JP2015038845A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ケースの内圧上昇に伴ってケース壁が変形する際には、ケース壁の長手方向における変形よりも短手方向における変形の方が大きな変形になりやすい。上記構成によれば、こうした大きな変形が生じやすいケース壁の短手方向の部分を補強することができるため、圧力開放弁をより適切な開放圧で開放させることができる。
上記構成によれば、圧力開放弁における係止部の延設方向に沿う長さよりも長い範囲でケース壁が補強されるため、ケース壁において圧力開放弁が設けられる範囲に変形が生じにくくなる。したがって、圧力開放弁をより適切な開放圧で開放させることができる。
絶縁部材として複数の部材を組み付ける場合には、絶縁部材が適切な位置からずれやすい。上記構成によれば、絶縁部材として複数の部材を組み付ける場合であっても、係止部によって絶縁部材を適切に位置決めすることができる。
上記構成によれば、係止部によって1つの絶縁部材の位置を固定すればよいため、絶縁部材をより適切に位置決めすることができる。
上記構成によれば、圧力開放弁の周囲全体を係止することができるため、圧力開放弁が設けられるケース壁と絶縁部材とをより適切に位置決めすることができる。
以下、蓄電装置の第1の実施形態について図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、電極組立体14及び電解液が収容された直方体状のケース11を有している。ケース11は、直方体状且つ有底筒状のケース本体12と、ケース本体12の開口部12aを閉塞するケース壁に相当する長方形状の蓋体13とからなる。なお、ケース本体12及び蓋体13は金属製である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池であり、その外周が角型をなす角型電池である。
正極電極21は、正極金属箔(例えばアルミニウム箔)21aと、正極金属箔21aの両面に正極活物質を塗布して設けられた正極活物質層21bと、を有する。正極電極21の端部21cからは、正極活物質が塗布されていない正極未塗工部からなる正極タブ31が突出している。
ケース11の蓋体13の裏面13bに設けられる突出部70によって、蓋体13を補強することができる。このため、蓋体13の短手方向Sに延設される第1突出部71によって、短手方向Sにおける蓋体13の変形を抑制することができる。また、蓋体13の長手方向Lに延設される第2突出部72によって、長手方向Lにおける蓋体13の変形を抑制することができる。そして、ケース11の内圧が上昇する際に蓋体13が変形しにくくなることにより、蓋体13の変形に伴って圧力開放弁56が変形してしまうことを抑制することができる。
(1)第1突出部71及び第2突出部72によって蓋体13を補強することができるため、蓋体13が変形しにくくなり、蓋体13の変形に伴って圧力開放弁56が変形してしまうことを抑制することができる。このため、圧力開放弁56に作用する応力のばらつきを低減させることができる。したがって、圧力開放弁56の開放圧が設計上の圧力よりも上昇したり下降したりする圧力変動が生じにくくなり、圧力開放弁56を適切な開放圧で開放させることができる。
以下、蓄電装置の第2の実施形態について図6及び図7にしたがって説明する。なお、以下で説明する実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
ケース11の蓋体13の裏面13bに設けられる突出部70によって、蓋体13を補強することができる。このため、蓋体13の短手方向Sに延設される第1突出部71によって、短手方向Sにおける蓋体13の変形を抑制することができる。また、蓋体13の長手方向Lに延設される第2突出部72によって、長手方向Lにおける蓋体13の変形を抑制することができる。そして、ケース11の内圧が上昇する際に蓋体13が変形しにくくなることにより、蓋体13の変形に伴って圧力開放弁56が変形してしまうことを抑制することができる。
(7)突出部70によって1つの絶縁部材80の位置を固定すればよいため、絶縁部材80をより適切に位置決めすることができる。
なお、上述の各実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
○ 圧力開放弁56は、ケース11の蓋体13の中央から偏った位置に設けてもよい。
○ 図8に示すように、突出部70に代えて、圧力開放弁56の周囲を囲むトラック形状の突出部170を採用してもよい。突出部170は、蓋体13の長手方向Lに延設される2つの直線部と、蓋体13の長手方向Lの両側において2つの直線部を繋ぐ2つの弧部と、が一体化されて構成されている。こうした突出部170を第1の実施形態で採用する場合には、突出部170の上記2つの弧部が係止部として機能し、突出部170における上記2つの弧部の側面170aが係止面として機能する。また、突出部170を第2の実施形態で採用する場合には、突出部170の上記2つの直線部と上記2つの弧部とが係止部として機能し、突出部170における上記2つの弧部の側面170aと上記2つの直線部の側面170bとが係止面として機能する。
○ 図9に示すように、第2突出部72を省略して、突出部270として蓋体13の短手方向Sに延設される突出部のみを設けるようにしてもよい。この形態では、突出部270が係止部として機能し、突出部270における蓋体13の長手方向Lの外側に位置する側面270aが係止面として機能する。なお、図9では突出部270を第1の実施形態で採用する場合を例示しているが、突出部270は第2の実施形態で採用することも可能である。
○ 正極端子15と正極導電部材41とを一体化させて端子部材としてもよい。また、負極端子16と負極導電部材42とを一体化させて端子部材としてもよい。なお、こうした形態でも、端子部材においてケース11内に位置する導電部材に相当する部分と、蓋体13との間に絶縁部材60,80を設けるとともに、蓋体13の裏面13bに突出部70,170,270を設けるようにすれば、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
○ 第2の実施形態及び上記変形例において、複数の絶縁部材60,80の厚さは異なる厚さに設定してもよい。
○ 電極組立体14は、積層型に限らず、帯状の正極電極と帯状の負極電極を捲回して層状に積層した捲回型でもよい。
Claims (9)
- 電極とセパレータとが積層された電極組立体が収容されるケースと、
前記ケースを構成するケース壁に設けられ、前記ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁と、
前記電極と前記ケース外に突出する端子とを接続する導電部材と、
前記導電部材と前記ケース壁との間に配置される絶縁部材とを備える蓄電装置であって、
前記ケース壁は、前記ケース内側に、前記ケース内に突出するとともに前記ケース壁の壁面上に延設される係止部を有し、
前記絶縁部材は、前記係止部に係止される被係止部を有することを特徴とする蓄電装置。 - 電極とセパレータとが積層された電極組立体が収容されるケースと、
前記ケースを構成するケース壁に設けられ、前記ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁と、
前記電極と前記ケース外に突出する端子とを接続する導電部材と、
前記導電部材と前記ケース壁との間に配置される絶縁部材とを備える蓄電装置であって、
前記ケース壁は、前記ケース内側に、前記ケース内に突出するとともに前記ケース壁の壁面上に延設される係止部を有し、
前記係止部は、前記絶縁部材との位置関係を固定することを特徴とする蓄電装置。 - 前記ケースは直方体状であり、
前記係止部は、前記ケース壁の短手方向に延びている請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。 - 前記係止部は、前記圧力開放弁における前記係止部の延設方向に沿う長さより長く延びている請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の蓄電装置。
- 前記絶縁部材は、前記圧力開放弁を挟んで位置する複数の部材であり、
前記係止部は、各絶縁部材の前記被係止部を係止する係止面を有している請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の蓄電装置。 - 前記絶縁部材は、前記ケース壁における前記圧力開放弁の周囲を覆う1つの部材である請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の蓄電装置。
- 前記係止部は、前記圧力開放弁の周囲を囲んでいる請求項6に記載の蓄電装置。
- 前記ケースは、有底筒状のケース本体と、前記ケース本体の開口部を閉塞する蓋体とで構成されており、
前記圧力開放弁は前記蓋体に設けられ、
前記端子は前記蓋体から前記ケース外に突出する請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の蓄電装置。 - 前記蓄電装置は、二次電池である請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載の蓄電装置。
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