JP2015047696A - サーマルヘッド及びプリンタ - Google Patents

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Norimitsu Sanhongi
法光 三本木
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Keitaro Koroishi
圭太郎 頃石
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Abstract

【課題】印字性能に優れるとともに、印字品質及び信頼性が高い、小型のサーマルヘッド及びプリンタを提供する。【解決手段】第1基板32と、第1基板32上に形成された導電層31と、第1基板32上に導電層31を介して接合された第2基板33と、第2基板33上に間隔をあけて配列された複数の発熱素子41と、複数の発熱素子41に導通する共通電極44と、発熱素子41に各別に導通する複数の個別電極43と、を備え、第2基板33には、導電層31を外部に露出させる露出部34が形成され、共通電極44は、露出部34を通して導電層31に接続されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、サーマルヘッド及びプリンタに関する。
従来から、各種ラベルや、レシート、チケット等の印刷に用いるプリンタとして、熱を加えると発色する特殊な記録紙(感熱紙)に対して印刷を行うサーマルプリンタが知られている。サーマルプリンタは、小型軽量化が可能であり、またトナーやインク等も使用せず簡素な構成であることから携帯端末に搭載される等、広く利用されている。
ここで、従来のサーマルプリンタについて簡単に説明する。図11は従来のサーマルヘッドの概略平面図であり、図12は図11のC−C線に沿う断面図である。
サーマルプリンタは、図11、図12に示すように、プラテンローラ100とサーマルヘッド101とで記録紙Pを挟持し、プラテンローラ100の回転により記録紙Pを紙送りしながら記録紙の印字面(感熱記録面)をサーマルヘッド101の発熱素子102により加熱することで、印字面を発色させて印字を行うようになっている。
具体的に、サーマルヘッド101は、基板110と、基板110上に間隔をあけてライン状に配列された複数の発熱素子102と、各発熱素子102を選択的にオン・オフ制御するドライバIC111と、各発熱素子102とドライバIC111とを個別に接続する個別電極112と、各発熱素子102の全てに導通した共通電極113と、を備えている。
各個別電極112は、基板110の短辺方向の一端側において、ドライバIC111を介してグランド電極121に接続されている。
共通電極113は、基板110の短辺方向の他端側において、基板110の長辺方向に沿って延在する主配線113aと、主配線113aの両端部から連設されて基板110の短辺方向に沿って延在する一対の副配線113bと、を有している。
そして、グランド電極121及び共通電極113の副配線113bにFPC等の外部配線が接続されることで、サーマルヘッド101に電力が供給される。図11の例では、グランド電極121は基準電位GNDに保持され、副配線113bにはバッテリからの電源電圧Vpが印加されるようになっている。
このようなサーマルヘッド101では、記録紙Pが基板110の短辺方向(発熱素子102の配列方向に直交する方向)に沿って搬送されるようになっている。そして、記録紙Pが発熱素子102上を通過する際に、各発熱素子102に対して選択的に電力を供給することで、上述したように記録紙Pに印字を行う。
ところで、サーマルプリンタが搭載される携帯端末にあっては、更なる小型化のニーズに対応するために、例えばバッテリのセルを削減(2セル方式から1セル方式)したり、サーマルヘッド101自体の小型化を図ったりする方法が検討されている。
上述した方法のうち、バッテリのセルを削減する場合には、セルの削減に伴いサーマルヘッド101を低電圧駆動させる必要がある。
しかしながら、サーマルヘッド101の印字性能は、発熱素子102の発色エネルギー(電力×時間)に関係するため、印字速度を維持するとともに、低電圧駆動を図った上で従来と同等の印字性能を維持するためには、発熱素子102の抵抗値RHを小さくする必要がある。すなわち、発熱素子102の抵抗値RHを小さくして、発熱素子102に流れる電流を多くする必要がある。
一方、サーマルヘッド101自体の小型化を図る場合、例えば共通電極113の平面視における寸法を短縮して、基板110の平面視における外形を縮小する方法が考えられる。
しかしながら、共通電極113の寸法を短縮すると、共通電極113の配線抵抗値RCが大きくなり、サーマルヘッド101の総抵抗値RZが増大する。具体的には、図13に示すように、発熱素子102の抵抗値をRH、ドライバIC111のオン抵抗及び各個別電極112の配線抵抗値をRi、共通電極113の配線抵抗値をRC、外部配線の配線抵抗値をrC、各発熱素子102のうち、通電している発熱素子102の数(同時通電ドット数)をNSAとすると、サーマルヘッド101の総抵抗値RZは数式(1)で表される。
Figure 2015047696
また、バッテリから印加される電源電圧をVpとすると、1つの発熱素子102に印加される電圧VHは数式(2)で表される。
Figure 2015047696
そして、数式(3)に基づくと、発熱素子102に供給される電力WHが数式(4)で表される。
Figure 2015047696
Figure 2015047696
数式(3)、(4)により、発熱素子102に供給される電力WHに影響する抵抗成分Rは、数式(5)で表される。
Figure 2015047696
そして、数式(5)に数式(1)を代入することで、抵抗成分Rが数式(6)で表される。
Figure 2015047696
すなわち、共通電極113の寸法を短縮すると、共通電極113の配線抵抗値RCが増加するため、抵抗成分Rが大きくなる。特に、配線抵抗値RCは、発熱素子102の同時通電ドット数NSAに比例して大きくなる。そのため、発熱素子102以外の部分での電圧降下が大きくなり、各発熱素子102に所望の電力WHを供給できないおそれがある。この場合には、印字濃度の低下や、印字濃度ムラが発生するとともに、これらを抑制するために印字時間が長くなり、印字スピードが遅くなる等、印字性能が低下するという問題がある。一方、発熱素子102の抵抗値RHを小さくして、発熱素子102に流れる電流を多くした場合には、その影響が更に大きくなってしまう。
そこで、図11、図12に示すように、共通電極113に、金ペーストやメタロオーガニックペースト等の厚膜電極層115を設けることで、厚膜電極層115を含む共通電極113全体の配線抵抗値RCの増加を抑制した上で、共通電極113の寸法を短縮するような構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特公平04−62867号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構成にあっては、厚膜電極層115の厚さを増加することで、図12においてプラテンローラ100と共通電極113との間の隙間が小さくなるため、記録紙Pが共通電極113に干渉するおそれがある。この場合には、記録紙Pと発熱素子102との密着性が変化したり、記録紙Pをスムーズに搬送できなかったりすることで、印字品質が低下するという問題がある。
また、厚膜電極層115の厚さを増加することで、共通電極113とプラテンローラ100とが直接干渉するおそれがある。この場合には、共通電極113とプラテンローラ100との間の摩擦により、共通電極113が摩耗し、電気的な信頼性が低下するという問題がある。
本発明は、このような事情に考慮してなされたものであって、印字性能に優れるとともに、印字品質及び信頼性が高い、小型のサーマルヘッド及びプリンタを提供することを目的としている。
(1)本発明に係るサーマルヘッドは、第1基板と、前記第1基板上に形成された導電層と、前記第1基板上に前記導電層を介して積層された第2基板と、前記第2基板上に間隔をあけて配列された複数の発熱素子と、前記複数の発熱素子に導通する共通電極と、前記発熱素子に各別に導通する複数の個別電極と、を備え、前記第2基板には、前記導電層を外部に露出させる露出部が形成され、前記共通電極は、前記露出部を通して前記導電層に接続されていることを特徴としている。
この構成によれば、第1基板及び第2基板の間に設けられた導電層と、共通電極と、を導通させることで、発熱素子に接続される配線の面積や膜厚を増大(補強)できるので、発熱素子に接続される配線の抵抗値を小さくできる。これにより、発熱素子以外の部分での電圧降下を抑え、各発熱素子に所望の電力を供給することができる。その結果、印字性能の向上を図ることができる。
しかも、第1基板及び第2基板の間に設けられた導電層により、配線の抵抗値を小さくできるので、共通電極の寸法を短縮できる。この場合、共通電極の面方向に沿う寸法を縮小することで、サーマルヘッドの平面視寸法を縮小することができ、サーマルヘッドの小型化が可能になる。
さらに、従来のように厚膜電極層を形成して共通電極を補強する必要もないので、共通電極の厚さ方向に沿う寸法を縮小(薄型化)することができる。これにより、記録紙との干渉を抑制し、記録紙をスムーズに搬送できるため、印字品質を向上させることができる。また、共通電極とプラテンローラとの干渉を抑制し、共通電極の摩耗を抑制できるので、電気的な信頼性も確保できる。
(2)本発明に係るサーマルヘッドでは、前記露出部は、前記第2基板の外周端部が切り欠かれて形成されていてもよい。
この構成によれば、第2基板の外周端部を切り欠くだけで、露出部を形成することができるので、より簡素な構成で導電層を露出させることができる。
(3)本発明に係るサーマルヘッドでは、前記露出部は、前記第2基板を厚さ方向に貫通孔であってもよい。
この構成によれば、露出部を貫通孔とすることで、共通電極が第2基板の端面に露出しないので、電気的な信頼性を向上させることができる。また、貫通孔が第2基板の面方向に開放されないので、サーマルヘッドをウエハレベルで作成する場合等、第2基板用のウエハが露出部を挟んで分離することがない。これにより、製造効率の向上を図ることができる。
(4)本発明に係るサーマルヘッドでは、前記露出部は、前記第2基板の厚さ方向に沿う前記第1基板側に向かうに従い漸次内径が縮小していてもよい。
この構成によれば、露出部の内面に共通電極が形成し易くなり、導電層と発熱素子との導通を確保できる。
(5)本発明に係るサーマルヘッドでは、前記露出部は、前記第2基板のうち、前記発熱素子を間に挟んで対向する部分にそれぞれ形成され、前記露出部のうち、前記発熱素子に対して一方側に位置する前記露出部には、前記共通電極が形成され、前記露出部のうち、前記発熱素子に対して他方側に位置する前記露出部には、一端部が前記導電層に接続されるとともに、他端部が前記第2基板上に引き回された外部電極が形成されていてもよい。
この構成によれば、発熱素子を間に挟んで対向する部分に露出部を形成することで、共通電極及び外部電極を離間させることができる。これにより、配線のレイアウト性を向上させるとともに、配線作業の効率化を図ることができる。
(6)本発明に係るプリンタは、上記本発明のサーマルヘッドを備えていることを特徴としている。
この構成によれば、上記本発明のサーマルヘッドを備えているので、印字性能に優れるとともに、印字品質及び信頼性の高い小型のプリンタを提供できる。
本発明によれば、印字性能に優れるとともに、印字品質及び信頼性が高い、小型のサーマルヘッド及びプリンタを提供することができる。
プリンタの概略構成図である。 サーマルヘッドの概略平面図である。 図2のA−A’線に相当する断面図である。 図2のB−B’線に沿う断面図である。 サーマルヘッドの他の構成を示す図2に相当する概略平面図である。 サーマルヘッドの他の構成を示す要部断面図である。 サーマルヘッドの他の構成を示す要部断面図である。 第1基板及び第2基板の他の接合方法を示す図3に相当する要部断面図である。 第1基板及び第2基板の他の接合方法を示す図3に相当する要部断面図である。 第1基板及び第2基板の他の接合方法を示す図3に相当する要部断面図である。 従来のサーマルヘッドの概略平面図である。 図11のC−C’線に沿う断面図である。 サーマルヘッドの概略回路図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[プリンタ]
まず、本発明のサーマルヘッド21を備えたサーマルプリンタ10(以下、単にプリンタ10という)について説明する。図1はプリンタ10の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ10は、熱を加えると変色する記録紙P(感熱紙)に対して印刷を行うものであって、各種ラベル、レシートやチケットの印刷等に好適に使用される。記録紙Pは、ロール状に巻回されたロール紙ROの状態でロール紙収容部11内にセットされ、ロール紙ROから引き出された部分に対して印刷が行われる。
具体的に、プリンタ10は、上述したロール紙収容部11と、ロール紙ROから繰り出された記録紙Pに印字を行う印字ユニット12と、印字ユニット12で印字された記録紙Pを所望の長さに切断するカッターユニット13と、を備えている。なお、本実施形態のプリンタ10は、上述した各構成品が図示しない携帯端末のケーシングに搭載されており、バッテリにより駆動するようになっている。また、本実施形態では、図1に示す状態において、記録紙Pの幅方向をWとするとともに、搬送方向をFとし、搬送方向Fに沿うロール紙収容部11側を上流側、カッターユニット13側を下流側として説明する。
印字ユニット12は、記録紙Pの厚さ方向(図中上下方向)で対向配置されたサーマルヘッド21、及びプラテンローラ22を備えるサーマルプリント機構であり、ロール紙収容部11に対して搬送方向Fに沿う下流側に配設されている。
サーマルヘッド21は、記録紙Pの幅方向Wに沿って多数の発熱素子41が配列されたラインヘッドであり、記録紙Pの表面側(感熱記録面側)に配設されている。サーマルヘッド21は、図示しないコイルバネ等の弾性部材によって記録紙P側(プラテンローラ22側)に押圧されて、プラテンローラ22の外周面に対して圧接されている。なお、サーマルヘッド21の詳細な構成については後述する。
プラテンローラ22は、記録紙Pの裏面側(感熱記録面の反対側)に配設され、図示しない駆動源により回転可能に構成されている。印字ユニット12では、プラテンローラ22とサーマルヘッド21との間に記録紙Pを挟持した状態で、駆動源を駆動させてプラテンローラ22を回転させることで、記録紙Pをロール紙ROから繰り出して搬送することが可能である。
カッターユニット13は、固定刃13a及び可動刃13bを有し、印字ユニット12に対して搬送方向Fの下流側に配設されている。固定刃13a及び可動刃13bは、記録紙Pを厚さ方向に挟んで互いに刃先が向かい合うように配設されている。可動刃13bは、固定刃13aに対して接近離間する方向にスライド自在とされており、固定刃13aとの間で記録紙Pを上下に挟み込んで切断可能とされている。なお、カッターユニット13は、固定刃13aのみが設けられていても構わない。すなわち、記録紙Pを固定刃13aに接触させた状態で引き倒すことにより、記録紙Pが切断されるような構成であっても構わない。
<サーマルヘッド>
図2はサーマルヘッド21の概略平面図である。また、図3は図2のA−A線に相当する断面図、図4は図2のB−B線に沿う断面図である。なお、図2においては、発熱素子41や各種電極等の配線パターンを見易くするため、後述する保護膜65や封止材66等の図示を省略している。
図2〜図4に示すように、本実施形態のサーマルヘッド21は、第1基板(支持基板)32及び第2基板(上板基板)33が導電層31を介して接合された接合基板30を備えている。接合基板30は、平面視長方形状のものであり、搬送方向Fに沿って短辺部分を有し、記録紙Pの幅方向Wに沿って長辺部分を有している。したがって、以下の説明では、サーマルヘッド21のうち、接合基板30における短辺部分の延在方向を搬送方向Fとし、長辺部分の延在方向を幅方向Wとする。
第1基板32は、ガラスや、グレーズドアルミナ等からなる平面視長方形状のものであり、厚さが例えば1.0mm程度になっている。
導電層31は、Ag(銀)やCu(銅)を主成分とした導電ペーストが焼成されたものであり、第1基板32の表面全体に亘って形成されている。なお、導電層31の厚さは、1μm以上100μm以下になっている。これにより、導電層31の配線抵抗値を小さく抑えることができる。特に、導電層31の厚さを1μm以上とすることで、導電層31の厚さを確保できるので、導電層31の断線を防止できる。一方、導電層31の厚さを100μm以下とすることで、サーマルヘッド21の厚さを抑えることができる。
第2基板33は、ガラスやアルミナ等からなる平面視長方形状とされ、第1基板32に厚さ方向で重ね合わされている。そして、第2基板33は、上述した導電層31を介して第1基板32に厚さ方向で接合されている。なお、第2基板33の厚さは、第1基板32よりも薄く、例えば0.5mm程度となっている。
ここで、第2基板33の各長辺部分には、導電層31を外部に露出させる露出部34(第1露出部34a及び第2露出部34b)がそれぞれ形成されている。本実施形態の露出部34は、第2基板33の外周端部のうち、長辺部分に位置する外周端部が欠け加工等により斜めに切り欠かれて形成されたものであり、長辺部分を幅方向W全体に亘って延在している。図3、図4に示す断面視において、第1露出部34aは、厚さ方向に沿う第1基板32側に向かうに従い搬送方向Fの下流側に向けて傾斜し、第2露出部34bは、厚さ方向に沿う第1基板32側に向かうに従い搬送方向Fの上流側に向けて傾斜している。すなわち、図3、図4に示す断面視において、第2基板33は、厚さ方向に沿う第1基板32側に向かうに従い搬送方向Fに沿う長さが漸次拡大する台形状とされている。
また、図2に示す平面視において、第2基板33は、幅方向Wに沿う長さ(長辺部分の長さ)が第1基板32と同等で、かつ搬送方向Fに沿う長さ(短辺部分の長さ)が第1基板32よりも露出部34の分だけ短くなっている。そして、導電層31のうち、露出部34と重なる部分は、露出部34を通して外部に露出している。
また、第1基板32の表面(導電層31)に対する露出部34の角度θは、30°以上60°以下になっている。これにより、後述する共通電極44の形成時において、露出部34の表面(露出面)に共通電極44の配線材料を確実に成膜し、共通電極44の連続性を確保できるので、導電層31と共通電極44との導通を確保できる。特に、露出部34の角度θを30°以上とすることで、搬送方向Fに沿う露出部34の長さを縮小できるので、搬送方向Fに沿う第2基板33自体の大型化を抑制した上で、第2基板33の表面に形成される発熱素子41や各種電極等の配線パターンの形成面積を確保できる。
第2基板33上には、複数の発熱素子41と、各発熱素子41を選択的にオン・オフ制御するドライバIC42と、各発熱素子41とドライバIC42とを個別に接続する個別電極43と、各発熱素子41の全てに導通した共通電極44と、が形成されている。
発熱素子41は、第2基板33上における搬送方向Fの下流側に位置する部分において、幅方向Wに間隔をあけて配列されている。なお、本実施形態の各発熱素子41のうち、記録紙Pの幅方向に沿う中央部を境にして一方側に配列された第1発熱素子群41aと、他方側に配列された第2発熱素子群41bと、に区分されている。
ドライバIC42は、第2基板33上のうち、発熱素子41よりも搬送方向Fの上流側に位置する部分に搭載されている。図2の例において、ドライバIC42は、各発熱素子群41a,41bに対応して幅方向Wに間隔をあけて2つ搭載されている(第1ドライバIC42a及び第2ドライバIC42b)。
各ドライバIC42は、各発熱素子41の通電状態を制御するためのものであり、複数のスイッチング素子47を有している。そして、ドライバIC42は、各スイッチング素子47がオン状態のときに通電状態となり、各スイッチング素子47がオフ状態のときに不通電状態となる。なお、図3に示すように、各ドライバIC42は、樹脂等からなる封止部50でまとめて保護されている。また、ドライバIC42は1つでも、3つ以上の複数であっても構わない。
また、第2基板33のうち、各ドライバIC42に対して搬送方向Fに沿う上流側に位置する部分には、グランド電極52が形成されている。グランド電極52は、一端部が各ドライバIC42にそれぞれ接続され、他端部が上述した第2露出部34bよりも下流側に位置している。
個別電極43は、ドライバIC42と各発熱素子41との間を各別に接続するものであって、幅方向Wに間隔をあけて櫛歯状に配列されている。図3に示すように、各個別電極43は、一端部が各発熱素子41それぞれの搬送方向Fに沿う上流側端部を覆うように形成され、発熱素子41に各別に導通している。また、図2に示すように、各個別電極43のうち、第1発熱素子群41aの発熱素子41に接続された個別電極43の他端部は、第1ドライバIC42aにまとめて接続され、第2発熱素子群41bの発熱素子41に接続された個別電極43の他端部は、第2ドライバIC42bにまとめて接続されている。なお、ドライバIC42には、上述した個別電極43やグランド電極52の他に、図示しない制御部から出力される印字情報を受信する信号線等が存在する。
共通電極44は、主配線44a及び接続配線44bを有している。
主配線44aは、第2基板33上において、搬送方向Fに沿う発熱素子41よりも下流側に形成され、幅方向Wに沿って延在している。主配線44aは、各発熱素子41それぞれの搬送方向Fに沿う下流側端部を覆うように形成されている。
接続配線44bは、主配線44a及び導電層31間を接続するものであり、主配線44aと同等の幅で、主配線44aと一体的に形成されている。図3に示すように、接続配線44bは、露出部34の露出面上に形成されるとともに、その一端部が第2基板33の表面において主配線44aに接続されている。一方、接続配線44bの他端部は、上述した導電層31のうち、第1露出部34aを通して外部に露出した部分に接続されている。
また、図2、図4に示すように、各露出部34のうち、第2露出部34bの露出面には、外部電極63が形成されている。外部電極63は、一端部が導電層31のうち第2露出部34bを通して外部に露出した部分に接続され、他端部が第2基板33の表面まで引き回されている。したがって、本実施形態では、第2基板33のうち、発熱素子41を間に挟んで搬送方向Fで対向する部分に共通電極44及び外部電極63が配置されている。
また、図2の例において、外部電極63は、第2基板33のうち、幅方向Wに沿う両端部に一対設けられている。そして、外部電極63及び上述したグランド電極52には、FPC等の図示しない外部配線が接続されることで、サーマルヘッド21に電力が供給される。図2の例では、グランド電極52は基準電位GNDに保持され、外部電極63にはバッテリからの電源電圧Vpが印加されるようになっている。
また、図3、図4に示すように、接合基板30上には、搬送方向Fに沿うドライバIC42よりも下流側に位置する部分をまとめて覆う保護膜65が形成されている。保護膜65は、発熱素子41、各個別電極43及び共通電極44を保護している。
さらに、保護膜65上において、搬送方向Fに沿う発熱素子41よりも下流側に位置する部分には、樹脂材料等からなる封止材66が形成されている。この封止材66は、搬送方向Fに沿う下流側端部が上述した接続配線44b及び保護膜65の端面と面一に配置される一方、搬送方向Fに沿う上流側端部が第1露出部34aを通って第2基板33の表面まで引き回されている。なお、接続配線44b及び保護膜65の端面を覆うように封止材66を形成しても構わない。
[サーマルヘッドの製造方法]
次に、上述したサーマルヘッド21の製造方法について説明する。
本実施形態のサーマルヘッド21は、第1基板32及び第2基板33を接合する接合工程と、第2基板33上に発熱素子41や各種電極等の配線パターンを形成するパターン形成工程と、を主に有している。なお、第2基板33には、切断や研磨等の欠け加工により上述した露出部34が予め形成されているものとする。
<接合工程>
接合工程では、まずスクリーン印刷等により導電ペーストを第1基板32上に塗布した後(ペースト塗布工程)、5〜10分程度放置してレベリングを行う。
次に、レベリングされた導電層31上に第2基板33を貼り合わせた後、対流式オーブンやベルト乾燥炉等を用いて、導電層31を乾燥させる(乾燥工程)。なお、このときの乾燥条件としては、温度が120℃〜150℃程度、乾燥時間が10分〜15分程度が好ましい。
続いて、ピーク温度が850℃程度に設定されたベルト焼成炉等を用い、導電層31を焼成する(焼成工程)。焼成時間としては、合計30分〜60分程度(ピーク時間10分程度)に設定することが好ましい。
そして、焼成工程を経ることで、導電層31が焼成されるとともに、導電層31を介して第1基板32及び第2基板33が接合された接合基板30が完成する。
以上により、接合工程が終了する。このとき、第2基板33には、露出部34が形成されているため、導電層31が露出部34を通して外部に露出することになる。
<パターン形成工程>
次に、パターン形成工程では、まず第2基板33上に発熱素子41を形成する(発熱素子形成工程)。具体的には、まずスパッタリングやCVD、蒸着等の薄膜形成法を用いて、例えばTa系やシリサイド系等の発熱抵抗体材料の薄膜を接合基板30上に成膜する。次いで、リフトオフ法やエッチング法等を用いて、発熱抵抗体材料の薄膜をパターニングすることで、上述した発熱素子41を得ることができる。
続いて、第2基板33上に、個別電極43、共通電極44、外部電極63及びグランド電極52を形成する(電極形成工程)。具体的には、スパッタリングや蒸着等の薄膜形成法を用いて、Al,Al−Si,Au,Ag,Cu,Pt等の配線材料の薄膜を接合基板30上に成膜し、その後リフトオフ法やエッチング法等を用いて、配線材料の薄膜をパターニングする。これにより、上述した個別電極43、共通電極44、外部電極63及びグランド電極52を得ることができる。このとき、各露出部34の露出面にも配線材料が形成されることで、第1露出部34aを通して共通電極44(接続配線44b)が導電層31に接続されるとともに、第2露出部34bを通して外部電極63が導電層31に接続される。
その後、発熱素子41、各個別電極43及び共通電極44を保護する保護膜65を形成する。具体的には、まずスパッタリングやイオンプレーティング、CVD法等により、SiO2や、Ta25、SiAlON、Si34、ダイヤモンドライクカーボン等の保護膜材料を接合基板30上に成膜する。その後、保護膜材料をパターニングすることで、上述した保護膜65を得ることができる。
さらに、スクリーン印刷等を用いて、保護膜65上に封止材66を形成する。
最後に、個別電極43及びグランド電極52上にドライバIC42を実装した後、ドライバIC42を封止部50で封止する。
以上により、上述したサーマルヘッド21が完成する。
[プリンタの動作方法]
次に、上述したプリンタ10の動作方法について説明する。
携帯端末の図示しない入力操作部で印字情報が入力されると、この印字情報に基づいて図示しない駆動源が駆動し、プラテンローラ22が回転する。すると、記録紙Pはプラテンローラ22の外周面とサーマルヘッド21との間に挟まれた状態で下流側に送り出される。
一方、サーマルヘッド21では、印字情報に基づいてドライバIC42のスイッチング素子47がオン・オフ制御されるとともに、外部電極63とグランド電極52との間に電圧が印加される。この場合、電流は外部電極63、導電層31、及び共通電極44を流れた後、各発熱素子41のうち、オン状態になっているスイッチング素子47に対応する発熱素子41に選択的に流れる。これにより、オン状態になっている発熱素子41が発熱する。そして、記録紙Pは、サーマルヘッド21を通過する際に、オン状態になっている発熱素子41により加熱されることで、その部分が発色する。その結果、送り出された記録紙Pに対して各種の文字や図形等を明瞭に印刷することができる。
その後、印字ユニット12を通過した記録紙Pは、カッターユニット13に供給される。カッターユニット13に供給された記録紙Pは、固定刃13aと可動刃13bとの間を下流側に向けて送り出される。そして、記録紙Pが固定刃13aと可動刃13bとの間を所望の長さ分だけ通過すると、カッターユニット13が作動して、可動刃13bが固定刃13aに向けてスライド移動する。これにより、可動刃13bと固定刃13aとの間で記録紙Pを挟み込みながら切断することができ、切断された記録紙Pをレシート等として使用することができる。
このように、本実施形態では、導電層31を介して第1基板32及び第2基板33を接合し、導電層31と共通電極44とを第1露出部34aを通して導通させる構成とした。
この構成によれば、発熱素子41に接続される配線の面積や膜厚を増大(補強)できるので、発熱素子41に接続される配線の抵抗値を小さくできる。これにより、発熱素子41以外の部分での電圧降下を抑え、各発熱素子41に所望の電力WHを供給することができる。その結果、印字性能の向上を図ることができる。特に、本実施形態では、第1基板32の表面全体に導電層31が形成されているため、上述した効果がより奏功される。
しかも、本実施形態では、第1基板32及び第2基板33の間に設けられた導電層31により、配線の抵抗値を小さくできるので、共通電極44の寸法を短縮できる。この場合、共通電極44の搬送方向F及び幅方向Wに沿う寸法を縮小することで、サーマルヘッド21(接合基板30)の平面視寸法を縮小することができ、サーマルヘッド21の小型化が可能になる。特に、本実施形態では、従来のような副配線113b(図11参照)を設ける必要がないので、サーマルヘッド21を確実に小型化できる。
また、例えば複数のサーマルヘッド21をウエハレベルで一括して作成し、最後に各サーマルヘッド21毎に分割する場合には、1枚のウエハから作成できるサーマルヘッド21の取り個数も増加できる。そのため、サーマルヘッド21の低コスト化を実現できる。
さらに、図11に示した従来のサーマルヘッド101のように、厚膜電極層115を形成して共通電極113を補強する必要もないので、共通電極44の厚さ方向に沿う寸法を縮小(薄型化)することができる。これにより、記録紙Pとの干渉を抑制し、記録紙Pをスムーズに搬送できるため、印字品質を向上させることができる。また、共通電極44とプラテンローラ22との干渉を抑制し、共通電極44の摩耗を抑制できるので、電気的な信頼性も確保できる。
また、本実施形態では、第2基板33の外周端部(長辺部分)を切り欠くだけで、露出部34(第1露出部34a及び第2露出部34b)を形成することができるので、より簡素な構成で導電層31を露出させることができる。
また、本実施形態では、発熱素子41を間に挟んで対向する部分に露出部34を形成することで、共通電極44及び外部電極63を離間させることができる。これにより、配線のレイアウト性を向上させるとともに、配線作業の効率化を図ることができる。
そして、本実施形態のプリンタ10によれば、上述したサーマルヘッド21を備えているので、印字性能に優れるとともに、印字品質及び信頼性の高い小型のプリンタ10を提供できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、第2基板33のうち、発熱素子41を間に挟んで搬送方向Fで対向する部分(一対の長辺部分)に露出部34を形成した場合について説明したが、これに限らず、第2基板33の少なくとも一部に露出部34が形成されていれば構わない。
例えば、図5に示すように、第2基板33の全周に亘って露出部80を形成しても構わない。この場合、共通電極81は、第2基板33上において、搬送方向Fに沿う発熱素子41よりも下流側に形成されるとともに、幅方向Wに沿って延在する主配線81aと、主配線81aの両端部から連設されて搬送方向Fに沿って延在する一対の副配線81bと、を有している。主配線81aは各発熱素子41全てに導通し、副配線81bは第2基板33の搬送方向Fに沿う上流側端部で外部配線に接続される。各配線81a,81bは、それぞれ露出部80を通して導電層31に導通している。
この構成においても、導電層31により、配線の抵抗値を小さくできるので、図11に示す従来の共通電極113に比べて共通電極81の寸法を縮小できる。
また、上述した実施形態では、第2基板33の外周端部に露出部34を形成する構成について説明したが、これに限られない。例えば図6に示すように、第2基板33を厚さ方向に貫通する貫通孔85を露出部として機能させても構わない。図6に示す例において、共通電極86は、貫通孔85の内面を通して導電層31に接続される。なお、貫通孔85は、第2基板33の搬送方向Fや幅方向Wに開放されていなければ、円形や長円形等、適宜設計変更が可能である。この場合、貫通孔85は、例えばエッチングやサンドブラスト、ドリル、スライサー等により形成することができ、共通電極86はメッキやCVD等により形成できる。
この構成によれば、露出部を貫通孔85とすることで、共通電極86が第2基板33の端面に露出しないので、電気的な信頼性を向上させることができる。また、貫通孔85が第2基板33の搬送方向Fや幅方向Wに開放されないので、サーマルヘッド21をウエハレベルで作成する場合等、第2基板33用のウエハが露出部を挟んで分離することがない。これにより、製造効率の向上を図ることができる。
なお、図7に示す貫通孔87のように、第1基板32側に向かうに従い内径が漸次縮小するテーパ状に形成しても構わない。この場合には、貫通孔87の内面に共通電極86が形成し易くなり、導電層31と発熱素子41との導通を確保できる。
また、貫通孔85,87内に導電ペースト等を充填して、導電層31と発熱素子41との導通を確保しても構わない。
また、上述した実施形態では、導電ペーストからなる導電層31を介して第1基板32及び第2基板33を接合する構成について説明したが、導電層31を介して第1基板32及び第2基板33が積層されていれば、第1基板32及び第2基板33の接合方法は適宜設計変更が可能である。
例えば、図8に示すように、導電層90と各基板32,33とを接着剤91を用いて接合しても構わない。図8に示す例において、導電層90は、AlやCu等、導電性を有する金属箔からなり、接着剤91はアクリル樹脂系やエポキシ樹脂系の耐熱接着剤からなる。この場合、導電層90のうち、露出部34を通して露出する部分以外に接着剤91を塗布することが好ましい。
この構成によれば、導電層90とは別体の接着剤91を用いて各基板32,33を接合するので、導電層90の材料選択の自由度を向上させることができる。
また、図9に示すように、第1基板32に形成された導電層92(例えばAl)と、第2基板33(例えばソーダライムガラス)と、を陽極接合しても構わない。この場合、各基板32,33を積層した状態で加熱するとともに、導電層92を陽極とし、第2基板33を陰極として両者間に直流電圧を印加する。すると、導電層92と第2基板33との間に大きな静電引力が生じ、導電層92と第2基板33との界面を化学結合させて両者が接合される。なお、陽極接合の条件として、温度を400℃程度、電圧を500V程度に設定することが好ましい。また、導電層92は、蒸着等により厚さが1μm〜10μm程度に形成することが好ましい。
さらに、図10に示すように、第1基板32の表面(図10における上面)、及び第2基板33の裏面(図10における下面)にそれぞれ導電層95a,95bを形成し、これら各導電層95a,95b同士を拡散接合させても構わない。この場合、まず第1基板32の表面及び第2基板33の裏面に、厚さが1μm〜10μm程度の微結晶金属薄膜からなる導電層95a,95bを、スパッタ法等によりそれぞれ形成する。次いで、減圧雰囲気(例えば、2×10-6Pa程度)下において、各導電層95a,95bを密着させることで、各導電層95a,95bが接合され、各基板32,33同士が導電層95a,95bを介して接合されることになる。
また、上述した実施形態では、第1基板32の表面全体に導電層31が形成された構成について説明したが、これに限られない。抵抗値の増加を抑えた上で、導電層31の導通を確保できれば、導電層31の形成領域は適宜設計変更が可能である。例えば、発熱素子41と厚さ方向で重なる部分を避けるように導電層31を形成し、第1基板32と第2基板33との間のうち、発熱素子41と厚さ方向で重なる部分に空洞部を形成しても構わない。
この場合、空洞部が断熱層として機能するので、発熱素子41で発生した熱が導電層31や第1基板32に放熱され難くなる。そのため、発熱素子41で発生した熱を効率的に記録紙Pに伝達することが可能になり、印字効率の向上を図ることができる。
さらに、上述した実施形態では、本発明のプリンタ10を携帯端末に搭載した場合について説明したが、これに限らず、種々の端末に搭載することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
10…サーマルプリンタ
31,90,92,95a,95b…導電層
32…第1基板(支持基板)
33…第2基板(上板基板)
34,80…露出部
34a…第1露出部
34b…第2露出部
41…発熱素子
43…個別電極
44,81,86…共通電極
85,87…貫通孔(露出部)

Claims (6)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板上に形成された導電層と、
    前記第1基板上に前記導電層を介して積層された第2基板と、
    前記第2基板上に間隔をあけて配列された複数の発熱素子と、
    前記複数の発熱素子に導通する共通電極と、
    前記発熱素子に各別に導通する複数の個別電極と、を備え、
    前記第2基板には、前記導電層を外部に露出させる露出部が形成され、
    前記共通電極は、前記露出部を通して前記導電層に接続されていることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 前記露出部は、前記第2基板の外周端部が切り欠かれて形成されていることを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッド。
  3. 前記露出部は、前記第2基板を厚さ方向に貫通する貫通孔であることを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッド。
  4. 前記露出部は、前記第2基板の厚さ方向に沿う前記第1基板側に向かうに従い漸次内径が縮小していることを特徴とする請求項3記載のサーマルヘッド。
  5. 前記露出部は、前記第2基板のうち、前記発熱素子を間に挟んで対向する部分にそれぞれ形成され、
    前記露出部のうち、前記発熱素子に対して一方側に位置する前記露出部には、前記共通電極が形成され、
    前記露出部のうち、前記発熱素子に対して他方側に位置する前記露出部には、一端部が前記導電層に接続されるとともに、他端部が前記第2基板上に引き回された外部電極が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のサーマルヘッド。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載のサーマルヘッドを備えていることを特徴とするプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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