JP2015040356A - ガラス繊維被覆用水性塗布液及びそれを用いたゴム補強用ガラス繊維 - Google Patents

ガラス繊維被覆用水性塗布液及びそれを用いたゴム補強用ガラス繊維 Download PDF

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Abstract

【課題】補強のためのゴム補強用ガラス繊維を埋設してなるクロロプレン系ゴムベルトに耐熱性、耐水性、耐油性等の耐久性を与え、また、該ゴム補強用ガラス繊維が、ゴムに埋設されるまで長期に保存されてもクロロプレンゴムとの接着性が経時的に低下しない被覆層を与えるガラス繊維被覆用水性塗布液およびそれを用いたゴム補強用ガラス繊維の提供。
【解決手段】クロロプレン系ゴムベルトに埋設するゴム補強用ガラス繊維に被覆層を設けるためのガラス繊維被覆用水性塗布液であって、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、及び、金属石鹸(C)と、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)、及び/又は、スチレン−ブタジエン共重合体(E)とを水に分散させエマルジョンとしたことを特徴とするガラス繊維被覆用水性塗布液を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、伝動ベルト又はコンベアベルトを作製する際に、母材であるゴムに芯線として埋設し補強を行うためのゴム補強用ガラス繊維に関する。
伝動ベルト、タイヤ等のゴム製品に引っ張り強さ及び寸法安定性を与えるために、ガラス繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、又はポリエステル繊維等の引っ張り強度の高い繊維からなるコードであるゴム補強用繊維を母材であるゴムに補強材として埋設することは一般的に行われ、母材ゴムに埋設するゴム補強用繊維には、母材ゴムとの界面が強固で剥離しないことが必要とされる。しかしながら、多数本のガラス繊維フィラメントにシランカップリング剤及び樹脂等を含有する集束剤を散布し集束させたガラス繊維束、言い換えれば、ストランドをそのまま母材ゴムに埋め込んでも、繊維とゴムとの界面が剥離してしまい補強材としての用をなさない。そのため、伝動ベルトを製造する際に母材ゴムに埋設して使用するゴム補強用ガラス繊維には、母材ゴムと接着するために、ガラス繊維被覆用塗布液をガラス繊維束に塗布被覆した被覆層を設ける。
例えば、自動車のタイヤコードとしてのナイロンコード等の被覆材には、レゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物及びラテックスからなる被覆用塗布液が用いられてきた。レゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物は反応性に富み、優れた接着力をもたらし、その総需要の半分以上がタイヤコードの接着剤の原料である。ラテックスには、通常、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体のエマルジョンが用いられる。(ラテックスは水中にポリマーの微粒子が安定に分散した系(エマルジョン)であり、適宜、ラテックスもエマルジョンと表記する)
しかしながら、レゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体のエマルジョンのみを含有する被覆用塗布液からなる被覆層は乾燥させても高い粘着性を有し、ゴム補強用繊維の品質が安定しなく、ゴム補強用繊維に被覆する際の作業性に劣る。そこで、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等のエマルジョンが、被覆層の成分に加えられてきた。
例えば、特許文献1には、ガラス繊維よりなる芯線上にレゾルシンホルムアルデヒドの水溶性縮合物、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体のエマルジョン及びアクリロニトリル−ブタジエン共重合体のエマルジョンを含む層を形成させたゴムの補強用繊維が開示されている。
また、伝動ベルトとした際の耐水性の向上を目的として、本出願人の特許出願に係る特許文献2には、ガラス繊維コードに被覆するための、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体とクロロスルホン化ポリエチレンとを水に分散させエマルジョンとしたガラス繊維被覆用水性塗布液が開示されている。当該ガラス繊維被覆用水性塗布液は、特に母材を水素化ニトリルゴムとするタイミングベルトに埋設するゴム補強用ガラス繊維に使用するに適し、1次被覆層を、当該ガラス繊維被覆用水性塗布液を用いて設け、接着性向上及び耐久性向上のために2次被覆層に有機ジイソシアネート化合物、ビスアリルナジイミド系化合物、マレイミド系化合物又はトリアジン系化合物等を用いる。
通常の産業用伝動ベルトには、耐候性、耐オゾン性、耐熱老化性、耐薬品性等の耐久性能に優れ、耐油性を有し且つ難燃性で性能バランスがとれ使いやすいことより、クロロプレンゴムを主成分とするゴム(本発明においては単にクロロプレンゴムと記す)が伝動ベルト又はコンベアベルトの母材として広く用いられている。
特許文献3には、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体に、更にスチレン−ブタジエン共重合体を所望の比率範囲で含有させエマルジョンとしたガラス繊維被覆用水性塗布液及びそれを用いたゴム補強用ガラス繊維が開示されている。
特許文献4には、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体に、更にアクリロニトリル−ブタジエン共重合体、又はアクリロニトリル−ブタジエン共重合体とスチレン−ブタジエン共重合体を所望の比率範囲で含有させエマルジョンとしたガラス繊維被覆用水性塗布液及びそれを用いたゴム補強用ガラス繊維が開示されている。
特開平4−103634号公報 特開2006−104595号公報 特開2012−67410号広報 特開2012−67411号広報
特許文献1に記載のように、レゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物は反応性に富み、優れた接着力を有する。
しかしながら、母材を水素化ニトリルゴムとしたタイミングベルトにおいては、芳香環の水素をヒドロキシ基に2個置換したレゾルシンをホルムアルデヒドと反応させたレゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物より、芳香環の水素をヒドロキシ基に1個置換したモノヒドロキシベンゼンをホルムアルデヒドと反応させたモノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物を含有させた被覆層を有するゴム補強用ガラス繊維を用いる方が、タイミングベルトとした際に耐熱性、耐水性に優れる。耐水性に優れることは、レゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物より、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物が疎水性であることによる。
耐熱性、耐水性の向上を目的として、ガラス繊維フィラメントに集束材を塗布し集束させてなるストランドに、特許文献2に記載のガラス繊維被覆塗布液を塗布後乾燥させて、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体とクロロスルホン化ポリエチレンを含有させた被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維を、クロロプレンゴムを母材とする伝動ベルトまたはコンベアベルトに埋設しようとしたところ、ゴム補強用ガラス繊維とクロロプレンゴムの接着力が弱く実用化できないレベルであった。
そこで、クロロプレンゴムを母材とし、補強のためのゴム補強用ガラス繊維を埋設してなる伝動ベルト、コンベアベルトに耐熱性、耐水性等の耐久性をバランスよく与え、クロロプレンゴムとの接着力に優れる被覆層を与えることを目的として、ガラス繊維フィラメントに集束材を塗布し集束させてなるストランドに、特許文献3に記載のガラス繊維被覆塗布液を塗布後乾燥させて、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体、及び、スチレン−ブタジエン共重合体を含有させた被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維を、また、特許文献4に記載のガラス繊維被覆塗布液を塗布後乾燥させて、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体、及び、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体を含有させた被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維を、クロロプレンゴムを母材とする伝動ベルトまたはコンベアベルトに埋設したところ、耐熱性、耐水性等の耐久性をバランスよく与え、クロロプレンゴムとの接着力に優れた。しかし、これらのゴム補強用ガラス繊維は、ゴムに埋設されるまでの時間が長くなると、ゴム補強用ガラス繊維とクロロプレンゴムとの接着性が経時的に低下することが分かった。
本発明は、補強のためのゴム補強用ガラス繊維を埋設してなるクロロプレンゴムを母材とした伝動ベルト及びコンベアベルト(以下「クロロプレン系ゴムベルト」という)に耐熱性、耐水性、耐油性等の耐久性をバランスよく与え、また、該ゴム補強用ガラス繊維が、ゴムに埋設されるまで長期に保存されてもクロロプレンゴムとの接着性が経時的に低下しない被覆層を与えるガラス繊維被覆用水性塗布液およびそれを用いたゴム補強用ガラス繊維を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明者らが鋭意検討した結果、多数本のガラス繊維フィラメントにシランカップリング剤及び樹脂等を含有する集束剤を塗布した後に集束させたストランドに、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、及び、金属石鹸(C)を含み、更に、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)とスチレン−ブタジエン共重合体(E)のみからなる群より選ばれる少なくとも1つを含有するガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布被覆してなる被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維が、母材であるクロロプレンゴムと優れた接着性を有し、クロロプレンゴムとの接着力を長期に渡って保持できる(接着力が低下しない)ことが分かった。
ガラス繊維被覆用水性塗布液に金属石鹸(C)を含有させゴム補強用ガラス繊維の被覆層とすることで、クロロプレンゴムとの接着力を長期に渡って保持できる(接着力が低下しない)接着力が発現する。
即ち、本発明は、クロロプレン系ゴムベルトに埋設するゴム補強用ガラス繊維に被覆層を設けるためのガラス繊維被覆用水性塗布液であって、該塗布液に、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、及び、金属石鹸(C)を含み、更に、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)及び/又はスチレン−ブタジエン共重合体(E)を含有することを特徴とするガラス繊維被覆用水性塗布液である。
また、本発明のガラス繊維覆用塗布液において、含有物であるモノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、及び、金属石鹸(C)と、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)、及び/又は、スチレン−ブタジエン共重合体(E)からなる組成物(以下、「塗布液組成物」という)の組成比を調整することで、ゴム補強用ガラス繊維と母材であるクロロプレンゴムに好ましい接着力を得るとともに接着力を持続させ、耐熱性及び耐水性をバランスよく合わせ持たせることが可能となった。
即ち、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、金属石鹸(C)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)、及び、スチレン−ブタジエン共重合体(E)を合わせた質量(以下、「塗布液組成物質量」という)を100%基準とする質量百分率(すなわち、A+B+C+D+Eに対する質量百分率)で表して、前記(C)を、0.1〜40質量%の範囲で含有することを特徴とする前記のガラス繊維被覆用水性塗布液である。
さらに、本発明は、前記塗布液組成物質量中の前記(A)を、1〜20質量%、前記(B)を、25〜85質量%、及び、前記(C)を、0.1〜40質量%と、前記(D)、及び/又は、前記(E)を、10〜75質量%の範囲で含有することを特徴とする前記のガラス繊維被覆用水性塗布液である。
このように、多数本のガラス繊維フィラメントにシランカップリング剤及び樹脂等を含有する集束剤を塗布した後に集束させたストランドに、前記塗布液組成物からなる被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維がクロロプレンゴムと優れた接着性を有することがわかった。
また、本発明は、クロロプレン系ゴムベルトに埋設するゴム補強用ガラス繊維であって、前記塗布液組成物からなる被覆層を設けてなることを特徴とするゴム補強用ガラス繊維である。
また、本発明は、前記塗布液組成物質量中の前記(C)を、0.1〜40質量%の範囲で含有する被覆層を設けてなることを特徴とする前記のゴム補強用ガラス繊維である。
また、本発明は、前記塗布液組成物質量中の前記(A)を、1〜20質量%、前記(B)を、25〜85質量%、及び、前記(C)を、0.1〜40質量%と、前記(D)、及び/又は、前記(E)を、10〜75質量%の範囲で含有する被覆層を設けてなることを特徴とする前記のゴム補強用ガラス繊維である。
また、本発明は、前記のゴム補強用ガラス繊維がクロロプレンゴムを主成分とするゴムに埋設されてなることを特徴とする伝動ベルトである。
さらに、本発明は、前記のゴム補強用ガラス繊維がクロロプレンゴムを主成分とするゴムに埋設されてなることを特徴とするコンベアベルトである。
本発明によるガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布しガラス繊維ストランドに被覆層を設けてなるゴム補強用ガラス繊維は、クロロプレンゴムへ埋設した際に、ガラス繊維コードとクロロプレンゴムとの接着強さが優れる。さらに、クロロプレンゴムへ芯線として埋設して伝動ベルトとした際に、優れた耐熱性、耐水性をバランスよく合わせ持たせ、伝動ベルトの耐久性に優れる。
また、該ゴム補強用ガラス繊維は、クロロプレンゴムに埋設する前に長期に保存した後に、クロロプレンゴムに埋設しても接着力の低下がみられない。
本発明は、具体的には、ガラス繊維フィラメントを撚り合わせて集束材にて集束させてなるストランドに被覆層を設けゴム補強用ガラス繊維を得る際、被覆層を設けるためのガラス繊維被覆用水性塗布液及びそれを用いたゴム補強用ガラス繊維、該ゴム補強用ガラス繊維を補強のために芯線として埋め込んだゴム製の伝動ベルト又はコンベアベルトに関する。
特に、クロロプレンゴム製の伝動ベルト又はコンベアベルト、即ち、クロロプレン系ゴムベルトに埋設し補強を行うためのゴム補強用ガラス繊維に被覆層を設けるためのガラス繊維被覆用水性塗布液及びそれを用いたゴム補強用ガラス繊維、該ゴム補強用ガラス繊維を補強のために芯線として埋め込んだゴム製の伝動ベルト又はコンベアベルトに関する。
本発明は、クロロプレン系ゴムベルトに埋設するゴム補強用ガラス繊維に被覆層を設けるためのガラス繊維被覆用水性塗布液であって、前記塗布液組成物とを含有するすることを特徴とするガラス繊維被覆用水性塗布液である。
尚、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)は水溶性であり、本発明のガラス繊維被覆用水性塗布液を調製する際は、これら縮合物の水溶液に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)のエマルジョン、及び、金属石鹸(C)の水分散液や乳化液と、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)のエマルジョン、及び/又は、スチレン−ブタジエン共重合体(E)のエマルジョンを加える。
本発明のガラス繊維被覆用水性塗布液において含有物である、前記塗布液組成物の組成比を調整することで、ゴム補強用ガラス繊維と母材であるクロロプレンゴムとの好ましい接着力を得、耐熱性、耐水性、及び耐油性をバランスよく合わせ持たせることが可能となった。また、該ゴム補強用ガラス繊維が、ゴムに埋設されるまで長期に保存されてもクロロプレンゴムとの接着性が経時的に低下しない被覆層を与えることが可能となった。
次に、ガラス繊維被覆用水性塗布液の組成について説明する。
前記塗布液組成物質量中の前記(A)を、1〜20質量%とする。ガラス繊維被覆用水性塗布液中の前記(A)の含有が1質量%より少ないと、当該ガラス繊維被覆用水性塗布液による被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維を埋設した伝動ベルト又はコンベアベルトの耐熱性及び耐水性が低下する。また、前記(A)の含有が、20質量%より多いと、当該ガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布被覆してなる被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維がクロロプレンゴムとの接着力が低下する。好ましくは3〜15質量%である。より好ましくは5〜10質量%以下である。
また、前記塗布液組成物質量中の前記(B)を、25〜85質量%とする。ガラス繊維被覆用水性塗布液中の前記(B)の含有が25質量%より少ないと、当該ガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布被覆してなる被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維の柔軟性が低下し、機械的耐久性が低下する。ガラス繊維被覆用水性塗布液中の前記(B)の含有が85質量%より多いと、当該ガラス繊維被覆用水性塗布液による被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維を埋設した伝動ベルト又はコンベアベルトの耐熱性、及び耐油性が低下する。好ましくは30〜80質量%である。より好ましくは40〜70質量%である。
また、前記塗布液組成物質量中の前記(C)を、0.1〜40質量%とする。ガラス繊維被覆用水性塗布液中の前記(C)の含有が0.1質量%より少ないと、当該ガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布被覆してなる被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維とクロロプレンゴムとの接着力が経時的に低下してしまう。また、前記(C)の含有が40質量%より多いと、当該ガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布被覆してなる被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維が硬くなり、柔軟性が低下し、屈曲疲労性が低下する。好ましくは2〜30質量%である。より好ましくは5〜20質量%である。
また、前記塗布液組成物質量中の前記(D)及び/又は前記(E)を、10〜75質量%とする。ガラス繊維被覆用水性塗布液中に少なくとも、前記(D)又は前記(E)のどちらかが含まれていればよく、ガラス繊維被覆用水性塗布液中の前記(D)及び/又は前記(E)が、10質量%より少ないと、当該ガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布被覆してなる被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維とクロロプレンゴムとの初期接着力が低下する。また、前記(D)及び/又は前記(E)が、75質量%より多いと、当該ガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布被覆してなる被覆層が硬くなり、柔軟性が低下し、屈曲による疲労に対して弱くなる。好ましくは15〜70質量%である。より好ましくは25〜55質量%である。
即ち、本発明は、ガラス繊維被覆用水性塗布液に前記塗布液組成物質量中の前記(A)を、1〜20質量%、前記(B)を、25〜85質量%、前記(C)を、0.1〜40質量%、前記(D)及び/又は前記(E)を、10〜75質量%の範囲で含有することを特徴とする上記のガラス繊維被覆用水性塗布液である。
本発明のガラス繊維被覆用水性塗布液には、老化防止剤、pH調整剤、安定剤等を含有させても良い。老化防止剤にはジフェニルアミン系化合物、pH調整剤にはアンモニア水が挙げられる。
ガラス繊維被覆用水性塗布液のpHは8以上に保つのが好ましい。pHが8より小さいと、ガラス繊維被覆用水性塗布液が不安定となり沈殿物が生じる。pH調整剤にはアンモニア水を用いるのが好ましい。これは、ガラス繊維にガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布後、加熱乾燥させるときに、アンモニアが散逸し、被覆層に残留しないために好ましい。pH調整剤に水酸化ナトリウムや水酸化カリウムを用いると、加熱乾燥させても被覆層中に該pH調整剤が残留し、ガラス繊維被覆用水性塗布液が塗布乾燥されたゴム補強用ガラス繊維の引張強さが低下する。また、ガラス繊維被覆用水性塗布液の所望の固形分濃度に調整するために、適宜、水を加える。
尚、本発明のガラス繊維被覆用水性塗布液に、レゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物を含有させると、ゴム補強用ガラス繊維を埋設した伝動ベルト又はコンベアベルトの耐熱性及び耐水性が低下するため、含有しないことが好ましい。
ガラス繊維被覆用水性塗布液を、ガラス繊維に塗布乾燥して、ガラス繊維表面に被覆層を設けてゴム補強用ガラス繊維を得る方法は特に限定されるものではなく、通常当業者が実施できる方法を適宜用いればよい。例えば、ガラス繊維被覆用水性塗布液中に、所定本数束ねたガラス繊維を屈曲走行させて、ガラス繊維被覆用水性塗布液の塗布を強制的に行った後、ガラス繊維に付着した過剰のガラス繊維被覆用水性塗布液を拭った後、加熱乾燥させる等の手段で行い、ガラス繊維の表面に被覆層を設けてゴム補強用ガラス繊維を得る。
また、本発明は、クロロプレン系ゴムベルトに埋設するゴム補強用ガラス繊維であって、複数本のガラス繊維フィラメントを集束させたストランドに、前記塗布液組成物を含有する被覆層を設けてなることを特徴とするゴム補強用ガラス繊維である。
該塗布層は、前記発明のガラス繊維被覆用水性塗布液を、通常当業者が実施する方法で塗布乾燥させて形成させたものである。該ガラス繊維被覆用水性塗布液の各成分の含有割合のままに、ゴム補強用ガラス繊維の1次被覆層が形成される。
次に、ゴム補強用ガラス繊維の被覆層の組成について説明する。
前記塗布液組成物質量中の前記(A)を、1〜20質量%とする。被覆層への前記(A)の含有が1質量%より少ないと、ゴム補強用ガラス繊維を埋設した伝動ベルト又はコンベアベルトの耐熱性及び耐水性が低下する。また、前記(A)の含有が、20質量%より多いと、ゴム補強用ガラス繊維とクロロプレンゴムの接着力が低下する。好ましくは3〜15質量%である。より好ましくは5〜10質量%以下である。
また、前記塗布液組成物質量中の前記(B)を、25〜85質量%とする。被覆層への前記(B)の含有が25質量%より少ないと、ゴム補強用ガラス繊維の柔軟性が低下し、機械的耐久性が低下する。ガラス繊維被覆用水性塗布液中の前記(B)の含有が85質量%より多いと、補強用ガラス繊維を埋設した伝動ベルト又はコンベアベルトの耐熱性、及び耐油性が低下する。好ましくは30〜80質量%である。より好ましくは40〜70質量%である。
また、前記塗布液組成物質量中の前記(C)を、0.1〜40質量%とする。被覆層への前記(C)の含有が0.1質量%より少ないと、ゴム補強用ガラス繊維とクロロプレンゴムとの接着力が経時的に低下してしまう。また、前記(C)の含有が40質量%より多いと、ゴム補強用ガラス繊維が硬くなり、柔軟性が低下し、屈曲疲労性が低下する。好ましくは2〜30質量%である。より好ましくは5〜20質量%である。
また、前記塗布液組成物質量中の前記(D)及び/又は、前記(E)を、10〜75質量%とする。被覆層中に少なくとも、前記(D)又は前記(E)のどちらかが含まれていればよく、被覆層中の前記(D)及び/又は前記(E)が、10質量%より少ないと、被覆層を設けたゴム補強用ガラス繊維とクロロプレンゴムとの初期接着力が低下する。また、前記(D)及び/又は前記(E)が、75質量%より多いと、被覆層が硬くなり、柔軟性が低下し、屈曲による疲労に対して弱くなる。好ましくは15〜70質量%である。より好ましくは25〜55質量%である。
即ち、本発明は、被覆層に前記塗布液組成物質量中の前記(A)を、1〜20質量%、前記(B)を、25〜85質量%、前記(C)を、0.1〜40質量%、前記(D)及び/又は前記(E)を、10〜75質量%の範囲で含有することを特徴とする上記のゴム補強用ガラス繊維である。
尚、本発明のゴム補強用ガラス繊維の被覆層に、レゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物を含有させると、ゴム補強用ガラス繊維を埋設した伝動ベルト又はコンベアベルトの耐熱性及び耐水性が低下するため、含有しないことが好ましい。
本発明のゴム補強用ガラス繊維をクロロプレンゴムに埋設し、種々の形態や大きさの伝動ベルト又はコンベアベルトに成形して使用する。伝動ベルト又はコンベアベルトへの成形時には加熱し、その際に加硫硬化を行う。
本発明のガラス繊維被覆用水性塗布液及びそれを用いたゴム補強用ガラス繊維に使用するモノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、金属石鹸(C)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)、スチレン−ブタジエン共重合体(E)について説明する。
モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)としては、モノヒドロキシベンゼンに対するホルムアルデヒドのモル比が0.5〜3.0で、アルカリの存在下で反応させたレゾール型のモノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)を使用することが、固形分の析出なく、ガラス繊維被覆用水性塗布液を安定させる効果があるので好ましい。ホルムアルデヒドのモル比が0.5未満では、ゴム補強用ガラス繊維とクロロプレンゴムとの接着強さに劣り、3.0を越えるとガラス繊維被覆用水性塗布液がゲル化し易い。レゾール型のモノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)を用いることで、ガラス繊維被覆用水性塗布液の液安定性が向上する。尚、前記アルカリとしては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、又は水酸化バリウム等が挙げられる。
モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)には、工業用フェノール樹脂として市販されている群栄化学工業株式会社製、商品名、レジトップ、型番PL−4667が挙げられる。
ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)には、日本エイアンドエル株式会社製、商品名、ピラテックス(固形分41質量%)が挙げられる。
金属石鹸(C )は、長鎖脂肪酸と、ナトリウム又はカリウム以外の金属塩である。例えば、ステアリン酸リチウム 、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ラウリン酸バリウム、ラウリン酸亜鉛、リシノール酸カルシウム、リシノール酸バリウム、リシノール酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、オクチル酸カルシウム、オクチル酸カリウム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸カルシウム 、ナフテン酸リチウム、ナフテン酸マグネシウムが揚げられる。本発明では、これらの中から、単独、もしくは、数種類を合わせて使用する。これら金属石鹸は水に不溶であるため、水に分散や乳化した状態で使用される。
例えば、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム水分散液として、日東化成工業株式会社製、商品名CSE−6(固形分45質量%)、ステアリン酸亜鉛水分散液として、日東化成工業株式会社製、商品名ZSE−2(固形分50質量%)などが挙げられる。
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)は、エマルジョンとして、日本ゼオン株式会社製、商品名Nipol L1561、Nipol L1562(固形分41質量%)などが挙げられる。
スチレン−ブタジエン共重合体(E)は、エマルジョンとして、日本ゼオン株式会社製、商品名ニポールLX112(固形分41質量%)、旭化成株式会社製、商品名L−1432(固形分48質量%)などが挙げられる。
また、本発明のゴム補強用ガラス繊維の被覆層には、老化防止剤、安定剤等を含有させても良い。老化防止剤にはジフェニルアミン系化合物が挙げられる。ガラス繊維被覆用水性塗布液のpH調整剤に、アンモニア水を用いると、ガラス繊維にガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布後、加熱乾燥させるときに、アンモニアが散逸し、被覆層に残留しない。
実施例1
(ガラス繊維被覆用水性塗布液の調製)
モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)のエマルジョンと12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム(C)の水分散液とアクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)のエマルジョンとアンモニア水と水を添加し、本発明のガラス繊維被覆用水性塗布液を調製した。
詳しくは、市販のモノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)の水溶液(群栄化学工業株式会社製、商品名、レジトップ、型番PL−4667、固形分、50質量%、実施例において以下使用する)を、濃度、1質量%の水酸化ナトリウム水溶液で2倍の質量割合で希釈したモノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)の水溶液を用いた。前記モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物の水溶液、90重量部と、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)のエマルジョン(日本エイアンドエル株式会社製、商品名、ピラテックス、固形分、41.0質量%、実施例において以下使用する。)、376重量部と、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム(C)の水分散液(日東化成工業社製、製品名CSE−6、固形分、45質量%)44重量部とアクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)のエマルジョン(日本ゼオン株式会社製、商品名、Nipol L1562 固形分濃度、41.0質量%、実施例において以下使用する。)200重量部と、PH調整剤としてアンモニア水(濃度、25.0質量%)20重量部を加え、全体として1000重量部になるように水を添加し、ガラス繊維被覆用水性塗布液を調製した。
前記ガラス繊維被覆用水性塗布液を蒸発皿に採取し、110℃で2時間加熱して水分を蒸発させ、残差の重量を測定し、採取した該ガラス繊維被覆用水性塗布液の質量に対する残差の重量を質量百分率で表して、詰まり、塗布液の固形分として28.0質量%であった。
前記ガラス繊維被覆用水性塗布液のpH(塗布液のpH)は、pHメーター(堀場製作所社製、型番B−212)で測定したところ9.4であった。
ガラス繊維被覆用水性塗布液中の各成分の含有割合は、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)と12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム(C)とアクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)を合わせた質量を100%基準とする質量百分率で表して、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)が、A/(A+B+C+D)=8.0%、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)が、B/(A+B+C+D)=55.0%、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム(C)が、C/(A+B+C+D)=7.0%、アクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)が、D/(A+B+C+D)=30.0%である。尚、ガラス繊維被覆用水性塗布液中のモノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)と12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム(C)とアクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)の質量は固形分濃度から固形分に換算して求めた。ほぼ、このままの含有割合でゴム補強用ガラス繊維の被覆層となる。
(ゴム補強用ガラス繊維の作製)
径9μmのガラス繊維フィラメントを、アクリルシラン系カップリング剤および樹脂を含有する集束剤を用い200本集束させたストランド3本を引き揃えた後、前述の手順で作製したガラス繊維被覆用水性塗布液を塗布し、その後、温度280℃下で、22秒間乾燥させて被覆層を設け、1本のゴム補強用ガラス繊維を作製した。
この時の固形分付着率、即ち、被覆層の質量割合は、ゴム補強用ガラス繊維の全質量に対して18.2質量%であった。
実施例2
(ガラス繊維被覆用水性塗布液の調製)
実施例1の、12-ヒドロキシステアリン酸カルシウム(C)の水分散液(日東化成工業社製、製品名CSE−6、固形分、45質量%)をステアリン酸亜鉛(C)の水分散液(日東化成工業社製、製品名ZSE−2、固形分、50質量%)に置き換えた他は実施例1と同じ手順で、表1の組成に従いガラス繊維被覆用水性塗布液を調製した。
この時、塗布液の固形分は28.2質量%、塗布液のpHは9.4であった。
(ゴム補強用ガラス繊維の作製)
次いで、実施例1と同じ手順にてゴム補強用ガラス繊維の作製を行った。この時の固形分付着率、即ち、被覆層の質量割合である付着量は、ゴム補強用ガラス繊維の全質量に対して、18.2質量%であった。
実施例3
(ガラス繊維被覆用水性塗布液の調製)
実施例1の、12-ヒドロキシステアリン酸カルシウム(C)の水分散液(日東化成工業社製、製品名CSE−6、固形分、45質量%)をオクチル酸亜鉛(C)(東栄化工社製、商品名ヘキサエート亜鉛22%、金属含有量、22質量%、固形分、100%)に置き換えた他は実施例1と同じ手順で、表1の組成に従いガラス繊維被覆用水性塗布液を調製した。
この時、塗布液の固形分は27.8質量%、塗布液のpHは9.3であった。
(ゴム補強用ガラス繊維の作製)
次いで、実施例1と同じ手順にてゴム補強用ガラス繊維の作製を行った。この時の固形分付着率、即ち、被覆層の質量割合である付着量は、ゴム補強用ガラス繊維の全質量に対して、17.8質量%であった。

実施例4〜8
(ガラス繊維被覆用水性塗布液の調製)
該ガラス繊維被覆用水性塗布液は、表1に記載されている組成にて、実施例1と同じ手順で調整した。
この時、塗布液の固形分は実施例4〜8の各々に対して、28.3、28.1、28.1、28.0、27.9質量%であった。
塗布液のpHは実施例4〜8の各々に対して、9.6、9.2、9.3、9.7、9.2であった。
(ゴム補強用ガラス繊維の作製)
実施例1と同じ手順にてゴム補強用ガラス繊維の作製を行った。この時の固形分付着率、即ち、被覆層の質量割合である付着量は、ゴム補強用ガラス繊維の全質量に対して、実施例4〜8で各々、18.3、18.0、18.5、18.4、18.0質量%であった。
実施例9〜10
(ガラス繊維被覆用水性塗布液の調製)
モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)のラテックスと12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム(C)の水分散液とアクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)及びスチレン−ブタジエン共重合体(E)のラテックスとアンモニア水と水を添加し、表1に記載されている組成にて、実施例1と同じ手順で調整した。
スチレン−ブタジエン共重合体(E)のエマルジョンには旭化成株式会社製、商品名、L−1432、固形分48.0質量%を使用した。
この時、塗布液の固形分は実施例9〜10の各々に対して、28.2、28.2質量%であった。
塗布液のpHは実施例9〜10の各々に対して、9.3、9.2であった。
(ゴム補強用ガラス繊維の作製)
次いで、実施例1と同じ手順にてゴム補強用ガラス繊維の作製を行った。この時の固形分付着率、即ち、被覆層の質量割合である付着量は、ゴム補強用ガラス繊維の全質量に対して、実施例9〜10の各々で、18.4、18.3質量%であった。
比較例1
(ガラス繊維被覆用水性塗布液の調製)
モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)のエマルジョンとアクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)のエマルジョンとアンモニア水と水を添加し、本発明のガラス繊維被覆用水性塗布液を表1の組成に従い調製した。
ガラス繊維被覆用水性塗布液中の各成分の含有割合は、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)とアクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)を合せた質量を100%基準とする質量百分率で表して、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)が、A/(A+B+D)=8.0%、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン重合体(B)が、B/(A+B+D)=62.0%、アクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)がD/(A+B+D)=30.0%となるように調整し、ガラス繊維被覆用水性塗布液を調製した。ほぼ、このままの含有割合でゴム補強用ガラス繊維の被覆層となる。
このとき、塗布液の固形分は28.2質量%、塗布液のpHは9.4であった。
(ゴム補強用ガラス繊維の作製)
次いで、実施例1と同様にして、ゴム補強用ガラス繊維を作製した。
この時の固形分付着率、即ち、被覆層の質量割合である付着量は、ゴム補強用ガラス繊維の全質量に対して、18.3質量%であった。
比較例2
(ガラス繊維被覆用水性塗布液の調製)
モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)のエマルジョンとクロロスルフォン化ポリエチレン(F)のエマルジョンとアンモニア水と水を添加し、本発明のガラス繊維被覆用水性塗布液を表1の組成に従い調製した。
ガラス繊維被覆用水性塗布液中の各成分の含有割合は、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)とクロロスルフォン化ポリエチレン(F)を合せた質量を100%基準とする質量百分率で表して、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)が、A/(A+B+F)=8.0%、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン重合体(B)が、B/(A+B+F)=62.0%、クロロスルフォン化ポリエチレン(F)がF/(A+B+F)=30.0%となるように調整し、ガラス繊維被覆用水性塗布液を調製した。ほぼ、このままの含有割合でゴム補強用ガラス繊維の被覆層となる。
クロロスルフォン化ポリエチレン(F)のエマルジョンには住友精化社製、製品名セポレックスCSM(固形分40質量%)を使用した。
この時、塗布液の固形分は28.2質量%、塗布液のpHは9.0であった。
(ゴム補強用ガラス繊維の作製)
次いで、実施例1と同様にして、ゴム補強用ガラス繊維を作製した。
この時の固形分付着率、即ち、被覆層の質量割合である付着量は、ゴム補強用ガラス繊維の全質量に対して、18.1質量%であった。
比較例3
(ガラス繊維被覆用水性塗布液の調製)
モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)のエマルジョンとアクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)のエマルジョンとクロロスルフォン化ポリエチレン(F)のエマルジョンとアンモニア水と水を添加し、本発明のガラス繊維被覆用水性塗布液を表1の組成に従い調製した。
ガラス繊維被覆用水性塗布液中の各成分の含有割合は、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)とアクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)とクロロスルフォン化ポリエチレン(F)を合せた質量を100%基準とする質量百分率で表して、モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)が、A/(A+B+D+F)=8.0%、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン重合体(B)が、B/(A+B+D+F)=55.0%、アクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)がD/(A+B+D+F)=30.0%、クロロスルフォン化ポリエチレン(F)がF/(A+B+D+F)=7.0%となるように調整し、ガラス繊維被覆用水性塗布液を調製した。ほぼ、このままの含有割合でゴム補強用ガラス繊維の被覆層となる。
この時、塗布液の固形分は28.0質量%、塗布液のpHは9.3であった。
(ゴム補強用ガラス繊維の作製)
次いで、実施例1と同様にして、ゴム補強用ガラス繊維を作製した。
この時の固形分付着率、即ち、被覆層の質量割合である付着量は、ゴム補強用ガラス繊維の全質量に対して、18.4質量%であった。
比較例4
(ガラス繊維被覆用水性塗布液の調製)
モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)のラテックスとアクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)及びスチレン−ブタジエン共重合体(E)のラテックスとアンモニア水と水を添加し、表2に記載されている組成にて、実施例1と同じ手順で調整した。この時、塗布液の固形分は、28.3質量%であった。塗布液のpHは、9.4であった。
(ゴム補強用ガラス繊維の作製)
次いで、実施例1と同じ手順にてゴム補強用ガラス繊維の作製を行った。この時の固形分付着率、即ち、被覆層の質量割合である付着量は、ゴム補強用ガラス繊維の全質量に対して、18.2質量%であった。
比較例5
(ガラス繊維被覆用水性塗布液の調製)
モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)のエマルジョンとアクリロニトリル−ブタジエン2元共重合体(D)のエマルジョンとアンモニア水と水を添加し、表2に記載されている組成にて、実施例1と同じ手順で調整した。この時、塗布液の固形分は、28.2質量%であった。塗布液のpHは、9.4であった。
(ゴム補強用ガラス繊維の作製)
次いで、実施例1と同じ手順にてゴム補強用ガラス繊維の作製を行った。この時の固形分付着率、即ち、被覆層の質量割合である付着量は、ゴム補強用ガラス繊維の全質量に対して、18.1質量%であった。
(各ゴム補強用ガラス繊維とクロロプレンゴムの接着強さの評価試験)
接着強さの評価試験を説明する前に、試験に使用した耐熱ゴムを説明する。
母材としてのクロロプレンゴム、100重量部に対して、カーボンブラック、40重量部と、亜鉛華、5重量部と、ステアリン酸、0.5重量部と、硫黄、0.4重量部と、加硫促進剤、2.5重量部と、老化防止剤、1.5重量部とを配合した。
試験片はクロロプレンゴムからなる3mm厚、25mm幅のゴムシート上に前記ゴム補強用ガラス繊維(実施例1〜10、比較例1〜3)を20本並べ、その上から布をかぶせ、温度、150℃下、196ニュートン/cm2の条件で端部を除き押圧し、35分間加硫させつつ成形して、接着強さ評価のための試験片を得た。この試験片の接着強さの測定を、端部において各々のゴムシートとゴム補強用ガラス繊維を個別にクランプにて挟み、剥離速度を50mm/minとし、ゴムシートからゴム補強用ガラス繊維を剥がす際の最大の抵抗値を測定し、接着強さとした。接着強さが大きいほど接着力に優れる。
(接着強さの評価結果)
接着強さの評価結果を表1に示す。表1において、ガラス繊維とクロロプレンゴムが界面から剥離していない破壊状態をゴム破壊とし、界面から一部のみでも剥離している破壊状態を界面剥離とした。ゴム破壊の方が、界面剥離より接着強さに優れる。表1に、各ゴム補強用ガラス繊維のクロロプレンゴムに対する接着強さを示す。接着強さは、作製後24時間以内、7日経過後、30日経過後、90日経過後にそれぞれ試験片を作製し、接着強さの経時変化を測定した。
さらに、作製後24時間以内および90日経過後には、試験片を沸騰水中で2hrの煮沸試験を行い、耐水接着性の経時変化も測定した。

Figure 2015040356

Figure 2015040356

表1に示すように、本発明のゴム補強用ガラス繊維(実施例1~10)を製造後、24時間以内に夫々試験片を作製し、接着強さをみると、323~410N/25mmを示し、すべてゴム破壊となり、良好な接着力を示した。また、ゴム補強用ガラス繊維(実施例1~10)を製造後、7日、30日及び90日経過後の夫々試験片を作製し、接着強さをみても、煮沸2時間後の接着強さ(30日、90日経過後)も含め、全てゴム破壊となり、接着強さの低下はなく良好であった。
一方、表2に示すように、本発明の範疇にないゴム補強用ガラス繊維(比較例1〜5)を製造後、24時間以内に夫々試験片を作製し、接着強さをみると、比較例2を除きゴム破壊となり接着強さは良好であった。しかし、ゴム補強用ガラス繊維(比較例1〜5)を製造後、7日経過後のクロロプレンゴムとの初期接着強さは、比較例5を除き、界面剥離となり、30日及び90日経過後では比較例1〜5全てが界面剥離となった。
以上より、本発明のガラス繊維被覆用水性塗布液で処理したゴム補強用ガラス繊維は良好な接着特性を示した。

Claims (8)

  1. クロロプレン系ゴムベルトに埋設するゴム補強用ガラス繊維に被覆層を設けるためのガラス繊維被覆用水性塗布液であって、該塗布液にモノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、及び、金属石鹸(C)と、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)、及び/又は、スチレン−ブタジエン共重合体(E)とを含有することを特徴とするガラス繊維被覆用水性塗布液。
  2. モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、金属石鹸(C)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)、及び、スチレン−ブタジエン共重合体(E)を合わせた質量を100%基準とする質量百分率で表して、前記(C)を、C/(A+B+C+D+E)=0.1〜40質量%の範囲で含有することを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維被覆用水性塗布液。
  3. モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、金属石鹸(C)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)、及び、スチレン−ブタジエン共重合体(E)を合わせた質量を100%基準とする質量百分率で表して、前記(A)を、A/(A+B+C+D+E)=1〜20質量%、前記(B)を、B/(A+B+C+D+E)=25〜85質量%、及び、前記(C)を、C/(A+B+C+D+E)=0.1〜40質量%と、前記(D)、及び/又は、前記(E)を、(D+E)/(A+B+C+D+E)=10〜75質量%の範囲で含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のガラス繊維被覆用水性塗布液。
  4. クロロプレン系ゴムベルトに埋設するゴム補強用ガラス繊維であって、被覆層にモノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、及び、金属石鹸(C)と、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)、及び/又は、スチレン−ブタジエン共重合体(E)とを含有することを特徴とするゴム補強用ガラス繊維。
  5. モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、金属石鹸(C)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)、及び、スチレン−ブタジエン共重合体(E)を合わせた質量を100%基準とする質量百分率で表して、前記(C)を、C/(A+B+C+D+E)=0.1〜40質量%の範囲で含有する被覆層を設けてなることを特徴とする請求項4に記載のゴム補強用ガラス繊維。
  6. モノヒドロキシベンゼン−ホルムアルデヒド縮合物(A)、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体(B)、金属石鹸(C)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(D)、及び、スチレン−ブタジエン共重合体(E)を合わせた質量を100%基準とする質量百分率で表して、前記(A)を、A/(A+B+C+D+E)=1〜20質量%、前記(B)を、B/(A+B+C+D+E)=25〜85質量%、及び、前記(C)を、C/(A+B+C+D+E)=0.1〜40質量%と、前記(D)、及び/又は、前記(E)を、(D+E)/(A+B+C+D+E)=10〜75質量%の範囲で含有する被覆層を設けてなることを特徴とする請求項4又は5に記載のゴム補強用ガラス繊維。
  7. 請求項4〜6の何れか1項に記載のゴム補強用ガラス繊維がクロロプレンゴムを主成分とするゴムに埋設されてなることを特徴とする伝動ベルト。
  8. 請求項4〜6の何れか1項に記載のゴム補強用ガラス繊維がクロロプレンゴムを主成分とするゴムに埋設されてなることを特徴とするコンベアベルト。
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