JP2015045588A - 放射性ヨウ素除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射性ヨウ素の除去性能を向上すること。【解決手段】母体を構成する活性炭に、トリエチレンジアミンを含む添着物質が添着された放射性ヨウ素吸着材を有し、当該放射性ヨウ素吸着材を、空気が通過される容器(チャンバ)内に配置する放射性ヨウ素除去装置において、活性炭の比表面積を1300m2/g以下とする。【選択図】図6

Description

本発明は、原子力施設、放射線施設、病院、研究所などの換気空調系に用いられる高湿度雰囲気の排気に含まれる放射性ヨウ素を除去する放射性ヨウ素の吸着材および放射性ヨウ素の除去装置に関する。
原子力発電所などの原子力プラントにおいては周辺環境を保全する立場から放射性ガス、特に単体ヨウ素(129131133、以下、単にIと表示する。)やヨウ化メチル(CH 129I、CH 131I、CH 133I、以下、単にCHIと表示する。)を主成分とする有機ヨウ素化合物からなる放射性ヨウ素の大気への放出量の抑制を図ることが重要な課題となっている。
従来、原子力発電所など原子力施設から事故時などに放射能が大気へ放出されることを防止するため、原子力施設の換気空調設備には、放射性ヨウ素を吸着するヨウ素吸着材を含む放射性ヨウ素フィルタを設け、ガス中に含まれる放射性ヨウ素を除去するようにしていた。
ヨウ素吸着材として、例えば、活性炭にヨウ化カリウム(KI)を添着したKI添着活性炭や、ゼオライトに銀(Ag)を添着したAgゼオライトや、活性炭にトリエチレンジアミン(TEDA;Triethylene Diamine)を添着したTEDA炭などが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。ヨウ素吸着材として、KI添着活性炭を用いることで、放射性ヨウ素がKI添着活性炭の非放射性のヨウ素と同位体交換し、放射性ヨウ素が捕集される。ヨウ素吸着材として、Agゼオライトを用いることで、放射性ヨウ素がAgゼオライトのAgと反応してヨウ化銀(AgI)となり、放射性ヨウ素が捕集される。ヨウ素吸着材として、TEDA炭を用いることで、TEDAと放射性ヨウ素とが反応して放射性ヨウ素が除去される。
原子力施設では、事故などが発生する場合に限らず、定常運転時においても放射性ヨウ素フィルタでガス中に含まれる放射性ヨウ素の大気への放出量を可能な限り抑制させるため、原子炉建屋、補助建屋などの換気空調系にも放射性ヨウ素を除去するヨウ素吸着材を備えた放射性ヨウ素除去装置が設けられている。この換気空調系の排気の湿分は、外気の気象条件に依存し、天候が雨天など外気の湿度が高い場合には、換気空調系の排気の相対湿度は、100%近くにまで達する場合がある。一方、外気が乾燥している場合には、換気空調系の排気の相対湿度は、非常に低い相対湿度にまで低下する。
また、換気空調系に、例えば冷却コイルなどの空気調和機を有する系統では、換気空調系の排気は、空気調和機で冷却されるため、空気調和機の出口において排気の相対湿度は高くなる。また、換気空調系の排気が暖房に用いられる場合には、逆に換気空調系の排気の温度が上昇するため、排気の相対湿度は低下する。また、外気が空気調和されずに直接供給される場合がある。
このように、換気空調系に設けられる放射性ヨウ素除去装置は、相対湿度が0%から100%までの幅広い湿度条件の排気を取り扱うこととなる。従来から用いられていたヨウ素吸着材は、排気中の湿度の影響を受けやすく、排気中の湿度が高い場合には、ヨウ素吸着材のヨウ素除去性能は低下し、高効率で放射性ヨウ素を安定して除去することはできなかった。
なお、放射性ヨウ素を含有するガス中の湿度が高い場合でも放射性ヨウ素の除去性能の低下を抑止したヨウ素吸着材として、例えば、アルミナなどの担体に硝酸銀あるいは硫酸銀を添着し、その表面に有機物層を設けた吸着材が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ここで、従来の特許文献2のようなアルミナに硝酸銀あるいは硫酸銀を添着し、その表面に有機物層を設けた吸着材では、100℃程度以上の比較的高い温度雰囲気においては高い放射性ヨウ素の除去性能を得ることができるが、常温においては放射性ヨウ素の除去性能は低下し、十分な放射性ヨウ素除去性能を得ることは困難であると共に、高湿度雰囲気下においても安定して高い放射性ヨウ素の除去性能を維持できる吸着材を得ることは困難であり、長期間使用することができない場合もあった、という問題がある。
また、ヨウ素吸着材は放射性ヨウ素を安定して所定の取替えの目安値(例えば97%)以上除去する必要があり、放射性ヨウ素の除去率が所定の取替えの目安値(例えば97%)を下回った場合には、新たなヨウ素吸着材と交換し、使用済みのヨウ素吸着材は、低レベル廃棄物として処理されている。
このため、低レベル廃棄物の排出量の抑制を図るべく、今後、高湿度雰囲気の排気においても放射性ヨウ素の除去率をさらに高い所定の取替えの目安値(例えば97%)以上に安定して維持しつつ、さらに長期間使用することができるヨウ素吸着材が求められている。
そこで、特許文献3では、高湿度雰囲気の排気においても安定して放射性ヨウ素の除去率を所定の取替えの目安値以上に維持しつつ、さらに長期間使用するための放射性ヨウ素の吸着材および放射性ヨウ素の除去装置が示されている。
特開2002−350588号公報 特公昭59−8419号公報 特開2012−2606号公報
上述した特許文献3に記載の放射性ヨウ素の吸着材および放射性ヨウ素の除去装置によれば、高湿度雰囲気の排気においても安定して放射性ヨウ素の除去率を所定の取替えの目安値以上に維持しつつ、さらに長期間使用することができる。しかし、近年では、さらに放射性ヨウ素の除去性能の高い放射性ヨウ素除去装置が切望されている。
本発明は上述した課題を解決するものであり、放射性ヨウ素の除去性能を向上することのできる放射性ヨウ素除去装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の放射性ヨウ素除去装置は、母体を構成する活性炭に、トリエチレンジアミンを含む添着物質が添着された放射性ヨウ素吸着材を有し、当該放射性ヨウ素吸着材を、空気が通過される容器内に配置する放射性ヨウ素除去装置において、前記活性炭の比表面積を1300m/g以下とすることを特徴とする。
この放射性ヨウ素除去装置によれば、活性炭の比表面積を1300m/g以下とすることで、添着物質の重量あたりの添着量を適正化し、放射性ヨウ素の除去効率を向上することができる。
また、本発明の放射性ヨウ素除去装置では、前記活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を50.0wt%以上とすることを特徴とする。
この放射性ヨウ素除去装置によれば、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を50wt%以上とすることで、容積あたりの活性炭量が増すため、放射性ヨウ素の除去効率を向上することができる。
また、本発明の放射性ヨウ素除去装置では、前記活性炭は、3.35mm以上の粒径の質量分率を0.1wt%以下とし、2.36mm以上の粒径の質量分率を5.0wt%以下とし、1.70mm以上2.36mm未満の粒径の質量分率を50.0wt%以下とし、1.18mm以下の粒径の質量分率を5.0wt%以下とし、1.00mm以下の粒径の質量分率を1.0wt%以下とすることを特徴とする。
この放射性ヨウ素除去装置によれば、活性炭の他の粒径の質量分率を上記のごとく規定することで、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を50wt%以上とする規定を満足することができ、放射性ヨウ素の除去効率を向上する効果を得ることができる。
また、本発明の放射性ヨウ素除去装置では、前記活性炭の充填密度を0.45g/cm以上とすることを特徴とする。
この放射性ヨウ素除去装置によれば、活性炭の充填密度を0.45wt%以上とすることで、容積あたりの活性炭量が増すため、放射性ヨウ素の除去効率を向上することができる。
また、本発明の放射性ヨウ素除去装置では、トリエチレンジアミンの質量分率を3.0wt%+0.0wt%−0.5wt%とすることを特徴とする。
この放射性ヨウ素除去装置によれば、TEDAを用いることで、放射性ヨウ素、特にCHIはTEDAに吸着されることになる。よって、放射性ヨウ素吸着材は、添着物質として少なくともTEDAを含むことで、TEDAの3級アミノ基とCHIとを反応させることができるため、CHIをTEDAに吸着させることができる。
また、本発明の放射性ヨウ素除去装置では、前記添着物質が、さらに、ヨウ化カリウム、ヨウ素の少なくとも1つを含み、前記ヨウ化カリウム、前記ヨウ素の質量分率を2.0wt%+0.0wt%−0.5wt%とすることを特徴とする。
この放射性ヨウ素除去装置によれば、添着物質は、TEDAの他に、さらに、KI、Iの少なくとも1つの成分を添加することで、TEDAで主に排気11A中に含まれるCHIを吸着しつつ、排気11A中に含まれるCHI以外のIなどの放射性ヨウ素を吸着することができる。このため、放射性ヨウ素吸着材の放射性ヨウ素の吸着能をさらに高めることができる。
本発明によれば、放射性ヨウ素の除去性能を向上することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る放射性ヨウ素除去装置の構成を示す概略図である。 図2は、放射性ヨウ素フィルタをケーシングから取り外したときの斜視図である。 図3は、放射性ヨウ素フィルタの他の構成の一例を簡略に示す図である。 図4は、ダクトが複数設けられている放射性ヨウ素除去装置の概略図である。 図5は、本発明の実施形態に係る放射性ヨウ素除去装置の他の構成を示す概略図である。 図6は、活性炭の比表面積とヨウ化メチル除去効率との関係を示す図である。 図7は、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率とヨウ化メチル除去効率との関係を示す図である。 図8は、活性炭の充填密度とヨウ化メチル除去効率との関係を示す図である。
以下、本発明を好適に実施するための形態(以下、実施形態という。)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に記載した内容により限定されるものではない。また、以下に記載した実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下に記載した実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、本実施形態に係る放射性ヨウ素除去装置の構成を示す概略図であり、図2は、放射性ヨウ素フィルタをケーシングから取り外したときの斜視図であり、図3は、放射性ヨウ素フィルタの他の構成の一例を簡略に示す図であり、図4は、ダクトが複数設けられている放射性ヨウ素除去装置を示す概略図であり、図5は、本実施形態に係る放射性ヨウ素除去装置の他の構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態に係る放射性ヨウ素除去装置10は、放射性ヨウ素を含有する排気(被処理ガス)11Aが送給されるダクト12のチャンバ(容器)13内に、排気11A中に含まれる放射性ヨウ素を吸着するための放射性ヨウ素フィルタ15を有するものである。
なお、放射性ヨウ素とは、129I、131I、133Iをいい、129Iは、主に再処理設備から発生し、131I、133Iは、主に原子炉設備から発生する。129Iは、半減期が10年と極めて長いが、排出量が少量で且つエネルギーも低い。131Iは、半減期が8日と短いが、排出量が多く、エネルギーが高い。従って、原子炉の排気系において最も危険な核分裂生成物核種は、131I、133Iで、原子力施設における測定評価の対象となるものである。本実施形態においては、放射性ヨウ素である、129I、131I、133Iを、以下、単にIと表示する。本実施形態においては、放射性ヨウ素の性状は、元素状の単体ヨウ素(I)とヨウ素化合物とを含むものである。Iには、Iがエアロゾル粒子に吸着して粒子として挙動する粒子状Iなども含まれる。ヨウ素化合物とは、ヨウ化水素酸(HI)や次亜ヨウ素酸(HOI)や有機ヨウ素化合物などをいう。有機ヨウ素化合物の代表的な物質としては、ヨウ化メチル(CHI)が挙げられる。
放射性ヨウ素フィルタ15は、チャンバ13内に設けられたケーシング21の内部に設けられている。ケーシング21は、チャンバ13内で排気11Aが通過する上流側と下流側とに向けて開口する箱形に形成されている。ケーシング21の上流側の開口は、放射性ヨウ素フィルタ15を挿入するための挿入部として構成され、本実施形態では、図2に示すように、挿入部が上下方向に3つ並んで設けられている。従って、ケーシング21は、各挿入部に対応してその内部に複数(3つ)の放射性ヨウ素フィルタ15が配置される。ケーシング21の下流側の開口は、放射性ヨウ素フィルタ15を通過した排気11Bを排出する排気部として構成されている。
そして、放射性ヨウ素フィルタ15は、ガス導入孔22を有するガス導入部23と、排気11A中に含まれる放射性ヨウ素を吸着する放射性ヨウ素吸着材14と、放射性ヨウ素吸着材14が充填されたフィルタ本体25と、を含み構成されている。ガス導入部23は、ケーシング21の挿入部に着脱可能に取り付けられ、当該挿入部を覆ってガス導入孔22のみの開口とする。ガス導入部23は、ケーシング21に対して例えばボルトにより締結して取り付けられ、ボルトを緩めることでケーシング21に対して取り外される。フィルタ本体25は、例えば直方形の箱体として形成され、その内部に放射性ヨウ素吸着材14が充填され、ガス導入部23に固定される。本実施形態では、フィルタ本体25は、1つのガス導入部23に対し、ガス導入孔22を間に置くように上下一対設けられている。一対のフィルタ本体25は、ケーシング21の1つの挿入部に挿入され、ガス導入部23をケーシング21に取り付けることで、ガス導入部23とともにケーシング21に取り付けられる。また、フィルタ本体25は、上下両面に複数の孔26(図2参照)が設けられた多孔板が用いられている。また、1つのガス導入部23に固定された一対のフィルタ本体25は、ガス導入部23に固定された逆側となる後端が後板27で連結され、かつその間が後板27で塞がれている。ガス導入孔22から一対のフィルタ本体25の間に入った排気11Aは、各フィルタ本体25の内部を対向する面側から外側に通過して抜けていく。
放射性ヨウ素フィルタ15は、上述したようにガス導入部23がケーシング21から着脱可能である。図2に示すように、放射性ヨウ素フィルタ15は、ガス導入部23に取り付けられた取手28を引っ張り、ガス導入部23をケーシング21から取り外す。そして、フィルタ本体25内の放射性ヨウ素吸着材14を交換し、再びガス導入部23をケーシング21に取り付ける。これにより、放射性ヨウ素吸着材14は、新しい放射性ヨウ素吸着材14と交換される。
排気11Aは、原子力施設の換気空調系から排出される空気、蒸気、あるいはガスである。排気11Aには、ダクト12内で外気を一部混合させる場合があるため、排気11Aは空気成分に加えて水分を含み、湿分を有する。排気11Aはダクト12を介してチャンバ13内に送給され、ガス導入孔22を通過して放射性ヨウ素フィルタ15の内部に侵入する。上述したように、フィルタ本体25内には放射性ヨウ素吸着材14が充填されており、ガス導入孔22から放射性ヨウ素フィルタ15の内部に侵入した排気11Aは、フィルタ本体25の一方の面側の孔26を通過して放射性ヨウ素吸着材14と接触し、排気11A中の放射性ヨウ素が放射性ヨウ素吸着材14に吸着される。排気11Aは、放射性ヨウ素吸着材14と接触しながら放射性ヨウ素吸着材14の隙間を通って、フィルタ本体25の他方の面側の孔26を通過して下流側に流れる。排気11A中の放射性ヨウ素が放射性ヨウ素吸着材14に吸着された後の排気を排気11Bとする。放射性ヨウ素フィルタ15を通過した排気11Bは、排気11B中の放射性ヨウ素の濃度を被曝評価上問題のない放射能濃度以下を満たした状態で系外に排出される。
ここで、図3に放射性ヨウ素フィルタの他の構成の一例を簡略に示す。図3に示す放射性ヨウ素フィルタ35は、図1および図2に示す放射性ヨウ素フィルタ15と同様に、チャンバ13内に設けられ、内部に放射性ヨウ素吸着材14が充填されるフィルタ本体45を有する。フィルタ本体45は、チャンバ(図示せず)内で排気11Aが通過する上流側と下流側とに向けて開口する箱形のケーシング41の内部に配置される。フィルタ本体45は、排気11Aの下流側で折り返して上流側に両端部が配置され、各端部に連結部材43が設けられている。フィルタ本体45は、側面を除く面に複数の孔が形成された多孔板が用いられている。フィルタ本体45の各端部の連結部材43の間は、ガス導入孔42として開口して形成されている。上下に隣接する他のフィルタ本体45の連結部材43同士は、互いに連結し合うように構成されている。また、上端部および下端部のフィルタ本体45は、上述した折り返し部分で終端されており、一方の端部にのみ連結部材43が設けられている。このような、放射性ヨウ素フィルタ35は、連結部材43で連結された形態が、上下方向に波状に形成されている。
この図3に示す放射性ヨウ素フィルタ35において、排気11Aは、ガス導入孔42を通過して放射性ヨウ素フィルタ35の内部に侵入する。上述したように、フィルタ本体45内には放射性ヨウ素吸着材14が充填されており、ガス導入孔42から放射性ヨウ素フィルタ35の内部に侵入した排気11Aは、フィルタ本体45の面の孔を通過して放射性ヨウ素吸着材14と接触し、排気11A中の放射性ヨウ素が放射性ヨウ素吸着材14に吸着される。排気11Aは、放射性ヨウ素吸着材14と接触しながら放射性ヨウ素吸着材14の隙間を通って、フィルタ本体45の面の孔を通過して下流側に流れる。排気11A中の放射性ヨウ素が放射性ヨウ素吸着材14に吸着された後の排気を排気11Bとする。放射性ヨウ素フィルタ35を通過した排気11Bは、排気11B中の放射性ヨウ素の濃度を被曝評価上問題のない放射能濃度以下を満たした状態で系外に排出される。
また、図4にダクトが複数設けられている放射性ヨウ素除去装置の概略を示す。なお、図4では、放射性ヨウ素フィルタ15を用いた例とする。図4に示すように、チャンバ13を備えたダクト12が複数設けられている場合には、複数のダクト12に交互に排気11Aを送給し、原子力設備を稼動させながら各々のチャンバ13内の放射性ヨウ素除去装置10を用いることができる。
図4に示すように、2つのダクト12−1,12−2が並列に設けられている。各ダクト12−1,12−2は、それぞれ放射性ヨウ素除去装置10−1,10−2を備えたチャンバ13−1,13−2を有する。ダクト12−1は、チャンバ13−1の前流側と後流側に排気11A,11Bの流量を調整するための調節弁V11,V12が設けられている。またダクト12−2は、チャンバ13−2の前流側と後流側に排気11A,11Bの流量を調整するための調節弁V13,V14が設けられている。
そして、調節弁V11,V12を開け、調整弁V13,V14を閉じることで、一方のダクト12−1への排気11Aの送給を行い、他方のダクト12−2への排気11Aの供給を停止する。このため、一方のダクト12−1のチャンバ13−1内の放射性ヨウ素フィルタ15−1において、排気11A中の放射性ヨウ素を放射性ヨウ素吸着材14−1に吸着させて排気11Bとし、系外に排出する。そして、放射性ヨウ素フィルタ15−1の放射性ヨウ素吸着材14−1が交換可能時期になったら、調節弁V13,V14を開け、調整弁V11,V12を閉じることで、他方のダクト12−2への排気11Aの送給を行い、一方のダクト12−1への排気11Aの供給を停止する。ここで、チャンバ13−1内の放射性ヨウ素フィルタ15−1の放射性ヨウ素吸着材14−1の交換を行う。また、放射性ヨウ素フィルタ15−2の放射性ヨウ素吸着材14−2が交換可能時期になったら、調節弁V11,V12を開け、調整弁V13,V14を閉じることで、一方のダクト12−1への排気11Aの送給を行い、他方のダクト12−2への排気11Aの供給を停止する。ここで、チャンバ13−2内の放射性ヨウ素フィルタ15−2の放射性ヨウ素吸着材14−2の交換を行う。
このように、図4に示す放射性ヨウ素除去装置10は、排出される排気11A中の放射性ヨウ素を連続して安定して放射性ヨウ素フィルタ15−1または放射性ヨウ素フィルタ15−2で除去できるため、原子力設備を停止させることなく、連続して運転を行ないながら放射性ヨウ素吸着材14−1または放射性ヨウ素吸着材14−2の交換を行うことができる。なお、図4では、ダクト12−1,12−2の各々の入口側と出口側に調節弁V11,V12,V13,V14を設けて排気11A,11Bの流れを制御するようにしているが、ダクト12の分岐点に切替弁を設けるようにしてもよい。また、ダクト12が2つ設けられている場合について説明したが、さらに複数設けるようにしてもよい。
なお、上述した放射性ヨウ素除去装置10においては、放射性ヨウ素フィルタ15,35をチャンバ13に設けるようにしているが、これに限定されるものではなく、放射性ヨウ素フィルタ15,35をチャンバ13以外のダクト12などに設けるようにしてもよい。
また、図5に放射性ヨウ素除去装置の他の構成の概略を示す。図5に示す放射性ヨウ素除去装置50は、放射性ヨウ素を含有する排気(被処理ガス)11Aが送給されるダクト12のチャンバ(容器)13内に、排気11A中に含まれる放射性ヨウ素を吸着するための放射性ヨウ素吸着材14が充填されている。チャンバ13は、上側と下側にダクト12が接続され、下部が多孔板51で上下に区画され、上側のダクト12に接続される上側の区画と、下側のダクト12に接続される下側に区画が形成されている。放射性ヨウ素吸着材14は、上側の区画に充填される。この上側の区画は、その上部に吸着材充填口52が形成されている。吸着材充填口52は、通常時は蓋52aで閉じられている。また、下側の区画は、その側部にマンホール53が形成されている。マンホール53は、通常時は蓋53aで閉じられている。この放射性ヨウ素除去装置50は、吸着材充填口52からチャンバ13内に放射性ヨウ素吸着材14が投入され、この放射性ヨウ素吸着材14が多孔板51の上部に積もり上側の区画に充填される。放射性ヨウ素吸着材14の充填後は、吸着材充填口52は蓋52aで閉じられる。このとき、マンホール53の蓋53aが開けられ、マンホール53から多孔板51の下側の区画に落下した微小粒径の放射性ヨウ素吸着材14が除去される。除去後は、マンホール53は蓋53aで閉じられる。
この図5に示す放射性ヨウ素除去装置50において、排気11Aは、原子力施設の換気空調系から排出される空気、蒸気、あるいはガスである。排気11Aには、ダクト12内で外気を一部混合させる場合があるため、排気11Aは空気成分に加えて水分を含み、湿分を有する。排気11Aはダクト12を介してチャンバ13内に送給され、放射性ヨウ素吸着材14と接触し、排気11A中の放射性ヨウ素が放射性ヨウ素吸着材14に吸着される。排気11Aは、放射性ヨウ素吸着材14と接触しながら放射性ヨウ素吸着材14の隙間を通って、下側に流れる。排気11A中の放射性ヨウ素が放射性ヨウ素吸着材14に吸着された後の排気を排気11Bとする。放射性ヨウ素フィルタ35を通過した排気11Bは、排気11B中の放射性ヨウ素の濃度を被曝評価上問題のない放射能濃度以下を満たした状態で系外に排出される。
以下、放射性ヨウ素吸着材14について説明する。放射性ヨウ素吸着材14は、母体、および母体に添着される添着物質を含む。母体は表面に複数の細孔を有するもので、活性炭であり、例えば、ヤシ殻から製造した活性炭が適用される。
添着物質は、母体である活性炭の表面、微孔、微孔表面に添着されるもので、少なくとも下記式(1)で表されるトリエチレンジアミン(TEDA;Triethylene Diamine)を含む。
Figure 2015045588
TEDAは、2つの3級アミノ基を有するポリアミン化合物である。3級アミノ基は4級アンモニウム化してCHIと結合するため、CHIは3級アミノ基に吸着される。すなわち、3級アミノ基のアニオン交換基を有するイオン交換体としてTEDAを用いることで、放射性ヨウ素、特にCHIはTEDAに吸着されることになる。よって、放射性ヨウ素吸着材14は、添着物質として少なくともTEDAを含むことで、TEDAの3級アミノ基とCHIとを反応させることができるため、CHIをTEDAに吸着させることができる。
添着物質は、TEDAの他に、さらに、ヨウ化カリウム(KI)、ヨウ素(I)の少なくとも1つを含むようにしてもよい。TEDAは3級アミノ基を2つ有するが、3級アミノ基は弱塩基性アニオン交換基であり、I、ヨウ化水素酸(HI)、CHIなどのイオン性物質に対する吸着能は有しているものの、その吸着力が弱く、TEDAの3級アミノ基のみでは、CHIの吸着能は維持できても、I、HIの除去速度は遅くなる。
そこで、添着物質として、TEDAの他に、さらに、KI、Iの少なくとも1つの成分を含むことが好ましい。KI、Iの何れか一方または両方を含めることで、放射性ヨウ素がKIやIの非放射性ヨウ素と同位体交換し、放射性ヨウ素を吸着することができる。また、添着物質として、Agを含めることで、放射性ヨウ素がAgと反応してAgIとなり、放射性ヨウ素を吸着することができる。
ここで、放射性ヨウ素吸着材14の製造時の一般的仕様について説明する。
(1)活性炭の乾燥減量について、3wt%とする。
(2)活性炭の充填密度について、0.3g/cmとする。
(3)活性炭の粒径の質量分率について、3.35mm以上を0.1wt%以下とし、2.36mm以上を5.0wt%以下とし、1.70mm以上2.36mm未満を60.0wt%以下とし、1.18mm以上1.70mm未満を40.0wt%以上とし、1.18mm以下を5.0wt%以下とし、1.00mm以下を1.0wt%以下とする。
(4)活性炭の硬さについて、92.0wt%以上とする。
(5)添着物質量分率について、TEDAを3.0wt%+0.0wt%−0.5wt%とし、KI+Iを2.0wt%+0.0wt%−0.5wt%とする。
そして、放射性ヨウ素吸着材14について、活性炭の比表面積とヨウ化メチル除去効率との関係について説明する。図6は、活性炭の比表面積とヨウ化メチル除去効率との関係を示す図である。図6に示すように、活性炭の比表面積を1300m/g以下とすることで、ヨウ化メチル除去効率が99.5%以上に向上することが見いだされた。
活性炭の比表面積が1300m/gを超えると、活性炭の細孔が多くまたは深くなり、活性炭の重量が軽くなる。このため、TEDAを主とする添着物質の重量あたりの添着量が減少することになり、放射性ヨウ素の除去効率が低下する。従って、活性炭の比表面積を1300m/g以下とすることで、添着物質の重量あたりの添着量を適正化し、放射性ヨウ素の除去効率を向上することができる。なお、図6に示すように、活性炭の比表面積を1200m/g以下とすることで、放射性ヨウ素の除去効率を向上する効果を顕著に得ることができる。また、活性炭の比表面積の下限値は、図6に示すように、800m/g以上であることが放射性ヨウ素の除去効率を向上するうえで好ましい。
また、放射性ヨウ素吸着材14について、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率とヨウ化メチル除去効率との関係について説明する。図7は、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率とヨウ化メチル除去効率との関係を示す図である。図7に示すように、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を、50wt%以上とすることで、ヨウ化メチル除去効率が99.5%以上に向上することが見いだされた。
活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率が50wt%未満であると、活性炭の充填密度が減少する。このため、放射性ヨウ素の除去効率が低下する。従って、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を50wt%以上とすることで、活性炭の充填密度、すなわち容積あたりの活性炭量が増すため、放射性ヨウ素の除去効率を向上することができる。なお、図7に示すように、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を55wt%以上とすることで、放射性ヨウ素の除去効率を向上する効果を顕著に得ることができる。また、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率の上限値は、図7に示すように、70wt%以下であることが放射性ヨウ素の除去効率を向上するうえで好ましい。
また、放射性ヨウ素吸着材14について、活性炭の充填密度とヨウ化メチル除去効率との関係について説明する。図8は、活性炭の充填密度とヨウ化メチル除去効率との関係を示す図である。図8に示すように、活性炭の充填密度を0.45wt%以上とすることで、ヨウ化メチル除去効率が99.5%以上に向上することが見いだされた。
活性炭の充填密度が0.45wt%未満であると、容積あたりの活性炭量が減少する。このため、放射性ヨウ素の除去効率が低下する。従って、活性炭の充填密度を0.45wt%以上とすることで、容積あたりの活性炭量が増すため、放射性ヨウ素の除去効率を向上することができる。なお、図8に示すように、活性炭の充填密度を0.47wt%以上とすることで、ヨウ化メチル除去効率が向上する効果を顕著に得ることができる。また、活性炭の充填密度上限値は、製造上0.55wt%以下となる。
このように、本実施形態の放射性ヨウ素除去装置10,50は、母体を構成する活性炭に、トリエチレンジアミンを含む添着物質が添着された放射性ヨウ素吸着材14を有し、当該放射性ヨウ素吸着材14を、空気が通過される容器(チャンバ13)内に配置するもので、活性炭の比表面積を1300m/g以下とする。
この放射性ヨウ素除去装置10,50によれば、活性炭の比表面積を1300m/g以下とすることで、添着物質の重量あたりの添着量を適正化し、放射性ヨウ素の除去効率を向上することができる。
また、本実施形態の放射性ヨウ素除去装置10,50では、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を50.0wt%以上とすることが好ましい。
この放射性ヨウ素除去装置10,50によれば、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を50wt%以上とすることで、容積あたりの活性炭量が増すため、放射性ヨウ素の除去効率を向上することができる。
また、本実施形態の放射性ヨウ素除去装置10,50では、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を50.0wt%以上とし、かつ活性炭は、3.35mm以上の粒径の質量分率を0.1wt%以下とし、2.36mm以上の粒径の質量分率を5.0wt%以下とし、1.70mm以上2.36mm未満の粒径の質量分率を50.0wt%以下とし、1.18mm以下の粒径の質量分率を5.0wt%以下とし、1.00mm以下の粒径の質量分率を1.0wt%以下とすることが好ましい。
この放射性ヨウ素除去装置10,50によれば、活性炭の他の粒径の質量分率を上記のごとく規定することで、活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を50wt%以上とする規定を満足することができ、放射性ヨウ素の除去効率を向上する効果を得ることができる。
また、本実施形態の放射性ヨウ素除去装置10,50では、活性炭の充填密度を0.45g/cm以上とすることが好ましい。
この放射性ヨウ素除去装置10,50によれば、活性炭の充填密度を0.45wt%以上とすることで、容積あたりの活性炭量が増すため、放射性ヨウ素の除去効率を向上することができる。
また、本実施形態の放射性ヨウ素除去装置10,50では、トリエチレンジアミンの質量分率を3.0wt%+0.0wt%−0.5wt%とすることが好ましい。
この放射性ヨウ素除去装置10,50によれば、TEDAを用いることで、放射性ヨウ素、特にCHIはTEDAに吸着されることになる。よって、放射性ヨウ素吸着材14は、添着物質として少なくともTEDAを含むことで、TEDAの3級アミノ基とCHIとを反応させることができるため、CHIをTEDAに吸着させることができる。
また、本実施形態の放射性ヨウ素除去装置10,50では、添着物質が、さらに、ヨウ化カリウム、ヨウ素の少なくとも1つを含み、ヨウ化カリウム、ヨウ素の質量分率を2.0wt%+0.0wt%−0.5wt%とすることが好ましい。
この放射性ヨウ素除去装置10,50によれば、添着物質は、TEDAの他に、さらに、KI、Iの少なくとも1つの成分を添加することで、TEDAで主に排気11A中に含まれるCHIを吸着しつつ、排気11A中に含まれるCHI以外のIなどの放射性ヨウ素を吸着することができる。このため、放射性ヨウ素吸着材14の放射性ヨウ素の吸着能をさらに高めることができる。
なお、放射性ヨウ素吸着材14の形状は、所定の粒径に粉砕した粉体や、その粉体を加圧成形した成形体などにして使用することができる。成形体の形状は、ペレット状、ブリケット状、顆粒状球体などの粒子状、円柱状、アーモンド型、繊維状、マッチ状、ブランケット状あるいはハニカム状としたものなどが挙げられる。このように、放射性ヨウ素吸着材14は、任意の形状に成形できるため、放射性ヨウ素吸着材14が充填されるフィルタ本体25,45やチャンバ13の大きさなどに応じて任意の形状として配置して用いることができる。
本実施形態に係る放射性ヨウ素除去装置10,50においては、原子力発電所など原子力施設の換気空調系の高湿度雰囲気の放射性ヨウ素を含有する排気を対象として説明したが、本実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、原子力施設から排出される高湿度雰囲気でない放射性ヨウ素を含有する排ガスにおいても同様に適用することができる。また、再処理工場、放射性同位元素取扱施設など原子力施設以外の工場、研究所などで核燃料を使用することで排出される放射性ヨウ素を含有する排ガス、病院施設などで核燃料を使用することで排出される放射性ヨウ素を含有する被処理ガスなどにおいても同様に適用することができる。
10,50 放射性ヨウ素除去装置
13 チャンバ(容器)
14 放射性ヨウ素吸着材
25,45 フィルタ本体(容器)

Claims (6)

  1. 母体を構成する活性炭に、トリエチレンジアミンを含む添着物質が添着された放射性ヨウ素吸着材を有し、当該放射性ヨウ素吸着材を、空気が通過される容器内に配置する放射性ヨウ素除去装置において、
    前記活性炭の比表面積を1300m/g以下とすることを特徴とする放射性ヨウ素除去装置。
  2. 前記活性炭の1.18mm以上1.70mm未満の粒径の質量分率を50.0wt%以上とすることを特徴とする請求項1に記載の放射性ヨウ素除去装置。
  3. 前記活性炭は、3.35mm以上の粒径の質量分率を0.1wt%以下とし、2.36mm以上の粒径の質量分率を5.0wt%以下とし、1.70mm以上2.36mm未満の粒径の質量分率を50.0wt%以下とし、1.18mm以下の粒径の質量分率を5.0wt%以下とし、1.00mm以下の粒径の質量分率を1.0wt%以下とすることを特徴とする請求項2に記載の放射性ヨウ素除去装置。
  4. 前記活性炭の充填密度を0.45g/cm以上とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の放射性ヨウ素除去装置。
  5. トリエチレンジアミンの質量分率を3.0wt%+0.0wt%−0.5wt%とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の放射性ヨウ素除去装置。
  6. 前記添着物質が、さらに、ヨウ化カリウム、ヨウ素の少なくとも1つを含み、前記ヨウ化カリウム、前記ヨウ素の質量分率を2.0wt%+0.0wt%−0.5wt%とすることを特徴とする請求項5に記載の放射性ヨウ素除去装置。
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