JP2015039836A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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敏秀 前坂
慎一朗 大塚
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慎一朗 大塚
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Abstract

【課題】インクの温度が上昇した一部のインクジェットヘッドを効率的に冷却する。
【解決手段】温度計120a〜120f,122a〜122f,124a〜124f,126a〜126fにより測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、CPU81が、閾値を越えたインクジェットヘッドを優先的に冷却するように、複数の流入口のうち一部の流入口から気流を流入させるように複数の給気ファンを制御すると共に、複数の流出口のうち一部の流出口から気流を流出させるように複数の排気ファンを制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インクジェットヘッドによりインクを吐出して用紙に印刷を行うインクジェット印刷装置に関し、特に、インク温度が上昇した一部のインクジェットヘッドを効率的に冷却するインクジェット印刷装置に関する。
ライン型のインクジェット印刷装置は、用紙の搬送方向と直交する方向である主走査方向に複数配列されたインクジェットヘッドを有し、副走査方向に搬送された用紙に対して、画像データに基づいてインクジェットヘッドからインクを吐出することにより、用紙に対して一括して1行分の印刷を連続的に行う。
このインクジェットヘッドには、インクが貯留されたインク室が設けられ、このインク室には、インク室の容積を変更する圧電部材が設けられている。そして、駆動信号が供給されることにより圧電素子がインク室の容積を変更し、インク室に貯留されたインクがノズルから吐出する。そのため、駆動信号が供給された圧電部材は発熱し、発熱した圧電部材に接触したインクは加温される。
インクは、低温では粘度が高く、高温では粘度が低いというように温度条件により粘度が変化する温度特性を有しているので、印刷を継続すると圧電部材の発熱量が増加し、インクの粘度が低下しすぎ、画像品質を低下させることがある。
そこで、特許文献1には、インクジェットヘッドを冷却するために、用紙搬送方向に直交する方向における両側に、インクジェットヘッドに送風する第1のファンと第2のファンが設けられ、インクジェットヘッドの両側に温度計が設けられた記録装置であって、温度計により測定された温度の差が所定値以上になった場合に、第1のファンと第2のファンの回転方向を逆転させることにより風向きを逆転させる技術が提案されている。
特開2010−264752号公報
しかしながら、特許文献1に記載の記録装置では、温度計により測定された温度の差が所定値以上になった場合に、第1のファンと第2のファンの回転方向を逆転させることにより風向きを逆転させるので、高温になったインクジェットヘッドの場所によっては、高温になったインクジェットヘッドに的確に送風できず効率的に冷却することが困難であった。
そのため、インクジェトヘッド間で大きなインク温度差が発生し、インクジェットヘッド間においてインクの粘度に差が生じることにより、吐出されるインク吐出量が適正に制御できず、結果的に、印刷の濃度にムラが発生してしまっていた。また、インクジェットヘッドがあまりに高温になると、インクジェットヘッドの基板が破損してしまうおそれがあった。さらに、ヘッドに無差別に送風すると、インクの着弾に悪影響を及ぼすこともある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、インクの温度が上昇した一部のインクジェットヘッドを効率的に冷却するインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴は、用紙の搬送方向と直交する方向である主走査方向に対して平行になるように複数のヘッドを有するヘッド列を複数配列したヘッド群を有し、搬送ベルトにより副走査方向に搬送される用紙に対して、前記ヘッド群からインクを吐出するインクジェットヘッドユニットと、前記ヘッド群の一端部側に前記複数のヘッドを冷却するための気流の流入口が前記ヘッド列に対応して複数設けられ、前記ヘッド群の他端部側に前記複数のヘッドを冷却するための気流の流出口が前記ヘッド列に対応して複数設けられ、前記流入口から前記流出口への気流の流路を形成する流路形成手段と、前記複数のヘッドの温度をそれぞれ測定する温度測定手段と、前記温度測定手段により測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、前記閾値を越えたヘッドを優先的に冷却するように前記流路形成手段に気流の流路を形成させる制御手段と、を備えたことにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴は、前記流路形成手段は、前記複数の流入口に対応して複数の給気手段が設けられ、前記複数の流出口に対応して複数の排気手段が設けられており、前記制御手段は、前記温度測定手段により測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、前記閾値を越えたヘッドを優先的に冷却するように、前記複数の流入口のうち一部の流入口から気流を流入させるように前記複数の給気手段を制御すると共に、前記複数の流出口のうち一部の流出口から気流を流出させるように前記複数の排気手段を制御することにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第3の特徴は、前記制御手段は、前記複数の流入口のうち、前記閾値を越えたヘッドを有するヘッド列に対応する流入口から気流を流入させるように前記給気手段を制御すると共に、前記複数の流出口のうち前記閾値を越えたヘッドを有するヘッド列に対応する流出口から気流を流出させるように前記排気手段を制御し、前記複数の流入口のうち、前記閾値を越えたヘッドを有するヘッド列に前記閾値を越えるヘッドが複数ある場合、前記閾値を越えたヘッドを有するヘッド列に隣接するヘッド列に対応する流入口からも気流を流入させるように前記給気手段を制御することにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第4の特徴は、前記流路形成手段は、前記複数の流入口を独立に開閉する流入口開閉手段と、前記複数の流出口を独立に開閉する流出口開閉手段とが設けられており、前記制御手段は、前記温度測定手段により測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、前記閾値を越えたヘッドを優先的に冷却するように、前記複数の流入口のうち一部の流入口から気流を流入させるように前記流入口開閉手段を制御すると共に、前記複数の流出口のうち一部の流出口から気流を流出させるように前記流出口開閉手段を制御することにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第5の特徴は、前記制御手段は、前記複数の流入口のうち、前記閾値を越えたヘッドと同一ヘッド列で前記流入口側のヘッドである上流ヘッドと前記上流ヘッドに隣接するヘッドのなかから、少なくとも最も低温のヘッドに対応する流入口から気流を流入させるように前記流路形成手段に気流の流路を形成させることにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、制御手段が、温度測定手段により測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、閾値を越えたヘッドを優先的に冷却するように流路形成手段に気流の流路を形成させるので、閾値を越えたインクジェットヘッドを冷却するための最適な気流を形成することでき、これにより、インク温度が上昇した一部のインクジェットヘッドを効率的に冷却することができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、制御手段が、温度測定手段により測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、閾値を越えたヘッドを優先的に冷却するように、複数の流入口のうち一部の流入口から気流を流入させるように給気手段を制御すると共に、複数の流出口のうち一部の流出口から気流を流出させるように排気手段を制御するので、給気手段及び排気手段を制御することにより、簡易に閾値を越えたインクジェットヘッドを冷却するための最適な気流を形成することできる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第3の特徴によれば、制御手段が、複数の流入口のうち、閾値を越えたヘッドを有するヘッド列に閾値を越えるヘッドが複数ある場合、閾値を越えるヘッド列に対応する流入口から気流を流入しても、流出口付近のヘッドには温められた気流しか流れていかず、冷却効率が悪い。よって、閾値を越えるヘッド列に対応する流入口以外の隣接するヘッド列に対応する流入口からも気流を流入させて気流の経路を形成することで、流出口付近に閾値を越えるヘッドがあっても比較的冷たい気流を送風できるので、冷却効率を高めることができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第4の特徴によれば、制御手段が、温度測定手段により測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、閾値を越えたヘッドを優先的に冷却するように、複数の流入口のうち一部の流入口から気流を流入させるように流入口開閉手段を制御すると共に、複数の流出口のうち一部の流出口から気流を流出させるように流出口開閉手段を制御するので、流路の切り替えを短時間で行うことができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第5の特徴によれば、制御手段が、複数の流入口のうち、閾値を越えたヘッドと同一ヘッド列で流入口側のヘッドである上流ヘッドと上流ヘッドに隣接するヘッドのなかから、少なくとも最も低温のヘッドに対応する流入口から気流を流入させるように気流の経路を形成するように制御するので、閾値を越えたインクジェットヘッドに対して上流側からより低温の気流を接触させることができ、インク温度が上昇した一部のインクジェットヘッドをより効率的に冷却することができる。
本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置が備える印刷部の平面図である。 本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置の機能構成を示す機能構成図である。 本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置が備える給気ファンと排気ファンの動作の一例を示した図である。(a)は、1列のヘッド列に閾値以上の温度であるインクジェットヘッドが1つ存在する場合を示した図であり、(b)は、2列のヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドがそれぞれ1つずつ存在する場合を示した図である。 本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置が備える給気ファンと排気ファンの動作の一例を示した図である。(a)は、1列のヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが連続して2つ存在する場合を示した図であり、(b)は、1列のヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが連続せずに2つ存在する場合を示した図であり、(c)は、1列のヘッド列の全てのインクジェットヘッドの温度が、閾値以上である場合を示した図である。 本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置が備える給気ファンと排気ファンの動作の一例を示した図である。(a)は、隣接するヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが存在する場合を示した図であり、(b)は、隣接するヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが存在する場合において、排気ファンの動作を変形した変形例を示した図である。 本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置が備える印刷部の平面図である。 本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置が備える流入口開閉部を示した拡大図である 本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置が備える流入口開閉部と流出口開閉部の動作の一例を示した図である。(a),(b)は、最高温度のインクジェトヘッドの上流にインクジェットヘッドがある場合の例を示した図であり、(c)は、最高温度のインクジェトヘッドの上流にインクジェットヘッドがない場合の例を示した図である。 本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置の変形例を示した図である。(a)は、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置の変形例1において、ヘッド列が3列に対して、流入口及び流出口がそれぞれ4つである例を示した図である。(b)は、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置の変形例2において、ヘッド列が3列に対して、開口面積を調整可能な流入口及び流出口が2つずつ設けられた例を示した図である。(c),(d)は、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置の変形例3において、ヘッド列が6列に対して、流入口及び流出口が3つずつ設けられた例を示した図である。 本発明の実施例3であるインクジェット印刷装置1が備える印刷部30の平面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
<インクジェット印刷装置の全体構成>
本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置1の構成について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置1の構成を示す構成図である。
図1に示すように、インクジェット印刷装置1は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とを備えている。
サイド給紙部10は、用紙Pが積層される給紙台11と、この給紙台11から最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部12と、この1次給紙部12によって搬送された用紙Pを循環搬送路CR上へ搬送する2次給紙部14とを備えている。
内部給紙部20は、用紙Pが積層される給紙台21aと、この給紙台21aから最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22aと、用紙Pが積層される給紙台21bと、この給紙台21bから最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22bと、用紙Pが積層される給紙台21cと、この給紙台21cから最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22cと、用紙Pが積層される給紙台21dと、この給紙台21dから最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22dとを備えている。
このように、2次給紙部14には、サイド給紙部10及び内部給紙部20から用紙Pが搬送され、さらに、後述する反転部50からも用紙Pが搬送される。
そのため、搬送方向における2次給紙部14の手前には、給紙された用紙Pの搬送経路と、一方の面が印刷された用紙が循環して搬送されてくる経路とが合流する合流地点が存在する。この合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙搬送路FRと称し、それ以外の経路を循環搬送路CRと称している。
印刷部30は、複数の印字ヘッドが組み込まれたインクジェットヘッドユニット31と、インクジェットヘッドユニット31の対向面に設けられた環状の搬送ベルト133とを備えており、2次給紙部14により給紙された用紙Pは、環状の搬送ベルト133内に、用紙の搬送路面の裏面に対応して設置された吸引ファン131,132によって搬送ベルト133上に吸引され、所定の搬送速度で搬送されながら、インクジェットヘッドユニット31から吐出されたインクにより用紙Pに印刷される。
印刷部30により印刷された用紙Pは、循環搬送路CR上に配置された搬送ローラ等によって筐体内を循環搬送路CR上を搬送される。循環搬送路CR上には、循環搬送路CR上を搬送された用紙Pを排紙部40へ誘導するか、又は循環搬送路CR上を再循環させるかを切り替える切り替え機構43が備えられている。
切り替え機構43は、用紙Pを、後述する排紙部40又は反転部50のいずれか1方へ誘導するために、切り替える。
排紙部40は、インクジェット印刷装置1の筐体から突出したトレイ形状をした排紙台41と、排紙台41に用紙Pを誘導する一対の排紙ローラ42とを有している。そして、切り替え機構43により排紙部40に誘導された用紙Pは、排紙ローラ42により排紙台41に搬送され、排紙台41に印刷面を下にして積載される。
反転部50は、用紙Pを反転させる反転台51と、循環搬送路CRから反転台51へ用紙Pを搬送し、又は反転台51から循環搬送路CR上へ用紙Pを搬送する反転ローラ52とを備えている。
切り替え機構43により反転部50に誘導された用紙Pは、反転ローラ52により循環搬送路CRから反転台51に搬送され、所定時間経過後、反転台51から循環搬送路CRへ搬送されることにより、循環搬送路CRに対して表裏が反転する。そして、表裏が反転された用紙Pは、循環搬送路CR上に設けられた搬送ローラ53等の複数のローラにより循環搬送路CR上を印刷部30へ向かって搬送される。
図2は、本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置1が備える印刷部30の平面図である。
図2に示すように、インクジェットヘッドユニット31は、主走査方向、即ち用紙Pの搬送方向と直行する方向に複数ラインに配列されたライン型の複数のインクジェットヘッド110〜116を有する。
そして、用紙Pは、搬送ベルト133により、インクジェットヘッドユニット31の直下を副走査方向に搬送されながら、複数のインクジェットヘッド110〜116からインクが吐出されることにより印刷される。
インクジェットヘッドユニット31は、直方体の形状を有するヘッドホルダー32に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各色のインクジェットヘッドが設けられている。具体的には、ブラック(K)のインクを貯留したインクジェットヘッド110a〜110fと、シアン(C)のインクを貯留したインクジェットヘッド112a〜112fと、マゼンダ(M)のインクを貯留したインクジェットヘッド114a〜114fと、イエロー(Y)のインクを貯留したインクジェットヘッド116a〜116fとがヘッドホルダー32に固定されている。
インクジェットヘッド110a,110c,110eは、ヘッド列110Bとして主走査方向に1列に配置されており、インクジェットヘッド110b,110d,110fは、ヘッド列110Aとして主走査方向に1列に配置されている。ヘッド列110Bのインクジェットヘッド110a,110c,110eと、ヘッド列110Aのインクジェットヘッド110b,110d,110fとは、搬送される用紙Pの主走査方向において隙間無くシアン(C)のインクを吐出することができるように、副走査方向に千鳥格子状になるように、配置されている。また、インクジェットヘッド110と同様に、インクジェットヘッド112には、ヘッド列112A,112Bが形成され、インクジェットヘッド114には、ヘッド列114A,114Bが形成され、インクジェットヘッド116には、ヘッド列116A,116Bが形成されている。
そして、印刷時には、同一画素にこれらのインクを重畳させて吐出することにより、様々な色を形成していく。インクジェットヘッド110〜116には、インクタンクを有するインクカートリッジからインク供給路(いずれも図示せず)を経由してインクが供給されるようになっている。
また、複数のインクジェットヘッド110〜116には、インクジェットヘッド110〜116それぞれの温度を測定する温度計が設けられている。具体的には、インクジェットヘッド110a〜110fの温度をそれぞれ測定する温度計120a〜120fと、インクジェットヘッド112a〜112fの温度をそれぞれ測定する温度計122a〜122fと、インクジェットヘッド114a〜114fの温度をそれぞれ測定する温度計124a〜124fと、インクジェットヘッド116a〜116fの温度をそれぞれ測定する温度計126a〜126fとを備える。
ヘッドホルダー32には、インクジェットヘッド110のヘッド列110Aに1対1に対応して、一方の端部側に気流の流入口141aが設けられており、ヘッド列110Aの他方の端部側に気流の流出口141cとが設けられている。この流入口141aには、ヘッドホルダー32内に空気を吸気する給気ファン151aが設けられ、流出口141cにはヘッドホルダー32外に空気を排気する排気ファン151cが設けられている。
同様に、インクジェットヘッド110のヘッド列110Bに1対1に対応して、一方の端部側に気流の流入口141bが設けられており、ヘッド列110Bの他方の端部側に気流の流出口141dが設けられている。この流入口141bには、ヘッドホルダー32内に空気を吸気する給気ファン151bが設けられ、流出口141dにはヘッドホルダー32外に空気を排気する排気ファン151dが設けられている。
なお、詳細な説明を省略するが、インクジェットヘッド112〜116も、インクジェットヘッド110と同様に、流入口に給気ファンが設けられ、流出口に排気ファンが設けられている。
このように、ヘッド列の一方の端部側に複数のインクジェットヘッドを冷却するための気流の流入口が複数のヘッド列に対応して複数設けられており、ヘッド列の他方の端部側に複数のインクジェットヘッドを冷却するための気流の流出口が複数のヘッド列に対応して複数設けられているので、給気ファン及び排気ファンの駆動によって、ヘッドホルダー32内に形成される空気の流れ(気流)の流路を変化させることができる。
<インクジェット印刷装置1の機能構成>
本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置1の機能構成について詳細に説明する。
図3は、本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置1の機能構成を示す機能構成図である。
図3に示すように、インクジェット印刷装置1は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50と、操作パネル部70と、制御部80とを備える。これらの構成のうち、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とについては、上述したので、説明を省略する。
制御部80は、CPU81と、CPU81の動作プログラムや各種テーブル等を格納したROM82と、画像読取り部(図示せず。)が読取った画像データまたはコンピュータ装置(図示せず。)等が送信してきた画像データ、さらには操作パネル部70またはコンピュータ装置(図示せず。)からの各種印刷条件を含む印刷ジョブを記憶するRAM83を有している。
図3に示すように、CPU81は、ROM82に格納された動作プログラムを実行することにより、本装置全体、すなわちサイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50と、操作パネル部70と等の動作を制御する。
また、CPU81は、温度計120a〜120f,122a〜122f,124a〜124f,126a〜126fにより測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、閾値を越えたインクジェットヘッドを優先的に冷却するように給気ファン151a,151b,152a,152b,154a,154b,156a,156b及び排気ファン151c,151d,152c,152d,154c,154d,156c,156dに気流の流路を形成させる。具体的には、CPU81は、温度計120a〜120f,122a〜122f,124a〜124f,126a〜126fにより測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、閾値を越えたインクジェットヘッドを優先的に冷却するように、複数の流入口141a〜141b,142a〜142b,144a〜144b,146a〜146bのうち一部の流入口から気流を流入させるように給気ファン151a,151b,152a,152b,154a,154b,156a,156bを制御すると共に、複数の流出口141c〜141d,142c〜142d,144c〜144d,146c〜146dのうち一部の流出口から気流を流出させるように排気ファン151c,151d,152c,152d,154c,154d,156c,156dを制御する。
<インクジェット印刷装置の作用>
本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置1の作用について詳細に説明する。
図4は、本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置1の処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、CPU81は、初期値として、変数n、変数mに“1”を代入し、変数Cにヘッド列数を代入する(S101)。例えば、図2に示したヘッド列構成である場合、ヘッド列数は110A,110B,112A,112B,114A,114B,116A,116Bの8列であるので、“8”を代入する。
次に、CPU81は、温度計120a〜120f,122a〜122f,124a〜124f,126a〜126fにより測定されたインクジェットヘッドのそれぞれの温度を取得する(S103)。
そして、CPU81は、変数nが変数Cを越えているか否かを判定し(S105)、変数nが変数Cを越えていると判定された場合(S105;YES)、CPU81は、全ての給気ファン及び排気ファンを停止する(S107)。
一方、ステップS105において、変数nが変数C以下であると判定された場合(NOの場合)、CPU81は、n番ヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが存在するか否かを判定する(S109)。なお、n番ヘッド列とは、ヘッド列110B,110A,112B・・の順に、1番ヘッド列,2番ヘッド列,3番ヘッド列・・・としたときのn番目に当たるヘッド列のことを指す。また、閾値は、ヘッド温度が上昇しすぎたときに集中的に冷却する必要がある温度として、例えば、45(℃)というように予め設定されている。
ステップS109において、n番ヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが存在すると判定された場合(YESの場合)、CPU81は、n番ヘッド列に最も近い給気ファンと排気ファンとを動作させる(S111)。
図5は、給気ファンと排気ファンの動作の一例を示した図である。(a)は、1列のヘッド列に閾値以上の温度であるインクジェットヘッドが1つ存在する場合を示した図であり、(a)は、2列のヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドがそれぞれ1つづつ存在する場合を示した図である。なお、ここでは、簡単のため、ヘッド列110B,110A,112Bの3列のヘッド列を例に挙げて説明する。
図5(a)に示した例では、温度計120bにより測定されたインクジェットヘッド110bの温度が、閾値以上である場合を示している。この場合、インクジェットヘッド110bを効率的に冷却するには、気流の流路が最短となるように、インクジェットヘッド110bに最も近い流入口141bから空気を流入させ、インクジェットヘッド110bに最も近い流出口141dから空気を流出させればよい。そこで、CPU81は、インクジェットヘッド110bに近い給気ファン151b及び排気ファン151dを動作させ、その他の給気ファン及び排気ファンを停止させることにより、気流F1のような流路を形成させる。
これにより、全ての給気ファン及び排気ファンを動作させる場合と比較して、気流F1により集中的にインクジェットヘッド110bが冷却されるので、インクジェットヘッド110bを効率的に冷却することができる。
また、図5(b)に示した例では、温度計120bにより測定されたインクジェットヘッド110bの温度と、温度計122dにより測定されたインクジェットヘッド112dの温度とが、閾値以上である場合を示している。この場合、インクジェットヘッド110b,112dを効率的に冷却するには、それぞれのインクジェットヘッドを冷却するための気流の流路が最短となるように、インクジェットヘッド110bに最も近い流入口141bから空気を流入させ、インクジェットヘッド110bに最も近い流出口141dから空気を流出させると共に、インクジェットヘッド112dに最も近い流入口142bから空気を流入させ、インクジェットヘッド112dに最も近い流出口142dから空気を流出させればよい。そこで、CPU81は、インクジェットヘッド110bに近い給気ファン151b及び排気ファン151dを動作させると共に、インクジェットヘッド112dに近い給気ファン152b及び排気ファン152dを動作させることにより、気流F1,F2のような流路を形成させる。
これにより、全ての給気ファン及び排気ファンを動作させる場合に比較して、インクジェットヘッド110b,112bを効率的に冷却することができる。
図4に戻り、ステップS111において、n番ヘッド列に最も近い給気ファンと排気ファンとを動作させた後、CPU81は、n番ヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが2つ以上存在すると判定すると(S113)、以下のステップS115〜S125の処理において、必要に応じて隣接ヘッド列に対する給気ファンを動作させる。
具体的には、CPU81は、まず、n−m番ヘッド列に閾値以上の温度のヘッドが存在するか否かを判定する(S115)。
ステップS115において、n−m番ヘッド列に閾値以上の温度のヘッドが存在しないと判定された場合(NOの場合)、CPU81は、n−m番ヘッド列に最も近い給気ファンを動作させる(S117)。
一方、ステップS115において、n−m番ヘッド列に閾値以上の温度のヘッドが存在すると判定された場合(YESの場合)、CPU81は、n+m番ヘッド列に閾値以上の温度のヘッドが存在するか否かを判定する(S119)。
ステップS119において、n+m番ヘッド列に閾値以上の温度のヘッドが存在しないと判定された場合(NOの場合)、CPU81は、n+m番ヘッド列に最も近い給気ファンを動作させる(S121)。
一方、ステップS119において、n+m番ヘッド列に閾値以上の温度のヘッドが存在すると判定された場合(YESの場合)、CPU81は、変数mに“1”だけ加算した後(S123)、隣接ヘッド列として全ヘッド列を確認したか否かを判定する(S125)。
ステップS125において、隣接ヘッド列として全ヘッド列を確認していないと判定された場合(NOの場合)、CPU81は、変数mが変数n以上であれば、処理をステップS119に移行し、変数mが変数n未満であれば、処理をステップS115に移行する(S127)。
一方、ステップS125において、隣接ヘッド列として全ヘッド列を確認したと判定された場合(YESの場合)、CPU81は、発熱インクジェットヘッドはないか、又は印刷が終了したかを判定する(S129)。
ステップS129において、発熱インクジェットヘッドがあり、かつ印刷が終了していないと判定された場合(YESの場合)、CPU81は、変数nに“1”だけ加算すると共に、変数mに“1”を代入する(S131)。
ステップS115〜S125の処理について詳細に説明する。
図6は、給気ファンと排気ファンの動作の一例を示した図である。(a)は、1列のヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが連続して2つ存在する場合を示した図であり、(b)は、1列のヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが連続せずに2つ存在する場合を示した図であり、(c)は、1列のヘッド列の全てのインクジェットヘッドの温度が、閾値以上である場合を示した図である。なお、ここでは、簡単のため、ヘッド列110B,110A,112Bの3列のヘッド列を例に挙げて説明する。
図6(a)に示した例では、温度計120cにより測定されたインクジェットヘッド110cの温度と、温度計120eにより測定された、インクジェットヘッド110cと同一ヘッド列であるインクジェットヘッド110eの温度とが、閾値以上である場合を示している。
このような場合、インクジェットヘッド110c,110eを効率的に冷却するには、インクジェットヘッドを冷却するための気流の流路が最短となるような気流の流路を形成すると共に、さらに冷却効率を高めるため、隣接するヘッド列で温度の低いインクジェットヘッドに対応する流入口から空気を流入させる。
具体的には、インクジェットヘッド110c,110eに最も近い流入口141aから空気を流入させ、インクジェットヘッド110c,110eに最も近い流出口141cから空気を流出させると共に、隣接するヘッド列110B,112Bに、閾値を越えたインクジェットヘッドが存在しないので、ここでは、流入口141bから空気を流入させる。
そこで、CPU81は、インクジェットヘッド110bに近い給気ファン151a及び排気ファン151cを動作させると共に、隣接するヘッド列に対応する給気ファン151bを動作させることにより、気流F3,F4のような流路を形成させる。
これにより、最も近い流入口141aからのみ空気を流入させる場合に比較して、インクジェットヘッド110c,110eを効率的に冷却することができる。
なお、ここでは、流入口141aから空気を流入させたが、隣接するヘッド列110B,112Bの両方に閾値を越えたインクジェットヘッドが存在しないので、流入口142bから空気を流入させるようにしてもよい。また、インクジェットヘッド110b又は112bのいずれかのうち、より温度が低いインクジェットヘッドを含むヘッド列に対応する流入口から空気を流入させるようにしてもよい。
また、図6(b)に示すように、1列のヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが連続せずに2つ存在する場合においても、図6(a)と同様に、インクジェットヘッド110a,110eに最も近い流入口141aから空気を流入させ、インクジェットヘッド110a,110eに最も近い流出口141cから空気を流出させると共に、流入口141bから空気を流入させる。そのため、CPU81は、給気ファン151a及び排気ファン151cを動作させると共に、隣接するヘッド列に対応する給気ファン151bを動作させることにより、気流F3,F4のような流路を形成させる。
この場合、インクジェットヘッド110eには、インクジェットヘッド110aを経由することなく気流F3により冷却されるので、図6(a)に示した1列のヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが連続して2つ存在する場合より、よりインクジェットヘッド110eの冷却効率を高めることができる。
また、図6(c)に示すように、1列のヘッド列の全てのインクジェットヘッドの温度が、閾値以上である場合においても、図6(a)と同様に、インクジェットヘッド110a,110c,110eに最も近い流入口141aから空気を流入させ、インクジェットヘッド110a,110c,110eに最も近い流出口141cから空気を流出させると共に、流入口141bから空気を流入させる。そのため、CPU81は、給気ファン151a及び排気ファン151cを動作させると共に、隣接するヘッド列に対応する給気ファン151bを動作させることにより、気流F3,F4のような流路を形成させる。
これにより、最も近い流入口141aからのみ空気を流入させる場合に比較して、インクジェットヘッド110a,110c,110eを効率的に冷却することができる。
また、図4のフローチャートのステップS115〜S125に示すように、隣接するヘッド列に閾値を越えたインクジェットヘッドが存在する場合、ステップS123において変数mの値を加算することにより、さらに隣接するヘッド列、即ち1列だけ隣に配列されたヘッド列について、閾値以上の温度のインクジェットヘッドが存在しないか判定する。
図7は、給気ファンと排気ファンの動作の一例を示した図である。(a)は、隣接するヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが存在する場合を示した図であり、(b)は、隣接するヘッド列に閾値以上の温度のインクジェットヘッドが存在する場合において、排気ファンの動作を変形した変形例を示した図である。なお、ここでは、簡単のため、ヘッド列110B,110A,112Bの3列のヘッド列を例に挙げて説明する。
図7(a)に示した例では、インクジェットヘッド110b,110c,110eの温度が、閾値以上である場合を示している。
この場合、インクジェットヘッド110c,110eを効率的に冷却するため、CPU81は、インクジェットヘッド110c,110eに近い給気ファン151a及び排気ファン151cを動作させる。これにより、インクジェットヘッド110c,110eに最も近い流入口141aから空気を流入し、インクジェットヘッド110c,110eに最も近い流出口141cから空気を流出するので、気流F6のような流路が形成される。
また、図7(a)に示した例では、ヘッド列110Aに、閾値以上の温度のインクジェットヘッド110c,110eが存在するので、隣接するヘッド列で温度の低いインクジェットヘッドに対応する流入口から空気を流入させる。ここでは、ヘッド列110Bに、閾値以上の温度のインクジェットヘッド110bが存在するが、ヘッド列112Bには、閾値以上の温度のインクジェットヘッドは存在しない。
そこで、CPU81は、インクジェットヘッド110bを冷却するために、ヘッド列110Bに対応するインクジェットヘッド110bに近い給気ファン151b及び排気ファン151dを動作させる。これにより、気流F5のような流路が形成される。
さらに、CPU81は、インクジェットヘッド110c,110eを効率良く冷却するために、ヘッド列112Bに対応する給気ファン152bを動作させる。これにより、流入口141bから空気を流入し、流出口141cから空気を流出するので、気流F7のような流路が形成される。これにより、インクジェットヘッド110c,110eを効率的に冷却することができる。
図7(b)に示した例では、インクジェットヘッド110c,110d,110fの温度が、閾値以上である場合を示している。
この場合、インクジェットヘッド110d,110fを効率的に冷却するため、CPU81は、インクジェットヘッド110d,110fに近い給気ファン151b及び排気ファン151dを動作させる。これにより、インクジェットヘッド110d,110fに最も近い流入口141bから空気が流入し、インクジェットヘッド110d,110fに最も近い流出口141dから空気を流出するので、気流F5のような流路が形成される。
また、図7(b)に示した例では、ヘッド列110Bに、閾値以上の温度のインクジェットヘッド110c,110fが存在するので、隣接するヘッド列で温度の低いインクジェットヘッドに対応する流入口から空気を流入させる。しかしながら、隣接するヘッド列であるヘッド列110Aには、閾値以上の温度のインクジェットヘッド110cが存在する。
そこで、CPU81は、インクジェットヘッド110fを効率よく冷却するために、隣接するヘッド列であるヘッド列110Aに対応する給気ファン151aを動作させると共に、さらに隣接するヘッド列112Bに対応する給気ファン152bを動作させる。これにより、流入口141a,141bから空気を流入し、流出口141dから空気を流出するので、気流F9,F10のような流路が形成される。
以上のように、本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置1によれば、温度計120a〜120f,122a〜122f,124a〜124f,126a〜126fにより測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、CPU81が、閾値を越えたインクジェットヘッドを優先的に冷却するように、複数の流入口のうち一部の流入口から気流を流入させるように複数の給気ファンを制御すると共に、複数の流出口のうち一部の流出口から気流を流出させるように複数の排気ファンを制御するので、閾値を越えたインクジェットヘッドを冷却するための最適な気流を形成することできる。これにより、インク温度が上昇した一部のインクジェットヘッドを効率的に冷却することができる。
次に、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1について説明する。
<インクジェット印刷装置の全体構成>
図8は、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1が備える印刷部30の平面図である。
図8に示すように、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1と同様に、インクジェットヘッドユニット31は、主走査方向、即ち用紙Pの搬送方向と直行する方向に複数ラインに配列されたライン型の複数のインクジェットヘッド110〜116を有する。
そして、用紙Pは、インクジェットヘッドユニット31の直下を副走査方向に搬送されながら、複数のインクジェットヘッド110〜116からインクが吐出されることにより印刷される。以下、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1が備える構成と同一符号が付した構成については、同一であるので説明を省略する。
ヘッドホルダー32には、インクジェットヘッド110のヘッド列110Aに1対1に対応して、一方の端部側に気流の流入口141aが設けられており、ヘッド列110Aの他方の端部側に気流の流出口141cとが設けられている。同様に、インクジェットヘッド110のヘッド列110Bに1対1に対応して、一方の端部側に気流の流入口141bが設けられており、ヘッド列110Bの他方の端部側に気流の流出口141dが設けられている。そして、各流入口には、流入口それぞれを個別に開閉する流入口開閉部161が設けられており、各流出口には、流出口それぞれを個別に開閉する流出口開閉部162が設けられている。
流入口開閉部161は、中空の直方体形状を有しており、一方の端部に給気ファン171が設けられている。この給気ファン171が駆動することにより、給気ファン171により、空気が流入口開閉部161内に供給される。同様に、流出口開閉部162は、中空の直方体形状を有しており、一方の端部に排気ファン172が設けられている。この排気ファン172が駆動することにより、排気ファン172により、流出口開閉部162内の空気が排出される。
図9は、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1が備える流入口開閉部161を示した拡大図である。なお、流入口開閉部161と流出口開閉部162とは構造が同一であるので、代表して流入口開閉部161の機械構成について説明する。
図9に示すように、ヘッドホルダー32の側面には、流入口141b,141a,142b,142aと、流入口141b,141a,142bのそれぞれを個別に開閉するようにシャッター167a〜167dが設けられている。
シャッター167a〜167dは、ヘッドホルダー32の側面に取り付けられた支持レール165に沿ってスライド移動自在に設けられている。また、ヘッドホルダー32に取り付けられたシャッター可動支持部材168に沿ってスライド移動自在にシャッター可動部材169が設けられている。
そして、CPU81は、シャッター167a〜167dのうち移動対象のシャッターの両側をシャッター可動部材169にて挟み、シャッター可動部材169を、シャッター可動支持部材168に沿って、X1方向方向に移動させることにより、該当の流入口を閉止する。
また、CPU81は、同様に、シャッター167a〜167dのうち移動対象のシャッターの両側をシャッター可動部材169にて挟み、シャッター可動部材169を、シャッター可動支持部材168に沿って、X2方向方向に移動させることにより、該当の流入口を開放する。
このように、CPU81は、シャッター167a〜167dをスライド移動させることにより、流入口141b,141a,142b,142aそれぞれを個別に開閉することができる。
<インクジェット印刷装置の作用>
本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1の作用について詳細に説明する。
図10は、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1の処理手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、CPU81は、給気ファン171及び排気ファン172を動作させる(S201)。
そして、CPU81は、温度計120a〜120f,122a〜122f,124a〜124f,126a〜126fにより測定されたインクジェットヘッドのそれぞれの温度を取得する(S203)。
次に、CPU81は、ステップS203により取得されたインクジェットヘッドの温度のうち、最高温度が閾値以上である場合(S205;YES)、最高温度のインクジェトヘッドの上流にインクジェットヘッドがあるか否かを判定する(S207)。
ステップS207において、最高温度のインクジェトヘッドの上流にインクジェットヘッドがあると判定された場合(YESの場合)、CPU81は、上流のインクジェットヘッドとこの上流のインクジェットヘッドに隣接するインクジェットヘッドとの中で、最も低い温度のインクジェットヘッドを選定する(S211)。
そして、CPU81は、上流のインクジェットヘッドと隣接する上流のインクジェットヘッドの中で、最も低い温度のインクジェットヘッドを含むヘッド列に対応する流入口を開放する(S213)。
一方、ステップS207において、最高温度のインクジェトヘッドの上流にインクジェットヘッドがないと判定された場合(NOの場合)、CPU81は、最高温度のインクジェトヘッドを含むヘッド列に対応する流入口を開口させる(S209)。
次に、CPU81は、最高温度のインクジェットヘッドと、流入口とを結ぶ直線近傍の流出口を開口させる(S215)。
図11は、流入口開閉部161と流出口開閉部162の動作の一例を示した図である。(a),(b)は、最高温度のインクジェトヘッドの上流にインクジェットヘッドがある場合の例を示した図であり、(c)は、最高温度のインクジェトヘッドの上流にインクジェットヘッドがない場合の例を示した図である。なお、ここでは、簡単のため、ヘッド列110B,110A,112Bの3列のヘッド列を例に挙げて説明する。
図11(a)に示した例では、インクジェットヘッド110cの温度が最高であり、閾値以上である場合を示している。
この場合、CPU81は、インクジェトヘッド110cの上流にインクジェットヘッドがあるか否かを判定する。ここでは、CPU81は、インクジェトヘッド110cが含まれるヘッド列110Aにインクジェトヘッド110cより気流の上流、即ち流入口側にインクジェットヘッド110aが存在すると判定する。
さらに、CPU81は、上流のインクジェットヘッド110aに隣接するインクジェットヘッドとして、インクジェットヘッド110b,112bを選定する。
そして、CPU81は、インクジェットヘッド110a,110b,112bの中から、最も低い温度のインクジェットヘッドとして、インクジェットヘッド112bを選定し、この選定したインクジェットヘッド112bに対応する流入口142bを開口するように、流入口開閉部161を制御する。具体的には、CPU81は、シャッター167cの両側をシャッター可動部材169にて挟み、シャッター可動部材169を、シャッター可動支持部材168に沿って移動させることにより、流入口142bを開放する。
そして、流入口142bとインクジェットヘッド110cとを結ぶ直線L1と、流出口開閉部162との接点と最も近い流出口141dを開口するように、流出口開閉部162を制御する。具体的には、CPU81は、シャッター171aの両側をシャッター可動部材169にて挟み、シャッター可動部材169を、シャッター可動支持部材168に沿って、移動させることにより、流出口141dを開放する。これにより、流入口142bから空気を流入し、流出口141dから空気が流出するので、気流F11のような流路が形成される。
また、図11(b)に示した例では、インクジェットヘッド110dの温度が最高であり、閾値以上である場合を示している。
この場合、CPU81は、インクジェトヘッド110dの上流にインクジェットヘッドがあるか否かを判定する。ここでは、CPU81は、インクジェトヘッド110dが含まれるヘッド列110Bにインクジェトヘッド110dより気流の上流、即ち流入口側にインクジェットヘッド110bが存在すると判定する。
そして、インクジェトヘッド110dを含むヘッド列110Bは、ヘッドホルダー32の壁面に隣接しているので、CPU81は、上流のインクジェットヘッド110bに隣接するインクジェットヘッドとして、インクジェットヘッド110cのみを選定する。
そして、CPU81は、インクジェットヘッド110b,110cの中から、最も低い温度のインクジェットヘッドとして、インクジェットヘッド110cを選定し、この選定したインクジェットヘッド110cに対応する流入口141aを開口するように、流入口開閉部161を制御する。
そして、流入口141aとインクジェットヘッド110dとを結ぶ直線L2と、流出口開閉部162との接点と最も近い流出口141dを開口するように、流出口開閉部162を制御する。これにより、流入口141aから空気を流入し、流出口141dから空気が流出するので、気流F12のような流路が形成される。
さらに、図11(c)に示した例では、インクジェットヘッド112bの温度が最高であり、閾値以上である場合を示している。
この場合、CPU81は、インクジェトヘッド112bの上流にインクジェットヘッドがあるか否かを判定する。ここでは、CPU81は、インクジェトヘッド112bが含まれるヘッド列112Bにインクジェトヘッド112bより気流の上流、即ち流入口側にインクジェットヘッドは存在しないと判定する。
そこで、CPU81は、インクジェットヘッド112bに対応する流入口142bを開口するように、流入口開閉部161を制御する。
そして、流入口142bとインクジェットヘッド112bとを結ぶ直線L3と、流出口開閉部162との接点と最も近い流出口142dを開口するように、流出口開閉部162を制御する。これにより、流入口142bから空気を流入し、流出口142dから空気が流出するので、気流F13のような流路が形成される。
こように、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1によれば、CPU81が、温度計120a〜120f,122a〜122f,124a〜124f,126a〜126fにより測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、閾値を越えたインクジェットヘッドを優先的に冷却するように、複数の流入口のうち一部の流入口から気流を流入させるように流入口開閉部161を制御すると共に、複数の流出口のうち一部の流出口から気流を流出させるように流出口開閉部162を制御するので、インク温度が上昇した一部のインクジェットヘッドを冷却するための最適な流路を形成することができ、インク温度が上昇した一部のインクジェットヘッドを効率的に冷却することができる。また、シャッターにより流入口及び流出口の開閉を行うので、給気ファン及び排気ファンの駆動停止により流路を切り替える場合に比較して、流路の切り替えを短時間で行うことができる。
特に、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1によれば、複数の流入口のうち、閾値を越えたインクジェットヘッドと同一ヘッド列で流入口側のインクジェットヘッドである上流インクジェットヘッドと上流インクジェットヘッドに隣接するインクジェットヘッドとにおいて、最も低温のインクジェットヘッドに対応する流入口から気流を流入させるように流入口開閉部161を制御し、複数の流入口のうち閾値を越えたインクジェットヘッドが、同一ヘッド列で流入口側のヘッドである場合、閾値を越えたインクジェットヘッドに対応する流入口から気流を流入させるように流入口開閉部161を制御し、気流を流入させる流入口と閾値を越えたインクジェットヘッドとを結ぶ直線近傍の流出口から気流を流出させるように流出口開閉部162を制御するので、閾値を越えたインクジェットヘッドに対して上流側からより低温の気流を接触させることができ、インク温度が上昇した一部のインクジェットヘッドをより効率的に冷却することができる。
(変形例)
本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1では、流入口とヘッド列とが1対1に対応して設けられていたが、これに限らず、流入口とヘッド列とが、1対n又はn対1に対応して設けられてもよい。即ち、流入口とヘッド列及びヘッド列と流出口との対応関係が予め定められていればよい。
以下に、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1の変形例について説明する。
<変形例1>
図12(a)は、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1の変形例1において、ヘッド列が3列であるのに対して、流入口及び流出口がそれぞれ4つである例を示した図である。
図12(a)に示すように、3列のヘッド列110B,110A,112Bに対して、4つの流入口173a〜173d、4つのシャッター183a〜183d、4つの流出口174a〜174d、及び4つのシャッター184a〜184dが設けられている。
ここで、ヘッド列が110Bには、流入口173a〜173bと流出口174a〜174bとが対応付けられており、ヘッド列が110Aには、流入口173b〜173cと流出口174b〜174cとが対応付けられており、ヘッド列が112Aには、流入口173c〜173dと流出口174c〜174dとが対応付けられている。
図12(a)に示した例では、インクジェットヘッド110cの温度が最高で、閾値以上であり、最も低い温度のインクジェットヘッドとして、インクジェットヘッド112bが選定された場合を示している。
この場合、CPU81は、図12(a)に示すように、インクジェットヘッド112bに対応する流入口173c〜173dを開口するように、流入口開閉部161を制御する。そして、CPU81は、インクジェットヘッド110fに対応する流入口174a〜173bを開口するように、流出口開閉部162を制御する。
<変形例2>
図12(b)は、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1の変形例2において、ヘッド列が3列であるのに対して、開口面積を調整可能な流入口及び流出口が2つずつ設けられた例を示した図である。
図12(b)に示すように、3列のヘッド列110B,110A,112Bに対して、2つの流入口175a〜175bと、2つの開口面積の調整可能なシャッター185a〜185bと、2つの流出口176a〜176bと、2つの開口面積の調整可能なシャッター186a〜186bとが設けられている。
図12(b)に示した例では、インクジェットヘッド110cの温度が最高で、閾値以上であり、最も低い温度のインクジェットヘッドとして、インクジェットヘッド112bが選定された場合を示している。
この場合、CPU81は、図12(b)に示すように、インクジェットヘッド112bに対応する開港面積となるように流入口開閉部161を制御と共に、インクジェットヘッド110fに対応する開口面積となるように流出口開閉部162を制御する。
<変形例3>
図12(c),(d)は、本発明の実施例2であるインクジェット印刷装置1の変形例3において、ヘッド列が6列であるのに対して、開口面積を調整可能な流入口及び流出口が3つずつ設けられた例を示した図である。
図12(c)に示すように、ヘッド列が6列であるのに対して、3つのシャッター187a〜187dと、3つのシャッター188a〜188dとが設けられている。
このとき、複数のインクジェットヘッドを1つのグループとして取り扱ってもよい。例えば、図12(c)に示した例では、インクジェットヘッド112c,112dの温度が最高であり、この2つのインクジェットヘッドをヘッドグループ201とする。そして、インクジェットヘッド112a,112bを上流ヘッドグループ203とし、インクジェットヘッド110a,110bと、インクジェットヘッド114a,114bとを、それぞれ上流ヘッドグループ202,204とする。
このとき、最も低い温度のヘッドグループとして、ヘッドグループ204が選定されたとすると、CPU81は、図12(d)に示すように、ヘッドグループ204に対応するシャッター187aと開口するように流入口開閉部161を制御すると共に、シャッター188aと開口するように流出口開閉部162を制御する。
以上のように、流入口とヘッド列とが、1対n又はn対1に対応して設けられている場合においても、インク温度が上昇した一部のインクジェットヘッドを効率的に冷却することができる。
本発明の実施例1では、主走査方向におけるインクジェットヘッドのヘッド列の一方の端部側に流入口が設けられ、他方の端部側に流出口が設けられたインクジェット印刷装置1を例に挙げて説明したが、これに限らない。
本発明の実施例3では、副走査方向におけるインクジェットヘッドのヘッド列の一方の端部側に流入口が設けられ、他方の端部側に流出口が設けられたインクジェット印刷装置1を例に挙げて説明する。
図13は、本発明の実施例3であるインクジェット印刷装置1が備える印刷部30の平面図である。
図13に示すように、本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置1と同様に、インクジェットヘッドユニット31は、主走査方向、即ち用紙Pの搬送方向と直行する方向に複数ラインに配列されたライン型の複数のインクジェットヘッド110〜116を有する。
そして、用紙Pは、インクジェットヘッドユニット31の直下を副走査方向に搬送されながら、複数のインクジェットヘッド110〜116からインクが吐出されることにより印刷される。以下、本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置1が備える構成と同一符号が付した構成については、同一であるので説明を省略する。
ヘッドホルダー32には、インクジェットヘッド110の副走査方向のヘッド列に1対1に対応して、一方の端部側(搬送方向上流側)に気流の流入口251が設けられており、副走査方向のヘッド列の他方の端部側(搬送方向下流側)に気流の流出口231とが設けられている。この流入口251には、ヘッドホルダー32内に空気を吸気する給気ファン261が設けられ、流出口231にはヘッドホルダー32外に空気を排気する排気ファン241が設けられている。ここで、副走査方向のヘッド列とは、副走査方向に配列された複数のインクジェットヘッドのことをいい、流入口251及び流出口231に対する副走査方向のヘッド列は、インクジェットヘッド110f,112f,114f,116fである。
また、副走査方向のヘッド列110e,112e,114e,116eに1対1に対応して、一方の端部側に気流の流入口252が設けられており、副走査方向のヘッド列の他方の端部側に気流の流出口232とが設けられている。流入口252には、ヘッドホルダー32内に空気を吸気する給気ファン262が設けられ、流出口232にはヘッドホルダー32外に空気を排気する排気ファン242が設けられている。
なお、詳細な説明を省略するが、同様に、副走査方向の他のヘッド列に対応して、流入口に給気ファンが設けられ、流出口に排気ファンが設けられている。
このように、流入口に給気ファンが設けられ、流出口に排気ファンが設けられることにより、流入口から流出口へ、即ち、搬送方向の上流側から下流側へと空気が流れる気流が発生する。
そして、給気ファン261〜266と、排気ファン241〜246とを制御することにより、ヘッドホルダー32内に形成される空気の流れ(気流)の流路を変化させることができる。
以上のように、本発明では、主走査方向及び副走査方向に配列されたヘッド列であるヘッド群の一端部側に複数のヘッドを冷却するための気流の流入口が主走査方向又は副走査方向のヘッド列に対応して複数設けられ、ヘッド群の他端部側に複数のヘッドを冷却するための気流の流出口が主走査方向又は副走査方向のヘッド列に対応して複数設けられ、流入口から流出口への気流の流路を形成すればよい。
1…インクジェット印刷装置
10…サイド給紙部
20…内部給紙部
30…印刷部
31…インクジェットヘッドユニット
32…ヘッドホルダー
40…排紙部
50…反転部
70…操作パネル部
80…制御部
81…CPU
82…ROM
83…RAM
110…インクジェットヘッド
120a〜120f,122a〜122f,124a〜124f,126a〜126f…温度計
131,132…吸引ファン
133…搬送ベルト
141a〜141b,142a〜142b,144a〜144b,146a〜146b,251〜256…流入口
141c〜141d,142c〜142d,144c〜144d,146c〜146d,231〜236…流出口
151a,151b,152a,152b,154a,154b,156a,156b,171,261〜266…給気ファン
151c,151d,152c,152d,154c,154d,156c,156d,172,241〜246…排気ファン
161…流入口開閉部
162…流出口開閉部

Claims (5)

  1. 用紙の搬送方向と直交する方向である主走査方向に対して平行になるように複数のヘッドを有するヘッド列を複数配列したヘッド群を有し、搬送ベルトにより副走査方向に搬送される用紙に対して、前記ヘッド群からインクを吐出するインクジェットヘッドユニットと、
    前記ヘッド群の一端部側に前記複数のヘッドを冷却するための気流の流入口が前記ヘッド列に対応して複数設けられ、前記ヘッド群の他端部側に前記複数のヘッドを冷却するための気流の流出口が前記ヘッド列に対応して複数設けられ、前記流入口から前記流出口への気流の流路を形成する流路形成手段と、
    前記複数のヘッドの温度をそれぞれ測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段により測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、前記閾値を越えたヘッドを優先的に冷却するように前記流路形成手段に気流の流路を形成させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記流路形成手段は、
    前記複数の流入口に対応して複数の給気手段が設けられ、前記複数の流出口に対応して複数の排気手段が設けられており、
    前記制御手段は、
    前記温度測定手段により測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、前記閾値を越えたヘッドを優先的に冷却するように、前記複数の流入口のうち一部の流入口から気流を流入させるように前記複数の給気手段を制御すると共に、前記複数の流出口のうち一部の流出口から気流を流出させるように前記複数の排気手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記複数の流入口のうち、前記閾値を越えたヘッドを有するヘッド列に対応する流入口から気流を流入させるように前記給気手段を制御すると共に、前記複数の流出口のうち前記閾値を越えたヘッドを有するヘッド列に対応する流出口から気流を流出させるように前記排気手段を制御し、前記複数の流入口のうち、前記閾値を越えたヘッドを有するヘッド列に前記閾値を越えるヘッドが複数ある場合、前記閾値を越えたヘッドを有するヘッド列に隣接するヘッド列に対応する流入口からも気流を流入させるように前記給気手段を制御する
    ことを特徴とする請求項2記載のインクジェット印刷装置。
  4. 前記流路形成手段は、
    前記複数の流入口を独立に開閉する流入口開閉手段と、前記複数の流出口を独立に開閉する流出口開閉手段とが設けられており、
    前記制御手段は、
    前記温度測定手段により測定された温度が所定の閾値を越えている場合に、前記閾値を越えたヘッドを優先的に冷却するように、前記複数の流入口のうち一部の流入口から気流を流入させるように前記流入口開閉手段を制御すると共に、前記複数の流出口のうち一部の流出口から気流を流出させるように前記流出口開閉手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記複数の流入口のうち、前記閾値を越えたヘッドと同一ヘッド列で前記流入口側のヘッドである上流ヘッドと前記上流ヘッドに隣接するヘッドのなかから、少なくとも最も低温のヘッドに対応する流入口から気流を流入させるように前記流路形成手段に気流の流路を形成させる
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載のインクジェット印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017064973A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP2017064974A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置

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