JP2015037869A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フェイス濡れによる吐出性能の低下による画質劣化の抑制とスループットの向上を両立する。【解決手段】 濡れ係数値の累積値ΣNureが濡れ閾値THNureよりも小さい場合は第1の回数の走査で画像を完成させる記録モードにより単位領域に記録を行い、濡れ閾値THNure以上の場合は第1の回数より多い第2の回数の走査で画像を完成させる記録モードにより単位領域に記録を行う。【選択図】 図9

Description

本発明は記録装置および記録方法に関する。
インクを吐出するための複数の吐出口を配列した記録ヘッドを記録媒体に対して走査させながらインクを吐出することにより記録媒体上に画像を形成する画像記録装置が従来より知られている。このような画像記録装置では、記録媒体上の単位領域に対して複数回の走査を行う、いわゆるマルチパス方式が用いられる。
このような記録装置において、インクの吐出の頻度が高い場合には、次に述べるような現象が現れることが知られている。吐出口から滴下されたインクは、記録媒体の方向へ移動する際に、吐出口の開口近傍の空気を巻き込むため、吐出口が設けられた部材の表面(以下、フェイスとも称する)近傍が減圧状態となり、その減圧を補填するために記録媒体の表面近傍の空気が吐出口の開口近傍に向かって移動することで気流が生じることが知られている。記録媒体から吐出口へと向かうこの上昇気流は、1度に吐出するインクの吐出量が大きいほど大きなものとなる。吐出されたインクが記録媒体上にて跳ね返ることで生じるインク滴や吐出されたインクの尾引きから所謂サテライトインク滴が、この上昇気流に巻き込まれて逆流し、吐出口面に付着するという現象(以下、フェイス濡れと称する)が発生する。フェイス濡れ発生時に吐出口からインクを吐出すると、濡れた表面が吐出時にインクに作用し、インクの吐出方向や吐出速度等の吐出性能が変わってしまうため、記録媒体上の所望の位置にインクが着弾しない虞がある。
特許文献1には、フェイス濡れによる記録品位の低下を抑制するために、記録ヘッドをある単位領域に走査させる際に単位領域に形成するドットの数を取得し、取得したドット数に基づいて吐出口面の払拭を行うことが開示されている。この文献には取得したドットの数が第1の数よりも大きい場合に吐出口面の払拭を行い、且つ、前回の払拭を行った直後の走査からある単位領域に行う走査までの走査において形成されるドットの数の累計が第2の数よりも大きい場合に吐出口面の払拭を行うことが開示されている。
特開平1−71758号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、フェイス濡れが顕著に発生していることを検知した都度払拭を行ってフェイスに付着したインクを除去するため、記録媒体上に画像を完成させるまでに長い時間が掛かってしまう。例えば、1枚の記録媒体のほぼ全域にインクを吐出することにより完成する画像(以下、ベタ画像と称する)を記録するような場合には、高頻度でフェイス濡れ現象が発生すると予想され、記録のスループットに与える影響が大きなものとなる。
本発明は上記の課題を鑑みて為されたものであり、フェイス濡れによる記録品位の低下の抑制とスループットの低下の抑制を両立することが可能な記録装置および記録方法を提供することを目的とするものである。
そこで、本発明は、インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列を備えた吐出口部材を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記所定方向と交差する走査方向に相対的に走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出し、それぞれ前記所定方向における長さが前記吐出口列の前記所定方向における長さに相当する前記記録媒体上の複数の単位領域に画像を記録する記録装置であって、前記記録ヘッドの第1の回数の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する第1の記録モードと、1回の前記記録ヘッドの走査においてインクを吐出する吐出口からの吐出数を制限し、前記記録ヘッドの前記第1の回数よりも多い第2の回数の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する第2の記録モードと、を前記単位領域ごとに選択する選択手段と、前記吐出口部材の表面を払拭する払拭手段と、前記払拭手段による前記吐出口部材の表面の払拭を行った直後に行う前記走査から前記複数の単位領域のうちの1つの前記単位領域にインクを吐出する前記走査までの前記走査において前記記録媒体へ吐出されるインクの吐出量の累計値に関する第1情報を取得する取得手段と、前記選択手段によって選択された記録モードで、前記記録ヘッドを用いて前記1つの単位領域上に画像を記録する記録手段と、を有し、前記選択手段は、(i)前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が第1の値である場合に前記第1の記録モードを選択し、(ii)前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が前記第1の値よりも大きい第2の値である場合に前記第2の記録モードを選択することを特徴とする。
本発明に係る記録装置および記録方法によれば、フェイス濡れによる記録品位の低下の抑制とスループットの向上を両立した記録を行うことが可能となる。
実施形態で適用する画像記録装置の斜視図である。 実施形態で適用する記録部の斜視図である。 実施形態で適用する記録ヘッドの模式図である。 実施形態で適用する回復部の斜視図である。 実施形態における記録制御系を示すブロック図である。 実施形態における濡れ係数値の算出シーケンスを示す図である。 実施形態における濡れ係数値の算出シーケンスを説明するための図である。 実施形態における濡れ係数値の算出に用いるテーブル図である。 第1の実施形態における記録方法を説明するためのブロック図である。 実施形態における第1の記録モードを説明するための図である。 実施形態における第2の記録モードを説明するための図である。 第2の実施形態における記録方法を説明するための図である。
(第1の実施形態)
以下に図面を参照し、本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る記録装置1000の内部の構成を部分的に示す斜視図である。
図1に示すように、記録装置1000は、給紙部101と、搬送部102と、記録機構部103と、回復機構部104と、を備えている。給紙部101は、記録媒体を装置本体内へ供給する。搬送部102は、給紙部101により供給された被記録材をY方向(搬送方向)に搬送する。記録部103は、画像情報に基づいて記録媒体上に画像を記録する。回復部104は、記録される画像品位を保持するために記録ヘッドのインク吐出性能を維持するように回復動作を行う。
給紙部101は記録媒体を装置本体内へ給送する。給紙部101上に積載された記録媒体は、不図示の給紙モータにより駆動される不図示の給紙ローラによって1枚ずつ分離されて送り出され、搬送部102へ給送される。
搬送部102は、給紙部101により供給された被記録材を搬送する。搬送部102に給送された記録媒体は、不図示の搬送モータにより駆動される搬送ローラ121及び不図示のピンチローラによって挟持され、記録部103を通して搬送される。
記録部103は、画像データに基づいて後述する記録ヘッドから記録媒体上にインクを吐出して画像を記録する。記録部103は、Y方向と交差するX方向(走査方向)に往復移動することが可能なキャリッジ6と、キャリッジ6に搭載された後述する記録カートリッジ3a、3bと、を備えている。
キャリッジ6は、記録装置に設置されたガイドレールに沿ってX方向に往復移動が可能に支持されている。キャリッジ6は、不図示のキャリッジモータによって駆動されるキャリッジベルト124を介して、記録媒体に記録を行う際に記録領域を往復移動する。キャリッジ6に搭載された不図示のエンコーダセンサと記録装置に張架されたエンコーダスケール125によってキャリッジ6の位置及び速度を検出され、これらの位置及び速度に基づいてキャリッジ6の移動が制御される。キャリッジ6が移動している際に、記録カートリッジ3a、3bからインクを吐出することにより記録媒体上に記録が行われる。記録部103により記録された記録媒体は、搬送部102により搬送ローラ121と同期駆動される不図示の排紙ローラ、及び排紙ローラに押圧される不図示の拍車に挟持されて記録装置外へ排紙される。
回復部104は、後述する吐出口部材の吐出口が設けられている表面(吐出口面)に付着したインク滴を払拭することにより吐出口面の状態を正常な状態へと回復する。回復部104は、後述する記録が行われた後に吐出口を覆うためのキャッピング機構と、吐出口面を払拭するためのワイピング機構と、を備えている。回復部104は、キャリッジ6が回復部104に向かって移動してきたときに、キャリッジ6の移動に追従して、所定領域内でスライド移動可能なスライダ7を備えている。
図2(a)は本実施形態に係る記録カートリッジ3a、3bを詳細に説明するための図である。記録カートリッジ3aは記録ヘッド5のうち、カラーインクであるシアンインク、マゼンタインク、イエローインクを吐出するための記録ヘッド5aを備えている。記録カートリッジ3aはカラーインクのそれぞれを貯蔵する3つの不図示のインクタンクと、インクタンクと一体的に形成され、それぞれのインクタンクから供給されるインクを吐出するための記録ヘッド5aとで構成されている。また、記録カートリッジ3bは記録ヘッド5のうちブラックインクを吐出するための記録ヘッド5bを備えている。記録カートリッジ3bは、ブラックインクを貯蔵する不図示のインクタンクと、一体的に形成された、インクタンクから供給されるインクを吐出するための後述する記録ヘッド5bと、で構成されている。記録ヘッド5aは、シアンインクを吐出する吐出口列512、マゼンタインクを吐出する吐出口列513、イエローインクを吐出する吐出口列514を、記録ヘッド5bはブラックインクを吐出する吐出口列522を有している。これらの吐出口は吐出口部材530の表面に設けられる。カラーの吐出口列512〜514は同じ一体の吐出口部材530に形成されていても良いし、別々の吐出口部材に形成されていても良い。
なお、本実施径形態では図2(a)に示すカラーインクに対応する記録カートリッジとブラックインクに対応する記録カートリッジとを用いるものを記載したが、他の形態による実施も可能である。例えば、図2(b)に示すシアンインクの吐出口列512、マゼンタインクの吐出口列513、イエローインクの吐出口列514、ブラックインクの吐出口列522を一体的に備えた記録ヘッド5が設けられた記録カートリッジ3を用いても良い。このカートリッジ3では各色のインクタンク4が、記録ヘッド5に対して着脱可能に設けられており、交換可能となっている。
図3は本実施形態に係る記録ヘッド5の吐出口面が設けられている側の面を詳細に説明するための図である。
シアンインクの吐出口列512、マゼンタインクの吐出口列513、イエローインクの吐出口列514は、吐出口部材530の表面に形成されたそれぞれの吐出口N0から吐出口N63までの64個の吐出口がY方向(所定方向)に1インチ当たり600個の密度(600dpi)で配列することにより構成される。また、ブラックインクを吐出する吐出口列522は、吐出口部材530の表面に形成された吐出口N0から吐出口N79までの80個の吐出口がY方向に600dpiで配列することにより構成される。シアンインクの吐出口列512、マゼンタインクの吐出口列513、イエローインクの吐出口列514はそれぞれX方向に互いに距離dの間隔を空けながら並んで配置される。また、ブラックインクの吐出口列522はイエローインクの吐出口列に対しY方向の中心が一致する位置であって、X方向に距離dよりも大きい距離Dの間隔を空けて配置されている。
図4は本実施形態に係る回復部104を詳細に説明するための図である。
ワイパーホルダとしてのスライダ7には、吐出口列512、吐出口列513、吐出口列514に配列された吐出口を覆うためのキャップ1Aと吐出口列522に配列された吐出口を覆うためのキャップ1Bを有している。また、吐出口列512、吐出口列513、吐出口列514に配列された吐出口面を払拭するためのワイパー8と吐出口列522に配列された吐出口面を払拭するためのワイパー9が搭載されている。
回復部104は、スライダ7によりワイパー8、9による吐出口部材530の表面の払拭が可能なワイピング位置に移動された際、記録部103と回復部104とを相対的にX方向に移動させ、吐出口面とワイパー8、9とを接触させることにより、吐出口面の払拭を行う。
スライダ7は、上述のワイピング位置と、ワイパー8、9が記録ヘッドから離れるワイパー退避位置と、にZ方向に移動できるように設けられている。また、スライダ7は、キャリッジ6が回復部104に向かって移動してきたときに、キャリッジ6の移動に追従して所定領域で移動可能に構成されている。スライダ7は、スライダベース部13に設けられたスライダカム13a、13bのカム面に沿って移動する。これによって、スライダ7は、キャリッジ6の移動方向に沿った各位置で吐出口面に対してZ方向に所定の高さになるように制御される。
図5は、本実施形態に係る記録制御系の構成を示すブロック図である。
CPU600はメインパスライン605を介して後述する各部の制御およびデータ処理を実行する。すなわち、CPU600は、ROM601に格納されるプログラムに従い、ヘッド駆動制御、キャリッジ駆動制御およびデータ処理を以下に説明する各部を介して制御する。
RAM602はCPU600によるデータ処理等のワークエリアとして用いられ、ハードディスク等が代わりに用いられることもある。画像入力部603はホスト装置(図示せず)とのインターフェースを有し、ホスト装置から入力した画像を一時的に保持する。画像信号処理部604は、入力された画像データであるRGBデータをCMYKデータに変換する色変換処理や、多値で示されるCMYKデータを二値で示される二値化処理等の各種のデータ処理を実行する。
スキャナなどの読取部制御を行うCPU630は、入力画像処理部631を格納しており、CCDセンサ632、CCDセンサ駆動部633、画像出力部634及びメインパスライン605と接続されている。CCDセンサ駆動部633はCCDセンサの入力駆動の制御を行う。入力画像処理部631はCCDセンサ632からの信号をA/D変換、シェーディング補正などの処理を行う。入力画像処理部631で処理された画像は出力部634を介して画像入力部603に送られる。
操作部606はスタートキー等を備え、これによりユーザーによる制御を可能にする。回復系制御回路607ではRAM602に格納される回復処理プログラムに従って予備吐出等の回復動作を制御する。すなわち、記録ヘッド5やワイパー8、9、キャップ1A、1Bを駆動する。
ヘッド駆動制御回路615は、記録ヘッド5のインク吐出用の電気熱変換体の駆動を制御し、予備吐出や記録のためのインク吐出を記録ヘッド5に行わせる。さらに、キャリッジ駆動制御回路616および搬送制御回路617も同様に、プログラムに従い、それぞれキャリッジ6の移動および記録媒体の搬送を制御する。
また、記録ヘッド5のインク吐出用の電気熱変換体が設けられている基板には、保温ヒータが設けられており、記録ヘッド5内のインクの温度を所望の温度に加熱することができる。また、サーミスタ612は、同様に上記基板に設けられているもので、実質的な記録ヘッド内部のインクの温度を測定するためのものである。サーミスタ612も同様に、基板にではなく外部に設けられていても良く、記録ヘッド5の近傍にあっても良い。
図6は本実施形態に係るフェイス濡れの程度を示す濡れ係数値を算出する方法を説明するためのフローチャートである。また、図7は本実施形態における濡れ係数値を算出する過程を説明するための模式図である。
S601では、X方向に40ドット/600dpi、Y方向に64ドット/600dpiの大きさを有する複数の判定領域30のそれぞれにおいてシアンインク、マゼンタインク、イエローインクそれぞれの記録ドット数をカウントする(ドットカウント)。ここで、ブラックインクの吐出口列は他の吐出口列と離れた位置に配置されているため、ブラックインクの吐出が上昇気流の発生に寄与する程度は小さい。したがって、本実施形態ではシアンインク、マゼンタインク、イエローインクのみドットカウントを行う。
S602では、記録装置が設定できる記録モードの中で単位領域に対して最も少ない走査数Nで記録する記録モードの走査数でS601により得られた複数の判定領域30のそれぞれにおけるシアンインク、マゼンタインク、イエローインクの記録ドット数Qを除算する。なお、本実施形態では1回の走査で記録媒体に画像を記録することが可能なので、N=1でドット数Qを除算する。
S603では、1つの判定領域30に1種類のインクにより形成可能な最大のドット数に対する、S602により除算されたそれぞれのインクの記録ドット数の比率(以下、記録デューティと称する)を算出する。なお、ここでは1種類のインクにより形成可能な最大のドット数は40×64個である。この結果、図7(a)に示す画像に対応する、図7(b)に示す複数の判定領域30のそれぞれにおけるそれぞれのインクの記録デューティを得ることができる。例えば、図7(a)を参照するに、画像データのうちのシアンインク成分は6、7バンド目の3カラム目、4カラム目において最大である。したがって、図7(b)に示すように記録デューティにおいても6、7バンド目の3カラム目、4カラム目が80〜98%と高い値となっている。
S604では、S603により得られたシアンインク、マゼンタインク、イエローインクのうちの2つのインクに対応する2つの記録デューティと、記録装置のROMに予め格納されている後述する2つのインクの吐出によるフェイス濡れの発生のし易さを示すテーブルと、に基づいて、それぞれの判定領域30における2つのインクの記録デューティのそれぞれにおいて重み付け係数が定められた濡れ易さを示す濡れ係数値を算出する。
図8は上述の記録デューティごとに濡れ係数値を算出するために用いる、2つのインクの記録デューティのそれぞれにおいて定められた重み付け係数を定めたテーブルを説明するための図である。
図8(a)はマゼンタインク、イエローインク間の吐出により生じる上昇気流の強さを鑑みて算出された、マゼンタインク、イエローインクを吐出することによるフェイス濡れの起こり易さを示す重み付け係数をマゼンタインク、イエローインクの記録デューティごとに定めたテーブルである。また、図8(b)はシアンインク、イエローインクを吐出することによるフェイス濡れの起こり易さを示す重み付け係数を記録デューティごとに定めたテーブルである。また、図8(c)はシアンインク、マゼンタインクを吐出することによるフェイス濡れの起こり易さを示す重み付け係数を記録デューティごとに定めたテーブルである。
これらの濡れ係数値は、2つのインクを吐出する吐出口列の位置関係や吐出口の吐出特性、インクの物性などのパラメータによって異なるものとなる。したがって、図8(a)、(b)、(c)に示すテーブルは記録装置内の上述のデバイス特性に応じて適宜適切なものを設定することが好ましい。
なお、本実施形態ではX方向の一方の端部に配置されたシアンインクの吐出口列512とX方向の他方の端部に配置されたイエローインクの吐出口列514の組からのインクの吐出が上昇気流の発生への寄与が最も大きいことが実験よりわかっている。そのため、本実施形態においては図8(b)に示すシアンインクとイエローインクに対応するテーブルにおけるそれぞれの重み付け係数が、図8(a)に示すマゼンタインクとイエローインクに対応するテーブルにおける重み付け係数、および図8(c)に示すシアンインクとマゼンタインクに対応するテーブルにおける重み付け係数よりも相対的に大きくなるように、それぞれのテーブルにおける重み付け係数が設定されている。
図7(c)は、図7(b)に示す記録デューティと、図8(a)、(b)、(c)に示すテーブルと、に基づいて算出された、2つのインクを吐出することによるフェイス濡れの起こり易さを示す重み付け係数を濡れ係数値として、すべての判定領域30において算出したものである。
例えば、図7(b)に示す記録デューティである場合の6バンド目の4カラム目にある判定領域30では、シアンインクの記録デューティは90%であり、イエローインクの記録デューティは90%である。図8(b)に示すテーブルを参照すると、この記録デューティに対応するシアンインク、イエローインクを吐出することによるフェイス濡れの起こり易さを示す重み付け係数は25であることがわかる。したがって、この判定領域30におけるシアンインクとイエローインクの濡れ係数値は25であると判断できる。同様にして、S604による処理によって図7(c)に示すようなフェイス濡れの起こり易さを示す濡れ係数値をすべての判定領域30において算出することができる。
S605では、S604により得られたそれぞれの判定領域30における複数の濡れ係数値の中で最大の濡れ係数値を選択し、この最大の濡れ係数値をそれぞれの判定領域30における濡れ係数値XNure(第2情報)として取得する。これにより、図7(d)に示すようなすべての判定領域30における濡れ係数値XNureを示すデータを生成することができる。更に、同じバンドに属する判定領域30の濡れ係数値の和であるTotal_XNureを算出することで、その走査におけるフェイス濡れの起こり易さを判定することができる。
図9は本実施形態に係る記録方法を説明するフローチャートである。
S901にてそれぞれのインクごとに2値化が行われた2値データは、S902へと進み、上述した濡れ係数値の算出シーケンスが実行される。
S903では、走査を行う1つの単位領域内の複数の判定領域30における濡れ係数値XNureの算出が終了したか否かの判断が行われる。ここで、単位領域は記録ヘッドの走査で記録可能な記録媒体上の領域であり、X方向の長さは記録媒体の全幅に相当し、Y方向の長さは吐出口列の長さに相当する。本実施形態では、単位領域はX方向に240ドット/600dpi、Y方向に64ドット/600dpiの大きさを有する。なお、1つの単位領域には6つの判定領域30が含まれている。以下、単位領域に形成される画像をバンドとも称する。濡れ係数値XNureの算出が終了したと判断された場合、S904へと進む。
S904では、図7(d)に示すように、該1つの単位領域内の複数の判定領域30における濡れ係数値XNureの和であるTotal_XNureを算出する。その後、S905へと進む。
S905では、該1つの単位領域への走査に対応するTotal_XNureを、前回吐出口面の払拭が行われた直後の走査からのTotal_XNureの累計値に加算し、累計値ΣNure(第1情報)を取得する。その後、S906へと進む。
S906では、S905により算出された累計値ΣNureの値が、濡れ閾値THNureより小さいか否かを判定する。ここで、濡れ閾値THNureはこれ以上吐出口面にインク滴が付着すると吐出口からのインク吐出の吐出性能の低下が顕著になると推定される値である。濡れ閾値THNureは吐出口やインクの物性に応じて適宜値を設定することができる。本実施形態ではTHNure=100と設定されている。
累計値ΣNureの値が濡れ閾値THNureよりも小さい場合、S908へと進み、その該1つの単位領域への走査には後述する第1の記録モードが設定され、記録が行われる。一方、累計値ΣNureの値が濡れ閾値以上(THNure以上)である場合、S907へと進み、該1つの単位領域への走査には後述する第2の記録モードが設定され、記録が行われる。S907、S908のいずれかの処理が行われた後、S909へと進む。
S909では、受信した記録データを全て展開したかどうかを判別する。全て展開していないと判別された場合は、S902へ戻り、次の走査に対応する単位領域の濡れ係数値XNureの算出が行われる。全て展開し終えたと判別された場合は、1枚の記録媒体への記録が終了したと判断し、S910へ進み、記録媒体の排紙が実行される。
排紙後、S911では累計値ΣNureの値が払拭閾値THWipeより小さいか否かを判定する。ここで、払拭閾値THWipeは次の記録媒体に記録を行う際にフェイス濡れによる吐出性能の低下が顕著なものになるほどフェイス濡れが発生するか否かを推定するための値である。払拭閾値THWipeは、濡れ閾値THNureと同様に吐出口やインクの物性に応じて適宜値を設定することが可能である。本実施形態では払拭閾値THWipe=90と設定されている。
累計値ΣNureが払拭閾値THWipeよりも小さい場合、次の記録媒体を記録する際にフェイス濡れによる吐出性能の低下は生じる可能性は低いと判断され、そのまま記録を終了する。
一方、累計値ΣNureが払拭閾値THWipeよりも大きい場合、S912へと進み、ワイパー8、9によって吐出口面の払拭が行われる。その後、S913へと進み、S913にて累計値ΣNureの値を初期化してΣNure=0とし、記録を終了する。
本実施形態では、図7(d)に示すように、受信したデータを全て展開した段階で累計値ΣNure=106であり、払拭閾値THWipe=90よりも大きい。したがって、排紙後にワイパー8、9による払拭が実行され、記憶されたΣNureを初期化してΣNure=0とし、記録が終了する。
以下に、上述の第1の記録モードと第2の記録モードについて詳細に説明する。
図10は本実施形態における第1の記録モードについて詳細に説明するための模式図である。
本実施形態における第1の記録モードでは、記録媒体上の単位領域100に対し1回の走査で画像を記録する。すなわち、単位領域100に対し第1の記録モードが設定された場合、記録ヘッド5をX方向に走査しながらシアンインクの吐出口列512、マゼンタインクの吐出口列513、イエローインクの吐出口列514のそれぞれの吐出口N0からN63までの吐出口からインクを吐出して画像を記録する。
第1の記録モードによれば、単位領域100に対し1回の走査で画像を完成させることができるため、短い時間で記録を終了させることができる。
図11は本実施形態における第2の記録モードについて詳細に説明するための模式図である。
第1の記録モードに対し、本実施形態における第2の記録モードでは、記録媒体上の単位領域100に対し4回走査を行うことで画像を記録する。
第2の記録モードでは、シアンインクの吐出口列512、マゼンタインクの吐出口列513、イエローインクの吐出口列514のそれぞれの吐出口を吐出口N0から吐出口N15までの16個の吐出口からなる第1の吐出口群、吐出口N16から吐出口31までの16個の吐出口からなる第2の吐出口群、吐出口N32から吐出口N47までの16個の吐出口からなる第3の吐出口群、吐出口N48から吐出口N63までの16個の吐出口からなる第4の吐出口群の4つの吐出口群に分割する。
単位領域100に対し第2の記録モードが設定された際、まず図11(a)に示すように記録ヘッド5をX方向に走査しながら第1の吐出口群からインクを吐出し、単位領域100内のY方向上流側の端部にある領域100aに画像を記録する。その後、記録媒体を搬送することなく、図11(b)に示すように記録ヘッド5をX方向に走査しながら第2の吐出口群から単位領域100内の領域100aにY方向に隣接する領域100bに画像を記録する。以下、同様にして記録媒体を搬送せずに図11(c)に示す第3の吐出口群からの領域100cへの記録と、図11(d)に示す第4の吐出口群からの領域100dへの記録を行う。第4の吐出口群からの記録が終了した後、単位領域100への記録が完了したと判断され、Y方向へ記録媒体が搬送される。
第2の記録モードでは、領域100a、100b、100c、100dのそれぞれに対しでは1回の走査で記録を行っている。そのため、第1の記録モードにより記録した画像と第2の記録モードにより記録した画像がY方向に隣接した場合であっても、領域間での記録走査回数の違いによる色ムラ発生が抑制され、領域間のムラの目立たない画像を記録することができる。
第2の記録モードによれば、1回の記録ヘッド5の走査において吐出するインクの吐出量を少なくすることができるため、上昇気流の発生を抑制することができる。したがって、第1の記録モードよりもフェイス濡れの発生を低減させることが可能となる。
また、第2の記録モードでは単位領域に対する走査数を増加させるため、第1の記録モードに比べてスループットは低下する。しかしながら、1回の走査が終了するまでに要する時間は0.3秒〜1秒程度であるのに対し、1回吐出口面の払拭を行ってから再度記録が可能な状態になるまでに要する時間は10秒〜30秒である。したがって、走査数を増加させることによるスループットの低下は吐出口面を払拭することによるスループットの低下よりは程度の小さいものである。このように、第2の記録モードによればスループットの低下をある程度抑制することができる。
本実施形態によれば、累計値ΣNureが濡れ閾値THNureよりも小さい場合は単位領域に対し1回の走査で単位領域に画像を記録し、累計値ΣNureが濡れ閾値THNure以上となってからは4回の走査で単位領域に画像を記録する。本実施形態では濡れ閾値THNure=100であり、それぞれの単位領域における累計値ΣNureは上で説明したように図7(d)に示す値であるので、1つめの単位領域(1バンド目)から6つめの単位領域(6バンド目)までの単位領域にはそれぞれ図10に示す1回の走査で記録し、7、8つめの単位領域(7バンド目、8バンド目)では図11に示す4回の走査で記録を行う。
以上の構成によれば、フェイス濡れが吐出性能に影響を及ぼすほど発生していない場合にはスループットの向上を重視した記録モードにより記録し、フェイス濡れによる吐出性能の低下が発生し得る場合にはフェイス濡れによる吐出性能の低下の抑制を重視した記録モードにより記録する。したがって、スループットの低下の抑制とフェイス濡れによる吐出性能の低下の抑制を両立した記録を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、累計値ΣNureが濡れ閾値THNureよりも小さい場合に第1の記録モードを設定し、濡れ閾値THNure以上である場合に第2の記録モードを設定して記録を行う形態について記載した。
これに対し、本実施形態では累計値ΣNureと濡れ閾値THNureの大小関係に加え、更に単位領域内の複数の判定領域30のそれぞれにおける濡れ係数値XNureも鑑みて設定する記録モードを決定する形態について記載する。
なお、前述した第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
図12は本実施形態に係る記録方法を説明するためのフローチャートである。
本実施形態におけるS1206−1では、第1の実施形態におけるS906と同様の処理が行われる。1つの単位領域に記録を行う際の累計値ΣNureが濡れ閾値THNureより小さい場合、S1208へと進み、1回の走査で単位領域に画像を完成させる第1の記録モードにより記録が行われる。一方、累計値ΣNureが濡れ閾値THNure以上である場合、S1206−2へと進む。
S1206−2では、該1つの単位領域を構成する複数の判定領域30のうち、濡れ係数値XNureが第2の濡れ閾値THNure2より大きい判定領域30が存在するか否かの判定を行う。ここで、第2の濡れ閾値THNure2はフェイス濡れ自体の発生し易さを示す値であり、濡れ閾値THNureと同様に吐出口やインクの物性に応じて適宜値を設定することができる。本実施形態では濡れ係数値XNureが1以上の判定領域30が1つでもあるとフェイス濡れが発生すると推定しており、第2の濡れ閾値THNure2=1と設定している。
累計値ΣNureが濡れ閾値THNure以上であって、第2の濡れ閾値THNure2以上の濡れ係数値XNureである判定領域30が該1つの単位領域内に1つもない場合、S1208へと進み、第1の記録モードが設定されて記録が行われる。一方、累計値ΣNureが濡れ閾値THNure以上であって、第2の濡れ閾値THNure2以上の濡れ係数値XNureである判定領域30が1つでもある場合、S1207へと進み、4回の走査で単位領域に画像を完成させる第2の記録モードが設定され、記録が行われる。
すなわち、本実施形態では濡れ閾値THNure=100、第2の濡れ閾値THNure2=1であり、それぞれの単位領域における累計値ΣNureおよびそれぞれの単位領域を構成する複数の判定領域30の濡れ係数値XNureは上で説明したように図7(d)に示す値である。
したがって、まず、1つめの単位領域(1バンド目)から6つめの単位領域(6バンド目)までの単位領域ではΣNure<100なので第1の記録モードが設定され、それぞれ図10に示す1回の走査で記録する。
7つめの単位領域(7バンド目)ではΣNure≧100であり、且つ、3カラム目および4カラム目の判定領域30において濡れ係数値XNure≧1であるので、フェイス濡れが発生し易いと判定され、S1207にて第2の記録モードが設定されて図11に示す4回の走査で記録を行う。
更に、8つめの単位領域(8バンド目)ではΣNure≧100であり、且つ、いずれの判定領域30においても濡れ係数値XNure=0である。そのため、記録ヘッドの表面にはある程度フェイス濡れが発生してしまっているが、8つめの単位領域を記録する際には新たなフェイス濡れは発生しないと判定される。したがって、S1208にて第1の記録モードが設定されて、図10に示すように1回の走査で記録が行われる。
以降S1209〜S1213は、第1の実施形態における図9を用いて説明したS909〜S913と同様である。
以上の構成によれば、フェイス濡れがある程度発生している場合であっても、その走査で新たなフェイス濡れが発生しにくい場合には走査数の少ない記録モードにより記録を行う。これにより、フェイス濡れによる吐出性能の低下を抑制しつつスループットの低下を更に抑制することが可能となる。
なお、以上に説明した各実施形態では、フェイス濡れの原因である上昇気流が発生する主たる要因がカラーインクを吐出する3つの吐出口列のうちの2つの吐出口列からのインクの吐出であることを前提とし、2つの吐出口列からの吐出量に基づいて濡れ係数値を算出する形態を記載したが、他の形態による実施も可能である。上昇気流の発生する主たる要因は吐出口列の配置、インクの物性等の様々な要因により変化する。例えば、カラーインクを吐出する3つの吐出口列のうちのインク吐出量が最大の吐出口列からのインク吐出量のみに応じて濡れ係数値を算出しても良いし、3つの吐出口列からのインク吐出量の和に応じて濡れ係数値を算出しても良い。また、各実施形態ではブラックインクの吐出口列からのインクの吐出が上昇気流の発生に関与する影響は小さいとして濡れ係数値の算出に用いなかったが、ブラックインクの吐出口列からの吐出量を用いることも可能である。
また、以上で説明した各実施形態では、カラーインクを吐出する3つの吐出口列のうち、X方向の一方の端部に配置されたシアンインクの吐出口列512とX方向の他方の端部に配置されたイエローインクの吐出口列514の組からのインクの吐出が上昇気流の発生に寄与する影響が最も大きいとした。そのため、図8に示す濡れ係数値を算出するために用いるテーブルではシアンインク、イエローインクの記録デューティに対応するテーブルが最も支配的になるような複数のテーブルを使用した。また、以下のような形態による実施も可能である。例えば、シアンインクとイエローインクの記録デューティに対応するテーブル、シアンインクとマゼンタインクの記録デューティに対応するテーブル、マゼンタインクとイエローインクの記録デューティに対応するテーブルのそれぞれの記録デューティにおける濡れ閾値XNureが互いにすべて同じ値であるテーブルを用いても良い。
また、以上で説明した各実施形態では、第1の記録モードとして1回の走査で単位領域に画像を完成させる記録モードを、第2の記録モードとして4回の走査で単位領域に画像を完成させる記録モードを適用したが、他の形態による実施も可能である。第2の記録モードは、1回の走査での吐出許容量が上昇気流の発生を第1の記録モードに比べて抑制することが可能な量であり、第1の記録モードに比べて多くの走査回数に分けて記録する記録モードであれば各実施形態で説明した効果を奏することができる。例えば、第1の記録モードとして2回の走査で単位領域に画像を完成させる記録モードを、第2の記録モードとして8回の走査で単位領域に画像を完成させる記録モードを適用しても良い。
また、以上で説明した各実施形態では、第2の記録モードとして走査と走査の間に記録媒体を搬送することなく各吐出口列を複数の吐出口群に分割することで1回の走査における吐出数を制限し、吐出口群ごとに順番にインクを吐出して画像を記録する形態を記載したが、他の形態による実施も可能である。例えば、1回の走査で各吐出口列の吐出口N0から吐出口N63までのすべての吐出口を用い、単位領域上のある連続する4つのカラムのうちの1つのカラムにのみインクを吐出する走査を単位領域に対し4回行う形態であっても各実施形態で説明した効果と同様の効果を得られる。
また、以上で説明した各実施形態では、記録媒体と吐出口面の間の距離が常に一定であり、それぞれのインクにおいて一通りのテーブルを用いて濡れ係数値を算出する形態を記載したが、他の形態による実施も可能である。例えば、記録媒体と吐出口面の間の距離が異なれば上昇気流の発生の程度や上昇気流に巻き込まれてインク滴が上昇する距離も異なってくるので、記録媒体と吐出口面の間の距離に応じてそれぞれ異なる複数のテーブルを用いて濡れ係数値を算出することがより好ましい。
1 記録媒体
5 記録ヘッド
8、9 ワイパー
600 CPU
601 ROM

Claims (20)

  1. インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列を備えた吐出口部材を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記所定方向と交差する走査方向に相対的に走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出し、それぞれ前記所定方向における長さが前記吐出口列の前記所定方向における長さに相当する前記記録媒体上の複数の単位領域に画像を記録する記録装置であって、
    前記記録ヘッドの第1の回数の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する第1の記録モードと、1回の前記記録ヘッドの走査においてインクを吐出する吐出口からの吐出数を制限し、前記記録ヘッドの前記第1の回数よりも多い第2の回数の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する第2の記録モードと、を前記単位領域ごとに選択する選択手段と、
    前記吐出口部材の表面を払拭する払拭手段と、
    前記払拭手段による前記吐出口部材の表面の払拭を行った直後に行う前記走査から前記複数の単位領域のうちの1つの前記単位領域にインクを吐出する前記走査までの前記走査において前記記録媒体へ吐出されるインクの吐出量の累計値に関する第1情報を取得する取得手段と、
    前記選択手段によって選択された記録モードで、前記記録ヘッドを用いて前記1つの単位領域上に画像を記録する記録手段と、を有し、
    前記選択手段は、(i)前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が第1の値である場合に前記第1の記録モードを選択し、(ii)前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が前記第1の値よりも大きい第2の値である場合に前記第2の記録モードを選択することを特徴とする記録装置。
  2. インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列を備えた吐出口部材を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記所定方向と交差する走査方向に相対的に走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出し、それぞれ前記所定方向における長さが前記吐出口列の前記所定方向における長さに相当する前記記録媒体上の複数の単位領域に画像を記録する記録装置であって、
    前記記録ヘッドの第1の回数の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する第1の記録モードと、1回の前記記録ヘッドの走査においてインクを吐出する吐出口からの吐出数を制限し、前記記録ヘッドの前記第1の回数よりも多い第2の回数の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する第2の記録モードと、を前記単位領域ごとに選択する選択手段と、
    前記吐出口部材の表面を払拭する払拭手段と、
    前記払拭手段による前記吐出口部材の表面の払拭を行った直後に行う前記走査から前記複数の単位領域のうちの1つの前記単位領域にインクを吐出する前記走査までの前記走査において前記記録媒体へ吐出されるインクの吐出量の累計値に関する第1情報と、前記1つの単位領域へ吐出されるインクの吐出量の値に関する第2情報と、を取得する取得手段と、
    前記選択手段によって選択された記録モードで、前記記録ヘッドを用いて前記1つの単位領域上に画像を記録する記録手段と、を有し、
    前記選択手段は、(i)前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が第1の値である場合に前記第1の記録モードを選択し、(ii)前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が前記第1の値よりも大きい第2の値であり、且つ、前記取得手段により取得された前記第2情報が示す値が第3の値である場合に前記第1の記録モードを選択し、(iii)前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が前記第2の値であり、且つ、前記取得手段により取得された前記第2情報が示す値が前記第3の値よりも大きい第4の値である場合に前記第2の記録モードを選択することを特徴とする記録装置。
  3. 前記払拭手段は、前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が第5の値である場合に前記吐出口部材の表面を払拭し、前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が前記第5の値より小さい第6の値である場合に前記吐出口部材の表面の払拭を行わないことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記払拭手段は、1枚の前記記録媒体への画像の記録が終了した際に前記吐出口部材の表面の払拭を行うか否かの判定を行うことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記取得手段により取得された前記第1情報を記憶する記憶手段と、
    前記払拭手段による前記吐出口部材の表面を払拭した際に、前記記憶手段に記憶された前記第1情報を初期化する初期化手段と、を更に有することを特徴とする請求項3または4に記載の記録装置。
  6. 前記第1の記録モードは、前記記録ヘッドの1回の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する記録モードであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記第1の記録モードまたは前記第2の記録モードによる前記単位領域に対する記録が行われた後に、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを前記走査方向と交差する搬送方向に相対的に搬送する搬送手段を更に有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記第2の記録モードは、前記記録ヘッドと前記記録媒体との搬送を行わずに前記記録ヘッドを前記第2の回数走査させることにより前記単位領域に画像を記録する記録モードであることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記第2の記録モードは、前記吐出口列をそれぞれ複数の吐出口からなり、第2の回数に対応する数の吐出口群に分割し、前記記録ヘッドの前記第2の回数の前記走査のそれぞれにおいて前記吐出口群のうちの1つの吐出口群からインクを吐出することで前記単位領域に画像を記録する記録モードであることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記記録ヘッドは、前記走査方向における一方の端部に配置された第1の吐出口列と前記走査方向における他方の端部に配置された第2の吐出口列とを含む複数の吐出口列が前記走査方向に並んで配置され、
    前記取得手段は、前記複数の単位領域のそれぞれに記録を行う際に、前記第1の吐出口列から吐出される第1のインクの吐出量と前記第2の吐出口列から吐出される第2のインクの吐出量との和を前記単位領域に吐出するインクの吐出量に関する情報として取得することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記記録ヘッドは、第1の色のインクを吐出する第1の吐出口列と前記第1の色のインクと異なる第2の色のインクを吐出する第2の吐出口列を含み、
    前記取得手段は、前記単位領域を前記走査方向に分割してなる複数の判定領域のそれぞれに吐出される前記第1の色のインクの吐出量および前記第2の色のインクの吐出量を取得する第1取得手段と、前記第1取得手段により取得された前記第1、第2の色のインクの吐出量と、前記第1、第2の色のインクの吐出量のそれぞれにおいて定められた第1の重み付け係数を示す第1のテーブルと、に基づいて、前記複数の判定領域のそれぞれにおける第1の係数値を取得する第2取得手段と、を有し、
    前記第1情報が示す累計値は、前記払拭手段による前記吐出口部材の表面の払拭が行った直後に行う前記走査から前記1つの単位領域にインクを吐出する前記走査までの前記走査に対応する前記単位領域をそれぞれ構成する複数の前記判定領域における前記第1の係数値の和であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 前記第1のテーブルに示された前記第1の重み付け係数のそれぞれは、それぞれの前記第1の重み付け係数に対応する前記第1、第2の色のインクの吐出量にしたがって前記第1、第2の色のインクの吐出を行った場合の前記吐出口部材の表面の濡れ易さに対応することを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 前記記録ヘッドは、第1の色のインクを吐出する第1の吐出口列と、前記第1の色のインクと異なる第2の色のインクを吐出する第2の吐出口列と、前記第1、第2のインクと異なる第3の色のインクを吐出する第3の吐出口列と、含み、
    前記取得手段は、前記単位領域を前記走査方向に分割してなる複数の判定領域のそれぞれに吐出される前記第1の色のインクの吐出量と、前記第2の色のインクの吐出量と、前記第3のインクの吐出量と、を取得する第1取得手段と、前記第1取得手段により取得された前記第1、第2の色のインクの吐出量と、前記第1、第2の色のインクの吐出量のそれぞれにおいて定められた第1の重み付け係数を示す第1のテーブルと、に基づいて、前記複数の判定領域のそれぞれにおける第1の係数値を取得し、前記第1取得手段により取得された前記第1、第3の色のインクの吐出量と、前記第1、第3の色のインクの吐出量のそれぞれにおいて定められた第2の重み付け係数を示す第2のテーブルと、に基づいて、前記複数の判定領域のそれぞれにおける第2の係数値を取得し、且つ、前記第1取得手段により取得された前記第2、第3の色のインクの吐出量と、前記第2、第3の色のインクの吐出量のそれぞれにおいて定められた第3の重み付け係数を示す第3のテーブルと、に基づいて、前記複数の判定領域のそれぞれにおける第3の係数値を取得する第2取得手段と、を有し、
    前記第1情報が示す累計値は、前記払拭手段による前記吐出口部材の表面の払拭が行った直後に行う前記走査から前記1つの単位領域にインクを吐出する前記走査までの前記走査に対応する前記単位領域をそれぞれ構成する前記複数の判定領域における前記第1、第2、第3の値のうちの最大の値の和であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の記録装置。
  14. 前記第1のテーブルに示された前記第1の重み付け係数のそれぞれは、それぞれの前記第1の重み付け係数に対応する前記第1、第2の色のインクの吐出量にしたがって前記第1、第2の色のインクの吐出を行った場合の前記吐出口部材の表面の濡れ易さに対応し、前記第2のテーブルに示された前記第2の重み付け係数のそれぞれは、それぞれの前記第2の重み付け係数に対応する前記第1、第3の色のインクの吐出量にしたがって前記第1、第3の色のインクの吐出を行った場合の前記吐出口部材の表面の濡れ易さに対応し、且つ、前記第3のテーブルに示された前記第3の重み付け係数のそれぞれは、それぞれの前記第3の重み付け係数に対応する前記第2、第3の色のインクの吐出量にしたがって前記第2、第3の色のインクの吐出を行った場合の前記吐出口部材の表面の濡れ易さに対応することを特徴とする請求項13に記載の記録装置。
  15. 前記選択手段は、(i)前記第1情報が示す累計値が、前記第1の値よりも大きく、且つ、前記第2の値よりも小さい所定の閾値よりも小さい場合に前記第1の記録モードを選択し、(ii)前記第1情報が示す累計値が前記所定の閾値以上である場合に前記第2の記録モードを選択することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  16. 前記選択手段は、(i)前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が、前記第1の値よりも大きく、且つ、前記第2の値よりも小さい第1の閾値よりも小さい場合に前記第1の記録モードを選択し、(ii)前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が前記第1の閾値以上であり、且つ、前記取得手段により取得された前記第2情報が示す値が、前記第3の値よりも大きく、且つ、前記第4の値よりも小さい第2の閾値よりも小さい場合に前記第1の記録モードを選択し、(iii)前記取得手段により取得された前記第1情報が示す累計値が前記第1の閾値以上であり、且つ、前記取得手段により取得された前記第2情報が示す値が前記第2の閾値以上である場合に前記第2の記録モードを選択することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  17. インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列を備えた吐出口部材を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記所定方向と交差する走査方向に相対的に走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出し、それぞれ前記所定方向における長さが前記吐出口列の前記所定方向における長さに相当する前記記録媒体上の複数の単位領域に画像を記録する記録方法であって、
    前記記録ヘッドの第1の回数の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する第1の記録モードと、1回の前記記録ヘッドの走査においてインクを吐出する吐出口からの吐出数を制限し、前記記録ヘッドの前記第1の回数よりも多い第2の回数の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する第2の記録モードと、を前記単位領域ごとに選択し、
    前記吐出口部材の表面を払拭し、
    前記吐出口部材の表面の払拭を行った直後に行う前記走査から前記複数の単位領域のうちの1つの前記単位領域にインクを吐出する前記走査までの前記走査において前記記録媒体へ吐出されるインクの吐出量の累計値に関する第1情報を取得し、
    選択された記録モードで、前記記録ヘッドを用いて前記1つの単位領域上に画像を記録し、
    (i)取得された前記第1情報が示す累計値が第1の値である場合に前記第1の記録モードを選択し、(ii)取得された前記第1情報が示す累計値が前記第1の値よりも大きい第2の値である場合に前記第2の記録モードを選択することを特徴とする記録方法。
  18. インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列を備えた吐出口部材を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記所定方向と交差する走査方向に相対的に走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出し、それぞれ前記所定方向における長さが前記吐出口列の前記所定方向における長さに相当する前記記録媒体上の複数の単位領域に画像を記録する記録方法であって、
    前記記録ヘッドの第1の回数の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する第1の記録モードと、1回の前記記録ヘッドの走査においてインクを吐出する吐出口からの吐出数を制限し、前記記録ヘッドの前記第1の回数よりも多い第2の回数の相対的な前記走査により前記単位領域に画像を記録する第2の記録モードと、を前記単位領域ごとに選択し、
    前記吐出口部材の表面を払拭し、
    前記吐出口部材の表面の払拭を行った直後に行う前記走査から前記複数の単位領域のうちの1つの前記単位領域にインクを吐出する前記走査までの前記走査において前記記録媒体へ吐出されるインクの吐出量の累計値に関する第1情報と、前記1つの単位領域へ吐出されるインクの吐出量の値に関する第2情報と、を取得し、
    選択された記録モードで、前記記録ヘッドを用いて前記1つの単位領域上に画像を記録し、
    (i)取得された前記第1情報が示す累計値が第1の値である場合に前記第1の記録モードを選択し、(ii)取得された前記第1情報が示す累計値が前記第1の値よりも大きい第2の値であり、且つ、取得された前記第2情報が示す値が第3の値である場合に前記第1の記録モードを選択し、(iii)取得された前記第1情報が示す累計値が前記第2の値であり、且つ、取得された前記第2情報が示す値が前記第3の値よりも大きい第4の値である場合に前記第2の記録モードを選択することを特徴とする記録方法。
  19. 取得された前記第1情報が示す累計値が第5の値である場合に前記吐出口部材の表面を払拭し、取得された前記第1情報が示す累計値が前記第5の値より小さい第6の値である場合に前記吐出口部材の表面の払拭を行わないことを特徴とする請求項17または18に記載の記録方法。
  20. 取得された前記第1情報を記憶し、
    前記吐出口部材の表面を払拭した際に、記憶された前記第1情報を初期化することを特徴とする請求項19に記載の記録方法。
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