JP2015044553A - 車両のサイドドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の前突時の衝撃力で車体が大きく変形することを防止し、もって、乗員の保護が、より確実に達成されるようにする。【解決手段】車両のサイドドア装置は、車体の側壁に形成されるドア開口19と、車体の平面視で中空閉断面構造とされ、ドア開口19に車体の外側方から嵌脱可能に嵌入されてドア開口19を開閉可能に閉じる板金製のドア20と、ドア20の内部空間に設けられ、車体の前後方向に延びてドア20に支持される補強バー25とを備える。補強バー25の仮想延長線26上におけるドア20の端部の部分と、ドア20の端部の部分に車体の前後方向で対面するドア開口19の開口縁部21の部分との間の隙間28に配置され、ドア20に取り付けられる剛性の介設材29を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、車両が、前進走行時に、その前方に位置する何らかの物体に衝突(前突)したとき、その衝撃力により車体が大きく変形することを防止するための車両のサイドドア装置に関するものである。
上記車両のサイドドア装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両のサイドドア装置は、車体の側壁に形成されるドア開口と、車体の平面視で中空閉断面構造とされ、上記ドア開口に車体の外側方から嵌脱可能に嵌入されてこのドア開口を開閉可能に閉じる板金製のドアと、このドアの内部空間に設けられ、車体の前後方向に延びて上記ドアに支持される補強バーとを備えている。
また、上記ドアは車体の幅方向で互いに対面するアウタ、インナパネルを有している。これらアウタ、インナパネルの前後各端部の各端縁部同士は互いに接合され、上記インナパネルの上記各端部は、このインナパネルの上記端縁部から車体の内側方に向かって延びる横向き片を有し、この横向き片を上記補強バーの仮想延長線が通過するようこの補強バーが配置されている。
ここで、車体の側壁におけるドア開口の周縁部は、このドア開口の形成により剛性が低くなりがちである。このため、車両の前突時には、その衝撃力により上記ドア開口の前部開口縁部が後部開口縁部がわに移動することにより車体が大きく変形しがちとなる。
しかし、この際、上記ドアの補強バーは上記前、後部開口縁部の間に直ちに挟み付けられ、かつ、この状態を保持することとされる。そして、上記補強バーが上記衝撃力に対抗することにより、前突時の衝撃力で車体が大きく変形することは防止されて、乗員の保護が達成されるようになっている。
特開2003−26041号公報
ところで、上記したように、車両の前突時に、ドアの補強バーがドア開口の前、後部開口縁部の間に挟み付けられるとき、仮に、上記ドアの厚さが薄く、つまり、上記インナパネルにおける横向き片の車体の幅方向の幅寸法が短い場合には、上記ドアは、上記ドア開口の開口縁部からの外力によってこのドア開口から車体の外側方に容易に押し出されるおそれを生じる。そして、このようにドアがドア開口から押し出された場合には、上記衝撃力によりドア開口の前部開口縁部が後部開口縁部がわに容易に移動することとなって、車体が大きく変形するという不都合を生じる。
そこで、前突時に、上記ドアがドア開口から容易には押し出されないようにするため、上記ドアのインナパネルの横向き片の幅寸法をより大きくしてドアの厚さ寸法をより大きくし、かつ、上記補強バーをドアの内部空間のうち、できるだけ車体の内側方がわに配置させることが考えられる。
ここで、上記したようにドアのインナパネルの横向き片の幅寸法を大きくしようとする場合には、このインナパネルをプレス加工により深絞り形成することが考えられる。また、このようにする場合には、この深絞りの際にインナパネルの端部にしわが生じないようこのインナパネルの各端部を、このインナパネルの上記端縁部から車体の内側方に向かうと共に上記インナパネルの他端部がわに向かって階段状に延びるよう形成することが要求される。
しかし、上記したように、インナパネルの端部を階段状に形成した場合には、このインナパネルの上記階段状の端部を断続的に構成して車体の幅方向に延びる横向き片のうち、上記アウタパネルから離れて位置する横向き片とこれに対面するドア開口の開口縁部との間には大きい隙間が生じがちとなる。このため、上記したようにドアのインナパネルを深絞り形成した場合には、この形成方法に因る上記した大きい隙間の存在により、車体の前突時、上記前、後部開口縁部の間へのドアおよび補強バーの迅速な挟み付けや、この挟み付け状態の保持が不十分になるおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両の前突時の衝撃力で車体が大きく変形することを防止し、もって、乗員の保護が、より確実に達成されるようにすることである。
請求項1の発明は、車体2の側壁14に形成されるドア開口19と、車体2の平面視(図1)で中空閉断面構造とされ、上記ドア開口19に車体2の外側方から嵌脱可能に嵌入されてこのドア開口19を開閉可能に閉じる板金製のドア20と、このドア20の内部空間23に設けられ、車体2の前後方向に延びて上記ドア20に支持される補強バー25とを備えた車両のサイドドア装置において、
上記補強バー25の仮想延長線26上における上記ドア20の端部の部分と、このドア20の端部の部分に車体2の前後方向で対面する上記ドア開口19の開口縁部21,27の部分との間の隙間28に配置され、上記ドア20に取り付けられる剛性の介設材29を設けたことを特徴とする車両のサイドドア装置である。
請求項2の発明は、上記ドア20が車体2の幅方向で互いに対面するアウタ、インナパネル36,37を有し、これらアウタ、インナパネル36,37の車体2の前後方向における少なくともいずれか一端部39の各端縁部36a,37a同士を互いに接合し、上記インナパネル37の上記一端部39を、このインナパネル37の上記端縁部37aから車体2の内側方に向かうと共に上記インナパネル37の他端部40がわに向かって階段状に延びるよう形成し、このインナパネル37の上記階段状の一端部39を断続的に構成して車体2の幅方向に延びる横向き片37b,37dのうち、上記アウタパネル36から離れて位置する横向き片37dを上記補強バー25の仮想延長線26が通過するようこの補強バー25を配置し、上記介設材29における上記ドア開口19の開口縁部21,27の部分がわの端部29aを、上記離れて位置する横向き片37dに対し上記アウタパネル36がわで隣接する他の横向き片37bとほぼ同位置もしくはこの他の横向き片37bよりも上記ドア開口19の開口縁部21,27の部分がわに位置させたことを特徴とする請求項1に記載の車両のサイドドア装置である。
請求項3の発明は、上記補強バー25の仮想延長線26上で上記補強バー25の端部を嵌入可能とさせる嵌入孔47を上記介設材29に形成したことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の車両のサイドドア装置である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体の側壁に形成されるドア開口と、車体の平面視で中空閉断面構造とされ、上記ドア開口に車体の外側方から嵌脱可能に嵌入されてこのドア開口を開閉可能に閉じる板金製のドアと、このドアの内部空間に設けられ、車体の前後方向に延びて上記ドアに支持される補強バーとを備えた車両のサイドドア装置において、
上記補強バーの仮想延長線上における上記ドアの端部の部分と、このドアの端部の部分に車体の前後方向で対面する上記ドア開口の開口縁部の部分との間の隙間に配置され、上記ドアに取り付けられる剛性の介設材を設けている。
このため、上記ドアの形成方法や建付の関係などによって、上記補強バーの仮想延長線上における上記ドアの端部の部分と、このドアの端部の部分に車体の前後方向で対面する上記ドア開口の開口縁部の部分との間に隙間が生じたとしても、この隙間に設けられる上記介設材によって上記隙間は埋められる。
よって、車両の前突時に、その衝撃力により上記ドア開口の前部開口縁部が後部開口縁部がわに移動するよう車体が変形するとき、上記ドアの補強バーと介設材とは上記前、後部開口縁部の間に直ちに挟み付けられ、かつ、この状態が保持されて上記補強バーがその長手方向で上記衝撃力に強固に対抗する。この結果、前突時の衝撃力で車体が大きく変形することはより確実に防止されて、乗員の保護がより確実に達成される。
請求項2の発明は、第1点として、上記ドアが車体の幅方向で互いに対面するアウタ、インナパネルを有し、これらアウタ、インナパネルの車体の前後方向における少なくともいずれか一端部の各端縁部同士を互いに接合し、上記インナパネルの上記一端部を、このインナパネルの上記端縁部から車体の内側方に向かうと共に上記インナパネルの他端部がわに向かって階段状に延びるよう形成している。
このため、上記インナパネルをプレス加工により形成する場合において、しわが生じ難い深絞り形成をすることができることから、このインナパネルと上記アウタパネルとの接合により厚さ寸法の大きいドアを形成することができる。
しかも、第2点として、上記インナパネルの上記階段状の一端部を断続的に構成して車体の幅方向に延びる横向き片のうち、上記アウタパネルから離れて位置する横向き片を上記補強バーの仮想延長線が通過するようこの補強バーを配置している。
このため、上記補強バーをドアの内部空間のうち、できるだけ車体の内側方がわに配置させることができる。
更に、第3点として、上記介設材における上記ドア開口の開口縁部の部分がわの端部を、上記離れて位置する横向き片に対し上記アウタパネルがわで隣接する他の横向き片とほぼ同位置もしくはこの他の横向き片よりも上記ドア開口の開口縁部の部分がわに位置させている。
このため、上記介設材は、この介設材の端部により上記隙間をより広い範囲で埋めることから、車両の前突時に、その衝撃力により上記ドア開口の前部開口縁部が後部開口縁部がわに移動し、これら前、後部開口縁部に上記ドアが挟み付けられ始めるとき、上記介設材は上記補強バーと共に逸早く上記前、後部開口縁部に挟み付けられて上記衝撃力に対抗する。
よって、上記第1〜第3点の作用により、前突時には、上記ドア開口の前、後部開口縁部に上記ドアの補強バーと介設材とがより迅速に挟まれて上記衝撃力に対抗すると共に、上記ドアが上記前、後部開口縁部からの外力によって車体の外側方に容易に押し出されることが防止されて、上記挟み付け状態が更に確実に保持される。この結果、前突時の衝撃力で車体が大きく変形することは更に確実に防止されて、乗員の保護が更に確実に達成される。
請求項3の発明は、上記補強バーの仮想延長線上で上記補強バーの端部を嵌入可能とさせる嵌入孔を上記介設材に形成している。
このため、車両の前突時に、その衝撃力によって上記ドアのアウタ、インナパネルが変形し、車体の前後方向でこれら両パネルから離れる方向に上記補強バーの端部が相対移動したときには、この補強バーの進出端部は、この補強バーの仮想延長線上における上記ドアの端部の部分を介して、もしくは、このドアの端部の部分を突き破って上記嵌入孔に嵌入される。
よって、前突時に、上記ドア開口の前、後部開口縁部に上記ドアの補強バーと介設材とが挟み付けられたとき、このドアが上記ドア開口から車体の外側方に容易に押し出されることはより確実に防止される。
図2のI-I線矢視拡大断面図である。 車両の前部側面図である。 図2のIII−III線矢視拡大断面図である。 図1で示したものの斜視展開図である。 作用を説明する図で、図1に相当する図である。
本発明の車両のサイドドア装置に関し、車両の前突時の衝撃力で車体が大きく変形することを防止し、もって、乗員の保護が、より確実に達成されるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、車両のサイドドア装置は、車体の側壁に形成されるドア開口と、車体の平面視で中空閉断面構造とされ、上記ドア開口に車体の外側方から嵌脱可能に嵌入されてこのドア開口を開閉可能に閉じる板金製のドアと、このドアの内部空間に設けられ、車体の前後方向に延びて上記ドアに支持される補強バーとを備える。
上記補強バーの仮想延長線上における上記ドアの端部の部分と、このドアの端部の部分に車体の前後方向で対面する上記ドア開口の開口縁部の部分との間の隙間に配置され、上記ドアに取り付けられる剛性の介設材を設けている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1〜4において、符号1は、キャブオーバ型軽トラックの自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。
車両1の車体2は、この車体2の前部を構成してその内部が運転席および助手席を有する車室3とされる運転台4と、車体2の後部がわを構成して上記運転台4の後方に連設され、その内部が上方に向かって開く荷室5とされる荷台6と、上記車体2に懸架され、この車体2を走行面7上に支持する前、後車輪8とを備えている。
上記運転台4は板金製で、この運転台4は、上記車室3の前、後面を形成する前、後面板12,13と、上記車室3の左右各側面を形成し、上記前、後面板12,13の各側端縁部に架設される左右側壁14と、これら前、後面板12,13および各側壁14の各上端縁部に架設され、上記車室3の天井面を形成するルーフパネル15と、上記車室3の下面を形成するフロアパネル16とを備えている。
また、上記運転台4は上記車室3の内外を開閉可能に連通させるサイドドア装置を備え、このサイドドア装置は、上記側壁14に形成されるドア開口19と、車体2の平面視(図1)で中空閉断面構造とされ、上記ドア開口19に車体2の外側方から嵌脱可能に嵌入されてこのドア開口19を開閉可能に閉じる板金製のドア20と、このドア20の前端部を上記ドア開口19の前部開口縁部21に枢支させ、枢支軸を中心として上記ドア20を車体2の外側方に向かって往、復(開、閉)回動可能とさせる枢支具22と、上記ドア20の内部空間23に設けられ、車体2の前後方向に延びて上記ドア20に支持具24により支持される補強バー25とを備えている。
上記補強バー25の仮想延長線26上における上記ドア20の後端部の部分と、このドア20の後端部の部分に車体2の前後方向で対面する上記ドア開口19の後部開口縁部27の部分との間には隙間28が生じており、この隙間28に剛性の介設材29が配置されるように設けられる。この介設材29は上記ドア20の後端部の後面に接着材などにより取り付けられる。
上記側壁14は、車体2の幅方向で互いに対面すると共に互いに接合されるアウタ、インナパネル30,31を有し、車体2の平面視(図1)で、中空閉断面構造とされる。上記ドア開口19の後部開口縁部27を形成する上記側壁14の後部内には板材をジグザグ状に屈曲したバルクヘッド32が設けられ、このバルクヘッド32は上記側壁14の後部に結合される。このバルクヘッド32の前端縁部には切り欠き33が形成される。
上記ドア20は、車体2の幅方向で互いに対面すると共に、その面方向の各端縁部36a,37aが全体にわたり互いに接合されるアウタ、インナパネル36,37を有している。上記インナパネル37の車体2の前後方向における一端部39である後端部は、このインナパネル37の端縁部37aから車体2の内側方に向かうと共に上記インナパネル37の他端部40がわである前端部がわに向かって階段状に延びるよう形成される。具体的には、上記インナパネル37の一端部39は、車体2の幅方向に延びる横向き片37b,37dと車体2の前後方向に延びる縦向き片37cとが上記端縁部37aから交互に配置され、互いに一体的に形成される。
上記補強バー25は、その長手方向の中途部が円形断面とされ、前、後各端部は上下に長い矩形状断面とされる。上記支持具24は、上記補強バー25の長手方向の中央部を上記ドア20のインナパネル37に固着する固着具43と、上記補強バー25の各端部を、その長手方向のみに移動可能となるよう保持する前後一対の保持具44,44とを有している。
上記ドア20の一端部39を断続的に構成する2つの横向き片37b,37dのうち、上記アウタパネル36から離れて位置する横向き片37dを上記補強バー25の仮想延長線26が通過するようこの補強バー25が配置される。
上記介設材29における上記ドア開口19の後部開口縁部27がわの端部29aは、上記離れて位置する横向き片37dに対し上記アウタパネル36がわで隣接する他の横向き片37bよりも上記ドア開口19の後部開口縁部27がわに位置させられる。なお、上記介設材29の端部29aは、上記他の横向き片37bとほぼ同位置であってもよい。
上記補強バー25の仮想延長線26上で、上記補強バー25の後端部を嵌入可能とさせる嵌入孔47が上記介設材29に形成される。また、上記補強バー25の仮想延長線26上に前記切り欠き33が配置される。なお、図1中一点鎖線で示すように、通常は上記嵌入孔47の後端部にはリフレクタ49が嵌入されて支持されており、つまり、上記介設材29はリフレクタ49の取り付け具をも構成する。
なお、上記インナパネル37の一端部39における階段の数は3段以上であってもよい。また、上記したドア20の後端部とドア開口19の後部開口縁部27とに関連する補強バー25、仮想延長線26、隙間28、および介設材29などの構成は、上記ドア20の前端部とドア開口19の前部開口縁部21との間に適用してもよい。
上記構成によれば、上記補強バー25の仮想延長線26上における上記ドア20の端部の部分と、このドア20の端部の部分に車体2の前後方向で対面する上記ドア開口19の開口縁部21,27の部分との間の隙間28に配置され、上記ドア20に取り付けられる剛性の介設材29を設けている。
このため、上記ドア20の形成方法や建付の関係などによって、上記補強バー25の仮想延長線26上における上記ドア20の端部の部分と、このドア20の端部の部分に車体2の前後方向で対面する上記ドア開口19の前部開口縁部21および/もしくは後部開口縁部27の部分との間に隙間28が生じたとしても、この隙間28に設けられる上記介設材29によって上記隙間28は埋められる。
よって、車両1の前突時に、その衝撃力Fにより上記ドア開口19の前部開口縁部21が後部開口縁部27がわに移動するよう車体2が変形するとき、上記ドア20の補強バー25と上記介設材29とは上記前、後部開口縁部21,27の間に直ちに挟み付けられ、かつ、この状態が保持されて上記補強バー25がその長手方向で上記衝撃力Fに強固に対抗する。この結果、前突時の衝撃力Fでも2が大きく変形することはより確実に防止されて、乗員の保護がより確実に達成される。
また、前記したように、第1点として、上記ドア20が車体2の幅方向で互いに対面するアウタ、インナパネル36,37を有し、これらアウタ、インナパネル36,37の車体2の前後方向における少なくともいずれか一端部39の各端縁部36a,37a同士を互いに接合し、上記インナパネル37の上記一端部39を、このインナパネル37の上記端縁部37aから車体2の内側方に向かうと共に上記インナパネル37の他端部40がわに向かって階段状に延びるよう形成している。
このため、上記インナパネル37をプレス加工により形成する場合において、しわが生じ難い深絞り形成をすることができることから、このインナパネル37と上記アウタパネル36との接合により厚さ寸法の大きいドア20を形成することができる。
しかも、第2点として、上記インナパネル37の上記階段状の一端部39を断続的に構成して車体2の幅方向に延びる横向き片37b,37dのうち、上記アウタパネル36から離れて位置する横向き片37dを上記補強バー25の仮想延長線26が通過するようこの補強バー25を配置している。
このため、上記補強バー25をドア20の内部空間23のうち、できるだけ車体2の内側方がわに配置させることができる。
更に、第3点として、上記介設材29における上記ドア開口19の開口縁部21,27の部分がわの端部29aを、上記離れて位置する横向き片37dに対し上記アウタパネル36がわで隣接する他の横向き片37bとほぼ同位置もしくはこの他の横向き片37bよりも上記ドア開口19の開口縁部21,27の部分がわに位置させている。
このため、上記介設材29は、この介設材29の端部29aにより上記隙間28をより広い範囲で埋めることから、車両1の前突時に、その衝撃力Fにより上記ドア開口19の前部開口縁部21が後部開口縁部27がわに移動し、これら前、後部開口縁部21,27に上記ドア20が挟み付けられ始めるとき、上記介設材29は上記補強バー25と共に逸早く上記前、後部開口縁部21,27に挟み付けられて上記衝撃力Fに対抗する。
よって、上記第1〜第3点の作用により、前突時には、上記ドア開口19の前、後部開口縁部21,27に上記ドア20の補強バー25と介設材29とがより迅速に挟まれて上記衝撃力Fに対抗すると共に、上記ドア20が上記前、後部開口縁部21,27からの外力によって車体2の外側方に容易に押し出されることが防止されて、上記挟み付け状態が更に確実に保持される。この結果、前突時の衝撃力Fで車体2が大きく変形することは更に確実に防止されて、乗員の保護が更に確実に達成される。
また、前記したように、上記補強バー25の仮想延長線26上で上記補強バー25の端部を嵌入可能とさせる嵌入孔47を上記介設材29に形成している。
このため、車両1の前突時に、その衝撃力Fによって上記ドア20のアウタ、インナパネル36,37が変形し、車体2の前後方向でこれら両パネル36,37から離れる方向に上記補強バー25の端部が相対移動したときには、この補強バー25の進出端部は、この補強バー25の仮想延長線26上における上記ドア20の端部の部分を介して、もしくは、図5で示すように、このドア20の端部の部分を突き破って上記嵌入孔47に嵌入される。
よって、前突時に、上記ドア開口19の前、後部開口縁部21,27に上記ドア20の補強バー25と介設材29とが挟み付けられたとき、このドア20が上記ドア開口19から車体2の外側方に容易に押し出されることはより確実に防止される。
図5において、車両1の前突時の衝撃力Fにより、上記ドア20のアウタ、インナパネル36,37に対し上記補強バー25の端部がより大きく相対移動して、この補強バー25の進出端部が上記嵌入孔47を貫通したときには、上記補強バー25の進出端部は前記側壁14のアウタパネル30の部分を介して前記切り欠き33に嵌入させられる。
よって、前突時に、上記ドア開口19の前、後部開口縁部21,27に上記ドア20の補強バー25と介設材29とが挟み付けられたとき、このドア20が上記ドア開口19から車体2の外側方に容易に押し出されることは更に確実に防止される。
なお、上記衝撃力Fにより上記補強バー25の進出端部がこの補強バー25の仮想延長線26上における上記ドア20の端部の部分を突き破って上記嵌入孔47に嵌入されるとき、上記突き破りが容易にできるようにするため、上記ドア20の端部の部分にスリットや薄肉部などの脆弱部を形成してもよい。
1 車両
2 車体
3 車室
4 運転台
14 側壁
19 ドア開口
20 ドア
21 開口縁部
23 内部空間
25 補強バー
26 仮想延長線
27 開口縁部
28 隙間
29 介設材
29a 端部
32 バルクヘッド
33 切り欠き
36 アウタパネル
36a 端縁部
37 インナパネル
37a 端縁部
37b 横向き片
37c 縦向き片
37d 横向き片
39 一端部
40 他端部
43 固着具
44 保持具
47 嵌入孔
F 衝撃力

Claims (3)

  1. 車体の側壁に形成されるドア開口と、車体の平面視で中空閉断面構造とされ、上記ドア開口に車体の外側方から嵌脱可能に嵌入されてこのドア開口を開閉可能に閉じる板金製のドアと、このドアの内部空間に設けられ、車体の前後方向に延びて上記ドアに支持される補強バーとを備えた車両のサイドドア装置において、
    上記補強バーの仮想延長線上における上記ドアの端部の部分と、このドアの端部の部分に車体の前後方向で対面する上記ドア開口の開口縁部の部分との間の隙間に配置され、上記ドアに取り付けられる剛性の介設材を設けたことを特徴とする車両のサイドドア装置。
  2. 上記ドアが車体の幅方向で互いに対面するアウタ、インナパネルを有し、これらアウタ、インナパネルの車体の前後方向における少なくともいずれか一端部の各端縁部同士を互いに接合し、上記インナパネルの上記一端部を、このインナパネルの上記端縁部から車体の内側方に向かうと共に上記インナパネルの他端部がわに向かって階段状に延びるよう形成し、このインナパネルの上記階段状の一端部を断続的に構成して車体の幅方向に延びる横向き片のうち、上記アウタパネルから離れて位置する横向き片を上記補強バーの仮想延長線が通過するようこの補強バーを配置し、上記介設材における上記ドア開口の開口縁部の部分がわの端部を、上記離れて位置する横向き片に対し上記アウタパネルがわで隣接する他の横向き片とほぼ同位置もしくはこの他の横向き片よりも上記ドア開口の開口縁部の部分がわに位置させたことを特徴とする請求項1に記載の車両のサイドドア装置。
  3. 上記補強バーの仮想延長線上で上記補強バーの端部を嵌入可能とさせる嵌入孔を上記介設材に形成したことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の車両のサイドドア装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015168355A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 トヨタ自動車株式会社 車両側部構造

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