された戻しワイヤ53と、戻しワイヤ53の基端部に接続された戻しバネ54とを備えており、駆動ワイヤ52が緩められると、戻しワイヤ53が戻しバネ54により戻される。これにより、グリップ部11が伸びるようにリンクL1とリンクL2とリンクL3とリンクL4とリンクL5との相対位置が変化し、パイプPはグリップ部11による保持を解放される。
このように、本実施形態においては、駆動ワイヤ52、駆動モータ50、戻しワイヤ53、及び戻しバネ54を含むグリップ駆動装置41により、グリップ部11が動かされる。グリップ駆動装置41は、グリップ部11を動かして、パイプPに対するグリップ部11の保持及び解放を行う。
また、グリップ駆動装置41は、戻しワイヤ53(戻しバネ54)の力により第1関節K1が過剰に曲がることを抑制する規制部材H1と、第2関節K2が過剰に曲がることを抑制する規制部材H2と、第3関節K3が過剰に曲がることを抑制する規制部材H3と、第4関節K4が過剰に曲がることを抑制する規制部材H4と、を備えている。図9において、駆動モータ50が駆動ワイヤ52を巻き取ることにより、グリップ部11の先端部(リンクL5)が、図9中、下方に移動するように、第1関節K1、第2関節K2、第3関節K3、及び第4関節K4のそれぞれが曲がる。一方、駆動ワイヤ52が緩められると、戻しワイヤ53が戻しバネ54により戻され、グリップ部11の先端部(リンクL5)が、図9中、上方に移動する。本実施形態においては、駆動ワイヤ52が緩められ、戻しワイヤ53が戻された状態において、リンクL1の上端面とリンクL2の上端面とが同一面内に配置されるように(リンクL1とリンクL2とが真っ直ぐに伸びるように)、規制部材H1が第1関節K1の過剰な曲がりを規制する。規制部材H1は、リンクL1に設けられた凸部を含み、リンクL2の上端面と接触可能に設けられている。戻しワイヤ53(戻しバネ54)の力により、グリップ部11の先端部が上方に移動するようにリンクL1とリンクL2との相対位置が変化しても、リンクL1に設けられた規制部材H1とリンクL2とが接触することにより、第1関節K1の過剰な曲がりが抑制され、リンクL1とリンクL2とは、真っ直ぐに伸びるように配置される。規制部材H2は、リンクL2に設けられた凸部を含み、リンクL3の上端面と接触可能に設けられている。規制部材H3は、リンクL3に設けられた凸部を含み、リンクL4の上端面と接触可能に設けられている。規制部材H4は、リンクL4に設けられた凸部を含み、リンクL5の上端面と接触可能に設けられている。規制部材H2、規制部材H3、及び規制部材H4のそれぞれは、規制部材H1と同様の機能を有する。これら規制部材H1、規制部材H2、規制部材H3、及び規制部材H4により、駆動ワイヤ52が緩められ、戻しワイヤ53が戻された状態において、グリップ部11が真っ直ぐに伸びるようにリンクL1とリンクL2とリンクL3とリンクL4とリンクL5との相対位置が維持される。
以上、グリップ部11及びグリップ駆動装置41の動作の原理について説明した。グリップ部21及びグリップ駆動装置42は、グリップ部11及びグリップ駆動装置41と同様の原理で作動するため、その説明を省略する。グリップ駆動装置42は、グリップ部21を動かして、パイプPに対するグリップ部21の保持及び解放を行う。
図10は、支持部12のハウジング12Hの一例を模式的に示す断面図である。図10に示すように、グリップ駆動装置41の少なくとも一部がハウジング12Hの内部空間に配置され、グリップ部11がハウジング12Hの外部空間に配置される。本実施形態において、ハウジング12Hの内部空間に、駆動モータ50、戻しバネ54、駆動ワイヤ52の一部、及び戻しワイヤ53の一部が配置される。また、ハウジング12Hの内部には、メンテナンス装置100を制御可能なCPUを含む制御装置91と、制御装置91に接続された記憶装置92と、通信装置93と、バッテリー94とが配置されている。なお、制御装置91及び記憶装置92は、駆動装置40に実装されていてもよい。
メンテナンス装置100は、ハウジング12Hの内部空間の圧力を調整する圧力調整装置59を備えている。ハウジング12Hの内部空間は、気体(空気)で満たされ、圧力調整装置59は、ハウジング12Hの内部空間に気体を供給して圧力を調整する。圧力調整装置59は、ハウジング12Hの内部空間の圧力が外部空間の圧力よりも高くなるように内部空間の圧力を調整する。ハウジング12Hの外部空間は海水空間(液体空間)であり、内部空間は気体空間である。ハウジング12Hの内部空間の圧力が外部空間の圧力よりも高くなるように内部空間の圧力が調整されることにより、外部空間の海水が内部空間に浸入することが抑制される。本実施形態においては、船体Sと内部空間に面する圧力調整装置59の気体供給口とがチューブを介して接続される。チューブを介して船体Sからハウジング12Hの内部空間に気体が供給される。
本実施形態において、メンテナンス装置100は、ハウジング12Hの内部空間の圧力を検出する圧力センサ60を備え、圧力センサ60は、内部空間の圧力を常時モニタする。圧力センサ60の検出結果は、圧力調整装置59に出力され、圧力調整装置59は、圧力センサ60の検出結果に基づいて、ハウジング12Hの内部空間の圧力を調整する。ハウジング12Hには深度計が搭載され、圧力調整装置59は、その深度計の計測結果に基づいて、ハウジング12Hの外部空間の圧力を予測し、内部空間の圧力が外部空間の圧力よりも高くなるように、圧力センサ60の検出結果に基づいて内部空間の圧力を調整する。なお、ハウジング12Hの外部空間の圧力を検出可能な圧力センサが設けられてもよい。圧力調整装置59は、外部空間の圧力の検出結果と内部空間の圧力の検出結果とに基づいて、内部空間の圧力が外部空間の圧力よりも高くなるように、内部空間の圧力を調整してもよい。
メンテナンス装置100は、ハウジング22Hの内部空間の圧力を調整する圧力調整装置59及びハウジング22Hの内部空間の圧力を検出する圧力センサ60を備えている。ハウジング22Hの構造は、ハウジング12Hの構造と同様であり、ハウジング22Hに設けられる圧力調整装置59及び圧力センサ60の構造及び機能は、ハウジング12Hに設けられる圧力調整装置59及び圧力センサ60の構造及び機能と同様である。メンテナンス装置100は、ハウジング12Hの内部空間の圧力調整方法と同様の圧力調整方法で、ハウジング22Hの内部空間の圧力を調整可能である。
ハウジング12Hには、ハウジング12Hの内部空間と外部空間とを貫通する開口部55及び開口部56が設けられており、ハウジング12Hの内部空間に駆動モータ50及び戻しバネ54が配置され、ハウジング12Hの外部空間にグリップ部11のプーリ51及びリンクL5が配置される。駆動ワイヤ52の少なくとも一部は開口部55に配置され、駆動モータ50の駆動力をグリップ部11(プーリ51)に伝達する。戻しワイヤ53の少なくとも一部は、開口部56に配置され、戻しバネ54の駆動力(弾性力又は復元力)をグリップ部11(リンクL5)に伝達する。
本実施形態において、メンテナンス装置100は、開口部55をシールするシール部材57と、開口部56をシールするシール部材58とを有する。
図11は、開口部55及びシール部材57の近傍を拡大した断面図である。図12は、シール部材57の別の例を示す。図11及び図12に示すように、シール部材57は、駆動ワイヤ52が配置された開口部55を塞ぐように配置される。開口部55を塞ぐようにシール部材57が配置されることにより、ハウジング12Hの内部空間に、外部空間の海水が開口部55を介して浸入することが抑制される。
戻しワイヤ53の少なくとも一部が配置される開口部56、及びその開口部56を塞ぐように配置されるシール部材58は、開口部55及びシール部材57と同様の構造である。開口部56及びシール部材58についての説明は省略する。
支持部12のハウジング12Hと同様、支持部22のハウジング22Hの内部空間には、駆動モータ50、戻しバネ54、駆動ワイヤ52の一部、及び戻しワイヤ53の一部が配置され、外部空間にはグリップ部21が配置され、ハウジング22Hには開口部55及び開口部56が設けられる。また、開口部55にはシール部材57が配置され、開口部56にはシール部材58が配置される。なお、ハウジング22Hの内部空間にバッテリーが配置されてもよい。
次に、メンテナンス機器30について説明する。メンテナンス機器30は、パイプPのメンテナンスに使用され、第1グリップ装置10及び第2グリップ装置20の少なくとも一方に搭載される。図2及び図3に示したように、本実施形態において、メンテナンス機器30は、グリップ部11及びグリップ部21のそれぞれに搭載される。
本実施形態において、メンテナンス機器30は、パイプPをクリーニングするためのクリーニング装置30Aを含む。クリーニング装置30Aは、パイプPの表面に付着した異物を除去するための洗浄ブラシ及びカッターの少なくとも一方を含み、カッターは、例えばパイプPの表面に付着した貝を取り除く除貝カッターを含む。
また、メンテナンス機器30は、パイプPの状態を検出する検出装置30Bを含む。検出装置30Bは、例えば、パイプPの表面の画像を取得可能なカメラ、渦電流を用いてパイプPの状態を非破壊検査可能な検査装置、超音波を使ってパイプPの状態を検査可能な超音波検査装置、及びX線を使ってパイプPの状態を検査可能なX線検査装置の少なくとも一つを含む。
次に、本実施形態に係るパイプPのメンテナンス方法について説明する。メンテナンス機器30がクリーニング装置30Aである例について説明する。メンテナンス装置100は、クリーニング装置30AとパイプPの表面の異物とを接触させた状態で、グリップ駆動装置41及びグリップ駆動装置42を用いて、クリーニング装置30Aが搭載されているグリップ部11及びグリップ部21を動かすことにより、パイプPの表面をクリーニングできる。例えば、グリップ部11に搭載されたクリーニング装置30Aを用いてクリーニングする場合、メンテナンス装置100は、グリップ部11を解放状態にし、グリップ部21を保持状態にして、グリップ部11を動かすことにより、パイプPとメンテナンス装置100との接続が維持された状態で、グリップ部11に搭載されたクリーニング装置30AでパイプPをクリーニングできる。
また、メンテナンス装置100は、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、移動装置43を用いて第2グリップ装置20を移動しながら、グリップ部21に設けられたクリーニング装置30AでパイプPをクリーニングしてもよいし、グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、移動装置43を用いて第1グリップ装置10を移動しながら、グリップ部11に設けられたクリーニング装置30AでパイプPをクリーニングしてもよい。こうすることによっても、グリップ部11及びグリップ部21に搭載されたクリーニング装置30AでパイプPをクリーニングできる。
また、クリーニング装置30Aを用いるクリーニングにおいて、図4及び図5などを参照して説明したように、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、支持部22を移動させる動作と、グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、支持部12を移動させる動作とを繰り返して、メンテナンス装置100を+θZ方向、−θZ方向、+Z方向、及び−Z方向の少なくとも一つの方向に移動しつつ、クリーニング装置30AでパイプPの表面をクリーニングしてもよい。こうすることにより、パイプPの様々な部位を円滑にクリーニングできる。
次に、メンテナンス機器30が、検出装置30Bである例について説明する。この場合、メンテナンス装置100は、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、グリップ部21を動かしながら、グリップ部21に搭載されている検出装置30BでパイプPの状態を検出する。これにより、パイプPの表面の任意の部位を検出装置30Bで検出できる。
また、メンテナンス装置100は、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、移動装置43を用いて第2グリップ装置20を移動しながら、グリップ部21に設けられた検出装置30BでパイプPの状態を検出してもよいし、グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、移動装置43を用いて第1グリップ装置10を移動しながら、グリップ部11に設けられた検出装置30BでパイプPの状態を検出してもよい。こうすることによっても、グリップ部11及びグリップ部21に搭載された検出装置30BでパイプPの表面の任意の部位を検出できる。
また、検出装置30Bを用いる検出処理において、図4及び図5などを参照して説明したように、グリップ部11を保持状態にし、グリップ部21を解放状態にして、支持部22を移動させる動作と、グリップ部21を保持状態にし、グリップ部11を解放状態にして、支持部12を移動させる動作とを繰り返して、メンテナンス装置100を+θZ方向、−θZ方向、+Z方向、及び−Z方向の少なくとも一つの方向に移動しつつ、検出装置30BでパイプPの状態を検出してもよい。こうすることにより、パイプPの様々な部位の状態を円滑に検出できる。
検出装置30Bの検出結果は、例えば、通信装置93を介して船体Sに送信されてもよい。なお、検出装置30Bの検出結果が、記憶装置92に保存されてもよい。メンテナンス後、メンテナンス装置100が船体Sに引き上げられた後、記憶装置92に保存された検出装置30Bの検出結果が抽出されてもよい。検出装置30Bの検出結果に基づいて、パイプPの性能(品質)の低下を抑制するための適切な措置(メンテナンス)が講じられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、パイプPを保持可能なグリップ部11及びグリップ部21が設けられるので、潮流や波浪に起因する海水の力が作用しても、グリップ部11及びグリップ部21の少なくとも一方によるパイプPの保持により、メンテナンス装置100がパイプPから離れてしまうことが抑制される。したがって、潮流や波浪が生じても、メンテナンス装置100は、メンテナンス機器30を使って、海中においてパイプPを円滑にメンテナンスできる。また、グリップ部11及びグリップ部21はそれぞれ、複数の関節を有するため、様々な寸法(太さ)のパイプPを円滑に保持できる。
また、本実施形態によれば、第1グリップ装置10と第2グリップ装置20とは相対移動可能であり、グリップ部11を保持状態及び解放状態にする動作と、グリップ部21を解放状態及び保持状態にする動作と、その保持状態及び解放状態にする動作と同期して、支持部12と支持部22とを相対移動する動作とを繰り返すことにより、メンテナンス装置100を+θZ方向、−θZ方向、+Z方向、及び−Z方向の少なくとも一つの方向に移動させることができる。したがって、メンテナンス装置100は、パイプPの様々な部位にアクセスすることができ、その部位を円滑にメンテナンスできる。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図13は、本実施形態に係るメンテナンス装置100Bの一例を示す図である。本実施形態において、メンテナンス装置100Bは、パイプPの表面と接触可能であり、グリップ部11の凹部13に配置された回転ローラ61と、パイプPの表面と接触可能であり、グリップ部21の凹部23に配置された回転ローラ62とを有する。回転ローラ61及び回転ローラ62のそれぞれは、支持機構により回転可能に支持され、アクチュエータの作動により回転する。回転ローラ61の表面の一部は凹部13から露出し、回転ローラ62の表面の一部は凹部23から露出する。
回転ローラ61及び回転ローラ62のそれぞれは、パイプPの表面と接触した状態で回転することにより、パイプPの表面を走行する。第1グリップ装置10と第2グリップ装置20とは連結機構400で相対移動可能に連結されており、回転ローラ61及び回転ローラ62の作動により、メンテナンス装置100Bが上下方向に移動する。例えば、メンテナンス装置100Bを+Z方向に移動させる場合、グリップ部21が保持状態にされ、グリップ部11が解放状態にされ、回転ローラ61とパイプPの表面とが接触した状態で第1グリップ装置10が+Z方向に移動するように回転ローラ61を回転する動作と、グリップ部11が保持状態にされ、グリップ部21が解放状態にされ、回転ローラ62とパイプPの表面とが接触した状態で第2グリップ装置20が+Z方向に移動するように回転ローラ62を回転する動作とが繰り返されることにより、メンテナンス装置100Bは、+Z方向に移動する。上述の動作と逆の動作が行われることにより、メンテナンス装置100Bは、−Z方向に移動する。
以上説明したように、本実施形態においては、回転ローラ61及び回転ローラ62が作動することにより、回転ローラ61及び回転ローラ62とパイプPの表面との間に発生する摩擦力によって、メンテナンス装置100Bは、海中において移動可能である。
なお、本実施形態において、回転ローラ61が設けられ、回転ローラ62が省略されてもよいし、回転ローラ62が設けられ、回転ローラ61が省略されてもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図14は、本実施形態に係るメンテナンス装置100Cの一例を模式的に示す平面図であり、図15は、メンテナンス装置100Cを模式的に示す側面図である。本実施形態において、メンテナンス装置100Cは、第1グリップ装置10に配置され、第1グリップ装置10を旋回方向に移動可能なスラスタ71と、第1グリップ装置10に配置され、第1グリップ装置10を上下方向に移動可能なスラスタ73と、第2グリップ装置20に配置され、第2グリップ装置20を旋回方向に移動可能なスラスタ72と、第2グリップ装置20に配置され、第2グリップ装置20を上下方向に移動可能なスラスタ74とを備えている。各スラスタは、それぞれスクリューを含む。第1グリップ装置10と第2グリップ装置20とは、連結機構400により相対移動可能に連結されており、スラスタ71が作動することにより、支持部12が旋回方向に移動し、スラスタ72が作動することにより、支持部22が旋回方向に移動し、スラスタ73が作動することにより、支持部12が上下方向に移動し、スラスタ74が作動することにより、支持部22が上下方向に移動する。
本実施形態においては、グリップ部11を保持状態及び解放状態にする動作と、グリップ部21を解放状態及び保持状態にする動作と、その保持状態及び解放状態にする動作と同期して、スラスタ71及びスラスタ72を作動して、支持部12と支持部22とを旋回方向に相対移動する動作とが繰り返されることにより、メンテナンス装置100Cは+θZ方向及び−θZ方向の少なくとも一方に移動可能である。また、グリップ部11を保持状態及び解放状態にする動作と、グリップ部21を解放状態及び保持状態にする動作と、その保持状態及び解放状態にする動作と同期して、スラスタ73及びスラスタ74を作動して、支持部12と支持部22とを上下方向に相対移動する動作とが繰り返されることにより、メンテナンス装置100Cは+Z方向及び−Z方向の少なくとも一方に移動可能である。本実施形態においては、海中においてスラスタ(スクリュー)が作動することにより、スラスタが発生する推進力によって、メンテナンス装置100Cが移動する。
<第4実施形態>
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図16は、ハウジング12Hの一例を模式的に示す断面図である。図10を参照して説明した実施形態と同様、ハウジング12Hの内部空間に、駆動モータ50、戻しバネ54、駆動ワイヤ52の一部、及び戻しワイヤ53の一部が配置される。駆動ワイヤ52の少なくとも一部は開口部55に配置され、戻しワイヤ53の少なくとも一部は開口部56に配置される。
本実施形態においては、ハウジング12Hの内部空間にハウジング15が設けられる。ハウジング15の内部空間には、駆動モータ50と、駆動モータ50の作動量を検出する角度検出器80と、駆動モータ50に接続された減速機81とが配置される。駆動モータ50は、ハウジング15及びハウジング12Hの外部空間に配置されたプーリ82と軸部材86を介して接続され、駆動モータ50が作動することによりプーリ82が回転する。プーリ82が回転すると、そのプーリ82に接続されているベルト84が作動し、そのベルト84に接続されているプーリ83が回転する。プーリ83は、ハウジング12Hの内部空間に配置されている巻取り部材85と接続され、プーリ83の回転により巻取り部材85が回転する。巻取り部材85は駆動ワイヤ52を巻取り可能であり、駆動モータ50の作動により、駆動ワイヤ52が巻取り部材85に巻き取られる。
本実施形態においては、ハウジング15の内部空間が油(絶縁油)LSで満たされ、駆動モータ50は、絶縁油LSに漬けられる。これにより、ハウジング12Hの内部空間に海水が浸入しても、駆動モータ50に海水が接触することが抑制される。また、駆動モータ50が絶縁油LSに漬けられることにより、駆動モータ50に作用する圧力が均一化される。また、本実施形態においては、軸部材86とハウジング15との間にはシール部材87が配置される。シール部材87により、ハウジング15の油LSが漏出することが抑制される。
また、本実施形態において、ハウジング15は、ベローズ部材を含む容器(ベローズ容器)88と接続される。ハウジング15の内部空間とベローズ容器88の内部空間とは接続されている。ハウジング15の内部空間のみならず、ベローズ容器88の内部空間も、油(絶縁油)LSで満たされる。海においては、深度が大きくなると圧力(海水圧)は上昇する。深度が大きくなって圧力が上昇すると、ベローズ容器88が縮む。これにより、ハウジング15の内部空間の圧力、及びベローズ容器88の内部空間の圧力は、深度に応じた海の圧力と等しくなる。また、深度が小さくなると圧力(海水圧)は減少する。深度が小さくなって圧力が減少すると、ベローズ容器88が伸びる。これにより、ハウジング15の内部空間の圧力、及びベローズ容器88の内部空間の圧力は、深度に応じた海の圧力と等しくなる。このように、伸縮可能なベローズ容器88が設けられることにより、ハウジング15の内部空間の圧力、及びベローズ容器88の内部空間の圧力を、海の深度に応じた海水圧と等しくすることができる。
10 第1グリップ装置
11 グリップ部
12 支持部
12H ハウジング
20 第2グリップ装置
21 グリップ部
22 支持部
22H ハウジング
30 メンテナンス機器
40 駆動装置
41 グリップ駆動装置
42 グリップ駆動装置
43 移動装置
59 圧力調整装置
60 圧力センサ
61、62 回転ローラ
71、72、73、74 スラスタ(スクリュー)
100 メンテナンス装置
P パイプ

Claims (13)

  1. 海中のパイプをメンテナンスするメンテナンス装置であって、
    複数の関節を有し、前記パイプの第1部分を解放可能に保持する第1グリップ部を含む第1グリップ装置と、
    複数の関節を有し、前記パイプの第2部分を解放可能に保持する第2グリップ部を含み、前記第1グリップ装置に対して相対移動可能な第2グリップ装置と、
    前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の少なくとも一方に搭載され、前記パイプのメンテナンスにおいて使用されるメンテナンス機器と、
    前記第1グリップ装置と前記第2グリップ装置の少なくとも一部とが相対移動するように、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置を駆動する駆動装置と、を備えるメンテナンス装置。
  2. 前記駆動装置は、
    前記第1グリップ部を動かして、前記パイプに対する前記第1グリップ部の保持及び保持の解放を行う第1グリップ駆動装置と、
    前記第2グリップ部を動かして、前記パイプに対する前記第2グリップ部の保持及び保持の解放を行う第2グリップ駆動装置と、
    前記パイプの軸まわりの方向、前記軸と平行な方向、及び前記軸に対する放射方向の少なくとも一つの方向に前記第1グリップ装置と前記第2グリップ装置とが相対移動するように、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の少なくとも一方を移動する移動装置と、を含む請求項1に記載のメンテナンス装置。
  3. 前記移動装置は、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の一方又は両方に配置されたスクリューを含む請求項2に記載のメンテナンス装置。
  4. 前記移動装置は、前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の一方又は両方に前記パイプの表面と接触可能に設けられ、前記パイプの表面を走行可能な回転ローラを含む請求項2又は請求項3に記載のメンテナンス装置。
  5. 前記駆動装置は、前記第1グリップ部が前記パイプを保持している状態で前記第2グリップ部による保持を解放して、前記第1グリップ装置に対して前記第2グリップ装置を相対移動させる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のメンテナンス装置。
  6. 前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の少なくとも一方に設けられたクリーニング装置を備え、
    前記クリーニング装置で前記パイプの少なくとも一部がクリーニングされる請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のメンテナンス装置。
  7. 前記第1グリップ部が前記パイプを保持している状態で前記第2グリップ部による保持が解放され、
    前記第1グリップ装置に対して前記第2グリップ装置が相対移動しながら、前記第2グリップ装置に設けられた前記クリーニング装置が前記クリーニングする請求項6に記載のメンテナンス装置。
  8. 前記第1グリップ装置及び前記第2グリップ装置の少なくとも一方に設けられ、前記パイプの状態を検出する検出装置を備える請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のメンテナンス装置。
  9. 前記第1グリップ部が前記パイプを保持している状態で前記第2グリップ部による保持が解放され、
    前記第1グリップ装置に対して前記第2グリップ装置が相対移動しながら、前記第2グリップ装置に設けられた前記検出装置が前記パイプの状態を検出する請求項8に記載のメンテナンス装置。
  10. 前記駆動装置の少なくとも一部が配置される内部空間を有するハウジングと、
    前記ハウジングの内部空間の圧力を前記ハウジングの外部空間の圧力よりも高くする圧力調整装置と、を備える請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のメンテナンス装置。
  11. 前記内部空間の圧力を検出する圧力センサを備え、
    前記圧力調整装置は、前記圧力センサの検出結果に基づいて、前記内部空間の圧力を調整する請求項10に記載のメンテナンス装置。
  12. 前記第1グリップ部及び前記第2グリップ部は前記ハウジングの外部空間に配置され、
    少なくとも一部が前記ハウジングに設けられた開口部に配置され、前記駆動装置の駆動力を前記第1グリップ部及び前記第2グリップ部の一方又は両方に伝達する駆動力伝達部材と、
    前記開口部をシールするシール部材と、を備える請求項10又は請求項11に記載のメンテナンス装置。
  13. 前記駆動装置の少なくとも一部が配置される内部空間を有するハウジングを備え、
    前記内部空間が油で満たされる請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のメンテナンス装置。
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