JP2015039898A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ピン圧の上昇を抑えながら耐ピン抜け性を向上できる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】トレッドゴムの表面に、フランジ部71を有するスタッドピン7が打ち込まれた空気入りタイヤにおいて、そのトレッドゴムが、接地面を構成する表面層61と、スタッドピン7の底面7bに接する内部層62と、表面層61と内部層62との間に介在する中間層63とを備え、中間層63のゴム硬度が、表面層61及び内部層62のゴム硬度よりも高く、フランジ部71の係止面7aのタイヤ径方向外側に中間層63が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、トレッドゴムの表面に、フランジ部を有するスタッドピンが打ち込まれた空気入りタイヤに関する。
トレッドゴムの表面にスタッドピンが打ち込まれた空気入りタイヤは、一般にスタッドタイヤ又はスパイクタイヤと称され、主として氷雪路での走行に供される。また、特許文献1〜4に記載されているように、フランジ部を有するスタッドピンが公知である。かかるスタッドピンによれば、外側に張り出したフランジ部がトレッドゴムの内部で係止するため、耐ピン抜け性の向上を図ることができる。
スタッドタイヤでは、耐ピン抜け性に優れていることに加え、ピン圧が高くなり過ぎないことが求められる。このピン圧は、スタッドフォースとも呼ばれ、言わば路面に押し当たるスタッドピンの圧力である。ピン圧が高くなり過ぎると、氷雪の少ない状況においてアスファルトやコンクリート等の舗装路面を傷付けてしまい、粉塵の問題を引き起こすことが懸念される。
特許文献1に記載のタイヤは、トレッドゴムを構成する2層のゴム層のうち、内側のゴム層のモジュラスの値を所定以上とし、そのゴム層にスタッドピンのフランジ部を埋設することにより耐ピン抜け性の向上を図っている。しかし、このタイヤでは、スタッドピンが接地する際の衝撃が内側のゴム層によって受け止められるため、ピン圧が高くなり過ぎる恐れがあり、そうかと言って内側のゴム層を柔軟にすると、耐ピン抜け性が低下してしまう。
特許文献2に記載のタイヤでは、スタッドピンのフランジ部が埋設されるゴム層を相対的に硬いゴムにより形成し、それよりも軟らかいゴムからなるクッションをスタッドピンの底面側に配置している。しかし、このタイヤでは、クッションが局部的に配置されているため、スタッドピンが動的に接地するタイヤ転動時には、クッションの周辺にある硬いゴムの影響を受け、それ故にピン圧が高くなりやすいと考えられる。
特開2009−023603号公報 米国特許第5800644号明細書 特開2012−183949号公報 特開2000−142036号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピン圧の上昇を抑えながら耐ピン抜け性を向上できる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、トレッドゴムの表面に、フランジ部を有するスタッドピンが打ち込まれた空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴムが、接地面を構成する表面層と、前記スタッドピンの底面に接する内部層と、前記表面層と前記内部層との間に介在する中間層とを備え、前記中間層のゴム硬度が、前記表面層及び前記内部層のゴム硬度よりも高く、前記フランジ部の係止面のタイヤ径方向外側に前記中間層が設けられているものである。
この空気入りタイヤによれば、トレッドゴムを構成する表面層と内部層と中間層のうち、ゴム硬度が最も高い中間層によりスタッドピンのフランジ部が強固に係止しうるため、耐ピン抜け性を良好に向上できる。それでいて、スタッドピンが接地する際の衝撃が、ゴム硬度が相対的に低い内部層によって受け止められることから、ピン圧の上昇を抑えることができる。加えて、ゴム硬度が相対的に低い表面層が接地面を構成するため、氷雪路での走行性能(冬性能)を確保するうえで都合が良い。
前記スタッドピンは、前記トレッドゴムの表面で露出するヘッド部と、前記ヘッド部と前記フランジ部との間に介在する小径状のくびれ部とを有するものでもよい。この場合、前記くびれ部が配置される深さに前記中間層が設けられていることが好ましく、それによりスタッドピンのぐらつきを適切に抑えて、耐ピン抜け性を効果的に向上できる。更に、耐ピン抜け性の向上効果を高めるうえでは、前記中間層の厚みが前記くびれ部の長さの半分以上であることが好ましい。
また、本発明に係る別の空気入りタイヤは、トレッドゴムの表面に、フランジ部を有するスタッドピンを打ち込むためのピン孔が形成された空気入りタイヤにおいて、前記トレッドゴムが、接地面を構成する表面層と、前記ピン孔の底面で露出する内部層と、前記表面層と前記内部層との間に介在する中間層とを備え、前記中間層のゴム硬度が、前記表面層及び前記内部層のゴム硬度よりも高く、前記フランジ部を嵌入するための拡径部が前記ピン孔に形成され、前記拡径部が前記フランジ部の係止面に接する接触面を有し、前記拡径部の接触面のタイヤ径方向外側に前記中間層が設けられているものである。このタイヤは、フランジ部を有するスタッドピンをピン孔に打ち込むことで、上述のようなピン圧の上昇を抑えながら耐ピン抜け性を向上できるスタッドタイヤとなる。
ピン圧の上昇を抑えながら耐ピン抜け性を向上するうえで、前記中間層と前記内部層とのゴム硬度の差がJISA硬度で1〜10°であり、前記表面層のゴム硬度が前記内部層のゴム硬度と同じかそれ以下であることが好ましい。また、耐ピン抜け性を良好に向上するうえで、前記中間層のゴム硬度が、JISA硬度で65°以上であることが好ましい。更に、ピン圧の上昇を適切に抑制するうえで、前記内部層のゴム硬度が、JISA硬度で75°以下であることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図 図1の要部拡大図 中間層の変形例を示す断面図 中間層の変形例を示す断面図 中間層の変形例を示す断面図 本発明に係る別の空気入りタイヤを示すタイヤ子午線断面図 図6の要部拡大図 中間層の変形例を概念的に示す断面図 中間層の変形例を概念的に示す断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示した空気入りタイヤ10は、一対のビード部1と、そのビード部1の各々からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、そのサイドウォール部2の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部3と、トレッド部3からサイドウォール部2を経てビード部1に至り、全体としてトロイド状に成形されたカーカス層4とを備える。トレッド部3には、箍効果によってカーカス層4を補強するベルト層5と、タイヤ10の外周面を構成するトレッドゴム6が設けられている。
カーカス層4は、タイヤ周方向に対して略直交する方向に引き揃えたコードをゴム被覆してなるカーカスプライにより構成され、その端部がビードコア1aの回りで巻き上げられている。ベルト層5は、複数のベルトプライを含んでなり、トレッドゴム6とカーカス層4との間に配置されている。各ベルトプライは、タイヤ周方向に対して20°前後の傾斜角度で引き揃えたコードをゴム被覆してなり、そのコードがプライ間で互いに逆向きに交差するように配置されている。
この空気入りタイヤ10は、トレッドゴム6の表面にスタッドピン7が打ち込まれたスタッドタイヤ(スパイクタイヤとも呼ばれる)である。スタッドピン7は、図2に拡大して示すように略円柱状を呈し、例えば金属材により形成される。スタッドピン7の底側(タイヤ径方向内側)には外側に張り出したフランジ部71が設けられ、これがトレッドゴム6の内部で係止することによりスタッドピン7が抜け出ないように構成されている。フランジ部71は、その抜け出し方向に沿ってトレッドゴム6と係止する係止面7aを有する。
トレッドゴム6は、接地面を構成する表面層61と、スタッドピン7の底面7bに接する内部層62と、その表面層61と内部層62との間に介在する中間層63とを備える。中間層63のゴム硬度は、表面層61のゴム硬度よりも高く、内部層62のゴム硬度よりも高い。内部層62は、トレッドゴム6の底面を構成し、スタッドピン7の底面7bに全域的に接している。本実施形態では、このようなシート状に拡がった3層のゴム層の積層体によりトレッドゴム6が構成されている。
このタイヤ10では、トレッドゴム6を構成するゴム層のうちゴム硬度が最も高い中間層63が、フランジ部71の係止面7aのタイヤ径方向外側に設けられている。このため、フランジ部71による係止が強固となり、耐ピン抜け性を良好に向上できる。しかも、スタッドピン7が接地する際の衝撃が、ゴム硬度が相対的に低い内部層62によって受け止められるため、ピン圧の上昇を抑えることができる。加えて、ゴム硬度が相対的に低い表面層61が接地面を構成するため、氷雪路での走行性能を確保するうえで都合が良い。
本実施形態では、スタッドピン7が、トレッドゴム6の表面で露出するヘッド部72と、そのヘッド部72とフランジ部71との間に介在する小径状のくびれ部73とを有する。くびれ部73は、フランジ部71よりも小径で且つヘッド部72よりも小径に形成されている。ヘッド部72は、フランジ部71よりも小径に形成されているが、これに限られない。くびれ部73が配置される深さに中間層63が設けられていることで、スタッドピン7のぐらつきを適切に抑えて、耐ピン抜け性を効果的に向上できる。
耐ピン抜け性の向上効果を高めるうえで、中間層63の厚みT3はくびれ部73の長さLの半分以上であることが好ましい。例えば、長さLが2〜3mmである場合には、厚みT3を1〜3mmに設定することが好適である。厚みT3は、中間層63がフランジ部71にオーバーラップする部分で測定される。
耐ピン抜け性を向上するうえで、厚みT3は1,5mm以上であることが好ましく、2mm以上であることがより好ましい。また、厚みT3は4mm以下であることが好ましく、これより大きくしても耐ピン抜け性に対する寄与が見込めないうえ、表面層61の厚みが不必要に小さくなる。トレッドゴム6の全厚(表面層61の厚み、内部層62の厚み及び中間層63の厚みT3の合計)に対する厚みT3の割合は、例えば10〜30%である。
本実施形態では、くびれ部73の全域に亘って中間層63が設けられ、厚みT3が長さLと同等であるが、これに限られるものではない。図2或いは図3,4のように、中間層63が係止面7aに接している構造では、フランジ部71が直接的に中間層63に係止するため、耐ピン抜け性を的確に向上できる。図5のように、中間層63が係止面7aから離れていても構わないが、それらの間隔Dは1mm以内であることが好ましく、その場合の中間層63はくびれ部73の中央に配置されることが好適である。
表面層61と中間層63との界面F1は、係止面7aよりもタイヤ径方向外側に配置され、好ましくはくびれ部73が配置される深さに設定される。内部層62と中間層63との界面F2は、底面7bと同じ深さかそれよりもタイヤ径方向外側に配置され、好ましくはくびれ部73が配置される深さ(係止面7aと同じ深さを含む)に設定される。
ピン圧の上昇を抑えながら耐ピン抜け性を向上するうえで、中間層63と内部層62とのゴム硬度の差は、1〜10°が好ましく、3〜7°がより好ましい。また、表面層61のゴム硬度は、内部層62のゴム硬度と同じかそれ以下であることが好ましい。本明細書において、ゴム硬度の数値は、JISA硬度(JISK6253のデュロメータ硬さ試験(タイプA)に準じて23℃で測定した硬度)を指す。
トレッドゴム6の耐摩耗性を確保するうえで、表面層61のゴム硬度は50°以上であることが好ましい。また、氷雪路での走行性能(冬性能)を確保するうえで、表面層61のゴム硬度は70°以下であることが好ましく、60°以下であることがより好ましい。表面層61のゴム硬度は、内部層62のゴム硬度より高くても構わないが、上記のように表面層61のゴム硬度が相対的に低い構成であれば、氷雪路での走行性能を確保するうえで都合が良い。
操縦安定性や乗心地性を確保するうえで、内部層62のゴム硬度は60°以上であることが好ましい。また、ピン圧の上昇を適切に抑制するうえで、内部層62のゴム硬度は75°以下であることが好ましく、72°以下であることがより好ましい。耐ピン抜け性を良好に向上するうえで、中間層63のゴム硬度は65°以上であることが好ましく、70°以上であることがより好ましい。また、高速耐久性の悪化要因となる発熱を抑えるうえで、中間層63のゴム硬度は80°以下であることが好ましい。
図6に示した空気入りタイヤ10´は、トレッドゴム6の表面に、フランジを有するスタッドピンを打ち込むためのピン孔8が形成されている。このタイヤ10´は、スタッドピン7を打ち込む前のタイヤ10(図1参照)であり、その構造については既述の通りである。したがって、スタッドピン7をピン孔8に打ち込みさえすれば、上述のようなピン圧の上昇を抑えながら耐ピン抜け性を向上できるスタッドタイヤ(空気入りタイヤ10)が得られる。
このタイヤ10´では、スタッドピンが打ち込まれていないためにピン孔8が空所になっており、図7に拡大して示すように、本実施形態ではフラスコ形状のピン孔8が形成されている。ピン孔8の底側(タイヤ径方向内側)には、スタッドピン7のフランジ部71を嵌入するための拡径部81が形成され、その拡径部81はフランジ部71の係止面7aに接する接触面8aを有する。この例では接触面8aが傾斜しているが、これに限定されない。
図6,7のように、接触面8aのタイヤ径方向外側には中間層63が設けられており、ピン孔8の底面8bでは内部層62が露出している。それ故、トレッドゴム6にスタッドピン7を打ち込んだ状態では、図1,2のように、スタッドピン7の係止面7aのタイヤ径方向外側に中間層63が配置されるとともに、そのスタッドピン7の底面7bに内部層62が接することになり、その結果、ピン圧の上昇を抑えながら耐ピン抜け性を向上することができる。
フランジ部を有するスタッドピンであれば、上記と異なる形状を採用することも可能であり、例えばヘッド部の径寸法とフランジ部の径寸法が同じであっても構わない。また、前述の実施形態では、くびれ部73を有するスタッドピン7を使用した例を示したが、これに限定されず、くびれ部の無い寸胴形状のスタッドピンを使用することも可能である。
図8の変形例では、相互に離れた位置に打ち込まれた一組のスタッドピン7の中間領域において、中間層63の厚みを小さくしている。かかる中間領域では、中間層63の厚みが小さくても耐ピン抜け性の向上効果が損なわれない。それでいて、表面層61の厚みを大きくできることから、冬性能を重視する場合に有用である。
図9の変形例では、内側領域に打ち込まれたスタッドピン7iに係る中間層63の厚みに比べて、外側領域に打ち込まれたスタッドピン7oに係る中間層63の厚みを大きくしている。内側領域及び外側領域は、それぞれタイヤ赤道を境界として車両装着時に車両内側、車両外側となる領域である。かかる構成によれば、走行時の荷重が大きくなりがちな外側領域にて耐ピン抜け性を確保しやすく、それでいて内側領域では冬性能を重視した構成にできる。尚、この場合は装着方向指定型のタイヤとなるため、車両への装着の向きがタイヤのサイドウォール部に表示される。
本発明の空気入りタイヤは、トレッドゴムを上記の如く構成すること以外は、通常のスタッドタイヤと同等に構成でき、従来公知の材料、形状、構造、製法などは何れも本発明に採用することができる。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
本発明の構成と効果を具体的に示すため、下記の性能評価を行ったので説明する。
(1)耐ピン抜け性
テストタイヤ(サイズ195/65R15)をリムに装着して内圧を200kPaとし、スタッドピンの引き抜き試験を行った。測定した引張力(N)が、一般現行品の値を基準として+5%以上であれば「◎」、−5%を上回り且つ+5%を下回れば「○」、−14%〜−5%であれば「△」、−14%を下回れば「×」と評価した。一般現行品は、内部層のゴム硬度が60°であること以外は、比較例1と同じである。
(2)ピン圧
テストタイヤ(サイズ195/65R15)をリムに装着して内圧を200kPaとし、荷重430kgで路面に静的に押し付けて、STRO規格(規格番号(フィンランド):The Ministry of Communication 466/2009(スタッドタイヤ規制)、711/2007 (スタッドフォース測定法))に準拠してピン圧を測定(規格値:最大120N)した。ピン圧の測定値が、一般現行品の値を基準として−5%以下であれば「◎」、−5%を上回り且つ+5%を下回れば「○」、+5〜+14%であれば「△」、+14%を上回れば「×」と評価した。
トレッドゴムが中間層を備えない2層構造であるタイヤを比較例1〜3とし、トレッドゴムが図1,2のような中間層を備えた3層構造であるタイヤを実施例1〜3とした。比較例1〜3のトッピングゴムにおいて、外側のゴム層と内側のゴム層との界面は、スタッドピンのくびれ部の中央に設定した。これらの構成を除き、各例におけるタイヤ構造やスタッドピンの形状は共通である。評価結果を表1に示す。
Figure 2015039898
表1に示すように、実施例1〜3では、耐ピン抜け性とピン圧の両方で比較的良好な結果が得られているのに対し、比較例1〜3はそうではなく、本発明によればピン圧の上昇を抑えながら耐ピン抜け性を向上できることが分かる。
6 トレッドゴム
7 スタッドピン
7a 係止面
7b 底面
8 ピン孔
8a 接触面
8b 底面
10 タイヤ
61 表面層
62 内部層
63 中間層
71 フランジ部
72 ヘッド部
73 くびれ部
81 拡径部

Claims (7)

  1. トレッドゴムの表面に、フランジ部を有するスタッドピンが打ち込まれた空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッドゴムが、接地面を構成する表面層と、前記スタッドピンの底面に接する内部層と、前記表面層と前記内部層との間に介在する中間層とを備え、
    前記中間層のゴム硬度が、前記表面層及び前記内部層のゴム硬度よりも高く、
    前記フランジ部の係止面のタイヤ径方向外側に前記中間層が設けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記スタッドピンが、前記トレッドゴムの表面で露出するヘッド部と、前記ヘッド部と前記フランジ部との間に介在する小径状のくびれ部とを有し、
    前記くびれ部が配置される深さに前記中間層が設けられている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記中間層の厚みが前記くびれ部の長さの半分以上である請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. トレッドゴムの表面に、フランジ部を有するスタッドピンを打ち込むためのピン孔が形成された空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッドゴムが、接地面を構成する表面層と、前記ピン孔の底面で露出する内部層と、前記表面層と前記内部層との間に介在する中間層とを備え、
    前記中間層のゴム硬度が、前記表面層及び前記内部層のゴム硬度よりも高く、
    前記フランジ部を嵌入するための拡径部が前記ピン孔に形成され、前記拡径部が前記フランジ部の係止面に接する接触面を有し、
    前記拡径部の接触面のタイヤ径方向外側に前記中間層が設けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 前記中間層と前記内部層とのゴム硬度の差がJISA硬度で1〜10°であり、前記表面層のゴム硬度が前記内部層のゴム硬度と同じかそれ以下である請求項1〜4いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記中間層のゴム硬度が、JISA硬度で65°以上である請求項1〜5いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記内部層のゴム硬度が、JISA硬度で75°以下である請求項1〜6いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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