JP2015045635A - 波面計測方法、形状計測方法、光学素子の製造方法、光学機器の製造方法、プログラム、波面計測装置 - Google Patents

波面計測方法、形状計測方法、光学素子の製造方法、光学機器の製造方法、プログラム、波面計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 シャックハルトマンセンサーで波面を計測するにあたり、隣接するマイクロレンズにて生じた回折光が原因で発生するスポット位置の検出誤差を抑制する。【解決手段】 上記課題を解決するため、シャックハルトマンセンサー(101)に被検光を入射し、撮像条件A第一のスポット像Iを撮像し、対応する第一のスポット位置のデータを検出する。一方、前記撮像条件Aと前記マイクロレンズに入射する被検光における回折光の進行方向の情報に基づき、第二のスポット像I’をシミュレーションして第二のスポット位置を算出する。回折光による検出誤差のデータが含まれる前記第二のスポット位置のデータに基づいて、前記第一のスポット位置のデータを補正してスポット位置の検出誤差を低減させる波面計測方法を提供する。【選択図】 図2

Description

本発明は、光学素子の評価に利用可能な波面計測方法に関するものである。本発明は、さらに、形状計測方法、光学素子の製造方法、光学機器の製造方法、プログラム、および波面計測装置に関するものである。
近年、カメラ、光学ドライブ、露光装置などの光学機器は、具備された光学系の小型化のため、非球面光学素子(ミラーやレンズ等)の導入が一般的になりつつある。高品質の非球面光学素子を効率良く生産するためには、非球面光学素子の形状を簡便に評価する計測技術が必要である。
そのような計測技術として、マイクロレンズアレイと撮像素子を備えたシャックハルトマンセンサーによる計測方法がよく知られている。非球面光学素子などの被測定物に対して投光された光が反射すると、その光は被測定物の形状を反映した波面の光(被検光)として伝搬する。その被検光をシャックハルトマンセンサーで検知することで簡単に波面の計測ができ、ひいては波面の計測データを通じて被測定物の形状を計測することができる。
被検光がシャックハルトマンセンサーのマイクロレンズアレイに入射すると、撮像素子上に複数のスポットからなるスポット像が形成される。そのスポット像を撮像し、それぞれのスポット位置を検出する。検出されたスポット位置から各マイクロレンズに入射した光線の入射角度を算出し、この光線の入射角度分布から被検光の波面のデータを簡単に算出することができる。
ところで、シャックハルトマンセンサーによる計測を高解像度化するためには、マイクロレンズアレイのピッチを狭める必要がある。しかし、マイクロレンズアレイを構成する各マイクロレンズに光が入射すると、そのエッジ部分で回折光が発生する。上記ピッチを狭めると、隣接するマイクロレンズで生じた回折光がスポットに干渉してスポット像が歪むため、波面計測精度が劣化してしまうという問題がある。従って、シャックハルトマンセンサーの高解像度化と高精度化を両立するためには、隣接するマイクロレンズで発生する回折光による誤差を抑制することが必要となる。
特許文献1には、隣接するスポット同士の影響(クロストーク)を抑制するための技術が記載されている。特許文献1は、まず被測定物をマイクロレンズアレイと撮像素子からなる波面収差測定装置によって被測定物に投光した光を撮像し、スポット像の光強度分布Jを取得する。複数のスポットのそれぞれの位置Pは重心法など公知の演算法Gを用いて、P=G(J)の一般式で表現されるように算出する。一方、算出された位置Pに本来のスポット像が形成されていると仮定したときに得られるであろう光強度分布の像データJを求める。すなわちマイクロレンズアレイなどの予め求められている光学モデルに基づくアルゴリズムFに基づいて、J=F(P)をSINC関数(=(Sinx)/x)によって近似する。そして得られたスポット像Jに基づいて、前述の演算法Gを再び用いて比較スポット像位置CPをCP=G(J)と算出する。その後、取得した位置Pと演算によって得られたCPとの差に応じて、スポット位置Pを補正することで、隣接するスポット同士の影響(クロストーク)を小さくする。
しかし、特許文献1記載の技術は像データJをSINC関数というマイクロレンズを通過した光によって生じる回折光の進行方向が正しく表現出来ていない関数を用いて表現している。そのため、前記光線に対して異なる方向に進行する回折光を適切に表現できていない。その結果、隣接するマイクロレンズで発生する回折光による検出誤差の抑制は不十分だった。
また特許文献2では、マイクロレンズアレイに矩形マスクを等間隔に備え、なおかつその軸を隣接スポットの方向に対して25°回転させて配置することを提案している。これにより、回折光の優先軸線(X1、Y1、X2、Y2)を隣接スポットおよび次隣接スポットと異なる方向に設け、回折光がこれらのスポットと重ならないようにしている。
ところが、シャックハルトマンセンサーに非球面量の大きな波面が入射すると、スポット自体が大きく変位し、隣接スポットの近傍に移動し、その検出誤差が十分には抑制できないことがある。したがって特許文献2記載の技術では、非球面量の大きな波面を精度良く計測することができないことがあった。
特開2002−198279 特許第4212472号
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、隣接するマイクロレンズにて生じた回折光によるスポット検出誤差が抑制された、高解像度化と高精度化を両立したシャックハルトマンセンサーを用いた波面計測方法を提供する。本発明は、さらに、形状計測方法、光学素子の製造方法、光学機器の製造方法、プログラム、および波面計測装置を提供する。
複数のマイクロレンズを備えたマイクロレンズアレイと撮像素子を備えたシャックハルトマンセンサーに照射光を入射し、ある撮像条件で第一のスポット像Iを撮像する工程と、
前記第一のスポット像Iから前記第一のスポット像Iに対応する第一のスポット位置のデータを検出する工程と、
前記撮像条件と前記被検光が前記マイクロレンズを透過する際に生じる回折光の進行方向の情報に基づき、第二のスポット像I’をシミュレーションする工程と、
前記第二のスポット像I’に対応する第二のスポット位置を算出する工程と、
回折光による検出誤差のデータが含まれる前記第二のスポット位置のデータに基づいて、前記第一のスポット位置のデータを補正して前記被検光の波面のデータを算出する工程、
を備えた波面計測方法。
本発明の波面計測方法によれば、スポットが回折光と干渉することによって発生する誤差を補正する。その結果、スポットが回折光と干渉することによって発生する誤差を抑制し、高精度な波面計測を実現することができる。
(a)シャックハルトマンセンサーの模式図を示す。(b)シャックハルトマンセンサーに備えられたマイクロレンズアレイの模式図である。 本発明の波面計測方法の手順の要部を説明した図である。 実施例1の波面計測方法の手順を示す図である。 実施例1における、波面、光線、マイクロレンズ、CCD受光面、検出されたスポット位置の関係を示す図である。 実施例1における、実際に得られたスポット像から検出したスポット位置と、シミュレーションで得られたスポット像から検出したスポット位置の関係を示す図である。 シミュレーションで得られた、スポットとCCD画素の相対位置と、スポット検出結果の関係を示す図である。 実施例2の波面計測方法の手順を示す図である。 実施例2における、波面、光線、マイクロレンズ、CCD受光面、検出されたスポット位置の関係を示す図である。 実施例3の波面計測方法の手順を示す図である。 実施例3における、波面、光線、マイクロレンズ、CCD受光面、検出されたスポット位置の関係を示す図である。 実施例4の形状計測装置の図である。 実施例4の形状計測方法の手順を示す図である。
本発明を実施するための形態を、図面に基づいて説明する。
図1(a)は、本実施例で用いる波面計測装置である、シャックハルトマンセンサー101の模式図である。シャックハルトマンセンサー101は、波面104(被検光)を分割して複数のスポットを生成するためのマイクロレンズアレイ103、生成した複数のスポットからなるスポット像を撮像するための撮像素子であるCCDカメラ102を備える。また、CCDカメラからスポット像を取り込んで被検光104を算出するための演算部105を備える。但し、撮像素子はCCDカメラに限らず、CMOSカメラなどでも良い。また演算部105はシャックハルトマンセンサー101の一部を構成していなくてもよく、シャックハルトマンセンサー101の出力を受け、演算を実行するコンピューターが別に接続される構成にしてもよい。
図1(b)にマイクロレンズアレイの模式図を示す。マイクロレンズアレイ103は、同一面内に配列され焦点距離fがほぼ等しい複数のマイクロレンズ106と、マイクロレンズ106以外の箇所に入射した被検光の波面104を遮光するための遮光マスク107から構成される。遮光マスク107の非遮光領域は半径rの円であり、その中心はマイクロレンズ106の光軸とほぼ一致している。マイクロレンズや遮光マスクの形状は円形に限らず方形でもよいし、配置が既知であれば必ずしも正方行列状に配置されていなくても良い。マイクロレンズアレイ103とCCDカメラ102の受光面102aとの距離は、マイクロレンズ106の焦点距離fとほぼ一致している。
図2は、本発明の波面計測方法の手順の要部を説明した図である。
まず、任意の被検光をシャックハルトマンセンサーによって、第一のスポット像Iを、ある撮像条件Aで撮像する。被検光としては、被測定物に対して投光した際に生じる反射光であっても良いし、光源と光学素子から構成される光学機器から出力される光であっても良い。得られた第一のスポット像Iからスポット位置を重心法など演算方法を用いて第一のスポット位置を検出する。
一方で、上述の撮像条件Aと、マイクロレンズに入射する被検光における回折光の進行方向の情報をあらかじめ得ておく。撮像条件Aは、例えば被検光の波長λ、シャックハルトマンセンサーのマイクロレンズの形状、マイクロレンズアレイのピッチ、マイクロレンズアレイとCCDカメラとの距離、マイクロレンズの光軸位置等である。撮像条件Aのうち、マイクロレンズの光軸位置(x0、j、k、y0、j、k)は、例えばApplied Optics Vol.44、No.30、p6419に記載の方法で校正すれば良い。距離lj、kでは、例えば特許公報第3414368号で紹介されている方法で校正すれば良い。(ここで、j行k列目に位置するマイクロレンズ106について、あるCCD画素の中心を原点とした座標系で定義される光軸位置を(x0、j、k、y0、j、k)、CCD受光面102aまでの距離をlj、kと定義した。)回折光の進行方向の情報は、被測定物の設計値から演算してもよいし、第一のスポット位置のデータに基づいて算出してもよいし、撮像条件Aに基づいて算出しても良い。
また回折光の進行方向の情報は、マイクロレンズにて生じた回折光が、入射する被検光の進行方向に対してどの方向に進行するのかを反映したデータや関数などを含む。これは、回折光の進行方向まで表現した電場の複素振幅の分布であってもよい。
そして、撮像条件Aと回折光の進行方向の情報に基づき第二のスポット像I’をシミュレーションする。この第二のスポット像I’の各スポットの位置である第二のスポット位置のデータには、各マイクロレンズに隣接するマイクロレンズにて生じる回折光によって発生しているであろう検出誤差のデータが含まれている。
その上で第二のスポット位置に含まれる検出誤差のデータに基づいて、検出された第一のスポット位置のデータを補正して被検光の波面のデータを算出する。
以上が本発明の波面計測方法の手順の要部である。
さらには算出された被検光の波面のデータに基づいて被測定物の形状を演算して、被測定物の形状計測方法として利用してもよい。
また、コンピューターに、シャックハルトマンセンサーの出力に応じて上記の各工程を実行させるプログラムを作成して、利用してもよい。
図3は、本実施例で用いる波面計測方法の手順である。適宜他の図を参照しつつ手順を説明する。まずは、マイクロレンズアレイ103に被検光を入射させ、複数のスポットをCCDカメラ102上に生成し、第一のスポット像Iを撮像する(ステップ201)。その後、CCDカメラ102の出力信号Im,n(m行n列目の画素からの出力で構成されるスポット画像)から、第一のスポット位置であるスポットの位置(xj,k,yj,k)を検出する(ステップ202)。スポットの位置(xj,k,yj,k)を以下では“みかけのスポットの位置”と呼ぶことがある。スポット位置を検出する方法としては、例えばスポット像がピークを形成する点近傍の画像を抽出し、その重心を式(1)(2)で求める。
Figure 2015045635
Figure 2015045635
ここで、pはCCD画素のピッチを表す。sの値は1〜3程度の値とするが、スポットサイズとCCD画素のピッチpの関係に応じて適宜調整することが望ましい。本実施例では式(1)(2)を用いるが、例えば他の方法として、各スポットの像をガウシアンを初めとするスポットの像を適切に表す式でフィッティングし、その中心であるスポットの位置(xj,k,yj,k)を求めても良い。
図4は実施例1における、被検光の波面104、被検光の進行方向を表した光線112、マイクロレンズ106、CCD受光面102a、検出されたスポット位置xj,kの関係を示した図である。
前述したようにみかけのスポットの位置(xj,k,yj,k)は、隣接する不図示のマイクロレンズとその遮光マスクの境界にて生じた回折光による影響を受けているため、正確なスポットの位置ではない。例えば、撮像条件として、焦点距離f=5mm、レンズピッチ0.15mmのシャックハルトマンセンサーに、波長638nmの平面波を垂直に入射する場合を考える。この時、生成されるスポットのサイズは、おおよそ40umとなる。さらに、隣接するマイクロレンズからは入射角約2°で回折光が入射し、スポットには約20um間隔の干渉縞が発生する。この干渉縞の間隔はスポットサイズを下回っているので、スポットにとっては歪みとなる。その結果、みかけのスポットの位置(xi,j,yi,j)と本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)の差であるスポット検出誤差(Δxj,k,Δyj,k)が、おおよそ1/100pix(〜100nm)発生する。lj,k=f=5mmとすると、これによる波面傾斜角の誤差は20uradに及び、無視できない大きな値である。したがって以下に説明するような方法で回折光による検出誤差(Δxj,k)を低減する必要がある。
(スポット像のシミュレーション)
この誤差を低減するため、シミュレーションを用いて補正する。シミュレーションでは、マイクロレンズに入射する波面の傾斜角を入力する必要がある。そのためにまずは、波面104について、波面の概略の傾斜角(θx,j,k,θy,j,k)(波面のみかけの傾斜角)を求める(ステップ203)。θx,j,kとθy,j,kは、それぞれx軸とy軸を軸とした時のマイクロレンズの光軸に対する波面の傾斜角として定義される。光線112は波面104と直交する方向であり、マイクロレンズ106に入射する被検光の波面104の傾斜角は、マイクロレンズの中心を通過する光線112の入射角と一致する。従って、誤差のない波面の本来の傾斜角(θ’x,j,k,θ’y,j,k)は、光線112とCCDカメラ受光面102aの交点である本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)と式(3)、式(4)の関係にある。
Figure 2015045635
Figure 2015045635
今、みかけのスポット位置(xj,k,yj,k)は本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)に近いと考えると、波面の本来の傾斜角(θ’x,j,k,θ’y,j,k)は、式(5)(6)により近似される。(なお図4では、説明のためxj,kとx’’j,kとは実際より離して描いている。)
Figure 2015045635
Figure 2015045635
この(θx,j,k,θy,j,k)を、みかけの傾斜角として算出する。なお、ここで必要となるlj、k、x0、j、k、y0、j、kは、前述の様に校正されていて、値は既知である。
図5は実施例1における、実際に得られたスポット像から検出したスポット位置と、これから行うシミュレーションで得られるスポット像から検出するスポット位置の関係を示す図である。
前述の様に、式(5)(6)の近似では、j行k列目に位置するマイクロレンズ106の中心を通過する光線とCCD受光面102aの交点が、みかけのスポット位置(xj,k,yj,k)に等しいと仮定している。また、回折光の影響により本来のスポット位置からみかけのスポット位置にスポット像がシフトした量と、みかけのスポット位置に本来のスポットが在ったと仮定した場合に回折光によってシフトする量を、いずれも(Δxj,k,Δyj,k)であると仮定する。すなわち、第一のスポット位置と本来のスポット位置との差と、第二のスポット位置と第一のスポット位置との差が同じであると仮定する。
この仮定の下、各マイクロレンズ106に入射する波面の概略の曲率(ρx,j,k,ρy,j,k)(波面のみかけの曲率)を、先ほど算出した波面のみかけの傾斜角(θx,j,k,θy,j,k)を用い、例えば式(7)(8)で求める(ステップ204)。
Figure 2015045635
Figure 2015045635
波面のみかけの曲率を求めた後には、各マイクロレンズ106を透過した後の光による電場について、復素振幅wを求める。例えば、マイクロレンズ106を無収差レンズとして近似し、なおかつ単一のマイクロレンズ106に入射する被検光104を局所的に球面波として近似できると考えると、透過直後の電場の複素振幅(以下、電場)は式(9)で求められる。
Figure 2015045635
この式の右辺には、マイクロレンズ106の光軸位置(x0、j、k、y0、j、k)や測定する光の波長などの撮像条件(撮像条件A)が含まれており、この撮像条件Aに基づいてw0、j、kを算出している。また、マイクロレンズ106と遮光マスク107の境界からは回折光が発生するが、この回折光の進行方向は、遮光マスクの形状、非遮光領域での電場、波長によって決まる。式(9)で求められたw0、j、k(x、y)には遮光マスクの形状と非遮光領域での電場の情報が含まれているので、これと波長の値を組み合わせたデータは、回折光の進行方向の情報に相当する。
各マイクロレンズを透過した直後の電場w0,j,k(x,y)(電場のデータ1)を求めた後には、CCDカメラ102が出力する第二のスポット像I’をシミュレーションする。(ステップ205)。
シミュレーションによる第二のスポット像I’の算出に当たり、まずは、電場w0,j,k(x,y)から、距離lj,kだけ伝搬したCCD受光面102a上での電場wj,k(x,y,lj,k)を算出する。その上でCCDカメラ102の各画素に入射する光の強度I’m,n、すなわち各画素の出力信号を式(10)で算出する。
Figure 2015045635
式(10)を用いてシミュレーションされたCCDカメラの出力信号I’m、nも、実際の出力信号Im,nと同様、複数のスポットを形成する。
ここで重要となるのが、w0、j、k(x、y)からwj、k(x、y、lj、k)(電場のデータ2)を求める方法である。上述の通り、抑制したい誤差は、隣接レンズからの回折光とスポットの干渉による検出誤差である。この検出誤差を補正するためには、回折光とスポット光の干渉縞を正しく表現する必要がある。そのためには、伝搬した後の回折光が入射光線に対して異なる方向に進行する様子を適切に表現する必要があり、これが可能となる方法でマイクロレンズからCCD受光面への電場の伝搬を算出する必要がある。マイクロレンズ透過直後の電場データw0,j,k(x、y)と波長データに回折光の進行方向の情報が含まれているとはいえ、電場の伝搬を算出する方法が適切でなければ、この情報は伝搬後には消失してしまう。伝搬後の回折光の進行方向を正しく表現する光伝搬モデルとしては、例えばAngular Spectrum法がある。この方法では、伝搬前の電場の実空間分布w0,j,k(x,y)をフーリエ変換で周波数空間(ν,ν)での分布に変換し、その上で距離lj,kだけ伝搬した電場を計算し、再び実空間分布wj,k(x,y,lj,k)に変換する。具体的には、式(11)で電場の伝搬を算出することとなる。(参照:J.W.Goodman,“Introduction to Fourier optics 2nd edition”,McGraw−Hill,p55−(1996))
Figure 2015045635
・・・式(11)
ところで、傾斜した光波面がxy平面に入射する時、電場の複素振幅はそのxy平面内で振動する。傾斜角を(φ、φ)とすると、その振動の空間周波数(ν、ν)は(φ、φ)と以下の式(12)、(13)の関係で結ばれる。
Figure 2015045635
Figure 2015045635
すなわち、周波数空間での電場分布を得ることは、進行方向φに対する電場分布を得ることに対応する。従って、Angular Spectrum法では、(φ、φ)空間での電場分布を算出し、同じく(φ、φ)空間でその伝搬を算出していることとなる。その結果、算出される伝搬後の電場分布にも光の進行方向の情報は含まれることとなり、入射光線に対して異なる方向に進行する回折光の電場も精度良く算出されることとなる。この様なAngular Spectrum法の特性を踏まえ、本実施例でCCD受光面上での電場wj、k(x、y、lj、k)を算出する際には、式(9)で算出されたw0、j、k(x、y)を式(11)に代入する。これにより、wj、kは回折光の進行方向の情報を含むこととなり、これを式(10)に代入してスポット像I’を算出することは、回折光の進行方向の情報に基づきスポット像I’をシミュレーションすることに対応する。また、スポット像I’は式(10)でwj、kに基づいて算出しており、wj、kは式(11)でw0、j、kと撮像条件Aの一部であるlj、kとλに基づき算出しており、w0、j、kは式(9)で撮像条件Aに基づいて算出している。従って、第二のスポット像I’は、撮像条件Aに基づいて算出していることとなる。
シミュレーションによるスポット画像I’m,nを算出した後には、式(14)(15)で、第二のスポット位置であるスポット位置(x’j,k,y’j,k)を検出する(ステップ206)。
Figure 2015045635
Figure 2015045635
第二のスポット位置(x’j,k,y’j,k)を検出した後には、このデータを用いてみかけのスポット位置(xj,k,yj,k)を補正し、本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)を求める(ステップ207)。図5より、本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)は以下の式(16)(17)で算出される。
x’’j,k=2xj,k−x’j,k ・・・式(16)
y’’j,k=2yj,k−y’j,k ・・・式(17)
本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)を求めた後には、式(3)(4)に従って、各マイクロレンズ106に入射する波面の本来の傾斜角(θ’x,j,k,θ’y,j,k)を求める。さらにこれを二次元で積分することで、波面104のデータを求める(ステップ208)。
式(16)(17)が示す内容を概括的に説明すると、以下のように説明できる。すなわち、求めたい本来のスポット位置をいわば“真値”として、回折光によるスポット像のシフト量を“検出誤差”だとすると、
真値=2×(真値+検出誤差)−(真値+2×検出誤差)、と言うことができる。
このことは、シャックハルトマンセンサーによる撮像によって得られたみかけのスポット位置(xj,k,yj,k)(=真値+検出誤差)のデータを2倍していることに対応している。
また、撮像条件と回折光の進行方向の情報に基づいてシミュレーションされたスポット位置(x’j,k,y’j,k)(=真値+2×検出誤差)のデータを用いて回折光による計測誤差を“補正”している、ということに対応している。
上述の通り、図5は、スポット像が回折光により本来のスポット位置からみかけのスポット位置にシフトした量と、みかけのスポット位置に本来のスポットが在ったと仮定した場合に回折光によりシフトする量とが同じであると仮定したことに相当する。すなわち、第一のスポット位置と本来のスポット位置との差と、第二のスポット位置と第一のスポット位置との差が同じであると仮定していることとなる。式(16)(17)はこの図5の仮定から導かれたものなので、式(16)(17)を用いてみかけのスポット位置を補正することは、上記仮定を用いて第一のスポット位置(=みかけのスポット位置)を補正している、ということに対応する。その結果、求めたい“真値”である本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)のデータを算出して回折光に起因する検出誤差が低減された波面104のデータを得ることができる。
なお上述のことから分かるように、“誤差”を直接には算出することなく第一のスポット位置のデータを補正することができる点も本実施例の利点である。
本実施例により、隣接するマイクロレンズからの回折光による誤差が抑制された波面データを算出することができる。被測定物に対して投光した際に生じる反射光を被検光とする場合には、この波面のデータは被測定物の形状を正確に反映したものなので、光学系の調整や被測定物の形状計測に利用することができる。
また本実施例は、光源と光学素子から構成される光学機器の製造にも用いることが出来る。例えば、光学機器からの出射光を本実施例に基づいて測定し、その波面収差を抑制する様に光学機器内の光学素子の位置を調整したり、加工を施したりしても良い。
(画素の粗さに由来する誤差について)
なお、CCD画素が粗い場合には、ここで検出されるスポット位置の検出誤差は、スポットとCCDカメラ102の画素配置の関係に大きく依存する。図6は、シャックハルトマンセンサーのスポット位置の検出誤差を、電場w0,j,k(x,y)を示す式(9)を用いてシミュレーションしたものである。詳しくは、まずマイクロレンズを透過した直後の電場を式(9)で算出し、これを式(11)に代入してでCCD受光面上での電場を算出し、これを式(10)に代入して第二のスポット像I’を算出する。その上で、重心法を用いて(式14、15)スポット位置をシミュレーションしたものである。入力パラメータは、焦点距離f=5mm、レンズピッチ0.15mm、p=9umとしている。入射光としては、波長638nmの平面波をマイクロレンズアレイに対して垂直に入射した場合を仮定しており、θx、j、k=θy、j、k=ρx、j、k=ρy、j、k=0としている。式(10)のΣ記号ではj=−1,0,1、k=−1,0,1について和と取り、式(14)(15)でj=k=0のマイクロレンズによって生成されるスポットの位置を求めた。横軸はマイクロレンズの中心を通過する光線の位置とCCD画素の中心とのずれ、縦軸は光線位置を原点としたスポット検出位置である。
光線位置とCCD画素の中心が一致している場合には、スポット形状とCCD画素の配置はx方向とy方向にそれぞれ共通の対称軸を持つので、CCD出力もこれらの対称軸に対して対称となる。その結果、このCCD出力を式(1)(2)に代入して得られる重心位置は、その対称軸の交点となる。この交点と光線位置は一致しているので、算出される重心位置も光線位置に一致する。すなわち、スポット検出誤差は0となる。ところが、光線位置とCCD画素の中心に相対的なずれが生じると、スポット形状とCCD画素の配置には共通な対称軸が存在しなくなる。しかも、上述の様に回折光が原因で、スポット像には約20um間隔の干渉縞が発生している。この様な細かい形状を持つスポットを画素ピッチ9umの粗いCCDカメラで撮像しても、十分な形状情報を得ることが出来ない。この様なCCD出力から検出されるスポット位置はスポットの中心(=光軸位置)からずれ、そのずれの大きさは最大で60nmに達する。高精度な補正を実現するためには、この様な画素の粗さに由来する誤差も含めてシミュレーションを行うことが重要である。そのため、式(10)ではCCDの各画素の出力信号をスポット像として算出し、画素の粗さに由来する誤差を正しくシミュレーションできるようにした。
(光量を増加させるためのマイクロレンズを備えたCCDカメラを用いる場合)
また、CCDカメラによっては、各画素の受光領域の間に電荷転送領域を設け、なおかつその受光領域に入射する光量を増加させるためのマイクロレンズ120(不図示)をCCD受光面の直上に備えることがある。この場合には、式(11)で算出された電場から更にこのマイクロレンズアレイ120を透過した光の電場w’j,k(x,y,lj,k)を算出し、これを式(18)に代入してスポット像I’m,nをシミュレーションすることが望ましい。
Figure 2015045635
但し、Sm,nはm行n列目の画素の受光領域を示す。
(比較例1)
実施例1ではAngular Spectrum法を用いたが、回折光が入射光線に対して異なる方向に伝搬する様子を適切に表現できる方法であればこの方法に限らない。例えば、時間領域有限差分法(Finite Difference Time Domain method、FDTD法)を用いても良い。また、近似条件を満たしていれば、フラウンホーファ近似やフレネル近似による回折式を用いても良い。但し、回折光電場が入射光線に対して異なる方向に伝搬する様子を適切に表現できないような近似式を適用することは、好ましくない。例えば、半径rの円形の無収差マイクロレンズに平面波を垂直に入射した場合について、焦点面での電場の復素振幅をフレネル回折の近似式で算出することを考える。この時、近似式を正しく適用することなく位相項を省略するようなことを行うと、電場の複素振幅は式(19)で表現されることとなる。
Figure 2015045635
(x)は0次のベッセル関数を表す。一辺rの矩形レンズの場合には、式(20)で表現されることとなる。
Figure 2015045635
sinc(x)はSINC関数と呼ばれ、
Figure 2015045635
である。
式(19)(20)のwi,j(x,y,z)は、複素振幅として算出しているにも関わらず、如何なる実数(x,y)に対しても実数を出力する。すなわち、これらの式に従って算出される焦点面内での電場は、無限遠まで等位相面を形成することとなり、進行方向はマイクロレンズの光軸に対して平行となる。すなわち、回折光の進行方向に関する情報が含まれていない。これでは回折光が入射光やスポット光と異なる方向に進行する様子を表現することはできず、スポット光と回折光の干渉縞は正しく再現できない。従って、式(19)(20)を用いたシミュレーションでは、回折光に起因する上述のスポット検出誤差(Δxj,k,Δyj,k)を正しく補正することはできない。
本実施例では、実施例1と同様、図1に記載のシャックハルトマンセンサーを用いる。
図7に、本実施例で行う波面計測方法の手順を示す。実施例1では、スポット像をシミュレーションするにあたり、波面のみかけの傾斜角(θx,j,k,θy,j,k)と波面のみかけの曲率(ρx,j,k,ρy,j,k)を、検出した第一のスポット位置(xj,k,yj,k)から算出した。これに対して、本実施例では、被検光の波面104の設計値のデータ(設計波面)から算出する(ステップ403、404)。被検光の波面104の設計値は被測定物の設計データを反映したものである。したがって、ステップ403、404では、被測定物の設計データなどから算出するケースも含むものとする。
その後、撮像条件と設計値のデータからマイクロレンズアレイ103を透過した直後の電場w0,j,k(x,y)のデータを算出する(ステップ405)。
また、上記撮像条件で被検光の波面104をマイクロレンズアレイ103に入射させ、スポット像を撮像し(ステップ401)、第一のスポット位置(xj,k,yj,k)を検出する(ステップ402)。さらに、スポット像をシミュレーションする(ステップ406)。図6に示した通り、スポット検出誤差は、光線位置とCCD画素の中心の位置関係に応じて変化する。そのため、検出される第一のスポット位置がp/10以上変化する程に被検光と設計波面が異なる場合には、以下のような処理が望ましい。すなわち、シミュレーションで仮定する光線とCCD画素の位置関係を、ステップ402で取得したスポットの位置(xj,k,yj,k)に基づいて決定するのが望ましい。そのために、ステップ406のシミュレーションでは、マイクロレンズ106の光軸が式(22)(23)で表される(x’0,j,k,y’0,j,k)に位置すると仮定する。
x’0,j,k=xj,k−lj,ktanθy,j,k ・・・式(22)
y’0,j,k=yj,k−lj,ktanθx,j,k ・・・式(23)
すなわち、シミュレーションでは光線を、図8中の光線113の様に仮定する。その後、マイクロレンズアレイ103を透過した直後の電場データw0,j,k(x,y)について、(x,y)→(x−x’+x,y−y’+y)と座標変換し、式(10)(11)に代入してスポット像I’m,nを算出する。スポット像I’m,nをシミュレーションした後には、そこから第二のスポット位置(x’j,k,y’j,k)を検出する(ステップ407)。この様なステップを実行することにより、シミュレーション上でのCCD画素と光線の位置関係が1/10pix以上の精度で実験結果を再現することになり、より高精度なシミュレーションが実現される。
この様にして算出された第二のスポット位置(x’j,k,y’j,k)と、実際のスポット画像から検出した第一のスポット位置(xj,k,yj,k)と本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)との配置関係を図8に示した。本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)は、第一のスポット位置(xj,k,yj,k)と、第二のスポット位置(x’j,k,y’j,k)に基づいて、実施例1と同様に式(16)(17)に従って算出することができる(ステップ408)。本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)を算出した後には、実施例1と同様の手順で被検光104の波面のデータを算出する(ステップ409)。
この方法であれば、実施例1と同様に、隣接するマイクロレンズからの回折光による誤差が抑制された波面データを算出することができる。また、マイクロレンズアレイ106を透過した直後の電場については、被検光の波面104の設計値のデータから事前に算出しておくことができる。従って、実施例1と比較して、被検光104をシャックハルトマンセンサー101で受光してからその計測結果を算出するまでの時間を短縮することができる。
また、上述のApplied Optics Vol.44、No.30、p6419や特許公報第3414368号で紹介されているシャックハルトマンセンサーの校正方法では、既知の波面を入射した際に生成されるスポットの位置データを用いる。本実施例に示したスポット検出誤差の補正技術は、これらの校正方法に適用することもできる。
(実験結果)
本実施例に従い、シャックハルトマンセンサーの誤差を補正する実験を行った。シャックハルトマンセンサーにおいて、マイクロレンズアレイは、焦点距離5mmの円形マイクロレンズを150umピッチで配置したものを用いた。CCDカメラでは、画素サイズを9umとした。この様なシャックハルトマンセンサーに、波長638nmの平面波を入射している。補正前は108nmのスポット検出誤差が発生していたが、本実施例による補正により、45nmまで抑制できた。
(比較例2)
なお、本実施例のシミュレーションでは式(11)に従ってCCD受光面102a上での電場を算出するが、式(19)に従ってシミュレーションした場合についても、補正の効果を調べた。その結果、補正前に108nm発生していたスポット検出誤差は補正後も108nmであり、補正の効果は見られなかった。この結果から、CCD受光面102a上での電場を算出する際に式(19)の様に回折光の進行方向が正しく表現されない関数を用いた場合には、大きな補正効果が得られないことが示唆される。
以下説明する実施例3では、実施例1と同様、図1に記載のシャックハルトマンセンサーを用いる。
図9に、本実施例で行う波面計測方法の手順を示す。本実施例の手順は実施例2とおおよそ同じであるが、ステップ505でスポット像I’をシミュレーションする際の手順が実施例2と異なる。マイクロレンズ106の光軸は校正データ(x0,j,k,y0,j,k)の位置にあると仮定する。すなわち、各マイクロレンズ106の中心を透過する光線とCCD受光面102aの交点(x’’’j,k,y’’’j,k)は、設計波面から算出される概略の傾斜角(θx,j,k,θy,j,k)(波面のみかけの傾斜角)を用いて、式(24)(25)で表される位置にあると仮定する。
x’’’j,k=x0,j,k+lj,ktanθy,j,k ・・・式(24)
y’’’j,k=y0,j,k+lj,ktanθx,j,k ・・・式(25)
このような仮定は図10に示した通りの配置関係となる。
そしてシミュレーションによって算出されたスポット像I’から第二のスポット位置(x’j,k,y’j,k)を検出する。その後には、式(26)(27)を用いて、(x’j,k,y’j,k)と(x’’’j,k,y’’’j,k)からスポット検出誤差(Δxj,k,Δyj,k)を求める(ステップ506)。
Δxj,k=x’j,k−x’’’j,k ・・・式(26)
Δyj,k=y’j,k−y’’’j,k ・・・式(27)
ここから、本来のスポット位置(x’’j,k,y’’j,k)を式(28)(29)に従って算出する(ステップ507)。
x’’j,k=xj,k−Δxj,k ・・・式(28)
y’’j,k=yj,k−Δyj,k ・・・式(29)
その他は、実施例2の手順に従う。
スポット位置の変化がp/10以下に収まる程度にしか被検光104が設計波面からずれていない場合には、この方法であっても、スポット像と撮像素子101の画素配置の関係を正確にシミュレーションし、検出誤差を補正することができる。
また、この方法であれば、被検光104をシャックハルトマンセンサー101で受光する前にスポット検出誤差(Δxj,k,Δyj,k)を算出しておくことができる。従って、実施例1、2と比較して、被検光104をシャックハルトマンセンサー101で受光してからその計測結果を算出するまでの時間を、より短縮することができる。
図11に、実施例4として本発明の波面計測方法を利用した形状計測装置を示す。
この装置は、光源1001、光源1001の出射光を導く光ファイバー1003、光源1001の出射光を光ファイバー1003に入射するための集光レンズ1019を備える。また、光ファイバー1003からの出射光を平面波とするコリメータレンズ1004、この平面波を折り返すビームスプリッター1005を備える。また、ビームスプリッター1005で折り返された平面波を球面波に変換し、被検光学素子1006上の被検非球面1006a、もしくは原器1002上の基準面1002aに照射するための対物レンズ1007を備える。また、被測定物である被検光学素子1006や原器1002を保持する光学素子ホルダー1008、光学素子ホルダー1008の位置と姿勢を調整するための微動ステージ1017を備える。また、被検非球面1006aや基準面1002aの反射波面をモニターするための、図1に記載のシャックハルトマンセンサー101を備える。シャックハルトマンセンサー101は実施例1と同様の方法で事前に校正する。すなわちシャックハルトマンセンサー101は、各マイクロレンズ106の光軸位置(x0,j,k,y0,j,k)とCCD受光面102aまでの距離lj,kを求めた上で本装置に搭載されている(j=1,2,…、k=1,2,…)。さらに、被検非球面1006aや基準面1002aの反射波面をシャックハルトマンセンサー101に結像するための結像レンズ1010を備える。
図12に、本実施例における形状計測手順を示す。まずは、光学素子ホルダー1008に原器1002を設置する(ステップ601)。原器1002上の基準面1002aの形状z(x,y)は、既知である。原器1002の位置は、対物レンズの光軸と基準面1002aの中心とがなるべく一致する様に、微動ステージ1017で調整しておく。この時、対物レンズ1007から照射された球面波は基準面1002aで反射され、対物レンズ1007、ビームスプリッター1005、結像レンズ1010を通過してシャックハルトマンセンサー101に入射する。原器1002を設置した後には、回折光による影響を低減した本来のスポット位置(xj,k,yB,j,k)を、例えば実施例1に記載の手法で、ステップ201〜207の手順に従い取得する(ステップ602)。そのスポット位置は、シャックハルトマンセンサー101のマイクロレンズ106の中心を通過する光線の位置に相当する。
原器1002に投光された光の反射光を被検光として本来のスポット位置(xj,k,yB,j,k)を取得した後には、被検光学素子1006を光学素子ホルダー1008に設置する(ステップ603)。被検光学素子1006の位置は、対物レンズ1007と被検非球面1006aの光軸が一致する様に、微動ステージ1017で調整しておく。この時、被検非球面1006aで反射される光の波面には被検非球面1006aの形状が反映されたものとなり、この光が被検光として対物レンズ1007と結像レンズ1010を通過してシャックハルトマンセンサー101に入射する。原器を計測したのと同じ手順の波面計測方法である実施例1のステップ201〜207に従い被検光学素子1006の反射光によって生成されたスポットの本来のスポット位置(xj,k,yS,j,k)を取得する(ステップ604)。
被検光学素子1006の反射光によって生成されたスポットの本来のスポット位置を算出した後には、原器、および被検光学素子とでそれぞれ計測した波面の傾斜角の差(Δθx,j,k,Δθy,j,k)を、(30)(31)に従い求める。
Figure 2015045635
Figure 2015045635
今、対物レンズ1007と結像レンズ1010での倍率をtとすると、(x,y)の位置での基準面1002aと被検非球面1006aの傾斜角の差(Δθ’(x,y),Δθ’(x,y))は、式(32)(33)で求められる。
Figure 2015045635
Figure 2015045635
式(32)(33)を用いる代わりに、対物レンズ1007と結像レンズ1010の形状と配置を基に(Δθx,j,k(x0,j,k,y0,j,k),Δθy,j,k(x0,j,k,y0,j,k))から光線追跡を行ってもよい。光線追跡を行えば、傾斜角の差(Δθ’,Δθ’)をより正確に求めることができる。この様にして求めた傾斜角の差をxy平面内で二次元に亘って積分することで、被検非球面1006aと基準面1002aの形状差Δz(x,y)を求めることができる(ステップ605)。
さらに、
z(x,y)=z(x,y)+Δz(x,y) ・・・式(34)
とすることで、被検非球面1006aの形状を求めることができる(ステップ606)。
本実施例により、隣接するマイクロレンズからの回折光による誤差が抑制された形状データを算出することができる。
本実施例では、波面傾斜角の差(Δθx,j,k,Δθy,j,k)を実施例1に従って算出し、そこから被検非球面1006aの形状を求めた。この波面傾斜角の差は、基準面の反射波面を基準とした被検面の反射波面の傾斜角であり、波面傾斜角は広義の波面データである。すなわちこの波面傾斜角の差は、被検非球面からの反射光の波面データに相当する。従って本実施例は、被測定物の反射光の波面を実施例1に記載の波面計測方法によって算出し、そこから被測定物の形状を算出したことに相当する。なお、本実施例の形状計測方法では、実施例1に記載の波面計測方法を利用する方法を例に説明したが、実施例2,3で説明した波面計測方法を用いても良い。その際には、被検非球面1006aや基準面1002aの設計形状からシャックハルトマンセンサー101に入射する波面を計算し、これを実施例2、3に記載の「設計波面」として扱う。
(光学素子の製造方法)
例えば、光学素子の製造等に本実施例の形状計測方法を用いる場合にはこのステップ605で得られた形状差Δz(x,y)のデータを利用して、形状差の値を小さくするような加工を施しても良い。
101 シャックハルトマンセンサー
102 CCDカメラ
102a CCDカメラの受光面
103 マイクロレンズアレイ
104 被検光の波面
105 コンピューター
106 マイクロレンズ
107 遮光マスク
112 光線
113 シミュレーションで仮定する入射光線
1001 光源
1002 原器
1002a 基準面
1003 光ファイバー
1004 コリメートレンズ
1005 ビームスプリッター
1006 被検光学素子
1006a 被検非球面
1007 対物レンズ
1008 光学素子ホルダー
1010 結像レンズ
1017 微動ステージ
1019 集光レンズ

Claims (15)

  1. 複数のマイクロレンズを備えたマイクロレンズアレイと撮像素子を備えたシャックハルトマンセンサーに被検光を入射し、ある撮像条件で第一のスポット像Iを撮像する工程と、
    前記第一のスポット像Iから前記第一のスポット像Iに対応する第一のスポット位置のデータを算出する工程と、
    前記撮像条件と被検光が前記マイクロレンズを透過する際に生じる回折光の進行方向の情報に基づき、第二のスポット像I’をシミュレーションする工程と、
    前記第二のスポット像I’に対応する第二のスポット位置を算出する工程と、
    回折光による検出誤差のデータが含まれる前記第二のスポット位置のデータに基づいて前記第一のスポット位置のデータを補正した上で、前記被検光の波面のデータを算出する工程、
    を備えた波面計測方法。
  2. 前記回折光の進行方向の情報は、前記撮像条件と、前記第一のスポット位置のデータに基づいて算出される請求項1記載の波面計測方法。
  3. 前記シミュレーションする工程は、
    前記マイクロレンズを透過した直後の前記被検光の電場のデータ1を算出する工程と、
    前記電場のデータ1から前記撮像素子の受光面上での電場のデータ2を算出する工程と、
    前記電場のデータ2から前記第二のスポット像I’を算出する工程を含み、
    前記電場のデータ2は、前記回折光の進行方向の情報を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の波面計測方法。
  4. 前記電場のデータ2を算出する方法は、Angular Spectrum法、もしくはFDTD法であることを特徴とする請求項3記載の波面計測方法。
  5. 前記マイクロレンズの中心を通過する前記被検光の光線と撮像素子の受光面の交点が、前記第一のスポット位置であると仮定し、
    前記第一のスポット位置と本来のスポット位置との差と、前記第二のスポット位置と前記第一のスポット位置との差が同じであると仮定して、前記第一のスポット位置のデータを補正することを特徴とする請求項2の波面計測方法。
  6. 前記シミュレーションする工程は、
    前記交点の位置と前記撮像素子の画素の中心の相対的なずれに基づき、前記撮像素子の出力をシミュレーションする請求項1〜5いずれか一項記載の波面計測方法。
  7. 前記被検光の回折光の進行方向の情報は、前記撮像条件と、被検光の波面の設計値のデータに基づいて算出される請求項1に記載の波面計測方法。
  8. 前記第一のスポット位置のデータ、及び
    被検光の波面の設計値のデータに基づいて算出された前記マイクロレンズアレイを透過した後の光の電場のデータ、
    に基づいて前記第二のスポット像I’をシミュレーションする請求項7に記載の波面計測方法。
  9. 前記第二のスポット像I’をシミュレーションする工程は、さらに前記被検光の波面の曲率に基づいて行われることを特徴とする請求項1〜8いずれか一項記載の波面計測方法。
  10. 前記第二のスポット位置のデータに基づいて算出された回折光による検出誤差を用いて前記第一のスポット位置のデータを補正した上で、前記被検光の波面のデータを算出する請求項7に記載の波面計測方法。
  11. 前記被検光は被測定物に光を投光することで生じた反射光であり、
    請求項1〜10のいずれか一項記載の波面計測方法によって算出された前記反射光の波面に基づいて被測定物の形状を算出する工程と、
    を備えた形状計測方法。
  12. 光学素子の加工工程と、
    請求項11記載の形状計測方法によって、加工された前記光学素子の形状を計測する形状計測工程と、
    を備えた光学素子の製造方法。
  13. 光学機器の製造工程と、
    前記光学機器からの出射光を請求項1〜10のいずれか一項記載の波面計測方法によって算出する工程と、
    を備えた光学機器の製造方法。
  14. コンピューターに、前記シャックハルトマンセンサーの出力に応じて請求項1〜10に記載の各工程を実行させるプログラム。
  15. 複数のマイクロレンズを備えたマイクロレンズアレイと、撮像素子を備えたシャックハルトマンセンサーと、
    前記シャックハルトマンセンサーの出力のデータに基づき演算を行う演算部と、
    を有し、
    前記演算部は、被検光を前記シャックハルトマンセンサーによってある撮像条件で撮像された第一のスポット像Iに基づいて、前記第一のスポット像Iに対応する第一のスポット位置のデータを演算し、
    前記撮像条件と被検光が前記マイクロレンズを透過する際に生じる回折光の進行方向の情報に基づき、第二のスポット像I’をシミュレーションして、前記第二のスポット像I’に対応する第二のスポット位置を算出し、
    回折光による検出誤差のデータが含まれる前記第二のスポット位置のデータに基づいて、前記第一のスポット位置のデータを補正して前記被検光の波面のデータを算出する、
    波面計測装置。
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