JP2015047933A - 列車無線システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エンド交換時における通信異常の誤検知を回避することができる列車無線システムを得る。【解決手段】地上制御装置と、無線基地局1と、列車100に搭載された無線基地局1との間で無線通信を行う複数の車上無線装置5,8と、各車上無線装置5,8に接続された複数の車上制御装置6,7と、を備え、地上制御装置は、A→B情報12を生成する毎にカウントアップされる制御通番NをA→B情報12に付与して列車100へ送信し、車上制御装置6は、運転台交換が完了した後に、制御通番Nの値が切換タイミング通番TNの値に達したとき、送信停止指令14を生成し、かつ、送信開始指令15を生成する。【選択図】図3−5

Description

本発明は、列車無線システムに関する。
従来の列車無線システムでは、列車の両先頭車両に車上無線装置および車上制御装置が搭載され、線路沿いに配備された無線基地局(以下「基地局」)と車上無線装置とが無線通信を行うことにより、車上制御装置と地上制御装置との間で情報の伝送が行われる。ただし、同じ列車内の2つの車上無線装置が同時に無線信号を基地局へ送信した場合、無線信号が衝突することになるため、従来の列車無線システムは、各車上制御装置が相互に通信を行い、一方の先頭車両に搭載された車上無線装置とそれに接続される車上制御装置とを代表局装置とし、この代表局装置が基地局との間でデータ通信を行うように構成されている。
例えば下記特許文献1に示される従来技術では、使用中でない車上無線装置を用いて新たに無線通信を目的として、2つの車上制御装置の間で情報の授受を行うことによって、代表局装置に割り当てられている一方の車上無線装置および車上制御装置を、他方の車上無線装置および車上制御装置へ切り換えるように構成されている。
特開2012−156929号公報
ここで上記特許文献1に代表される従来技術は、例えば終点等で列車が折り返すときに運転台を反対側の運転台に交換する所謂「エンド交換」が行われた場合、エンド交換前までは一方の先頭車両の車上無線装置から地上制御装置に対して一定周期で情報が送信され、エンド交換後には他方の先頭車両の車上無線装置から地上制御装置に対して一定周期で情報が送信されるように構成されている。以下の説明では、地上制御装置から車上無線装置に対して送信される情報を「A→B情報」、車上無線装置から地上制御装置に対して送信される情報を「B→A情報」と称する。そして、エンド交換時には一方の車上無線装置からのB→A情報の送信を停止させるのと同時に他方の車上無線装置からB→A情報の送信を開始させる必要がある。これは、エンド交換前まで送信されていたB→A情報の送信タイミングとエンド交換後に送信されるB→A情報の送信タイミングとが同期していない場合、地上制御装置ではB→A情報の抜け(一時的な通信断)が生じたと判断され、無線通信異常が検知される可能性があるからである。
上記特許文献1の従来技術では、エンド交換時における一方の車上無線装置からのB→A情報と他方の車上無線装置からB→A情報との送信タイミングの同期が考慮されていない。そのためB→A情報の連続性が確保されず、車上装置に異常が生じていないにも拘わらず地上制御装置において通信異常が検知される可能性があるという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エンド交換時における通信異常の誤検知を回避することができる列車無線システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、列車の走行を制御する列車制御情報を生成する地上制御装置と、前記地上制御装置に接続され前記列車制御情報を受信して無線送信する無線基地局と、列車に搭載され前記無線基地局との間で無線通信を行う複数の車上無線装置と、前記各車上無線装置に接続され前記列車制御情報に基づいて列車の走行を制御する複数の車上制御装置と、を備え、前記地上制御装置は、前記列車制御情報を生成する毎にカウントアップされる第1の通番を前記列車制御情報に付与して列車へ送信し、前記地上制御装置へ情報を送信中の第1の車上無線装置に接続された第1の車上制御装置は、運転台選択スイッチで選択された位置情報に基づいて運転台交換が完了したことを検知したとき、運転台交換が完了した時点以降で受信した前記第1の通番に所定の値を加えた第2の通番を生成し、この第2の通番を前記地上制御装置へ情報を送信していない第2の車上無線装置に接続された第2の車上制御装置へ送信し、前記第1の通番の値が前記第2の通番の値に達したとき、前記第1の車上制御装置は前記地上制御装置への情報の送信を停止させる指令を前記第1の車上無線装置に出力し、前記第2の車上制御装置は前記地上制御装置への情報の送信を開始させる指令を前記第2の車上無線装置に出力することを特徴とする。
この発明によれば、エンド交換時における無線通信異常の誤検知を回避することができる、という効果を奏する。
図1は本発明の実施の形態にかかる列車無線システムの構成を示す図である。 図2は車上制御装置の構成図である。 図3−1は列車無線システムの動作を説明するための第1の図である。 図3−2は列車無線システムの動作を説明するための第2の図である。 図3−3は列車無線システムの動作を説明するための第3の図である。 図3−4は列車無線システムの動作を説明するための第4の図である。 図3−5は列車無線システムの動作を説明するための第5の図である。 図3−6は列車無線システムの動作を説明するための第6の図である。
以下に、本発明にかかる列車無線システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は本発明の実施の形態にかかる列車無線システムの構成を示す図である。図2は車上制御装置の構成図である。図3−1は列車無線システムの動作を説明するための第1の図である。図3−2は列車無線システムの動作を説明するための第2の図である。図3−3は列車無線システムの動作を説明するための第3の図である。図3−4は列車無線システムの動作を説明するための第4の図である。図3−5は列車無線システムの動作を説明するための第5の図である。図3−6は列車無線システムの動作を説明するための第6の図である。
列車無線システムは、列車100に搭載された車上無線装置(以下「無線装置」)5,8と、列車100に搭載された車上制御装置(以下「制御装置」)6,7と、地上制御装置16と、地上制御装置16に接続された無線基地局1とを有して構成されている。図示例の無線基地局1は、列車100が走行する線路4に沿って配置された複数の無線基地局の内、終点駅や折り返し駅などに停車した列車100との間で無線通信が行われる無線基地局を示している。
列車100は一例として2つの先頭車両A,Bと2つの中間車両Cとで構成され、一方の先頭車両Aには無線装置5、制御装置6、および運転台選択スイッチ9が搭載され、他方の先頭車両Bには無線装置8、制御装置7、および運転台選択スイッチ10が搭載されている。図1では車両搭載機器の一例として3種類の機器のみ示されているが、実際の列車100にはこれらの機器以外にも速度発電機、ブレーキ制御装置、車上子などの多種多数の機器が搭載されていることは言うまでもない。
制御装置6は先頭車両A内の伝送路3で無線装置5に接続され、制御装置7は先頭車両B内の伝送路3で無線装置8に接続され、これらの装置間では無線基地局1から列車100に送信されるA→B情報12や、列車100から地上に送信されるB→A情報11が送受信される。A→B情報12は例えば列車100の走行を制御する列車制御情報であり、B→A情報11には、例えば列車運行情報、列車100の種別、列車100のID、列車100の在線位置情報、列車搭載機器の状態情報などが含まれる。
運転台選択スイッチ9,10は運転台に搭載され「前」、「中」、「後」の三位置の選択が可能に構成されている。例えば列車100の進行方向が図面左側(“上り方向”と仮定する)である場合、先頭車両Aの運転台選択スイッチ9では「前」が選択され、先頭車両Bの運転台選択スイッチ10では「後」が選択される。また併結などによって列車100の中間に運転台がある場合、その車両の運転台選択スイッチ(図示せず)では「中」が選択される。運転台選択スイッチ9,10で選択された位置情報13はそれぞれ制御装置6,7に入力される。
列車100では先頭車両A,Bおよび中間車両Cに亘って引き通し線2が配設され、各制御装置6,7は引き通し線2を介して通信可能に接続されている。引き通し線2には、例えば力行指令やブレーキ指令などの列車100における保安上の制御に関連した情報の他にも、運転台選択スイッチ9,10で選択された位置情報13や、エンド交換が完了したタイミング(エンド交換完了時点)で一方の制御装置から他方の制御装置へ送信される切換タイミング通番TN(図3−3参照)なども伝送される。切換タイミング通番TNの詳細は後述する。
エンド交換完了時点とは、例えば列車100の進行方向が図面左側(上り方向)である場合、運転台選択スイッチ9が「前」から「後」に変更され、かつ、運転台選択スイッチ10が「後」から「前」に変更されたタイミングである。制御装置6,7では、運転台選択スイッチ9,10からの位置情報13に基づいて運転台選択スイッチ9,10におけるこれらの選択位置が判断され、エンド交換完了時点を判別することができる。
図2に示されるように制御装置6,7は、速度制御部20、切換タイミング通番生成部21、および無線制御部22を有して構成されている。
速度制御部20は、線路4に配置された地上子からの地上子情報と速度検出器で検出された速度情報とに基づいて列車100の在線位置情報を生成し、在線位置情報をB→A情報11として無線装置5,8および無線基地局1経由で地上制御装置16へ送信する。
地上制御装置16では、線路4上に在線する各列車からの在線位置情報に基づいて停止限界位置情報が生成され、生成された停止限界位置情報はA→B情報12として無線基地局1および無線装置5,8を介して制御装置6,7へ送信される。停止限界位置情報を受信した制御装置6,7の速度制御部20では速度照査パターンが生成され、列車速度が速度照査パターンを超過した場合、速度制御部20はブレーキ制御装置(図示せず)に対してブレーキ指令を出力する。例えば列車100が走行中に先行列車(図示せず)に近づいた場合、ブレーキ制御装置によって自動的にブレーキがかけられる。このように構成された列車無線システムによれば、従来の軌道回路を用いることなく列車の速度制御を行うことができ、コストダウンと安全性の向上を図ることができるだけでなく、適切な列車間隔制御を行うことにより、輸送効率を向上させることができる。
次に、切換タイミング通番生成部21の機能を説明する。2つの無線装置5,8が同時にB→A情報11を無線基地局1へ送信した場合、無線信号が衝突(無線チャネル上での競合が発生)することになる。そのためエンド交換時には、B→A情報11の送信を行っていた一方の無線装置(例えば無線装置5)によるB→A情報11の送信を停止させてから、他方の無線装置8によるB→A情報11の送信を開始させる必要がある。
ただし、エンド交換完了時点の前後におけるB→A情報11の送信タイミングが同期していない場合、地上制御装置16ではB→A情報11の抜けが生じたと判断され、無線通信異常が検知される可能性がある。このようなことを回避するためには、エンド交換完了時点で無線装置5からのB→A情報11の送信停止と無線装置8によるB→A情報11の送信開始とを同時に行い、かつ、エンド交換完了時点よりも前のB→A情報11の送信タイミングにエンド交換完了時点よりも後のB→A情報11の送信タイミングを同期させる必要がある。
そこで本実施の形態に係る列車無線システムでは、B→A情報11を送信中の無線装置(例えば無線装置5)に接続された制御装置6の切換タイミング通番生成部21が、運転台選択スイッチ9,10からの位置情報13によって運転台選択スイッチ9,10の状態を監視し、運転台選択スイッチ9が「前」から「後」に変更され、かつ、運転台選択スイッチ10が「後」から「前」に変更されたとき、このタイミングで受信したA→B情報12に含まれる制御通番Nに所定の時間(例えば引き通し線2の伝送遅れ時間α)に相当する値を加えることによって切換タイミング通番TNを生成し、B→A情報11の送信停止中の無線装置(例えば無線装置6)に接続された制御装置7へ送信するように構成されている。
制御通番N(図3−1参照)は、地上制御装置16においてA→B情報12が所定の周期で生成される毎にカウントアップされる番号であり、例えば1〜255までのサイクリックな番号である。
切換タイミング通番TNは、エンド交換が完了した後に、無線装置5からのB→A情報11の送信停止と無線装置8によるB→A情報11の送信開始とを同時に行わせると共に、エンド交換完了時点よりも前に送信されていたB→A情報11のタイミングにエンド交換完了時点よりも後に送信されるB→A情報11のタイミングを同期させることができる。
次に無線制御部22の機能を説明する。B→A情報11を送信中の無線装置(例えば無線装置5)に接続された制御装置6の無線制御部22は、無線装置5で受信されたA→B情報12に含まれる制御通番Nの値と、切換タイミング通番生成部21で生成された切換タイミング通番TNとを比較し、制御通番Nの値が切換タイミング通番TNの値に達したときに送信停止指令14を生成する。送信停止指令14はB→A情報11を送信中であった無線装置5,8の情報送信動作を停止させるための指令である。
一方、B→A情報11の送信停止中の無線装置(例えば無線装置8)に接続された制御装置7の無線制御部22は、無線装置8で受信されたA→B情報12に含まれる制御通番Nの値と、制御装置6から送信された切換タイミング通番TNとを比較し、制御通番Nの値が切換タイミング通番TNの値に達したときに送信開始指令15を生成する。送信開始指令15はB→A情報11の送信停止中であった無線装置5,8の情報送信動作を開始させるための指令である。
以下動作を説明する。図3−1には先頭車両Aの無線装置5からB→A情報11の送信が行われる前の列車100が示され、無線基地局1から各無線装置5,8には制御通番N「10」が付与されたA→B情報12が送信されているが、各無線装置5,8から無線基地局1へのB→A情報11は停止している状態である。このような状態で列車100が上り方向に進行する際、制御装置6から無線装置5に送信開始指令15が送信され、制御装置7から無線装置8に送信停止指令14が送信される。図3−2にはB→A情報11の送信が開始された列車100が示され、A→B情報12を受信した制御装置6,7では、A→B情報12に応答する形で制御通番N「10」を含むB→A情報11が生成され、送信開始指令15を受信した無線装置5ではB→A情報11の無線送信が開始される。なお、図3−1,3−2の例では運転台選択スイッチ9が「前」を選択され、運転台選択スイッチ10が「後」を選択されているため、制御装置6,7では運転台選択スイッチ9,10からの位置情報13によりエンド交換前であると判定される。従ってB→A情報11を送信中の無線装置5に接続された制御装置6では切換タイミング通番TNが生成されず、無線装置5によるB→A情報11の無線送信が継続される。
図3−3にはエンド交換後の列車100が示され、図3−3の列車100では運転台選択スイッチ9が「後」を選択され、運転台選択スイッチ10が「前」を選択されている。なお運転台選択スイッチ9が「前」から「後」に切り換えられた時点から、運転台選択スイッチ10が「後ろ」から「前」に切り換えられる時点までの期間、すなわち運転台選択スイッチ9,10が「後」,「後」の状態となっている期間では切換タイミング通番TNが生成されていない。そのため、このエンド交換中の期間では無線装置5からのB→A情報11の送信が継続され、地上制御装置16と列車100との通信は継続されている。
その後、運転台選択スイッチ9,10が「後」,「前」となったとき、B→A情報11を送信中の無線装置5に接続された制御装置6ではエンド交換が完了したと判断されて切換タイミング通番TNが生成され、生成された切換タイミング通番TNは制御装置7に送信される。図示例の切換タイミング通番TNの値(=15)はαを「3」と仮定した場合のものである。
図3−4には図3−3と同様にエンド交換後の列車100が示されているが、A→B情報12に含まれる制御通番Nが「14」までカウントアップされている点が相違する。図示例では制御通番Nの値が切換タイミング通番TNの値に達していないため、制御装置6では無線装置5に対する送信停止指令14が生成されず、制御装置7では無線装置8に対する送信開始指令15が生成されない。従って、無線装置5からのB→A情報11の送信は継続され、無線装置8からのB→A情報11の送信は行われない。
図3−5のようにA→B情報12に含まれる制御通番Nが「15」までカウントアップされたとき、制御通番Nの値が切換タイミング通番TNの値に達したため、制御装置6の無線制御部22では無線装置5に対する送信停止指令14が生成され、制御装置7の無線制御部22では無線装置8に対する送信開始指令15が生成される。
図3−6には、送信停止指令14を受信した無線装置5が無線基地局1に対するB→A情報11の送信を停止すると共に、送信開始指令15を受信した無線装置8が無線基地局1に対するB→A情報11の送信を開始する状態が示されている。
このように送信停止指令14を受信した無線装置5では地上制御装置16に対するB→A情報11の送信が停止される。すなわち制御通番Nの値が切換タイミング通番TNの値に達するまではB→A情報11の送信が継続され、制御通番Nの値が切換タイミング通番TNの値に達したときにB→A情報11の送信が停止される。このことによりエンド交換が開始されてからエンド交換が完了するまでの期間でも地上制御装置16ではB→A情報11を正常に受信することができる。
また、制御通番Nの値が切換タイミング通番TNの値に達したときに無線装置8からのB→A情報11の送信が開始されるため、エンド交換完了時点よりも前に送信されていたB→A情報11のタイミングにエンド交換完了時点よりも後に送信されるB→A情報11のタイミングを同期させることができる。
また、本実施の形態では、2つの無線装置5,8でA→B情報12が正常に受信されている場合の構成例を説明したが、一方の無線装置(例えば無線装置5)ではA→B情報12が正常に受信されている場合でも、他方の無線装置8ではA→B情報12が一時的に受信されない場合も想定される。例えば無線装置8において制御通番Nが「12」のA→B情報12は受信されたが、制御通番Nが「13」,「14」,「15」のA→B情報12が受信されない場合、無線装置8は「12」以降の制御通番Nを制御装置7へ通知することができない。この場合、無線装置8は「受信不可」というエラーメッセージを一定周期(例えば地上制御装置16におけるA→B情報12の生成周期と同じタイミング)で制御装置7に送信しており、制御装置7はこのエラーメッセージを制御通番Nとみなして、エラーメッセージを受信する直前の制御通番N「12」の値を、エラーメッセージを受信する度に1ずつインクリメントする。そして、その値が切換タイミング通番TNの値に達したタイミングで送信開始指令15を生成するように構成してもよい。
また、制御装置6でA→B情報12が一時的に受信されない場合も同様であり、例えば無線装置5において制御通番Nが「12」のA→B情報12は受信されたが、制御通番Nが「13」,「14」,「15」のA→B情報12が受信されない場合、無線装置5は「12」以降の制御通番Nを制御装置7へ通知することができない。この場合、無線装置5は「受信不可」というエラーメッセージを一定周期で制御装置6に送信しており、制御装置6はこのエラーメッセージを制御通番Nとみなして、エラーメッセージを受信する直前の制御通番N「12」の値を、エラーメッセージを受信する度に1ずつインクリメントする。そして、その値が切換タイミング通番TNの値に達したタイミングで送信停止指令14を生成するように構成してもよい。
また、本実施の形態に係る列車無線システムでは1本の引き通し線2に切換タイミング通番TNを伝送する構成例を説明したが、引き通し線2を冗長構成にして、制御装置6は、例えば1系の引き通し線2において情報が一定時間受信されないときにこの引き通し線2の異常を検知して、異常が生じていない2系の引き通し線2を介して他方の制御装置7に切換タイミング通番TNを送信するように構成してもよい。この構成により、切換タイミング通番TNを確実に伝送することができるため、信頼性を向上させることができる。
以上に説明したように本実施の形態に係る列車無線システムは、列車の走行を制御する列車制御情報(A→B情報12)を生成する地上制御装置16と、地上制御装置16に接続されA→B情報12を受信して無線送信する無線基地局1と、列車100に搭載された無線基地局1との間で無線通信を行う複数の無線装置5,8と、各無線装置5,8に接続されA→B情報12に基づいて列車100の走行を制御する複数の制御装置6,7と、を備え、地上制御装置16は、A→B情報12を生成する毎にカウントアップされる第1の通番(制御通番N)をA→B情報12に付与して列車100へ送信し、地上制御装置1へ情報(B→A情報11)を送信中の第1の車上無線装置(無線装置5)に接続された第1の車上制御装置(制御装置6)は、運転台選択スイッチ9,10で選択された位置情報13に基づいて運転台交換が完了したタイミングを検知したとき、運転台交換が完了した時点以降で受信した制御通番Nに所定の値(例えば伝送遅れ時間α)を加えた第2の通番(切換タイミング通番TN)を生成し、この切換タイミング通番TNを地上制御装置1へB→A情報11を送信していない第2の車上無線装置(無線装置8)に接続された第2の車上制御装置(制御装置7)へ送信し、制御通番Nの値が切換タイミング通番TNの値に達したとき、制御装置6は地上制御装置1への情報の送信を停止させる指令(送信停止指令14)を無線装置5に出力し、制御装置7は地上制御装置1への情報の送信を開始させる指令(送信開始指令15)を無線装置8に出力するように構成されている。この構成により、エンド交換完了時点で無線装置5からのB→A情報11の送信停止と無線装置8によるB→A情報11の送信開始とを同時に行い、かつ、エンド交換前のB→A情報11の送信タイミングにエンド交換後のB→A情報11の送信タイミングを同期させることができる。その結果、エンド交換時における無線通信異常の誤検知を回避することができる、円滑な列車運行を実現可能である。
また、地上制御装置16にB→A情報11を送信中の無線装置5は、制御装置6からの送信停止指令14を受信したとき地上制御装置16へのB→A情報11の送信を停止するようにしたので、地上制御装置16ではエンド交換が完了するまでB→A情報11を受信することができる。
また、地上制御装置16にB→A情報11を送信していない無線装置8は、制御装置7からの送信開始指令15を受信したとき地上制御装置16へのB→A情報11の送信を開始するようにしたので、無線装置5から送信されていたB→A情報11の送信タイミングに無線装置8から送信されるB→A情報11の送信タイミングを同期させることができる。
なお、実施の形態にかかる列車無線システムは、本発明の内容の一例を示すものであり、更なる別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略するなど、変更して構成することも可能であることは無論である。
以上のように、本発明は、列車無線システムに適用可能であり、特に、エンド交換時における無線通信異常の誤検知を回避することができる発明として有用である。
1 無線基地局、2 引き通し線、3 伝送路、4 線路、5 車上無線装置、6,7 車上制御装置、8 車上無線装置、9,10 運転台選択スイッチ、11 B→A情報、12 A→B情報、13 位置情報、14 送信停止指令、15 送信開始指令、16 地上制御装置、20 速度制御部、21 切換タイミング通番生成部、100 列車、A,B 先頭車両、C 中間車両、N 制御通番、TN 切換タイミング通番。

Claims (6)

  1. 列車の走行を制御する列車制御情報を生成する地上制御装置と、前記地上制御装置に接続され前記列車制御情報を受信して無線送信する無線基地局と、列車に搭載され前記無線基地局との間で無線通信を行う複数の車上無線装置と、前記各車上無線装置に接続され前記列車制御情報に基づいて列車の走行を制御する複数の車上制御装置と、を備えた列車無線システムであって、
    前記地上制御装置は、前記列車制御情報を生成する毎にカウントアップされる第1の通番を前記列車制御情報に付与して列車へ送信し、
    前記地上制御装置へ情報を送信中の第1の車上無線装置に接続された第1の車上制御装置は、運転台選択スイッチで選択された位置情報に基づいて運転台交換が完了したことを検知したとき、運転台交換が完了した時点以降で受信した前記第1の通番に所定の値を加えた第2の通番を生成し、この第2の通番を前記地上制御装置へ情報を送信していない第2の車上無線装置に接続された第2の車上制御装置へ送信し、
    前記第1の通番の値が前記第2の通番の値に達したとき、前記第1の車上制御装置は前記地上制御装置への情報の送信を停止させる指令を前記第1の車上無線装置に出力し、前記第2の車上制御装置は前記地上制御装置への情報の送信を開始させる指令を前記第2の車上無線装置に出力することを特徴とする列車無線システム。
  2. 前記第1の車上無線装置は、前記情報の送信を停止させる指令を受信したとき、前記地上制御装置への情報の送信を停止することを特徴とする請求項1に記載の列車無線システム。
  3. 前記第2の車上無線装置は、前記情報の送信を開始させる指令を受信したとき、前記地上制御装置への情報の送信を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の列車無線システム。
  4. 前記第1の車上制御装置および前記第2の車上制御装置は、列車を構成する複数の車両間に亘って配設された第1の引き通し線と、この第1の引き通し線の冗長系を成す第2の引き通し線とに接続され、
    前記第1の車上制御装置は、前記第1の引き通し線の異常を検知したとき、前記第2の引き通し線を介して前記第2の車上制御装置に前記第2の通番を送信することを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の列車無線システム。
  5. 前記第2の車上無線装置は、前記列車制御情報を受信できないとき、前記第2の車上制御装置に一定周期でエラーメッセージを送信し、
    前記第2の車上制御装置は、エラーメッセージを受信する直前の第1の通番の値を、エラーメッセージを受信する度に1ずつインクリメントし、その値が前記第2の通番の値に達したとき、前記地上制御装置への情報の送信を開始させる指令を出力することを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の列車無線システム。
  6. 前記第1の車上無線装置は、前記列車制御情報を受信できないとき、前記第1の車上制御装置に一定周期でエラーメッセージを送信し、
    前記第1の車上制御装置は、エラーメッセージを受信する直前の第1の通番の値を、エラーメッセージを受信する度に1ずつインクリメントし、その値が前記第2の通番の値に達したとき、前記地上制御装置への情報の送信を停止させる指令を出力することを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の列車無線システム。
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